JP2601250B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2601250B2
JP2601250B2 JP8021786A JP2178696A JP2601250B2 JP 2601250 B2 JP2601250 B2 JP 2601250B2 JP 8021786 A JP8021786 A JP 8021786A JP 2178696 A JP2178696 A JP 2178696A JP 2601250 B2 JP2601250 B2 JP 2601250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動演奏装置に
関し、特に1つの記憶装置に複数系列の演奏データを混
在して記憶させ簡単な構成で読み出しおよび書き込みが
できるようにした自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数パートを有する楽曲を各
パート毎に鍵盤等を演奏して演奏データをメモリに記憶
し、この記憶された演奏データを再生して複数パートを
有する楽曲の自動演奏を行なうようにした自動演奏装置
があった。例えば、特開昭56−114998号公報に
は自動演奏機能を有する電子楽器が記載されている。該
公報の装置は、複数系列の演奏データを記憶するものだ
が、その系列毎にメモリが独立しており、書き込み/読
み出しの機構も独立している。すなわち、各系列毎に分
けられたメモリに各楽器の楽音情報を記録し、各系列毎
に設けられた楽音発生回路によってそれぞれ読み出して
再生する。書き込み時の入力系列もそれぞれのメモリ毎
に独立して設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の装置では、
複数系列の自動演奏を行なうことはできるが、演奏デー
タを記憶するメモリが系列毎に独立しており、また書き
込み/読み出しなどの機構も独立しているため、装置の
構成が複雑になるという不都合があった。
【0004】この発明は、簡単な構成で複数系列の演奏
データを取り扱うことのできる自動演奏装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、楽音の音高を表す音高デー
タと第1のチャンネルを表す第1のチャンネルデータと
を組にした第1のキーデータと、楽音の音高を表す音高
データと第2のチャンネルを表す第2のチャンネルデー
タとを組にした第2のキーデータと、少なくとも上記何
れかのキーデータと組み合わせて記憶されるタイミング
データであって該キーデータの発生タイミングを前回の
キーデータの発生からの相対時間によって表すタイミン
グデータとを、第1および第2のキーデータとタイミン
グデータのそれぞれにデータの種類を表す識別データを
付して、発生順に記憶することにより、複数系列の演奏
データを混在させて記憶する記憶手段と、前記記憶手段
から演奏データを読み出すときのテンポを設定するため
のテンポ設定操作子と、前記記憶手段から読み出された
タイミングデータが示す時間を計測する再生用タイマで
あって、タイマが動作する周波数は、前記テンポ設定操
作子によって設定されるテンポに応じて設定されるもの
と、前記再生用タイマの計測に基づいて前記記憶手段か
ら演奏データを読み出し、読み出されたデータの識別デ
ータに基づいてタイミングデータとキーデータを判別
し、読み出されたデータがタイミングデータであると判
断されたときには、前記再生用タイマに該読み出された
タイミングデータをセットし、読み出されたデータがキ
ーデータであると判断されたときには、前記記憶手段か
ら読み出されたキーデータを、該キーデータに含まれる
チャンネルデータに対応する音源のチャンネルに出力す
る制御手段とを備え、複数系列の演奏データを共通の再
生用タイマによる時間計測に基づいて読み出すようにし
たことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に係る発明は、楽音の音高
を表す音高データと第1のチャンネルを表す第1のチャ
ンネルデータとを組にした第1のキーデータと、楽音の
音高を表す音高データと第2のチャンネルを表す第2の
チャンネルデータとを組にした第2のキーデータと、少
なくとも上記何れかのキーデータと組み合わせて記憶さ
れるタイミングデータであって該キーデータの発生タイ
ミングを前回のキーデータの発生からの相対時間によっ
て表すタイミングデータとを、第1および第2のキーデ
ータとタイミングデータのそれぞれにデータの種類を表
す識別データを付して、発生順に記憶することにより、
複数系列の演奏データを混在させて記憶する記憶手段
と、音高データと前記第1または第2のチャンネルデー
タの何れかとが組になったキーデータを複数チャンネル
分順次発生するキーデータ発生手段と、前記記憶手段へ
と前記キーデータ発生手段により発生されたキーデータ
を記憶させるときのテンポを設定するためのテンポ設定
操作子と、前記テンポ設定操作子で設定されたテンポを
基準として時間をカウントする記録用タイマであって、
タイマが動作する周波数は、前記テンポ設定操作子によ
って設定されるテンポに応じて設定されるものと、前記
キーデータ発生手段によるキーデータの発生時毎に、そ
の時点における前記記録用タイマのカウント値をタイミ
ングデータとしてそのときに発生したキーデータととも
に前記記憶手段に書き込み、その後、前記記録用タイマ
のカウント値をクリアする手段とを備え、複数系列の演
奏データを共通の記録用タイマによるカウント値に基づ
いて前記記憶手段へと書き込むようにしたことを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態を説明する。
【0008】図1はこの発明の1実施例に係る電子楽器
の回路構成を示す。同図の電子楽器は、鍵盤演奏装置1
と自動演奏装置2を具備する。この鍵盤演奏装置1は、
単独でもマニュアル演奏用の電子楽器として使用しうる
ものであるが、この自動演奏装置2を組み合わせること
によって自動演奏機能を付加したものである。
【0009】鍵盤演奏装置1は、鍵盤11、押鍵検出回
路12、チャンネルアサイン回路13、鍵演奏用トーン
ジェネレータ14、音色選択スイッチ15、増幅器16
およびスピーカ17等を具備する。鍵盤11は多数の鍵
にそれぞれ連動する多数のキースイッチを有し、押鍵検
出回路12は鍵盤11における押下鍵を表わす情報(キ
ーデータ)を発生する。チャンネルアサイン回路13は
押下鍵に対応して発生すべき音をトーンジェネレータ1
4における発音チャンネルのいずれかに割り当てるため
のもので、鍵の押下(キーオン)により押鍵検出回路1
2が新たなキーデータを出力したとき、このキーデータ
を(1)最も古い空きチャンネル(キーオフチャンネ
ル)または(2)キーオフチャンネルがなければ最も古
いキーオンチャンネルに割り当てる。すなわち、チャン
ネルアサイン回路13は押鍵検出回路12の発生するキ
ーデータを鍵演奏用トーンジェネレータの各発音チャン
ネルに後着優先で割り当てるものである。トーンジェネ
レータ14は複数、例えば8つの発音チャンネルを有
し、キーデータに対応する音高および音長で、かつ音色
選択スイッチ15によって指定される音色の楽音を形成
する。このように形成された楽音は増幅器16およびス
ピーカー17を介して発音される。
【0010】自動演奏装置2はこの装置全体の動作を制
御する中央処理装置(CPU)21、このCPUと共通
バス22を介して接続されたプログラムメモリ23、ワ
ーキングメモリ24、演奏データメモリ25、インター
フェース26,27,28,29、記録用タイマ30お
よび再生用タイマ31、インターフェース27に接続さ
れた表示制御回路32および操作スイッチ33、インタ
ーフェース28に接続されたキーデータレジスタ34お
よび音色制御レジスタ35、インターフェース29に接
続された磁気ディスク等の外部記録装置36ならびにこ
れらのキーデータレジスタ34および音色制御レジスタ
35に接続された自動演奏用トーンジェネレータ37を
具備する。
【0011】プログラムメモリ23はリードオンメモリ
(ROM)等で構成され、CPU21用の制御プログラ
ムが格納されている。
【0012】ワーキングメモリ24はCPU21が制御
プログラムを実行する際に発生する各種のデータを一時
格納するためのランダムアクセスメモリ(RAM)で、
各種フラグ類、レジスタ類およびバッファメモリを有す
る。フラグとしては、再生中であることを示す1ビット
のプレイフラグPLYFLG、および記録中であること
を示す1ビットのレコードフラグRECFLGがある。
レジスタ類としては、各ビットごとに対応するチャンネ
ルが再生中か否かを示す8ビットの再生チャンネルレジ
スタPLAYCH、記録用として指定されたチャンネル
を対応するビットで示す8ビットの記録チャンネルレジ
スタRECCH、およびチャンネルアサイン回路13内
に通常設けられるキーコードメモリに相当するキーデー
タレジスタを有する。また、読出(再生)中および記録
中のバンク番号を示すバンク番号メモリ、さらにバッフ
ァメモリとして、再生時における演奏データを記憶する
2×8バイト長のプレイバッファPLYBUFおよび記
録すべき演奏データを記憶する2×8バイト長のインタ
ラプトバッファINTBUFが設けられている。また、
このワーキングメモリ24内には、インタラプトバッフ
ァINTBUFの各チャンネルを条件付けるため、これ
らのチャンネルのキーオンおよびキーオフの順序を記憶
するレジスタも設けられている。
【0013】演奏データメモリ25は図2に示すように
複数のバンクからなり、キーデータ、タイミングデータ
およびチャンネルデータを記憶する演奏イベントデータ
部、各バンクごとに使用バンクの先頭および最終アドレ
スを記憶するバンクアドレスデータ部、そして各バンク
ごとに演奏データの記録に使用した1つまたは複数のチ
ャンネル番号を記憶しておく記憶チャンネル番号データ
部を具備する。演奏イベントデータ部のバンクは図3に
示すように例えばそれぞれ8ビット×2バイトを1単位
とする複数のデータ部D1,D2,D3,……を具備す
る。これらのデータ部における第1バイトの上位4ビッ
トはそのデータの種類、たとえばキーデータであるかタ
イミングデータであるか等を表す識別マークである。デ
ータ部D1はタイミングデータを記憶するもので、第1
バイトの上位4ビットにこのデータがタイミングである
ことを示す識別マークと、第1バイトの下位4ビットか
ら第2バイトにかけての12ビットに記録タイマ30で
カウントした前回のキーイベントと今回のキーイベント
との間の相対時間データが格納される。データ部D2お
よびD3はデータ部D1のタイミングにおけるキーイベ
ントを記憶するものであり、第1バイトの上位4ビット
にキーデータであることを示す識別マークと、次の1ビ
ットにそのキーイベントがキーオンであるかキーオフで
あるかを示すオンオフマークFと、下位3ビットにチャ
ンネル番号データと、第2バイトにキーデータとが格納
される。
【0014】インタフェース26は、鍵盤演奏装置1の
チャンネルアサイン回路13および音色選択スイッチ1
5に接続され、チャンネルアサイン回路13で発生する
キーコード(キーデータ、キーイベントデータ等)およ
び音色選択スイッチ15で発生する音色データをCPU
21に取り込むためのものである。
【0015】記録用タイマ30は各キーイベント間の相
対時間を後述のテンポボリウムで設定されるテンポを基
準としてカウントする。記録モードにおいて記録タイマ
30はキーイベントによるCPU21の割込処理によっ
てカウント値すなわちタイミングデータが読み取られる
とともにクリアされる。
【0016】再生用タイマ31は演奏データメモリ25
から読み出されたタイミングデータがセットされ、この
タイミングが経過するとCPU21に割込をかける。C
PU21は再生用タイマ31による割込がかかると、演
奏データメモリ25から次のタイミングデータおよびキ
ーデータ等を読み取るとともに、この新たなタイミング
データを再生用タイマ31にセットする。
【0017】キーデータレジスタ34は8チャンネル分
のメモリからなり、演奏データメモリ25から読み出さ
れたキーデータが同じく読み出された発音チャンネルと
対応するチャンネルに一時格納される。音色制御レジス
タ35は8チャンネル分のメモリからなり、音色選択ス
イッチ15によって発生しインターフェース26を介し
てCPU21に取り込まれた音色データが操作スイッチ
33で指定されたチャンネルに各チャンネルごとに設定
される。
【0018】自動演奏用トーンジェネレータ37はキー
データレジスタ34および音色制御レジスタ35の各チ
ャンネルに対応する8つの発音チャンネルを有し、各チ
ャンネルごとにキーデータレジスタ34に格納されたキ
ーデータおよび音色制御レジスタ35に設定された音色
データに従った楽音を形成する。この自動演奏用トーン
ジェネレータ37の出力すなわち再生出力は鍵盤演奏装
置1の増幅器16に入力され、鍵盤11の演奏による鍵
盤演奏用トーンジェネレータ14の出力とともにスピー
カ17から発音する。
【0019】図4は自動演奏装置2の操作盤の概観を示
す。同図の操作盤には、数字キー1,2,3……,9,
0、コマンドキーCMD、キャリジリターンキーC/
R、シフトキーおよび音名キーC,D,……等を有する
キーボード、ならびにそれぞれ編集、記録および再生モ
ードを指定または解除するためのEDITキー、REC
キーおよびPLAYキー、ならびに操作スイッチが設け
られている。数字キー1,2,3,……,9,0は多目
的に使用され、チャンネル番号またはバンク番号を入力
したりあるいはピアニシモまたはフォルテシモ等の音の
強さを指定する等の場合に使用される。EDITキーは
記録された演奏データの一部を消去したりあるいは新た
なデータを挿入する等の編集を行なうためのキーであ
る。また、この操作盤には、RECキーおよびPLAY
キーで指定した記録および再生動作を開始させるSTA
RTキー、停止用のSTOPキーおよび一時停止用のP
AUSEキーならびに再生または編集モードにおいて、
演奏データの再生すなわちメモリ読出を1ステップずつ
前進させるSTEP−FORWARDキー、急速に前進
するためのFAST−FORWARDキー、1ステップ
後退させるためのSTEP−BACKキー、そして急速
に後退させるためのFAST−BACKキーが配置され
ている。操作盤上に配列されたこれらのキーは図1にお
ける自動演奏装置2の操作スイッチ33としてインター
フェース27および共通バス22を介してCPU21に
接続されている。この操作盤には、さらに再生のテンポ
を調節するためのテンポボリウムTEMPOが設けられ
ており、このボリウムの設定情報もインターフェース2
7(図1)を介してCPU21に送出される。
【0020】さらに、図3の操作盤上には操作メッセー
ジ等の表示を行なうための液晶表示装置DSPおよび記
録または再生チャンネルの番号を表示するための記録チ
ャンネル表示用および再生チャンネル表示用各8個ずつ
の発光ダイオード素子からなる表示器LEDが設けられ
ている。これらの表示装置DSPおよび表示器LEDは
図1の表示制御回路32によって駆動される。
【0021】以上のような構成になる自動演奏装置の操
作方法および動作を説明する。
【0022】演奏データの記録を行なう場合の操作はま
ず図4の操作盤においてRECキーを押下し、演奏デー
タを記録するための演奏データメモリにおけるバンク番
号を数字キーによって入力する。次に、数字キーによっ
て記録したいチャンネル番号を単数もしくは複数入力し
た後、または数字キーを押下することなくチャンネルリ
ターンキーC/Rを押下する。これにより発光ダイオー
ド表示器LEDの記録すべきチャンネルが点灯される。
次に操作スイッチ部におけるSTARTスイッチを押下
した後、鍵盤11により所望の演奏を行なって演奏デー
タを入力する。そして、演奏終了後にSTOPスイッチ
を押下することにより演奏データが指定したバンクに転
送され演奏データ記録が終了する。
【0023】このようにして記録された演奏データを再
生する場合には、PLAYスイッチを押下し、かつ数字
キーからバンク番号を入力した後STARTスイッチを
押下することにより、指定されたバンクに記録されてい
る演奏データが再生される。この場合、各操作スイッチ
の操作により1ステップずつ再生したりあるいは早送り
その他を行なうことができる。
【0024】上述の演奏データの記録および再生は同時
に行なうことも可能で、この場合、再生用チャンネルは
演奏データメモリ25に記録された記録時のチャンネル
が使用されるが、記録用チャンネルは再生用チャンネル
とは独立かつ任意に指定することができる。そして、再
生用チャンネルであると同時に記録用チャンネルとして
も指定されたチャンネルの再生キーデータは読み出され
た後ワーキングメモリ24のインタラプトバッファIN
TBUFに格納され、鍵盤演奏装置1からこのインタラ
プトバッファINTBUFに入力される新たなキーデー
タとともに再編成される。この再編成された各キーデー
タには各1つの記録チャンネルが割り当てられ、これら
のキーデータが割り当てられたチャンネル番号とともに
演奏データメモリ25に記録される。一方、再生用チャ
ンネルではあるが記録用チャンネルとして指定されてい
ないチャンネル番号を有する再生演奏データは読み出さ
れた後プレイバッファPLYBUFに一時格納され、そ
のまま演奏データメモリ25に記録される。従って先に
記録したチャンネルの演奏データによる再生を行ないな
がら新たにキーデータを入力し、これらの再生演奏デー
タと鍵盤演奏データとを適宜組み合わせたり切り離した
りすることによって1種類または複数種類の楽器音によ
る高度な多重演奏を1人で行なうことも可能である。
【0025】次に、図5ないし図9を用いて上述の構成
に係わる自動演奏装置の動作を説明する。この自動演奏
装置においては操作盤における各スイッチの押下、再生
タイマによる割込および鍵盤の押下が発生したとき、こ
れらのイベント種類に応じて図5〜9の処理を行なう。
【0026】図5は、再生モードの設定および解除の処
理手順を示す。PLAYスイッチを押下すると、先ずプ
レイフラグPLYFLGが“1”か否かを判定する。も
し、“1”であれば、再生モードが指定されているとき
のPLAYスイッチの押下は再生モードの解除を意味す
るから、プレイフラグPLYFLGをリセットし、再生
チャンネル表示用の発行ダイオード表示器LEDをすべ
てオフにし、再生モードを解除して処理を終る。もし、
プレイフラグPLYFLGが“1”でなければ以下の再
生モード設定処理を行なう。すなわち、プレイフラグP
LYFLGを“1”にセットした後レコードフラグRE
CFLGが“1”か否かを判定し、レコードフラグRE
CFLGが“1”でなければバンク番号を入力させるた
めの処理を行なう。これは、先ず液晶表示装置DSPに
「バンクナンバー?」と表示し、この表示に応じて数字
キーからバンク番号の入力が行なわれるとバンク番号デ
ータをバンク番号メモリに記憶するとともに液晶表示装
置DSPにこのバンク番号を表示する。また、この自動
演奏装置は再生と記録とを必ず同一のバンクにより行な
うように構成されており、上記の判定において、もしレ
コードフラグRECFLGが“1”であればすでに後述
(図6)の記録モード設定の際バンク番号はセットされ
ているから以上の処理をすることなく次の処理に移る。
次の処理においては、バンク番号メモリに記憶されてい
るバンク番号データによって対応するバンク中のデータ
から再生チャンネルを読み出し、再生チャンネルレジス
タPLAYCHに格納するとともに発光ダイオード表示
器LEDにて表示を行なう。次に、液晶表示装置DSP
の表示をオフとして再生モード設定処理を終了する。
【0027】RECスイッチが押下された場合には、図
6に示すように先ずレコードフラグRECFLGが
“1”か否かを判定する。もし“1”であればレコード
フラグRECFLGをリセットし、記録チャンネル表示
用発光ダイオード表示器LEDをオフにし、記録モード
を解除して処理を終了する。もしレコードフラグREC
FLGが“1”でなければ以下の処理によって記録モー
ドを設定する。すなわちレコードフラグRECFLGを
“1”にセットした後プレイフラグPLYFLGが
“1”か否かを判定する。もし、プレイフラグPLYF
LGが“1”でなければ図5と同様にしてバンク番号を
入力するための処理を行ないバンク番号をバンク番号メ
モリに記憶するとともに液晶表示装置DSPに表示す
る。もしプレイフラグPLYFLGが“1”となってい
る場合はバンク番号の入力が不要となるから以上の処理
を省略して次の処理に移る。次の処理においては液晶表
示装置DSPに「チャンネル番号入力?」と表示してチ
ャンネル番号の入力を行なわせる。この表示に応じて何
らかのキースイッチが押下された場合には、そのキース
イッチに対応するキーデータを取り込み、それが数字キ
ーであるか否かを判定する。もし数字キーであればその
キーに対応する数字を記録チャンネルレジスタRECC
Hに記憶するとともに液晶表示装置に表示した後、再び
キーデータの取り込みを行なう。このようにして、もし
数字キー以外のキーが押下された場合にはキャリジリタ
ーンキーC/Rか否かを判定し、もしキャリジリターン
キーC/Rであれば記録用チャンネル設定処理を終了し
て次の処理に移る。次に、記録チャンネルレジスタRE
CCHにすでにチャンネルデータがあるか否かを判定す
る。この判定の結果、チャンネルデータがない場合、す
なわちチャンネル番号を入力することなくキャリジリタ
ーンキーC/Rが押下されている場合、この自動演奏装
置においては全チャンネルの指定を意味するので記録チ
ャンネルレジスタRECCHの内容をオール“1”にセ
ットし、またチャンネルデータがある場合はそのまま次
のステップに移る。次に、記録チャンネル表示用発光ダ
イオード表示器LEDを記録チャンネルレジスタREC
CHの内容に応じて例えば記録チャンネルレジスタRE
CCHの対応するビットがセットされたチャンネルの表
示を点灯した後、液晶表示装置DSPの表示をオフして
処理を終了する。
【0028】図7は、STARTスイッチが押下された
場合の処理手順を示す。先ず、テンポボリウムによって
セットされたテンポボリウムデータを取り込み、記録用
タイマ30および再生用タイマ31のクロックのセット
すなわち周波数の設定を行なう。次にプレイフラグPL
YFLGが“1”であるか否かを判定し、“1”であれ
ば演奏データメモリ内の指定バンクから先頭タイミング
データを再生タイマにセットし、さらに再生タイマ31
からの割込みを可能化する。従って、この状態では再生
タイマ31がセットされたタイミングデータで指定され
る時間をカウントすると、後に説明するイベントインタ
ラプト処理(図8)が行なわれる。次にレコードフラグ
RECFLGが“1”か否かを判定し、もし“1”であ
れば記録用タイマ30のイニシャルクリアを行ない、キ
ーイベントによるイベントインタラプトを受付可能な状
態にする。この状態でキーイベントによるイベントイン
タラプトがあればイベントインタラプト処理(図8)に
移る。次に、インタラプトバッファINTBUFにある
キーデータを記録チャンネルに所定条件で割り当てる。
この所定条件は、図1におけるチャンネルアサイン回路
3の動作と同じであり、 1.キーオンイベントは最も古いキーオフチャンネルに
割り当てる。 2.キーオフチャンネルがなければ最も古いキーオンチ
ャンネルに割り当てる。 3.キーオフイベントは当該チャンネルデータをクリア
する。のようにして割り当てが行なわれる。次にプレイ
バッファPLYBUFまたはインタラプトバッファIN
TBUFにデータがあるか否かを判定する。もしデータ
がなければ上述の割当処理とこの判定処理とを繰り返し
ながらプレイバッファPLYBUFまたはインタラプト
バッファINTBUFにデータが格納されるまで待機す
る。この判定処理においてデータ有りと判定されると記
録用タイマの時間データを演奏データメモリ25内の所
定領域にタイミングデータとして記憶した後記録タイマ
をクリアする。次に、プレイバッファPLYBUFおよ
びインタラプトバッファINTBUF内のデータを演奏
データメモリの所定の領域に単位データずつ記憶し、記
憶したデータをプレイバッファPLYBUFおよびイン
タラプトバッファINTBUFから消去する。このよう
な処理をプレイバッファPLYBUFまたはインタラプ
トバッファINTBUF内にデータがなくなるまで行な
い、データがなくなった後は前述のチャンネル割当処理
に移行する。なお、タイミングデータおよびキーデータ
等は一旦空きバンクに一時記憶し、後述のSTOPスイ
ッチが押下された時に指定のバンクに転送される。
【0029】図8は、イベントインタラプトの場合の処
理手順を示す。同図に示すように、イベントインタラプ
トの場合は先ず、再生タイマイベントか否かを判定す
る。もし再生タイマイベントでなければキーイベントに
よるイベントインタラプトすなわちキーイベントインタ
ラプトと判断しインタラプトバッファINTBUTにキ
ーデータを格納して処理を終る。もし再生タイマイベン
トであれば、所定のチャンネルにキーデータを出力して
自動演奏用トーンジェネレータ37によって楽音を形成
させる。次に、イベントチャンネルは記録用チャンネル
として指定されているか否かを記録チャンネルレジスタ
RECCHの内容から判定する。もし記録用チャンネル
に指定されていればインタラプトバッファINTBUF
にキーデータを格納し、記録用チャンネルに指定されて
いなければプレイバッファPLYBUFにキーデータを
格納する。続いて、次のイベントはタイムイベントすな
わちタイミングデータであるか否かを判定し、タイムイ
ベントであれば再生用タイマにタイミングデータすなわ
ちさらに次のタイムイベントまでの相対時間をセットす
る。もしタイムイベントでなければ次のイベントはキー
データであるから再び上述のデータ出力処理および各バ
ッファへのキーデータ格納処理を行なう。
【0030】図9は、STOPスイッチが押下された場
合の処理手順を示す。この場合は、同図に示すように、
先ず、レコードフラグRECFLGが“1”であるか否
かを判定し、“1”であれば前述の処理において空きバ
ンクに一時記憶した演奏データを指定されたバンクに転
送した後、“1”でなければそのまま、レコードフラグ
RECFLGおよびプレイフラグPLYFLGをクリア
して発光ダイオード表示器をオフする。続いてキーイベ
ントおよび再生用タイマによるイベントインタラプトを
禁止する。
【0031】なお、EDITキー、音名キー、シフトキ
ー、数字キー(ppp〜fff)等、上述の動作説明で
用いた以外の操作スイッチおよびプログラム等を利用し
て演奏データの修正および追加等を行なうことも可能で
ある。また、上述においては、演奏データの再生時に音
色選択スイッチ15から共通バス22を介して音色制御
レジスタ35に音色データを入力することにより自動演
奏装置用トーンジェネレータ37の各チャンネルごとに
音色を指定するようにしたが、この音色データは演奏イ
ベントとして演奏データメモリに記録するようにしても
よく、この場合、音色データの修正あるいは追加等の編
集ができるようにすることも可能である。
【0032】このように、上述の演奏データの記録およ
び再生は同時に行なうことが可能であり、再生用チャン
ネルであると同時に記録用チャンネルとしても指定され
たチャンネルの再生キーデータは読み出された後ワーキ
ングメモリ24のインタラプトバッファINTBUFに
格納され、鍵盤演奏装置1からこのインタラプトバッフ
ァINTBUFに入力される新たなキーデータとともに
再編成され、各キーデータに割り当てられたチャンネル
番号とともに演奏データメモリ25に記録されるが、そ
の際、再生キーデータ等に基づき楽音を再生しながら、
新たな演奏データを書き込むことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数系列の演奏データを1つの記憶手段に混在して
記憶するので、書き込み/読み出し機構が1つで済み構
成が簡単になる。また、複数系列のキーデータに対して
タイミングデータは共通に使用するので、系列毎に独立
に演奏データを記憶する方式に比べて、メモり削減の効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例に係わる電子楽器の回路構
成を示すブロック回路図である。
【図2】図1の装置に用いられている演奏データメモリ
の構成を示すフォーマット図(その1)である。
【図3】図1の装置に用いられている演奏データメモリ
の構成を示すフォーマット図(その2)である。
【図4】図1における自動演奏装置の操作盤の構成の1
例を示す概略図である。
【図5】図1の装置における再生モードの設定および解
除の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図1の装置における記録モードの設定および解
除の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図1の装置におけるSTARTスイッチが押下
された場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図1の装置におけるイベントインタラプトの場
合の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図1の装置におけるSTOPスイッチが押下さ
れた場合の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:鍵盤演奏装置、2:自動演奏装置、11:鍵盤、1
3:チャンネルアサイン回路、14:鍵演奏用トーンジ
ェネレータ、15:音色選択スイッチ、16:増幅器、
17:スピーカ、21:中央制御装置、22:共通バ
ス、23:プログラムメモリ、24:ワーキングメモ
リ、25:演奏データメモリ、26,27,28,2
9:インターフェイス、30:記録用タイマ、31:再
生用タイマ、32:表示制御回路、33操作スイッチ、
34:キーデータレジスタ、35:音色制御レジスタ、
36:外部記録装置、37:自動演奏用トーンジェネレ
ータ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音の音高を表す音高データと第1のチャ
    ンネルを表す第1のチャンネルデータとを組にした第1
    のキーデータと、楽音の音高を表す音高データと第2の
    チャンネルを表す第2のチャンネルデータとを組にした
    第2のキーデータと、少なくとも上記何れかのキーデー
    タと組み合わせて記憶されるタイミングデータであって
    該キーデータの発生タイミングを前回のキーデータの発
    生からの相対時間によって表すタイミングデータとを、
    第1および第2のキーデータとタイミングデータのそれ
    ぞれにデータの種類を表す識別データを付して、発生順
    に記憶することにより、複数系列の演奏データを混在さ
    せて記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から演奏データを読み出すときのテンポを
    設定するためのテンポ設定操作子と、 前記記憶手段から読み出されたタイミングデータが示す
    時間を計測する再生用タイマであって、タイマが動作す
    る周波数は、前記テンポ設定操作子によって設定される
    テンポに応じて設定されるものと、 前記再生用タイマの計測に基づいて前記記憶手段から演
    奏データを読み出し、読み出されたデータの識別データ
    に基づいてタイミングデータとキーデータを判別し、読
    み出されたデータがタイミングデータであると判断され
    たときには、前記再生用タイマに該読み出されたタイミ
    ングデータをセットし、読み出されたデータがキーデー
    タであると判断されたときには、前記記憶手段から読み
    出されたキーデータを、該キーデータに含まれるチャン
    ネルデータに対応する音源のチャンネルに出力する制御
    手段とを備え、複数系列の演奏データを共通の再生用タ
    イマによる時間計測に基づいて読み出すようにしたこと
    を特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】楽音の音高を表す音高データと第1のチャ
    ンネルを表す第1のチャンネルデータとを組にした第1
    のキーデータと、楽音の音高を表す音高データと第2の
    チャンネルを表す第2のチャンネルデータとを組にした
    第2のキーデータと、少なくとも上記何れかのキーデー
    タと組み合わせて記憶されるタイミングデータであって
    該キーデータの発生タイミングを前回のキーデータの発
    生からの相対時間によって表すタイミングデータとを、
    第1および第2のキーデータとタイミングデータのそれ
    ぞれにデータの種類を表す識別データを付して、発生順
    に記憶することにより、複数系列の演奏データを混在さ
    せて記憶する記憶手段と、 音高データと前記第1または第2のチャンネルデータの
    何れかとが組になったキーデータを複数チャンネル分順
    次発生するキーデータ発生手段と、 前記記憶手段へと前記キーデータ発生手段により発生さ
    れたキーデータを記憶させるときのテンポを設定するた
    めのテンポ設定操作子と、 前記テンポ設定操作子で設定されたテンポを基準として
    時間をカウントする記録用タイマであって、タイマが動
    作する周波数は、前記テンポ設定操作子によって設定さ
    れるテンポに応じて設定されるものと、 前記キーデータ発生手段によるキーデータの発生時毎
    に、その時点における前記記録用タイマのカウント値を
    タイミングデータとしてそのときに発生したキーデータ
    とともに前記記憶手段に書き込み、その後、前記記録用
    タイマのカウント値をクリアする手段とを備え、複数系
    列の演奏データを共通の記録用タイマによるカウント値
    に基づいて前記記憶手段へと書き込むようにしたことを
    特徴とする自動演奏装置。
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