JPH07189417A - ろう付けアルミニウムハニカムパネルの製造方法 - Google Patents
ろう付けアルミニウムハニカムパネルの製造方法Info
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- JPH07189417A JPH07189417A JP34866293A JP34866293A JPH07189417A JP H07189417 A JPH07189417 A JP H07189417A JP 34866293 A JP34866293 A JP 34866293A JP 34866293 A JP34866293 A JP 34866293A JP H07189417 A JPH07189417 A JP H07189417A
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- JP
- Japan
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- honeycomb panel
- panel
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 アルミニウムのハニカムコアの上下にアルミ
ニウムの面板を配設してハニカムパネルの形状に組立
て、ろう付け室中において加熱、ろう付け一体とするろ
う付けアルミニウムハニカムパネルの製造方法におい
て、ろう付け室中に装入されたハニカムパネルまたはハ
ニカムパネルの積層体の上部および/または下部に誘導
加熱装置を配設してハニカムパネルを加熱する。 【効果】 積層されたハニカムパネルの中央部にも短時
間で熱が伝わり、周縁部と同様十分なろう付け接合が行
われ、厚さの大きいハニカムパネルにおいても上部面板
とハニカムコアとの間に強固なろう付け接合部が形成さ
れる。
ニウムの面板を配設してハニカムパネルの形状に組立
て、ろう付け室中において加熱、ろう付け一体とするろ
う付けアルミニウムハニカムパネルの製造方法におい
て、ろう付け室中に装入されたハニカムパネルまたはハ
ニカムパネルの積層体の上部および/または下部に誘導
加熱装置を配設してハニカムパネルを加熱する。 【効果】 積層されたハニカムパネルの中央部にも短時
間で熱が伝わり、周縁部と同様十分なろう付け接合が行
われ、厚さの大きいハニカムパネルにおいても上部面板
とハニカムコアとの間に強固なろう付け接合部が形成さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムハニカム
パネルのろう付け方法、詳しくは、アルミニウム(アル
ミニウム合金を含む。以下同じ)のシートまたはブレー
ジングシートを折り曲げ加工し、重合して形成されたハ
ニカムコアの上下にアルミニウムブレージングシートか
らなる面板を配設してハニカムパネルの形状に組立て、
ろう付け室中において加熱、ろう付け接合するろう付け
アルミニウムハニカムパネルの製造方法に関する。
パネルのろう付け方法、詳しくは、アルミニウム(アル
ミニウム合金を含む。以下同じ)のシートまたはブレー
ジングシートを折り曲げ加工し、重合して形成されたハ
ニカムコアの上下にアルミニウムブレージングシートか
らなる面板を配設してハニカムパネルの形状に組立て、
ろう付け室中において加熱、ろう付け接合するろう付け
アルミニウムハニカムパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、アルミニウムハニカ
ムパネル1は、アルミニウムのハニカムコア2の上下両
面にアルミニウムの面板3、4を接合してなる積層体で
ある。とくに、アルミニウムのハニカムコアの上下両面
にアルミニウムブレージングシートからなる面板を配設
して、ろう付け一体としてなるアルミニウムのろう付け
ハニカムパネルは、溶接が可能で、曲げ成形などの加工
ができることから、建築、車両、自動車、船舶など種々
の分野において使用されるようになっている。
ムパネル1は、アルミニウムのハニカムコア2の上下両
面にアルミニウムの面板3、4を接合してなる積層体で
ある。とくに、アルミニウムのハニカムコアの上下両面
にアルミニウムブレージングシートからなる面板を配設
して、ろう付け一体としてなるアルミニウムのろう付け
ハニカムパネルは、溶接が可能で、曲げ成形などの加工
ができることから、建築、車両、自動車、船舶など種々
の分野において使用されるようになっている。
【0003】従来、アルミニウムハニカムパネルとして
は、パネル厚さ(コア高さ)20〜30mmのものが使用され
ていたが、アルミニウムハニカムパネルの用途拡大に伴
い、最近では、例えばパネル厚さ50〜120mm のものが要
求されるようになってきている。このようなアルミニウ
ムパネルををろう付け接合で製作しようとする場合、ア
ルミニウムシートまたはアルミニウムブレージングシー
トからなるコア材を重合してハニカムコアの形状とし、
上下両面にアルミニウムブレージングシートからなる面
板を配設してハニカムパネルの形状に組立て、多段に積
層して治具で固定し、真空炉などの非酸化性雰囲気炉中
においてろう付け温度に加熱し、ろう付け接合を行う。
は、パネル厚さ(コア高さ)20〜30mmのものが使用され
ていたが、アルミニウムハニカムパネルの用途拡大に伴
い、最近では、例えばパネル厚さ50〜120mm のものが要
求されるようになってきている。このようなアルミニウ
ムパネルををろう付け接合で製作しようとする場合、ア
ルミニウムシートまたはアルミニウムブレージングシー
トからなるコア材を重合してハニカムコアの形状とし、
上下両面にアルミニウムブレージングシートからなる面
板を配設してハニカムパネルの形状に組立て、多段に積
層して治具で固定し、真空炉などの非酸化性雰囲気炉中
においてろう付け温度に加熱し、ろう付け接合を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、とくに
パネル厚さの大きいハニカムパネルを加熱、ろう付けす
る場合には、積層されたハニカムパネルの中央部が加熱
され難く、ろうが十分溶融しないため、ろう付け接合不
良が生じるという問題点がある。また、パネル厚さの大
きいアルミニウムハニカムパネルのろう付けに際して
は、溶融したろうの流下に起因して、ハニカムパネルの
上部面板とハニカムコアの上面側とのろう付け部におけ
るろうの残留が少なくなって十分なろう付け接合が行わ
れないという問題も生じる。
パネル厚さの大きいハニカムパネルを加熱、ろう付けす
る場合には、積層されたハニカムパネルの中央部が加熱
され難く、ろうが十分溶融しないため、ろう付け接合不
良が生じるという問題点がある。また、パネル厚さの大
きいアルミニウムハニカムパネルのろう付けに際して
は、溶融したろうの流下に起因して、ハニカムパネルの
上部面板とハニカムコアの上面側とのろう付け部におけ
るろうの残留が少なくなって十分なろう付け接合が行わ
れないという問題も生じる。
【0005】本発明は、ろう付けアルミニウムハニカム
パネルの製造において、ハニカムパネルを炉中ろう付け
する場合における上記の問題点を解消するためになされ
たものであり、その目的は、ハニカムパネル形状に組立
て、ろう付け炉中に装入し、加熱、ろう付けする場合、
ハニカムパネルの中央部も周縁部と同様に十分に加熱さ
れるとともに、溶融したろうの流下も防止されてハニカ
ムパネル全体に均一且つ強固なろう付け接合が行われる
ようにしたろう付けアルミニウムハニカムパネルの製造
方法を提供することにある。
パネルの製造において、ハニカムパネルを炉中ろう付け
する場合における上記の問題点を解消するためになされ
たものであり、その目的は、ハニカムパネル形状に組立
て、ろう付け炉中に装入し、加熱、ろう付けする場合、
ハニカムパネルの中央部も周縁部と同様に十分に加熱さ
れるとともに、溶融したろうの流下も防止されてハニカ
ムパネル全体に均一且つ強固なろう付け接合が行われる
ようにしたろう付けアルミニウムハニカムパネルの製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるろう付けアルミニウムハニカムパネル
の製造方法は、アルミニウムシートまたはアルミニウム
ブレージングシートからなるコア材を重合してハニカム
コアの形状とし、上下にアルミニウムブレージングシー
トからなる面板を配設してハニカムパネルの形状に組立
て、加熱、ろう付け一体とするろう付けアルミニウムハ
ニカムパネルの製造方法において、ろう付け室中に装入
されたハニカムパネルまたはハニカムパネルの積層体の
上部および下部に誘導加熱装置を配設してハニカムパネ
ルを加熱することを構成上の特徴とする。
めの本発明によるろう付けアルミニウムハニカムパネル
の製造方法は、アルミニウムシートまたはアルミニウム
ブレージングシートからなるコア材を重合してハニカム
コアの形状とし、上下にアルミニウムブレージングシー
トからなる面板を配設してハニカムパネルの形状に組立
て、加熱、ろう付け一体とするろう付けアルミニウムハ
ニカムパネルの製造方法において、ろう付け室中に装入
されたハニカムパネルまたはハニカムパネルの積層体の
上部および下部に誘導加熱装置を配設してハニカムパネ
ルを加熱することを構成上の特徴とする。
【0007】本発明においては、両面にろう材層を有す
るアルミニウムシートまたはアルミニウムブレージング
シートからなるコア材を所定の幅に切断して折り曲げ加
工し、互いに重合してハニカムコアの形状とし、必要に
応じてコアの側端部にアルミニウムの形材を配設し、上
下にアルミニウムブレージングシートからなる面板を配
設してハニカムパネルの形状に組立て、組立てられたハ
ニカムパネルを単体で、または積層して治具で拘束し、
ろう付け室中に装入してろう材の溶融点以上の温度に加
熱してろう付けを行う場合、図1に示すように、ハニカ
ムパネル1またはハニカムパネル1の積層体の下部に誘
導加熱装置5を配置する。誘導加熱装置は、ハニカムパ
ネルまたはハニカムパネルの積層体の上部に配置されて
もよく、加熱効率をよくするために上下部に配置するこ
ともできる。誘導加熱装置は上下方向に移動できるよう
にし、ハニカムパネルに対し着脱自在に配設されるよう
構成するのが便利である。図1において6はハニカムコ
ア2の端部に配設されたアルミニウム形材である。
るアルミニウムシートまたはアルミニウムブレージング
シートからなるコア材を所定の幅に切断して折り曲げ加
工し、互いに重合してハニカムコアの形状とし、必要に
応じてコアの側端部にアルミニウムの形材を配設し、上
下にアルミニウムブレージングシートからなる面板を配
設してハニカムパネルの形状に組立て、組立てられたハ
ニカムパネルを単体で、または積層して治具で拘束し、
ろう付け室中に装入してろう材の溶融点以上の温度に加
熱してろう付けを行う場合、図1に示すように、ハニカ
ムパネル1またはハニカムパネル1の積層体の下部に誘
導加熱装置5を配置する。誘導加熱装置は、ハニカムパ
ネルまたはハニカムパネルの積層体の上部に配置されて
もよく、加熱効率をよくするために上下部に配置するこ
ともできる。誘導加熱装置は上下方向に移動できるよう
にし、ハニカムパネルに対し着脱自在に配設されるよう
構成するのが便利である。図1において6はハニカムコ
ア2の端部に配設されたアルミニウム形材である。
【0008】誘導加熱装置5は、詳細については図示し
ないが、例えば平板状部材に誘導コイルを配設し、誘導
コイルに高周波電流を流すことによってハニカムパネル
を加熱するもので、真空室内において誘導加熱装置のみ
でハニカムパネルをろう付け温度に加熱するために使用
する場合は真空室内に組付けられ、誘導加熱装置を真空
ろう付け炉における補助加熱用として使用する場合はろ
う付け炉内に組込まれる。また、誘導加熱装置とハニカ
ムパネルとの間には、ハニカムパネルへの伝熱効率を向
上させるためにアルミニウム板、銅板など伝熱性の良好
な金属板材を介挿してもよい。誘導加熱装置は単一のも
のである必要はなく、複数に分割して配設してもよい。
ないが、例えば平板状部材に誘導コイルを配設し、誘導
コイルに高周波電流を流すことによってハニカムパネル
を加熱するもので、真空室内において誘導加熱装置のみ
でハニカムパネルをろう付け温度に加熱するために使用
する場合は真空室内に組付けられ、誘導加熱装置を真空
ろう付け炉における補助加熱用として使用する場合はろ
う付け炉内に組込まれる。また、誘導加熱装置とハニカ
ムパネルとの間には、ハニカムパネルへの伝熱効率を向
上させるためにアルミニウム板、銅板など伝熱性の良好
な金属板材を介挿してもよい。誘導加熱装置は単一のも
のである必要はなく、複数に分割して配設してもよい。
【0009】誘導加熱装置のみでハニカムパネルのろう
付け加熱を行う場合は、真空室内に組立てたハニカムパ
ネルを装入し、誘導加熱装置を配設して加熱を行うこと
により短時間でハニカムパネル全体が均一に加熱され
る。従って、溶融ろうの流下が防止され、上部面板とハ
ニカムコア上面側とのろう付け部においても十分なろう
の残留幅が形成され接合強度の高いろう付け接合部が得
られる。誘導加熱装置を真空ろう付け炉内におけるハニ
カムパネルの加熱の補助として使用する場合は、誘導加
熱装置がハニカムパネルの中央部を加熱して端縁部との
温度差をなくし、ハニカムパネル全体の温度を均一にす
るのに役立ち、急速加熱されるからハニカムパネルがろ
う付け温度に加熱されるまでの時間が短縮される。炉中
における誘導加熱装置の作動時期は、ハニカムパネルの
大きさ、厚さなどに応じて選択される。最初から誘導加
熱装置を作動させてもよいが、まずろう付け炉中におい
てハニカムパネルをろう材の溶融温度直下の温度に加熱
し、この温度範囲に保持してハニカムパネル全体の温度
を均一にした後、誘導加熱装置を作動させてろう材の溶
融点以上の温度に急速加熱する使用態様もある。いずれ
もろう材の溶融温度直下からろう材の溶融温度以上の温
度に急速に加熱されるから、溶融ろうの流下が防止さ
れ、上部面板とハニカムコア上面側とのろう付け部にお
いても十分に広いろうの残留幅が得られる。
付け加熱を行う場合は、真空室内に組立てたハニカムパ
ネルを装入し、誘導加熱装置を配設して加熱を行うこと
により短時間でハニカムパネル全体が均一に加熱され
る。従って、溶融ろうの流下が防止され、上部面板とハ
ニカムコア上面側とのろう付け部においても十分なろう
の残留幅が形成され接合強度の高いろう付け接合部が得
られる。誘導加熱装置を真空ろう付け炉内におけるハニ
カムパネルの加熱の補助として使用する場合は、誘導加
熱装置がハニカムパネルの中央部を加熱して端縁部との
温度差をなくし、ハニカムパネル全体の温度を均一にす
るのに役立ち、急速加熱されるからハニカムパネルがろ
う付け温度に加熱されるまでの時間が短縮される。炉中
における誘導加熱装置の作動時期は、ハニカムパネルの
大きさ、厚さなどに応じて選択される。最初から誘導加
熱装置を作動させてもよいが、まずろう付け炉中におい
てハニカムパネルをろう材の溶融温度直下の温度に加熱
し、この温度範囲に保持してハニカムパネル全体の温度
を均一にした後、誘導加熱装置を作動させてろう材の溶
融点以上の温度に急速加熱する使用態様もある。いずれ
もろう材の溶融温度直下からろう材の溶融温度以上の温
度に急速に加熱されるから、溶融ろうの流下が防止さ
れ、上部面板とハニカムコア上面側とのろう付け部にお
いても十分に広いろうの残留幅が得られる。
【0010】
【作用】本発明の構成によれば、アルミニウムハニカム
パネルを組立て、単体または積層して、ろう付け室中に
おいて加熱、ろう付けする場合、ハニカムパネルまたは
ハニカムパネルの積層体の上部および/または下部に誘
導加熱装置を配設して加熱を行うから、積層されたハニ
カムパネルの中央部にも十分に熱が伝えられ、ハニカム
パネル全体に接合強度の高いろう付け接合部が得られ
る。また、誘導加熱装置による加熱は急速に行われるか
ら、溶融ろうの流下が防止され、上部面板とハニカムコ
ア間にも下部面板とハニカムコア間と同様ろうの残留幅
の十分大きいろう付け部が形成される。
パネルを組立て、単体または積層して、ろう付け室中に
おいて加熱、ろう付けする場合、ハニカムパネルまたは
ハニカムパネルの積層体の上部および/または下部に誘
導加熱装置を配設して加熱を行うから、積層されたハニ
カムパネルの中央部にも十分に熱が伝えられ、ハニカム
パネル全体に接合強度の高いろう付け接合部が得られ
る。また、誘導加熱装置による加熱は急速に行われるか
ら、溶融ろうの流下が防止され、上部面板とハニカムコ
ア間にも下部面板とハニカムコア間と同様ろうの残留幅
の十分大きいろう付け部が形成される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 アルミニウムブレージングシートBA24PC( 厚さ0.2mm 、
ろう材クラッド率片面5 %、心材6951合金、ろう材4045
合金、両面クラッド材、シート幅 98mm)を、折り曲げ加
工し、重合してセルサイズ3/4 インチのハニカムコアの
形状に配列し、ハニカムコアの上下両面にアルミニウム
ブレージングシートBA23PC( 厚さ1.0mm、ろう材クラッ
ド率5 %、心材6951合金、ろう材4045合金、片面クラッ
ド材) からなる面板を配設して、1m×3mのハニカムパネ
ルの形状に組立てた。組立てられたハニカムパネルを図
1に示すように2段に積層して真空ろう付け炉中に装入
し、ハニカムパネル積層体の下部に高周波誘導加熱装置
を配設し、真空炉においてろう材の溶融点直下の500 ℃
の温度に加熱して10分間保持した。
ろう材クラッド率片面5 %、心材6951合金、ろう材4045
合金、両面クラッド材、シート幅 98mm)を、折り曲げ加
工し、重合してセルサイズ3/4 インチのハニカムコアの
形状に配列し、ハニカムコアの上下両面にアルミニウム
ブレージングシートBA23PC( 厚さ1.0mm、ろう材クラッ
ド率5 %、心材6951合金、ろう材4045合金、片面クラッ
ド材) からなる面板を配設して、1m×3mのハニカムパネ
ルの形状に組立てた。組立てられたハニカムパネルを図
1に示すように2段に積層して真空ろう付け炉中に装入
し、ハニカムパネル積層体の下部に高周波誘導加熱装置
を配設し、真空炉においてろう材の溶融点直下の500 ℃
の温度に加熱して10分間保持した。
【0012】ついで、高周波誘導加熱装置を560 ℃の温
度に急速加熱し、ろう付けを行って、縦1m×横1m×厚さ
100mm のアルミニウムハニカムパネルを製作し、ろう付
け後、接合されたアルミニウムハニカムパネルの周縁部
および中央部の数個所から試料を切り出し、面板とコア
とのろう付け部を調査したところ、上部面板とハニカム
コア上面側、および下部面板とハニカムコア下面側との
ろう付け部にはいずれも十分広いろうの残留幅の形成が
認められた。ろう付け部の引張試験を行ったところ素材
部分において破断し、接合強度の優れたろう付け部が形
成されていることが認められた。
度に急速加熱し、ろう付けを行って、縦1m×横1m×厚さ
100mm のアルミニウムハニカムパネルを製作し、ろう付
け後、接合されたアルミニウムハニカムパネルの周縁部
および中央部の数個所から試料を切り出し、面板とコア
とのろう付け部を調査したところ、上部面板とハニカム
コア上面側、および下部面板とハニカムコア下面側との
ろう付け部にはいずれも十分広いろうの残留幅の形成が
認められた。ろう付け部の引張試験を行ったところ素材
部分において破断し、接合強度の優れたろう付け部が形
成されていることが認められた。
【0013】なお、同一のハニカムコアおよび面板を使
用して同一寸法のハニカムパネルの形状に組立て、2段
に積層して真空ろう付け炉中に装入し、誘導加熱装置を
配設せずに加熱して製作したハニカムパネルの周縁部お
よび中央部から試料を切り出し、面板とコアとのろう付
け部を調査したところ、2段に積層されたハニカムパネ
ルのうち上側に配置されたハニカムパネルにおいて、上
部面板とハニカムコアとのろう付け部に残留ろうの幅が
狭く十分なろう付け接合が行われていない部分が認めら
れ、ハニカムパネルの積層部の中央部に相当するハニカ
ムコア部にはろう材の溶融していない個所がみられた。
これらの個所についてろう付け部の引張試験を行ったと
ころろう付け部分において破断した。
用して同一寸法のハニカムパネルの形状に組立て、2段
に積層して真空ろう付け炉中に装入し、誘導加熱装置を
配設せずに加熱して製作したハニカムパネルの周縁部お
よび中央部から試料を切り出し、面板とコアとのろう付
け部を調査したところ、2段に積層されたハニカムパネ
ルのうち上側に配置されたハニカムパネルにおいて、上
部面板とハニカムコアとのろう付け部に残留ろうの幅が
狭く十分なろう付け接合が行われていない部分が認めら
れ、ハニカムパネルの積層部の中央部に相当するハニカ
ムコア部にはろう材の溶融していない個所がみられた。
これらの個所についてろう付け部の引張試験を行ったと
ころろう付け部分において破断した。
【0014】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、組立て
たアルミニウムハニカムパネルをろう付け室中において
加熱、ろう付け接合して一体とする場合、ハニカムパネ
ルの中央部にも短時間で熱が伝わり、周縁部と同様に十
分なろう付け接合部が得られ、パネル厚さ( コア高さ)
が大きいアルミニウムハニカムパネルにおいてもろう材
の流下が防止されて上部面板とハニカムコアの間にも接
合強度の優れたろう付け接合部が形成される。
たアルミニウムハニカムパネルをろう付け室中において
加熱、ろう付け接合して一体とする場合、ハニカムパネ
ルの中央部にも短時間で熱が伝わり、周縁部と同様に十
分なろう付け接合部が得られ、パネル厚さ( コア高さ)
が大きいアルミニウムハニカムパネルにおいてもろう材
の流下が防止されて上部面板とハニカムコアの間にも接
合強度の優れたろう付け接合部が形成される。
【図1】本発明による誘導加熱装置を配設したアルミニ
ウムハニカムパネルのろう付け加熱方式の実施例を示す
一部断面側面図である。
ウムハニカムパネルのろう付け加熱方式の実施例を示す
一部断面側面図である。
【図2】ハニカムパネルの一部を切り欠いた斜視図であ
る。
る。
1 ハニカムパネル 2 ハニカムコア 3 面板 4 面板 5 誘導加熱装置 6 アルミニウム形材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 武明 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友軽金 属工業株式会社内 (72)発明者 近藤 宏則 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友軽金 属工業株式会社内 (72)発明者 難波 圭三 東京都港区新橋5丁目11番3号 住軽エン ジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 多数のアルミニウムシートまたはアルミ
ニウムブレージングシートからなるコア材を重合してハ
ニカムコアの形状とし、上下にアルミニウムブレージン
グシートからなる面板を配設してハニカムパネルの形状
に組立て、加熱、ろう付け一体とするろう付けアルミニ
ウムハニカムパネルの製造方法において、ろう付け室中
に装入されたハニカムパネルまたはハニカムパネルの積
層体の上部および/または下部に誘導加熱装置を配設し
てハニカムパネルを加熱することを特徴とするろう付け
アルミニウムハニカムパネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34866293A JPH07189417A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ろう付けアルミニウムハニカムパネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34866293A JPH07189417A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ろう付けアルミニウムハニカムパネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189417A true JPH07189417A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18398518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34866293A Pending JPH07189417A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ろう付けアルミニウムハニカムパネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07189417A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016029235A (ja) * | 2014-07-25 | 2016-03-03 | 宮本 忠 | 複合パネル構造体 |
CN106563926A (zh) * | 2016-11-03 | 2017-04-19 | 深圳市沃特玛电池有限公司 | 一种高强度铝蜂窝芯板制造方法 |
JP2019112722A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | 堺ディスプレイプロダクト株式会社 | 蒸着マスク、蒸着方法及び有機el表示装置の製造方法 |
US10876199B2 (en) | 2017-12-25 | 2020-12-29 | Sakai Display Products Corporation | Vapor deposition mask, vapor deposition method, and production method for organic EL display device |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP34866293A patent/JPH07189417A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN106563926A (zh) * | 2016-11-03 | 2017-04-19 | 深圳市沃特玛电池有限公司 | 一种高强度铝蜂窝芯板制造方法 |
JP2019112722A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | 堺ディスプレイプロダクト株式会社 | 蒸着マスク、蒸着方法及び有機el表示装置の製造方法 |
US10876199B2 (en) | 2017-12-25 | 2020-12-29 | Sakai Display Products Corporation | Vapor deposition mask, vapor deposition method, and production method for organic EL display device |
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