JP2600616B2 - 光結合装置 - Google Patents
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Description
に発光素子と受光素子とが対向して配置されている光結
合装置に関する。
図である。図4に示すように、発光素子1と受光素子2
とが一枚のリードフレーム3上にマウントされ、透光性
のシリコン樹脂7が発光素子1および受光素子2を被覆
している。さらに、遮光性樹脂6が外乱光の影響を避け
るために、発光素子1、受光素子2、リードフレーム
3、およびシリコン樹脂7を封止(以下、モールドと記
述する)している。この遮光性樹脂6としては、発光素
子1から出力される光を反射しやすいように非黒色系
(クリーム色等)の樹脂を用いることが多い。第1の従
来例においては、リードフレーム3が1枚で構成されて
発光素子1と受光素子2とが同一平面上に配置されるの
で製造が容易であり、また反射光を利用する構造である
ので光結合効率が高いという利点がある。
である。図5に示すように、発光素子1はリードフレ−
ム3a上にマウントされ、受光素子2はリードフレーム
3b上にマウントされている。リードフレーム3a,3
bは発光素子1および受光素子2が対向するように配置
されている。透光性樹脂5は発光素子1、受光素子2、
およびリードフレーム3a,3bをモールドし、さらに
遮光性樹脂6が透光性樹脂5をモールドしている。ま
た、透明のシリコン樹脂7が、透光性樹脂5からの応力
を和らげるために、発光素子1を被覆している。第2の
従来例においては、透光性樹脂5および遮光性樹脂6に
エポキシ樹脂を用いるのが一般的であり、エポキシ樹脂
の中に充填剤を添加することによって、透光性樹脂5と
遮光性樹脂6との熱膨張係数を一致させることができ
る。したがって、製造過程や製品実装時に熱履歴が加わ
っても透光性樹脂5と遮光性樹脂6との界面が剥離しな
いので、絶縁耐圧が非常に高く、したがって電気的絶縁
性能が高いという利点がある。
載のホトカプラの断面図である。図6の構造は図4とほ
ぼ同様であるが、透光性のシリコン樹脂7の代わりに光
散乱剤入りのシリコン樹脂4が発光素子1および受光素
子2を被覆して、図4の構造と比較して光結合効率を向
上させている。
の光結合装置の断面図である。図7の構造は図5とほぼ
同様であるが、発光素子1はシリコン樹脂7で被覆され
てはいない。また、対向して配置されている発光素子1
と受光素子2との間に円柱レンズ8を配置して発光素子
1から出力された光をより多く受光素子2に集光させる
ことによって、図5の構造と比較して光結合効率を向上
させている。
の光結合装置の断面図である。図8においては、発光素
子1と受光素子2とは水平対向に配置され、発光素子1
および受光素子2がシリコン樹脂7で被覆されている。
また、透光性樹脂5が発光素子1を被覆したシリコン樹
脂7と受光素子2を被覆したシリコン樹脂7との間およ
び周囲を被覆している。さらに遮光性樹脂6が、発光素
子1、受光素子2、リードフレーム3a,3b、シリコ
ン樹脂7、および透光性樹脂5をモールドしている。発
光素子1を被覆したシリコン樹脂7と受光素子2を被覆
したシリコン樹脂7とがそれぞれ凸レンズの役割をする
ので、図5の構造と比較して光結合効率を向上させてい
る。
では、光結合効率は高いが、シリコン樹脂7またはシリ
コン樹脂4と遮光性樹脂6との熱膨張係数が異なるので
界面の密着が悪く、そこで絶縁破壊を起こすので絶縁耐
圧が低く、電気的絶縁性能が不足するという問題点があ
った。
縁性能)は高いが、発光素子1から出力された光のうち
直接光のみが受光素子2へ到達するので、光結合効率が
低くなるという問題点があった。それを解決しようとし
た図7の構造では、レンズを樹脂の内部に固定する方法
が難しく、また図8の構造では、レンズ状に樹脂で被覆
する方法が難しく、いずれも製法が複雑になるという問
題点があった。
および製造プロセスを変えることなく、電気的絶縁性能
を維持し、光結合効率を向上した光結合装置を提供する
ことを目的とする。
対向して配置されている発光素子および受光素子と、該
発光素子を被覆しているシリコン樹脂と、該発光素子を
被覆している該シリコン樹脂と該受光素子とを封止して
いる透光性の樹脂と、該透光性の樹脂を封止している遮
光性の樹脂とを有し、前記発光素子を被覆している前記
シリコン樹脂に光散乱剤が混入されている。
樹脂に混入されている前記光散乱剤の量を、前記シリコ
ン樹脂の量の0.1ないし5.0重量%とすることがで
きる。
樹脂の形状を、前記受光素子に対向する面を凹状とする
ことができる。
構造的に電気的絶縁性能が高い光結合装置の発光素子を
光散乱剤を混入したシリコン樹脂で被覆するので、従来
は発光素子の側面等から横方向へ出力されて受光されな
かった光を散乱光として受光することができる。また、
混入する光散乱剤の量をシリコン樹脂の量の0.1〜
5.0重量%とすることで、散乱光と発光素子から受光
素子へ直接到達する直接光との合計の受光量を従来の受
光量よりも増加させることができる。さらに、散乱剤を
混入させたシリコン樹脂の形状を受光素子に対向する面
を凹状にすることで、発光素子から出力された光をより
多く受光素子に集光させることができる。以上のことか
ら、従来の光結合装置の構造および製造プロセスを変え
ることなく、電気的絶縁性能を維持し、光結合効率を向
上することが可能になるという作用を得る。
明する。
の断面図である。図1に示すように、発光素子1がリー
ドフレ−ム3a上にマウントされ、受光素子2がリード
フレーム3b上にマウントされ、必要なワイヤボンディ
ング(不図示)が行われる。次にTiO2 やSiO2 等
の光散乱剤を0.1〜5.0重量%混ぜたシリコン樹脂
4で発光素子1を被覆する。その後、透光性樹脂5が発
光素子1を被覆したシリコン樹脂4と受光素子2とを覆
うようにモールドする。さらに外乱光による誤動作を防
ぐために遮光性樹脂6でモールドする。
された光はシリコン樹脂4中で散乱されるので、発光素
子1の側面等から横方向に出力された光の一部が散乱光
となって受光素子2に到達する。また、発光素子1から
出力されて受光素子2へ直接到達する直接光は光散乱剤
を入れない場合に比べて減少するが、直接光と散乱光と
を合計したトータル受光量は増加する。
る受光量の相対値を示す図であり、図1の光結合装置の
受光状態を説明している。図2において、横軸はシリコ
ン樹脂4に混入した光散乱剤の量を表し、縦軸は受光量
の相対値を表している。光散乱剤の添加により直接光の
受光量は減少するが、散乱光の受光量が増加するの
で、ととを合計したトータル受光量は増加する。
図2に示すように、光散乱剤の量を0.1〜5.0重量
%にすることによって光結合効率は増加し、特に1.0
重量%付近の最適量にすると、光散乱剤を加えない場合
と比較して1.2倍の光結合効率が得られる。
の断面図である。第1の実施例の効果をさらに向上させ
るために、シリコン樹脂4の形状を凹状にして散乱効果
を増加したものである。第2の実施例では、特に図示し
てはいないが、光散乱剤を加えない場合と比較して1.
5倍の光結合効率が得られる。
は、構造的に電気的絶縁性能が高い光結合装置の発光素
子を光散乱剤を混入したシリコン樹脂で被覆することに
よって、従来は発光素子の側面等から横方向へ出力され
て受光されなかった光を散乱光として受光することがで
きるという効果を有する。また、混入する光散乱剤の量
をシリコン樹脂の量の0.1〜5.0重量%とすること
によって、散乱光と直接光との合計の受光量を従来の受
光量よりも増加させることができ、従来の光結合装置の
構造および製造プロセスを変えることなく、光結合効率
を従来の1.2倍にすることができるという効果を有す
る。さらに、光散乱剤を混入させたシリコン樹脂の形状
を受光素子に対向する面を凹状にすることによって散乱
光の割合が増え、発光素子から出力された光をより多く
受光素子に集光させることができ、光結合効率を従来の
1.5倍にすることができるという効果を有する。
ら光結合効率を向上させることによって、従来の光結合
装置よりも少ない発光量で従来と同等の電流駆動が可能
となり、従来の光結合装置と同等の発光量で従来よりも
高速な光伝達が可能となるという優れた効果を有する。
ある。
相対値を示す図である。
ある。
プラの断面図である。
置の断面図である。
置の断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 対向して配置されている発光素子および
受光素子と、該発光素子を被覆しているシリコン樹脂
と、該発光素子を被覆している該シリコン樹脂と該受光
素子との間を少なくとも封止している透光性の樹脂と、
該透光性の樹脂を覆う遮光性の樹脂とを有し、 前記発光素子を被覆している前記シリコン樹脂に光散乱
剤が混入されていることを特徴とする、光結合装置。 - 【請求項2】 前記シリコン樹脂に混入されている前記
光散乱剤の量が、前記シリコン樹脂の量の0.1ないし
5.0重量%であることを特徴とする、請求項1に記載
の光結合装置。 - 【請求項3】 前記シリコン樹脂の形状が、前記受光素
子に対向する面が凹状であることを特徴とする、請求項
1または2に記載の光結合装置。
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