JP2601208B2 - 半導体基体の処理方法 - Google Patents

半導体基体の処理方法

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JP2601208B2
JP2601208B2 JP6193607A JP19360794A JP2601208B2 JP 2601208 B2 JP2601208 B2 JP 2601208B2 JP 6193607 A JP6193607 A JP 6193607A JP 19360794 A JP19360794 A JP 19360794A JP 2601208 B2 JP2601208 B2 JP 2601208B2
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貴範 早藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、半導体基体から結
晶欠陥等を除去するための処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばシリコン結晶の場合、CCD等の
イメージセンサにおいて、その基体として使用される結
晶の積層欠陥が画像欠陥を生じるので、その積層欠陥を
除去するための研究がなされてきた。例えば、基体の表
面近くに存在する結晶欠陥またはその発生核を、窒素ガ
ス、アルゴンガス等の不活性ガス中における熱処理によ
って除去することができることは知られていた。
【0003】即ち、高温の窒素ガス、アルゴンガス、水
素ガス中でシリコン結晶を熱処理する方法は実用化され
ている。結晶欠陥や積層欠陥は、熱処理の温度が高いほ
ど早く除去することができ、また、窒素ガス中での熱処
理によって最も早く除去することができる。最近では、
窒素ガスにHClを添加して積層欠陥をより早く除去す
る方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、窒素ガス、ア
ルゴンガス、水素ガスまたはHClを添加した窒素ガス
中における高温の熱処理は、シリコン基体の表面に粗
(インホモジェニィーティ)を生じさせる原因にもなっ
ている。また、1100℃以上の温度の窒素ガス中での
熱処理は、既に存在している積層欠陥を収縮させ消滅さ
せる効果を有しているが、収縮させ消滅させた積層欠陥
よりも多い積層欠陥の発生核を新たに形成することも知
られている。
【0005】本願の発明は、上述の様な高温の熱処理に
よる半導体基体の表面の粗及び積層欠陥の発生核の形成
という従来技術の欠点を改善すると共に、結晶欠陥、主
に積層欠陥及びその発生核を従来の方法よりも早く除去
することができる方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 請求項1の半導体基体
の処理方法は、シリコンを主成分とする半導体基体の表
面を露出させた状態で、NとHとを構成元素とするガス
を含んでおり分圧が5kg/cm 2 以上である分子状ガ
スの雰囲気中で前記半導体基体を熱処理することを特徴
としている。
【0007】請求項2の半導体基体の処理方法は、前記
熱処理を1050℃以上の温度で行うことを特徴として
いる。
【0008】
【作用】 請求項1の半導体基体の処理方法では、半導
体基体の表面に酸化シリコン膜が存在しておらず、しか
、NとHとの分圧が高いので、積層欠陥が急速に収縮
する。
【0009】請求項2の半導体基体の処理方法では、1
050℃の温度で熱処理を行うことによって、1時間で
約1μmの長さの積層欠陥を消滅させることができ、更
に高い温度で熱処理を行うことによって、更に高い割合
で積層欠陥を消滅させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本願の発明の実施例を、図1〜4を参
照しながら説明する。本願の発明に係る方法は、次の様
にして検討した。まず、乾燥O2 中で1100℃の温度
で16時間に亙ってシリコン結晶を酸化して、約60μ
mの長さの積層欠陥を有すると共に5500Åの厚さの
SiO2 膜が表面に成長したシリコンウェハを試料とし
て形成した。また、約60μmの長さの積層欠陥を有す
るが表面にSiO2膜を有しないシリコンウェハを別の
試料として形成した。
【0011】次に、図1に示す様に、雰囲気としてのN
3 の分圧を5kg/cm2 から10-3kg/cm2
で変化させ1150℃の温度で4時間に亙って、試料を
熱処理した。比較のために、NH3 の分圧が0の条件下
でも試料を熱処理した。図1中に曲線Aで示す様に、シ
リコンウェハの表面に5500Åの厚さのSiO2 膜を
有する試料では、NH3 の分圧を高くするに連れて積層
欠陥が成長している。
【0012】一方、図1中に曲線Bで示す様に、シリコ
ンウェハの表面にSiO2 膜を有しない試料では、NH
3 の分圧を高くするに連れて積層欠陥が急速に収縮して
いる。そして、この試料では、熱処理時間を5時間にす
ると、積層欠陥がしばしば完全に消滅する。なお、この
試料でも雰囲気がN2 であれば積層欠陥を消滅させるた
めに10時間以上を要していたので、雰囲気をNH3
することによって熱処理時間が大幅に短縮されている。
【0013】 図2は、試料におけるSiO2 膜の厚さ
及び温度を変えて4時間に亙って熱処理した場合の、積
層欠陥の長さを示している。図2中の曲線C、D、E
は、熱処理温度が夫々1150℃、1100℃、105
0℃の場合を示している。この図2から、シリコンウェ
ハの表面にSiO2 膜が存在していなければ積層欠陥は
生じないことが分かる。
【0014】 図3は、図2と同様の熱処理を行った場
合の積層欠陥の密度を示している。この図3からも、シ
リコンウェハの表面にSiO 2 膜が存在していなければ
積層欠陥は生じないことが分かる。
【0015】図4は、図1と同様の試料を用いた場合
の、NH3 またはヒドラジン類の雰囲気中における熱処
理時間、即ち窒化処理時間と積層欠陥の長さとの関係を
示している。図4中の曲線F〜Iは、シリコンウェハの
表面にSiO2 膜を有しない試料についてのものであ
り、熱処理温度が夫々1050℃、1100℃、115
0℃及び1200℃の場合を示している。また、曲線J
〜Lは、シリコンウェハの表面に5500Åの厚さのS
iO2 膜を有する試料についてのものであり、熱処理温
度が夫々1050℃、1100℃及び1150℃の場合
を示している。
【0016】この図4から、シリコンウェハの表面にS
iO2 膜を有しない試料では、熱処理することによっ
て、しかも高温、例えば1150℃ないし1200℃の
温度で熱処理することによって、短い窒化処理時間で積
層欠陥の長さが短縮していることが分かる。
【0017】これに対して、シリコンウェハの表面に5
500Åの厚さのSiO2 膜を有する試料では熱処理す
ることによって、しかも1050℃の温度で熱処理する
ことによっても、積層欠陥の長さが逆に長くなり、11
50℃という高温では窒化処理時間が短くても積層欠陥
が急速に成長していることが分かる。
【0018】即ち、シリコンウェハの表面にSiO2
を有しない試料では、高温のNH3等の雰囲気中で熱処
理することによって、数十Åの厚さのシリコンオキシナ
イトライド膜がシリコンウェハの表面に形成され、この
膜が保護膜になって、そのシリコンウェハの表面を平滑
且つ清浄に保持している。
【0019】なお、以上の説明における熱処理では主に
NH3 を雰囲気として用いたが、N2 4 、N2 4
HCl等を含む分子状ガスや、これらをN2 、Ar等の
不活性ガスで希釈したものを雰囲気として用いることも
できる。また、以上の説明における熱処理ではシリコン
ウェハを試料として用いたが、シリコンを主成分とする
半導体基体であればシリコン以外の成分を含んでいても
よい。
【0020】
【発明の効果】 請求項1の半導体基体の処理方法で
は、半導体基体の表面に酸化シリコン膜が存在しておら
ず、しかも、NとHとの分圧が高いので、積層欠陥が急
速に収縮する。このため、従来の高温処理における結晶
欠陥や結晶欠陥の発生核の除去に際しての表面粗や汚染
の問題を解決することができると共に、所望の効果を早
く得ることができる。
【0021】しかも、熱処理に際しての雰囲気が分子状
ガスであるので、雰囲気として例えばプラズマガスを用
いる場合に比べて、装置及び制御条件が簡単であり、プ
ラズマ損傷による新たな結晶欠陥の発生もない。
【0022】また、半導体基体へイオンを注入したとき
に生じる損傷は半導体素子に悪影響を及ぼすので、不活
性ガス中での熱処理によって損傷を除去する処理が行わ
れているが、注入イオンのプロファイルを変更しないた
めにもこの処理は可能な限り短時間で行うことが望まし
く、この様な目的にも好適である。
【0023】請求項2の半導体基体の処理方法では、1
050℃の温度で熱処理を行うことによって、1時間で
約1μmの長さの積層欠陥を消滅させることができ、更
に高い温度で熱処理を行うことによって、更に高い割合
で積層欠陥を消滅させることができるので、所望の効果
を更に早く得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱処理に際してのNH3 の分圧とシリコンウェ
ハ中の積層欠陥の長さとの関係を示すグラフである。
【図2】熱処理に際してのシリコンウェハの表面におけ
るSiO2 膜の厚さとシリコンウェハ中の積層欠陥の長
さとの関係を示すグラフである。
【図3】熱処理に際してのシリコンウェハの表面におけ
るSiO2 膜の厚さとシリコンウェハ中の積層欠陥の密
度との関係を示すグラフである。
【図4】窒化処理時間とシリコンウェハ中の積層欠陥の
長さとの関係を示すグラフである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンを主成分とする半導体基体の表
    面を露出させた状態で、NとHとを構成元素とするガス
    を含んでおり分圧が5kg/cm 2 以上である分子状ガ
    スの雰囲気中で前記半導体基体を熱処理することを特徴
    とする半導体基体の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記熱処理を1050℃以上の温度で行
    うことを特徴とする請求項1記載の半導体基体の処理方
    法。
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