JPH0565756U - シリンダ装置 - Google Patents
シリンダ装置Info
- Publication number
- JPH0565756U JPH0565756U JP1432792U JP1432792U JPH0565756U JP H0565756 U JPH0565756 U JP H0565756U JP 1432792 U JP1432792 U JP 1432792U JP 1432792 U JP1432792 U JP 1432792U JP H0565756 U JPH0565756 U JP H0565756U
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- outer peripheral
- teflon ring
- peripheral groove
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作動時の打音の発生がなく、しかも組付作業
性の良好なシリンダ装置を提供する。 【構成】 シリンダ1内に嵌入されたピストン3の外周
溝6内に、シリンダ1の内面1aと摺接するテフロンリ
ング4を挿入し、このテフロンリング4の側面4c又は
該側面4cに対向した前記外周溝6の側面6bの一方に
緩衝部8を設けた。
性の良好なシリンダ装置を提供する。 【構成】 シリンダ1内に嵌入されたピストン3の外周
溝6内に、シリンダ1の内面1aと摺接するテフロンリ
ング4を挿入し、このテフロンリング4の側面4c又は
該側面4cに対向した前記外周溝6の側面6bの一方に
緩衝部8を設けた。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車のラックアンドピニオン式パワーステアリング装置の パワーシリンダとして使用されるシリンダ装置の改良に関する。
【0002】
従来、自動車のパワーステアリング装置には、例えば図6に示すようなシリン ダ装置が使用されている。このシリンダ装置では、ステアリングシャフトの回動 に応動する操向リンク軸10を挿通させたシリンダ11内に、操向リンク軸10 に固定したピストン12が摺動可能に嵌入され、シリンダ11内を2つの液室1 3A,13Bに区画形成している。
【0003】 ピストン12には、図7に示すように、外周溝14が形成され、この外周溝1 4内には、シリンダ11の内面11aと摺接するテフロンリング15が挿入され 、このテフロンリング15の内周面15aと前記外周溝14の底面14aとの間 にはOリング16が介装されており、これらのテフロンリング15及びOリング 16によりシリンダ11の内面11aとピストン12の外周面12aとの間の間 隙部をシールして前記液室13A,13Bの一方に作用する液圧を保持している 。
【0004】
しかしながら、前記従来のシリンダ装置においては、ピストン12の外周溝1 4にテフロンリング15を挿入しているに過ぎないため、液室13A,13Bの 一方から他方に切り換って液圧が作用する度にテフロンリング15の側面15b が外周溝14の側面14bに打ち当たり、打音が発生する。この打音発生を抑え るために、従来では、テフロンリング15の側面15bと外周溝14の側面14 bとの間のクリアランスを極力小さくするという対策をとっており、このためピ ストン12に対するテフロンリング15の組付性が悪いばかりでなく、組付け時 にピストン12の外周溝エッジ17でテフロンリング15が傷付く恐れがあった 。
【0005】 本考案は前記従来の課題を解決するためになしたもので、作動時の打音の発生 がなく、しかも組付作業性の良好なシリンダ装置を提供することを目的とする。
【0006】
上記の目的を達成するため、本考案は、シリンダ内に嵌入されたピストンの外 周溝内に、シリンダ内面と摺接するテフロンリングを挿入し、このテフロンリン グの側面又は該側面に対向した前記外周溝の側面の一方に緩衝部を設けたもので ある。
【0007】
以上の構成により、ピストンの外周溝内でテフロンリングが反対側へ移動して 該外周溝の側面と打ち当る際、両者間に介在する緩衝部によって衝突ショックが 緩和され、打音は発生しない。
【0008】
以下、本考案の一実施例を図1及び図2により説明する。
【0009】 図1,図2は本考案によるシリンダ装置の要部を示す断面図である。これらの 図において1はシリンダ、2は作動軸、3はピストン、4はテフロンリングであ る。
【0010】 シリンダ1内には、作動軸2に固定したピストン3が摺動可能に嵌入され、該 シリンダ1内を2つの液室5A,5Bに区画形成している。
【0011】 ピストン3には外周溝6が形成され、この外周溝6内には、シリンダ1の内面 1aと摺接する外周面4aを有するテフロンリング4が挿入され、このテフロン リング4の内周面4bと外周溝6の底面6aとの間にはOリング7が介装されて おり、これらのテフロンリング4及びOリング7がシリンダ1の内面1aとピス トン3の外周面3aとの間の間隙をシールして前記液室5A,5Bの一方に作用 する液圧を保持するようになっている。
【0012】 前記テフロンリング4の左右の側面4cには、該側面4cに合成ゴム材を接着 して加硫硬化させた緩衝部8が設けられている。
【0013】 以上のようなシリンダ装置において、シリンダ1内の一方の液室5Aに液圧が 作用している時には、テフロンリング4は外周溝6の液室5B側の側面6bに押 し付けられているが(図1)、他方の液室5Bに切り換わって液圧が作用した瞬 間、テフロンリング4は、図2に示すように、外周溝6内で反対側へ移動して外 周溝6の液室5A側の側面6bに当って押し付けられる。その際の緩衝は緩衝部 8によって緩和され、打音は発生しない。
【0014】 尚、この第1実施例では、緩衝部8をテフロンリング4の側面4cに設けたが 、図3に示すようにテフロンリング4の側面4cに対向した外周溝6の側面6b に設けても良い。
【0015】 また、前記第1,第2実施例では、テフロンリング4の側面4c又は外周溝6 の側面6の側面6bの一方に設けた緩衝部8が薄く、外周溝6内でテフロンリン グ4が作動軸2の軸方向に移動する余地があったが、図4,図5に示すように、 緩衝部9A,9Bを緩衝部8より厚く形成して外周溝6の側面6b(図4)又は テフロンリング4の側面4c(図5)に設け、この緩衝部9A,9Bを介して外 周溝6の側面6b間にテフロンリング4を挟持するようにしても良い。この場合 、テフロンリング4の側面4cと外周溝6の側面6bとの間の間隙部を、緩衝部 9を構成する緩衝材でシールするため、Oリング7を省略できる。図4に示す緩 衝部9Aは、環状に形成されて外周側に開口するU字状断面の合成ゴム材をピス トン3の外周溝6内に嵌入接着して加硫硬化させたもので、該緩衝部9A内にテ フロンリング4が摺動可能に嵌入されている。また、図5に示す緩衝部9Bは、 環状に形成されて外周側に開口するU字状断面の合成ゴム材をテフロンリング4 の内周側に嵌合接着して加硫硬化させたもので、テフロンリング4とともに外周 溝6内に摺動可能に嵌入されている。
【0016】
上記の通り、本考案は、シリンダ内に嵌入されたピストンの外周溝内に、シリ ンダ内面と摺接するテフロンリングを挿入し、このテフロンリングの側面又は該 側面に対向した前記外周溝の側面の一方に緩衝部を設けたので、シリンダの作動 時の打音発生を防止することができる。このため、従来のように打音低減のため にテフロンリングの側面と外周溝の側面とのクリアランスを厳密に管理する必要 がなく、クリアランスを拡げることによってテフロンリングの組付時、ピストン の外周溝エッジでテフロンリングが傷付くことを防止できると共に、組付性を向 上させることができる。
【図1】本考案の第1実施例であるシリンダ装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】図1中のテフロンリングの移動状態を示す断面
図である。
図である。
【図3】本考案の第2実施例であるシリンダ装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】本考案の第3実施例であるシリンダ装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】本考案の第4実施例であるシリンダ装置を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】従来例のシリンダ装置を使用したパワーステア
リング装置の全体断面図である。
リング装置の全体断面図である。
【図7】図6中のシリンダ装置を示す拡大断面図であ
る。
る。
1 シリンダ 1a 内面 3 ピストン 4 テフロンリング 4c 側面 6 外周溝 6b 側面 8,9A,9B 緩衝部
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダ内に嵌入されたピストンの外周
溝内に、シリンダ内面と摺接するテフロンリングを挿入
し、このテフロンリングの側面又は該側面に対向した前
記外周溝の側面の一方に緩衝部を設けたことを特徴とす
るシリンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992014327U JP2600562Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | シリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992014327U JP2600562Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | シリンダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565756U true JPH0565756U (ja) | 1993-08-31 |
JP2600562Y2 JP2600562Y2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=11857980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992014327U Expired - Lifetime JP2600562Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | シリンダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600562Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4723819B2 (ja) * | 2003-06-13 | 2011-07-13 | ダイナミック・エアー・インコーポレーテッド | アクチュエータ、ラックピニオンアクチュエータ、ラックピニオンアクチュエータのサイクル寿命を延ばすための方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58170268U (ja) * | 1982-05-10 | 1983-11-14 | 日産自動車株式会社 | ラツク式パワ−ステアリング装置 |
JPH0158863U (ja) * | 1987-10-08 | 1989-04-13 | ||
JPH02139178U (ja) * | 1989-04-21 | 1990-11-20 | ||
JP3069759U (ja) * | 1999-12-17 | 2000-06-30 | 株式会社システムサポート | 読取デ―タ非表示カ―ドリ―ダ―およびカ―ドリ―ダ―を含むキ―入力装置 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP1992014327U patent/JP2600562Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58170268U (ja) * | 1982-05-10 | 1983-11-14 | 日産自動車株式会社 | ラツク式パワ−ステアリング装置 |
JPH0158863U (ja) * | 1987-10-08 | 1989-04-13 | ||
JPH02139178U (ja) * | 1989-04-21 | 1990-11-20 | ||
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JP4723819B2 (ja) * | 2003-06-13 | 2011-07-13 | ダイナミック・エアー・インコーポレーテッド | アクチュエータ、ラックピニオンアクチュエータ、ラックピニオンアクチュエータのサイクル寿命を延ばすための方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2600562Y2 (ja) | 1999-10-12 |
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