JP2599657Y2 - 異種材料よりなるクリップ - Google Patents

異種材料よりなるクリップ

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JP2599657Y2
JP2599657Y2 JP1993041832U JP4183293U JP2599657Y2 JP 2599657 Y2 JP2599657 Y2 JP 2599657Y2 JP 1993041832 U JP1993041832 U JP 1993041832U JP 4183293 U JP4183293 U JP 4183293U JP 2599657 Y2 JP2599657 Y2 JP 2599657Y2
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resin
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貴也 太田
雄二 山田
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Togo Seisakusho Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、異種材料よりなるク
リップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のプロテクタモール、ロ
ッカーモールといった装飾用の部品をボディパネルに固
定する場合には、従来より樹脂製のクリップが用いられ
てきた。こうしたクリップは上部にモールを装着するた
めのモール装着部が配され、下部にはボディパネルへの
差し込みのための脚部が配された構成となっているもの
が一般的である。また、ボディパネルへの止めが脚部の
抜き差しによって行われる関係上、ボディパネルの塗膜
はがれに伴う錆の発生が懸念されるため、この対策とし
てクリップの表面(脚部の表面)を軟質樹脂で被覆する
ようなことがなされてきた。
【0003】すなわち、クリップの芯体をなす部分は硬
質樹脂により成形し、その表面についてはエラストマー
等の軟質樹脂で成形するわけである。したがって、成形
にあたっては、まず硬質樹脂部分(第1樹脂部)を成形
しておいた後に、インサート成形等によって軟質樹脂部
(第2樹脂部)を成形することになっていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な異種の材料よりなるクリップでは、以下に説明するよ
うな第2樹脂部の位置ずれが問題となる(図7、8参
照)。すなわち、上記した脚部30は窄小変形しながら
ボディパネルの取付孔31を通過してゆき、通過後には
全体が弾性復帰して係止段部32が孔縁に係合すること
によって全体の抜け止めがなされる。この場合、取付孔
31への挿入作業を行う場合に一定の節度感が得られる
ようにする必要等から、係止段部32については軟質樹
脂(第2樹脂部33)による被覆は行われず、硬質樹脂
部(第1樹脂部34)を露出させるようにしている。し
たがって、第2樹脂部33はこの部分において連続しな
いことになる。本来的に、両樹脂部は接着しにくいこと
に加えてこのような事情があるため、第2樹脂部はずれ
を一層生じやすいものとなっている。具体的にずれが生
じる場合とは、脚部を取付孔に差し込んでゆくとき、脚
部が取付孔の孔縁に摺接するため、このとき図7に示す
ように係止段縁寄りの位置にしわが寄ったり、逆に補修
の場合等、クリップを抜き取る場合には、はがれを生じ
る(図8状態)。本考案は上記した問題点に鑑みて開発
工夫されたものであり、その目的とするところは第2樹
脂部の位置ずれを有効に回避することができる異種材料
よりなるクリップを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ための請求項1の考案の構成は、被取付け物を装着する
ための装着部と、この装着部から垂下されボディに貫通
する取付孔に対して差し込まれて弾性的に係合可能な脚
部とを備え、かつこの脚部は硬質樹脂材を芯材として成
形された第1樹脂部と、軟質樹脂材よりなり前記第1樹
脂部を被覆するようにして成形された第2樹脂部とから
なるとともに、両樹脂部は前記第2樹脂部のずれを規制
するために相互が凹凸部によって係合し合うようになっ
ているクリップであって、前記脚部の自由端部において
前記取付孔に弾性的に係合する部分には、取付孔の孔壁
に弾性力をもって当接する規制片が形成され、しかもこ
の規制片は第1樹脂部が露出していることを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】したがって、上記の構成によれば、第2樹脂部
は第1樹脂部の凹凸に食い込んだ状態で成形され、第2
樹脂部はこのときに得られる物理的な係着力によって位
置ずれが規制される。
【0007】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。上記し
た物理的な係着力が付加されて第2樹脂部の止めがなさ
れるため、取付孔に対する差し込みあるいは抜き取りの
ときに第2樹脂部がはがれ、しわといった位置ずれを起
こす事態が規制される。したがって、第2樹脂部は正規
の被覆状態が保持され、クリップの再利用も可能とな
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1は本例のクリップC全体
を示すものであり、この例では自動車のロッカーモール
Mを装着するためものが示されている。クリップCの上
部側にはモールMを装着するためのモール装着部MSが
配され、下部側にはボディパネルPの取付けのための脚
部Kが配されている。そして、本例のクリップCは硬質
樹脂(例えばポリアセタール)によって芯となる部分が
成形された後(以下、第1樹脂部1という。)、軟質樹
脂(例えばポリエチレン・エラストマー)によるインサ
ート成形によって第1樹脂部を一定範囲にわたって被覆
したもの(軟質樹脂によって成形された部分を以下、第
2樹脂部2という。)となっている。
【0009】上記したモール装着部MSは硬質樹脂のみ
によって成形されている。このモール装着部MSは基板
3を有し、その長片側の両縁はそれぞれ上向きに対向し
て起立するとともに、その上縁は共にロッカーモールM
の内面形状に合わせて湾曲形成されている。また、基板
3の両短片のうち一方側にはモールMの第1フランジ縁
f1の内側に差し込まれて係合する段縁4が形成されて
いる。他方側にはスリット5を介してブリッジ状に弾性
係止片6が配されている。この弾性係止片6は内方へ撓
み変形が許容されてモールMの第2フランジ縁f2に弾
性的に係合可能である。
【0010】脚部Kは基板3の下面のほぼ中央位置に垂
設されており、接続用の基盤7より下方は上記した軟質
樹脂による被覆がなされている。芯となる硬質樹脂によ
って成形された部分(第1樹脂部1の一部)の構成は、
次のようである。
【0011】基盤7の中心部には軸芯に沿って先細り状
の軸幹8が垂下されるとともに、このほぼ中央の高さ位
置からは一対の係止脚片9が、斜め上方に向けて錨状に
張り出している。そして、これらは共に取付孔10へ差
し込み可能なすぼみ方向への撓みが許容されている。ま
た、両係止脚片9の上端縁の内縁側には取付孔10の孔
縁に当接する規制片11が起立形成されている。
【0012】一方、第2樹脂部2は、まず基盤7の下面
側をほぼ同じ厚みで積層状に被覆し、これに連続する部
分は取付孔10を覆うシール縁12として、取付孔10
より大径に形成されかつ傘状をなして張り出している。
第2樹脂部2は、さらにこれに連続するようにして軸幹
8および両係止脚片9の一部を除いた全表面を被覆する
ようにして沿設されている。また、第2樹脂部2は単に
第1樹脂部1の表面を被覆するのみならず、図5に示す
ように、両係止脚片9と軸幹8との間の隙間においては
一方の側部開口を閉ぐようにして連絡片13を点対称位
置に配している。この結果、脚部Kは平断面において略
S字形状をなし、かつこのS字の開口を閉じる方向への
撓み変形が許容されて取付孔10を通過可能としてい
る。
【0013】次に、第2樹脂部2の位置ずれを規制する
ための構成を説明すると、図2、3に示すように、両規
制片11における両側縁の上部には図示2段の抜け止め
凸部14が形成されている。したがって、インサート成
形される時に、軟質樹脂がこの抜け止め凸部14によっ
て形成される凹凸に食い込むようにして侵入することに
なる。また、前記した両規制片11の付け根部分から外
縁側にかけては上向き勾配の食い込み縁15が形成され
ており、このようなアンダーカットを設けることによっ
て第2樹脂部2が規制片11の外側へ引っ張られるのに
抗することができるようにしてある。第2樹脂部2は規
制片11の付け根部分を取り囲むようにして被覆する
が、規制片11の先端側は第1樹脂部1を露出させてあ
る。
【0014】本例のクリップCは上記のように構成され
たものである。ロッカーモールMをボディパネルPに固
定する場合には、クリップCをボディパネルPに固定す
る前に、まず、モール装着部MSに対するモールMの装
着が行われる。この場合、弾性係止片6が第2フランジ
縁f2に弾性的に係合し、段縁4が第1フランジ縁f1
に係合する。
【0015】次に、脚部KをボディパネルPの取付孔1
0に適合させて押し嵌める。すると、脚部Kはすぼみ変
形しながら取付孔10を通過し、通過後には弾性復帰し
て両規制片11が孔縁に係合して脚部K全体の抜け止め
がなされるとともに、シール縁12が取付孔10周りを
密着状に覆い、ボディパネルPに対するシール性が確保
される。
【0016】ところで、脚部Kを取付孔10へ押し嵌め
てゆく間は、両係止脚片9の外面側が取付孔10の孔縁
に摺接するため、前述の如く、従来では第2樹脂部2に
しわが寄ることが懸念されていた。しかし、本例では第
1樹脂部1側の抜け止め凸部14と第2樹脂部2側との
物理的な係合によって第2樹脂部2が上方へ位置ずれす
るのが有効に回避されている。逆に、脚部Kをボディパ
ネルPから抜き取る場合においては、上記した抜け止め
凸部14によるずれ止め効果に加えて、第2樹脂部2と
食い込み縁15との係合を通じて第2樹脂部2が下方へ
位置ずれするのを回避できる。したがって、脚部の抜き
差しを繰り返しても、第2樹脂部2は正規の被覆状態が
得られているため、クリップCの再使用も期待できる。
【0017】なお、本考案は上記した実施例のものに限
定されるものでなく、種々の変更例が考えられる。例え
ば、第1樹脂部1と第2樹脂部2との物理的な係合の方
式としては、両係止脚片9あるいは軸幹8に貫通孔を形
成したり、あるいは凹部を形成するようなことも考えら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリップの斜視図
【図2】第1樹脂部の要部を示す斜視図
【図3】脚部の要部を示す一部破断図
【図4】ロッカーモールの取付け状態を示す断面図
【図5】図4のV-V線断面図
【図6】抜け止め凸部の周辺を示す拡大断面図
【図7】従来の問題点を示す説明図
【図8】従来の問題点を示す説明図
【符号の説明】
1…第1樹脂部 2…第2樹脂部 14…抜け止め凸部 15…食い込み縁 MS…モール装着部 K…脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 19/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付け物を装着するための装着部と、
    この装着部から垂下されボディに貫通する取付孔に対し
    て差し込まれて弾性的に係合可能な脚部とを備え、かつ
    この脚部は硬質樹脂材を芯材として成形された第1樹脂
    部と、軟質樹脂材よりなり前記第1樹脂部を被覆するよ
    うにして成形された第2樹脂部とからなるとともに、両
    樹脂部は前記第2樹脂部のずれを規制するために相互が
    凹凸部によって係合し合うようになっているクリップで
    あって、 前記脚部の自由端部において前記取付孔に弾性的に係合
    する部分には、取付孔の孔壁に弾性力をもって当接する
    規制片が形成され、しかもこの規制片は第1樹脂部が露
    出していることを特徴とする異種材料よりなるクリッ
    プ。
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