JP2600246B2 - 自動車のバンパ - Google Patents
自動車のバンパInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は自動車のバンパの改良に関する。
b.従来の技術 近年、表皮材に樹脂成型品を用いたバンパが使用され
るようになっており、特に第1図に示すようなバンパa
を車体の一体感をもって取付けた自動車において、その
傾向が顕著である。第5図は第1図に示したA−A線に
よる断面の概略の構造を示した図であって、bは樹脂成
型したバンパ表皮材、cは車体のアウターパネル、dは
衝撃吸収部材、eはバンパメンバである。
るようになっており、特に第1図に示すようなバンパa
を車体の一体感をもって取付けた自動車において、その
傾向が顕著である。第5図は第1図に示したA−A線に
よる断面の概略の構造を示した図であって、bは樹脂成
型したバンパ表皮材、cは車体のアウターパネル、dは
衝撃吸収部材、eはバンパメンバである。
ところで、上記表皮材bに硬質樹脂を用いると、バン
パ前面に大きな衝突を受けた場合、その衝撃がそのまま
アウターパネルcに及び、これを変形させてしまう。
(図において、変形後の状態を二点鎖線で示す。)そこ
で従来は、第6図に示すように、この表皮材bにウレタ
ン等の軟質樹脂を用い、衝撃を受けた際、これを変形さ
せてその衝撃を吸収するようにしていた。fは表皮材b
の下部を車体gに固定するための固定部材である。
パ前面に大きな衝突を受けた場合、その衝撃がそのまま
アウターパネルcに及び、これを変形させてしまう。
(図において、変形後の状態を二点鎖線で示す。)そこ
で従来は、第6図に示すように、この表皮材bにウレタ
ン等の軟質樹脂を用い、衝撃を受けた際、これを変形さ
せてその衝撃を吸収するようにしていた。fは表皮材b
の下部を車体gに固定するための固定部材である。
c.考案が解決しようとする問題点 しかし後者の構造によると、ウレタン等の軟質樹脂
は、一般に硬質のものに比べて高価であるため、バンパ
表皮材b全体をこれで成型した場合、前者のものに比し
た生産コストが大幅に上昇するという問題があった。
は、一般に硬質のものに比べて高価であるため、バンパ
表皮材b全体をこれで成型した場合、前者のものに比し
た生産コストが大幅に上昇するという問題があった。
さらに、表比材bの剛性が小さくなるため、固定部材
fを数多く使用しないと、バンパ形状が保てないという
欠点があった。したがって、固定部材fの部品点数が増
加するのにともなって、組付工数も増加し、生産コスト
をさらに上昇させる要因となっていた。
fを数多く使用しないと、バンパ形状が保てないという
欠点があった。したがって、固定部材fの部品点数が増
加するのにともなって、組付工数も増加し、生産コスト
をさらに上昇させる要因となっていた。
d.問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、安価なコストでの生産が可能であり
ながら、衝撃を十分に吸収してアウターパネルの変形を
防止することができる自動車のバンパを提供することに
なり、その要旨は、バンパ表皮材と車体表面とをほぼ面
一に形成してなる自動車において、上記バンパ表示材を
上下に2分割し、上部表皮材を軟質樹脂で、下部表皮材
を硬質樹脂で成形して両表皮材を端部において一体に固
定し、上部表皮材は、その上縁に設けた接合部をアウタ
ーパネルの接合部に当接させて固定し、下部表皮材は、
その左右両側面にスライド機構を介してアウターパネル
に固定したことを特徴とする自動車のバンパにある。
的とするところは、安価なコストでの生産が可能であり
ながら、衝撃を十分に吸収してアウターパネルの変形を
防止することができる自動車のバンパを提供することに
なり、その要旨は、バンパ表皮材と車体表面とをほぼ面
一に形成してなる自動車において、上記バンパ表示材を
上下に2分割し、上部表皮材を軟質樹脂で、下部表皮材
を硬質樹脂で成形して両表皮材を端部において一体に固
定し、上部表皮材は、その上縁に設けた接合部をアウタ
ーパネルの接合部に当接させて固定し、下部表皮材は、
その左右両側面にスライド機構を介してアウターパネル
に固定したことを特徴とする自動車のバンパにある。
以下、本発明に係る自動車のバンパの一実施例を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図示の実施例
は、本発明を第1図に示す自動車のフロントバンパaに
適用した場合を示す。
付図面を参照しながら詳細に説明する。図示の実施例
は、本発明を第1図に示す自動車のフロントバンパaに
適用した場合を示す。
図において、1はバンパ表皮材、2は車体のアウター
パネル、3は車体4に固設したバンパメンバ、5はこの
メンバ3に取付けた衝撃吸収材である。バンパ表皮1は
上下両表皮材6,7より成り、その上端および下端に設け
た接合部6a,7aを当接して、溶着などの手段で一体に組
付固定してなるものである。これら表皮材6,7は、樹脂
を射出成形してなるもので、上部表皮材には、ウレタン
等の軟質樹脂を、また下部表皮材7には、ポリプロピレ
ン等の硬質樹脂を用いてある。
パネル、3は車体4に固設したバンパメンバ、5はこの
メンバ3に取付けた衝撃吸収材である。バンパ表皮1は
上下両表皮材6,7より成り、その上端および下端に設け
た接合部6a,7aを当接して、溶着などの手段で一体に組
付固定してなるものである。これら表皮材6,7は、樹脂
を射出成形してなるもので、上部表皮材には、ウレタン
等の軟質樹脂を、また下部表皮材7には、ポリプロピレ
ン等の硬質樹脂を用いてある。
上部表皮材6は、その上縁に設けた接合部6bをアウタ
ーパネル2の接合部2aに当接して、ボルトなどの固定具
8によってアウターパネル2に固定してある。一方、下
部表皮材7は、第3図に示すようにその左右両側面に設
けたスライド機構9を介してアウターパネル2に取付け
られている。このスライド機構9は、詳しくは第4図に
示すようにアウターパネル2側に固定された前後に延び
るスライドレール9aと、このレール9aと係合してその内
部を摺動する下部表皮材7に固定された摺動部材9bとか
ら成る。これによって、下部表皮材7は、前方より衝撃
を受けた際、アウターパネル2に対して後方へ移動する
ことができる。
ーパネル2の接合部2aに当接して、ボルトなどの固定具
8によってアウターパネル2に固定してある。一方、下
部表皮材7は、第3図に示すようにその左右両側面に設
けたスライド機構9を介してアウターパネル2に取付け
られている。このスライド機構9は、詳しくは第4図に
示すようにアウターパネル2側に固定された前後に延び
るスライドレール9aと、このレール9aと係合してその内
部を摺動する下部表皮材7に固定された摺動部材9bとか
ら成る。これによって、下部表皮材7は、前方より衝撃
を受けた際、アウターパネル2に対して後方へ移動する
ことができる。
本実施例のバンパ1はこのように構成されているの
で、前方より大きな衝撃を受けた場合、上部表皮材6
は、第2図(II)に示すように自から変形して衝撃を吸
収するとともに、下部表皮材7は第3図(II)に示すよ
うにスライド機構9によって後方へ移動する。したがっ
て、アウターパネル2に加わる衝撃が大幅に減少し、そ
の変形が防止される。
で、前方より大きな衝撃を受けた場合、上部表皮材6
は、第2図(II)に示すように自から変形して衝撃を吸
収するとともに、下部表皮材7は第3図(II)に示すよ
うにスライド機構9によって後方へ移動する。したがっ
て、アウターパネル2に加わる衝撃が大幅に減少し、そ
の変形が防止される。
なお、本考案は上述のフロントバンパにその適用を限
定されるものではなく、リアバンパに適用することも勿
論可能である。
定されるものではなく、リアバンパに適用することも勿
論可能である。
e.発明の効果 本発明は、バンパの表皮材を上下に2分割し、上部表
皮材を軟質樹脂で、下部表皮材を剛性のある硬質樹脂で
成形してあるので、車体との固定部品を減らすことがで
きるとともに、従来、この表皮材を高価な軟質樹脂のみ
で一体成形したものに比して、大幅な生産コストの低減
を図ることができる。
皮材を軟質樹脂で、下部表皮材を剛性のある硬質樹脂で
成形してあるので、車体との固定部品を減らすことがで
きるとともに、従来、この表皮材を高価な軟質樹脂のみ
で一体成形したものに比して、大幅な生産コストの低減
を図ることができる。
また、下部表皮材は上部表皮材と一体に組付固定され
るとともに、車体に対して前後に移動可能に取付けられ
ているので、前方より大きな衝撃を受けた場合、アウタ
ーパネルに加わる衝撃が大幅に減少し、上記従来のバン
パと同様、このパネルに変形が生じるのを防止すること
ができる。
るとともに、車体に対して前後に移動可能に取付けられ
ているので、前方より大きな衝撃を受けた場合、アウタ
ーパネルに加わる衝撃が大幅に減少し、上記従来のバン
パと同様、このパネルに変形が生じるのを防止すること
ができる。
なお、上下表皮材に異なる色の塗装を施す場合、これ
らを単品で塗装してから取付ければよいので、マスキン
グ材の使用が不要となり、生産コストの低減が図られ
る。また、これら表皮材の樹脂の色を変えるだけで、ツ
ートンカラーのバンパが得られる。
らを単品で塗装してから取付ければよいので、マスキン
グ材の使用が不要となり、生産コストの低減が図られ
る。また、これら表皮材の樹脂の色を変えるだけで、ツ
ートンカラーのバンパが得られる。
第1図はフロントバンパを車体と一体感をもって装着し
た自動車の斜視図、第2図ないし第4図は本発明に係る
自動車のバンパの一実施例を示し、第2図(I)(II)
は第1図に示したA−A線による断面図であって、それ
ぞれ変形の前後における状態を示すもの、第3図(I)
(II)はそれぞれ変形の前後におけるバンパの状態を示
す側面図、第4図は第3図(I)に示したB−B線によ
る断面図、第5図,第6図はそれぞれ第2図(I)(I
I)と対応する従来のバンパを示す断面図である。 1……バンパ表皮材、 2……車体のアウターパネル、6……上部表皮材、 7……下部表皮材、9……スライド機構。
た自動車の斜視図、第2図ないし第4図は本発明に係る
自動車のバンパの一実施例を示し、第2図(I)(II)
は第1図に示したA−A線による断面図であって、それ
ぞれ変形の前後における状態を示すもの、第3図(I)
(II)はそれぞれ変形の前後におけるバンパの状態を示
す側面図、第4図は第3図(I)に示したB−B線によ
る断面図、第5図,第6図はそれぞれ第2図(I)(I
I)と対応する従来のバンパを示す断面図である。 1……バンパ表皮材、 2……車体のアウターパネル、6……上部表皮材、 7……下部表皮材、9……スライド機構。
Claims (1)
- 【請求項1】バンパ表皮材と車体表面とをほぼ面一に形
成してなる自動車において、上記バンパ表示材を上下に
2分割し、上部表皮材を軟質樹脂で、下部表皮材を硬質
樹脂で成形して両表皮材を端部において一体に固定し、
上部表皮材は、その上縁に設けた接合部をアウターパネ
ルの接合部に当接させて固定し、下部表皮材は、その左
右両側面にスライド機構を介してアウターパネルに固定
したことを特徴とする自動車のバンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63014843A JP2600246B2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | 自動車のバンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63014843A JP2600246B2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | 自動車のバンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01190559A JPH01190559A (ja) | 1989-07-31 |
JP2600246B2 true JP2600246B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=11872318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63014843A Expired - Fee Related JP2600246B2 (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | 自動車のバンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600246B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102430856A (zh) * | 2011-10-31 | 2012-05-02 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种模具导柱表面形貌的激光微造型方法 |
WO2021054434A1 (ja) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | いすゞ自動車株式会社 | バンパー |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0627481Y2 (ja) * | 1988-10-26 | 1994-07-27 | マツダ株式会社 | 自動車のバンパー構造 |
US5049178A (en) * | 1989-09-11 | 1991-09-17 | Ppg Industries, Inc. | Partial press apparatus and method for glass sheet bending |
JP2512917Y2 (ja) * | 1989-12-23 | 1996-10-02 | マツダ株式会社 | 自動車のバンパ装置 |
JP6237143B2 (ja) * | 2013-11-14 | 2017-11-29 | 日産自動車株式会社 | 車両用バンパー |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5916257U (ja) * | 1982-07-23 | 1984-01-31 | 出光石油化学株式会社 | バンパ− |
JPH0230375Y2 (ja) * | 1985-03-05 | 1990-08-15 |
-
1988
- 1988-01-26 JP JP63014843A patent/JP2600246B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102430856A (zh) * | 2011-10-31 | 2012-05-02 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种模具导柱表面形貌的激光微造型方法 |
WO2021054434A1 (ja) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | いすゞ自動車株式会社 | バンパー |
JP2021046152A (ja) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | いすゞ自動車株式会社 | バンパー |
JP7156223B2 (ja) | 2019-09-20 | 2022-10-19 | いすゞ自動車株式会社 | バンパー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01190559A (ja) | 1989-07-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
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