JP2534828B2 - 取 手 - Google Patents

取 手

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JP2534828B2
JP2534828B2 JP5350127A JP35012793A JP2534828B2 JP 2534828 B2 JP2534828 B2 JP 2534828B2 JP 5350127 A JP5350127 A JP 5350127A JP 35012793 A JP35012793 A JP 35012793A JP 2534828 B2 JP2534828 B2 JP 2534828B2
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JP
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strips
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実 長島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、扉やトランクなどに
取付けて使用する取手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、握持部と一対の脚部とからなる逆
U字型の取手は周知である。かかる取手は、扉やトラン
クなどのそれを取付けるべき板状体部分に透孔を設け
て、例えば脚部先端に設けたボルト部を挿通し、板状体
部分の内側からナットを螺着することによって取付ける
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のように
取手をボルトとナットとを使用して取付ける作業は、ナ
ットの締めつけに手間がかかり、安価な製品をつくろう
とする際のコスト面の障害になることが多い。そこで、
この発明においては、取手の脚部に環状溝を設け、そこ
へX字状に拡開可能な2枚の短冊片からなる取付け部材
を嵌合させることにより、取手の取付け作業を容易にす
ることを解決課題にしている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明が前記課題を解
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
【0005】この発明においては、取付けるべき板状体
の外側に位置する握持部と、その握持部の両端部から延
出し板状体に設けた取付け孔に挿入される一対の脚部
と、その脚部の挿入部位に係合して脚部の外側への抜脱
を阻止する取付け手段とからなる取手を前提としてい
る。
【0006】かかる前提において、脚部の挿入部位に周
方向へ延在する環状溝を設けて溝の側壁を形成する拡径
部と溝の底面を形成する縮径部とをつくる。前記取付け
手段は、回動軸を中心に相対的に回動してX字状に拡開
する2枚の重ね合わせ可能な短冊片によって構成する。
かかる短冊片の各々において、X字状に拡開すると両端
部近傍の側縁において短冊片どうしの間で互いに対向し
て開口し、拡開した短冊片を閉じて重ね合わせると前記
拡径部よりも小さくて前記縮径部よりも大きく、前記一
対の脚部間隔と同じ間隔を有する一対の透孔を形成可能
であり、かつ、その透孔周縁の厚みが溝幅よりも小さい
凹欠部を設けたことがこの発明の特徴である。
【0007】この発明の好ましい実施態様において、短
冊片にはそれらを重ね合わせたときに前記回動を抑止可
能なストッパー手段を設ける。
【0008】
【作用】このように構成した取手は、板状体の透孔へ外
側から一対の脚部を挿入したのち、内側において、X字
状に拡開した短冊片を各々の凹欠部が環状溝の縮径部へ
嵌合するように閉じて重ね合わせると、互いに対向する
凹欠部は、縮径部より大きく拡径部より小さい透孔を形
成し、短冊片は各脚部から抜脱不能となり、脚部は透孔
から抜脱不能となって、取手を板状体へ取付けることが
できる。
【0009】
【実施例】この発明に係る取手の詳細を添付の図面を参
照して説明すると、以下のとおりである。
【0010】図1は、取手1をトランクの枠を構成する
板状体2へ取付けた状態を示す部分側面図であって、取
手1の一部分と板状体2とを断面で示してある。取手1
は、握持部3とその両端から延出する一対の脚部4とか
らなる逆U字型の本体5と、取付け部材6とからなり、
脚部4は、板状体2に設けた取付け用透孔7へ外側から
挿入され、板状体2の内側において取付け部材6と一体
となることにより、透孔7から抜脱不能な状態にある。
かかる脚部4の挿入端近傍には、その周囲に延在する環
状溝15があり、溝15の底面は脚部4の縮径部16で
あり、縮径部16の上下は溝15の側壁を形成する拡径
部17である。
【0011】図2は、取付け部材6の平面図である。取
付け部材6は、長手方向中心部を皿型リベット10で相
対的に回動可能にかしめた2枚の重ね合わせ可能な短冊
片11A,11Bからなり(図1を併せて参照)、仮想
線で示すように回動してX字状に拡開した状態では、各
短冊片11A,11Bの端部近傍の側縁に互いに対向し
て開口する各々一対の凹欠部12Aと12Bがあり、短
冊片11A,11Bが閉じて重なり合うと一対の透孔1
3を形成する。透孔13の径は、脚部4の縮径部16の
それよりも僅かに大きく、拡径部17のそれよりも小さ
く、また、透孔13の周囲の厚みは、溝15の幅Wより
も小さい。また、短冊片11Aと11Bの互いに対向す
る面には、重なり合うと互いに嵌合する小さな突起20
と凹部21とを設け、短冊片11A,11Bの不用意な
拡開を抑止するストッパーにしてある。
【0012】図1、2において、取手1を板状体2へ取
付ける手順は次のとおりである。まず板状体2の透孔7
へ外側から脚部4を挿入し、内側において、拡開した取
付け部材6を閉じて凹欠部12A,12Bを各々の縮径
部16に左右から嵌合させ、突起20を凹部21へ嵌合
させる。短冊片11A,11Bは透孔13を形成し、そ
こには縮径部16が貫通する一方、その上下を拡径部1
7が塞ぎ、部材6は脚部4から抜脱不能な状態になる
(図1参照)。また、一対の脚部4を部材6が連結する
ことによって、脚部4は挿入孔7から抜脱不能な状態と
なる。透孔7間のピッチ、凹欠部12A間のピッチ、お
よび12B間のピッチは等しく、Lである。また、脚部
4は、縮径部16を除いて拡径部17に等しい一様な外
径を有しており、握持部3に手をかけなければ、板状体
2の内側へ落ち込み、握持部3は図1の仮想線の位置へ
下がる。もっとも、取手がそのように下がることを嫌う
場合には、板状体2の外側における脚部4の外径が透孔
7の径よりも大きくなるようにすればよい。閉じた短冊
片11A,11Bは、突起20を凹部21から離脱させ
ながら拡開すると、溝15から外れ、脚部4を透孔7か
ら抜くことができる。
【0013】図3は、図1と同様の図面によって、取付
け部材6に使用するストッパー手段の他の一例を示す。
この例では、下側の短冊片11Bにリベット10でスト
ッパー用バネ板25が固定してある。バネ板25は両端
に上向きの係合爪26を有し、図示の状態において、短
冊片11A,11Bに設けた係合孔27A,27Bへ嵌
合して、閉じた短冊片11A,11Bが拡開するのを抑
止している。しかし、バネ板25は、下方向へ弾性変形
させて仮想線の位置にすると係合爪26が上側の係合孔
27Aから外れ、短冊片11A,11Bを拡開すること
ができる。
【0014】図4は、係合爪26の側面図であって、併
せて短冊片11A,11Bを断面で示してある。爪26
の上縁は右下がりの凸曲面をなし、バネ板25は、短冊
片11Bとともに右方向へ移動すると、短冊片11Aの
下側に当接して仮想線のように一旦下がり、それから係
合孔27Aへ嵌合する。このようなバネ板25は、金属
やプラスチックの板材でつくることができる。
【0015】
【発明の効果】この発明に係る取手の取付けは、一対の
脚部に対しX字状に拡開した2枚の短冊片を閉じる方向
へ回動して嵌合させるだけでよいから、取付け操作が容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用状態にある取手の部分破断側面図。
【図2】取付け部材の平面図。
【図3】図1と異なる態様の取手の部分破断側面図。
【図4】爪の側面図。
【符号の説明】
1 取手 2 板状体 3 握持部 4 脚部 6 取付け手段(取付け部材) 7 取付け孔(透孔) 10 回動軸(リベット) 11A,11B 短冊片 12A,12B 凹欠部 13 透孔 15 環状溝 16 縮径部 17 拡径部 20 ストッパー手段(凸部) 21 ストッパー手段(凹部) 25 ストッパー手段(バネ板) L 脚部間隔 W 溝幅

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付けるべき板状体の外側に位置する握持
    部と、該握持部の両端部から延出し前記板状体に設けた
    取付け孔に挿入される一対の脚部と、前記脚部の挿入部
    位に前記板状体内側から係合して脚部の前記外側への抜
    脱を阻止する取付け手段とからなる取手であって、 前記脚部の挿入部位に周方向へ延在する環状溝を設けて
    その溝の側壁を形成する拡径部と溝の底面を形成する縮
    径部とをつくり、 前記取付け手段を回動軸を中心に相対的に回動してX字
    状に拡開する2枚の重ね合わせ可能な短冊片によって構
    成し、 前記短冊片の各々には、X字状に拡開すると両端部近傍
    の側縁において短冊片どうしの間で互いに対向して開口
    し、拡開した短冊片を閉じて重ね合わせると前記拡径部
    よりも小さくて前記縮径部よりも大きく、前記一対の脚
    部間隔と同じ間隔を有する一対の透孔を形成可能であ
    り、かつ、その透孔周縁の厚みが前記溝の幅よりも小さ
    い凹欠部を設けたことを特徴とする前記取手。
  2. 【請求項2】前記短冊片の各々には、前記透孔を形成し
    た状態において互いに係合し、短冊片の前記回動を抑止
    可能なストッパー手段を設けてある請求項1記載の取
    手。
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