JP3523047B2 - 光結合素子及びその製造方法 - Google Patents

光結合素子及びその製造方法

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JP3523047B2
JP3523047B2 JP03071098A JP3071098A JP3523047B2 JP 3523047 B2 JP3523047 B2 JP 3523047B2 JP 03071098 A JP03071098 A JP 03071098A JP 3071098 A JP3071098 A JP 3071098A JP 3523047 B2 JP3523047 B2 JP 3523047B2
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晃一 保戸塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光素子と受光素子
を同一パッケージ内に内装し、これら発光素子と受光素
子とを光結合した光結合素子(フォトカプラ)とその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光結合素子は、例えば電気回路でのアイ
ソレーションを得る際に、電気信号を光信号に変換して
発光素子から送出し、この送出された光信号を受光素子
で受光して電気信号に変換する際に利用される。従来、
この種の光結合素子として、発光ダイオード等の発光素
子と、フォトダイオード等の受光素子とを同一パッケー
ジ内に内装し、かつこのパッケージから前記発光素子と
受光素子に電気接続されるリードを導出した構成のもの
が提案されている。図11(a)はこの種の光結合素子
の一例の断面図である。リードフレーム31に設けられ
たそれぞれ対をなす外部導出リード32,33にタブ3
2c,33cが一体に形成されている。そして、前記各
タブ32c,33cにはそれぞれ発光素子34、受光素
子35の各チップが搭載され、また各チップの電極パッ
ドはボンディングワイヤ36,37により図には示され
ない他方の外部導出リードに電気接続されている。そし
て、前記発光素子34及び受光素子35をポッティング
法等を用いて透明樹脂38で被覆し、かつその外側をト
ランスファーモールド成形法等を用いて黒色モールド樹
脂39で封止した構成とされている。この光結合素子で
は、発光素子34を搭載している外部導出リード32に
所要の電気信号を印加して発光素子34を発光させる
と、発光素子34から出射された光は透明樹脂38内を
透過した後、黒色モールド樹脂39との界面において反
射され、受光素子35において受光される。そして、受
光素子35において電気信号に変換され、外部導出リー
ド33から出力されることになる。
【0003】しかしながら、この構成の光結合素子では
透明樹脂38と黒色モールド樹脂39との界面における
光反射効率が低く、光信号の伝達効率が低いという問題
がある。このような問題に対し、図11(b)に示すよ
うな光結合素子が提案されている。なお、同一部分には
同一符号を付してある。この光結合素子では、発光素子
34と受光素子35とがリードフレーム31に搭載され
るとともに、球面に近い外形をした透明ゴム樹脂38で
被覆され、この透明ゴム樹脂38の外面に沿って膜状に
高反射ゴム樹脂40が形成され、さらにその外周部が遮
光性のある黒色モールド樹脂39により封止されてい
る。この改良された光結合素子では、発光素子34を発
光させると、発光素子34から出射された光は透明ゴム
樹脂38と高反射ゴム樹脂40との界面において反射さ
れ、受光素子35において受光される。このため、透明
ゴム樹脂38と高反射ゴム樹脂40との界面での光の反
射効率が高められ、光信号の伝達効率に高いものが得ら
れることになる。なお、この種の光結合素子としては、
例えば、実開平7−22555号公報に記載のものがあ
る。
【0004】ところで、図11(b)に示した光結合素
子の製造方法として、次のような製造方法が提案されて
いる。リードフレーム31に設けられた2対の外部導出
リード32,33に設けられているタブ32c,33c
に発光素子34と受光素子35を銀ペーストによりダイ
ポンディングする。硬化条件は200℃,20秒であ
る。次いで、前記発光素子34と受光素子35の電極パ
ッドを金ワイヤ36,37で外部導出リード32,33
の対をなす他方にワイヤボンディングする。そして、前
記発光素子34と受光素子35を覆うように、前記リー
ドフレーム31の表面側から透明ゴム樹脂38を塗布す
る。この透明ゴム樹脂38には、硬化後の硬さ(JIS
−C2123−9)が15〜25のものが使用される。
その後、前記リードフレーム31を上下反転し、前記と
同じ透明ゴム樹脂38を裏面側から塗布する。その上
で、前記透明ゴム樹脂38を150℃,2時間で硬化さ
せる。
【0005】さらに、前記透明ゴム樹脂38の表面に、
反射材として酸化チタン(TiO2)の微粉末を含むシ
リコーン製白色高反射ゴム樹脂40を塗布し、さらに前
記透明ゴム樹脂の上下を反転させてその裏面にも同じ白
色高反射ゴム樹脂40を塗布する。この白色高反射ゴム
樹脂40も硬化後の硬さが15〜25のものが用いられ
る。塗布後、150℃,2時間で硬化させる。しかる上
で、前記工程までに形成された構体をトランスファーモ
ールド装置の金型内にセットし、黒色モールド樹脂によ
り射出成形を行い、前記白色高反射ゴム樹脂40の周囲
に前記黒色モールド樹脂39を成形し、樹脂封止する。
このトランスファーモールド樹脂成形では、175℃,
2分の硬化処理を行い、かつそのアフターキュアは17
5℃,4〜8時間である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た光結合素子では透明ゴム樹脂38の外周面での反射率
が向上するために光結合効率が改善されるものの、発光
素子34と受光素子35を封止している透明ゴム樹脂3
8及び白色高反射ゴム樹脂40等の内部樹脂の熱膨張係
数と、その外側に設けられる黒色モールド樹脂39等の
外部樹脂との熱膨張係数との違いにより、熱応力に伴う
信頼性の低下が生じるという問題がある。すなわち、前
記内部樹脂である透明ゴム樹脂38や白色高反射ゴム樹
脂40の熱膨張係数は一般に25〜35×10-5/℃で
あり、かつヤング率は10〜15×10-5N/m2 であ
るのに対し、外部樹脂である黒色モールド樹脂39の熱
膨張係数は略1.8×10-5/℃である。このため、発
光素子34及び受光素子35を内部樹脂38,40で被
覆した後の前記したトランスファーモールド工程での硬
化処理、アフターキュア処理後の温度降下によって、外
部樹脂39と内部樹脂38,40との間に熱収縮の顕著
な差が生じ、この熱収縮差によって生じる熱応力によっ
て内部樹脂38,40と外部樹脂39との界面のほぼ全
域にわたって剥離が生じ、界面に沿って隙間が発生す
る。この隙間により、発光素子側と受光素子側の外部導
出リード間の絶縁耐圧が低下する。この対策手段とし
て、前記ゴム樹脂38あるいは40と黒色モールド樹脂
39との界面の長さを大きくする、すなわち、前記ゴム
樹脂の量を増やすと同時に、上下面対称形状に塗布する
必要が生じる。こうした従来構造の光結合素子は、塗布
したゴム樹脂の量が多いために光結合素子を実装する際
の高温加熱(ピーク温度240℃の赤外半田リフローあ
るいは半田ディップ)によるゴム樹脂と外部樹脂の熱膨
張差(特に、ゴム樹脂の体積膨張による膨らみ)による
熱応力によって、外部樹脂39にクラックが生じ易く、
光結合素子の機械的な強度損傷とともに、外観上の見栄
えが低下し、商品品質が低下する。また、ゴム樹脂の量
が多く、上下面対称形状にゴム樹脂が塗布されるため
に、光結合素子の薄型化の小型化対応が困難であっ
た。さらに、光信号の伝達効率を高めるために、内部樹
脂を透明ゴム樹脂38と高反射ゴム樹脂40の二層構造
としているため、各ゴム樹脂38,40の製造工程とし
て2回の樹脂の塗布工程が必要となり、製造工程が煩雑
化するという問題もある。特に、前記したように発光素
子34と受光素子35の表裏両面からそれぞれ樹脂3
8,40を2回ずつ塗布しているため、その工程数は更
に煩雑になる。
【0007】本発明の目的は、絶縁耐圧を高め、かつク
ラックの発生を防止するとともに、小型化を実現し、な
おかつ製造工程を複雑化することなく光信号の伝達効率
を高めることを可能にした光結合素子とその製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光結合素子は、
発光素子と受光素子を内装するパッケージが、前記発光
素子と受光素子を覆う光透過可能な透明ゲル樹脂と、前
記透明ゲル樹脂の外周部を覆うモールド成形された光反
射樹脂とで構成され、かつ前記透明ゲル樹脂の針入度が
45〜65(JIS−K2220)であり、前記光反射
樹脂は透明樹脂中に反射材を添加したものであることを
特徴とする。また、本発明においては、発光素子と受光
素子を内装するパッケージが、前記発光素子と受光素子
を覆う光透過可能な透明ゲル樹脂と、前記透明ゲル樹脂
の外周部を覆うモールド成形された光反射樹脂と、前記
光反射樹脂の外面に塗布された遮光膜とで構成され、か
つ前記透明ゲル樹脂の針入度が45〜65(JIS−K
2220)であり、前記光反射樹脂は透明樹脂中に反射
材を添加したものであることを特徴とする。また、前記
発光素子と受光素子は、発光素子で発光された光が前記
透明ゲル樹脂と光反射樹脂との界面で反射されて前記受
光素子で受光される反射型の光結合素子として構成さ
れ、あるいは、発光素子の発光面と受光素子の受光面が
対向配置され、発光素子で発光された光の大部分が直接
に受光素子において受光される光結合素子として構成さ
れる。
【0009】また、本発明の光結合素子の製造方法は、
リードフレームに発光素子と受光素子をそれぞれ搭載す
る工程と、前記発光素子と受光素子を覆うように針入度
が45〜65(JIS−K2220)の光透過性の透明
ゲル樹脂を塗布する工程と、前工程までに形成された構
体をモールド金型内にセットし前記透明ゲル樹脂の外周
部を覆うように光反射樹脂でモールド成形する工程とを
含むことを特徴とする。前記透明ゲル樹脂を塗布する工
程は、発光素子及び受光素子の上方から透明ゲル樹脂を
滴下するポッティング方法であってもよい。また、前記
光反射樹脂の外面に遮光性の塗料を塗布または付着して
遮光膜を形成する工程を含んでいる。
【0010】本発明においては、光反射樹脂をモールド
成形してパッケージを形成した後に温度変化に伴う樹脂
の収縮が生じ、光反射樹脂と透明ゲル樹脂との間に熱応
力が生じた場合でも、透明ゲル樹脂はヤング率がゴム樹
脂に対し非常に小さいため(約300分の1)、透明ゲ
ル樹脂自体の応力が高まるに従って弾性変形し、応力自
体を緩和する。こうした透明ゲル樹脂自体の弾性変形に
より、透明ゲル樹脂と光反射樹脂との界面の広い範囲に
わたって剥離が生じることはない。したがって、剥離が
要因とされる絶縁耐圧の低下が改善される。また、透明
ゲル樹脂の前記した変形により前記熱応力が緩和される
ため、光反射樹脂におけるクラックの発生が防止され、
高品質の光結合素子が得られる。さらに、透明ゲル樹脂
の塗布工程と光反射樹脂のモールド成形工程、及び必要
に応じて遮光膜の形成の工程を付加することで本発明の
光結合素子が製造できるため、製造工程を低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明を反射型光結合素子と
して構成した第1の実施形態の一部を破断した斜視図で
あり、また図2(a),(b)は内部構造を透視した状
態の平面図とその縦断面図である。この光結合素子は、
銅リードフレーム11に形成された2対の外部導出リー
ド12(12a,12b),13(13a,13b)が
平面上で反対方向に向けて対向状態に設けられ、各対で
はそれぞれ一方の外部導出リード12a,13aにタブ
12c,13cが一体に形成されている。そして、前記
各タブにはそれぞれ発光素子14、受光素子15の各チ
ップが搭載され、またこれらチップの電極パッドはボン
ディングワイヤ16,17により各対の他方の外部導出
リード12b,13bに電気接続されている。そして、
前記発光素子14及び受光素子15は透明ゲル樹脂18
で被覆され、かつその外側は白色高光反射樹脂19で封
止されている。前記透明ゲル樹脂18は、その上面及び
下面の各形状が球面に近い形状であり、好ましくは前記
発光素子14の発光面と受光素子15の受光面をそれぞ
れ第1、第2焦点とする回転楕円面として構成される。
また、前記白色高光反射樹脂19は、その外形状は光結
合素子に要求されるパッケージ形状として構成される。
【0012】図3は、前記第1の実施形態の光結合素子
の製造工程を示すフローチャートである。前記したリー
ドフレーム11の各対の外部導出リード12,13のタ
ブ12c,13cにそれぞれ発光素子14と受光素子1
5の各チップを銀ペーストでダイボンディングする(S
11)。硬化条件は200℃,20秒である。次いで、
発光素子15及び受光素子16の各電極パッドと、他方
の外部導出リード12b,13bとを金ワイヤ16,1
7でボンディング接続する(S12)。しかる上で、前
記発光素子14及び受光素子15、ならびに前記各外部
導出リード12,13のインナーリード部位を覆う領域
に、上方から透明ゲル樹脂18を滴下し(S13)、そ
の後、150℃,2時間で硬化させる(S14)。前記
透明ゲル樹脂18としては、硬化前の流動性(25±2
℃の室温で1±0.02gの試料を清浄なガラス板上に
滴下し、30±0.5分放置したときの広がりの最長部
と最短部の平均値)が40〜50mm、硬化物の針入度
が45〜65mm(JIS−K2220)(例えば、東
レダウコーニングシリコーン株式会社製,JCR−61
09)を用いる。この条件により、硬化された透明ゲル
樹脂18は、ゲル状態が保持されながらも所定の形状保
持性が保有され、しかも硬化の際の表面張力によって前
記したように球面、ないし回転楕円面に近い形状とな
る。
【0013】しかる上で、前記透明ゲル樹脂18で封止
した構体を図外のトランスファモールド装置の金型内に
セットし、白色高光反射樹脂19を金型内に注入してモ
ールド成形し、所要のパッケージ形状とする(S1
5)。この白色高光反射樹脂19としては、透明樹脂中
に反射材としての酸化チタン(TiO2 )の微粉末を添
加したもの、例えば、東芝ケミカル株式会社製、KE−
960Mが用いられ、硬化条件として175℃,2分、
また175℃,4〜8時間のアフターキュアを行う。
【0014】このように製造された光結合素子では、外
部導出リード12に所要の電力を印加して発光素子14
を発光すれば、発光素子14から出射された光は透明ゲ
ル樹脂18内を透過し、白色高光反射樹脂19との界面
において反射される。そして、反射された光は受光素子
15において受光され、外部導出リード13から電気信
号として出力される。このとき、前記透明ゲル樹脂18
の外形は球面、ないし回転楕円面に近い形状であるた
め、発光素子14から出射されて透明ゲル樹脂18と白
色高光反射樹脂19との界面で反射される光の大部分は
受光素子15に向けられることになり、高い光結合効率
を得ることができる。
【0015】また、前記光結合素子では、内部樹脂とし
ての透明ゲル樹脂18の熱膨張係数は約30×10-5
℃、外部樹脂の白色高光反射樹脂の熱膨張係数は約1.
7×10-5/℃であり、熱膨張係数の差は図11に示さ
れる従来例とほぼ同等である。しかし、硬化物の針入度
が45〜65(JIS−K2220)の透明ゲル樹脂を
用いているので、透明ゲル樹脂自体のヤング率が低く
(ヤング率,0.01〜0.4×10-5N/m2 )、白
色高光反射樹脂19をトランスファーモールドした際の
熱処理工程、及びその後の冷却工程を経た場合において
も、透明ゲル樹脂自体が弾性変形し、応力緩和される。
そのため、透明ゲル樹脂18と白色高光反射樹脂19と
の界面における剥離が生じることを防止できる。また、
光結合素子の実装時に加わるような急激な温度差(約2
15℃)において、熱応力が高まった場合にも、透明ゲ
ル樹脂18はゲル状態であり、かつヤング率が小さいた
め、容易に形状変形が可能な状態であるため、発生した
熱応力によって透明ゲル樹脂18の外周面の一部が変形
されて透明ゲル樹脂18と白色高光反射樹脂19との界
面の一部が剥離される状態が生じても、界面の広い領域
ないし全部の領域において剥離が生じることはない。し
たがって、透明ゲル樹脂18と白色高光反射樹脂19と
の界面は対向する外部導出リード間を跨がる隙間が生じ
ることはなく、外部導出リード12,13間の絶縁耐圧
が低下することを防止できる。また、前記したように熱
応力が発生した場合でも透明ゲル樹脂18の変形によっ
て緩和されるため、外部樹脂としての白色高光反射樹脂
19にクラックが生じることもなく、外観上の見栄えを
向上して商品品質の高い光結合素子が得られる。さら
に、製造工程においては、1回の透明ゲル樹脂のポッテ
ィング工程と、1回の白色高光反射樹脂のモールド工程
のみでよいため、製造工程が削減できる。ここで、透明
ゲル樹脂の硬化物の針入度が65よりも高い場合、トラ
ンスファーモールド成形時の加熱(175℃)により軟
化するため、トランスファー成形時の白色高光反射樹脂
の融体流により、透明ゲル樹脂が押し流され、所定の形
状が保持できなくなるので好ましくない。また、硬化物
の針入度が45未満の場合、針入度が小さくなるととも
に透明ゲル樹脂のヤング率が高くなる。透明ゲル樹脂の
ヤング率が高くなるに従って、透明ゲル樹脂と白色高光
反射樹脂との界面の隙間が増して発光素子側と受光素子
側の外部導出リード間の絶縁耐圧が低下するので好まし
くない。以上述べたように、内部樹脂として針入度が4
5〜65(JIS−K2220)の透明ゲル樹脂を用い
ることにより、内部樹脂と外部樹脂の界面の剥離を防止
できるばかりでなく、透明ゲル樹脂の塗布量を低減する
ことができ、光結合素子の薄型化が可能となる。
【0016】図4は本発明の第2の実施形態を示してお
り、同図(a),(b)は内部構造を透視した状態の平
面図とその縦断面図である。この光結合素子は、第1の
実施形態と同様に反射型光結合素子として構成したもの
であり、等価な部分には同一符号を付してある。2対の
外部導出リード12,13のそれぞれのタブ12c,1
3cに発光素子14、受光素子15の各チップが搭載さ
れ、かつこれら発光素子14及び受光素子15は透明ゲ
ル樹脂18で被覆され、かつその外側は白色高光反射樹
脂19で封止されていることは同じである。また、前記
透明ゲル樹脂18は、その上面及び下面の各形状が球面
に近い形状であり、好ましくは前記発光素子の発光面と
受光素子の受光面をそれぞれ第1、第2焦点とする回転
楕円面として構成され、また、前記白色高光反射樹脂1
9は、その外形状は光結合素子に要求されるパッケージ
形状としての形状に構成されることも同じである。ただ
し、この第2の実施形態では、前記白色高光反射樹脂1
9の外面に黒色インク、あるいは黒色塗料を塗布した遮
光膜10が形成されている。
【0017】図5は、前記第2の実施形態の光結合素子
の製造工程を示すフローチャートである。前記した銅リ
ードフレーム11の各対の外部導出リード12,13の
タブ12c,13cにそれぞれ発光素子14と受光素子
15の各チップを銀ペーストでダイボンディングする
(S21)。硬化条件は200℃,20秒である。次い
で、発光素子及び受光素子の各電極パッドと、他方のリ
ードとの金ワイヤ16,17でボンディング接続する
(S22)。しかる上で、前記発光素子14及び受光素
子15を含む領域に、上方から透明ゲル樹脂18を滴下
し(S23)、その後、150℃,2時間で硬化させる
(S24)。前記透明ゲル樹脂18としては、硬化前の
流動性が40〜50mm、硬化物の針入度が45〜65
(JIS−K2220)を用いる。この条件により、硬
化された透明ゲル樹脂18は、ゲル状態が保持されなが
らも所定の形状保持性が保有され、しかも硬化の際の表
面張力によって前記したように球面、ないし回転楕円面
に近い形状となる。
【0018】しかる上で、前記透明ゲル樹脂18で封止
した構体をトランスファモールド装置の金型内にセット
し、白色高光反射樹脂19でモールド成形し、所要のパ
ッケージ形状とする(S25)。この白色高光反射樹脂
19としては、透明樹脂中に反射材としての酸化チタン
(TiO2 )の微粉末を添加したものが用いられ、硬化
条件として175℃,2分、また175℃,4〜8時間
のアフターキュアを行う。さらに、エポキシ樹脂の含ん
だ黒色インク(常温で硬化するもの、例えば、キーエン
ス株式会社製、MJ−10)を、インクジェット装置に
より前記白色高光反射樹脂19の外面に吹き付け、10
μm以下の厚さに塗布する。あるいは、これに代えて、
外部導出リード12,13に付着しないようにマスキン
グを施した上で、黒色の粉体塗料(粉体エポキシ樹脂、
例えば、住友ベークライト株式会社製、ECP−19
4)を静電気を利用して前記白色高光反射樹脂の外面に
5〜50μmの膜厚に付着し、150℃、1時間の加熱
処理を行って硬化させ、定着させるようにしてもよい。
これにより、白色高光反射樹脂19の外面に遮光膜10
が形成される(S26)。
【0019】このように製造された光結合素子において
も、第1の実施形態と同様に、外部導出リード12に所
要の電力を印加して発光素子を発光すれば、発光素子1
4から出射された光は透明ゲル樹脂18内を透過し、白
色高光反射樹脂19との界面において反射される。そし
て、反射された光は受光素子15において受光され、外
部導出リード13から電気信号として出力される。ま
た、前記透明ゲル樹脂18の外形は球面、ないし回転楕
円面に近い形状であるため、発光素子14から出射され
て透明ゲル樹脂18と白色高光反射樹脂19との界面で
反射される光の大部分は受光素子15に向けられること
になり、高い光結合効率を得ることができる。さらに、
この実施形態では、白色高光反射樹脂19の外面に黒色
インクや黒色塗料からなる遮光膜10が形成されている
ため、光結合素子の外部から高輝度の外部光が入射され
た場合でも、この外部光が素子内の受光素子15にまで
透過されることはなく、受光素子15におけるS/N比
に高いものが得られる。
【0020】また、この第2の実施形態の光結合素子に
おいても、内部樹脂としての透明ゲル樹脂18の熱膨張
係数は約30×10-5/℃、外部樹脂の白色高光反射樹
脂の熱膨張係数は約1.7×10-5/℃であり、熱膨張
係数の差は図11に示される従来例とほぼ同等である。
しかし、硬化物の針入度が45〜65(JIS−K22
20)の透明ゲル樹脂を用いているので、透明ゲル樹脂
自体のヤング率が低く(ヤング率,0.01〜0.4×
10-5N/m2 )、白色高光反射樹脂19をトランスフ
ァーモールドした際の熱処理工程、及びその後の冷却工
程を経た場合においても、透明ゲル樹脂自体が弾性変形
し、応力緩和される。そのため、透明ゲル樹脂18と白
色高光反射樹脂19との界面における剥離が生じること
を防止できる。また、光結合素子の実装時に加わるよう
な急激な温度差(約215℃)において、熱応力が高ま
った場合にも、透明ゲル樹脂18はゲル状態であり、か
つヤング率が小さいため、透明ゲル樹脂18と白色高光
反射樹脂19との界面に対向する外部導出リード12,
13間を跨がる隙間が生じることはなく、絶縁耐圧が低
下することを防止できる。また、前記したように熱応力
が発生した場合でも透明ゲル樹脂18の変形によって緩
和されるため、外部樹脂としての白色高光反射樹脂19
にクラックが生じることもなく、外観上の見栄えを向上
して商品品質の高い光結合素子が得られる。さらに、製
造工程においては、1回の透明ゲル樹脂のポッティング
工程と、1回の白色高光反射樹脂のモールド工程に、遮
光膜の塗布工程が付加されるのみであるため、製造を容
易に行うことができる。また、遮光膜10は厚さが50
μm以下となるように薄く形成されることから、光結合
素子の本体厚さ(樹脂の総厚さ)にほとんど影響なく外
来光の遮光性に優れた光結合素子を得ることができる。
【0021】図6は本発明の第3の実施形態の一部を破
断した斜視図であり、図7(a),(b)は内部構造を
透視した状態の平面図とその縦断面図である。この光結
合素子は、発光素子と受光素子とを対向配置した構成で
あり、それぞれ異なる銅リードフレーム21A,21B
で形成された2対の外部導出リード22(22a,22
b),23(23a,23b)のそれぞれのタブ22
c,23cは板厚方向に曲げ形成されて、板厚方向に所
要の間隔で対峙されている。そして、前記各タブ22
c,23cにそれぞれ発光素子24、受光素子25の各
チップが搭載され、かつそれぞれ金ワイヤ26,27に
よって各対の他方の外部導出リード22b,23bに接
続されている。そして、これらの発光素子24及び受光
素子25は前記タブ間に充填された透明ゲル樹脂28で
被覆され、かつその外側は白色高光反射樹脂29で封止
されている。また、前記透明ゲル樹脂は、その側面は自
身の表面張力によって凹面状に形成されている。
【0022】図8は、前記第3の実施形態の光結合素子
の製造工程を示すフローチャートである。対をなす2枚
の銅リードフレーム21A,21Bの各外部導出リード
22,23に設けられているタブ22c,23cにそれ
ぞれ発光素子24と受光素子25の各チップを銀ペース
トでダイボンディングする(S31)。硬化条件は20
0℃,20秒である。次いで、発光素子24及び受光素
子25の各電極パッドと、他方の外部導出リード22
b,23bとを金ワイヤ26,27でボンディング接続
する(S32)。その上で前記発光素子24と受光素子
25が対向配置されるように、前記各リードフレーム2
1A,21Bを板厚方向に重ね合わせる。しかる上で、
前記発光素子24及び受光素子25の対向間に、側方か
ら透明ゲル樹脂28を塗布して各タブ間に充填し(S3
3)、その後、150℃,2時間で硬化させる(S3
4)。前記透明ゲル樹脂28としては、硬化前の流動性
が40〜50mm、硬化物の針入度が45〜65(JI
S−K2220)を用いる。この条件により、硬化され
た透明ゲル樹脂24は、ゲル状態が保持されながらも所
定の形状保持性が保有され、しかも硬化の際の表面張力
によって前記したように側面が凹面状に形成される。
【0023】しかる上で、前記透明ゲル樹脂28で封止
した構体を図外のトランスファーモールド装置の金型内
にセットし、白色高光反射樹脂29でモールド成形し、
所要のパッケージ形状とする(S35)。この白色高光
反射樹脂29としては、透明樹脂中に反射材としての酸
化チタン(TiO2 )の微粉末を添加したものが用いら
れ、硬化条件として175℃,2分、また175℃,4
〜8時間のアフターキュアを行う。
【0024】このように製造された光結合素子では、外
部導出リード22に所要の電力を印加して発光素子24
を発光すれば、発光素子24から出射された光は透明ゲ
ル樹脂28内を透過して受光素子25にまで至り、受光
素子25において受光され、外部導出リード23から電
気信号として出力される。このとき、発光素子24から
出射された光の一部は透明ゲル樹脂28と白色高光反射
樹脂29との界面で反射された後に受光素子25におい
て受光されることになり、高い光結合効率を得ることが
できる。
【0025】この第3の実施形態の光結合素子において
も、内部樹脂としての透明ゲル樹脂28の熱膨張係数は
約30×10-5/℃、外部樹脂の白色高光反射樹脂29
の熱膨張係数は約1.7×10-5/℃であり、熱膨張係
数の差は図11に示される従来例とほぼ同等である。し
かし、硬化物の針入度が45〜65(JIS−K222
0)の透明ゲル樹脂を用いているので、透明ゲル樹脂
自体のヤング率が低く(ヤング率,0.01〜0.4
×10-5N/m2 )、白色高光反射樹脂29をトランス
ファーモールドした際の熱処理工程、及びその後の冷却
工程を経た場合においても、透明ゲル樹脂28自体が弾
性変形し、応力緩和される。そのため、透明ゲル樹脂
と白色高光反射樹脂29との界面における剥離が生じ
ることを防止できる。また、光結合素子の実装時に加わ
るような急激な温度差(約215℃)において、熱応力
が高まった場合にも、透明ゲル樹脂28はゲル状態であ
り、かつヤング率が小さいため、透明ゲル樹脂28と白
色高光反射樹脂29との界面に対向する外部導出リード
22,23間を跨がる隙間が生じることはなく、絶縁耐
圧が低下することを防止できる。また、前記したように
熱応力が発生した場合でも透明ゲル樹脂28によって緩
和されるため、白色高光反射樹脂29にクラックが生じ
ることもなく、外観上の見栄えを向上して商品品質の高
い光結合素子が得られる。さらに、製造工程において
は、1回の透明ゲル樹脂の塗布工程と、1回の白色高光
反射樹脂のモールド工程でよいため、製造を容易に行う
ことができる。
【0026】図9は本発明の第4の実施形態を示してお
り、同図(a),(b)は内部構造を透視した状態の平
面図とその縦断面図である。この光結合素子は、前記第
3の実施形態と同じ対向型とした構成であり、等価な部
分には同一符号を付してある。2対の外部導出リード2
2,23のそれぞれのタブ22c,23cは板厚方向に
曲げ形成されて、所要の間隔で対峙されている。そし
て、前記各タブ22c,23cにそれぞれ発光素子2
4、受光素子25の各チップが搭載され、かつこれら発
光素子24及び受光素子25は前記タブ間に充填された
透明ゲル樹脂28で被覆され、かつその外側は白色高光
反射樹脂29で封止されている。また、前記透明ゲル樹
脂28は、その側面は自身の表面張力によって凹面状に
形成されている。さらに、前記白色高光反射樹脂29の
外面に黒色インク、あるいは黒色塗料を塗布した遮光膜
20が形成されている。
【0027】図10は、前記第4の実施形態の光結合素
子の製造工程を示すフローチャートである。対をなす2
枚の銅リードフレーム21A,21Bの各外部導出リー
ドに設けられているタブ22c,23cにそれぞれ発光
素子24と受光素子25の各チップを銀ペーストでダイ
ボンディングする(S41)。硬化条件は200℃,2
0秒である。次いで、発光素子24及び受光素子25の
各電極パッドと、他方の外部導出リード22b,23b
とを金ワイヤ26,27でボンディング接続し(S4
2)、その上で前記発光素子24と受光素子25が対向
配置されるように、前記各リードフレーム21A,21
Bを板厚方向に重ね合わせる。しかる上で、前記発光素
子24及び受光素子25の対向間に、側方から透明ゲル
樹脂28を塗布し、両タブ22c,23c間に充填させ
(S43)、その後、150℃,2時間で硬化させる
(S44)。前記透明ゲル樹脂28としては、硬化前の
流動性が40〜50mm、硬化物の針入度が45〜65
(JIS−K2220)を用いる。この条件により、硬
化された透明ゲル樹脂28は、ゲル状態が保持されなが
らも所定の形状保持性が保有され、しかも硬化の際の表
面張力によって前記したように側面が凹面状に形成され
る。
【0028】しかる上で、前記透明ゲル樹脂28で封止
した構体を図外のトランスファーモールド装置の金型内
にセットし、白色高光反射樹脂29でモールド成形し、
所要のパッケージ形状とする(S45)。この白色高光
反射樹脂29としては、透明樹脂中に反射材としての酸
化チタン(TiO2 )の微粉末を添加したものが用いら
れ、硬化条件として175℃,2分、また175℃,4
〜8時間のアフターキュアを行う。さらに、第2の実施
形態と同様に、エポキシ樹脂を含んだ黒色インクを、イ
ンクジェット装置により前記白色高光反射樹脂29の外
面に吹き付け、10μm以下の厚さに塗布する。あるい
は、これに代えて、外部導出リードに付着しないように
マスキングを施した上で、黒色の粉体塗料を静電気を利
用して前記白色高光反射樹脂の外面に5〜50μmの膜
厚に付着し、150℃、1時間の加熱処理を行って硬化
させ、定着させる。これにより、白色高光反射樹脂29
の外面に遮光膜20が形成される(S46)。
【0029】このように製造された光結合素子では、外
部導出リード22に所要の電力を印加して発光素子24
を発光すれば、発光素子24から出射された光は透明ゲ
ル樹脂28内を透過して受光素子25で受光され、外部
導出リード23から電気信号として出力される。このと
き、発光素子24から出射された光の一部は透明ゲル樹
脂28と白色高光反射樹脂29との界面で反射されて受
光素子において受光されることになり、高い光結合効率
を得ることができる。さらに、この第4の実施形態で
は、白色高光反射樹脂29の外面に黒色インクや黒色塗
料からなる遮光膜20が形成されているため、光結合素
子の外部から高輝度の外部光が入射された場合でも、こ
の外部光が素子内の受光素子25にまで透過されること
はなく、受光素子におけるS/N比に高いものが得られ
る。
【0030】この第4の実施形態の光結合素子において
も、内部樹脂としての透明ゲル樹脂28の熱膨張係数は
約30×10-5/℃、外部樹脂の白色高光反射樹脂29
の熱膨張係数は約1.7×10-5/℃であり、熱膨張係
数の差は図11に示される従来例とほぼ同等である。し
かし、硬化物の針入度が45〜65(JIS−K222
0)の透明ゲル樹脂を用いているので、透明ゲル樹脂
自体のヤング率が低く(ヤング率,0.01〜0.4
×10-5N/m2 )、白色高光反射樹脂29をトランス
ファーモールドした際の熱処理工程、及びその後の冷却
工程を経た場合においても、透明ゲル樹脂28自体が弾
性変形し、応力緩和される。そのため、透明ゲル樹脂
と白色高光反射樹脂29との界面における剥離が生じ
ることを防止できる。また、光結合素子の実装時に加わ
るような急激な温度差(約215℃)において、熱応力
が高まった場合にも、透明ゲル樹脂28はゲル状態であ
り、かつヤング率が小さいため、透明ゲル樹脂28と白
色高光反射樹脂29との界面に対向する外部導出リード
22,23間を跨がる隙間が生じることはなく、絶縁耐
圧が低下することを防止できる。また、前記したように
熱応力が発生した場合でも透明ゲル樹脂28によって緩
和されるため、白色高光反射樹脂29にクラックが生じ
ることもなく、外観上の見栄えを向上して商品品質の高
い光結合素子が得られる。さらに、製造工程において
は、1回の透明ゲル樹脂の塗布工程、1回の白色高光反
射樹脂のモールド工程、1回の黒色塗料の塗布工程でよ
いため、製造を容易に行うことができる。
【0031】なお、前記各実施形態に用いられる透明ゲ
ル樹脂、白色高光反射樹脂、黒色インク及び黒色塗料は
一例を示したものにすぎず、前記以外の樹脂や塗料を用
いることも可能である。また、製造工程における各種条
件も、製造する光結合素子の規格や使用する素材に応じ
て適宜変更されるべきものであることも言うまでもな
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、発光素子
と受光素子を針入度が45〜65(JIS−K222
0)の透明ゲル樹脂で覆い、かつその外周部をモールド
成形した光反射樹脂で覆ったパッケージ構造であるた
め、パッケージを形成した後に温度変化に伴う樹脂の収
縮が生じ、光反射樹脂と透明ゲル樹脂との間に熱応力が
生じた場合でも、透明ゲル樹脂自体が弾性変形して応力
緩和するため、透明ゲル樹脂と光反射樹脂との界面の広
い範囲にわたって剥離が生じることはない。したがっ
て、剥離が要因とされる絶縁耐圧の低下が改善される。
また、透明ゲル樹脂の前記した変形により前記熱応力が
緩和されるため、光反射樹脂におけるクラックの発生が
防止され、高品質の光結合素子が得られる。また、本発
明の製造方法では、透明ゲル樹脂の塗布工程と光反射樹
脂のモールド成形工程で光結合素子が形成でき、また必
要に応じて遮光膜の形成の工程を付加することで光結合
素子が製造できるため、透明樹脂を複数回塗布する工程
が不要となり、製造工程数を削減して製造を容易なもの
にできる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の一部を破断した斜視
図である。
【図2】第1の実施形態の透視平面図とその縦断面図で
ある。
【図3】第1の実施形態の光結合素子の製造方法を工程
順に示すフロー図である。
【図4】第2の実施形態の透視平面図とその縦断面図で
ある。
【図5】第2の実施形態の光結合素子の製造方法を工程
順に示すフロー図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の一部を破断した斜視
図である。
【図7】第3の実施形態の透視平面図とその縦断面図で
ある。
【図8】第3の実施形態の光結合素子の製造方法を工程
順に示すフロー図である。
【図9】第4の実施形態の透視平面図とその縦線断面図
である。
【図10】第4の実施形態の光結合素子の製造方法を工
程順に示すフロー図である。
【図11】従来の光結合素子の一例とその改善例のそれ
ぞれの断面図である。
【符号の説明】
11,21A,21B リードフレーム 12,13,22,23 外部導出リード 14,24 発光素子 15,25 受光素子 16,17,26,27 金ワイヤ 18,28 透明ゲル樹脂 19,29 白色高光反射樹脂 10,20 遮光膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−40458(JP,A) 実開 平4−18464(JP,U) 実開 平3−50351(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子が一体的にパッケー
    ジされ、前記発光素子で発光された光を前記受光素子で
    受光する光結合素子において、前記パッケージは、前記
    発光素子と受光素子を覆う光透過可能な透明ゲル樹脂
    と、前記透明ゲル樹脂の外周部を覆うモールド成形され
    た光反射樹脂とで構成され、前記透明ゲル樹脂の針入度
    が45〜65(JIS−K2220)であり、前記光反
    射樹脂は透明樹脂中に反射材を添加したものであること
    を特徴とする光結合素子。
  2. 【請求項2】 発光素子と受光素子が一体的にパッケー
    ジされ、前記発光素子で発光された光を前記受光素子で
    受光する光結合素子において、前記パッケージは、前記
    発光素子と受光素子を覆う光透過可能な透明ゲル樹脂
    と、前記透明ゲル樹脂の外周部を覆うモールド成形され
    た光反射樹脂と、前記光反射樹脂の外面に形成された遮
    光膜とで構成され、前記透明ゲル樹脂の針入度が45〜
    65(JIS−K2220)であり、前記光反射樹脂は
    透明樹脂中に反射材を添加したものであることを特徴と
    する光結合素子。
  3. 【請求項3】 前記発光素子で発光された光が前記透明
    ゲル樹脂と光反射樹脂との界面で反射されて前記受光素
    子で受光される反射型の光結合素子として構成される請
    求項1または2に記載の光結合素子。
  4. 【請求項4】 前記発光素子の発光面と前記受光素子の
    受光面が対向配置され、前記発光素子で発光された光の
    大部分が直接に前記受光素子において受光される請求項
    1または2に記載の光結合素子。
  5. 【請求項5】 リードフレームに発光素子と受光素子を
    それぞれ搭載する工程と、前記発光素子と受光素子を覆
    うように針入度が45〜65(JIS−K2220)の
    光透過性の透明ゲル樹脂を塗布する工程と、前工程まで
    に形成された構体をモールド金型内にセットし前記透明
    ゲル樹脂の外周部を覆うように透明樹脂中に反射材を添
    加した光反射樹脂でモールド成形する工程とを含むこと
    を特徴とする光結合素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 リードフレームに発光素子と受光素子を
    それぞれ搭載する工程と、前記発光素子と受光素子を覆
    うように針入度が45〜65(JIS−K2220)の
    光透過性の透明ゲル樹脂を塗布する工程と、前工程まで
    に形成された構体をモールド金型内にセットし前記透明
    ゲル樹脂の外周部を覆うように透明樹脂中に反射材を添
    加した光反射樹脂でモールド成形する工程と、前記光反
    射樹脂の外面に遮光性の塗料を塗布または付着して遮光
    膜を形成する工程を含むことを特徴とする光結合素子の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記透明ゲル樹脂を塗布する工程が、発
    光素子及び受光素子の上方から透明ゲル樹脂を滴下する
    ポッティング方法である請求項5または6に記載の光結
    合素子の製造方法。
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