JP2600957Y2 - 建設機械の終減速装置 - Google Patents
建設機械の終減速装置Info
- Publication number
- JP2600957Y2 JP2600957Y2 JP1993014617U JP1461793U JP2600957Y2 JP 2600957 Y2 JP2600957 Y2 JP 2600957Y2 JP 1993014617 U JP1993014617 U JP 1993014617U JP 1461793 U JP1461793 U JP 1461793U JP 2600957 Y2 JP2600957 Y2 JP 2600957Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- brake
- spline
- final reduction
- gear mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Retarders (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は建設機械の動力系に使
用する終減速装置に関する。
用する終減速装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来ホイルローダのような装輪式の建設
機械には、エンジンの動力を駆動輪へ伝達する動力系の
終段に終減速装置が設けられている。従来の終減速装置
は図１に示すように、遊星歯車機構ａにより構成されて
いて、この遊星歯車機構ａと差動機ｂの間にブレーキｃ
が設けられており、ブレーキｃのプレートｄとピストン
ｅ及び上記遊星歯車機構ａのリングギヤｆは、ピンｇに
よりハウジングｈ側に固定されている。また別の終減速
装置として、図２に示すように、ブレーキｃのプレート
ｄを爪体ｉでハウジングｋ側に固定し、リングギヤｆは
ピンｇによりハウジングｈ側に固定したものも採用され
ている。
機械には、エンジンの動力を駆動輪へ伝達する動力系の
終段に終減速装置が設けられている。従来の終減速装置
は図１に示すように、遊星歯車機構ａにより構成されて
いて、この遊星歯車機構ａと差動機ｂの間にブレーキｃ
が設けられており、ブレーキｃのプレートｄとピストン
ｅ及び上記遊星歯車機構ａのリングギヤｆは、ピンｇに
よりハウジングｈ側に固定されている。また別の終減速
装置として、図２に示すように、ブレーキｃのプレート
ｄを爪体ｉでハウジングｋ側に固定し、リングギヤｆは
ピンｇによりハウジングｈ側に固定したものも採用され
ている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしブレーキｃのプ
レートｄをピンｇによりハウジングｈ側へ固定するよう
にしたものでは、組立てに多くの手間を要すると共に、
ディスクｊを多板とした場合、ピストンｅとプレートｄ
の間に設けられたディスクｊに切り代をとるためのピス
トンｅの戻しばねをディスクｊの外周部に装着できない
などの不具合がある。
レートｄをピンｇによりハウジングｈ側へ固定するよう
にしたものでは、組立てに多くの手間を要すると共に、
ディスクｊを多板とした場合、ピストンｅとプレートｄ
の間に設けられたディスクｊに切り代をとるためのピス
トンｅの戻しばねをディスクｊの外周部に装着できない
などの不具合がある。
【０００４】また爪体ｉでプレートｄを固定するもので
は、プレートｄが過大に摩耗すると、爪体ｉが固定でき
なくなって制動機能が損なわれると共に、ディスクｊが
１枚しか使用できないことから、ディスクｊを多板にし
て制動能力を上げることができないなどの不具合があっ
た。この考案はかかる従来の不具合を改善するためにな
されたもので、ブレーキのプレート及びディスクの組込
みが容易で、ディスクの多板化が容易な建設機械の終減
速装置を提供することを目的とするものである。
は、プレートｄが過大に摩耗すると、爪体ｉが固定でき
なくなって制動機能が損なわれると共に、ディスクｊが
１枚しか使用できないことから、ディスクｊを多板にし
て制動能力を上げることができないなどの不具合があっ
た。この考案はかかる従来の不具合を改善するためにな
されたもので、ブレーキのプレート及びディスクの組込
みが容易で、ディスクの多板化が容易な建設機械の終減
速装置を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、差動機の出力軸と終減速軸の間にブレー
キ及び遊星歯車機構を設けた建設機械の終減速装置にお
いて、ブレーキを収容した第１ハウジングの内周面に第
１スプラインを形成して、この第１スプラインに上記ブ
レーキのプレートを係合すると共に、上記遊星歯車機構
のリングギヤをピンにより遊星歯車機構を収容した第２
ハウジングに固定したものである。また上記遊星歯車機
構のリングギヤは遊星歯車機構を収容した第２ハウジン
グの内周面に形成した第２スプラインに係合させて構成
してよい。
成するために、差動機の出力軸と終減速軸の間にブレー
キ及び遊星歯車機構を設けた建設機械の終減速装置にお
いて、ブレーキを収容した第１ハウジングの内周面に第
１スプラインを形成して、この第１スプラインに上記ブ
レーキのプレートを係合すると共に、上記遊星歯車機構
のリングギヤをピンにより遊星歯車機構を収容した第２
ハウジングに固定したものである。また上記遊星歯車機
構のリングギヤは遊星歯車機構を収容した第２ハウジン
グの内周面に形成した第２スプラインに係合させて構成
してよい。
【０００６】
【作用】上記構成によりハウジングのスプラインの加工
が容易となり、ハウジングにリングギヤやピンの組込み
が容易となる。従ってブレーキのプレート及びディスク
の組立てが短時間で容易に行えると共に、ディスクの多
板化も容易となる。
が容易となり、ハウジングにリングギヤやピンの組込み
が容易となる。従ってブレーキのプレート及びディスク
の組立てが短時間で容易に行えると共に、ディスクの多
板化も容易となる。
【０００７】
【実施例】この考案の一実施例を図３を参照して詳述す
る。図３は終減速装置の断面図を示すもので、この図で
１は差動機を示す。
る。図３は終減速装置の断面図を示すもので、この図で
１は差動機を示す。
【０００８】上記差動機１の出力軸２にスプライン２
ａ、サンギヤ４ａが形成されていて、スプライン２ａに
ブレーキ３のディスク３ａが係合されている。上記ブレ
ーキ３は複数枚のディスク３ａとプレート３ｂが交互に
設けられていて、各プレート３ｂの外周部がハウジング
５に形成されたスプライン５ａに係合されていると共
に、ハウジング１ａ内に設けられたピストン３ｃにより
各ディスク３ａ及びプレート３ｂを互いに圧接させるこ
とにより、差動機１の出力軸２を制動できるようになっ
ている。
ａ、サンギヤ４ａが形成されていて、スプライン２ａに
ブレーキ３のディスク３ａが係合されている。上記ブレ
ーキ３は複数枚のディスク３ａとプレート３ｂが交互に
設けられていて、各プレート３ｂの外周部がハウジング
５に形成されたスプライン５ａに係合されていると共
に、ハウジング１ａ内に設けられたピストン３ｃにより
各ディスク３ａ及びプレート３ｂを互いに圧接させるこ
とにより、差動機１の出力軸２を制動できるようになっ
ている。
【０００９】また上記遊星歯車機構４のサンギヤ４ａに
は複数のプラネタリギヤ４ｂが噛合されている。これら
プラネタリギヤ４ｂは終減速軸７に固着されたキャリヤ
４ｃにピン４ｄを介して回転自在に支承されていると共
に、各プラネタリギヤ４ｂは、ピン４ｅによりハウジン
グ６の内周面に固定されたリングギヤ４ｆにそれぞれ噛
合されている。
は複数のプラネタリギヤ４ｂが噛合されている。これら
プラネタリギヤ４ｂは終減速軸７に固着されたキャリヤ
４ｃにピン４ｄを介して回転自在に支承されていると共
に、各プラネタリギヤ４ｂは、ピン４ｅによりハウジン
グ６の内周面に固定されたリングギヤ４ｆにそれぞれ噛
合されている。
【００１０】一方ブレーキ３のプレート３ｂがスプライ
ン係合されたハウジング５と、リングギヤ４ｆがピン結
合されたハウジング６は、取付面５ｂでマウントボルト
８により一体されて差動機１のハウジング１ａに取付け
られている。
ン係合されたハウジング５と、リングギヤ４ｆがピン結
合されたハウジング６は、取付面５ｂでマウントボルト
８により一体されて差動機１のハウジング１ａに取付け
られている。
【００１１】次に作用を説明すると、差動機１の出力軸
２に出力された動力は、遊星歯車機構４のサンギヤ４ａ
よりプラネタリギヤ４ｂを介してキャリヤ４ｃへ伝達さ
れ、終減速軸７へ出力されるように動作する。ここでハ
ウジング５がハウジング６やハウジング１ａより分かれ
ていることから、ハウジング５のスプライン５ａの加工
が容易になると共に、ハウジング６にリングギヤ４ｆや
ピン４ｅの組込みが容易に行なえる。またプレート３ｂ
をハウジング５内周面のスプライン５ａに係合させるよ
うにしたことから、終減速装置の組込みが容易となると
共にディスク５ｂの多板化が容易に行えるようになる。
２に出力された動力は、遊星歯車機構４のサンギヤ４ａ
よりプラネタリギヤ４ｂを介してキャリヤ４ｃへ伝達さ
れ、終減速軸７へ出力されるように動作する。ここでハ
ウジング５がハウジング６やハウジング１ａより分かれ
ていることから、ハウジング５のスプライン５ａの加工
が容易になると共に、ハウジング６にリングギヤ４ｆや
ピン４ｅの組込みが容易に行なえる。またプレート３ｂ
をハウジング５内周面のスプライン５ａに係合させるよ
うにしたことから、終減速装置の組込みが容易となると
共にディスク５ｂの多板化が容易に行えるようになる。
【００１２】なお上記実施例ではリングギヤ４ｆをピン
４ｅによりハウジング６に固定したが、図４に示すよう
に、ハウジング６の内周面にスプライン５ｃを形成し
て、このスプライン５ｃにリングギヤ４ｆを係合させる
ようにしてもよい。この場合、プレート３ｂの係合する
スプライン５ａと、リングギヤ４ｆの係合するスプライ
ン５ｃの歯数やモジュール、圧力角などを変えることが
できることから、ブレーキ３や遊星歯車機構４の都合に
応じて、スプラインサイズを変更することが容易であ
る。またリングギヤ４ｆの回転反力を車体側に取付けら
れたハウジング６で受けるため、ハウジング５と差動機
１を固定するマウントボルト８の本数が少なくできる。
４ｅによりハウジング６に固定したが、図４に示すよう
に、ハウジング６の内周面にスプライン５ｃを形成し
て、このスプライン５ｃにリングギヤ４ｆを係合させる
ようにしてもよい。この場合、プレート３ｂの係合する
スプライン５ａと、リングギヤ４ｆの係合するスプライ
ン５ｃの歯数やモジュール、圧力角などを変えることが
できることから、ブレーキ３や遊星歯車機構４の都合に
応じて、スプラインサイズを変更することが容易であ
る。またリングギヤ４ｆの回転反力を車体側に取付けら
れたハウジング６で受けるため、ハウジング５と差動機
１を固定するマウントボルト８の本数が少なくできる。
【００１３】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、ブレー
キを収容したハウジングを遊星歯車機構を収容したハウ
ジングや差動機を収容したハウジングより分かれている
ので、ハウジングのスプラインの加工が容易で、かつハ
ウジングにリングギヤやピンの組込みが容易となる。従
って終減速装置を組立てる際ブレーキのディスク及びプ
レートの組込みが容易となり、組立て作業が短時間で能
率よく行えるようになる。またディスクの多板化が容易
に行えるため、制動能力の増大と耐久性の向上が図れる
ようになる。
キを収容したハウジングを遊星歯車機構を収容したハウ
ジングや差動機を収容したハウジングより分かれている
ので、ハウジングのスプラインの加工が容易で、かつハ
ウジングにリングギヤやピンの組込みが容易となる。従
って終減速装置を組立てる際ブレーキのディスク及びプ
レートの組込みが容易となり、組立て作業が短時間で能
率よく行えるようになる。またディスクの多板化が容易
に行えるため、制動能力の増大と耐久性の向上が図れる
ようになる。
【図１】従来の終減速装置の説明図である。
【図２】従来の別の終減速装置の説明図である。
【図３】この考案の一実施例になる終減速装置の断面図
である。
である。
【図４】この考案の他の実施例になる終減速装置の断面
図である。
図である。
１ 差動機 ２ 出力軸 ３ ブレーキ ３ａ ディスク ３ｂ プレート ３ｃ ピストン ４ 遊星歯車機構 ４ｅ ピン ４ｆ リングギヤ ５ ハウジング ５ａ スプライン ５ｃ スプライン ６ ハウジング ７ 終減速軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60K 17/04 F16H 1/28
Claims (2)
- 【請求項１】 差動機（１）の出力軸（２）と終減速軸
（７）の間にブレーキ（３）及び遊星歯車機構（４）を
設けた建設機械の終減速装置において、ブレーキ（３）
を収容した第１ハウジング（５）の内周面に第１スプラ
イン（５ａ）を形成して、この第１スプライン（５ａ）
に上記ブレーキ（３）のプレート（３ｂ）を係合すると
共に、上記遊星歯車機構（４）のリングギヤ（４ｆ）を
ピン（４ｅ）により遊星歯車機構（４）を収容した第２
ハウジング（６）に固定してなる建設機械の終減速装
置。 - 【請求項２】 差動機（１）の出力軸（２）と終減速軸
（７）の間にブレーキ（３）及び遊星歯車機構（４）を
設けた建設機械の終減速装置において、ブレーキ（３）
を収容した第１ハウジング（５）の内周面に第１スプラ
イン（５ａ）を形成して、このスプライン（５ａ）に上
記ブレーキ（３）のプレート（３ｂ）を係合すると共
に、上記遊星歯車機構（４）のリングギヤ（４ｆ）を遊
星歯車機構（４）を収容した第２ハウジング（６）の内
周面に形成した第２スプライン（５ｃ）に係合させてな
る建設機械の終減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993014617U JP2600957Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 建設機械の終減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993014617U JP2600957Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 建設機械の終減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0667147U JPH0667147U (ja) | 1994-09-20 |
| JP2600957Y2 true JP2600957Y2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=11866167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993014617U Expired - Lifetime JP2600957Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 建設機械の終減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2600957Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3950456B2 (ja) * | 2004-06-10 | 2007-08-01 | 三菱重工業株式会社 | 遊星ローラ式無段変速機 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP1993014617U patent/JP2600957Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0667147U (ja) | 1994-09-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903 Year of fee payment: 9 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903 Year of fee payment: 9 |