JP2600562Y2 - シリンダ装置 - Google Patents
シリンダ装置Info
- Publication number
- JP2600562Y2 JP2600562Y2 JP1992014327U JP1432792U JP2600562Y2 JP 2600562 Y2 JP2600562 Y2 JP 2600562Y2 JP 1992014327 U JP1992014327 U JP 1992014327U JP 1432792 U JP1432792 U JP 1432792U JP 2600562 Y2 JP2600562 Y2 JP 2600562Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer peripheral
- cylinder
- resin ring
- peripheral groove
- ring
- Prior art date
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車のラック
アンドピニオン式パワーステアリング装置のパワーシリ
ンダとして使用されるシリンダ装置の改良に関する。
アンドピニオン式パワーステアリング装置のパワーシリ
ンダとして使用されるシリンダ装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車のパワーステアリング装置
には、例えば図６に示すようなシリンダ装置が使用され
ている。このシリンダ装置では、ステアリングシャフト
の回動に応動する操向リンク軸１０を挿通させたシリン
ダ１１内に、操向リンク軸１０に固定したピストン１２
が摺動可能に嵌入され、シリンダ１１内を２つの液室１
３Ａ，１３Ｂに区画形成している。
には、例えば図６に示すようなシリンダ装置が使用され
ている。このシリンダ装置では、ステアリングシャフト
の回動に応動する操向リンク軸１０を挿通させたシリン
ダ１１内に、操向リンク軸１０に固定したピストン１２
が摺動可能に嵌入され、シリンダ１１内を２つの液室１
３Ａ，１３Ｂに区画形成している。
【０００３】ピストン１２には、図７に示すように、外
周溝１４が形成され、この外周溝１４内には、シリンダ
１１の内面１１ａと摺接する四弗化エチレン樹脂（商品
名：テフロン）リング１５が挿入され、この四弗化エチ
レン樹脂リング１５の内周面１５ａと前記外周溝１４の
底面１４ａとの間にはＯリング１６が介装されており、
これらの四弗化エチレン樹脂リング１５及びＯリング１
６によりシリンダ１１の内面１１ａとピストン１２の外
周面１２ａとの間の間隙部をシールして前記液室１３
Ａ，１３Ｂの一方に作用する液圧を保持している。
周溝１４が形成され、この外周溝１４内には、シリンダ
１１の内面１１ａと摺接する四弗化エチレン樹脂（商品
名：テフロン）リング１５が挿入され、この四弗化エチ
レン樹脂リング１５の内周面１５ａと前記外周溝１４の
底面１４ａとの間にはＯリング１６が介装されており、
これらの四弗化エチレン樹脂リング１５及びＯリング１
６によりシリンダ１１の内面１１ａとピストン１２の外
周面１２ａとの間の間隙部をシールして前記液室１３
Ａ，１３Ｂの一方に作用する液圧を保持している。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のシリンダ装置においては、ピストン１２の外周溝１
４に四弗化エチレン樹脂リング１５を挿入しているに過
ぎないため、液室１３Ａ，１３Ｂの一方から他方に切り
換って液圧が作用する度に四弗化エチレン樹脂リング１
５の側面１５ｂが外周溝１４の側面１４ｂに打ち当た
り、打音が発生する。この打音発生を抑えるために、従
来では、四弗化エチレン樹脂リング１５の側面１５ｂと
外周溝１４の側面１４ｂとの間のクリアランスを極力小
さくするという対策をとっており、このためピストン１
２に対する四弗化エチレン樹脂リング１５の組付性が悪
いばかりでなく、組付け時にピストン１２の外周溝エッ
ジ１７で四弗化エチレン樹脂リング１５が傷付く虞があ
った。
来のシリンダ装置においては、ピストン１２の外周溝１
４に四弗化エチレン樹脂リング１５を挿入しているに過
ぎないため、液室１３Ａ，１３Ｂの一方から他方に切り
換って液圧が作用する度に四弗化エチレン樹脂リング１
５の側面１５ｂが外周溝１４の側面１４ｂに打ち当た
り、打音が発生する。この打音発生を抑えるために、従
来では、四弗化エチレン樹脂リング１５の側面１５ｂと
外周溝１４の側面１４ｂとの間のクリアランスを極力小
さくするという対策をとっており、このためピストン１
２に対する四弗化エチレン樹脂リング１５の組付性が悪
いばかりでなく、組付け時にピストン１２の外周溝エッ
ジ１７で四弗化エチレン樹脂リング１５が傷付く虞があ
った。
【０００５】本考案は前記従来の課題を解決するために
なしたもので、作動時の打音の発生がなく、しかも組付
作業性の良好なシリンダ装置を提供することを目的とす
る。
なしたもので、作動時の打音の発生がなく、しかも組付
作業性の良好なシリンダ装置を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、シリンダ内に嵌入されたピストンの外周
溝内に、シリンダ内面と摺接する四弗化エチレン樹脂リ
ングを挿入し、この四弗化エチレン樹脂リングの側面又
は該側面に対向した前記外周溝の側面の一方に緩衝部を
設けたものである。
め、本考案は、シリンダ内に嵌入されたピストンの外周
溝内に、シリンダ内面と摺接する四弗化エチレン樹脂リ
ングを挿入し、この四弗化エチレン樹脂リングの側面又
は該側面に対向した前記外周溝の側面の一方に緩衝部を
設けたものである。
【０００７】
【作用】以上の構成により、ピストンの外周溝内で四弗
化エチレン樹脂リングが反対側へ移動して該外周溝の側
面と打ち当る際、両者間に介在する緩衝部によって衝突
ショックが緩和され、打音は発生しない。
化エチレン樹脂リングが反対側へ移動して該外周溝の側
面と打ち当る際、両者間に介在する緩衝部によって衝突
ショックが緩和され、打音は発生しない。
【０００８】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図１及び図２によ
り説明する。
り説明する。
【０００９】図１，図２は本考案によるシリンダ装置の
要部を示す断面図である。これらの図において１はシリ
ンダ、２は作動軸、３はピストン、４は四弗化エチレン
樹脂リングである。
要部を示す断面図である。これらの図において１はシリ
ンダ、２は作動軸、３はピストン、４は四弗化エチレン
樹脂リングである。
【００１０】シリンダ１内には、作動軸２に固定したピ
ストン３が摺動可能に嵌入され、該シリンダ１内を２つ
の液室５Ａ，５Ｂに区画形成している。
ストン３が摺動可能に嵌入され、該シリンダ１内を２つ
の液室５Ａ，５Ｂに区画形成している。
【００１１】ピストン３には外周溝６が形成され、この
外周溝６内には、シリンダ１の内面１ａと摺接する外周
面４ａを有する四弗化エチレン樹脂リング４が挿入さ
れ、この四弗化エチレン樹脂リング４の内周面４ｂと外
周溝６の底面６ａとの間にはＯリング７が介装されてお
り、これらの四弗化エチレン樹脂リング４及びＯリング
７がシリンダ１の内面１ａとピストン３の外周面３ａと
の間の間隙をシールして前記液室５Ａ，５Ｂの一方に作
用する液圧を保持するようになっている。
外周溝６内には、シリンダ１の内面１ａと摺接する外周
面４ａを有する四弗化エチレン樹脂リング４が挿入さ
れ、この四弗化エチレン樹脂リング４の内周面４ｂと外
周溝６の底面６ａとの間にはＯリング７が介装されてお
り、これらの四弗化エチレン樹脂リング４及びＯリング
７がシリンダ１の内面１ａとピストン３の外周面３ａと
の間の間隙をシールして前記液室５Ａ，５Ｂの一方に作
用する液圧を保持するようになっている。
【００１２】前記四弗化エチレン樹脂リング４の左右の
側面４ｃには、該側面４ｃに合成ゴム材を接着して加硫
硬化させた緩衝部８が設けられている。
側面４ｃには、該側面４ｃに合成ゴム材を接着して加硫
硬化させた緩衝部８が設けられている。
【００１３】以上のようなシリンダ装置において、シリ
ンダ１内の一方の液室５Ａに液圧が作用している時に
は、四弗化エチレン樹脂リング４は外周溝６の液室５Ｂ
側の側面６ｂに押し付けられているが（図１）、他方の
液室５Ｂに切り換わって液圧が作用した瞬間、四弗化エ
チレン樹脂リング４は、図２に示すように、外周溝６内
で反対側へ移動して外周溝６の液室５Ａ側の側面６ｂに
当って押し付けられる。その際の緩衝は緩衝部８によっ
て緩和され、打音は発生しない。
ンダ１内の一方の液室５Ａに液圧が作用している時に
は、四弗化エチレン樹脂リング４は外周溝６の液室５Ｂ
側の側面６ｂに押し付けられているが（図１）、他方の
液室５Ｂに切り換わって液圧が作用した瞬間、四弗化エ
チレン樹脂リング４は、図２に示すように、外周溝６内
で反対側へ移動して外周溝６の液室５Ａ側の側面６ｂに
当って押し付けられる。その際の緩衝は緩衝部８によっ
て緩和され、打音は発生しない。
【００１４】尚、この第１実施例では、緩衝部８を四弗
化エチレン樹脂リング４の側面４ｃに設けたが、図３に
示すように四弗化エチレン樹脂リング４の側面４ｃに対
向した外周溝６の側面６ｂに設けても良い。
化エチレン樹脂リング４の側面４ｃに設けたが、図３に
示すように四弗化エチレン樹脂リング４の側面４ｃに対
向した外周溝６の側面６ｂに設けても良い。
【００１５】また、前記第１，第２実施例では、四弗化
エチレン樹脂リング４の側面４ｃ又は外周溝６の側面６
の側面６ｂの一方に設けた緩衝部８が薄く、外周溝６内
で四弗化エチレン樹脂リング４が作動軸２の軸方向に移
動する余地があったが、図４，図５に示すように、緩衝
部９Ａ，９Ｂを緩衝部８より厚く形成して外周溝６の側
面６ｂ（図４）又は四弗化エチレン樹脂リング４の側面
４ｃ（図５）に設け、この緩衝部９Ａ，９Ｂを介して外
周溝６の側面６ｂ間に四弗化エチレン樹脂リング４を挟
持するようにしても良い。この場合、四弗化エチレン樹
脂リング４の側面４ｃと外周溝６の側面６ｂとの間の間
隙部を、緩衝部９を構成する緩衝材でシールするため、
Ｏリング７を省略できる。図４に示す緩衝部９Ａは、環
状に形成されて外周側に開口するＵ字状断面の合成ゴム
材をピストン３の外周溝６内に嵌入接着して加硫硬化さ
せたもので、該緩衝部９Ａ内に四弗化エチレン樹脂リン
グ４が摺動可能に嵌入されている。また、図５に示す緩
衝部９Ｂは、環状に形成されて外周側に開口するＵ字状
断面の合成ゴム材を四弗化エチレン樹脂リング４の内周
側に嵌合接着して加硫硬化させたもので、四弗化エチレ
ン樹脂リング４とともに外周溝６内に摺動可能に嵌入さ
れている。
エチレン樹脂リング４の側面４ｃ又は外周溝６の側面６
の側面６ｂの一方に設けた緩衝部８が薄く、外周溝６内
で四弗化エチレン樹脂リング４が作動軸２の軸方向に移
動する余地があったが、図４，図５に示すように、緩衝
部９Ａ，９Ｂを緩衝部８より厚く形成して外周溝６の側
面６ｂ（図４）又は四弗化エチレン樹脂リング４の側面
４ｃ（図５）に設け、この緩衝部９Ａ，９Ｂを介して外
周溝６の側面６ｂ間に四弗化エチレン樹脂リング４を挟
持するようにしても良い。この場合、四弗化エチレン樹
脂リング４の側面４ｃと外周溝６の側面６ｂとの間の間
隙部を、緩衝部９を構成する緩衝材でシールするため、
Ｏリング７を省略できる。図４に示す緩衝部９Ａは、環
状に形成されて外周側に開口するＵ字状断面の合成ゴム
材をピストン３の外周溝６内に嵌入接着して加硫硬化さ
せたもので、該緩衝部９Ａ内に四弗化エチレン樹脂リン
グ４が摺動可能に嵌入されている。また、図５に示す緩
衝部９Ｂは、環状に形成されて外周側に開口するＵ字状
断面の合成ゴム材を四弗化エチレン樹脂リング４の内周
側に嵌合接着して加硫硬化させたもので、四弗化エチレ
ン樹脂リング４とともに外周溝６内に摺動可能に嵌入さ
れている。
【００１６】
【考案の効果】上記の通り、本考案は、シリンダ内に嵌
入されたピストンの外周溝内に、シリンダ内面と摺接す
る四弗化エチレン樹脂リングを挿入し、この四弗化エチ
レン樹脂リングの側面又は該側面に対向した前記外周溝
の側面の一方に緩衝部を設けたので、シリンダの作動時
の打音発生を防止することができる。このため、従来の
ように打音低減のために四弗化エチレン樹脂リングの側
面と外周溝の側面とのクリアランスを厳密に管理する必
要がなく、クリアランスを拡げることによって四弗化エ
チレン樹脂リングの組付時、ピストンの外周溝エッジで
四弗化エチレン樹脂リングが傷付くことを防止できると
共に、組付性を向上させることができる。
入されたピストンの外周溝内に、シリンダ内面と摺接す
る四弗化エチレン樹脂リングを挿入し、この四弗化エチ
レン樹脂リングの側面又は該側面に対向した前記外周溝
の側面の一方に緩衝部を設けたので、シリンダの作動時
の打音発生を防止することができる。このため、従来の
ように打音低減のために四弗化エチレン樹脂リングの側
面と外周溝の側面とのクリアランスを厳密に管理する必
要がなく、クリアランスを拡げることによって四弗化エ
チレン樹脂リングの組付時、ピストンの外周溝エッジで
四弗化エチレン樹脂リングが傷付くことを防止できると
共に、組付性を向上させることができる。
【図１】本考案の第１実施例であるシリンダ装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図２】図１中の四弗化エチレン樹脂リングの移動状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図３】本考案の第２実施例であるシリンダ装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図４】本考案の第３実施例であるシリンダ装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図５】本考案の第４実施例であるシリンダ装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図６】従来例のシリンダ装置を使用したパワーステア
リング装置の全体断面図である。
リング装置の全体断面図である。
【図７】図６中のシリンダ装置を示す拡大断面図であ
る。
る。
１ シリンダ １ａ 内面 ３ ピストン ４ 四弗化エチレン樹脂リング ４ｃ 側面 ６ 外周溝 ６ｂ 側面 ８，９Ａ，９Ｂ 緩衝部
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダ内に嵌入されたピストンの外周
溝内に、シリンダ内面と摺接する四弗化エチレン樹脂リ
ングを挿入し、この四弗化エチレン樹脂リングの側面又
は該側面に対向した前記外周溝の側面の一方に緩衝部を
設けたことを特徴とするシリンダ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992014327U JP2600562Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | シリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992014327U JP2600562Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | シリンダ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565756U JPH0565756U (ja) | 1993-08-31 |
| JP2600562Y2 true JP2600562Y2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=11857980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992014327U Expired - Lifetime JP2600562Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | シリンダ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2600562Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6959913B2 (en) * | 2003-06-13 | 2005-11-01 | Dynamic Air Inc. | Actuator |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58170268U (ja) * | 1982-05-10 | 1983-11-14 | 日産自動車株式会社 | ラツク式パワ−ステアリング装置 |
| JPH0158863U (ja) * | 1987-10-08 | 1989-04-13 | ||
| JPH02139178U (ja) * | 1989-04-21 | 1990-11-20 | ||
| JP3069759U (ja) * | 1999-12-17 | 2000-06-30 | 株式会社システムサポート | 読取デ―タ非表示カ―ドリ―ダ―およびカ―ドリ―ダ―を含むキ―入力装置 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP1992014327U patent/JP2600562Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0565756U (ja) | 1993-08-31 |
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