JP2599430Y2 - 建築物における金属板張り外装構造 - Google Patents

建築物における金属板張り外装構造

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JP2599430Y2 JP1993075321U JP7532193U JP2599430Y2 JP 2599430 Y2 JP2599430 Y2 JP 2599430Y2 JP 1993075321 U JP1993075321 U JP 1993075321U JP 7532193 U JP7532193 U JP 7532193U JP 2599430 Y2 JP2599430 Y2 JP 2599430Y2
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吉和 野村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄骨や鉄筋の建築物
において、壁や屋根等の外面をアルミ板やステンレス板
等の比較的弾性変形しやすい幅広い板で外装する建築物
における金属板張り外装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】壁面にアルミ板を張る外装構造として
は、特公昭62−26377号、実公昭63−2905
3号、実公平3−34971号の各公報に記載されてい
るものを挙げることができる。これらの記載に見られる
ように、従来、建築物の外面を幅広い金属版で外装する
場合には、工場において、枠体と一体化した外装パネル
として組み立て、それを現場において建物躯体に嵌め込
むようにして止める手段が取られている。
【0003】外装パネルの組立てにおいて、枠体に金属
板を張り付けるためには、枠体を構成する上下枠骨と左
右枠骨とにそれぞれ金属板が当たるフランジを少なくと
も枠内側に突出する形態において形成し、金属板にはそ
の周囲の裏面に適当な間隔をおいてねじボルトを溶接に
より植立し、フランジにねじボルトの通し孔を設け、裏
側においてナットより締め付けることにより、金属板の
端をフランジに止めていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の金
属板張り外装構造によれば、金属板がナットの締め付け
により枠骨のフランジに密着する。また、フランジの端
と金属板の間にシール材が介在されるために、金属板の
内側の壁内空間層が外気に対して密閉状態に保持され
る。壁としてこれは重要な機能であって、これにより、
枠骨と金属板との間から風雨が壁内に浸入する不都合が
防止される。しかし、換気ということに着目すると、夏
期においては、強い日射を受けることにより、殊に熱伝
導の良好なアルミ板の外装であると、壁部内に熱がこも
るので、それが室内に影響し、室内の冷房を妨げるとい
う欠点があった。
【0005】また、普通の建造物の壁や屋根において
は、金属板張りの表面が凹凸しない均一な平面である
が、建築様式としては斬新性を求めて、彎曲面にデザイ
ンされたり、不規則にあるいは規則的に凹凸する曲面に
デザインされることがある。しかし、従来の金属板張り
外装構造によると、このような曲面を取ることは困難で
あった。すなわち、予め工場において外装パネルを製造
するにしても、変形しやすいフランジに金属板をナット
で締め付けるために、その際に金属板に強制的に曲面を
付与することは容易ではなかった。
【0006】この考案は、上記のような実情に鑑みて、
風雨の浸入の虞のない強い日射の際においてのみ壁内ま
たは屋根内の空間層の換気がなされるために、室内の空
調に適し、さらに、金属板を曲面に張りやすいので、斬
新なデザインを取ることに適した建築物における金属板
張り外装構造を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は、金属板を張り付ける縦下地桟と横下
地桟とに、外面の幅中央に沿ってタイト材の収納溝を外
側開口型に設けることにより、その両側に突形リブ形状
の肩部を形成し、収納溝においてタイト材を前記開口両
側に空隙が生じるように保持し、予め建物躯体に配設し
た下地桟に金属板の端を掛けるとともに、肩部にその長
手方向に沿って間隔おきにリベットで外側から止め、隣
接する両金属板の端をタイト材の上において相互に間隔
を開けて突き合わせたことを特徴とする建築物における
金属板張り外装構造を構成した。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、現場において予め配設さ
れている下地桟に金属板を張るときには、下地桟の突形
リブ形状の肩部にリベットで外側から押しながら止める
ために、下地桟に予め曲面が形成されていても、その曲
面に沿って金属板を確実に曲げ馴染ませることができ
る。
【0009】金属板を張った状態においては、金属板の
端がタイト材に密着しているので、その間から風雨が浸
入することがないが、夏期において強い日射を受ける
と、金属板が熱膨張することによって、隣接するリベッ
トとリベットとの間において反り上り、金属板と肩部お
よびタイト材との間に隙間が生じる。この隙間から壁内
または屋根内における空間層の換気がなされる。
【0010】
【実施例】次に、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図面は、主に文化会館や美術館に実施する
ことを想定したものであって、アルミ板が側壁や屋根に
ほぼ全面的に張られ、曲面を有する部分にも実施される
(図7参照)。
【0012】図1および図2は、その中の側壁における
一実施例を示したもので、建物躯体1に縦下地桟3と横
下地桟5とが交差して取り付けられ、それにアルミ合金
からなる幅広い金属板Pが張られている。10は、その
金属板Pの裏側に付着される断熱材である。また、建物
躯体1には硬質の断熱板7が張られ、その上に縦下地桟
3と横下地桟5とが配列される。
【0013】縦下地桟3は、建物躯体1にボルト9によ
り固定される基部材3aと、それに対して出入り調整可
能な副部材3bとの組合せからなっている。また、横下
地桟5においても、同じように基部材5aと副部材5b
との組合せになっており、縦下地桟3と横下地桟5との
出入り調整により、金属板Pに彎曲面を付与し得る。な
お、建物躯体1にはボルト9が溶接されてそれから突出
され、ナット11の締付けにより基部材3aの両側端の
脚部13,13が断熱板7に圧接して固定される。15
は、ナット11の締付けを受ける中央座金である。
【0014】基部材3a,5aは、外側開放型のチャン
ネル形に形成するとともに、その底部の幅中央部に中央
座金15が納まる内側へ開口形の幅広い凹溝17を形成
することにより、左右両側に前記脚部13,13が形成
される。そして、脚部13,13および中央座金15の
裏面にはゴム19が張り付けられている。また、この基
部材3a,5aについては、横下地桟5と縦下地桟3と
を連結するとともに、副部材3b,5bを組み付けるた
めに、その箇所において部分的に凹溝17よりも前方が
切り欠かれている。18がその切欠部を示す。
【0015】副部材3bは、基部材3aの内側に嵌まる
内側開口形のチャンネル形に形成するとともに、前面の
幅中央にタイト材21の収納溝20を形成し、両側の後
端に連結ボルト23の掛止溝25,25が形成されてい
る。収納溝20には、底面の左右両端に掛止突条27,
27を突設し、その間にタイト材21が嵌着されること
により、収納溝20の開口両側にタイト材21が欠除す
る空隙24,24を有する。この空隙24,24がある
ために、金属板Pの端縁がタイト材21に密着しやす
い。なお、タイト材21は、両掛止突条27,27に挾
まれる嵌着部分が硬質に形成される。
【0016】基部材3aに対する横下地桟5および副部
材3bの連結については、基部材3aの切欠部18,1
8の箇所において、副部材3bの掛止溝25,25に連
結ボルト23の頭部を掛け、その連結ボルト23とナッ
ト26とにより、L形連結金具29,29が締め付けら
れる。L形連結金具29は、横下地桟5に対しても同じ
ように連結ボルト23により連結される。図2におい
て、23Aは、他の箇所における基部材5aと副部材5
bとの連結ボルトである。
【0017】金属板Pは、端部が縦下地桟3および横下
地桟5の肩部22の上面に外側から皿リベットRにより
等間隔おきに止められる。そして、隣接する金属板Pと
は端がタイト材21の幅中央において無接触に突き合わ
され、両金属板P,Pの端間に間隔26を有する。ま
た、金属板Pは、リベットRによる止めによりタイト材
21の上には密着しているが、日射が強くて金属板Pが
熱膨脹したときには、図3に示すように(図1および図
2では二点鎖線で示すように)、リベットRとリベット
Rとの間において上に反り上がり、タイト材21や下地
桟3,5との間に壁内空間層31へ通じる隙間33が生
じる。なお、同図は、説明の都合から隙間33を大きく
表現した。実際には微小であるが、日射により壁内空間
層31に生じる対流ないし上昇気流が全体的に非常に強
力となるので、微小であっても換気が有効になされる。
また、曇って日射がなくなると、金属板Pがタイト材2
1や下地桟3,5に密着し、風雨の浸入が防止される。
【0018】図4は、屋根に実施した場合を示したもの
で、同じように、縦横下地桟3,5には、タイト材21
の収納溝20が形成され、その両側において金属板Pが
皿リベットRにより止められている。また、下地桟3,
5が連結ボルト23により上下に調整可能となってい
る。
【0019】図5及び図6は、図7に示す同じ側壁にお
ける他の実施例を示したもので、この場合は、縦横下地
桟3,5がそれぞれ一体成形されている場合であって、
それには、同じようにタイト材21の収納溝20、肩部
22,22、掛止突条27,27等を有し、同じよう
に、それに金属板PがリベットRにより止められる。な
お、図示は省略するが、金属板Pの端以外では、収納溝
20を有しない縦横下地桟が配列され、その中央におい
てリベットRaによりそれに金属板Pが止められる(図
7参照)。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、次のような優れた効果がある。
【0021】金属板を張った状態においては、金属板の
端がタイト材に密着しているので、その間から風雨が浸
入することがないが、夏期において強い日射を受ける
と、金属板が熱膨張することによって、隣接するリベッ
トとリベットとの間において反り上がり、壁内や屋根内
における空間層に熱気がこもらないように、換気可能な
隙間が生じるために、空調に適し冷房の効率を高めるこ
とができる。
【0022】下地桟に金属板を張るときには、下地桟の
突形リブ形状の肩部にリベットで外側から押しながら止
めるために、下地桟に予め曲面が形成されていても、そ
の曲面に沿って金属板を確実に曲げて馴染ませることが
できるから、壁や屋根において外面が曲面となる斬新な
デザインを取りやすい。また、リベットの配列が外から
見えるために、外部意匠としての体裁を図り得る。
【0023】現場への資材の運搬に不利な工場加工が少
なくなる。また、金属板を張り替えるときに、作業的に
も経費的にも金属板単独の有利な張替えとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築物の壁において実施した一例を示す横断面
図である。
【図2】同例の縦断面図である。
【図3】壁に壁内空間層への空隙が生じる状態を示す説
明図である。
【図4】同建築物の屋根において実施した一例を示す横
断面図である。
【図5】同建築物の壁において実施した他の例を示す横
断面図である。
【図6】同例の縦断面図である。
【図7】上記建築物の側面図である。。
【符号の説明】
P 金属板 R リベット 1 建物躯体 3 縦下地桟 5 横下地桟 20 収納溝 21 タイト材 22 肩部 24 空隙 26 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 毛利 昌義 富山県高岡市早川550番地 立山アルミ ニウム工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 13/00 - 13/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板(P)を張り付ける縦下地桟
    (3)と横下地桟(5)とに、外面の幅中央に沿ってタ
    イト材(21)の収納溝(20)を外側開口型に設ける
    ことにより、その両側に突形リブ形状の肩部(22,2
    2)を形成し、収納溝(20)においてタイト材(2
    1)を前記開口両側に空隙(24,24)が生じるよう
    に保持し、予め建物躯体(1)に配設した下地桟(3,
    5)に金属板(P)の端を掛けると共に、肩部(22)
    にその長手方向に沿って間隔おきにリベット(R)で外
    側から止め、隣接する両金属板(P,P)の端をタイト
    材(21)の上において相互に間隔(26)を開けて突
    き合わせたことを特徴とする建築物における金属板張り
    外装構造。
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