JP2505532B2 - ワイヤドットインパクトプリンタ装置 - Google Patents

ワイヤドットインパクトプリンタ装置

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JP2505532B2 JP13099088A JP13099088A JP2505532B2 JP 2505532 B2 JP2505532 B2 JP 2505532B2 JP 13099088 A JP13099088 A JP 13099088A JP 13099088 A JP13099088 A JP 13099088A JP 2505532 B2 JP2505532 B2 JP 2505532B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ワイヤドットヘッドに備えられた印字ワイ
ヤを印字媒体に衝突させて印字を行うワイヤドットイン
パクトプリンタ装置に関し、特にワイヤドットヘッドの
印字力の制御に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、この種のワイヤドットインパクトプリンタ
装置としては第2図に示される構成のものがある。同図
において、100はセントロI/F、101はCPU、102はインタ
フェースとしてのI/OLSI、103はタイマ回路、104はヘッ
ドドライバ、105はワイヤドットヘッド、106は操作スイ
ッチ、107はラインフィードモータ、108はスペーシング
モータである。
この装置においては、CPU101はセントロI/F100を介し
て印字データを受信し、この印字データに基づいた制御
信号をI/OLSI102を介してタイマ回路103、ヘッドドライ
バ104、ラインフィードモータ107、及びスペーシングモ
ータ108へ送出する。ヘッドドライバ104は、CPU101から
受信した制御信号とタイマ回路103から受信した駆動タ
イミング信号とに基づいてワイヤドットヘッド105を駆
動させて印字を行っている。
そして、上記ワイヤドットヘッド105としては、第3
図に示される構成のものがある。同図において、110は
ワイヤドットヘッド105内に複数本備えられた印字ワイ
ヤ(図では2本のみを示す)、111はガイド孔111aを有
する前面カバー、112は印字ワイヤ110を支持するアーマ
チュア、113はアーマチュア112を支持する板ばねであ
る。
一方、114はベース板、115はコア115a外周にコイル11
5bを巻装させた電磁石、116は永久磁石、117は台板、11
8はスペーサ、119はヨーク、120はクランプである。
そして、クランプ120は、ベース板114、永久磁石11
6、台板117、スペーサ118、板ばね113、ヨーク119、前
面カバー111を順に積層させて一体とした状態で、これ
ら各構成を挟圧保持している。
また、板ばね113の自由端113a側にはアーマチュア112
が支持され、このアーマチュア112の先端部112aには1
本の印字ワイヤ110の基部110aが固着されている。そし
て、印字ワイヤ110の先端部110bは前面カバー111のガイ
ド孔111aに案内されて印字用紙(図示せず)の所定位置
に衝突できるように構成されている。
上記構成では、電磁石115のコイル115bに通電してい
ない時に、アーマチュア112を板ばね113の弾性復元力に
抗する永久磁石116の吸引力によってベース板114側(図
中下方向)に吸引させている。一方、コイル115bに通電
している時には、電磁石115の磁束で永久磁石116の磁束
を打ち消して、アーマチュア112を永久磁石116の吸引力
から解放し、板ばね113の弾性復元力によって前面カバ
ー111側(図中上方向)に移動させる。この時、アーマ
チュア112に備えられた印字ワイヤ110は前面カバー111
側に移動し、その先端部110bがガイド孔111aから突出
し、印字用紙に衝突して印字を行う。
第4図は上記タイマ回路103の回路図、第5図はタイ
マ回路103の動作波形図である。タイマ回路103はコイル
115bに通電する時間の最適値をコイル115bに印加される
電圧に基づいて調整する部分である。
図において、120はオープンコレクタ型NOT回路、12
1、122及び123は抵抗、124はダイオード、124はコンデ
ンサ、126はコンパレータである。このタイマ回路103は
次のように動作する。先ず、CPU101の指令に従い、I/OL
SI102から信号t1がNOT回路120に入力される。信号t
1は、第5図に示すように、時間T1の間だけハイレベル
(5V)になる。信号t1がハイレベルになると、NOT回路1
20の出力はローレベル(0V)になり、コンデンサ125の
電荷は急速に放電される。時間T1が経過して信号t1がロ
ーレベルに復帰すると、抵抗121を介して印加されるワ
イヤドットヘッドの駆動電源電圧Vhによりコンデンサ12
5は再び充電されNOT回路120の出力電圧は上昇する。コ
ンパレータ126は、抵抗122と123の抵抗値R122とR123
び論理回路用電源の電圧Vccによって決まる比較電圧Vr
即ち{R123/(R122+R123)}・Vccと、NOT回路120の出
力電圧とを比較している。コンパレータ126の出力信号t
2は、NOT回路120の出力電圧が比較電圧Vrより低い間は
ハイレベルになり、NOT回路120の出力電圧が比較電圧Vr
に達すると(時間T2経過後)ローレベルに復帰する。従
って、ワイヤドットヘッドの駆動電源電圧Vhが高い場合
には、NOT回路120の出力電圧が比較電圧Vrに速く達する
ので、コンパレータ126の出力t2がハイレベルになって
いる時間T2は短くなる。また、ワイヤドットヘッドの駆
動電源電圧Vhが低い場合には、NOT回路120の出力電圧が
比較電圧Vrに達する時間が長くかかるので、時間T2は長
くなる。
第6図は上記ヘッドドライバ104の回路図、第7図は
ヘッドドライバ104の動作波形図である。同図におい
て、130はバッファゲート、131はアンド回路、132、133
及び134はトランジスタ、135及び136は抵抗、137及び13
8はダイオード、115bは第3図で示したヘッドコイルで
ある。このヘッドドライバ104は次のように動作する。
まず、バッファゲート130にはタイマ回路103から、第7
図に示す信号t2(オーバードライブ信号)を入力し、ヘ
ッドコイル115bに駆動電源電圧Vhを印加する。アンド回
路131には、タイマー回路103からのイネーブル信号t3
I/OLSI102からの印字信号t4が入力されるので、トラン
ジスタ134のベースには抵抗136を介して信号t3と信号t4
の論理積信号が入力される。尚、印字信号t4は印字され
る文字に対応した印字ワイヤの選択信号である。従っ
て、信号t2、信号t3及び信号t4の全てがハイレベルの時
にトランジスタ133、134が共にオンとなり、駆動電源電
圧Vhがヘッドコイル115bに印加される。すると、電流Ih
は第6図に一点鎖線で示す矢印H1方向に流れ、その電流
値を第7図の電流Ihの波形における範囲F1のように徐々
に上昇させる。T2時間経過して信号t2がローレベルにな
るとトランジスタ133はオフになり、ヘッドコイル115b
の逆起電力により回制電流が二点鎖線で示す矢印H2方向
に流れ電流Ihはその電流値を範囲F2に示すように徐々に
減衰させる。信号t3がローレベルになるとトランジスタ
134もオフになり電流Ihが三点鎖線で示す矢印H3方向に
流れ、その電流値は範囲F3に示すように急激に減衰しゼ
ロになる。
上記従来例においては、ワイヤドットヘッドの駆動電
源電圧Vhが高い場合には、信号t2がハイレベルとなる時
間T2を短くして電流Ihの範囲F1を短縮させ、駆動電源電
圧Vhが低い場合には、時間T2を長くして電流Ihの範囲F1
を延長させるている。即ち、印字ワイヤ110に印字開始
を指令する駆動タイミング(信号t1がローからハイにな
るタイミング)から印字ワイヤ110が実際に印字用紙に
衝突する印字タイミングまでに要する駆動時間を一定に
するため、ヘッドコイル115bに印加される電源電圧Vh
変動に応じて電流Ihを制御している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記した従来の装置においては、印字
力(インパクト力)を自由に変化させることができない
問題があった。
即ち、印字力は印字ワイヤが印字媒体に衝突する際の
衝撃力であり、この印字力の大きさには、印字媒体の種
類や使用目的によって最適値が存在する。例えば、印字
媒体に単紙を使用する場合には、紙厚が薄いので、弱い
印字力で十分に濃い印字ができる。しかし、印字力を任
意に変化させることができない装置で、仮に紙厚の薄い
媒体に適した印字力を設定すると、数枚の用紙を重ねて
いる複写紙のように厚い印字媒体を使用した場合に、印
字力が不足して、鮮明な印字がなされないことがある。
従って、従来は厚い印字媒体に適合した強い印字力に設
定するのが一般的であった。
しかし、この場合には、強い印字力が要求されない薄
い印字媒体に対しても強い印字力で印字がなされるた
め、印字媒体の印字部分にへこみが発生する問題があ
り、また、印字中の騒音が増大する問題があった。
この問題を解消するため、薄い媒体ではワイヤドット
ヘッドのドライブ時間(第7図の時間F1)を短縮して印
字力を低下させる試みが成されたが、単にドライブ時間
を短くし印字力を低下させた場合にはワイヤドットヘッ
ドの印字力が不安定になり、印字品質が悪化し、又はワ
イヤドットヘッドの特性のばらつきによっては印字動作
がなされない場合があるという問題があった。
そこで、本発明は上記したような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、印字力を印字媒体の種類に応じて適正値に変化させ
ることができ、印字媒体が替わるても、常に良好な印字
を実行でき、しかも騒音を低く維持できるワイヤドット
インパクトプリンタ装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明に係るワイヤド
ットインパクトプリンタ装置は、印字媒体に対して所定
の間隔を介して配置されるワイヤドットヘッドと、上記
ワイヤドットヘッドに備えらた印字ワイヤと、上記ワイ
ヤドットヘッドに備えられ、上記印字ワイヤを支持する
アーマチュアと、上記アーマチュアに磁束を作用させ、
上記印字ワイヤを駆動させる磁界発生手段と、上記磁界
発生手段を励磁させる駆動電流を供給する駆動手段とを
有するワイヤドットインパクトプリンタ装置において、
上記印字ワイヤの変位を検出して変位信号を出力する変
位検出手段と、上記印字ワイヤの印字力を変化させるた
めの基準値を発生する印字力設定手段と、上記変位検出
手段の変位信号に基づいて上記印字ワイヤの速度を算出
し、この速度が上記印字力設定手段の基準値を通過する
タイミングを抽出し、このタイミングを上記駆動手段に
出力するタイミング抽出手段とを有し、上記駆動手段
が、上記タイミングに基づいて上記磁界発生手段に流れ
る駆動電流の制御を行うことを特徴としている。
〔作 用〕
本発明においては、変位検出手段は印字ワイヤの変位
(アーマチュアの変位)を検出して変位信号をタイミン
グ抽出手段に出力する。一方、印字力設定手段は印字ワ
イヤの印字力を変化させるための基準値信号を設定し
(例えば操作者の手動設定による)、タイミング抽出手
段に出力する。
タイミング抽出手段は変位検出手段の変位信号に基づ
いて印字ワイヤの速度を算出し、この速度が印字力設定
手段の基準値を通過するタイミング(基準値を越えるタ
イミング、又は基準値以下になるタイミング)を抽出
し、このタイミングを駆動手段に出力する。
駆動手段は、このタイミングで、例えば、駆動電流の
供給を停止させて磁界発生手段に回制電流のみを流す制
御や回制電流をオフにする制御等の駆動電流の制御を行
う。
ところで、印字ワイヤの印字力は印字ワイヤの運動エ
ネルギ(印字ワイヤの速度の2乗に比例)に相当する。
このように、印字ワイヤの速度に基づいて駆動電流の駆
動タイミングを制御することにより、例えば印字ワイヤ
の変位量を基準にして制御をする場合などより、精度の
優れた安定した印字力の制御が可能になる。
〔実施例〕
以下に、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明に係るワイヤドットインパクトプリン
タ装置の構成を示すブロック図である。
同図において、1は印字データを本装置に導入するた
めのインタフェースであるセントロI/F、2は装置全体
の動作を制御する制御手段としてのCPU、3はインタフ
ェースとしてのI/OLSI、4はD/Aコンバータである。
尚、CPU2とD/Aコンバータ4により印字力設定手段を構
成する。
また、6aはヘッドドライバ、6bはヘッドコイル、6は
ヘッドドライバ6aとヘッドコイル6bを有する印字ワイヤ
の駆動手段、7は印字ワイヤを備えたワイヤドットヘッ
ド、8aはセンサ電極、8bは静電容量センサ回路(以下、
センサ回路という)、8はセンサ電極8aとセンサ回路8b
よりなる変位検出手段、9はセンサ回路8bの検出した変
位信号が所定の値以上になるタイミングを検出するタイ
ミング抽出回路(タイミング抽出手段)である。
また、10は操作スイッチ、11は印字媒体である印字用
紙をその長さ方向へ移動させるためのラインフィードモ
ータ、12はワイヤドットヘッド7を印字用紙幅方向へ移
動させるスペーシングモータである。本装置では、CPU2
はセントロI/F1を介して印字データを受信し、この印字
データに基づいた信号をI/OLSI3を介してヘッドドライ
バ6a、ラインフィードモータ11及びスペーシングモータ
12へ送出する。ヘッドドライバ6aは、CPU2から受信した
信号とタイミング抽出回路9から受信した信号に基づい
てワイヤドットヘッド7の印字ワイヤを駆動させて印字
を行う。
上記構成を有する本実施例は、タイミング抽出回路9
とD/Aコンバータ4を備えた点、及びCPU2及びヘッドド
ライバによる制御内容が第2図に示す従来例と相違す
る。また、これに付随してワイヤドットヘッド7の構成
が第3図のものと相違する。
先ず、ワイヤドットヘッド7の構成について説明す
る。第8図は上記ワイヤドットヘッド7の縦断面図であ
る。同図において、20はワイヤドットヘッド7内に複数
本備えられた印字ワイヤ(図では2本のみを示す)、21
は印字ワイヤ20を案内するためのガイド孔21aを有する
前面カバー、22は磁性体よりなるアーマチュア、23はア
ーマチュア22を支持する板ばねである。一方、24はベー
ス板、25はコア25a外周にヘッドコイル6bを巻装させた
電磁石、26は電磁石25に電源を供給するためのプリント
配線とコネクタ端子とを有するプリント基板、27は永久
磁石、28は台板、29はスペーサ、30はヨーク、31はプリ
ント基板、32はクランプである。クランプ32は、ベース
板24、永久磁石27、台板28、スペーサ29、板ばね23、ヨ
ーク30、プリント基板31、前面カバー21を順に積層させ
て一体とした状態で、これら各構成を挟圧保持してい
る。
また、板ばね23の自由端23a側にはアーマチュア22が
支持され、このアーマチュア22の先端22aには1本の印
字ワイヤ20の基部20aが固着されている。そして、印字
ワイヤ20の先端部20bは前面カバー21のガイド孔21aに案
内されて印字用紙(図示せず)の所定位置に衝突できる
ように構成されている。
第9図は上記プリント基板31の平面図、第10図はプリ
ント基板31の要部斜視図である。同図に示すように、本
実施例ではプリント基板31のアーマチュア22と対向した
位置に銅箔パターンよりなるセンサ電極8aを備えてお
り、このセンサ電極8aはプリント配線によってプリント
基板31の端部に備えられたコネクタ端子31aに接続され
ている。プリント基板31がヨーク30との絶縁を保つため
絶縁被膜でコートされている。従って、センサ電極8aと
アーマチュア22との間には静電容量が現れ、その値は両
者の間隔が大きくなるほど小さくなり、両者の間隔が小
さくなるほど大きくなる。
上記の構成を有するワイヤドットヘッド7において
は、ヘッドコイル6bに通電しない時には、アーマチュア
22を永久磁石27の吸引力によって、板ばね23の弾性復元
力に抗してベース板24側(図中下方向)に吸引させてお
く。ヘッドコイル6bに通電している時には、電磁石25の
磁束で永久磁石27の磁束を打ち消して、アーマチュア22
を永久磁石27の吸引力から解放し、板ばね23の弾性復元
力によって前面カバー21側(図中上方向)に移動させ
る。ここで、ヨーク30は電磁石25の作る磁気回路の一部
を構成すると共に、センサ電極8aの相互干渉を断つ役目
を果たす。
次に、印字ワイヤ20の変位を検出する変位検出手段8b
について説明する。第11図はセンサ回路8bの回路図、第
12図は第11図の原理説明図、第13図は第12図の動作波形
図である。第12図において、40はデジタルIC(沖電気工
業社製、MSM74HCU04)、40a及び40bは内部等価回路のMO
S型FET(電界効果トランジスタ)を示す。また、41は発
振器、42は抵抗、43は積分器、44は交流増幅器である。
上記回路構成において、デジタルIC40の出力端にセンサ
電極8aを接続し、入力端に発振器41から第13図に示す矩
形波信号Soscを入力すると出力端には電流ICが流れる。
この電流ICは、FET40a、40bが信号Soscを受けて交互に
オン、オフするためにセンサ電極8aに流れる充放電電流
である。このうち、放電電流ISはFET40b、抵抗42を通っ
てアースに流れる。この放電電流ISを一周期分積分した
値はほぼセンサ電極8aに充電される電荷量Qに相当す
る。ここで、センサ電極8aの静電容量をCX、発振器41の
発振周波数をf、抵抗42の抵抗値をRS、増幅器44の増幅
率をa倍とすると、電流ISの平均値は f・Q=f・CX・VDDとなり、 増幅器44の出力電圧は VQ=CX・RS・a・f・VDDとなり、 結局求めたい静電容量CXに比例した電圧VQが出力され
る。但し、実際にはセンサ電極8aの他に存在する分布容
量等のオフセット(直流分)を切り捨て、印字ワイヤ20
の変位分のみが出力されるように増幅器44を交流増幅器
とした。従って、印字ワイヤ20の変位量とセンサ回路8b
の出力電圧VQとの関係は、センサ電極8aの静電容量がセ
ンサ電極8aとアーマチュア22の距離にほぼ反比例するた
め、第14図のグラフのようになる。
次に、タイミング抽出回路9について説明する。第15
図はタイミング抽出回路9の構成図、第16図はタイミン
グ抽出回路9の動作波形図である。
同図において、51は微分器、52はコンパレータ、53及
び54はNOT回路、55及び56はDフリップフロップ回路
(以下、D−FF回路という)である。
上記回路において、ドライブ開始信号FはNOT回路54
を通り、D−FF回路55、56のそれぞれのクリア端子(CL
R)に入力される。信号Fがハイレベルになると、D−F
F回路55,56のそれぞれの出力である信号D、Eはとも
にハイレベルになり、ヘッドドライバ6のトランジスタ
Tr1、Tr2がオンになりヘッドコイル6bにヘッド電流IH
流れ、ワイヤドットヘッド7のアーマチュア22が運動を
開始する。
一方、微分器51の入力にはセンサ回路8bからの変位信
号Aが入力され、この変位信号Aはここで微分され速度
信号Bとして、コンパレータ52に入力される。また、コ
ンパレータ52にはD/Aコンバータ4により作られた速度
比較電圧Gが入力され、ここで速度比較電圧Gと速度信
号Bとが比較される。コンパレータ52の出力信号Cは、
信号Bの電圧が比較電圧Gより高いときにハイレベルと
なるので、信号Cがハイレベルに立上がるとき(第16図
のT1)は、ワイヤドットヘッド7のアーマチュア22が運
動を開始した直後の所定のタイミングを示す。また、信
号Cがローレベルに立下がるのは(第16図のT2)は、ア
ーマチュア22の運動が停止するときを示し、これは印字
ワイヤ20の先端が印字媒体に衝突して、逆方向に復帰し
始めるタイミングを示す。
ワイヤドットヘッド7のヘッドコイル6bへの電圧印加
を停止するタイミングはアーマチュア22が運動を開始す
るタイミングT1が適している。この電圧停止後はコイル
に回制電流が流れる。この回制電流を切断するタイミン
グは印字ワイヤが印字媒体に衝突するタイミングT2が最
適であるため、信号Cの立上がりと立下がりにより信号
D、Eがローレベルになるタイミングを得ている。
コンパレータ52の出力Cは、D−FF回路55のクロック
入力端子(CK)及びNOT回路53に入力され、NOT回路53の
出力はD−FF回路56の入力端子に入力されるため、コン
パレータ52の出力Cの立上がりでD−FF回路55の出力
Dがローレベルに復帰した立ち下がりによって、D−FF
回路56の出力Dがローレベルになる。信号Dは従来例
で示したオーバドライブ信号に、信号Eは従来例で示し
たイネーブル信号に相当し、ヘッドドライバ6に入力さ
れる。ヘッドドライバ6は信号DとEにより従来例と同
様に動作する。
次に、速度比較電圧(基準値)Gにより、どのように
印字力が変化するかを説明する。
既に、述べたように、ワイヤドットヘッド7のコイル
6bへの電圧印加の停止タイミングは印字ワイヤ20の運動
開始直後がよい。この時、印字ワイヤ20に発生する印字
力はコイル6bへの電圧印加が停止した時の速度と関係が
ある。即ち、コイル6bへの電力供給量が大である程、電
圧印加を停止したときのアーマチュア22と印字ワイヤ20
の運動エネルギが大であり、アーマチュア22と印字ワイ
ヤ20の運動の速度は大きい。
速度比較電圧GはCPU2の指令によって、I/OLSI3からD
/Aコンバータ4により発生され、コンパレータ52に入力
され、微分器51からの出力である速度波形Bと比較され
る。このことは、コンパレータ52の出力する印字ワイヤ
の速度がCPU2で指示された速度に達したか否かを示す信
号であることを意味する。
このように、比較電圧Gにより設定された速度に達す
ると、コイル6bへの電圧印加が停止されるため、これに
応じてコイルへの電圧印加停止時の印字ワイヤ20の持つ
速度を可変にすることができる。
従来においても、コイルへの電圧印加時間(ドライバ
時間)を長く、或いは短くする等により、印字力を可変
とする試みがなされたが、ワイヤドットヘッドの特性の
ばらつきにより、印字ワイヤの運動エネルギが非常に不
安定であった。
本実施例では、印字ワイヤの速度を検出し所望の値に
制御することにより、印字力を可変としたため、安定で
制御範囲の広い印字力の制御が可能となる。
尚、上記実施例においては、ばね解放型のワイヤドッ
トヘッドについて説明したが、本発明はこれには限定さ
れず、例えば電磁石吸引型(クラッパ型)や電歪型(ピ
エゾ型)等の他のワイヤドットヘッドについても適用で
きる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、印字ワイヤの
速度に基づいて、印字ワイヤを駆動させる駆動手段の動
作を制御したので、印字ワイヤの印字力に相当する印字
エネルギの精度の高い制御が可能となる。よって、印字
力の切り替えを多段階に精度よく設定することが可能と
なり、階調表現を行うと等の従来にはなかった機能を実
現できる。また、適正な印字力により騒音の低減をはか
ることもできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るワイヤドットインパクトプリンタ
装置の一実施例を示すブロック図、 第2図は従来例のブロック図、 第3図は第2図のワイヤドットヘッドの縦断面図、 第4図は第2図のタイマ回路の回路図、 第5図は第4図の動作波形図、 第6図は第2図のヘッドドライバの回路図、 第7図は第6図の動作波形図、 第8図は本実施例のワイヤドットヘッドの縦断面図、 第9図はプリント基板の平面図、 第10図はプリント基板の要部斜視図、 第11図は静電容量センサ回路の回路図、 第12図は第11図の原理説明図、 第13図は第12図の動作波形図、 第14図は印字ワイヤの変位量に対する静電容量センサ回
路の出力変化を示すグラフ、 第15図はタイミング抽出回路の構成図、 第16図は第15図の動作波形図である。 1……セントロI/F、2……CPU、 3……I/OLSI、4……D/Aコンバータ、 6a……ヘッドドライバ、6b……ヘッドコイル、 6……駆動手段、7……ワイヤドットヘッド、 8a……センサ電極、8b……静電容量センサ回路、 8……変位検出手段、 9……タイミング抽出回路(タイミング抽出手段) 20……印字ワイヤ、22……アーマチュア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森 智裕 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−53860(JP,A) 特開 昭61−74857(JP,A) 特開 昭58−173677(JP,A) 特開 昭60−63173(JP,A) 実開 昭62−9530(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字媒体に対して所定の間隔を介して配置
    されるワイヤドットヘッドと、 上記ワイヤドットヘッドに備えらた印字ワイヤと、 上記ワイヤドットヘッドに備えられ、上記印字ワイヤを
    支持するアーマチュアと、 上記アーマチュアに磁束を作用させ、上記印字ワイヤを
    駆動させる磁界発生手段と、 上記磁界発生手段を励磁させる駆動電流を供給する駆動
    手段とを有するワイヤドットインパクトプリンタ装置に
    おいて、 上記印字ワイヤの変位を検出して変位信号を出力する変
    位検出手段と、 上記印字ワイヤの印字力を変化させるための基準値を発
    生する印字力設定手段と、 上記変位検出手段の変位信号に基づいて上記印字ワイヤ
    の速度を算出し、この速度が上記印字力設定手段の基準
    値を通過するタイミングを抽出し、このタイミングを上
    記駆動手段に出力するタイミング抽出手段とを有し、 上記駆動手段が、上記タイミングに基づいて上記磁界発
    生手段に流れる駆動電流の制御を行うことを特徴とする
    ワイヤドットインパクトプリンタ装置。
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