JP3321376B2 - 外壁板の縦張り通気構造 - Google Patents

外壁板の縦張り通気構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気構法を採用し
た縦張り外壁板の縦張り通気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の通気構法を採用した縦張り外壁下
地構造は、図5に示すように、柱材10に透湿防水シー
ト11を介して横胴縁材12を複数段に水平に取り付
け、各段の横胴縁材12の左右両脇に通気用の隙間13
を設け、この横胴縁材12に外壁板(図示せず)を取り
付けるようになっている。この通気構法では、各段の横
胴縁材12の両脇の通気用の隙間13が上下方向に一直
線状に並び、外壁板の裏側の空気を自然対流により通気
用の隙間13を通って上昇させることで外壁板の裏側の
湿気を外部へ放出し、それによって該外壁板の裏側への
結露を防止して、建物の耐久性を向上させるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外壁板の裏
側の空気の流れは、外壁板の裏側の空気が外壁板を通し
て太陽熱で暖められて上方へ自然対流することで発生す
る。従って、上記従来の通気構法では、外壁板の裏側の
空気の流れが、各段の横胴縁材12の両脇の隙間13に
集中し、各段の横胴縁材12の中間部分では空気の上昇
が横胴縁材12で遮られて空気が流れ難くなる傾向があ
る。このため、各段の横胴縁材12の中間部分で湿気が
滞留して局部的に結露を生じてしまい、結露防止効果が
不十分である。しかも、通気用の隙間13を形成するた
めに、比較的短い横胴縁材12を用いて施工しなければ
ならず、その分、横胴縁材12の本数が多く必要とな
り、施工が面倒である。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、外壁板を横胴縁材に
縦張りする構造でありながら、外壁板裏側の空気をほぼ
均等に対流させることができて、結露防止性能を向上で
きると共に、施工性も向上できる外壁板の縦張り通気構
造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の外壁板の縦張り通気構造は、外
壁板を縦張りするための横胴縁材を金属により形成する
と共に、該横胴縁材に、上下方向に貫通する複数の通気
孔を該横胴縁材の全長にわたってほぼ均等に配置するよ
うに形成したことを第1の特徴とし、更に、横胴縁材
に、上下に対向して該横胴縁材の長さ方向に平行に延び
る2本の溝部を有するスライド係合溝を形成し、このス
ライド係合溝の2本の溝部に非円形のナットの上端部と
下端部を係合保持させると共に、このナットにボルトで
固定した留付金具で外壁板の左右の実部を係合保持する
ことを第2の特徴とするものである。第1の特徴の構造
では、外壁板裏側の空気の上昇が横胴縁材で遮断され
ず、該横胴縁材の全長にわたってほぼ均等に形成された
通気孔を通して外壁板裏側の空気が上昇し、外壁板裏側
の空気がほぼ均等に流れる。従って、横胴縁材の両脇に
必ずしも従来のような通気用の隙間を形成する必要がな
く、長い横胴縁材を用いて通気性の高い通気構造を施工
できる。しかも、横胴縁材は金属により形成されている
ため、比較的大きな通気孔を多数形成しても、必要な強
度を確保できる。
【0006】また、第2の特徴の構造では、横胴縁材
に、上下に対向して該横胴縁材の長さ方向に平行に延び
2本の溝部を有するスライド係合溝を形成し、このス
ライド係合溝の2本の溝部に非円形のナットの上端部と
下端部を係合保持させると共に、このナットにボルトで
固定した留付金具で前記外壁板の左右の実部を係合保持
するようにしたので、施工時に、外壁板の取付位置に応
じて、スライド係合溝に沿ってナットをスライドさせる
ことで、留付金具の取付位置を自由に調整できる。
【0007】更に、請求項のように、留付金具は、金
属板を断面がほぼハット形状になるように折曲加工して
形成すると共に、その底面部にボルトを挿通するボルト
挿通孔を形成し、該留付金具の左右両側に突出する片部
を外壁板の実部を係合する係合片部として用いるように
しても良い。施工時には、この留付金具のボルト挿通孔
に挿通したボルトを前記ナットに締め込むことで、該留
付金具をボルトとナットを介して横胴縁材に保持させる
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1を用いて横胴縁材21
の構造を説明する。横胴縁材21は、例えばアルミ等の
金属の押出し成形により形成されている。この横胴縁材
21には、上下2つの水平面部22が形成され、両水平
面部22のやや前寄り部分が垂直面部23で連結される
と共に、両水平面部22の前端部を互いに相手側に向け
てL字形に形成することで、垂直面部23の前面側に、
上下に対向して該横胴縁材21の長さ方向に平行に延び
2本の溝部24aを有するスライド係合溝24が形成
されている。
【0009】上下の両水平面部22の後端部には、それ
ぞれ上下方向に延びる固定片部25が形成され、各固定
片部25に、釘又はビスを挿通する複数の挿通孔26が
所定間隔で形成されている。更に、上下の両水平面部2
2には、多数の通気孔27が横胴縁材21の全長にわた
ってほぼ均等に配置されるように穿設され、上下の両水
平面部22の通気孔27が垂直面部23の裏側の空間部
を通して連通されている。尚、図1にAで示す部分は、
横胴縁材21の強度が強い場合には不要であるが、強度
が弱い場合には、上下の両固定片部25間に補強部Aを
一体に形成することで、横胴縁材21を補強するように
しても良い。
【0010】以上のように形成された横胴縁材21のス
ライド係合溝24の2本の溝部24aには、非円形のナ
ットである角ナット28の上端部と下端部が左右方向に
スライド可能に係合保持される。
【0011】一方、図2に示すように、留付金具30
は、1枚の帯状金属板を断面がほぼハット形状になるよ
うに折曲加工して形成され、その底面部には、ボルト3
1(図3参照)を挿通するボルト挿通孔32が形成され
ている。この留付金具30の左右両側に突出する片部3
3は、図3に示すように窯業系の外壁板34の実部35
を係合する係合片部33として用いられる。尚、係合片
部33の折曲角度θは、外壁板34の実部35の形状に
応じて設定すれば良く、図2(a)に示すようにθ=9
0°でも良く、或は、(b)に示すようにθ=90°+
αでも良い。
【0012】次に、横胴縁材21と留付金具30を用い
て外壁板34を縦張りする施工法を説明する。図4に示
すように、基礎コンクリート36上に土台(図示せず)
を介して立設された柱材37と間柱材38に透湿防水シ
ート39を張り付け、その上から横胴縁材21を複数段
に水平に取り付ける。この横胴縁材21の取付は、ビス
40(図3参照)又は釘を固定片部25の挿通孔26
(図1参照)に挿通して柱材37や間柱材38に打ち付
けて固定する。そして、横胴縁材21のスライド係合溝
24に、外壁板34の取付枚数に応じた個数の角ナット
28を挿通する(この作業は横胴縁材21の取付前に行
っても良い)。
【0013】この後、縦長の外壁板34を壁面の例えば
左端から1枚ずつ次のようにして縦張りする。まず、壁
面の左端の出隅部に断面L字形の出隅部材41(図4参
照)を留付金具30を用いて横胴縁材21に取り付け
る。この際、留付金具30の固定は、留付金具30のボ
ルト挿通孔32にボルト31を挿通して、このボルト3
1を横胴縁材21のスライド係合溝24に係合保持され
ている角ナット28に締め込む。この際、留付金具30
は、各段の横胴縁材21にそれぞれ1個ずつ固定する。
【0014】出隅部材41の取付後、該出隅部材41を
固定する各段の留付金具30の係合片部33に外壁板3
4の左端の実部35を嵌め込んで係合保持させた後、該
外壁板34の右端の実部35に別の留付金具30を宛が
って、該留付金具30をボルト31で角ナット28に固
定する。この際、留付金具30は、各段の横胴縁材21
にそれぞれ1個ずつ固定する。以上の作業で、1枚の外
壁板34が留付金具30を用いて横胴縁材21に取り付
けられる。以後、上述した作業を繰り返すことで、外壁
板34を壁面の例えば左端から右側へ1枚ずつ順次取り
付けていく。
【0015】以上のように施工された縦張り通気構造で
は、図3に示すように、横胴縁材21に多数の通気孔2
7が該横胴縁材21の全長にわたってほぼ均等に配置形
成されているので、外壁板34の裏側を上方に対流する
空気の流れが横胴縁材21によって遮られず、該横胴縁
材21の多数の通気孔27を通って上方へ流れるように
なる。これにより、横胴縁材21が存在していても、外
壁板34の裏側の空気がほぼ均等に流れて、外壁板34
の裏側の湿気が横胴縁材21で滞留することなく外部へ
放出され、外壁板34の裏側で従来発生していた局部的
な結露が防止される。
【0016】この場合、横胴縁材21の両脇に必ずしも
従来のような通気用の隙間を形成する必要がなく、長い
横胴縁材21を用いて通気性の高い通気構造を施工で
き、施工性を向上できる。しかも、横胴縁材21を金属
により形成しているため、通気性向上を狙って、比較的
大きな通気孔27を多数形成しても、必要な強度を確保
できる。
【0017】更に、横胴縁材21に、上下に対向して
横胴縁材21の長さ方向に平行に延びる2本の溝部24
aを有するスライド係合溝24を形成し、このスライド
係合溝24の2本の溝部24aに角ナット28の上端部
と下端部を係合保持させると共に、この角ナット28に
留付金具30をボルト31で固定するようにしたので、
施工時に、外壁板34の取付位置に応じて、スライド係
合溝24に沿って角ナット28をスライドさせること
で、留付金具30の取付位置を自由に調整でき、留付金
具30の位置合わせが極めて容易である。しかも、留付
金具30を保持する角ナット28は施工後もスライド係
合溝24に沿ってずれ動くことができるので、地震荷重
や風圧荷重による建物の横揺れや気温・湿度変化による
外壁板34の膨張・収縮変形に追従して留付金具30の
位置を左右にずれ変位させることができ、留付金具30
で保持される外壁板34の実部35に加わる過大な荷重
を逃がすことができて、実部35のひび割れや欠けを防
ぐことができ、外壁板34の取付強度を長期間にわたっ
て良好に維持できる。
【0018】
【0019】その他、本発明は、角ナット28に代えて
六角ナットを用いても良く、要は、スライド係合溝24
内でナットの回転が拘束される非円形のナットを用いれ
ば良い。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の外壁板の縦張り通気構造によれば、金属製
の横胴縁材に、上下方向に貫通する複数の通気孔を該横
胴縁材の全長にわたってほぼ均等に配置するように形成
したので、この通気孔によって外壁板裏側の空気をほぼ
均等に対流させることができて、結露防止性能を向上で
きると共に、長い横胴縁材を用いて通気性の高い通気構
造を施工でき、施工性も向上できる。
【0021】更に、請求項では、横胴縁材に形成した
スライド係合溝の2本の溝部に非円形のナットの上端部
と下端部を係合保持させると共に、このナットに留付金
具をボルトで固定するようにしたので、施工時に、外壁
板の取付位置に合わせて留付金具の取付位置を自由に調
整でき、留付金具の位置合わせが容易になると共に、地
震・風圧荷重や外壁板の膨張・収縮変形に追従して留付
金具の位置をずれ変位させることができて、外壁板の実
部のひび割れや欠けを防ぐことができ、外壁板の取付強
度を長期間にわたって良好に維持できる。
【0022】また、請求項では、留付金具を、金属板
を断面がほぼハット形状になるように折曲加工して形成
したので、留付金具を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で用いる横胴縁材の部分斜
視図
【図2】(a)と(b)はそれぞれ異なる形状の留付金
具を示す斜視図
【図3】縦張り通気構造を示す横断面図
【図4】施工途中の外壁構造を示す斜視図
【図5】従来の縦張り外壁下地構造を示す斜視図
【符号の説明】
21…横胴縁材、22…水平面部、23…垂直面部、2
4…スライド係合溝、25…固定片部、27…通気孔、
28…角ナット(非円形のナット)、30…留付金具、
31…ボルト、32…ボルト挿通孔、33…係合片部、
34…外壁板、35…実部、37…柱材、38…間柱
材、39…透湿防水シート、40…ビス、A…補強部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/70 E04F 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁面下地に取り付けられた横胴縁
    材に外壁板を縦張りする外壁板の縦張り通気構造におい
    て、 前記横胴縁材を金属により形成すると共に、該横胴縁材
    に、上下方向に貫通する複数の通気孔を該横胴縁材の全
    長にわたってほぼ均等に配置するように形成し、更に、
    該横胴縁材には、上下に対向して該横胴縁材の長さ方向
    に平行に延びる2本の溝部を有するスライド係合溝を形
    成し、このスライド係合溝の2本の溝部に非円形のナッ
    トの上端部と下端部を係合保持させると共に、このナッ
    トにボルトで固定した留付金具で前記外壁板の左右の実
    部を係合保持することを特徴とする外壁板の縦張り通気
    構造。
  2. 【請求項2】 前記留付金具は、金属板を断面がほぼハ
    ット形状になるように折曲加工して形成すると共に、そ
    の底面部に前記ボルトを挿通するボルト挿通孔を形成
    し、該留付金具の左右両側に突出する片部を前記外壁板
    の実部を係合する係合片部として用いることを特徴とす
    る請求項に記載の外壁板の縦張り通気構造。
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