JP2602271Y2 - 防振マウント - Google Patents

防振マウント

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JP2602271Y2
JP2602271Y2 JP1993065686U JP6568693U JP2602271Y2 JP 2602271 Y2 JP2602271 Y2 JP 2602271Y2 JP 1993065686 U JP1993065686 U JP 1993065686U JP 6568693 U JP6568693 U JP 6568693U JP 2602271 Y2 JP2602271 Y2 JP 2602271Y2
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JP
Japan
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inner sleeve
sleeve
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mounting
rubber
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JP1993065686U
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Inventor
洋一 森谷
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防振マウントの改良に
関するものである。本考案の防振マウントは自動車、建
機または農機等の分野において、主にキャビンを支持す
るために用いられる。
【0002】
【従来の技術】公知のこの種の防振マウントにおいて
は、図5に示すように、こじれ方向の負荷が作用した場
合に、インナースリーブ21の下端側に配置された筒状
のストッパ部材22がアウタースリーブ23の内周面に
被着されたゴム膜24に接触することによって、横方向
の変位が一定量までに制限されるようになっている(実
開昭63−40645号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって上記従来技
術には、上記作用を得るための、インナースリーブ21
より大径のストッパ部材22が必要であるために、部品
点数が多い問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、上下方向に
貫通する取付孔を設けた一方の取付部材と前記一方の取
付部材の上方に配置される他方の取付部材の間に介装さ
れる防振マウントであって、前記取付孔の周縁部に取り
付けられ、前記取付孔に挿入される筒状部を設けたアウ
タースリーブと、前記アウタースリーブの内周側に配置
され、前記他方の取付部材に取り付けられるインナース
リーブと、前記アウタースリーブと前記インナースリー
ブを接続した主ゴムと、前記インナースリーブの下端側
に設けられた座金と、前記座金の上面に設けられ、前記
一方の取付部材の下面と対向するリバンドゴムと、を有
し、前記筒状部の下端部に、取付状態において前記取付
孔から下方へ突出するストッパを設け、更に、前記イン
ナースリーブの上端部が前記主ゴムの上面より上方に突
出していて、前記インナースリーブの上方に連結される
前記他方の取付部材と前記主ゴムとの間に間隙が設定さ
れることを特徴とする防振マウントを提供する。
【0005】
【作用】上記構成を有する本考案の防振マウントにおい
ては、こじれ方向の負荷が作用した場合、リバンドゴム
がアウタースリーブに一体成形されたストッパに係合す
ることによって、横方向の変位が一定量までに制限され
る。
【0006】またこれに加えて、インナースリーブの上
端部が主ゴムの上面より上方に突出していて、インナー
スリーブの上方に連結される他方の取付部材と主ゴムと
の間に間隙が設定されることから、入力負荷の大小に応
じて、主ゴムと他方の取付部材とが接触するまでと、接
触してからとで、主ゴムの静ばね定数が切り換えられる
ことになり、入力負荷の大小に応じた、きめ細かな防振
特性を得ることが可能となる。
【0007】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明すると、図1において、符号1は、上下方向に貫通す
る取付孔1aを設けた一方の取付部材であって、具体的
にはステーを例としている。また符号2は、一方の取付
部材1の上方に配置された他方の取付部材であって、具
体的にはキャビンを例としている。そして当該防振マウ
ントはステー1に支えられて、キャビン2を弾性的に支
持している。
【0008】 アウタースリーブ3の内周側にインナース
リーブ4が同心的に配置され、このアウタースリーブ3
とインナースリーブ4がそれぞれに加硫接着された主ゴ
ム5によって弾性的に接続されている。アウタースリー
ブ3はステー1の取付孔1aの周縁部に取り付けられて
おり、ステー1の上面に載せられた環状の平板部3aの
内周縁部に、取付孔1aに下向きの状態で挿入された筒
状部3bが一体的に成形されている。インナースリーブ
4はキャビン2の下面にボルト6止めされており、この
ボルト6止めに際して、インナースリーブ4の下端部と
ボルト6の頭部の間に座金7が挟持されている。座金7
は平板にボルト挿通孔7aを設けたものであって、その
上面にリバンドゴム8が加硫接着され、このリバンドゴ
ム8がステー1の下面に接触している。主ゴム5とリバ
ンドゴム8は互いに同種または異種のゴム材により成形
されている。またアウタースリーブ3の筒状部3bが下
方へ長く延びており、この筒状部3bの下端部に、取付
状態において取付孔1aから下方へ突出するストッパ9
が一体的に成形されている。
【0009】 上記したようにこじれ方向の負荷が作用す
ると、防振マウントは図2に示すように変形作動し、こ
れから更に横方向へも変位する。したがってこの横方向
への変位が大きくなってアウタースリーブ3とインナー
スリーブ4の偏心量が大きくなると、主ゴム5に掛かる
負担が大きくなって主ゴム5が早期に破損する虞があ
る。これに対して上記構成によれば、アウタースリーブ
3とインナースリーブ4が一定量偏心した段階で、リバ
ンドゴム8がストッパ9に係合して横方向の変位が一定
量までに制限されるために、主ゴム5が早期に破損する
のを防止することができる。またストッパ9がアウター
スリーブ3の筒状部3bに一体的に成形されているため
に、ストッパ9を設けたからと言って部品点数が増加す
ることがなく、上記従来技術に対して部品点数を一つ削
減することができる。
【0010】 尚、アウタースリーブ3とインナースリー
ブ4が互いにどれだけ偏心したらストッパ9が作動する
かは、初期状態(取付後、初期荷重が入力した状態)に
おけるリバンドゴム8とストッパ9の間隔の大小によっ
て決定される。したがって防振マウントを製造するに際
して、図3に示すように、この間隔xを大きくすればス
トッパ9の作動開始を遅らせることが可能である。
【0011】 また上記の防振マウントにおいては、イン
ナースリーブ4の上端部が主ゴム5の上面より上方へ突
出しており、初期状態において、インナースリーブ4は
キャビン2に接触しているが、主ゴム5はキャビン2に
接触しておらず、主ゴム5とキャビン2の間に間隙10
が設定されている。したがって入力負荷の大小に応じ
て、主ゴム5とキャビン2が接触するまでと、接触して
からとで、主ゴム5の静ばね定数が切り換えられること
になり、入力負荷の大小に応じた、きめ細かな防振特性
を得ることが可能である。
【0012】 また図3に示す防振マウントにおいては、
初期状態において、主ゴム5とキャビン2の間に間隙1
0が設定されるとともに主ゴム5の上面にキャビン2の
下面に接触する突起11が設けられている。したがって
入力負荷の大小に応じて、突起11とキャビン2が接触
するまでと、突起11が弾性的に潰れるまでと、潰れて
からとで、主ゴム5の静ばね定数が切り換えられること
になり、入力負荷の大小に応じた、きめ細かな防振特性
を得ることが可能である。
【0013】 また図1および図3の防振マウントにおい
ては、それぞれ、リバンドゴム8が座金7の上面に加硫
接着されていたが、その固定方法は必ずしも加硫接着に
限定されず、例えば、図4に示すように、座金7の上面
に凹部7bを設けてこの凹部7bにリバンドゴム8を非
接着で嵌め込むようにしても良く、この場合には上記加
硫接着に関する接着工程を省略することができるメリッ
トがある。
【0014】
【考案の効果】本考案は、以下の効果を奏する。
【0015】 すなわち先ず、横方向の変位を一定量まで
に制限するに際して、リバンドゴムをアウタースリーブ
の筒状部の下端に設けたストッパに係合させることにし
たために、専用のストッパ部材を設ける必要がなく、上
記従来技術に対して部品点数を削減することができる。
【0016】 またこれに加えて、本考案の防振マウント
においては、インナースリーブの上端部が主ゴムの上面
より上方に突出していて、インナースリーブの上方に連
結される他方の取付部材と主ゴムとの間に間隙が設定さ
れることから、入力負荷の大小に応じて、主ゴムと他方
の取付部材とが接触するまでと、接触してからとで、主
ゴムの静ばね定数が切り換えられることになり、入力負
荷の大小に応じた、きめ細かな防振特性を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る防振マウントの取付状態
を示す断面図
【図2】同防振マウントの作動状態を示す断面図
【図3】本考案の他の実施例に係る防振マウントの取付
状態を示す断面図
【図4】本考案の他の実施例に係る防振マウントの取付
状態を示す断面図
【図5】従来例に係る防振マウントの取付状態を示す断
面図
【符号の説明】
1 ステー(一方の取付部材) 1a 取付孔 2 キャビン(他方の取付部材) 3 アウタースリーブ 3a 平板部 3b 筒状部 4 インナースリーブ 5 主ゴム 6 ボルト 7 座金 7a ボルト挿通孔 7b 凹部 8 リバンドゴム 9 ストッパ 10 間隙 11 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/08 F16F 1/37 B62D 24/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に貫通する取付孔(1a)を設
    けた一方の取付部材(1)と前記一方の取付部材(1)
    の上方に配置される他方の取付部材(2)の間に介装さ
    れる防振マウントであって、 前記取付孔(1a)の周縁部に取り付けられ、前記取付
    孔(1a)に挿入される筒状部(3b)を設けたアウタ
    ースリーブ(3)と、前記アウタースリーブ(3)の内
    周側に配置され、前記他方の取付部材(2)に取り付け
    られるインナースリーブ(4)と、前記アウタースリー
    ブ(3)と前記インナースリーブ(4)を接続した主ゴ
    ム(5)と、前記インナースリーブ(4)の下端側に設
    けられた座金(7)と、前記座金(7)の上面に設けら
    れ、前記一方の取付部材(1)の下面と対向するリバン
    ドゴム(8)と、を有し、前記筒状部(3b)の下端部
    に、取付状態において前記取付孔(1a)から下方へ突
    出するストッパ(9)を設け、 更に、前記インナースリーブ(4)の上端部が前記主ゴ
    ム(5)の上面より上方に突出していて、前記インナー
    スリーブ(4)の上方に連結される前記他方の取付部材
    (2)と前記主ゴム(5)との間に間隙(10)が設定
    されることを特徴とする 防振マウント。
JP1993065686U 1993-05-28 1993-11-16 防振マウント Expired - Lifetime JP2602271Y2 (ja)

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JP5-33153 1993-05-28
JP3315393 1993-05-28
JP1993065686U JP2602271Y2 (ja) 1993-05-28 1993-11-16 防振マウント

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JPH0712645U JPH0712645U (ja) 1995-03-03
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JP5409513B2 (ja) * 2010-05-26 2014-02-05 東海ゴム工業株式会社 防振装置
WO2012001906A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 東海ゴム工業株式会社 防振装置
JP7194000B2 (ja) * 2018-12-07 2022-12-21 株式会社荏原製作所 すべり軸受装置及びポンプ

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