JP2602527C - - Google Patents

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JP2602527C
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seedling
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seedling planting
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は乗用型田植機において、苗植付装置のローリング操作を行うことによ
り苗植付装置の左右傾動を修正するための構造に関する。 〔従来の技術〕 この種の乗用型田植機におけるローリング操作に関する技術としては、下記[1
],[2]に記載のものが従来より知られている。 [1]昇降リンク機構の後部に、左右往復移動する苗のせ台を備えた苗植付機構を
前後軸芯まわりでローリング自在に連結し、前記昇降リンク機構と、その昇降リ
ンク機構の左右両側における前記苗のせ台側の箇所とにわたって、ローリング修
正用のスプリングを装備させた乗用型田植機(例えば、実開昭60ー87513
号公報参照)。 [2]昇降リンク機構の後端に左右往復移動する苗のせ台を備えた苗植付装置をロ ーリング自在に連結して、苗植付装置に設けた傾き検出機構の検出結果に基づき
、苗植付装置を田面に沿わせるようにアクチュエータで強制ローリング操作する
構成を備えた乗用型田植機(例えば、特開昭61ー149007号公報参照)。 〔発明が解決しようとする課題〕 乗用型田植機においては、苗植付装置の全幅に亘る苗のせ台にマット状の苗が
載置された状態で、苗のせ台が左右に往復スライド駆動されているので、この苗
のせ台の左右の往復スライドにより、苗植付装置の重心が絶えず左右に移動して
いる。 このため、前記[1]に示す従来の構造のものでは、苗のせ台が左右方向での一
側に偏った状態になると、その側のスプリングが他側よりも強く緊張されること
で、左右バランスを保つようにように工夫されている。しかしながら、この従来
構造によると、苗のせ台の偏りの程度に対するバランススプリングの緊張状態は
一定であっても、苗のせ台上における苗の残量の多少によって、載置苗を含む苗
のせ台全体の質量が変化し、また、各苗載置部における苗の残量のバラツキによ
り、左右のバランスも変化するものであるため、一定条件のバランススプリング
で左右バランスを確実に良好な状態に維持しようとすれば、載置苗を含む苗のせ
台の質量が最大の状態で、かつ、苗残量のバラツキが左右のバランス面で最悪の
状態であることを予測して、きわめて強いバランススプリングを用いて、多少の
アンバランスではローリング作動そのものを生じ難いように構成する必要がある
。 このようにすると、苗量変化によるバランスの崩れは回避できたとしても、乗
用機体の傾斜が苗植付装置側に及ばないようにするというローリング機構本来の
機能上の利点が損なわれる傾向がでるばかりでなく、バランススプリングの強い
付勢力に抗して苗のせ台を左右往復移動させるという、動力面でのロスも大きな
ものとなる不都合があり、現実にはあまり強いバランススプリングを用いること
は困難であった。 また、前記[2]に示す従来構造のものでは、苗植付装置の左右傾動を検出して
、その苗植付装置をアクチュエータで強制ローリング操作するものであるから、
前記[1]に示すようなバランススプリングでローリング操作を行うものに比べて
、苗残量の変化による影響の少ないローリング操作を行える点で有利なものであ
る。 しかしながら、この従来構造のものでは、現実に苗植付装置の左右傾動が生じ
たことを検出してからでなければアクチュエータによるローリング制御を開始す
ることができず、しかも、田植作業中は、耕盤の凹凸及び傾斜による機体の傾斜
に伴う苗植付装置の傾きや、田面の凹凸や傾斜による苗植付装置の傾きを修正す
るために、アクチュエータにより絶えず苗植付装置をローリング操作する必要が
ある。したがって、アクチュエータによる制御作動が遅れ気味になると、制御の
ハンチングを生じ易くなる。このような不都合を避けるために大きな出力を得ら
れるアクチュエータを用いてローリング制御の応答性を向上させようとすると、
アクチュエータの大型化、及び関連部材の設計強度の増大、ひいては生産コスト
の高騰を招き、軽量化、小型化が望ましい田植機としては改良の余地がある。 本発明は乗用型田植機において、苗のせ台上における苗量の変化によるローリ
ング操作の精度低下を避けながら、ローリング操作の構造の小型軽量化等を図る
ことを目的としている。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために講じた本発明の乗用型田植機における技術手段は次
の通りである。 機体から延出された昇降リンク機構の後部の前後軸芯周りに苗植付装置をロー
リング自在に連結して、昇降リンク機構と苗植付装置の固定部分とに亘り、苗植
付装置のローリング操作用のアクチュエータを架設し、且つ、左右方向に往復ス
ライド駆動される苗のせ台側の部分と、昇降リンク機構側の部分とに亘り左右各
々スプリングを架設すると共に、苗植付装置の左右の傾きを検出する傾き検出機
構からの検出結果に基づき、苗植付装置が田面に沿うようにアクチュエータを の各端部は、苗のせ台側で苗のせ台の往復横移動方向に沿って設けられた長尺部
材に止着してある。 〔作用〕 (i) 苗植付装置の傾きとしては前述のように、苗のせ台の左右の往復スライドによ る苗植付装置の傾きに加えて、耕盤の凹凸及び傾斜による機体の傾斜に伴う苗植
付装置の傾きや、田面自身の傾斜による苗植付装置の傾き、苗のせ台の左右の植
付条での苗の残量の差による苗植付装置の傾きが考えられる。 この場合、例えば苗のせ台が右側にスライド駆動されていけば、苗植付装置の
重心も右側に移動して苗植付装置が右側に傾こうとするので、本発明のように構
成すると、苗のせ台の右側へのスライドに伴い右側のスプリングが引き伸ばされ
て、右側のスプリングの引張り力により苗植付装置の右側への傾きが修正されよ
うとする。これにより、前述のような4種類の苗植付装置の傾きのうち、苗のせ
台の左右の往復スライドによる苗植付装置の傾きは、本発明のスプリングにより
ある程度修正することができる。 (ii) 本発明のスプリングを備えると前項(i)に記載のように、苗植付装置を傾け
ようとする力の総和のうち、基本的な質量変化のない苗のせ台自身の左右の往復
スライドによる分の力は、右側及び左側のスプリングによってある程度補われて
いるので、残りの力、つまり、バラツキのある苗残量によって様々に変化するロ
ーリング作用力に対してアクチュエータを作用させればよいことになる。 従って、苗植付装置をローリング操作する前述のアクチュエータの所要出力は
、スプリングを備えていないものよりも小さなものでもよくなるのであり、しか
も、このアクチュエータによる苗植付装置のローリング操作も、操作頻度も少な
く、精度良く行われるようになる。 〔発明の効果〕 以上のように、苗植付装置をローリング自在に連結した乗用型田植機において
、スプリングを効果的に架設することにより、小さなアクチュエータによって苗
植付装置のローリング操作が、操作頻度少なく精度良く行えるようになって、安
定した苗の植付作業が行えるようになる。 さらに、苗植付装置のローリング操作の構造の小型化及び生産コストの低減を
図ることができるのであり、ローリング操作の操作頻度が少なくなることにより
耐久性の向上が図れる。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例である乗用型田植機について、図面に基づいて説明する
。 第1,6,7図に示すように、中央の植付ミッションケース(1)から左右に延
出された支持フレーム(2)に伝動ケース(3)が連結されて、左右の伝動ケース(3)
及び植付ミッションケース(1)から延出される伝動ケース(3)の横軸芯(P1)周りに
、各々2組ずつ計6組の植付ケース(4)が回転駆動可能に軸支されており、植付
ケース(4)の両端に2組の植付アーム(5)が支持されている。 植付ミッションケース(1)に1本の横送り軸(6)が貫通配置され、横送り軸(6)
の両端に支持部材(7)が連結されて、下方の第1ガイドレール(8)及び上方の第2
ガイドレール(9)により、左右方向にスライド自在に支持された苗のせ台(10)の
背面下部と支持部材(7)とが連結されており、横送り軸(6)を軸芯方向に往復横送
り駆動することによって、苗のせ台(10)を左右に往復スライド駆動する。 以上のようにして構成された苗植付装置が、機体(図外)から延出された昇降
リンク機構(11)の後端下部の前後軸芯(P2)周りにローリング自在に連結され、昇
降リンク機構(11)の後端上部に復動型の油圧シリンダ(12)(アクチュエータに相
当)が固定されて、油圧シリンダ(12)から左右に突出したピストンロッド(12a)と
第2ガイドレール(9)とが融通用のスプリング(13)を介して連結されており、油
圧シリンダ(12)の伸縮操作によって苗植付装置全体を前後軸芯(P2)周りにローリ
ング操作する。昇降リンク機構(11)の後端と左右の支持部材(7)とに亘って一対
のスプリング(14)が架設されており、苗のせ台(10)が苗植付装置の左右中央位置
に在るときに、両スプリング(14)が自然長よりも長くなるように、つまり引張り
側に弾性変形状態となるように両スプリング(14)を組み付けている。 前記支持部材(7)は、前記横送り軸(6)の両軸端に夫々交差する板状部分と、そ
の両板状部分どうしを連結する横長の長尺部材とで平面視コの字状の枠体によ 記苗のせ台(10)側の各端部は、苗のせ台(10)側で苗のせ台(10)の往復横移動方向
に沿って設けられた長尺部材に止着してある。 次に、苗植付装置の左右の傾きを検出する傾き検出機構について説明する。第
1,3,7図に示すように、伝動ケース(3)の下面の支持軸(15)より後方に延出 された第1アーム(15a)の横軸芯(P6)周りに、接地フロート(16a),(16b)が上下揺
動自在に取り付けられている。支持フレーム(2)及び伝動ケース(3)の複数箇所か
ら前方に支持ブラケット(17)が延出され、支持ブラケット(17)の軸芯(P4)周りに
回動自在に、一対のクランク軸(18),(19)が支持されている。 クランク軸(18),(19)の両外方端側において、支持ブラケット(17)より内側の
部分に第1クランクアーム(18a),(19a)が設けられ、第1クランクアーム(18a),(
19a)と接地フロート(16a),(16b)が、第2図に示すように連結されている。第1
クランクアーム(18a),(19a)の横軸芯(P5)周りに回動自在に支持されたボス部材(
20)に、接地フロート(16a),(16b)に立設されたロッド(21)が下方より挿入され、
ロッド(21)に固定された座金(22)とボス部材(20)との間にスプリング(23)が取り
付けてある。第2図に示すような通常の状態において、座金(22)からボス部材(2
0)までの間隔、つまりスプリング(23)の長さ(A)がスプリング(23)の自然長より
も短く圧縮された状態となるように、ロッド(21)の上端にストッパー(30)が取り
付けられている。 クランク軸(18),(19)の両対向側には第1,3,4,5図に示すように、延出
方向が180°異なる第2クランクアーム(18b),(19b)が取り付けられ、両第2クラ
ンクアーム(18b),(19b)に亘り、長穴(24a)を備えたアーム(24)が架設されている
。支持ブラケット(17)より上方にステー(25)が延出され、油圧シリンダ(12)に作
動油の給排操作を行う制御弁(26)がステー(25)に支持されており、制御弁(26)内
のスプール(図示せず)とアーム(24)の中央部とが、伸縮調節自在なアジャスト
ロッド(27)を介して連結されている。 苗植付装置の中央下部に設けられたセンターフロート(28)は昇降制御用であり
、第1アーム(15a)の後端の横軸芯(P6)周りに上下揺動自在に取付けられている
。これにより、センターフロート(28)の上下動作を検出し、昇降リンク機構(11)
によって苗植付装置全体を昇降制御して田面より一定高さに保つのである。田面
より苗植付装置をいくらの高さに維持すべきかの調節は、支持軸(15)をその横軸
芯(P3)周りに回動操作して、センターフロート(28)及び接地フロート(16a),(16b
)の苗植付装置に対する位置を変更することによって行う。 第1,3,7図に示すように、支持軸(15)に設けられた第2アーム(15b)と両 クランク軸(18),(19)の第3クランクアーム(18c),(19c)とに亘り、ロッド(29)が
架設されている。これにより、前述のように支持軸(15)を回動操作して接地フロ
ート(16a),(16b)及びセンターフロート(28)の後側を上下動操作した場合、これ
に連動して両クランク軸(18),(19)も回動操作され、接地フロート(16a),(16b)の
前側も同様に上下動操作されて、前述の操作に関係なく接地フロート(16a),(16b
)が田面に対して略平行状態を保つようにしている。このような操作を行っても
、後述する第5図に示すように両クランク軸(18),(19)が同方向に回動するだけ
で、苗植付装置の傾きの検出に影響が及ぼされるものではない。 次に苗植付装置が左右に傾いた場合のアーム(24)の動きについて説明する。第
3図及び第4図に示すように、苗植付装置が進行方向に向って左側に傾いて左側
の接地フロート(16a)が上方に揺動すると、この動きがスプリング(23)及び第1
クランクアーム(18a)を介してクランク軸(18)に伝達され、アーム(24)は第2ク
ランクアーム(18b)により他方の第2クランクアーム(19b)との連結点周りに下方
に回動させられる。このようにアーム(24)が作動するとアーム(24)の中心がクラ
ンク軸(18),(19)の回動軸芯である軸芯(P4)より下方に変位して、この変位が苗
植付装置の傾きとして検出され制御弁(26)に伝達される。これにより、制御弁(2
6)から油圧シリンダ(12)に対して作動油の給排操作が行われて、苗植付装置が田
面に沿うように苗植付装置のローリング操作が行われる(以上、操作手段に相当)
。 第4図に示す状態において、アーム(24)の中心の下方への変位により制御弁(2
6)がストロークエンドに達してもなお、接地フロート(16a)が上方に変位しよう
とすると、この動きがスプリング(23)により吸収される。 苗植付装置の全体が下方に変位して左右の接地フロート(16a),(16b)が上方に
変位した場合は、第5図に示すように両クランク軸(18),(19)は同方向に回動す
るのであるが、第2クランクアーム(18b),(19b)の突出方向が正反対の方向に向
いているのでアーム(24)は軸芯(P4)周りに回動することになり、アーム(24)の中
心は軸芯(P4)より変位することはない。 尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該
記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明に係る乗用型田植機の実施例を示し、第1図は苗植付装置の平面
図、第2図は接地フロートとクランク軸との速結構造を示す側面図、第3図は苗
植付装置の傾き検出系を示す全体斜視図、第4図は苗植付装置が進行方向に向っ
て左側に傾いた状態でのアーム及び制御弁付近の側面図、第5図は苗植付装置の
全体が下方に沈み込んだ状態でのアーム及び制御弁付近の側面図、第6図は苗植
付装置の正面図、第7図は苗植付装置の側面図である。 (10)……苗のせ台、(11)……昇降リンク機構、(12)……アクチュエータ、(14)
……スプリング、(P2)……前後軸芯。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 機体から延出された昇降リンク機構(11)の後部の前後軸芯(P2)周りに苗植付装
    置をローリング自在に連結して、 前記昇降リンク機構(11)と苗植付装置の固定部分とに亘り、苗植付装置のローリ
    ング操作用のアクチュエータ(12)を架設し、 且つ、左右方向に往復スライド駆動される苗のせ台(10)側の部分と、前記昇降リ
    ンク機構(11)側の部分とに亘り左右各々スプリング(14),(14)を架設すると共に
    、苗植付装置の左右の傾きを検出する傾き検出機構からの検出結果に基づき、苗
    植付装置が田面に沿うように前記アクチュエータ(12)を操作する操作手段を備え
    側の各端部は、苗のせ台側で苗のせ台の往復横移動方向に沿って設けられた長尺
    部材に止着してある乗用型田植機。

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