JP2600554Y2 - 切断装置における基準バイス装置 - Google Patents

切断装置における基準バイス装置

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JP2600554Y2
JP2600554Y2 JP1993069352U JP6935293U JP2600554Y2 JP 2600554 Y2 JP2600554 Y2 JP 2600554Y2 JP 1993069352 U JP1993069352 U JP 1993069352U JP 6935293 U JP6935293 U JP 6935293U JP 2600554 Y2 JP2600554 Y2 JP 2600554Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、切断装置における基
準バイス装置に係り、更に詳細には、角度切断可能な例
えばバンドソーにおいて、角度切断旋回戻しをしてもワ
ークがバイス基準面より離隔しない拘束手段を備えた切
断装置における基準バイス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、角度切断可能な切断装置として、
例えばバンドソーにて角度切断する場合、ワークは旋回
テーブル上に乗っていて、角度切断後、次の直角切断に
備えて旋回テーブルを戻すと、旋回テーブルが動くため
ワークも動いてしまう。なお、旋回テーブルを戻す際は
基準バイス装置を構成する一部材である移動バイスはア
ンクランプした状態で行われている。また、ワークを直
角切断してから旋回テーブルを旋回させ直角切断を行な
う際は、ワークは旋回テーブル上を滑りながら基準バイ
ス装置の一部材である基準バイスの基準面に押し付けら
れるので、ワークは傾くことがない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の切断装置における基準バイス装置では、角度切りを
する旋回位置から直角切りをする位置へ旋回テーブルを
戻す時に、ワークは基準バイスの基準面より離れてしま
う。このため、基準バイスにより離れたワークは作業者
が修正していた。また、ワークが斜めになると送材不能
となる。
【0004】送材には、ワークの尾端を上端タイプやキ
ャリッジで尾端上端をクランプして送材するタイプがあ
るが、いずれのタイプでもワークが左右に逃げるのを防
ぐようになっていない。傾いたまま送ることは不可能で
はないが切断精度は当然悪化する。なお、旋回テーブル
より後端の左右にバイスを設けても、全長が短くなった
ワークには対応できない。
【0005】上述したごとく、ワークが基準バイスの基
準面より離れると送材不能となり、かつ、素材長さを測
長する装置が、素材から外れる場合があり、切断の自動
化を図ることができないという問題があった。
【0006】この考案の目的は、上記問題点を改善する
ために、旋回戻し時にワークを拘束し、自動化の達成を
図った切断装置における基準バイス装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、切断工具を有する旋回ベース体が基準
ベース体に対して旋回可能に設けられ、前記旋回ベース
体が所定の旋回角位置に旋回移動し所定の傾斜角にて角
度切りを行なう切断装置における基準バイス装置にし
て、前記旋回ベース体が旋回移動し角度切りを行なった
後、旋回ベース体を戻す際に前記基準バイス装置のバイ
ス基準面よりワークが離隔しないよう、前記基準バイス
装置またはこれの近傍にワークを固定する拘束手段を備
えて切断装置における基準バイス装置を構成した。
【0008】そして、前記拘束手段として、基準バイス
装置の基準バイスまたはこれの近傍に駆動部材を設け、
この駆動部材により揺動自在な揺動部材を前記基準バイ
スの下方部に揺動自在に設けると共に、前記基準バイス
の基準面へワークを押圧固定するため前記揺動部材上に
設けた駆動部材により前後進自在なワーク把持部材を設
けてなること、基準バイスまたはこれの近傍の下方部に
駆動部材を設け、前記基準バイスまたはこれの近傍の基
準面へワークを押圧固定するため前記駆動部材により前
後進自在なワーク把持部材を設けてなること、さらに旋
回ベース体に一体的に移動側バイスを設け、ワークを基
準バイスの基準面に押圧固定する押圧部材を前記移動側
バイスの駆動部材に揺動自在に設けてなることが望まし
いものである。
【0009】また、この考案は、ワークのずれ量を補正
するため、ワークの尾端を把持し移動自在なキャリッジ
に、ワークのずれ量を補正する補正制御手段を設けた
り、あるいは、ワーク搬送する駆動コンベアにて送られ
てたワークの尾端を検出する測長車にてワークのずれ量
を検出し、ワークのずれ量を補正する補正制御手段を設
けてなることが望ましいものである。
【0010】
【作用】この考案の切断装置における基準バイス装置を
採用することにより、基準バイス装置またはこれの近傍
に拘束手段を設け、旋回ベース体を旋回移動し切断装置
にて角度切りを行なった後、旋回ベース体を戻す際に、
前記拘束手段を作動せしめ、基準バイス装置のバイス基
準面にワークを押圧固定する。このため、旋回テーブル
が旋回してもワークがバイス基準面より離れることがな
い。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、切断装置として本実施例では帯鋸
盤を対象としたが、この機種に限定するものではなく、
また、帯鋸盤、角度切りのための旋回装置、ワークを支
持するローラテーブル、ワークを搬送するワーク搬送装
置は、既に公知の構成のものであるため詳細な図示と説
明を省略する。
【0012】図1を参照するに、固定配置の基台である
基準ベース体1に旋回装置3を構成する一部材である旋
回ベース体5が、垂直な旋回中心軸7を中心として基準
ベース体1に対して旋回可能に設けられている。
【0013】前記旋回ベース体5には、詳細な図示を省
略したが切断装置として例えば帯鋸盤9が設けられ、こ
の帯鋸盤9には二つのホイール間に掛け渡された無端の
帯鋸刃が設けられている。この帯鋸刃は、旋回ベース体
5が図にて実線により示されている如き旋回原点位置に
位置している状態下にて被切断ワークWs の送材方向
(A矢印方向)に直交する方向に走行する切断走行ライ
ン部を有し、この切断走行ライン部にてA矢印方向より
送り込まれた被切断ワークWs の切断を行なう。
【0014】すなわち、旋回中心軸7は帯鋸刃の切断走
行ライン部と詳細を後述する基準バイス装置11を構成
する一部材である基準バイス13のバイス基準面15と
の交点にあり、旋回ベース体5が前記旋回原点位置に位
置している状態下にては被切断ワークWs はA矢印方向
に直交する方向に通常の直角切りが行われる。
【0015】前記基準ベース体1には旋回駆動用の油圧
シリンダ装置17におけるシリンダチューブ19の端部
が枢軸21により枢動可能に連結されている。油圧シリ
ンダ装置17は、ピストンロッド23の先端を枢軸25
により旋回ベース体5に枢動可能に連結されており、ピ
ストンロッド23の軸線方向伸縮により旋回ベース体5
を旋回中心軸7を中心として基準ベース体1に対して旋
回駆動する。
【0016】更に、旋回中心軸7を中心とする円弧に沿
って旋回ベース体5の旋回範囲に亘って帯板状のラック
27が前記基準ベース体1に下向きに固定装着されてい
る。旋回ベース体5にはロータリエンコーダ29が取り
付けられていて、このロータリエンコーダ29に装着さ
れたピニオン(図示省略)が前記ラック27と噛合し、
旋回ベース体5の旋回移動に応じてロータリエンコーダ
29は回転し、旋回ベース体5の旋回角を検出する。
【0017】また、前記旋回ベース体5の上面には、扇
形状の旋回テーブル31が設けられ、この旋回テーブル
31の適宜位置に適宜な範囲に切欠部33が形成され、
後述する基準バイス装置11の基準バイス13に設けた
被切断ワークWs を拘束する拘束部材との接触を避けて
いる。なお、符号35は被切断ワークWs を案内するロ
ーラであり、符号37は切断材送り装置である。
【0018】前記旋回装置3の前面側(図1において上
部側)には、被切断ワークWs を支持するローラテーブ
ル39が設けてあり、このローラテーブル39は左右に
対向した一対のローラ支持部材41間に回転自在に設け
た多数の支持ローラ43を備えている。
【0019】前記ローラテーブル39の右側には、被切
断ワークWs を前後方向へ搬送するワーク搬送装置45
が設けてある。より詳細には、ローラテーブル39の右
側には支持フレーム47が前後方向へ延伸して設けてあ
り、この支持フレーム47にはガイドレール49が前後
方向へ延伸して設けてある。上記ガイドレール49には
キャリッジ51が前後方向へ移動自在に設けてあり、こ
のキャリッジ51を前後方向へ移動させるため、上記支
持フレーム47には前後方向へ延伸したラック部材53
が設けてあり、上記キャリッジ51にはこのラック部材
53に噛合したピニオン55を回転させる駆動モータ5
7が設けてある。
【0020】上記キャリッジ51にはガイドポスト59
が立設してあり、このガイドポスト59の左側面には一
対のガイド部材61が上下方向(図1において紙面に向
って表裏方向)へ延伸して設けてある。一対のガイド部
材61には昇降部材63がスライド部65を介してこの
昇降自在に設けてあり、この昇降部材63を昇降させる
ため、ガイドポスト59の左側面には昇降自在なピスト
ンロッド(図示省略)を備えた昇降シリンダ67が設け
てあり、このピストンロッドの先端部が昇降部材63に
連結してある。
【0021】上記昇降部材63には支持アーム69が前
方向へ突出してあり、この支持アーム69の先端部には
ワーククランプ71が設けてある。このワーククランプ
71は、図示省略のクランプシリンダの作動により被切
断ワークWs として例えばH形鋼材におけるフランジ部
の上端部を把持するものである。
【0022】上記ワーク搬送装置45はワーククランプ
71の高さ位置を検出するクランプ用高さ位置検出装置
73が設けてある。このクランプ用高さ位置検出装置7
3は、支持アーム69に設けた被検出部材75と、ガイ
ドポスト59の前側における適宜高さ位置に設けた光電
スイッチ77を備えている。上記被検出部75は図示を
省略したが上下に多数の切欠段部を備えており、光電ス
イッチ77が適宜高さ位置を通過する切欠段部を検出す
ることにより、図示省略の演算手段の作用と相まってワ
ーククランプ71の高さ位置を検出演算するものであ
る。なお、光電スイッチ77の代わりに近接スイッチ、
リミットスイッチ、リニア磁気スケール等適宜の検出手
段を用いても差し支えない。
【0023】上記ワーククランプ71の先端部には被切
断ワークWs として例えばH形鋼材におけるフランジ部
の上端面を検出する上端面検出装置79が設けてある。
この上端面検出装置79はワーククランプ71の先端部
適宜位置に設けた光電スイッチ81,83からなり、光
電スイッチ81から投光された光が、形鋼材のフランジ
部により遮断されて光電スイッチ83に受光されなくな
ると、フランジ部の上端面が検出されたことがわかる。
【0024】次のこの実施例の主要部である基準バイ装
置11について、更に詳細に説明する。
【0025】図1,図2および図3を参照するに、基準
バイス装置11は固定側である基準バイス13と移動側
である移動側バイス85とで構成されている。
【0026】移動側バイス85は前記旋回ベース体5上
に設けられ、駆動部材として例えば流体圧作動のシリン
ダ87が旋回ベース体5上に固定され、このシリンダ8
7のピストンロッド89の先端に揺動自在にワーク押圧
部材91が枢着されている。
【0027】前記基準バイス13は、送材方向Aに沿っ
て延伸して設けられ、一端を前記基準ベース体1上に立
設したバイス支持コラム93に締結ボルト95にて固着
されていて、他側は基準ベース体1より立設された旋回
中心軸7の上面に締結ボルト97(図2参照)を介して
固着されている。なお、基準バイス13の被切断ワーク
s が当接する側にはバイス基準面15が形成され、ま
た、基準バイス13の下部には被切断ワークWs として
例えばH形鋼のフランジ部を挾持する拘束手段99が設
けられている。
【0028】拘束手段99は、図2および図3に詳細が
示されているごとく、基準バイス13の反バイス基準面
側にして下部にL字形状のブラケット101が垂設され
ていて、このブラケット101に揺動自在にピン103
を介して平板状の揺動部材105に立設した軸受部10
7が枢着している。
【0029】揺動部材105の後端(図3において右
側)近傍に立設して軸受部109が設けられている。一
方、前記基準バイス13の反バイス基準面側に設けたブ
ラケット111に枢着された流体圧作動のシリンダ11
3が設けられ、このシリンダ113のピストンロッド1
15の先端と、前記揺動部材105に立設した軸受部1
09とが、ピン117を介して枢着されている。
【0030】前記揺動部材105の先端側(図3におい
て左側)には駆動部材として流体圧作動のシリンダ11
9が固着され、このシリンダ119のピストンロッド1
21の先端には、被切断ワークWs として例えばH形鋼
のフランジ部Fを挾持するための挾持バイス面123を
備えたワーク把持部材125が装着されている。なお、
ワーク把持部材125はシリンダ119により前後進す
るが、前記旋回テーブル31に形成した切欠部33によ
り、旋回テーブル31とは当接することがない。
【0031】上記構成により、シリンダ113を作動せ
しめピストンロッド115を突出せしめて揺動部材10
5を水平状態とする。そして、シリンダ119を作動せ
しめピストンロッド121を縮めるとワーク把持部材1
25は後退し、被切断ワークWs であるH形鋼のフラン
ジ部Fをワーク把持部材125に形成した挾持バイス面
123と、基準バイス13のバイス基準面15との間に
挾持固定する。なお、H形鋼のフランジ部Fの挾持状態
を解放するには上述した動作を逆に行なうことにより可
能であり、挾持解放後シリンダ113のピストンロッド
115を縮め揺動部材105はピン103を揺動支点と
して揺動する。
【0032】このため、コラム材などの場合、ワーク把
持部材125に備えた挾持バイス面123がワークに干
渉せずに下方に逃がすことができる。
【0033】上述したごとき構成と作用により、被切断
ワークWs を直角切りと角度切りとを行なう場合は、公
知の作用により切断作業を行なう。そして、角度切りを
行なった後、直角切りを行なうため旋回ベース体5を戻
す際に、前述した拘束手段99を作動して基準バイス1
3のバイス基準面15に被切断ワークWs を押圧固定す
るので、旋回ベース体5が旋回しても引連られて被切断
ワークWは動くことがないので送材不能とならず、切断
加工の自動化を図ることができる。
【0034】図4および図5には、本考案の第2の実施
例が示されていて、第1の実施例と異なる点は基準バイ
スに設けた拘束手段であり、第1の実施例と同一部材に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0035】すなわち、基準バイス装置11の固定側に
ある基準バイス13の下部に駆動部材として流体圧作動
のシリンダ127が設けられていて、このシリンダ12
7のピストンロッド129の先端にワーク把持部材13
1が装着されている。このため、その効果は第1の実施
例と同等な効果を発揮することができる。
【0036】図6および図7には、本考案に係る参考例
が示されていて、第1の実施例と異なる点は基準バイス
に設けた拘束手段であり、第1の実施例と同一部材には
同一符号を付して説明を省略する。
【0037】すなわち、基準バイス装置11の固定側に
ある基準バイス13のバイス基準面15に複数個の吸着
部材133を適宜位置に埋設して構成した。なお、吸着
部材133は例えばマグネットでも真空吸着パッド等で
も良い。このため、その効果は第1の実施例と同等の効
果を発揮することができる。
【0038】図8および図9には、本考案に係る別の参
考例が示されていて、第1の実施例と異なる点が基準バ
イスに設けた拘束手段であり、第1の実施例と同一部材
には同一符号を付して説明を省略する。
【0039】すなわち、基準バイス装置11の固定側に
ある基準バイス13の下部に、基準バイス13のバイス
基準面15より突出して被切断ワークWs を支承する支
持部135を設け、基準バイス13の上部に駆動部材と
して流体圧作動のシリンダ137を垂直状態に設け、こ
のシリンダ137のピストンロッド139の先端に挾持
部材141を一体的に設けて構成した。
【0040】作用としては、前記シリンダ137を作動
せしめピストンロッド139を押し出すことにより、支
持部135とピストンロッド139に設けた挾持部材1
41との間で、被切断ワークWs を挾圧固定することが
できる。このため、その効果は第1の実施例と同等の効
果を発揮することができる。
【0041】図10および図11には、本考案に係るさ
らに別の参考例が示されていて、第1の実施例と異なる
点は基準バイスに設けた拘束手段であり、第1の実施例
と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】すなわち、基準バイス装置11の固定側に
ある基準バイス13の下部には、被切断ワークWs であ
るH形鋼のフランジ部FをガイドするL形状のガイド部
材143をボルト145にて固着して構成した。なお、
コラム等にも使用できるようガイド部材143を図11
の図中に2点鎖線で示してあるように、例えばシリンダ
等にて逃げる構成としても良い。このため、その効果は
第1の実施例と同等の効果を発揮することができる。
【0043】図12および図13には、本考案の第3の
実施例が示されていて、第1の実施例と異なる点は旋回
戻し時に被切断ワークを移動側バイスにて固定したまま
旋回戻しを行なう点で、第1の実施例と同一部材には同
一符号を付して説明を省略する。
【0044】すなわち、旋回ベース体5に設けた移動側
バイス85は、旋回ベース体5に固着されたシリンダ8
7と、このシリンダ87のピストンロッド89の先端に
揺動自在にワーク押圧部材91が枢着されて構成されて
いる。
【0045】作用としては、図12に示されているごと
く、被切断ワークWs を角度切りする際は基準バイス1
3のバイス基準面15に移動側バイス85であるシリン
ダ87を作動せしめ、ワーク押圧部材91にて被切断ワ
ークWs をバイス基準面15に押圧固定して行なう。そ
して、角度切り終了後直角切りを行なうため旋回ベース
体5を旋回する際も、移動側バイス85にて被切断ワー
クWs を挾持したまま旋回する(図12の図中に戻し旋
回を矢印で示し、旋回終了時のワーク押圧部材91の位
置を2点鎖線で示す。)。
【0046】なお、移動側バイス85のワーク押圧部材
91の被切断ワークWs に接する面を、図13に示され
ているごとく歯形を形成して押圧時の摩擦力を増加する
と更に良い。
【0047】旋回戻し時には図13に示されるごとく、
単位面積あたりの摩擦力は基準バイス13のバイス基準
面15が平滑であるため低いので、被切断ワークWs
基準面15側ですべりL寸法突出する。
【0048】このワークのずれ量Lを補正するには、図
14および図15に示された補正制御手段による。
【0049】図14に示された補正制御手段は、図1も
併せて参照するに、被切断ワークWs の尾端をキャリッ
ジ51に設けた支持アーム69の先端部にあるワークク
ランプ71で把持しているケースでは、旋回ベース体5
の旋回戻し信号によりキャリッジ51の走行用の駆動モ
ータ57のブレーキをOFFとする。そして、被切断ワ
ークWs はL寸法ずれ、このずれ量Lにキャリッジ51
は追従するので、このずれ量はキャリッジ51に設けた
エンコーダ147にて分かるから、次の位置決め時にそ
のずれ量Lを取り込んで位置決めすることにより補正が
可能となり、その効果は第1の実施例と同等な効果を発
揮することができる。
【0050】図15に示された補正手段は、駆動コンベ
ア149で被切断ワークWs を送り、測長車151で被
切断ワークWs の尾端を検出するケースであり、測定長
車151によりずれ量Lを測定し、そのずれ量Lを取り
込んで位置決めすることにより補正が可能となる。
【0051】なお、この考案は、前述した各実施例に限
定されることなく、適宜な変更を行なうことにより、そ
の他の態様で実施し得るものである。例えば、被切断ワ
ークWs はH形鋼、コラム、溝形鋼等他の形鋼でも可能
であり、拘束手段99に採用した駆動部材としては、流
体圧作動のシリンダ以外に伝動機を用いラック,ピニオ
ンあるいはネジ部材にて往復動させることも可能であ
る。
【0052】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この考案によれば、実用新案登録請求の範囲
に記載されたとおりの構成であるから、基準バイス装置
にワークを固定する拘束手段を設け、角度切りを行なっ
た後直角切りに旋回ベース体を度す際、前記拘束手段に
てワークを固定するので、ワークはバイス基準面から離
隔しない。このため、切断加工の自動化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の主要部である拘束手段を組込んだ旋
回可能な帯鋸盤の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1におけるII矢視部の拡大側面図である。
【図3】図2におけるIII−III線に沿った断面図
である。
【図4】この考案の第2の実施例を示し、基準バイスの
平面説明図である。
【図5】図4における側面説明図である。
【図6】この考案に係る参考例を示し、基準バイスの平
面説明図である。
【図7】図6におけるVII−VII線に沿った断面説
明図である。
【図8】この考案に係る別の参考例を示し、基準バイス
の平面説明図である。
【図9】図8におけるIX−IX線に沿った断面説明図
である。
【図10】この考案に係るさらに別の参考例を示し、基
準バイスの平面説明図である。
【図11】図10における側面図である。
【図12】この考案の第3の実施例を示し、基準バイス
装置の平面説明図である。
【図13】図12における作用説明図である。
【図14】ワークのずれ量を補正する補正制御手段に係
る機器の側面説明図である。
【図15】ワークのずれ量を補正する補正制御手段に係
る機器の側面説明図である。
【符号の説明】
1 基準ベース体 5 旋回ベース体 9 帯鋸盤(切断装置) 11 基準バイス装置 13 基準バイス 15 バイス基準面 51 キャリッジ 85 移動側バイス 87,111,127,137 シリンダ(駆動部材) 91 ワーク押圧部材 99 拘束手段 105 揺動部材 125,131 ワーク把持部材 133 吸着部材 135 支持部 141 挾持部材 143 ガイド部材 147 エンコーダ(補正制御手段) 149 駆動コンベア 151 測長車(補正制御手段) Ws 被切断ワーク L ずれ量

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断工具を有する旋回ベース体が基準ベ
    ースに対して旋回可能に設けられ、前記旋回ベース体が
    所定の旋回角位置に旋回移動し所定の傾斜角にて角度切
    りを行なう切断装置における基準バイス装置にして、前
    記旋回ベース体が旋回移動し角度切りを行なった後、旋
    回ベース体を戻す際に前記基準バイス装置のバイス基準
    面よりワークが離隔しないよう、前記基準バイス装置ま
    たはこれの近傍にワークを固定する拘束手段を備え、前
    記拘束手段として、基準バイス装置の基準バイスまたは
    これの近傍に駆動部材を設け、この駆動部材により揺動
    自在な揺動部材を前記基準バイスの下方部に揺動自在に
    設けると共に、前記基準バイスの基準面へワークを押圧
    固定するため前記揺動部材上に設けた駆動部材により前
    後進自在なワーク把持部材を設けてなることを特徴とす
    る切断装置における基準バイス装置。
  2. 【請求項2】 切断工具を有する旋回ベース体が基準ベ
    ースに対して旋回可能に設けられ、前記旋回ベース体が
    所定の旋回角位置に旋回移動し所定の傾斜角にて角度切
    りを行なう切断装置における基準バイス装置にして、前
    記旋回ベース体が旋回移動し角度切りを行なった後、旋
    回ベース体を戻す際に前記基準バイス装置のバイス基準
    面よりワークが離隔しないよう、前記基準バイス装置ま
    たはこれの近傍にワークを固定する拘束手段を備え、前
    記拘束手段として、基準バイスまたはこれの近傍の下方
    部に駆動部材を設け、前記基準バイスまたはこれの近傍
    の基準面へワークを押圧固定するため前記駆動部材によ
    り前後進自在なワーク把持部材を設けてなることを特徴
    とする切断装置における基準バイス装置。
  3. 【請求項3】 切断工具を有する旋回ベース体が基準ベ
    ースに対して旋回可能に設けられ、前記旋回ベース体が
    所定の旋回角位置に旋回移動し所定の傾斜角にて角度切
    りを行なう切断装置における基準バイス装置にして、前
    記旋回ベース体が旋回移動し角度切りを行なった後、旋
    回ベース体を戻す際に前記基準バイス装置のバイス基準
    面よりワークが離隔しないよう、前記基準バイス装置ま
    たはこれの近傍にワークを固定する拘束手段を備え、前
    記拘束手段として、旋回ベース体に一体的に移動側バイ
    スを設け、ワークを基準バイスの基準面に押圧固定する
    ワーク押圧部材を前記移動側バイスの駆動部材に揺動自
    在に設け、旋回戻し時に前記移動側バイスと基準バイス
    とで協働してワークを固定することを特徴とする切断装
    置における基準イス装置。
  4. 【請求項4】 ワークのずれ量を補正するため、ワーク
    の尾端を把持し移動自在なキャリッジに、ワークのずれ
    量を補正する補正制御手段を設けてなることを特徴とす
    る請求項3に記載の切断装置における基準バイス装置。
  5. 【請求項5】 ワーク搬送する駆動コンベアにて送られ
    たワークの尾端を検出する測長車にてワークのずれ量を
    検出し、ワークのずれ量を補正する補正制御手段を設け
    てなることを特徴とする請求項3に記載の切断装置にお
    ける基準バイス装置。
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