JP2598569B2 - ワイヤドットインパクトプリンタ装置のギャップ調整方法 - Google Patents

ワイヤドットインパクトプリンタ装置のギャップ調整方法

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JP2598569B2
JP2598569B2 JP2403568A JP40356890A JP2598569B2 JP 2598569 B2 JP2598569 B2 JP 2598569B2 JP 2403568 A JP2403568 A JP 2403568A JP 40356890 A JP40356890 A JP 40356890A JP 2598569 B2 JP2598569 B2 JP 2598569B2
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二郎 田沼
実 水谷
直司 阿久津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤドットヘッドの
先端と印字媒体間のギャップの自動調整機構を備えたワ
イヤドットインパクトプリンタ装置のギャップ調整方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤドットインパクトプリンタ
装置においては、ワイヤドットヘッドをインクリボン及
び印字媒体を介してプラテンと対向して配置し、印字ワ
イヤを印字媒体の所定位置に衝突させて印字が行われ
る。この種のワイヤドットインパクトプリンタ装置にお
いては、各種の印字媒体を使用することができ、印字媒
体を変更することによって印字媒体の厚さが変わった場
合に、ワイヤドットヘッドの先端と印字媒体との間を適
正な距離に調整することができるようになっている。
【0003】図2は従来のワイヤドットインパクトプリ
ンタ装置の印字機構の概略図、図3は従来のワイヤドッ
トインパクトプリンタ装置の印字機構の要部側面図、図
4は印字機構のギヤ部説明図である。図において、10
1は図示しない印字ワイヤを備えたワイヤドットヘッ
ド、102はワイヤドットヘッド101を支持するキャ
リッジ、103,104はキャリッジ102を矢印A方
向に移動可能に支持するガイドシャフト、105は印字
媒体Pを搬送するプラテンである。
【0004】上記キャリッジ102は、図示しないスペ
ーシングモータから動力を得て矢印A方向に移動し、ワ
イヤドットヘッド101を印字媒体Pの幅方向に移動さ
せ、一方、プラテン105は図示しないラインフィード
モータから動力を得て回転し、印字媒体Pを上記幅方向
に直行する長さ方向に搬送する。そして、印字に際して
はワイヤドットヘッド101は、所定の速度で印字媒体
Pの幅方向に移動し、印字ワイヤを印字媒体Pの印字す
べき位置に、例えばインクリボンを介して衝突させて印
字を行う。
【0005】ワイヤドットヘッド101は、印字媒体P
の幅方向に移動して終端位置まで到達し、1行印字が終
了すると続いて反対方向に移動して初期位置に復帰す
る。この時、プラテン105が回転し印字媒体Pを長さ
方向に1行分搬送し、その後、次の行の印字が開始され
る。ところで、この様に印字ワイヤを印字媒体Pに衝突
させて印字を行うワイヤドットインパクトプリンタ装置
においては、印字媒体Pに加わる力の大きさが印字品質
に大きく影響する。そして、印字媒体Pに加わる力は、
ワイヤドットヘッド101と印字媒体Pとの間隔すなわ
ちヘッドギャップgによって変化する。
【0006】そこで、ガイドシャフト103がサイドフ
レーム106,107に対して偏心ブッシュ108,1
09を介して取り付けられており、偏心ブッシュ10
8,109を回転させることによって上記ヘッドギャッ
プgを調整することができるようになっている。そのた
め、偏心ブッシュ108,109はサイドフレーム10
6,107に対して回転可能に支持される。
【0007】そして、図4に示すようにパルスモータ1
10が回転すると、その回転軸に備えられたギヤ111
を介して、これに噛合するギヤ112が回転し、偏心ブ
ッシュ108が回転するようになっている。一方、ガイ
ドシャフト104によって支持されるキャリッジ102
の係合部102aは、図3に示すように断面がコ字状に
形成されていて該キャリッジ102を矢印B方向に移動
可能に支持している。したがって、上記偏心ブッシュ1
08,109を回転させることによって、キャリッジ1
02を支持するガイドシャフト103を矢印B方向に移
動させ、ヘッドギャップgを変えることができる。
【0008】実際の調整動作においては、初めにワイヤ
ドットヘッド101がプラテン105に当たるまで偏心
ブッシュ108,109を回転させ、パルスモータ11
0を脱調状態とする。そして、次に所望のヘッドギャッ
プgに対応するパルス数だけパルスモータ110を回転
駆動するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のワイヤドットインパクトプリンタ装置においては、
ワイヤドットヘッド101をプラテン105に当接さ
せ、パルスモータ110を脱調状態とした後に、ワイヤ
ドットヘッド101を所定パルス数だけ後退させるよう
にしているので、実際に印字を行った場合に必要な値と
は異なるヘッドギャップgが設定されることがある。
【0010】すなわち、表面に凹凸がある印字媒体Pを
使用する場合や厚みのある複写紙媒体を印字媒体Pとし
て使用する場合には、ワイヤドットヘッド101によっ
てインパクトした時、印字媒体Pの表面が収縮して厚み
が減少する(この時の印字媒体Pの厚みを「有効厚
み」、印字媒体Pの表面を「有効表面」と言う。)。し
たがって、通常の印字状態と印字品位が異なってしま
う。
【0011】本発明は、上記従来のワイヤドットインパ
クトプリンタ装置のギャップ調整方法の問題点を解決し
て、実際に印字を行う前と後で印字媒体の厚みが変化す
る場合においても、有効厚みに対応して適性なヘッドギ
ャップを設定することができるワイヤドットインパクト
プリンタ装置のギャップ調整方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、ワ
イヤドットヘッドを印字媒体の幅方向に移動させ、上記
ワイヤドットヘッドに対向して配設されるプラテンによ
って、印字媒体を長さ方向に移動させるワイヤドットイ
ンパクトプリンタ装置のギャップ調整方法において、印
字動作が可能なギャップ検出位置にワイヤドットヘッド
を移動させ、該ギャップ検出位置において試し印字を行
うようになっている。
【0013】そのため、最初の印字行の印字データから
試し印字用のドットデータを抽出し、該ドットデータに
ついて試し印字を行い、該試し印字を行った時の印字時
間を検出し、該印字時間によって、上記ギャップ検出位
置から印字媒体の有効表面までのヘッドギャップを計算
するようになっている。上記ヘッドギャップを基準とし
て、ワイヤドットヘッドを所定量だけ移動して最適位置
に置き、該最適位置において最初の印字行の印字データ
における全ドットデータについて、再度印字を行うよう
になっている。
【0014】
【作用】本発明によれば、上記のようにワイヤドットヘ
ッドを印字媒体の幅方向に移動させ、上記ワイヤドット
ヘッドに対向して配設されるプラテンによって、印字媒
体を長さ方向に移動させるワイヤドットインパクトプリ
ンタ装置のギャップ調整方法において、印字動作が可能
なギャップ検出位置にワイヤドットヘッドを移動させ、
該ギャップ検出位置において試し印字を行うようになっ
ている。
【0015】この場合、最初の印字行の印字データを受
けると、該印字データから試し印字用のドットデータが
抽出され、該ドットデータについて試し印字が行われ
る。該試し印字によって、実際に印字を行った場合の有
効表面への印字と同じ状態を作ることができる。そし
て、この時の印字時間を検出し、該印字時間によって、
上記ギャップ検出位置から印字媒体の有効表面までのヘ
ッドギャップを計算するようになっている。
【0016】上記ヘッドギャップを基準として、ワイヤ
ドットヘッドを所定量だけ移動して最適位置に置き、該
最適位置において最初の印字行の印字データにおける全
ドットデータについて、再度印字を行うようになってい
る。そして、次の行からは通常の印字が行われる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示すワ
イヤドットインパクトプリンタ装置の構成を示すブロッ
ク図、図5は本発明のワイヤドットインパクトプリンタ
装置における印字機構の平面図、図6は本発明のワイヤ
ドットインパクトプリンタ装置における印字機構の側面
図である。
【0018】図1において、1は印字データをワイヤド
ットインパクトプリンタ装置に導入するためのインタフ
ェースであるセントロI/F、2はワイヤドットインパ
クトプリンタ装置の全体の動作を制御する制御手段とし
ての制御回路、3aはヘッドドライバ、3bはヘッドコ
イル、4はワイヤドットへッド、5はスペーシングモー
タドライバ、6はスペーシングモータ、7はラインフィ
ードモータドライバ、8はラインフィードモータ、9は
操作スイッチ、10aはセンサ電極、10bは静電容量
センサ回路(以下、「センサ回路」と言う。)、10は
センサ電極10a及びセンサ回路10bから成る印字ワ
イヤの印字時間検出手段、13はモータドライバ、14
はパルスモータ、15はパルスモータ14を駆動モータ
としてヘッドギャップを変更するギャップ変更手段であ
る。
【0019】上記構成のワイヤドットインパクトプリン
タ装置において、印字時間検出手段10及びギャップ変
更手段15を備え、制御回路2がギャップ変更手段15
に対してプラテンからのワイヤドットヘッド4の絶対位
置が分かる場所に移動する指令を出すと、印字時間検出
手段10は印字媒体Pの有効表面までの到達時間を検出
する。そして、上記制御回路2において、到達時間に基
づいて有効表面からのヘッドギャップgが求められるよ
うになっている。
【0020】そのため、上記制御回路2は入出力用のイ
ンタフェースLSI2a,2b、到達時間からヘッドギ
ャップgを求める処理などの各種処理を行うCPU2
c、印字データの記憶や内部データの処理を行うための
RAM2d及び制御プログラムや印字フォント(文字の
形をドットで表すためのデータ)を納めたROM2eを
有している。
【0021】次に、図5及び図6において、4はワイヤ
ドットヘッド、22はワイヤドッドヘッド4を支持する
キャリッジ、23,24はキャリッジ22を矢印A方向
に移動可能に支持するガイドシャフト、25は印字媒体
Pを搬送するプラテン、26,27はガイドシャフト2
3,24を支持するサイドフレームである。上記キャリ
ッジ22はスペーシングモータ6(図1)から動力を得
て、矢印A方向に移動してワイヤドットヘッド4を印字
媒体Pの幅方向に移動させる。また、プラテン25はラ
インフィードモータ8から動力を得て回転し、印字媒体
Pを上記幅方向と直交する長さ方向に搬送する。
【0022】そして印字に際しては、ワイヤドットヘッ
ド4は所定の速度で印字媒体Pの幅方向に移動し、印字
ワイヤを印字媒体Pの印字位置に、例えばインクリンボ
ンを介して衝突させて印字を行う。そして、印字媒体P
の終端位置まで到達して1行の印字が終了すると、続い
て反対方向に移動して初期位置に復帰する。この時、プ
ラテン25が回転し印字媒体Pを長さ方向に1行分搬送
し、その後次の行の印字が開始される。
【0023】ところで、上記キャリッジ22は2本のガ
イドシャフト23,24に沿って移動するが、キャリッ
ジ22の後方部は高さ調整機構29を介してガイドシャ
フト24に取り付けられる。すなわち、キャリッジ22
の後方部にはパルスモータ14が固定されており、該パ
ルスモータ14の回転軸14aにスクリュギヤ14bが
直結してある。さらに、キャリッジ22の後方部の下面
にはガイドピン22aが突出して形成されていて、該ガ
イドピン22aはガイドシャフト24に沿って移動可能
に支持されるスライダ28のガイド孔28aに対して、
上下方向に摺動可能に係合する。また、スライダ28に
は図示しないギヤが形成されており、このギヤが上記ス
クリュギヤ14bと噛合している。
【0024】したがって、キャリッジ22はガイドシャ
フト24に対してスライダ28、スクリュギヤ14b、
回転軸14a、及びパルスモータ14を介して支持され
ることになり、パルスモータ14を回転させればキャリ
ッジ22の後方部は矢印C方向(ガイド孔28aによっ
て案内されるガイドピン22aの方向)に上下移動し、
キャリッジ22がガイドシャフト23を軸として回転す
る。これに伴って、ワイヤドットヘッド4の先端部4a
のプラテン25に対するヘッドギャップgを変更するこ
とができる。なお、ヘッドギャップgを変更させる手段
としては、上記のもの以外に、例えばプラテン25を移
動させるなどの手段を使用することができる。
【0025】次に、印字ワイヤの印字時間検出手段10
について説明する。図7はワイヤドットヘッド縦断面
図、図8はプリント基板の平面図、図9はプリント基板
の要部斜視図である。図において、30はワイヤドット
ヘッド4内に複数本備えられた印字ワイヤ(図では2本
のみを示す。)、31は印字ワイヤ30を案内するため
のガイド孔31aを有する前面カバー、32は磁性体か
ら成るアーマチュア、33はアーマチュア32を支持す
る板ばねである。一方、34はベース板、35はコア3
5aの外周にヘッドコイル35bを巻装させて構成され
る電磁石、36は電磁石35に電源を供給するためのプ
リント配線とコネクタ端子とを有するプリント基板、3
7は永久磁石、38は台板、39はスペーサ、40はヨ
ーク、41はプリント基板、42はクランプである。
【0026】クランプ42はベース板34、永久磁石3
7、台板38、スペーサ39、板ばね33、ヨーク4
0、プリント基板41、前面カバー31を順に積層させ
て一体とした状態で、これら各要素を狭圧保持する。ま
た、板ばね33の自由端33a側にはアーマチュア32
が支持され、このアーマチュア32の先端32aには一
本の印字ワイヤ30の基部30aが固着されている。そ
して、印字ワイヤ30の先端部30bは前面カバー31
のガイド孔31aに案内されて印字媒体Pの所定位置に
衝突するように構成されている。
【0027】図8及び図9に示すように、プリント基板
41のアーマチュア32と対向した位置に、銅箔パター
ンから成るセンサ電極10aが設けられ、このセンサ電
極10aはプリント配線によってプリント基板41の端
部に備えられたコネクタ端子41aに接続される。該プ
リント基板41はヨーク40との絶縁を保つための絶縁
被膜でコートされている。したがって、センサ電極10
aとアーマチュア32との間には静電容量が現れ、その
値は両者の間隔が大きくなるほど小さくなり、両者の間
隔が小さくなるほど大きくなる。
【0028】上記構成のワイヤドットヘッド4におい
て、ヘッドコイル35bに通電しないときには、アーマ
チュア32を永久磁石37の吸引力によって、板ばね3
3の弾性復元力に抗してベース板34側(図の下方向)
に吸引させておく。この状態でヘッドコイル35bに通
電すると、電磁石35の磁束で永久磁石37の磁束が打
ち消され、アーマチュア32は永久磁石37の吸引力か
ら解放され、板ばね33の弾性復元力によって前面カバ
ー31側(図の上方向)に移動する。板ばね33が移動
すると、アーマチュア32も前面カバー31側に移動
し、印字ワイヤ30はガイド孔31aから突出して印字
媒体Pに衝突して印字を行う。
【0029】ここで、ヨーク40は電磁石35が形成す
る磁気回路の一部を構成するとともに、センサ電極10
aの相互干渉を断つ役割を果たす。図10はセンサ回路
の回路図、図11はセンサ回路の原理説明図、図12は
センサ回路の動作波形図である。図10及び図11にお
いて、50はデジタルIC、50a,50bは内部等価
回路のMOS型FET(電界効果トランジスタ)であ
る。
【0030】また、51は発振器、52は抵抗、53は
積分器、54は交流増幅器、55は微分回路、56はコ
ンパレータである。上記回路構成において、デジタルI
C50の出力端にセンサ電極10aを接続し、入力端に
発振器51から図12に示す矩形波信号SOSC を入力す
ると、出力端に電流IC が流れる。この電流IC は、M
OS型FET50a,50bが矩形波信号SOSC を受け
て交互にオン、オフすることによってセンサ電極10a
に流れる充放電電流である。このうち、放電電流IS
MOS型FET50b、抵抗52を通ってアースに流れ
る。この放電電流IS を一周期分積分した値は、ほぼセ
ンサ電極10aに充電される電荷量Qに相当する。
【0031】ここで、センサ電極10aの静電容量をC
X 、発振器51の発振周波数をf、抵抗52の抵抗値を
S 、増幅器54の増幅率をa、電源電圧VDDとする
と、放電電流IS の平均値は、 f・Q=f・CX ・VDD となり、増幅器54の出力電圧は、 VQ =CX ・RS ・a・f・VDD となって、求めたい静電容量CX に比例する出力電圧V
Q が得られる。この出力電圧VQ を微分回路55に通す
ことによって、印字ワイヤ30の速度に比例した電圧が
出力される。さらに、この出力をコンパレータ56を通
すことによって、印字ワイヤ30が印字媒体Pに衝突す
るまでの印字時間がセンサ回路10bから出力されるこ
とになる。実際には上記増幅器54を交流増幅器とし、
センサ電極10aのほかに存在する分布容量等のオフセ
ット(直流分)を切り捨て、印字ワイヤ30の変位分の
みによって出力されるようにしている。
【0032】図13はセンサ回路の入出力波形図であ
る。センサ電極10aの出力波形は(a)のようにな
り、センサ回路10b内の増幅器54の出力電圧は
(b)のようになる。該出力電圧は微分回路55を通す
ことによって(c)のようになり、最後にコンパレータ
56を通して(d)のようにヘッドギャップgが印字時
間Tとして検出される。
【0033】そして、この印字時間Tはインタフェース
LSI2bを介してCPU2cに入力されリードされ
る。この時、印字媒体Pの有効表面までのヘッドギャッ
プをg suf とすると、該ヘッドギャップgsufと印字時
間TはT=f(gsuf )の関係にある。実験結果から、
実際にはgsuf が0.1mm〜1.0mmであるため、 T=α・gsuf +β(α,βは定数)の一次式で表され
ることが分かる。
【0034】次に、本発明のワイヤドットインパクトプ
リンタ装置のギャップ調整方法の動作について説明す
る。図14は本発明のワイヤドットインパクトプリンタ
装置のギャップ調整方法のフローチャート、図15は到
達時間から媒体厚を求める説明図、図16は試し印字の
説明図である。ステップS1 電源がオンされると、ア
クチュエータすなわちパルスモータ14が駆動され、ワ
イヤドットヘッド4が最大ギャップ位置に移動させられ
る。最大ギャップ位置までの移動量は機構部の構造によ
って決定され、本実施例では例えば1.0mmとしてあ
る。ステップS2,S3 印字媒体Pが給入済みか否か
が判断され、給入済みでない場合、印字媒体Pが自動給
入される。ステップS4 パルスモータ14を駆動し、
印字媒体Pが極端に薄くても印字ワイヤ30が到達可能
で、かつ印字媒体Pが厚くてもヘッドギャップgを保つ
ことができるギャップ検出位置にワイヤドットヘッド4
を移動する。本実施例では0.7mmである。ステップ
S5 CPU2cは印字データが入力されたか否かを判
断し、入力されたことが分かるとヘッドギャップgsuf
を検出するための試し印字用として、ドットを抽出す
る。
【0035】図16において(a)は、最初に印字する
行についてCPU2cに入力された印字データである。
この印字データのうち、(b)に示すように黒く塗りつ
ぶしたドットが試し印字用として抽出される。ステップ
S6 抽出したデータをインタフェースLSI2bを介
してヘッドドライバ3aに送出するとともに各モータド
ライバ5,7に制御信号を送出し、ワイヤドットヘッド
4の印字ワイヤ30、スペーシングモータ6、ラインフ
ィードモータ8等を動作させて印字動作を行う。この
時、印字速度は抽出したドットについて再度重ね印字し
てもドットずれが生じないように低速にする。そして、
上記試し印字動作における印字ワイヤ30の変位量に基
づいて、有効表面までの印字時間(到達時間)が検出さ
れる。ステップS7 試し印字で検出した印字時間から
有効表面までのヘッドギャップgsuf を計算し、ギャッ
プ検出位置の0.7(mm)からヘッドギャップgsuf
を引くことによって、印字媒体Pの有効厚みxを求める
ことができる(図15参照)。ステップS8 ワイヤド
ットヘッド4と有効表面間の距離が最適ギャップになる
ようにパルスモータ14を駆動する。この時、パルスモ
ータ14の送りパルス数によってプラテン25からのワ
イヤドットヘッド4の絶対位置が分かる。この値は、再
度印字時間を検出したときの印字媒体Pの有効厚みxを
求める計算に使われる。ステップS9,10 最初に印
字する行の全ドットデータを低速で印字する(図16
(c)参照)。ここで低速印字を行うのは、試し印字を
行ったドットとの間でドットずれが生じないようにする
ためである。全ドットデータを印字する際に、印字時間
を検出してヘッドギャップgが適正になっているか否か
を確認し、不適正の場合は再調整する。ステップS11
〜13 印字媒体Pの厚みに応じて、例えばインターリ
ブ用紙3枚以上の厚さの場合、ステップS9へ進みワイ
ヤドットヘッド4への電流通電時間を延ばし、ワイヤド
ットヘッド4の印字力を増すとともに低速にする。
【0036】一方、インターリブ用紙3枚以下の場合に
は、ステップS10に進み高速動作で印字を継続する。
そして、以後、ステップS5〜S10を繰り返す。な
お、上記実施例においては、印字媒体Pの厚みに応じて
印字速度、ワイヤドットヘッド4への電流通電時間を2
段階で変化させているが、印字媒体Pの厚みに応じて更
に多段階に変化させることができる。ステップS14
通常に印字動作を行いながら印字時間を検出して、ヘッ
ドギャップgと印字媒体Pの有効厚みxを監視する。以
後、ステップS10〜S14を繰り返す。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、ワイヤドットヘッドを印字媒体の幅方向に移動さ
せ、上記ワイヤドットヘッドに対向して配設されるプラ
テンによって、印字媒体を長さ方向に移動させるワイヤ
ドットインパクトプリンタ装置のギャップ調整方法にお
いて、印字動作が可能なギャップ検出位置にワイヤドッ
トヘッドを移動させ、該ギャップ検出位置において試し
印字を行い、該試し印字時の印字時間を検出し、該印字
時間によってヘッドギャップを計算するようになってい
る。
【0039】また、上記ヘッドギャップを基準として、
ワイヤドットヘッドを所定量だけ移動して最適位置に置
き、該最適位置において、最初の印字行の印字データに
おける全ドットデータについて再度印字を行うようにな
っているので、印字当初からヘッドギャップを調整した
状態で印字を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すワイヤドットインパクト
プリンタ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置の
印字機構の概略図である。
【図3】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置の
印字機構の要部側面図である。
【図4】印字機構のギヤ部説明図である。
【図5】本発明のワイヤドットインパクトプリンタ装置
における印字機構の平面図である。
【図6】本発明のワイヤドットインパクトプリンタ装置
における印字機構の側面図である。
【図7】ワイヤドットヘッド縦断面図である。
【図8】プリント基板の平面図である。
【図9】プリント基板の要部斜視図である。
【図10】センサ回路の回路図である。
【図11】センサ回路の原理説明図である。
【図12】センサ回路の動作波形図である。
【図13】センサ回路の入出力波形図である。
【図14】本発明のワイヤドットインパクトプリンタ装
置のギャップ調整方法のフローチャートである。
【図15】到達時間から媒体厚を求める説明図である。
【図16】試し印字の説明図である。
【符号の説明】
2 制御回路 3a ヘッドドライバ 3b ヘッドコイル 4 ワイヤドットヘッド 5 スペーシングモータドライバ 6 スペーシングモータ 7 ラインフィードモータドライバ 8 ラインフィードモータ 10 印字時間検出手段 10a センサ電極 10b センサ回路 13 モータドライバ 14 パルスモータ 15 ギャップ変更手段 22 キャリッジ 23,24 ガイドシャフト 25 プラテン g ヘッドギャップ P 印字媒体 T 印字時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 境野 裕 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−22183(JP,A) 特開 昭63−306069(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤドットヘッドを印字媒体の幅方向
    に移動させ、上記ワイヤドットヘッドに対向して配設さ
    れるプラテンによって、印字媒体を長さ方向に移動させ
    るワイヤドットインパクトプリンタ装置のギャップ調整
    方法において、 (a)印字動作が可能なギャップ検出位置にワイヤドッ
    トヘッドを移動させ、 (b)最初の印字行の印字データから試し印字用のドッ
    トデータを抽出し、 (c)該ドットデータについて試し印字を行い、 (d)該試し印字を行った時の印字時間を検出し、 (e)上記印字時間によって、上記ギャップ検出位置か
    ら印字媒体の有効表面までのヘッドギャップを計算し、 (f)該ヘッドギャップに基づいて、ワイヤドットヘッ
    ドを最適位置に移動させ、 (g)最初の印字行の印字データにおける全ドットデー
    タについて、再度印字を行うことを特徴とするワイヤド
    ットインパクトプリンタ装置のギャップ調整方法。
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