JP3426280B2 - ワイヤドットヘッドの駆動装置 - Google Patents

ワイヤドットヘッドの駆動装置

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JP3426280B2
JP3426280B2 JP7711093A JP7711093A JP3426280B2 JP 3426280 B2 JP3426280 B2 JP 3426280B2 JP 7711093 A JP7711093 A JP 7711093A JP 7711093 A JP7711093 A JP 7711093A JP 3426280 B2 JP3426280 B2 JP 3426280B2
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忠 笠井
直司 阿久津
智裕 小森
英昭 石水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタにおけるワイ
ヤドットヘッドの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤドットヘッドを使用したプ
リンタは、印字媒体の自由度が高く、複写紙などを使用
することができ、高い需要を得ている。前記ワイヤドッ
トヘッドは、永久磁石の磁気吸引力によって印字ワイヤ
を駆動するようになっている。前記プリンタは、ワイヤ
ドットヘッドの型式から、プランジャ型、ばねチャージ
型及びクラッパ型に分けられる。
【0003】このうち、ばねチャージ型のものは、印字
ワイヤを固定したアーマチュアをバイアス用の板ばねに
よって揺動自在に支持し、該アーマチュアをあらかじめ
前記バイアス用の板ばねの弾性力に抗して永久磁石によ
りコアに吸引させておき、印字の際に、前記コアに巻装
されたコイルを励磁させて前記永久磁石と逆方向に磁束
を発生させ、前記アーマチュアを解放させる構造となっ
ている。
【0004】ところで、ワイヤドットヘッドのドライブ
時間はタイマ回路によって一義的に決定され、その値は
電源電圧の変動の実験データなどに基づいて予測した最
適値が設定される。しかし、ワイヤドットヘッドの特性
のばらつき、印字ワイヤの先端部と印字媒体の間の距
離、コイル相互間の磁気的な干渉や特性のばらつき等に
よってタイマ回路によるドライブ時間が実際に必要とさ
れるドライブ時間より短くなったり、長くなったりする
場合がある。
【0005】すなわち、ドライブ時間が短いと、印字ワ
イヤの先端部が印字媒体に衝突する際の速度が低く、印
字の際のエネルギが小さくなるため、印字品位が低下し
たり、印字ワイヤの先端部が印字媒体に届かず、印字す
ることができないというような問題が生じ、また、ドラ
イブ時間が長いと、印字ワイヤの突出後に吸引力が働く
のが遅くなり、印字ワイヤが通常の位置に戻るのが遅く
なるため、次の印字の際の印字ワイヤの突出に間に合わ
なくなり、印字速度を低下させなければ印字することが
できなくなる。
【0006】そこで、必要とされるドライブ時間が印字
動作ごと又は印字ワイヤごとに相違するような場合で
も、印字品位を維持することができ、印字速度を低下さ
せることのないワイヤドットヘッドの駆動装置が提供さ
れている(特開昭64−53860号公報参照)。この
場合、印字ワイヤの変位を検出するセンサが設けられ、
センサ回路が前記センサから印字ワイヤの変位に対応す
る信号を取り出して出力し、タイミング抽出回路が印字
ワイヤの移動開始タイミング及び印字媒体との衝突タイ
ミングを抽出し、コイルに供給されるコイル電流を制御
するようになっている。すなわち、移動開始タイミング
を受けた時、又はその一定時間後に印加電流を遮断し、
衝突タイミングを受けた時に回制電流を遮断するように
している。
【0007】ところが、前記ワイヤドットヘッドの駆動
装置において、印字ワイヤの変位を検出するセンサは、
静電容量の微小な変化を測定するようになっているた
め、ノイズの影響を受けやすい。そして、基板の隣接パ
ターンからの誘導ノイズや他の印字ワイヤの駆動時にお
ける電源電圧の変動が特に大きいと、センサ回路に内蔵
された低域ろ波器はそれらノイズを除去しきれず、タイ
ミング抽出回路においてそれらをタイミングとして抽出
してしまう。その場合、本来期待されるタイミングより
も早くセンサ信号が切り換わることがある。また、直前
に駆動された印字ワイヤのリバウンドの影響などで本来
期待されるタイミングよりも異常に早くセンサ信号が切
り換わることもある。
【0008】このようなとき、コイルに印加電流が流れ
る時間、すなわち印加時間が短くなり、印字かすれや脱
ドットが発生しやすくなってしまう。また、ノイズの影
響を受けないように電源パターンを強化したりシールド
を設けたりすることができるが、部品点数が増加してワ
イヤドットヘッドが大型化し、コストが上昇してしま
う。
【0009】そこで、基板の隣接パターンからの誘導ノ
イズや他の印字ワイヤの駆動時における電源電圧の変動
が大きい場合などに、印字かすれや脱ドットが発生して
印字品位が低下することがないワイヤドットヘッドの駆
動装置が提供されている(特願平3−279619号参
照)。この場合、印加電流が流れる時間を制御するため
の第1の信号及び回制電流が流れる時間を制御するため
の第2の信号が出力される。該第1の信号及び第2の信
号は駆動回路に送られ、印加電流及び回制電流が発生さ
せられる。
【0010】また、リミット回路が設けられ、第1の信
号及び第2の信号を有効にする時間を設定するための信
号をドライブ制御回路に対して出力する。該ドライブ制
御回路は、最初の移動開始タイミングで第1の信号を無
効にし、最初の衝突タイミングで第2の信号を無効に
し、2回目以降は、移動開始タイミングで第2の信号を
有効にし、衝突タイミングで第2の信号を無効にする。
【0011】この場合、センサ信号にノイズが発生する
と、移動開始タイミング及び衝突タイミングがそれぞれ
複数個生じるが、2回目以降は、移動開始タイミングで
第2の信号を有効にし、衝突タイミングで第2の信号を
無効にするため、そのたびに回制電流が発生させられる
ことになる。したがって、基板の隣接パターンからの誘
導ノイズや他の印字ワイヤのドライブ時における電源電
圧の変動が大きい場合などに、印加電流及び回制電流が
誤って発生され、本来のセンサ出力に基づく印加電流及
び回制電流が発生されなくなるのを防止することができ
る。その結果、印字かすれや脱ドットが発生して印字品
位が低下することがなくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のワイヤドットヘッドの駆動装置においては、センサ
信号にノイズが発生した場合、ノイズと本来のセンサ出
力の間の時間が長いと、その分第2の信号がローレベル
を保持する時間が長くなってしまう。したがって、コイ
ル電流が電源に吸収されて値が急速に小さくなってしま
う。
【0013】その後、本来のセンサ出力で回制電流が再
度コイルに流れようとしても、この時、回制電流は不足
しており、コイルに十分に流れることができない。本発
明は、前記従来のワイヤドットヘッドの駆動装置の問題
点を解決して、ノイズと本来のセンサ出力の間の時間が
長くなっても、回制電流を十分にコイルに流すことがで
き、印字かすれや脱ドットが発生するのを確実に防止
し、印字品位を向上させることができるワイヤドットヘ
ッドの駆動装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のワ
イヤドットヘッドの駆動装置においては、印字ワイヤを
固定するアーマチュアに対向して電磁石を配設し、該電
磁石のコイルに流れる印加電流、及び該印加電流の遮断
後に前記コイルに流れ続ける回制電流を制御するように
なっている。
【0015】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、及び前記第2の信号を有効にする時間
の最大値を設定する第2最大値設定信号を発生させ、前
記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路とを
有する。
【0016】また、前記ドライブ制御回路は、前記第1
最大値設定信号が有効である間は第2の信号を有効とす
る手段を備える。
【0017】本発明の他のワイヤドットヘッドの駆動装
置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュアに対
向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる印加
電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ続け
る回制電流を制御するようになっている。
【0018】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、前記センサ信号を受け、センサ信号の
ノイズを除去してノイズ除去センサ信号を発生させるノ
イズ除去回路と、該ノイズ除去回路が出力するノイズ除
去センサ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信
号及び印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御す
るための第1の信号及び前記回制電流を制御するための
第2の信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ
制御回路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、
第2の信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、
第1の信号が有効であり、第2の信号が無効である間、
前記回制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号
及び第2の信号を有効にする時間を設定するための信号
を前記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路
とを有する。
【0019】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0020】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、前記第2の信号を有効にする時間の最
小値を設定する第2最小値設定信号、及び前記第2の信
号を有効にする時間の最大値を設定する第2最大値設定
信号を発生させ、前記ドライブ制御回路に対して出力す
るリミット回路とを有する。
【0021】また、前記ドライブ制御回路は、前記第1
最大値設定信号が有効である間はセンサ信号が無効にな
ると第1の信号を有効にする手段、及び前記第2最小値
設定信号が有効である間は第2の信号を有効にする手段
を備える。
【0022】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0023】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、前記第2の信号を有効にする時間の最
小値を設定する第2最小値設定信号、及び前記第2の信
号を有効にする時間の最大値を設定する第2最大値設定
信号を発生させ、前記ドライブ制御回路に対して出力す
るリミット回路とを有する。
【0024】また、前記ドライブ制御回路は、印字トリ
ガ信号の次のパルスが入力されると、前記第1最小値設
定信号、第1最大値設定信号、第2最小値設定信号及び
第2最大値設定信号のうちの少なくとも一つを無効にす
る手段を備える。
【0025】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0026】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、及び前記第2の信号を有効にする時間
の最大値を設定する第2最大値設定信号を発生させ、前
記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路とを
有する。
【0027】また、前記第1最大値設定信号が有効にな
ると、次のタイミングで無効になるようにレジスタの設
定値が設定される。
【0028】
【作用】本発明によれば、前記のようにワイヤドットヘ
ッドの駆動装置においては、印字ワイヤを固定するアー
マチュアに対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイル
に流れる印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイ
ルに流れ続ける回制電流を制御するようになっている。
【0029】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、及び前記第2の信号を有効にする時間
の最大値を設定する第2最大値設定信号を発生させ、前
記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路とを
有する。
【0030】また、前記ドライブ制御回路は、前記第1
最大値設定信号が有効である間は第2の信号を有効とす
る手段を備える。この場合、前記第1最大値設定信号が
有効である間にノイズが発生してセンサ信号が無効にな
っても、第2の信号を有効にしておき、第1最大値設定
信号が無効になった後はセンサ信号が無効になると第2
の信号を無効にする。
【0031】本発明の他のワイヤドットヘッドの駆動装
置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュアに対
向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる印加
電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ続け
る回制電流を制御するようになっている。
【0032】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、前記センサ信号を受け、センサ信号の
ノイズを除去してノイズ除去センサ信号を発生させるノ
イズ除去回路と、該ノイズ除去回路が出力するノイズ除
去センサ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信
号及び印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御す
るための第1の信号及び前記回制電流を制御するための
第2の信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ
制御回路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、
第2の信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、
第1の信号が有効であり、第2の信号が無効である間、
前記回制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号
及び第2の信号を有効にする時間を設定するための信号
を前記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路
とを有する。この場合、ノイズが発生してセンサ信号が
一時的に有効になっても、ドライブ制御回路には本来の
センサ出力のセンサ信号だけが入力される。
【0033】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0034】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、前記第2の信号を有効にする時間の最
小値を設定する第2最小値設定信号、及び前記第2の信
号を有効にする時間の最大値を設定する第2最大値設定
信号を発生させ、前記ドライブ制御回路に対して出力す
るリミット回路とを有する。
【0035】また、前記ドライブ制御回路は、前記第1
最大値設定信号が有効である間はセンサ信号が無効にな
ると第1の信号を有効にする手段、及び前記第2最小値
設定信号が有効である間は第2の信号を有効にする手段
を備える。
【0036】この場合、前記第1最大値設定信号が有効
である間にノイズが発生して一時的にセンサ信号が有効
になると、その間は第1の信号が無効になるが、その
後、ノイズが消えてセンサ信号が無効になると、第1の
信号が有効になる。また、前記第2最小値設定信号が有
効である間はセンサ信号が無効になっても第2の信号を
有効にしておく。
【0037】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0038】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、前記第2の信号を有効にする時間の最
小値を設定する第2最小値設定信号、及び前記第2の信
号を有効にする時間の最大値を設定する第2最大値設定
信号を発生させ、前記ドライブ制御回路に対して出力す
るリミット回路とを有する。
【0039】また、前記ドライブ制御回路は、印字トリ
ガ信号の次のパルスが入力されると、前記第1最小値設
定信号、第1最大値設定信号、第2最小値設定信号及び
第2最大値設定信号のうちの少なくとも一つを無効にす
る手段を備える。
【0040】この場合、前記第1最大値設定信号が有効
である間に印字トリガ信号の次のパルスが入力される
と、第1最大値設定信号が無効になり、第1最小値設定
信号が有効になる。このとき、印字トリガ信号の次のパ
ルスが入力された時に有効であった第2最小値設定信号
が無効になり、同時に第2最大値設定信号が有効になる
が、該第2最大値設定信号は第1最小値設定信号が無効
になると同時に無効になる。
【0041】また、前記第1最小値設定信号が有効であ
る間に印字トリガ信号の次のパルスが入力されると、第
1最小値設定信号が無効になり、第1最大値設定信号が
有効になり、次のクロックで第1最大値設定信号が無効
になり、第1最小値設定信号が有効になる。このとき、
印字トリガ信号の次のパルスが入力された時に無効であ
った第2最小値設定信号が有効になる。そして、その
後、該第2最小値設定信号が無効になるとともに第2最
大値設定信号が有効になるが、該第2最大値設定信号は
次のクロックで無効になる。
【0042】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0043】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、及び前記第2の信号を有効にする時間
の最大値を設定する第2最大値設定信号を発生させ、前
記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路とを
有する。
【0044】また、前記第1最大値設定信号が有効にな
ると、次のタイミングで無効になるようにレジスタの設
定値が設定される。
【0045】この場合、第1最小値設定信号が無効にな
るとともに第1最大値設定信号が有効になるが、第1最
大値設定信号が有効になると、次のタイミングで無効に
なるようにレジスタの設定値が設定されるので、前記タ
イミングで第1の信号が無効になる。したがって、セン
サ信号は第1の信号の状態に影響を与えない。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施例を
示すワイヤドットヘッドの駆動装置のブロック図であ
る。図において、4はワイヤドットヘッド、43はセン
サ、44はセンサ回路、45はタイミング抽出回路、4
6はドライブ回路、47は制御回路である。
【0047】次に、前記ワイヤドットヘッド4及びセン
サ43の詳細について説明する。図3はワイヤドットヘ
ッドの縦断面図、図4はプリント基板の平面図、図5は
プリント基板の要部斜視図である。図3において、30
はワイヤドットヘッド4内に複数本備えられた(図では
2本のみを示す。)印字ワイヤ、31は該印字ワイヤ3
0を案内するガイド孔31aを有する前面カバー、32
は磁性体から成るアーマチュア、33は該アーマチュア
32を支持する板ばねである。また、34はベース板、
35はコア35aの外周にコイル35bを巻装させて構
成される電磁石、36は前記コイル35bにコイル電流
を供給するための図示しないプリント配線及びコネクタ
端子を有するプリント基板、37は永久磁石、38は台
板、39はスペーサ、40はヨーク、41はプリント基
板、42はクランプである。前記プリント基板36はコ
ネクタ端子を介してドライブ回路46に接続され、該ド
ライブ回路46(図2)からコイル電流が供給されるよ
うになっている。
【0048】前記クランプ42は、ベース板34、永久
磁石37、台板38、スペーサ39、板ばね33、ヨー
ク40、プリント基板41、前面カバー31を順に積層
させて一体にした状態で、これら各要素を狭圧保持す
る。また、板ばね33の自由端33a側にはアーマチュ
ア32が支持され、このアーマチュア32の先端32a
には一本の印字ワイヤ30の基部30aが固着される。
そして、印字ワイヤ30の先端部30bは前面カバー3
1のガイド孔31aに案内されて印字媒体の所定位置に
衝突するようになっている。
【0049】図4及び5に示すように、プリント基板4
1のアーマチュア32と対向した位置に、銅箔(はく)
パターンから成るセンサ電極10aが設けられ、該セン
サ電極10aはプリント配線によってプリント基板41
の端部に備えられたコネクタ端子41aに接続される。
前記プリント基板41はヨーク40との絶縁を保つた
め、絶縁被膜でコーティングされている。したがって、
センサ電極10aとアーマチュア32の間には静電容量
が現れ、その値は両者の間隔が大きくなるほど小さくな
り、両者の間隔が小さくなるほど大きくなる。
【0050】そこで、前記センサ43は前記静電容量の
変化に基づいて印字ワイヤ30の変位すなわちアーマチ
ュア32の変位を検出する。そのため、前記プリント基
板41はコネクタ端子41aを介して前記センサ回路4
4に接続される。前記構成のワイヤドットヘッド4にお
いて、コイル35bに通電しないときには、アーマチュ
ア32を板ばね33の弾性力に抗して永久磁石37の吸
引力によりコア35aに吸引させておく。この状態でコ
イル35bに通電すると、電磁石35の磁束で永久磁石
37の磁束が打ち消され、アーマチュア32は永久磁石
37の吸引力から解放され、板ばね33の弾性力によっ
て前面カバー31側(図の上方向)に移動する。そし
て、板ばね33が移動すると、アーマチュア32も前面
カバー31側に移動し、印字ワイヤ30はガイド孔31
aから突出し印字媒体に衝突して印字する。
【0051】ここで、ヨーク40は電磁石35が形成す
る磁気回路の一部を構成するとともに、センサ電極10
aの相互干渉を断つ役割を果たす。図6はセンサ回路及
びタイミング抽出回路の詳細ブロック図、図7はセンサ
回路のタイムチャート、図8はタイミング抽出回路のタ
イムチャートである。図6において、51,52は発振
器、53は混合器、54,55は低域ろ波器、56は波
形整形器、57はパルスカウント検出器であり、これら
は前記センサ43に対応するセンサ回路44を構成す
る。また、60は微分回路、61は電圧比較器であり、
これらは前記センサ43に対応するタイミング抽出回路
45を構成する。なお、実際にはこれらのセンサ回路4
4及びタイミング抽出回路45が各センサ43ごとに設
けられる。
【0052】前記発振器51にはセンサ43が接続され
ており、その静電容量によって発振周波数が変化する。
さらに、発振器51,52の各出力は混合器53に入力
される。前記発振器51,52の発振周波数はそれぞれ
約100〔MHZ 〕と約110〔MHZ 〕に調整されて
いて、混合器53の出力には両発振周波数の和と差の周
波数成分が含まれる。次に、この出力は低域ろ波器54
に入力され、約10〔MHZ 〕の差の周波数成分のみ取
り出されて増幅される。
【0053】前記センサ43の静電容量は印字ワイヤ3
0が印字媒体の方向に移動すると増大し、印字ワイヤ3
0が通常の位置に戻っている時に最小となる。したがっ
て、印字ワイヤ30が印字媒体の方向に変位している場
合、発振器51の発振周波数が低下し、低域ろ波器54
が出力する信号Aの周波数は高くなる。さらに、この低
域ろ波器54が出力する信号Aは波形整形器56に入力
されて方形波に整形され、その後ワンショットマルチバ
イブレータによって構成されたパルスカウント検出器5
7に対して出力され、更に低域ろ波器55に出力され
る。
【0054】図7において、前記低域ろ波器54(図
6)が出力する信号A、波形整形器56が出力する信号
B、パルスカウント検出器57が出力する信号C及び低
域ろ波器55が出力する信号Dの波形を示す。すなわ
ち、周波数の変化は、同じパルス幅のパルス列に変換さ
れ、積分されることによって電圧の変化として取り出さ
れ、この電圧は印字ワイヤ30(図3)が印字媒体の方
向に移動した場合のアーマチュア32の変位に応じて高
くなる。このようにして、アーマチュア32の変位はセ
ンサ回路44で電圧信号に変換され、タイミング抽出回
路45に対して出力される。
【0055】前記タイミング抽出回路45において、前
記低域ろ波器55が出力する信号Dは微分回路60に入
力され、該微分回路60が出力する信号Eは電圧比較器
61に入力される。図8に示すように、アーマチュア3
2の変位に対応した信号D(ただし、図7とは時間軸上
のパラメータが異なる。)は微分回路60で微分され、
直流的な変動が取り除かれるとともに、ほぼアーマチュ
ア32の変位の速度に対応する信号Eとなって出力され
る。この場合、印字ワイヤ30の移動開始はアーマチュ
ア32の変位速度が“0”から急速に正の値になる所で
あり、また、印字ワイヤ30の衝突はアーマチュア32
の変位速度が正の値から急速に負の値に変化する所であ
る。したがって、信号Eを“0”よりもやや大きい比較
電圧と比較することによってこれらのタイミングを検出
することが可能であり、電圧比較器61でこれを行って
いる。該電圧比較器61が出力するセンサ信号Fにおい
て、パルスの前端が印字ワイヤ30の移動開始タイミン
グに、後端が印字ワイヤ30の衝突タイミングに対応し
ている。
【0056】なお、前記センサ信号Fには、アーマチュ
ア32が戻ってきた際にコア35aと衝突し、リバウン
ドした時に発生する速度の変化も混入している。前記タ
イミング抽出回路45は、電圧比較器61のセンサ信号
Fを直接ドライブ回路46及び制御回路47に対して出
力する。図1は本発明の第1の実施例を示すワイヤドッ
トヘッドの駆動装置におけるドライブ回路の内部ブロッ
ク図である。
【0057】図において、64はリミット回路、65は
ドライブ制御回路、66は駆動回路である。前記リミッ
ト回路64は制御回路47(図2)から印字トリガ信号
Iが入力され、印加時間及び回制時間を制御するための
3種類の第1最小値設定信号としての信号LMIN、第
1最大値設定信号としての信号LMAX、及び第2最大
値設定信号としての信号KMAXを出力する。また、ド
ライブ制御回路65は前記信号LMIN,LMAX,K
MAX及び印字トリガ信号Iが入力され、さらに、制御
回路47から印字パターン信号Gが、タイミング抽出回
路45からセンサ信号Fが入力され、第1の信号として
の信号L及び第2の信号としての信号Kを駆動回路66
に対して出力する。なお、リミット回路64及びドライ
ブ制御回路65には、図示しない共通のクロック信号C
LKとリセット信号RESETが分配されている。
【0058】図9は本発明の第1の実施例を示すワイヤ
ドットヘッドの駆動装置におけるリミット回路の詳細
図、図10は本発明の第1の実施例を示すワイヤドット
ヘッドの駆動装置におけるドライブ制御回路の詳細図、
図11は本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘッ
ドの駆動装置における駆動回路の詳細図、図12は本発
明の第1の実施例を示すワイヤドットヘッドの駆動装置
における第1のタイムチャートである。図12の(a)
は通常動作時のタイムチャート、(b)は波形割れ時の
タイムチャートである。
【0059】図9において、22はNORゲート、23
はORゲート、24はインバータ、64はリミット回
路、68〜70はレジスタ、71,72はカウンタ、7
3〜75はコンパレータ、76〜78はANDゲート、
79〜81はJKフリップフロップである。また、Iは
印字トリガ信号、CLKはクロック信号、RESETは
リセット信号である。前記レジスタ68〜70は図示し
ない制御線によって制御回路47(図2)と接続されて
いて、印字動作に先立ってあらかじめ値が設定されてい
る。
【0060】次に、前記構成のリミット回路64の動作
について図12を併用して説明する。前記リミット回路
64は、前記信号L,Kがハイレベル(有効)を保持す
る時間を設定するために設けられていて、前記信号LM
IN,LMAX,KMAXを発生させる。
【0061】すなわち、制御回路47から印字トリガ信
号Iが入力されると、NORゲート22の信号がローレ
ベル(無効)になり、ロード信号LDNとしてカウンタ
71に入力され、該カウンタ71の値が "0”にロード
される。また、JKフリップフロップ79の信号LMI
NがハイレベルになるためORゲート23の信号がハイ
レベルになり、イネーブル信号ENとしてカウンタ71
に入力され、カウント動作が開始される。該カウンタ7
1の値がインクリメントされてレジスタ68の値と等し
くなると、コンパレータ73の信号がハイレベルに、A
NDゲート76の信号がハイレベルになって、JKフリ
ップフロップ79の信号LMINがローレベルになる。
【0062】この時、ANDゲート76の信号はJKフ
リップフロップ80及びNORゲート22にも入力さ
れ、JKフリップフロップ80の信号LMAXがハイレ
ベルになるとともに、カウンタ71の値は "0”にロー
ドされ、再度カウント動作を開始する。また、同時にA
NDゲート76の信号はJKフリップフロップ81及び
インバータ24にも入力されるため、JKフリップフロ
ップ81の信号KMAXがハイレベルになり、カウンタ
72の値が "0”にロードされ、カウント動作を開始す
る。
【0063】その後、前記カウンタ71の値がレジスタ
69の値と等しくなると、コンパレータ74の信号がハ
イレベルになり、JKフリップフロップ80の信号LM
AXはローレベルになる。そして、前記レジスタ70の
値はレジスタ69の値より大きく設定してあるため、信
号LMAXがローレベルになって所定の時間が経過して
カウンタ72の値がレジスタ70の値と等しくなると、
コンパレータ75の信号がハイレベルになり、JKフリ
ップフロップ81の信号KMAXがローレベルになる。
【0064】次に、ドライブ制御回路65及び駆動回路
66について説明する。図10において、25,83,
84はJKフリップフロップ、65はドライブ制御回
路、85はDフリップフロップ、26,86〜91はA
NDゲート、93,94はORゲート、96〜99はイ
ンバータである。また、LMIN,LMAX,KMAX
はリミット回路64(図9)からの信号、Gは制御回路
47(図2)からの印字パターン信号、Iは制御回路4
7からの印字トリガ信号、Fはタイミング抽出回路45
からのセンサ信号、L,Kは駆動回路66(図1)に対
して出力される信号、CLKはクロック信号、RESE
Tはリセット信号である。
【0065】また、図11において、66は駆動回路、
105,106はバッファゲート、Tr1〜Tr3はト
ランジスタ、D1,D2はダイオード、Ln はコイルで
ある。前記バッファゲート106に入力される信号Kが
ハイレベルになると、トランジスタTr3がオンになる
ため、電源VccがコイルLn に印加され、矢印aに示す
ように電源Vcc→トランジスタTr2→コイルLn →ト
ランジスタTr3→グランドの順にコイル電流として印
加電流が流れる。
【0066】次に、前記バッファゲート105に入力さ
れる信号Lがローレベルになると、トランジスタTr
1,Tr2がオフになり、電源Vccは切断されるが、コ
イルL n が発生する起電力によって矢印bに示すように
コイルLn →トランジスタTr3→グランド→ダイオー
ドD1→コイルLn の順にコイル電流として回制電流が
流れる。この状態で信号Kがローレベルになると、トラ
ンジスタTr3がオフになりコイル電流は矢印cに示す
ようにダイオードD1,D2を通って電源Vccに吸収さ
れ、急速に“0”になる。
【0067】前記構成のドライブ制御回路65及び駆動
回路66において、制御回路47からの印字パターン信
号Gがハイレベルになり、印字トリガ信号Iが入力され
ると、ANDゲート86の信号がハイレベルになり、J
Kフリップフロップ83の信号Lがハイレベルになる。
また、同時にANDゲート86の信号及びORゲート9
4の信号がハイレベルになるため、Dフリップフロップ
85の信号Kもハイレベルになる。前記JKフリップフ
ロップ83はK端子にハイレベルの信号が入力されない
限り出力端子の信号をハイレベルに保持し、ORゲート
94の信号をハイレベルに保持する。したがって、その
間Dフリップフロップ85の信号Kもハイレベルに保持
される。この時、駆動回路66において、図11の矢印
aで示すようにコイルLn に印加電流が流れる。
【0068】しばらくすると、印字ワイヤ30(図3)
は移動を開始し、これに対応して微分回路60(図6)
から出力される信号Eが徐々に高くなり、電圧比較器6
1の比較電圧より高くなった時にセンサ信号Fがハイレ
ベルになる。この時、信号LMINがローレベルである
ため、インバータ97の信号はハイレベルである。した
がって、ANDゲート88,93の信号がハイレベルに
なるため、JKフリップフロップ83の信号Lはローレ
ベルになり、同時にJKフリップフロップ84の信号が
ハイレベルになる。
【0069】そして、ANDゲート91の信号がハイレ
ベルになるので、ORゲート94の信号がハイレベルを
保持するとともにDフリップフロップ85の信号Kもハ
イレベルを保持する。したがって、駆動回路66におい
て、図11の矢印bで示すようにコイルLn に回制電流
が流れる。次に、印字ワイヤ30が印字媒体に衝突し、
センサ信号FがローレベルになるとANDゲート91の
信号がローレベルになるため、Dフリップフロップ85
の信号Kはローレベルになる。この時、駆動回路66に
おいて、図11の矢印cで示すようにコイルLn に電流
が流れ、該電流が電源VCCに吸収され急速に“0”にな
り、1回の印字動作が終了する。その後、JKフリップ
フロップ84の信号は信号KMAXの立下がりでローレ
ベルに戻る。
【0070】次に、センサ信号Fにノイズの影響で波形
割れが生じた場合について説明する。前記JKフリップ
フロップ83の信号L及びDフリップフロップ85の信
号Kがハイレベルになっている時に、図12の(b)の
ように信号Eにノイズが発生するとセンサ信号Fにもノ
イズとして波形割れが生じる。すなわち、ノイズによる
センサ信号Fの立上がりでJKフリップフロップ83の
信号Lがローレベルに、JKフリップフロップ25,8
4の信号がハイレベルになる。そして、信号Eのノイズ
が消えてセンサ信号Fがローレベルになり、しばらくし
て本来のセンサ出力によってセンサ信号Fがハイレベル
になるが、その間JKフリップフロップ25の信号はハ
イレベルを保持しているので信号Kもハイレベルを保持
する。続いて、JKフリップフロップ25の信号は、信
号LMAXがローレベルになりANDゲート26の信号
がハイレベルになるとローレベルになる。したがって、
センサ信号Fがローレベルになると信号Kは初めてロー
レベルに切り換わる。この時のコイル電流は図に示すよ
うになり、JKフリップフロップ25の信号がハイレベ
ルを保持している間はセンサ信号Fに波形割れが生じて
も回制電流が流れ続ける。
【0071】ところで、この場合、信号LMAXがハイ
レベルを保持している間は信号Kはハイレベルを保持す
ることになる。したがって、信号LMAXは信号Kがハ
イレベルを保持する時間の最小値を設定する第2最小値
設定信号としての信号KMINとしても機能することに
なる。ここで、従来のワイヤドットヘッドの駆動装置に
おける波形割れ時のタイムチャートについて説明する。
【0072】図13は従来のワイヤドットヘッドの駆動
装置のタイムチャートである。図の(a)は通常動作時
のタイムチャート、(b)は波形割れ時のタイムチャー
トである。この場合、(b)に示すように信号Eにノイ
ズが発生すると、センサ信号Fの立上がりで信号Lがロ
ーレベルになりそのまま保持され、センサ信号Fの立下
がりで信号Kがローレベルになりそのまま保持される。
したがって、信号Lがハイレベルの間がコイルLn (図
11)に印加電流が流れる印加時間となり、信号Lがロ
ーレベルになった後、信号Kがローレベルになるまでの
間がコイルLn に回制電流が流れる回制時間となる。
【0073】このように、波形割れ時においては、回制
電流が流れる回制時間が通常動作時よりかなり短くなる
ことが分かる。これに対して、本発明のワイヤドットヘ
ッド4(図2)の駆動装置においては、図12の(b)
に示すように、ノイズが消えたことによるセンサ信号F
の立下がりの後、本来のセンサ出力によるセンサ信号F
の立上がりまでの間信号Kがハイレベルを保持するよう
になっているので、その後信号Kがローレベルになるま
で回制時間が形成される。したがって、回制時間が長く
なる分だけ回制電流が多く流れる。
【0074】ところで、図11において、前記信号Lは
矢印aに示すようにコイルLn に印加電流を流すため
の、信号Kは矢印bに示すようにコイルLn に回制電流
を流すためのものであるが、両信号L,Kを適正な波形
で出力するため、すなわち信号Lをハイレベルにする時
間の最小値及び最大値を設定するために信号LMIN,
LMAXが、また、信号Kをハイレベルにする時間の最
大値を設定するために信号KMAXが発生させられる。
【0075】そして、信号Lの立下がりを信号LMIN
の立下がりから信号LMAXの立下がりまでの範囲に納
めるように設定し、信号Kの立下がりを信号LMAXの
立下がりから信号KMAXの立下がりまでの範囲に納め
るように設定している。この範囲に納めることができる
と、センサ43の静電容量を反映させて、印加時間及び
回制時間を印字に最適な値に設定することができる。前
記信号Lの立下がりや信号Kの立下がりを前記範囲に納
めることができない場合は信号Eが異常な状態であるの
で、印字動作を保護するために、次に示す四つの方法で
印加時間及び回制時間を設定するようにしている。
【0076】図14は本発明の第1の実施例を示すワイ
ヤドットヘッドの駆動装置における第2のタイムチャー
ト、図15は本発明の第1の実施例を示すワイヤドット
ヘッドの駆動装置における第3のタイムチャート、図1
6は本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘッドの
駆動装置における第4のタイムチャート、図17は本発
明の第1の実施例を示すワイヤドットヘッドの駆動装置
における第5のタイムチャートである。図14の(a)
はセンサ信号Fの立上がりが信号LMINの立下がりよ
り前になった場合のタイムチャート、図14の(b)は
センサ信号Fの立上がりが信号LMAXの立下がりより
後になった場合のタイムチャート、図15の(a)はセ
ンサ信号Fの立下がりが信号KMAXの立下がりより後
になった場合のタイムチャート、図15の(b)はセン
サ信号Fが出力されない場合のタイムチャート、図17
の(a)はセンサ信号Fがハイレベルを保持する場合の
タイムチャート、(b)は信号LMAXがハイレベルを
保持している間にセンサ信号Fがハイレベルになりロー
レベルになる場合のタイムチャートである。
【0077】図14の(a)においては、センサ信号F
の立上がりで信号Lがローレベルになると、信号Lをハ
イレベルにする時間が非常に短くなってしまうので、信
号LMINの立下がりまでANDゲート88の信号をロ
ーレベルに保持し、信号Lをそのままハイレベルに保持
するようにしている。こうすることにより、信号LMI
Nの立下がりより前に信号Lがローレベルになることが
なくなる。そして、図16に示すように、信号LMIN
の立下がりより前に波形割れが生じた場合でも信号Lが
ローレベルになることがなくなり、印字動作を保護する
ことができる。すなわち、印加時間の最小値を設定する
ことができる。
【0078】図14の(b)においては、センサ信号F
の立上がりが遅く、それを待っていると信号Lをハイレ
ベルにする時間が長くなってしまう。したがって、信号
Lを信号LMAXの立下がり以降カットしてローレベル
にする。この場合、同時に信号Kもカットし、その後セ
ンサ信号Fの立上がりで信号Kを再度ハイレベルにし、
センサ信号Fの立下りで信号Kを再度ローレベルにする
ようにしている。
【0079】したがって、信号LMAXの立下がり後に
信号Lがハイレベルのまま保持されることがなくなるた
め、印加時間の最大値を設定することができる。この場
合、信号LMAXの立下がり後も信号Kをカットせず、
回制時間をセンサ信号Fの立下がりまで延ばすこともで
きるが、信号Eが異常な状態であるので、回制電流も遮
断する方が印字動作の保護に適している。
【0080】図15の(a)においては、センサ信号F
の立下がりが遅く、それを待っていると信号Kをハイレ
ベルにする時間が非常に長くなってしまう。この場合、
信号Kを信号KMAXの立下がりでカットしてローレベ
ルにする。したがって、信号KMAXの立下がり後に信
号Kがハイレベルのまま保持されることがなくなるた
め、回制時間の最大値を設定することができる。
【0081】また、図15の(b)においては、センサ
信号Fが出力されないため、信号L,Kがハイレベルの
まま保持されてしまう。この場合、信号L,Kを信号L
MAXの立下がりでカットしてローレベルにする。した
がって、印加時間及び回制時間を制限することができ
る。この場合、回制時間を信号KMAXの立下がりまで
延ばすこともできるが、回制電流も遮断する方が印字動
作の保護に適している。
【0082】このように、最適な状態で印字することが
できる範囲を信号LMIN,LMAX,KMAXで設定
するようになっているが、該信号LMIN,LMAX,
KMAXを出力するために、前記リミット回路64(図
9)のレジスタ68〜70の値があらかじめ設定され
る。なお、前記実施例においては、1本の印字ワイヤ3
0(図3)について説明しているが、実際のワイヤドッ
トヘッド4は9本や24本の印字ワイヤ30を有してお
り、各印字ワイヤ30ごとにセンサ43(図2)、セン
サ回路44、タイミング抽出回路45、ドライブ制御回
路65(図1)、駆動回路66が設けられる。また、リ
ミット回路64は各印字ワイヤ30ごとに設けてもよい
が、複数個のドライブ制御回路65に共通に設けること
ができ、その場合、回路規模を小さくすることができ
る。
【0083】また、ノイズの発生頻度が低く、印加時間
や回制時間を制限する必要がない場合には、リミット回
路64は不要である。ところで、センサ43及びセンサ
回路44の故障やタイミング抽出回路45の設定不良な
どが原因でセンサ信号Fがハイレベルを保持することが
ある。図17の(a)においては、センサ信号Fがハイ
レベルを保持しており、この場合、信号LMINの立下
がりで信号Lをローレベルにするとともに、信号KMA
Xの立下がりで信号Kをローレベルにする。こうするこ
とにより、印加電流や回制電流が流れ続けることがなく
なる。
【0084】また、図17の(b)においては、信号L
MAXがハイレベルを保持する間に、センサ信号Fがハ
イレベルになりローレベルになる。この場合、センサ信
号Fの立上がりで信号Lがローレベルになる。しばらく
すると、センサ信号Fは立ち下がるが、このときJKフ
リップフロップ25の信号はハイレベルであるので信号
Kはハイレベルを保持する。そして、信号LMAXがロ
ーレベルになりJKフリップフロップ25の信号がロー
レベルになると、信号Kはローレベルになる。したがっ
て、その間回制電流は流れる。
【0085】このように、センサ信号Fの立下がりが図
12の(a)に示す場合より極端に早くなっても、回制
時間を長くすることができるため印字かすれや脱ドット
が発生するのを防止することができる。次に、本発明の
第2の実施例について説明する。図18は本発明の第2
の実施例を示すワイヤドットヘッドの駆動装置における
ドライブ回路の内部ブロック図である。
【0086】図において、64はリミット回路、65は
ドライブ制御回路、66は駆動回路、111はノイズ除
去回路である。前記リミット回路64は制御回路47
(図2)から印字トリガ信号Iが入力され、印加時間及
び回制時間を制御するための3種類の第1最小値設定信
号としての信号LMIN、第1最大値設定信号としての
信号LMAX及び第2最大値設定信号としての信号KM
AXを出力する。前記ノイズ除去回路111はタイミン
グ抽出回路45からセンサ信号Fが入力され、ドライブ
制御回路65から信号SLOWが入力され、ノイズが除
去されたノイズ除去センサ信号FA をドライブ制御回路
65に対して出力する。
【0087】該ドライブ制御回路65は前記リミット回
路64から信号LMIN,LMAX,KMAXが、制御
回路47から印字トリガ信号I及び印字パターン信号G
が、入力されるとともに、ノイズ除去回路111からセ
ンサ信号Fに代えてノイズ除去センサ信号FA が入力さ
れ、第1の信号としての信号L及び第2の信号としての
信号Kを駆動回路66に対して出力する。なお、リミッ
ト回路64及びドライブ制御回路65には、図示しない
共通のクロック信号CLKとリセット信号RESETが
分配されている。
【0088】図19は本発明の第2の実施例を示すワイ
ヤドットヘッドの駆動装置におけるノイズ除去回路の詳
細図である。図において、111はノイズ除去回路、1
14〜116はDフリップフロップであり、該Dフリッ
プフロップ114〜116によって3段のシフトレジス
タを構成する。そして、Dフリップフロップ114〜1
16の各QA端子がANDゲート118を介してJKフ
リップフロップ119のJ端子に、また、Dフリップフ
ロップ114〜116の各QN端子がANDゲート12
1を介してJKフリップフロップ119のK端子に接続
される。前記Dフリップフロップ114〜116及びJ
Kフリップフロップ119のクロック端子はANDゲー
ト122,123及びORゲート124で構成されるセ
レクタ126に接続され、前記ドライブ制御回路65
(図18)からの信号SLOWでクロック信号CLK
1,CLK2を選択する。該クロック信号CLK1,C
LK2は制御回路47(図2)において原振クロックを
分周することによって発生させられ、ドライブ回路46
に対して前記クロック信号CLKと共に出力する。な
お、クロック信号CLK2はクロック信号CLK1より
も低い周波数となるように分周される。
【0089】信号SLOWはドライブ制御回路65の信
号LとJKフリップフロップ25(図10)の信号を図
示しないORゲートによって論理和して発生させられ、
信号LMINの立上がりから信号LMAXの立下がりま
でハイレベルを保持する。そして、信号SLOWは前記
ANDゲート122にはインバータ127を介して、前
記ANDゲート123にはそのまま入力されるようにな
っている。
【0090】ここで、説明を簡単にするために信号SL
OWがローレベルに固定されていると仮定する。クロッ
ク信号CLK1のタイミングでDフリップフロップ11
4〜116にセンサ信号Fの状態(ハイレベル又はロー
レベル)が転送される。この3個のDフリップフロップ
114〜116のQA端子の信号がいずれもハイレベル
である場合はJKフリップフロップ119がハイレベル
になり、QA端子の信号がいずれもローレベルである場
合、すなわちQN端子の信号がいずれもハイレベルであ
る場合はJKフリップフロップ119がローレベルにな
り、それ以外の場合においては前の状態を保持する。
【0091】したがって、センサ信号Fにノイズの影響
で波形割れが生じた場合、波形割れの幅がDフリップフ
ロップ114〜116による転送時間より短いと、JK
フリップフロップ119が前の状態を保持するため、ノ
イズの影響を除去することができる。その反面、前記ノ
イズ除去センサ信号FA はセンサ信号FよりDフリップ
フロップ114〜116の段数分だけ遅延してドライブ
制御回路65に入力される。
【0092】そこで、本実施例においてはノイズの影響
を受けやすいセンサ信号Fの立上がり部分では周波数の
低いクロック信号CLK2を使用してノイズを除去し、
センサ信号Fの立下がり部分では周波数の高いクロック
信号CLK1を使用して応答を速くしている。この場
合、印字が開始されると信号LMINの立上がりから信
号LMAXの立下がりまでの間信号SLOWはハイレベ
ルにされる。これにより、周波数の低いクロック信号C
LK2が選択され、該クロック信号CLK2によって除
去することができる幅のノイズが除去され、本来のセン
サ出力によってのみノイズ除去センサ信号FA がハイレ
ベルになる。
【0093】その後、信号SLOWがローレベルになる
と周波数の高いクロック信号CLK1が選択され、本来
のセンサ出力によってノイズ除去センサ信号FA がロー
レベルになる。このように、本実施例においてはセンサ
信号Fに波形割れが生じた場合でもノイズ除去センサ信
号FA に波形割れが生じないようにすることができる
が、ノイズの幅があらかじめ実験によって分かっている
場合には、そのノイズを除去することができるようにク
ロック信号CLK2の周波数やDフリップフロップ11
4〜116の段数を変更することもできる。また、同等
の機能をアナログ回路によって実現することもできる。
【0094】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図20は本発明の第3の実施例を示すワイヤドッ
トヘッドの駆動装置におけるドライブ回路の内部ブロッ
ク図、図21は本発明の第3の実施例を示すワイヤドッ
トヘッドの駆動装置におけるリミット回路の第1のブロ
ック図、図22は本発明の第3の実施例を示すワイヤド
ットヘッドの駆動装置におけるリミット回路の第2のブ
ロック図、図23は本発明の第3の実施例を示すワイヤ
ドットヘッドの駆動装置におけるドライブ制御回路の詳
細図、図24は本発明の第3の実施例を示すワイヤドッ
トヘッドの駆動装置における通常動作時のタイムチャー
ト、図25は本発明の第3の実施例を示すワイヤドット
ヘッドの駆動装置における波形割れ時のタイムチャート
である。
【0095】図20において、66は駆動回路、131
はリミット回路、132はドライブ制御回路である。前
記リミット回路131は制御回路47(図2)から印字
トリガ信号Iが入力され、印加時間及び回制時間を制御
するための4種類の第1最小値設定信号としての信号L
MIN、第1最大値設定信号としての信号LMAX、第
2最小値設定信号としての信号KMIN及び第2最大値
設定信号としての信号KMAXを出力する。
【0096】前記ドライブ制御回路132は前記信号L
MIN,LMAX,KMIN,KMAX及び遅延印字ト
リガ信号IA が入力され、さらに、制御回路47から印
字パターン信号Gが入力され、第1の信号としての信号
L及び第2の信号としての信号Kを駆動回路66に対し
て出力する。なお、リミット回路131及びドライブ制
御回路132には、図示しない共通のクロック信号CL
Kとリセット信号RESETが分配されている。
【0097】図21及び22において、22,216は
NORゲート、23,211〜215はORゲート、6
8〜70,201はレジスタ、71,72はカウンタ、
73〜75,202はコンパレータ、76〜78,20
6〜210はANDゲート、79〜81,205はJK
フリップフロップ、131はリミット回路、203,2
04はDフリップフロップである。
【0098】前記レジスタ68〜70,201は図示し
ない制御線によって制御回路47(図2)に接続されて
おり、印字動作を開始する前にあらかじめ値が設定され
ている。次に、リミット回路131及びドライブ制御回
路132の動作について図23を併用して説明する。
【0099】まず、制御回路47からDフリップフロッ
プ203に印字トリガ信号Iが入力されると、該Dフリ
ップフロップ203はクロック信号CLKの1クロック
分遅れた遅延印字トリガ信号IA を発生させ、ドライブ
制御回路132に対して出力するとともに、NORゲー
ト22に対して出力する。該NORゲート22の信号は
ローレベルになり、ロード信号LDNとしてカウンタ7
1に入力され、該カウンタ71の値が“0”にロードさ
れる。また、Dフリップフロップ203の信号の立上が
りによってJKフリップフロップ79の信号LMINが
ハイレベルになる。
【0100】これにより、ORゲート23の信号がハイ
レベルになりイネーブル信号ENとしてカウンタ71に
入力され、カウント動作が開始される。該カウンタ71
の値がインクリメントされてレジスタ68の値と等しく
なると、コンパレータ73の信号がハイレベルに、AN
Dゲート76の信号がハイレベルになるとともにORゲ
ート211の信号がハイレベルになって、JKフリップ
フロップ79の信号LMINがローレベルになる。
【0101】この時、ORゲート211の信号はJKフ
リップフロップ80及びNORゲート22にも入力さ
れ、JKフリップフロップ80の信号LMAXがハイレ
ベルになり、カウンタ71の値は“0”にロードされ、
再度カウント動作を開始する。また、同時にORゲート
211の信号はDフリップフロップ204にも入力さ
れ、その後1クロック分遅延してDフリップフロップ2
04の信号がJKフリップフロップ205に入力され、
JKフリップフロップ205の信号KMINがハイレベ
ルになる。また、同時にDフリップフロップ204の信
号がNORゲート216に入力されカウンタ72の値が
“0”にロードされ、カウント動作を開始する。
【0102】そして、カウンタ71の値がレジスタ69
の値と等しくなると、コンパレータ74の信号はハイレ
ベルになり、JKフリップフロップ80の信号LMAX
はローレベルになる。また、前記レジスタ201の値は
レジスタ69の値以上に設定してあるため、信号LMA
Xがローレベルになって所定の時間が経過してカウンタ
72の値がレジスタ201の値と等しくなると、コンパ
レータ202の信号がハイレベルになる。その結果、O
Rゲート213の信号がハイレベルになってJKフリッ
プフロップ205の信号KMINはローレベルになると
ともに、JKフリップフロップ81の信号KMAXがハ
イレベルになる。
【0103】また、同時にORゲート213の信号はN
ORゲート216に入力され、カウンタ72の値が
“0”にロードされ、再度カウント動作を開始する。そ
して、カウンタ72の値がレジスタ70の値と等しくな
ると、コンパレータ75の信号がハイレベルになり、O
Rゲート214の信号がハイレベルになってJKフリッ
プフロップ81の信号KMAXはローレベルになる。な
お、CLKはクロック信号、RESETはリセット信号
である。
【0104】また、図23において、132はドライブ
制御回路、221〜224はJKフリップフロップ、2
25,226はDフリップフロップ、227〜229は
ORゲート、230〜237はANDゲート、238〜
243はインバータである。信号LMIN,LMAX,
KMIN,KMAX及び遅延印字トリガ信号IA は前記
リミット回路131(図20)から出力される。なお、
Fはセンサ信号、Gは印字パターン信号、CLKはクロ
ック信号、RESETはリセット信号である。
【0105】次に、本発明の第3の実施例における通常
動作時の動作について説明する。図24において、印字
パターン信号Gがハイレベルになり、遅延印字トリガ信
号IA がドライブ制御回路132(図23)に入力され
るとANDゲート230の信号がハイレベルになり、J
Kフリップフロップ221の信号がハイレベルになる。
また、同時にANDゲート230及びORゲート228
の信号がハイレベルになるため、Dフリップフロップ2
25の信号Lはハイレベルに、ANDゲート230及び
ORゲート229の信号がハイレベルになるため、Dフ
リップフロップ226の信号Kもハイレベルになる。前
記JKフリップフロップ221は、K端子にハイレベル
の信号が入力されない限り信号をハイレベルに保持する
ので、その間信号L,Kはハイレベルを保持する。そし
て、遅延印字トリガ信号IAが入力された時にハイレベ
ルになった信号LMINがしばらくしてローレベルにな
るとORゲート227の信号がハイレベルになり、JK
フリップフロップ221の信号がローレベルになる。
【0106】この時、センサ信号Fはローレベルを保持
しているのでANDゲート234の信号はハイレベルを
保持し、信号Lはハイレベルを保持する。また、JKフ
リップフロップ223がハイレベルを保持している間は
ORゲート229の信号がハイレベルを保持するので信
号Kもハイレベルを保持する。そして、しばらくしてセ
ンサ信号Fがハイレベルになると、ANDゲート234
の信号がローレベルになるため信号Lもローレベルにな
る。その後、信号LMAXがローレベルになると、AN
Dゲート233の信号がハイレベルになりJKフリップ
フロップ222の信号はローレベルになる。
【0107】さらに、信号KMINがローレベルになる
とANDゲート235の信号がハイレベルになり、JK
フリップフロップ223の信号がローレベルになるとと
もにJKフリップフロップ224の信号がハイレベルに
なる。この時、センサ信号Fはハイレベルを保持してい
るのでANDゲート237の信号はハイレベルになり、
信号Kはハイレベルを保持する。しばらくしてセンサ信
号Fがローレベルになると、ANDゲート237の信号
はローレベルになるので信号Kもローレベルになる。そ
の後、信号KMAXがローレベルになりANDゲート2
36の信号がローレベルになり、JKフリップフロップ
224の信号はローレベルになる。
【0108】このように、通常動作時においては、セン
サ信号Fの立上がりで信号Lをローレベルにし、センサ
信号Fの立下がりで信号Kをローレベルにしている。次
に、通常のセンサ波形と異なったセンサ波形が得られた
ときの動作について説明する。まず、遅延印字トリガ信
号IA が入力された後信号LMINがローレベルになる
まではJKフリップフロップ221の信号がハイレベル
を保持するため、ORゲート228の信号はセンサ信号
Fがその間にハイレベルになってもハイレベルを保持
し、信号Lはローレベルにならない。したがって、信号
LMINによって印加時間の最小値を設定することがで
きる。
【0109】また、信号LMAXの立下がり後はJKフ
リップフロップ222の信号がローレベルになるので、
ANDゲート234の信号はセンサ信号Fに関係なくロ
ーレベルになり、信号Lは必ずローレベルになる。した
がって、信号LMAXによって印加時間の最大値を設定
することができる。次に、前記遅延印字トリガ信号IA
が入力されてから信号LMINがローレベルになるまで
の間はJKフリップフロップ221の信号がハイレベル
を保持し、また、該信号LMINの立下がりから信号K
MINの立下がりまではJKフリップフロップ223の
信号がハイレベルを保持する。すなわち、遅延印字トリ
ガ信号IA が入力されてから信号KMINの立下がりま
での間はセンサ信号Fに関係なく信号Kはハイレベルを
保持する。したがって、信号KMINによって回制時間
の最小値を設定することができる。
【0110】そして、信号KMAXの立下がり後はJK
フリップフロップ224の信号はローレベルになるの
で、ANDゲート237の信号はセンサ信号Fに関係な
くローレベルになり、信号Kは必ずローレベルになる。
したがって、信号KMAXによって回制時間の最大値を
設定することができる。次に、センサ信号Fにノイズの
影響で波形割れが生じた場合について説明する。
【0111】図25において、印字パターン信号Gがハ
イレベルになり、遅延印字トリガ信号IA がドライブ制
御回路132(図23)に入力されるとANDゲート2
30の信号がハイレベルになり、JKフリップフロップ
221の信号がハイレベルになる。また、同時にAND
ゲート230及びORゲート228の信号がハイレベル
になるため、Dフリップフロップ225の信号Lはハイ
レベルに、ANDゲート230及びORゲート229の
信号がハイレベルになるため、Dフリップフロップ22
6の信号Kもハイレベルになる。前記JKフリップフロ
ップ221は、K端子にハイレベルの信号が入力されな
い限り信号をハイレベルに保持するので、その間信号
L,Kはハイレベルを保持する。そして、遅延印字トリ
ガ信号IAが入力された時にハイレベルになった信号L
MINがしばらくしてローレベルになるとORゲート2
27の信号がハイレベルになり、JKフリップフロップ
221の信号がローレベルになる。
【0112】しばらくすると信号Eにノイズが発生し、
センサ信号Fに波形割れが生じる。そして、ノイズによ
るセンサ信号Fの立上がりでANDゲート234の信号
がローレベルになり、信号Lはローレベルになる。次
に、信号Eのノイズが消えると、JKフリップフロップ
222の信号がハイレベルを保持しているため、センサ
信号Fの立下がりでANDゲート234の信号はハイレ
ベルになり信号Lは再びハイレベルになる。その後、本
来のセンサ出力のタイミングでセンサ信号Fはハイレベ
ルになる。この時、ANDゲート234の信号はローレ
ベルになり、信号Lはローレベルになる。
【0113】一方、信号Kは信号KMINの立下がりま
ではセンサ信号Fに関係なくハイレベルを保持する。そ
して、本来のセンサ出力のタイミングでセンサ信号Fが
ローレベルになると、ANDゲート237の信号がロー
レベルになり信号Kがローレベルになる。この動作は、
JKフリップフロップ222の信号がハイレベルを保持
している間、すなわち信号LMAXがハイレベルを保持
している間にノイズによる波形割れが生じた場合に行わ
れ、それ以外の時間にノイズによる波形割れが生じた場
合には前述したように信号Lの最小値及び最大値と、信
号Kの最小値及び最大値によって波形割れが生じるのを
防止することができる。
【0114】ところで、プリンタの印字速度を上昇させ
る場合、ワイヤドットヘッド4(図3)の印字ワイヤ3
0の周期Tに対して時間T/2だけタイミングをずらし
て別の印字ワイヤ30を駆動するドラフト印字が行われ
る。図26は本発明の第3の実施例を示すワイヤドット
ヘッドの駆動装置によってドラフト印字を行う場合のタ
イムチャート、図27は本発明の第3の実施例を示すワ
イヤドットヘッドの駆動装置によってドラフト印字を行
う場合の他のタイムチャートである。
【0115】この場合、印字トリガ信号Iの二つのパル
スの間隔が時間T/2となる。そして、周期Tの間に印
字動作を行う必要があるため、遅くとも印字トリガ信号
Iの次のパルスが入力される前、つまり時間T/2以内
に信号Lがローレベルにされる。その場合、通常は図2
6及び27に示すように印字トリガ信号Iの次のパルス
が入力される前に信号LMAXがローレベルになるよう
にリミット回路131(図21)のレジスタ68,69
の値が設定される。また、信号KMAXの立下がりが次
の信号KMINの立上がりより前になるようにレジスタ
70,201(図22)の値が設定してある。
【0116】ところで、前記印字トリガ信号Iは制御回
路47(図2)で発生させられるが、図示しないキャリ
ッジの速度などが変動すると印字トリガ信号Iのパルス
の間隔にばらつきが発生することがある。そして、その
ばらつきによって例えば、信号LMAXの立下がりの前
に印字トリガ信号Iの次のパルスが入力されると、カウ
ンタ71がその時点から再度カウント動作を開始してし
まい、信号LMAXがハイレベルを保持する時間が極端
に長くなり正常な印字動作を行うことができない。
【0117】そこで、信号LMAXの立下がりの前に印
字トリガ信号Iの次のパルスが入力された場合でも、正
常な印字動作を行うことができるようにした本発明の第
4の実施例について説明する。図28は本発明の第4の
実施例を示すワイヤドットヘッドの駆動装置によってド
ラフト印字を行う場合のタイムチャートである。
【0118】図28において、印字パターン信号Gがハ
イレベルになり、遅延印字トリガ信号IA がドライブ制
御回路132(図23)に入力されるとANDゲート2
30の信号がハイレベルになり、JKフリップフロップ
221の信号がハイレベルになる。また、同時にAND
ゲート230及びORゲート228の信号がハイレベル
になるため、Dフリップフロップ225の第1の信号と
しての信号Lはハイレベルに、ANDゲート230及び
ORゲート229の信号がハイレベルになるため、Dフ
リップフロップ226の第2の信号としての信号Kもハ
イレベルになる。前記JKフリップフロップ221は、
K端子にハイレベルの信号が入力されない限り信号をハ
イレベルを保持するので、その間信号L,Kはハイレベ
ルを保持する。そして、遅延印字トリガ信号IA が入力
された時にハイレベルになった第1最小値設定信号とし
ての信号LMINがしばらくしてローレベルになるとO
Rゲート227の信号がハイレベルになり、JKフリッ
プフロップ221の信号がローレベルになる。
【0119】そして、第1最大値設定信号としての信号
LMAXがハイレベルのとき印字トリガ信号Iの次のパ
ルスが入力されると、遅延印字トリガ信号IA がDフリ
ップフロップ203(図21)から出力され、ANDゲ
ート207の信号がハイレベルになるようになってい
る。これにより、信号LMAXがローレベルになるとと
もに信号LMINがハイレベルになる。また、遅延印字
トリガ信号IA はNORゲート22に対しても出力さ
れ、カウンタ71の値は“0”にロードされ、カウント
動作を開始する。
【0120】そして、しばらくすると第2最小値設定信
号としての信号KMINがローレベルになり第2最大値
設定信号としての信号KMAXがハイレベルになるが、
ここでコンパレータ73の信号がハイレベルになり信号
LMINがローレベルになると、Dフリップフロップ2
04(図22)の信号がハイレベルになるようになって
いる。これにより、ANDゲート210の信号がハイレ
ベルになり信号KMAXがローレベルになるとともに信
号KMINがハイレベルになりカウンタ72の値は
“0”にロードされ、カウント動作を開始する。
【0121】このように、信号LMAX,KMAXが通
常よりも早くローレベルになるのでその時点で信号L,
Kをローレベルにすることができる。次に、印字トリガ
信号Iのパルスの間隔に更に大きいばらつきが発生する
場合について説明する。図29は本発明の第4の実施例
を示すワイヤドットヘッドの駆動装置によってドラフト
印字を行う場合の他のタイムチャートである。
【0122】この場合、信号LMINがハイレベルのと
きに印字トリガ信号Iの次のパルスが入力されるとAN
Dゲート206(図21)の信号がハイレベルになり、
信号LMINはローレベルになるとともに信号LMAX
がハイレベルになる。そして、次のクロック信号CLK
のタイミングで遅延印字トリガ信号IA が出力される
と、ANDゲート207の信号がハイレベルになり、信
号LMAXがローレベルになるとともに信号LMINが
ハイレベルになる。
【0123】また、前記信号KMINがハイレベルを保
持している間にコンパレータ73の信号がハイレベルに
なるとともに、ANDゲート209(図22)の信号が
ハイレベルになり、信号KMINがローレベルになり信
号KMAXがハイレベルになる。そして、次のクロック
信号CLKのタイミングでDフリップフロップ204の
信号がハイレベルになり、信号KMAXがローレベルに
なり信号KMINがハイレベルになる。
【0124】このように、信号LMIN,KMINが通
常より早くローレベルになり、また、信号LMAX,K
MAXはクロック信号CLKの1クロック分でローレベ
ルとなるので、その時点で信号L,Kをローレベルにす
ることができる。このようにして、信号L,Kがハイレ
ベルを保持するのを防止することができる。なお、図2
8及び29においては、信号L,Kのいずれもハイレベ
ルを保持するのを防止するようにしているが、信号L,
Kのいずれか一方のみがハイレベルを保持するのを防止
するようにしてもよい。
【0125】次に、リミット回路131の他の設定方法
について説明する。例えば、封筒のように箇所によって
厚さが異なる印字媒体に高速で印字する場合、図24の
信号Eにおいて破線で示す比較電圧を低く設定すると、
センサ信号Fの立上がりは早くなるが、立下がりは逆に
遅くなる。したがって、比較電圧を低く設定しても高速
で印字することはできない。また、比較電圧を低く設定
すると、信号Eの傾きの緩やかな部分をスライスするこ
とになり、センサ信号Fはノイズの影響を受けやすくな
る。
【0126】これに対して、比較電圧を高く設定すると
センサ信号Fの立下がりは早くなるが、立上がりは遅く
なる。したがって、比較電圧を高く設定しても高速で印
字することはできない。また、センサ信号Fの立上がり
は印字ワイヤ30(図3)の移動開始タイミングであ
り、センサ信号Fの立下がりは印字ワイヤ30が印字媒
体と衝突する衝突タイミングであるから、印字媒体の厚
さの変化に伴って変化するのは衝突タイミングのみであ
って移動開始タイミングは変化しない。したがって、箇
所によって厚さが異なる印字媒体に印字する場合、セン
サ信号Fの立上がりのタイミング及び立下がりのタイミ
ングを調整しても高速で印字することはできない。
【0127】そこで、箇所によって厚さが異なる印字媒
体に高速で印字することができる本発明の第5の実施例
について説明する。図30は本発明の第5の実施例を示
すワイヤドットヘッドの駆動装置のタイムチャートであ
る。この場合、リミット回路131(図21)のレジス
タ69の値を“0”に設定し、信号Lがハイレベルを保
持する時間はレジスタ68の値によって制御する。セン
サ信号Fの立上がりは信号Lの状態に影響を与えない。
すなわち、レジスタ68の値がカウンタ71の値と等し
くなると信号LMINはローレベルに、信号LMAXは
ハイレベルになるがレジスタ69の値は“0”であるの
で次のクロック信号CLKのタイミングで信号LMAX
はローレベルになってしまう。したがって、このタイミ
ングで信号Lはローレベルになり、センサ信号Fの立上
がりは信号Lの状態に影響を与えない。しばらくして信
号KMAXがハイレベルになり、センサ信号Fがローレ
ベルになると信号Kはローレベルになる。
【0128】このように、信号Lの立下がりはリミット
回路131のレジスタ68の値によって設定し、信号K
の立下がりはセンサ信号Fの立下がりによって設定する
ことにより印字媒体の厚さが変化しても高速で印字する
ことができる。次に、本発明の第6の実施例について説
明する。図31は本発明の第6の実施例を示すワイヤド
ットヘッドの駆動装置のタイムチャートである。
【0129】この場合、第1の実施例におけるリミット
回路64(図9)に適用され、信号Lの立下がりはリミ
ット回路64のレジスタ68の値によって設定される。
また、信号Kの立下がりは信号Eの比較電圧を中点レベ
ルより下にすることによって設定を変更している。前記
比較電圧を低くした分だけ信号Kがローレベルになるの
が遅くなるが、センサ信号Fの立下がりの部分は立上が
りの部分に比べて波形の傾きが急であるので印字媒体の
厚さの変化の影響は少ない。
【0130】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0131】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ワイヤドットヘッドの駆動装置においては、印字
ワイヤを固定するアーマチュアに対向して電磁石を配設
し、該電磁石のコイルに流れる印加電流、及び該印加電
流の遮断後に前記コイルに流れ続ける回制電流を制御す
るようになっている。
【0132】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、及び前記第2の信号を有効にする時間
の最大値を設定する第2最大値設定信号を発生させ、前
記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路とを
有する。
【0133】また、前記ドライブ制御回路は、前記第1
最大値設定信号が有効である間は第2の信号を有効とす
る手段を備える。
【0134】この場合、前記第1最大値設定信号が有効
である間にノイズが発生してセンサ信号が無効になって
も、第2の信号を有効にしておき、第1最大値設定信号
が無効になった後はセンサ信号が無効になると第2の信
号を無効にする。その結果、ノイズの影響で本来のセン
サ出力より前にセンサ信号が一時的に有効になり、その
後無効になっても第2の信号を有効にしておくことがで
きるので、回制時間を長くすることができる。
【0135】本発明の他のワイヤドットヘッドの駆動装
置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュアに対
向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる印加
電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ続け
る回制電流を制御するようになっている。
【0136】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、前記センサ信号を受け、センサ信号の
ノイズを除去してノイズ除去センサ信号を発生させるノ
イズ除去回路と、該ノイズ除去回路が出力するノイズ除
去センサ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信
号及び印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御す
るための第1の信号及び前記回制電流を制御するための
第2の信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ
制御回路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、
第2の信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、
第1の信号が有効であり、第2の信号が無効である間、
前記回制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号
及び第2の信号を有効にする時間を設定するための信号
を前記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路
とを有する。
【0137】この場合、ノイズが発生してセンサ信号が
一時的に有効になっても、ドライブ制御回路には本来の
センサ出力のセンサ信号だけが入力されるので、ノイズ
によって第2の信号が無効になることがなく、回制時間
を長くすることができる。
【0138】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0139】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、前記第2の信号を有効にする時間の最
小値を設定する第2最小値設定信号、及び前記第2の信
号を有効にする時間の最大値を設定する第2最大値設定
信号を発生させ、前記ドライブ制御回路に対して出力す
るリミット回路とを有する。
【0140】また、前記ドライブ制御回路は、前記第1
最大値設定信号が有効である間はセンサ信号が無効にな
ると第1の信号を有効にする手段、及び前記第2最小値
設定信号が有効である間は第2の信号を有効にする手段
を備える。
【0141】この場合、前記第1最大値設定信号が有効
である間にノイズが発生して一時的にセンサ信号が有効
になると、その間は第1の信号が無効になるが、その
後、ノイズが消えてセンサ信号が無効になると、第1の
信号が有効になる。また、前記第2最小値設定信号が有
効である間はセンサ信号が無効になっても第2の信号を
有効にしておく。その結果、第1最大値設定信号が有効
である間はノイズが消えた後も印加電流を流すことがで
きるとともに、第2最小値設定信号が有効である間はノ
イズによってセンサ信号が無効になっても第2の信号を
有効にしておくことができるので、回制時間を長くする
ことができる。
【0142】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0143】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、前記第2の信号を有効にする時間の最
小値を設定する第2最小値設定信号、及び前記第2の信
号を有効にする時間の最大値を設定する第2最大値設定
信号を発生させ、前記ドライブ制御回路に対して出力す
るリミット回路とを有する。
【0144】また、前記ドライブ制御回路は、印字トリ
ガ信号の次のパルスが入力されると、前記第1最小値設
定信号、第1最大値設定信号、第2最小値設定信号及び
第2最大値設定信号のうちの少なくとも一つを無効にす
る手段を備える。
【0145】この場合、前記第1最大値設定信号が有効
である間に印字トリガ信号の次のパルスが入力される
と、第1最大値設定信号が無効になり、第2最大値設定
信号も第1最小値設定信号が無効になると同時に無効に
なる。また、前記第1最小値設定信号が有効である間に
印字トリガ信号の次のパルスが入力されると、第1最大
値設定信号が有効になって、次のクロックで無効にな
り、第2最小値設定信号が無効になるとともに第2最大
値設定信号が有効になって、次のクロックで無効にな
る。その結果、第1の信号及び第2の信号が印字トリガ
信号の次のパルスによって連続的に有効になることがな
く、印字トリガ信号のばらつきによる影響を無くすこと
ができる。
【0146】本発明の更に他のワイヤドットヘッドの駆
動装置においては、印字ワイヤを固定するアーマチュア
に対向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる
印加電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ
続ける回制電流を制御するようになっている。
【0147】そして、前記アーマチュアのセンサ電極に
対する変位を検出するセンサと、該センサが検出した変
位に対応する信号を出力するセンサ回路と、該センサ回
路の信号を、印字ワイヤの移動開始タイミング及び衝突
タイミングを示すセンサ信号に変換して出力するタイミ
ング抽出回路と、該タイミング抽出回路が出力するセン
サ信号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び
印字パターン信号を受け、前記印加電流を制御するため
の第1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の
信号を出力するドライブ制御回路と、該ドライブ制御回
路が出力する第1、第2の信号を受けて、第1、第2の
信号が有効である間、前記印加電流を発生させ、第1の
信号が有効であり、第2の信号が無効である間、前記回
制電流を発生させる駆動回路と、前記第1の信号を有効
にする時間の最小値を設定する第1最小値設定信号、前
記第1の信号を有効にする時間の最大値を設定する第1
最大値設定信号、及び前記第2の信号を有効にする時間
の最大値を設定する第2最大値設定信号を発生させ、前
記ドライブ制御回路に対して出力するリミット回路とを
有する。
【0148】また、前記第1最大値設定信号が有効にな
ると、次のタイミングで無効になるようにレジスタの設
定値が設定される。
【0149】この場合、第1最小値設定信号が無効にな
るとともに第1最大値設定信号が有効になるが、第1最
大値設定信号が有効になると、次のタイミングで無効に
なるようにレジスタの設定値が設定されるので、前記タ
イミングで第1の信号が無効になる。したがって、セン
サ信号は第1の信号の状態に影響を与えず、箇所によっ
て厚さが異なる印字媒体に高速で印字することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘッ
ドの駆動装置におけるドライブ回路の内部ブロック図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘッ
ドの駆動装置のブロック図である。
【図3】ワイヤドットヘッドの縦断面図である。
【図4】プリント基板の平面図である。
【図5】プリント基板の要部斜視図である。
【図6】センサ回路及びタイミング抽出回路の詳細ブロ
ック図である。
【図7】センサ回路のタイムチャートである。
【図8】タイミング抽出回路のタイムチャートである。
【図9】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘッ
ドの駆動装置におけるリミット回路の詳細図である。
【図10】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置におけるドライブ制御回路の詳細図であ
る。
【図11】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置における駆動回路の詳細図である。
【図12】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置における第1のタイムチャートである。
【図13】従来のワイヤドットヘッドの駆動装置のタイ
ムチャートである。
【図14】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置における第2のタイムチャートである。
【図15】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置における第3のタイムチャートである。
【図16】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置における第4のタイムチャートである。
【図17】本発明の第1の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置における第5のタイムチャートである。
【図18】本発明の第2の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置におけるドライブ回路の内部ブロック図
である。
【図19】本発明の第2の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置におけるノイズ除去回路の詳細図であ
る。
【図20】本発明の第3の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置におけるドライブ回路の内部ブロック図
である。
【図21】本発明の第3の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置におけるリミット回路の第1のブロック
図である。
【図22】本発明の第3の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置におけるリミット回路の第2のブロック
図である。
【図23】本発明の第3の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置におけるドライブ制御回路の詳細図であ
る。
【図24】本発明の第3の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置における通常動作時のタイムチャートで
ある。
【図25】本発明の第3の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置における波形割れ時のタイムチャートで
ある。
【図26】本発明の第3の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置によってドラフト印字を行う場合のタイ
ムチャートである。
【図27】本発明の第3の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置によってドラフト印字を行う場合の他の
タイムチャートである。
【図28】本発明の第4の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置によってドラフト印字を行う場合のタイ
ムチャートである。
【図29】本発明の第4の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置によってドラフト印字を行う場合の他の
タイムチャートである。
【図30】本発明の第5の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置のタイムチャートである。
【図31】本発明の第6の実施例を示すワイヤドットヘ
ッドの駆動装置のタイムチャートである。
【符号の説明】
4 ワイヤドットヘッド 30 印字ワイヤ 32 アーマチュア 35 電磁石 35b コイル 43 センサ 44 センサ回路 45 タイミング抽出回路 46,65,132 ドライブ制御回路 47 制御回路 64,131 リミット回路 66 駆動回路 111 ノイズ除去回路 F センサ信号 FA ノイズ除去センサ信号 L,LMIN,LMAX,K,KMIN,KMAX 信
号 I 印字トリガ信号
フロントページの続き (72)発明者 石水 英昭 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−116348(JP,A) 特開 昭64−53860(JP,A) 特開 平1−299055(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ワイヤを固定するアーマチュアに対
    向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる印加
    電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ続け
    る回制電流を制御するワイヤドットヘッドの駆動装置に
    おいて、 (a)前記アーマチュアのセンサ電極に対する変位を検
    出するセンサと、 (b)該センサが検出した変位に対応する信号を出力す
    るセンサ回路と、 (c)該センサ回路の信号を、印字ワイヤの移動開始タ
    イミング及び衝突タイミングを示すセンサ信号に変換し
    て出力するタイミング抽出回路と、 (d)該タイミング抽出回路が出力するセンサ信号、並
    びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び印字パター
    ン信号を受け、前記印加電流を制御するための第1の信
    号及び前記回制電流を制御するための第2の信号を出力
    するドライブ制御回路と、 (e)該ドライブ制御回路が出力する第1第2の信号
    を受けて、第1、第2の信号が有効である間、前記印加
    電流を発生させ、第1の信号が有効であり、第2の信号
    が無効である間、前記回制電流を発生させる駆動回路
    と、 (f)前記第1の信号を有効にする時間の最小値を設定
    する第1最小値設定信号、前記第1の信号を有効にする
    時間の最大値を設定する第1最大値設定信号、及び前記
    第2の信号を有効にする時間の最大値を設定する第2最
    大値設定信号を発生させ、前記ドライブ制御回路に対し
    て出力するリミット回路とを有するとともに、 (g)前記ドライブ制御回路は、前記第1最大値設定信
    号が有効である間は第2の信号を有効とする手段を備え
    ることを特徴とするワイヤドットヘッドの駆動装置。
  2. 【請求項2】 印字ワイヤを固定するアーマチュアに対
    向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる印加
    電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ続け
    る回制電流を制御するワイヤドットヘッドの駆動装置に
    おいて、 (a)前記アーマチュアのセンサ電極に対する変位を検
    出するセンサと、 (b)該センサが検出した変位に対応する信号を出力す
    るセンサ回路と、 (c)該センサ回路の信号を、印字ワイヤの移動開始タ
    イミング及び衝突タイミングを示すセンサ信号に変換し
    て出力するタイミング抽出回路と、 (d)前記センサ信号を受け、センサ信号のノイズを除
    去してノイズ除去センサ信号を発生させるノイズ除去回
    路と、 (e)該ノイズ除去回路が出力するノイズ除去センサ信
    号、並びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び印字
    パターン信号を受け、前記印加電流を制御するための第
    1の信号及び前記回制電流を制御するための第2の信号
    を出力するドライブ制御回路と、 (f)該ドライブ制御回路が出力する第1第2の信号
    を受けて、第1、第2の信号が有効である間、前記印加
    電流を発生させ、第1の信号が有効であり、第2の信号
    が無効である間、前記回制電流を発生させる駆動回路
    と、 (g)前記第1の信号及び第2の信号を有効にする時間
    を設定するための信号を前記ドライブ制御回路に対して
    出力するリミット回路とを有することを特徴とするワイ
    ヤドットヘッドの駆動装置。
  3. 【請求項3】 印字ワイヤを固定するアーマチュアに対
    向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる印加
    電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ続け
    る回制電流を制御するワイヤドットヘッドの駆動装置に
    おいて、 (a)前記アーマチュアのセンサ電極に対する変位を検
    出するセンサと、 (b)該センサが検出した変位に対応する信号を出力す
    るセンサ回路と、 (c)該センサ回路の信号を、印字ワイヤの移動開始タ
    イミング及び衝突タイミングを示すセンサ信号に変換し
    て出力するタイミング抽出回路と、 (d)該タイミング抽出回路が出力するセンサ信号、並
    びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び印字パター
    ン信号を受け、前記印加電流を制御するための第1の信
    号及び前記回制電流を制御するための第2の信号を出力
    するドライブ制御回路と、 (e)該ドライブ制御回路が出力する第1第2の信号
    を受けて、第1、第2の信号が有効である間、前記印加
    電流を発生させ、第1の信号が有効であり、第2の信号
    が無効である間、前記回制電流を発生させる駆動回路
    と、 (f)前記第1の信号を有効にする時間の最小値を設定
    する第1最小値設定信号、前記第1の信号を有効にする
    時間の最大値を設定する第1最大値設定信号、前記第2
    の信号を有効にする時間の最小値を設定する第2最小値
    設定信号、及び前記第2の信号を有効にする時間の最大
    値を設定する第2最大値設定信号を発生させ、前記ドラ
    イブ制御回路に対して出力するリミット回路とを有する
    とともに、 (g)前記ドライブ制御回路は、前記第1最大値設定信
    号が有効である間はセンサ信号が無効になると第1の信
    号を有効にする手段、及び前記第2最小値設定信号が有
    効である間は第2の信号を有効にする手段を備えること
    を特徴とするワイヤドットヘッドの駆動装置。
  4. 【請求項4】 印字ワイヤを固定するアーマチュアに対
    向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる印加
    電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ続け
    る回制電流を制御するワイヤドットヘッドの駆動装置に
    おいて、 (a)前記アーマチュアのセンサ電極に対する変位を検
    出するセンサと、 (b)該センサが検出した変位に対応する信号を出力す
    るセンサ回路と、 (c)該センサ回路の信号を、印字ワイヤの移動開始タ
    イミング及び衝突タイミングを示すセンサ信号に変換し
    て出力するタイミング抽出回路と、 (d)該タイミング抽出回路が出力するセンサ信号、並
    びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び印字パター
    ン信号を受け、前記印加電流を制御するための第1の信
    号及び前記回制電流を制御するための第2の信号を出力
    するドライブ制御回路と、 (e)該ドライブ制御回路が出力する第1第2の信号
    を受けて、第1、第2の信号が有効である間、前記印加
    電流を発生させ、第1の信号が有効であり、第2の信号
    が無効である間、前記回制電流を発生させる駆動回路
    と、 (f)前記第1の信号を有効にする時間の最小値を設定
    する第1最小値設定信号、前記第1の信号を有効にする
    時間の最大値を設定する第1最大値設定信号、前記第2
    の信号を有効にする時間の最小値を設定する第2最小値
    設定信号、及び前記第2の信号を有効にする時間の最大
    値を設定する第2最大値設定信号を発生させ、前記ドラ
    イブ制御回路に対して出力するリミット回路とを有する
    とともに、 (g)前記ドライブ制御回路は、印字トリガ信号の次の
    パルスが入力されると、前記第1最小値設定信号、第1
    最大値設定信号、第2最小値設定信号及び第2最大値設
    定信号のうちの少なくとも一つを無効にする手段を備え
    ることを特徴とするワイヤドットヘッドの駆動装置。
  5. 【請求項5】 印字ワイヤを固定するアーマチュアに対
    向して電磁石を配設し、該電磁石のコイルに流れる印加
    電流、及び該印加電流の遮断後に前記コイルに流れ続け
    る回制電流を制御するワイヤドットヘッドの駆動装置に
    おいて、 (a)前記アーマチュアのセンサ電極に対する変位を検
    出するセンサと、 (b)該センサが検出した変位に対応する信号を出力す
    るセンサ回路と、 (c)該センサ回路の信号を、印字ワイヤの移動開始タ
    イミング及び衝突タイミングを示すセンサ信号に変換し
    て出力するタイミング抽出回路と、 (d)該タイミング抽出回路が出力するセンサ信号、並
    びに制御回路が出力する印字トリガ信号及び印字パター
    ン信号を受け、前記印加電流を制御するための第1の信
    号及び前記回制電流を制御するための第2の信号を出力
    するドライブ制御回路と、 (e)該ドライブ制御回路が出力する第1第2の信号
    を受けて、第1、第2の信号が有効である間、前記印加
    電流を発生させ、第1の信号が有効であり、第2の信号
    が無効である間、前記回制電流を発生させる駆動回路
    と、 (f)前記第1の信号を有効にする時間の最小値を設定
    する第1最小値設定信号、前記第1の信号を有効にする
    時間の最大値を設定する第1最大値設定信号、及び前記
    第2の信号を有効にする時間の最大値を設定する第2最
    大値設定信号を発生させ、前記ドライブ制御回路に対し
    て出力するリミット回路とを有するとともに、 (g)前記第1最大値設定信号が有効になると、次のタ
    イミングで無効になるようにレジスタの設定値が設定さ
    れることを特徴とするワイヤドットヘッドの駆動装置。
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