JP2553137B2 - ワイヤドットインパクトプリンタ - Google Patents

ワイヤドットインパクトプリンタ

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JP2553137B2
JP2553137B2 JP63073634A JP7363488A JP2553137B2 JP 2553137 B2 JP2553137 B2 JP 2553137B2 JP 63073634 A JP63073634 A JP 63073634A JP 7363488 A JP7363488 A JP 7363488A JP 2553137 B2 JP2553137 B2 JP 2553137B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は紙等の印字媒体に文字、記号等を印字ワイヤ
により印字するワイヤドットインパクトプリンタに関す
る。
〔従来の技術〕 第2図は従来のワイヤドットインパクトプリンタのブ
ロック図である。同図において101はCPUであり、セント
ロI/F100を介して入出力されるデータに対応してプリン
タの印字動作を制御する。102はI/OLSIであり、操作ス
イッチ・センサ106からの信号をCPU101に伝達するとと
もに、CPU101からの信号をタイマ回路103、ヘッドドラ
イバ104、ラインフィードモータ107、スペーシングモー
タ108等に出力する。105はワイヤドットヘッドであり、
ヘッドドライバ104により駆動される。
操作スイッチセンサ106を構成する所定の操作スイッ
チ(図示せず)を操作すると、I/OLSI102を介してCPU10
1に信号が入力される。このときCPU101はセントロI/F10
0を介して入力されるデータに対応してタイマ回路103、
ヘッドドライバ104等を制御し、ワイヤドットヘッド105
に所定の印字を行わせる。このときまたラインフィード
モータ107、スペーシングモータ108等も制御され、紙等
の印字媒体も駆動される。
タイマ回路103は例えば第3図に示すように、オープ
ンコレクタ型のNOT回路109、コンパレータ110、抵抗11
1、112、113、ダイオード114、コンデンサ115により構
成されている。
I/OLSI102より例えば第4図(a)に示すような所定
時間T1の期間高レベルの信号t1が出力されると、この信
号t1はNOT回路109により反転され、NOT回路109の出力は
低レベルとなる。その結果抵抗111を介して充電されて
いたコンデンサ115の充電電荷が放電される。期間T1
経過したとき、NOT回路109の入力は再び低レベルとなる
ので、その出力は高レベル(開放状態)となり、抵抗11
1を介してコンデンサ115に電圧Vhが、抵抗111の値(R11
1)とコンデンサ115の値(C115)により定まる時定数で
充電される(第4図(b))。コンデンサ115の充電電
圧はコンパレータ110の反転入力端子に供給される。コ
ンパレータ110の非反転入力端子には所定の電圧Vccを抵
抗112(抵抗値R112)と113(抵抗値R113)により分圧し
た基準電圧(R113・Vcc/(R112+R113))が入力されて
いる。従ってコンデンサ115の電圧が基準電圧より低い
レベルとなる期間T2の間、コンパレータ110は高レベル
の信号(オーバドライブ信号)t2を出力する(第4図
(c))。
タイマ回路103は同様に信号t1に同期して、信号t1
り長い期間T3(T2<T3)の間高レベルとなる信号(イネ
ーブル信号)t3を生成する。
このようにして生成されたオーバドライブ信号t2とイ
ネーブル信号t3は、第5図に示すようなヘッドドライバ
104に供給される。ヘッドドライバ104はバッファ116、A
ND回路117、NPNトランジスタ118、120、PNPトランジス
タ119、ダイオード121、122、ヘッドコイル123、抵抗12
4、125により構成されている。
オーバドライブ信号t2(第6図(a))はバッファ11
6に、またイネーブル信号t3(第6図(b))はAND回路
117に、各々入力される。AND回路117の他方の入力に
は、I/OLSI102により生成された信号(印字信号)t
4(第6図(c)が供給されている。この印字信号は駆
動されるべき印字ワイヤを選択するものであり、駆動す
る必要のない印字ワイヤのドライバには供給されない。
しかしてオーバドライブ信号t2が供給されたときNPN
トランジスタ118、PNPトランジスタ119がともにオンす
る。またイネーブル信号t3と印字信号t4とが供給された
とき、AND回路117が高レベルの信号を出力し、NPNトラ
ンジスタ120がオンする。その結果PNPトランジスタ11
9、ヘッドコイル123、NPNトランジスタ120、アースの経
路(第5図中経路)で、所定の電圧Vhを有する電源か
らヘッドコイル123に駆動電流IHが流れる(第6図
(d))。
オーバドライブ信号t2が低レベルになるとNPNトラン
ジスタ118、PNPトランジスタ119がともにオフし、ダイ
オード122、ヘッドコイル123、NPNトランジスタ120、ダ
イオード122の経路(経路)が形成されて、ヘッドド
ライバ104では逆起電力による回生制動を引き起こす電
流(回生電流)がながれる。従ってヘッドコイル123を
流れる電流は徐々に減少する(第6図(d))。
さらにイネーブル信号t3が低レベルになると、AND回
路117の出力が低レベルとなり、NPNトランジスタ120も
オフする。その結果アース、ダイオード122、ヘッドコ
イル123、ダイオード121、電源の経路(経路)で電流
が流れ、ヘッドコイル123を流れる電流は急激に減少す
る(第6図(d))。
このようにヘッドコイル123に電流が流れることによ
り、印字ワイヤが駆動される。
第7図はこのようにして駆動される印字ワイヤを有す
るバネ開放型のワイヤヘッドの構成を表わしている。同
図において、135はコアであり、その外周にヘッドコイ
ル123が巻装されている。ヘッドコイル123とコア135に
より電磁石が構成されている。コア135はベース137に固
定されている。138はベース137の外周に固定されたマグ
ネットである。マグネット138の上には台板139、スペー
サ140、板バネ134、ヨーク141、ガイド130が順次積層さ
れ、それらはクランプ142により固定されている。板バ
ネ134の自由端にはアーマチュア132が固定され、アーマ
チュア132には印字ワイヤ131が取り付けられている。印
字ワイヤ131はその先端がガイド130の中心の孔から外側
(図中上方)に突出できるようになっている。
マグネット138、コア135、アーマチュア132、ヨーク1
41、マグネット138の経路で磁気回路が構成されてい
る。従ってコイル123に通電しないとき、マグネット138
より出力される磁束がコア135を介してアーマチュア132
に作用し、アーマチュア132はコア135側に吸引される。
その結果板バネ134は第7図中下方に弾性変形される。
このとき印字ワイヤ131はガイド130の内側に後退してい
る。
コイル123に通電し、マグネット138による磁束と逆方
向の磁束をコア135内に発生させると、コア135の吸引力
が弱くなる。その結果板バヌ134は自らの弾性力により
復帰し、印字ワイヤ131が図中上方に移動する。印字ワ
イヤ131の先端にはインクリボン、紙等(図示せず)が
配置してあり、所定の印字が行われる。
勿論印字ワイヤ131は複数個設けられており、そのう
ちの所定のものが動作され、所定の文字、記号等が印字
される。
ヘッドコイル123への通電が解除されると、コア135内
において再びマグネット138の磁束が増加し、アーマチ
ュア132はコア135に吸引される。
ヘッドコイル123への最適な通電(駆動)時間は、印
字条件によって変化する。印字条件とは例えば印字ワイ
ヤ131の先端が印字媒体に衝突するまでの時間、コイル1
23に印加される電圧Vhの大きさ、同時に印字される印字
ワイヤの数、印字ワイヤの先端と印字媒体との距離(ヘ
ッドギャップ)等である。
信号t1の期間T1の長さは、同時に駆動される印字ワイ
ヤの数に対応してCPU101により決定される。上述したよ
うに、この期間T1がタイマ回路103により期間T2に伸長
されている。期間T2は、電圧Vhにより抵抗111を介して
コンデンサ115を充電することにより伸長されるため、
電圧Vhが大きいときより短くなり、小さいときより長く
なる。従って信号t1を補正した信号t2により印字ワイヤ
を駆動することにより、印字ワイヤの同時駆動の本数だ
けでなく、コイルへの印加電圧の条件をも考慮した最適
な駆動時間を設定することが可能になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のプリンタはこのように駆動条件に対応して最適
な駆動時間を選定することができるものの、例えば紙
厚、印字枚数等の使用条件に対応して印字力(印字ワイ
ヤが印字媒体に衝突する際の衝撃力)を自由に変更する
ことができない欠点がある。
印字力(インパクト)の大きさには媒体の種類、目的
等により最適値が存在する。例えば薄い印字媒体の場合
には大きな印字力を必要としないし、このとき印字力を
小さくした方が印字時における騒音を低下させることが
できる。
このためて例えばコイルへの通電時間を短くすること
により印字力を小さくすることが考えられる。しかしな
がらこのようにすると、印字力が不安定になり、印字品
位が悪化する。ワイヤドットヘッドのバラツキ等によっ
ては最悪の場合印字が不可能になることもある。
また印字力を薄い紙を基準に小さい値に設定しておく
と、厚手の紙を用いたとき印字力が不足し、鮮明な印字
ができなくなる。
そこで従来のプリンタにおいては厚い紙を基準にして
印字力を設定している。その結果必要のないときでも強
い印字力で印字するため、印字媒体の印字部分に凹みが
発生したり、騒音が大きくなる欠点がある。
本発明は斯かる状況に鑑みなされたもので、印字媒体
に対応して最適な印字力で印字できるようにするもので
ある。
〔課題を解決するための手段) 本発明のワイヤドットインパクトプリンタは、アーマ
チュア近傍に設けられたコアに巻装されたコイルの磁界
を変化させることによって印字媒体に印字する複数の印
字ワイヤと、前記印字ワイヤの変位を検出するセンサ
と、前記センサから出力される印字ワイヤの変位信号を
微分して形成される速度信号を基準にしてタイミング信
号を生成するタイミング回路と、前記タイミング信号に
対応して前記印字ワイヤを駆動するヘッドドライバとを
備えるワイヤドットインパクトプリンタにおいて、前記
センサは、前記各印字ワイヤ毎に、一方電極が前記各印
字ワイヤと連動するアーマチュアの表面に、他方電極が
前記アーマチュアと対向する基板面にそれぞれ設けられ
るキャパシタ構造のものであって、前記タイミング回路
では、前記速度信号が所定速度を越えたとき前記ヘッド
ドライバをその駆動電源と切離し、かつ前記印字ワイヤ
が前記印字媒体に当接したとき前記コイルに生じている
回生電流を消滅させるためのタイミング信号を生成する
ことを特徴とする。
〔作用〕
例えば印字ワイヤの移動開始のタイミング、印字媒体
との衝突のタイミング等がセンサにより検出される。こ
のセンサの出力に対応してドライバが印字ワイヤを制御
するので、印字媒体の厚さ等に拘らず、常に最適な印字
力による印字が可能になる。
〔実施例〕
第8図は本発明のワイヤドットインパクトプリンタの
ブロック図であり、第2図における場合と対応する部分
には同一の符号を付してある(以下同様)。第8図にお
いて50は電源回路であり、ヘッドドライバ104を介して
ワイヤドットヘッド105に必要な電力を供給する。51は
ワイヤドットヘッド105の内部に組み込まれたセンサで
あり、印字ワイヤの変位を検出する。52はセンサ回路で
あり、センサ51の出力から印字ワイヤの変位に対応した
信号を出力する。53はタイミング回路であり、センサ回
路52の出力から所定のタイミング信号を生成し、ヘッド
ドライバ104に出力する。本発明においてはこれらの回
路が従来のタイマ回路103の代りに設けられており、そ
の他の構成は従来の場合と同様である。
第1図は本発明のワイヤドットヘッドの断面図であ
る。同図において11はプリント配線板であり、外側に観
測端子12を、また内側に固定極13を有している。このプ
リント配線板11は、固定極13がアーマチュア132と所定
の間隔をもって対向するように、ヨーク141とガイド130
との間に配置されている。アーマチュア132は導電性材
料よりなる板バネ134と電気的に導通し、各印字ワイヤ
に対応する板バネ134はその外周において一体的に連結
されているので、結局各アーマチュア132は板バネ134を
介して電気的に共通接続されている。ヨーク141は、印
字ワイヤ131を駆動するための磁気回路の一部を構成す
るとともに、複数の固定極13の相互の干渉を防ぐシール
ドとしても機能する。16はコイル123が巻装されたボビ
ンである。17はコイル123が接続されたコイル端子であ
り、プリント配線板15上に形成されている。18はプリン
ト配線板15に形成された外部端子であり、プリント配線
板15上のパターンを介してコイル端子17に接続されてい
る。プリント配線板11と15の観測端子12と外部端子18は
各々カードエッジコネクタを構成している。その他の構
成は従来の場合と同様である。
第9図はプリント配線板11の平面図を表わしている。
同図に示すように、固定極13は、印字ワイヤ131が挿通
される孔を中心として放射状に複数個(印字ワイヤ131
に対応する数)、銅箔等により形成されている。各固定
極13はパターンにより観測端子12と接続されている。プ
リント配線板11の上面は観測端子12を除いてレジスト
(絶縁被膜)によりコートされている。これによりヨー
ク141とプリント配線板11との間の絶縁が可能になる。
第10図はプリント配線板11とアーマチュア132との配
置関係を表わしている。同図に示すように、1本の印字
ワイヤ131が固定された1つのアーマチュア132に対し
て、1つの固定極13が対向するように配置されている。
これにより固定極13とアーマチュア132とが静電容量結
合し、印字ワイヤ131の変位を検出するセンサ51が構成
される。すなわちアーマチュア132と固定極13との距離
が大きくなると両者の間の静電容量は小さくなり、距離
が小さくなると静電容量は大きくなる。従ってセンサ51
の静電容量変化から印字ワイヤ131の変位が検出され
る。
勿論固定極13が対向するのは印字ワイヤ131と連動し
て移動する部材であればよく、必ずしもアーマチュア13
2である必要はない。
第11図はセンサ51の出力より印字ワイヤの変位に対応
した信号を検出するセンサ回路52の回路図である。同図
において23はディジタルIC(例えば沖電気工業(株)の
MSM74HCU04)であり、その出力端はプリント配線板11の
観測端子12に接続されている。センサ51の共通電極とし
ての板バネ134は接地される。24は周波数fHzの発振器、
25は抵抗値Rsの抵抗、26は抵抗とコンデンサよりなる積
分器、27は増幅率aの増幅器(例えばNECのμPC258)、
28は所定の安定した直流電圧を出力するレギュレータIC
(例えばNECの7805)である。図に示す如くこれらには
抵抗とコンデンサよりなる所定の付属回路が付加されて
いる。
第11図に示すセンサ回路52を簡略化すると、第12図に
示すようになる。ディジタルIC23は2つのMOS型FET21と
22を、電圧VDDと抵抗25との間に直列に接続した構成と
考えることができる。
いま発振器24から第13図(a)に示すような矩形波の
信号がディジタルIC23に入力されたとすると、その高レ
ベルと低レベルの期間においてFET21と22が交互にオン
する。FET21がオンしたとき電圧VDDがFET21を介してコ
ンデンサを形成しているセンサ51に充電される。またFE
T22がオンしたときセンサ51の充電電荷がFET22と抵抗25
を介して放電される。その結果ディジタルIC23から第13
図(b)に示すように、同図(a)に示す信号を微分し
たような波形の電流icが出力される。抵抗25を流れる電
流isは放電電流なので同図(c)に示すようになる。セ
ンサ51の充電電荷量をQとすると、電流isを一周期にわ
たり積分した値は略々Qに等しくなる。センサ51の静電
容量をCxとすると、電流isの平均値Isは、 Is=fQ=fCxVDD となる。従って抵抗25の端子電圧を積分器26、増幅器27
を介して取り出すと、増幅器27の出力電圧V0は、 V0=CxRsa fVDD となる。上式より明かなように、電圧V0はセンサ51の容
量Cxに比例している。
通常増幅器27としては交流増幅器が用いられ、その出
力にはセンサ51による成分以外に、分布容量等によるオ
フセット(直流分)成分が含まれる。そこでこのオフセ
ット成分を除去して印字ワイヤの変位量に対応した成分
が抽出される。
センサ51の容量Cxは、アーマチュア132と固定極13と
の距離に略反比例する。従ってセンサ回路52の出力電圧
V0は、印字ワイヤ131の変位量に対して第14図に示すよ
うに対応する。
第15図はタイミング回路53とヘッドドライバ104のよ
り詳細な回路図である。タイミング回路53は、センサ回
路52が出力する変位信号(電圧V0)を微分する微分器
(ハイパスフィルタ)30、微分器30の出力と可変抵抗器
31が出力する基準電圧とを比較するコンパレータ32、入
力信号を反転して出力するNOT回路33、34及びデータ
(D)端子に所定の高レベル(+5V)の信号が入力され
た遅延型(D)フリップフロップ35、36により構成され
ている。またヘッドドライバ104は第5図に示した構成
に抵抗71、72を付加したものとなっているが、基本的に
は第5図に示した場合と同様である。
次に第16図を参照して第15図の回路の動作を説明す
る。I/OLSI102より出力されたドライブ開始信号F(第1
6図(a))はNOT回路34により反転された後、Dフリッ
プフロツプ35、36のクリア端子(▲▼)に入力さ
れ、それらをリセットする。その結果Dフリップフロッ
プ35、36の出力端子の出力信号(D)、(E)は高レ
ベルとなる(第16図(e)、(f))。
Dフリップフロップ35の端子における出力信号D
(従来のオーバドライブ信号に対応する)が高レベルに
なると、NPNトランジスタ118、PNPトランジスタ119がと
もにオンする。また前述した場合と同様にAND回路117の
一方の入力端子にはI/OLSI102より印字信号t4が入力さ
れているので、Dフリップフロップ36の出力信号E(従
来のイネーブル信号に対応する)が高レベルになると、
AND回路117が高レベルの信号を出力し、NPNトランジス
タ120がオンする。その結果電源回路50、PNPトランジス
タ119、ヘッドコイル123、NPNトランジスタ120、アース
の経路(前述の経路)によりヘッド電流IHが流れる
(第16図(g))。
これによりコア135内の磁束が減少され、板バネ134が
自らの弾性力により第1図中上方に移動する。従って板
バネ134に固定されたアーマチュア132、アーマチュア13
2に固定された印字ワイヤ131が共に上方に移動する。
アーマチュア132が上方に移動し、固定極13に対する
距離が小さくなる(印字ワイヤ131の変位量が大きくな
る)につれ、前述したセンサ回路52の出力A(変位信
号)は徐々に大きくなり、印字ワイヤ131が図示せぬ印
字媒体と衝突したときピークとなる。また印字媒体と衝
突した後、そこから離れ、第1図中下方に戻るにつれセ
ンサ回路52の出力Aは徐々に小さくなる(第16図
(b))。
センサ回路52が出力するこの変位信号Aは微分器30に
入力され、微分される。微分器30の出力B(速度信号)
は第16図(c)に示すように、徐々に正方向に増大し、
印字ワイヤのインパクトの瞬間に正極性のピークに達
し、逆方向に戻り始めるとき逆極性のピークに反転し、
その後徐々に零に復帰する信号となる。基準電圧は、印
字ワイヤ131が上方に移動を開始したタイミングが検出
されるように調整、設定されている。従って微分器30の
出力Bが基準電圧より大きくなる期間は、印字ワイヤ13
1が上方に移動を開始したときから印字媒体に衝突し、
逆方向に戻り始めるまでの期間に対応しており、この間
コンパレータ32の出力Cは高レベルとなる(第16図
(d))。
印字ワイヤ131が上方への移動を開始したとき、後は
板バネ134の弾性力により上方への移動が継続されるの
で、さらにヘッドコイル123に電圧を供給する必要はな
い。そこでコンパレータ32の出力CをDフリップフロッ
プ35のクロック端子(CK)に入力し、そのリーディング
エッジでDフリップフロップ35を反転させ(第16図
(e))、PNPトランジスタ119をオフさせて、電源回路
50から切り離す。従ってこのときダイオード122、ヘッ
ドコイル123、NPNトランジスタ120、ダイオード122の経
路(前述の経路)で回生電流のみが流れる。
さらにヘッドコイル123に流れる回生電流は、印字ワ
イヤが印字媒体に衝突した後は流す必要がない。そこで
コンパレータ32の出力をNOT回路33で反転し、Dフリッ
プフロップ36のクロックに入力する。これによりDフリ
ップフロップ36の出力Eは印字ワイヤのインパクトの瞬
間に(コンパレータ32の出力のトレーリングエッジで)
反転し(第16図(f))、このときNPNトランジスタ120
がオフする。従ってアース、ダイオード122、ヘッドコ
イル123、ダイオード121、電源回路50の経路(前述の経
路)が形成されるから、ヘッドコイル123に生じてい
る回生電流が急激に吸収される(第16図(g))。
ヘッドコイル123の駆動電流が流れなくなったとき、
マグネット138の磁束によりアーマチュア132がコア135
に再び引き付けられるのは前述した場合と同様である。
このように印字ワイヤの駆動時間が、印字ワイヤの実
際の移動に対応して閉ループで制御されるため、印字媒
体の厚さ等に拘らず、常に必要充分なエネルギーをワイ
ヤドットヘッドに供給することができ、最適なタイミン
グで効率的な印字が可能となる。
このように構成したワイヤドットヘッドのヘッドコイ
ル123への印加電圧Vhを変化させた場合における印字力
の変化を第17図に示すような測定装置により測定した。
同図において61は測定台であり、その一方の端部にブロ
ック62が固定されている。ブロック62に圧電素子64を取
り付け、さらに圧電素子64上に超硬合金片63を配置し
た。そして測定台61の他方の端部に上述したように構成
したワイヤドットヘッド105を取り付け、その印字ワイ
ヤにより超硬合金片63をインパクトするようにした。そ
して圧電素子64の出力端子ア、イを第18図に示すよう
に、抵抗とコンデンサからなるローパスフィルタを介し
てオシロスコープ65に接続し、圧電素子64の出力のピー
ク・ピーク値(印字力)を観測したところ、第19図に示
すような結果となった。
第19図に示すように、ヘッドコイル123への供給電圧V
hが約15V以下(図中線aより左側)になると、印字ワイ
ヤ131が超硬合金片63に到達したり、しなかったりする
不安定な状態となり、圧電素子64の出力は急激に減少す
る。これに対して電圧Vhが約25V以上(線bより右側)
になると、圧電素子64の出力は最大値に近い略一定の値
となる。約15Vから25Vまでの間(線aとbの間)におい
ては、電圧Vhの変化に対応して圧電素子の出力が徐々に
変化する。従ってこの区間において電圧Vhを適宜調整す
ることにより、印字力を安定して変更することができ
る。
電圧Vhの変更は操作スイッチ・センサ106の一部を構
成する所定の操作スイッチを操作することにより行われ
る。操作スイッチ・センサ106の操作スイッチにより所
定の入力を行うと、I/OLSI102を介してCPU101にその選
択信号が入力される。CPU101は入力された選択信号に対
応してI/OLSI102に電源制御信号Gを出力させる。信号
Gが入力されたとき、電源回路50は、段階的又は連続的
に変化する電圧のうち所定の電圧(例えば35V(印字力
強)又は17V(印字力弱)のうち選択された方)をヘッ
ドドライバ104に供給する。
この他例えばギャップ切り替えレバーや紙厚検出器
(図示せず)を電圧変更手段とし、その出力に連動して
自動的に電圧を変更させるようにすることもできる。
第20図は従来のワイヤドットヘッドにおいて、その印
加電圧Vhに対する印字力の変化を前述した場合と同様に
して測定した場合の結果を表わしている。同図より明ら
かなように、約21V以下(図中線cより左側)において
は印字力は不安定となり、約25V以上(線dより右側)
においては一定の印字力が得られる。その中間の領域
(線cとdの間)において印字力は電圧Vhに対応して変
化するが、その領域の幅が狭く、その間における変化の
程度が急である。従ってこの間において印字力を所定値
に安定して調整、変更することは実質的に困難である。
これは印字ワイヤの駆動時間が実際の印字ワイヤの運動
の状態とは無関係に一義的に決定されてしまうからであ
る。換言すれば、この場合、ワイヤドットヘッドに供給
するエネルギーを本来必要とするエネルギーより小さく
して印字を行うようにするため、印字媒体の種類やワイ
ヤドットヘッドの特性のバラツキ等により印字力が変化
し、一定の印字力を得ることが極めて困難となる。
以上本発明をバネ開放型のワイヤドットヘッドに応用
した場合を例として説明したが、電磁石吸引型(クラッ
パ型)のワイヤドットヘッドにも本発明は応用が可能で
ある。
〔発明の効果〕
以上の如く本発明によれば、印字ワイヤの変位をセン
サにより検出し、そのセンサの出力に対応して印字ワイ
ヤの駆動を制御するようにしたので、印字媒体の厚さや
製造部品のばらつきに拘わらず、常に過不足のない最適
なエネルギーで効率的に一定の品位の印字を行うことが
できる。従って騒音も最小限のものとすることができ
る。また駆動電圧を調整することにより印字力を自由か
つ安定に変更することが可能になる。その結果例えば印
字ドットの径、印字濃度等を異なる階調で表現するとい
った、新たな機能を付加することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のワイヤドットヘッドの断面図、 第2図は従来のワイヤドットインパクトプリンタのブロ
ック図、 第3図はタイマ回路の回路図、 第4図はタイマ回路の動作波形図、 第5図はヘッドドライバの回路図、 第6図はヘッドドライバの動作波形図、 第7図は従来のワイヤドットヘッドの断面図、 第8図は本発明のワイヤドットインパクトプリンタのブ
ロック図、 第9図はプリント配線板の配線図、 第10図はプリント配線板の配置図、 第11図はセンサ回路の回路図、 第12図はセンサ回路の原理説明図、 第13図は第12図の動作波形図、 第14図は印字ワイヤの変位量とセンサ回路の出力電圧の
特性図、 第15図はタイミング回路とヘッドドライバの回路図、 第16図は第15図の動作波形図、 第17図は印字力測定装置の側面図、 第18図は第17図の接続図、 第19図は本発明のワイヤドットヘッドの印加電圧と印字
力の特性図、 第20図は従来のワイヤドットヘッドの印加電圧と印字力
の特性図である。 50……電源回路 51……センサ 52……センサ回路 53……タイミング回路 104……ヘッドドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森 智裕 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−173677(JP,A) 特開 昭60−63173(JP,A) 特開 昭64−53860(JP,A) 特開 昭61−74857(JP,A) 実開 昭62−9530(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーマチュア近傍に設けられたコアに巻装
    されたコイルの磁界を変化させることによって印字媒体
    に印字する複数の印字ワイヤと、 前記印字ワイヤの変位を検出するセンサと、 前記センサから出力される印字ワイヤの変位信号を微分
    して形成される速度信号を基準にしてタイミング信号を
    生成するタイミング回路と、 前記タイミング信号に対応して前記印字ワイヤを駆動す
    るヘッドドライバと を備えるワイヤドットインパクトプリンタにおいて、 前記センサは、前記各印字ワイヤ毎に、一方電極が前記
    各印字ワイヤと連動するアーマチュアの表面に、他方電
    極が前記アーマチュアと対向する基板面にそれぞれ設け
    られるキャパシタ構造のものであって、 前記タイミング回路では、前記速度信号が所定速度を越
    えたとき前記ヘッドドライバをその駆動電源と切離し、
    かつ前記印字ワイヤが前記印字媒体に当接したとき前記
    コイルに生じている回生電流を消滅させるためのタイミ
    ング信号を生成することを特徴とするワイヤドットイン
    パクトプリンタ。
  2. 【請求項2】前記ヘッドドライバに印加される駆動電源
    の電圧を変更する変更手段をさらに備える請求項1記載
    のワイヤドットインパクトプリンタ。
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US4523867A (en) * 1983-07-25 1985-06-18 Genicom Corporation Bi-directional drive print wire actuator with forward-velocity and reverse-position closed loop feedback control

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