JP2599230Y2 - 光学素子の取付機構 - Google Patents

光学素子の取付機構

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JP2599230Y2
JP2599230Y2 JP1992064222U JP6422292U JP2599230Y2 JP 2599230 Y2 JP2599230 Y2 JP 2599230Y2 JP 1992064222 U JP1992064222 U JP 1992064222U JP 6422292 U JP6422292 U JP 6422292U JP 2599230 Y2 JP2599230 Y2 JP 2599230Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レンズや回折格子など
の光学素子を位置調整可能に取付けることができるよう
にした光学素子の取付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ピックアップ装置、光走査装
置、その他各種光学装置では、レンズや回折格子その他
の各種光学素子を所定の位置に精度よく取付ける必要が
ある。そこで従来は、図7(a)に示すように、光学素
子のフレーム30に対し、レンズ、回折格子などの光学
素子を保持した保持体32を板ばね34によって加圧す
ることにより、光学素子をフレーム30に光軸方向に位
置調整可能に取付けていた。実公昭63−30801号
公報記載のものもこれに類するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の光学素子の
取付機構によれば、板ばね34の寸法ずれ、位置ずれ、
弾力のばらつきなどによって均一な加圧ができず、光学
素子の固定位置精度が悪いという難点があった。また、
図7(b)に示すように、光学素子の保持体32を光軸
方向に位置調整しようとするとき保持体32が傾いてフ
レーム30と保持体32の一端部との間に隙間36を生
じやすく、光学素子の光軸が傾きやすいという難点があ
った。そのほか、独立の部品として板ばね34を必要と
するため、部品点数が増えるし組立工程も多くなるとい
う難点があり、保持体32が樹脂製の場合は、板ばね3
4の加圧力が経時変化することにより保持体32がクリ
ープ変形するという難点もある。
【0004】本考案は、このような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、光学素子の保持体をフ
レームに対し光軸に関して対称に加圧することにより、
光学素子の固定位置精度を向上させるとともに光学素子
の光軸の傾きをなくし、また、部品点数と組立工程の簡
素化を図ることができ、さらに、保持体の光学素子保持
部と加圧部分であるフレームへの取付部とを分けること
により光学素子の経時変化を防止することができる光学
素子の取付機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、光学素子を
一体に保持する筒状の保持体が、光学素子への入射光の
光軸方向に伸びるフレームへの取付部と、光軸方向に関
し取付部とは逆側に設けられた光学素子保持部と、取付
部を半径方向に弾性変形させるために取付部に半径方向
に切り込まれかつ光軸方向に伸びた溝とを有し、上記フ
レームは、上記保持体全体を光軸方向に摺動自在に挿入
可能な取付孔を有していて、上記保持体は、上記取付孔
の範囲内で光軸方向の位置調整可能に上記取付孔に挿入
されているとともに、取付部の弾性力で保持体が上記取
付孔を介してフレームに取付けられることを特徴とす
る。光学素子の例としては、レンズ又は回折格子があ
る。光学素子保持部の先端の外径は、取付部の外径より
も小さく形成し、上記光学素子保持部および上記取付部
がともにフレームの取付孔に挿入されるようにしてもよ
い。
【0006】
【作用】 保持体は、フレームへの取付部に光軸方向に
溝が設けられることにより弾性変形可能であり、光学素
子を一体に保持した保持体をフレームに嵌め込んだと
き、取付部がフレームで加圧され弾性変形した形で保持
体がフレームにその取付孔を介して取付けられる。取付
部の弾性力はフレームに対し光学素子の光軸に関し対称
に作用する。保持体は、これをフレームに取付けた状態
光軸方向に摺動させることにより光軸方向の位置調整
可能であり、また、光軸の回りの回転位置調整可能であ
る。保持体のフレームへの取付部と光学素子保持部とは
光軸方向に区分されて形成されており、取付部の弾性力
が光学素子保持部に加わることはない。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本考案にかかる光
学素子の取付機構の実施例について説明する。図1ない
し図4において、全体としてほぼ円筒状の保持体10
は、光ピックアップ装置、光走査装置その他各種光学装
置のフレームへの取付部12と、光学素子保持部14と
を有してなる。光学素子保持部14はレンズ又は回折格
子その他各種光学素子16を保持する部分で、図示の例
では光学素子16は回折格子になっている。光学素子保
持部14には適宜数の突起22が形成され、これらの突
起22で囲まれた空間に光学素子16が位置決めされて
固定されている。上記取付部12は上記回折格子16へ
の入射光の光軸方向に伸びている。光学素子保持部14
は、上記光軸方向に関し上記取付部12とは逆側に設け
られている。光学素子保持部14と取付部12との間に
は上記入射光を通すための孔20が形成されている。
【0008】保持体10は、一体成形した樹脂、あるい
は弾性のある金属等で作られていて、取付部12には、
この取付部12を半径方向に弾性変形させるために、半
径方向に切り込まれかつ上記光軸方向に伸びた複数の溝
18が形成されている。溝18は図示の例では3個であ
り、周方向に等間隔に設けられている。取付部12と光
学素子保持部14との間の外径部分には段差が形成され
ていて、光学素子保持部14の外径は、取付部12の外
径よりも小さく形成されている。
【0009】 図5は、上記のように構成された保持体
10を光学装置のフレーム24に取付けた例を示す。保
持体10のフレーム24への取付部12は、上記のよう
に半径方向に切り込まれかつ入射光の光軸方向に伸びた
複数の溝18が形成されることにより、半径方向に弾性
変形することができる。しかも、上記溝18は周方向に
等間隔に形成されることにより、取付部12は光軸に関
し対称に弾性変形することができる。従って、保持体1
0を光学素子22とともにフレーム24の取付孔に挿入
すると、取付部12がフレーム24の取付孔の内周面で
加圧され、取付部12が多少弾性変形した形で保持体1
0が上記取付孔を介してフレーム24に取付けられる。
取付部12と光学素子保持部14は光軸方向に区分して
形成され、かつ、光学素子保持部14の外径は取付部1
2の外径よりも小さく形成されているため、フレーム2
4による取付部12の加圧力が光学素子保持部12およ
びこの光学素子保持部12に保持されている光学素子1
6に及ぶことはない。
【0010】図5に示すように保持体10を光学装置の
フレーム24に取付けた状態で、フレーム24に対して
保持体10を光軸方向に摺動させることができるため、
光学素子16の光軸方向の位置調整を行うことができ
る。上記のように、取付部12は光軸に関し対称に弾性
変形するため、保持体10及びこれと一体の光学素子1
6が片寄ることはないし、位置調整の際に保持体10が
傾いて光学素子16の光軸が傾くこともない。また、上
記のように、取付部12は光軸に関し対称に弾性変形す
るため、保持体10を光軸の回りに回転させても保持体
10が片寄ったり傾いたりすることはなく、よって、光
学素子16を光軸を中心とした回転方向の位置を調整す
ることもできる。このように光学素子16の回転方向の
位置調整が可能であるということは、光学素子16が図
示の実施例のように回折格子である場合などに有効であ
る。
【0011】以上説明した実施例では、光学素子16は
回折格子になっていたが、回折格子に限らず、レンズ、
その他各種光学部品であってもよい。また、光学素子保
持部の先端の外径が取付部の外径よりも小さく形成され
ていればよく、必ずしも図示の実施例のように光学素子
保持部14と取付部12との間に段差が設けられている
必要はない。従って、少なくとも光学素子保持部から取
付部にかけてテーパーが形成されていてもよい。このよ
うにテーパーを形成すれば、保持体をフレームの取付部
に挿入しやすくなるという利点がある。保持体は筒状に
形成されていればよく、図示の実施例のような円筒状に
限られるものではなく、四角筒状、多角筒状などでもよ
い。
【0012】光学素子がレンズなどの場合、保持体と一
体にレンズを成形してもよい。すなわち、レンズと同一
素材で保持体とともにレンズを一体成形すればよい。ま
た、図6に示すように、保持体10とともに回折格子2
5を一体成形してもよい。回折格子25の格子面26
は、格子の方向が所定の方向となるように一体成形す
る。
【0013】
【考案の効果】 本考案によれば、光学素子を一体に保
持する筒状の保持体に、光軸方向に伸びるフレームへの
取付部と、光軸方向に関し取付部とは逆側に設けられた
光学素子保持部とを区分して設けるとともに、上記取付
部を半径方向に弾性変形させるために光軸方向に伸びた
溝を設け、上記フレームには上記保持体全体を光軸方向
に摺動自在に挿入可能な取付孔を設け、上記保持体は、
上記取付孔の範囲内で光軸方向の位置調整可能に上記取
付孔に挿入したため、保持体を光軸に関して対称に加圧
することができ、光学素子とともに保持体を上記取付孔
を介してフレームに取付けたとき、光学素子の固定位置
精度を向上させるとともに光学素子の光軸の傾きをなく
すことができる。また、保持体を加圧するための部品を
別部品として用意する必要がないため、部品点数と組立
工程の簡素化を図ることができる。さらに、保持体の光
学素子保持部と加圧部分であるフレームへの取付部とが
光軸方向に分けられているため、加圧力が光学部品に及
ぶことがなく、光学素子の経時変化を防止することがで
きる。そのほか、保持体を光軸方向に位置調整しても、
また、光軸の回りの回転位置を調整しても、保持体が安
定に保持されるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる光学素子の取付機構の実施例を
示す平面図。
【図2】同上縦断面図。
【図3】同上正面図。
【図4】同上底面図。
【図5】上記実施例の使用態様を示す一部断面正面図。
【図6】本考案にかかる光学素子の取付機構の別の実施
例を示す縦断面図。
【図7】従来の光学素子の取付機構の例を概略的に示す
正面図。
【符号の説明】
10 保持体 12 取付部 14 光学素子保持部 16 光学素子 18 溝 24 フレーム

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子を一体に保持する筒状の保持体
    をフレームに取付けるための光学素子の取付機構であっ
    て、 上記保持体は、上記光学素子への入射光の光軸方向に伸
    びる上記フレームへの取付部と、上記光軸方向に関し上
    記取付部とは逆側に設けられた光学素子保持部と、上記
    取付部を半径方向に弾性変形させるために上記取付部に
    半径方向に切り込まれかつ上記光軸方向に伸びた溝とを
    有し、 上記フレームは、上記保持体全体を光軸方向に摺動自在
    に挿入可能な取付孔を有し、上記保持体は、上記取付孔の範囲内で光軸方向の位置調
    整可能に上記取付孔に挿入されているとともに、 上記取付部の弾性力で上記保持体を上記取付孔を介して
    上記フレームに取付けることを特徴とする光学素子の取
    付機構。
  2. 【請求項2】 光学素子は、レンズ又は回折格子である
    請求項1記載の光学素子の取付機構。
  3. 【請求項3】 光学素子保持部の先端の外径は、取付部
    の外径よりも小さく形成されてなるとともに、上記光学
    素子保持部および上記取付部がともにフレームの取付孔
    に挿入されてなる請求項1記載の光学素子の取付機構。
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JPS62105111A (ja) * 1985-10-31 1987-05-15 Sharp Corp 光学部品調整装置

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