JP2600890Y2 - アルミニウムろう付けハニカムパネル - Google Patents

アルミニウムろう付けハニカムパネル

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JP2600890Y2
JP2600890Y2 JP1993053581U JP5358193U JP2600890Y2 JP 2600890 Y2 JP2600890 Y2 JP 2600890Y2 JP 1993053581 U JP1993053581 U JP 1993053581U JP 5358193 U JP5358193 U JP 5358193U JP 2600890 Y2 JP2600890 Y2 JP 2600890Y2
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武明 馬場
泰永 伊藤
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アルミニウムろう付け
ハニカムパネル、詳しくは、アルミニウムブレージング
シートをコルゲート加工して形成されたハニカムコアに
対する面板のろう付け接合において、溶融したろうの流
下に起因して、上部面板とハニカムコアの上面側とのろ
う付け接合が十分に行われなくなるという問題を解消
し、ハニカムコアのすべてのろう付け個所において、ろ
う付け部に十分なろう材を残留させ、接合強度の優れた
接合部が形成できるようにしたアルミニウムろう付けハ
ニカムパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムハニカムパネルは、図4に
示すように、アルミニウムのハニカムコア1の上下両面
にアルミニウムの面板2、3を接合してなる積層体であ
る。とくに、アルミニウムブレージングシートを互いに
ろう付け接合してハニカムコアが形成され、このハニカ
ムコアの上下両面にアルミニウムの面板をろう付け接合
してなるアルミニウムろう付けハニカムパネルは、溶接
が可能で、曲げ成形などの加工ができることから、建
築、車両、自動車、船舶など種々の分野において使用さ
れるようになっている。
【0003】従来、アルミニウムろう付けハニカムパネ
ルとしては、パネル厚さ20mm程度のものが使用されてい
たが、アルミニウムろう付けハニカムパネルの用途拡大
に伴い、例えばパネル厚さ50〜120mm のものが要求され
るようになっている。しかしながら、このようなパネル
厚さの大きいアルミニウムろう付けハニカムパネルを製
作しようとする場合、アルミニウムハニカムコアの上下
両面にアルミニウムブレージングシートからなる面板を
配設し、治具で固定して炉中でろう付け温度に加熱する
が、溶融したろうの流下に起因して、図5に示すよう
に、ハニカムパネルの上部面板2とハニカムコア1の上
面側とのろう付け部におけるろうの残留幅Wu が狭くな
り十分なろう付け接合が行われないという問題点が生じ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、パネル厚さ
の大きいアルミニウムろう付けハニカムパネルにおける
上記の問題点を解消するためになされたものであり、そ
の目的は、ハニカムコアのすべてのろう付け個所におい
て、溶融したろうの流下が生じることがなく、ろう付け
部に十分なろう材が残留して、図5に示す下部面板3と
ハニカムコア1の下面側に形成されるようなろうの残留
幅Wb と同様、十分広いろうの残留幅を有するろう付け
接合部が形成されるアルミニウムろう付けハニカムパネ
ルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案によるアルミニウムろう付けハニカムパネル
は、多数のアルミニウムブレージングシートを互いにろ
う付け接合してハニカムコアが形成され、該ハニカムコ
アの上下両面にアルミニウムの面板をろう付け接合して
なるアルミニウムのろう付けハニカムパネルにおいて、
ハニカムコアが、コア高さ30mm以下のハニカムコア
をアルミニウムブレージングシートを介して複数段積層
して形成されていることを構成上の特徴とする。
【0006】アルミニウムろう付けハニカムパネルの製
造は、所定の幅に切断したアルミニウムブレージングシ
ートをコルゲート加工し、コルゲート加工されたアルミ
ニウムブレージングシートを重ね合わせてハニカムコア
を形成し、ハニカムコアの上下両面にアルミニウムブレ
ージングシートからなる面板を配設して、ろう付炉中に
おいてろう付温度に加熱しろう付け接合することにより
行われ、加熱によりコアを形成するアルミニウムブレー
ジングシート同志、およびアルミニウムブレージングシ
ートの組み合わせにより形成されたハニカムコアと面板
が一体にろう付け接合される。
【0007】本考案は、アルミニウムろう付けハニカム
パネルを製造する場合、とくに面板とハニカムコア間に
おけるろう付け部の形成とコア高さとの関係について検
討した結果に基づいてなされたものであり、図2に概略
を示すように、両面にろう材層5を有するアルミニウム
ブレージングシートから形成されるコア高さ30mm以
下のハニカムコア1を、両面にろう材層5を有するアル
ミニウムブレージングシートからなる中間板4を介して
複数段積層してハニカムコアを構成し、ハニカムコアの
上下面に、コア側にろう材層5が位置するようアルミニ
ウムブレージングシートからなる面板2、3を配置して
全体を固定し、炉中ろう付けすることにより、面板とコ
アおよび中間板とコアとの間においてろうの残留幅の広
い健全なろう付け部が形成され、例えば図1に示すよう
な積層ろう付けハニカムパネルが得られる。
【0008】ハニカムコアの積層段数はハニカムパネル
の用途に応じて決定され、中間板の厚さはハニカムパネ
ルの使用中に負荷される剪断応力などを考慮して選択す
る。積層される各ハニカムコアのセルサイズもハニカム
パネルの使用条件により選択することができる。積層さ
れる各ハニカムコアのコア高さが30mmを越えると、
とくに各コアの上面側とコア上面側に配設される中間板
および面板とのろう付け部における残留ろうが少なくな
る傾向があり、接合強度の優れたろう付け接合ができ難
い。
【0009】
【作用】本考案の構成によれば、ハニカムコアが、コア
高さ30mm以下のハニカムコアを複数段積層して形成
されているので、各ハニカムコアを形成するアルミニウ
ムブレージングシートをコア形状に重ね合わせて配列
し、これをアルミニウムブレージングシートからなる中
間板を介して積層し、アルミニウムブレージングシート
からなる面板をハニカムコア積層体の上下両面に配設し
て全体を固定し、ろう付炉に装入してろう付温度に加熱
した場合、各ハニカムコアにおいて溶融ろうの流下がな
いため、図3に示すように、上部面板とハニカムコア上
面側および各ハニカムコアの上面側と中間板とのろう付
部W1 、W4 には、下部面板とハニカムコア下面側およ
び各ハニカムコアの下面側と中間板とのろう付け部
2 、W3と同様、十分なろうが残留して接合強度の高
いろう付け部が形成される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。 実施例1 アルミニウムブレージングシートBA24PC( 厚さ0.2mm 、
ろう材クラッド率片面5 %、心材6951合金、ろう材4045
合金、両面クラッド材、シート幅 24.6mm)を、コルゲー
ト加工し、コルゲート加工されたブレージングシートを
重ね合わせてセルサイズ3/4 インチのハニカムコアの形
状に配列し、これをアルミニウムブレージングシートBA
24PC( 厚さ1.0mm 、ろう材クラッド率片面5 %、両面ク
ラッド材) を3枚介在させて4段に積層し、積層された
ハニカムコアの上下両面にアルミニウムブレージングシ
ートBA23PC( 厚さ1.0mm 、ろう材クラッド率5 %、心材
6951合金、ろう材4045合金、片面クラッド材) からなる
面板を配設して、ろう付炉中で560 ℃に加熱、ろう付け
を行い、厚さ約100mm のアルミニウムハニカムパネを製
作した。
【0011】ろう付け後、接合形成されたアルミニウム
ろう付けハニカムパネルから試料を切り出し、面板とコ
アおよび中間板とコアとのろう付け部を調査したとこ
ろ、上部面板とハニカムコア上面側および中間板とハニ
カムコア上面側のろう付け部にも、下部面板とハニカム
コア下面側および中間板とハニカムコア下面側のろう付
け部と同様、十分広いろうの残留幅の形成が認められ
た。ろう付け部の引張試験を行ったところ素材部分にお
いて破断し、接合強度の優れたろう付け部が形成されて
いることが示された。
【0012】
【考案の効果】以上のとおり、本考案によれば、パネル
厚さ( コア高さ) が大きくなっても、ハニカムコアと面
板などの間に接合強度の優れたろう付け部が形成される
アルミニウムろう付けハニカムパネルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のアルミニウムろう付けハニカムパネル
の実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案のアルミニウムろう付けハニカムパネル
のろう付け前の組立状態を示す概略断面図である。
【図3】図2で組立てられたハニカムパネルをろう付け
接合した後の断面図である。
【図4】ハニカムパネルの一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図5】従来のパネル厚さの大きいハニカムパネルにお
けるコアと面板とのろう付け接合状態を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1 ハニカムコア 2 面板 3 面板 4 中間板 5 ろう材 Wu ろうの残留幅 Wb ろうの残留幅 W1 ろう付け部 W2 ろう付け部 W3 ろう付け部 W4 ろう付け部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B21D 47/00 E04C 2/00 - 2/54

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のアルミニウムブレージングシート
    を互いにろう付け接合してハニカムコアが形成され、該
    ハニカムコアの上下両面にアルミニウムの面板をろう付
    け接合してなるアルミニウムのろう付けハニカムパネル
    において、ハニカムコアが、コア高さ30mm以下のハ
    ニカムコアをアルミニウムブレージングシートを介して
    複数段積層することにより形成されていることを特徴と
    するアルミニウムろう付けハニカムパネル。
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