JP2773630B2 - 印字ヘッドデバイス - Google Patents

印字ヘッドデバイス

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JP2773630B2
JP2773630B2 JP3828894A JP3828894A JP2773630B2 JP 2773630 B2 JP2773630 B2 JP 2773630B2 JP 3828894 A JP3828894 A JP 3828894A JP 3828894 A JP3828894 A JP 3828894A JP 2773630 B2 JP2773630 B2 JP 2773630B2
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昌也 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットインパクトタイ
ププリンタの印字ヘッドデバイスに関し、特に小型化を
実現する印字ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドットインパクトタイププリンタ
は、複数の印字ワイヤとこれらの駆動機構を備えた印字
ヘッドを、例えば、インクリボンを介して記録紙に対向
させて走行させ、この走行と同時に印字ワイヤを選択的
に駆動して記録紙に文字等のドット構成のパターンを印
字している。図12は従来の代表的な印字ヘッドの断面
図、図13はその印字ヘッドの中に固定される印字素子
の配列状態を示す平面図である。図12の印字ヘッド
は、印字ヘッドハウジング81の中に図14に示す印字
素子80を、図13に示すように環状に配列している。
各印字素子80は、印字ワイヤ82と、これを駆動する
板ばね83と、アーマチュア84と、駆動コイル85
と、コア86と、ヨーク87とを有する。印字ワイヤ8
2は、板ばね83の先端に固定され、印字ワイヤの先端
は印字ヘッド先端のガイド88を介して突出可能であ
る。アーマチュア84は板ばね83に固定され、板ばね
83は、コア86と印字ヘッドハウジング81の間に固
定される。駆動コイル85はコア86に巻き付いてお
り、ドット印字信号に応じ選択的に駆動される。
【0003】アーマチュア84,コア86及びヨーク8
7で構成される磁気回路に、コイル85の通電による磁
束が通ると、アーマチュア84はコア86に吸引され
る。これにより、印字ワイヤ82の先端が、図示しない
インクリボン及び記録紙に衝突し、印字が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
印字ヘッドは、各印字ワイヤに対し個別に磁気回路を構
成する必要があり、印字ヘッドの小型化が著しく困難に
なっていた。
【0005】本発明の目的は、磁気回路の数を大幅に減
らすことができ、小型化が実現できる印字ヘッドを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による印字ヘッド
デバイスは、ドットに対応する複数の印字ピンと、その
印字ピンをそれぞれ固定し、表面に第1電極を有する複
数の第1ピン駆動板と、第1電極と所定の間隔をおいて
対向する第2電極を有する複数の第2ピン駆動板と、複
数の第1ピン駆動板をそれぞれ弾性体を介して支持する
第1駆動板支持体と、複数の第2ピン駆動板を支持する
第2駆動板支持体とを含む。第2駆動板支持体は、駆動
ユニットによって印字ピンの先端方向に繰り返し振動す
る。その駆動ユニットの振動のタイミングに合わせて、
駆動回路が第1と第2ピン駆動板の第1電極と第2電極
の間に印字信号に基づく電圧を印加し、第1,第2電極
間にクーロン力を生じさせる。この結果、印字ピンを固
定した第1ピン駆動板が印字信号に応じて第2ピン駆動
板に引き寄せられ、駆動ユニットと一緒に印字ピン先端
方向に移動する。
【0007】この構成によって、複数の印字ピンに対し
1つの駆動ユニットによって印字することができ、第
1、第2ピン駆動板自体も大型化せず、印字ヘッドを小
型化できる。
【0008】印字ピンを固定した第1ピン駆動板を支持
する弾性体が、通電可能な物質である場合、第1ピン駆
動板の第1電極は、弾性体を介して駆動回路に電気的に
接続することができる。これによって、弾性体が第1ピ
ン駆動板を支持するだけでなく、電気ケーブルの役割も
兼用し、配線の効率化が図れる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例の印字ヘッドの斜視
図、図2は図1に示す印字ヘッドのA−A断面図であ
る。図において、本実施例の印字ヘッドは、記録紙41
にインクリボン40を介して文字等のドット構成のパタ
ーンを印字信号に応じて印字するドットインパクトタイ
ププリンタの印字ヘッドデバイスである。全く同じ構成
の印字駆動メカニズム100,200は、アルミニウム
の印字ヘッドハウジング1の中に並列に固定されてい
る。印字駆動メカニズム100(および200)は、振
動を発生する単一の磁気回路を有する磁気駆動ユニット
2と、磁気駆動ユニット2から伝えられる振動によって
全体が印字ピン10の先端方向(記録紙41に対して垂
直方向)に振動するピン駆動ユニット3とから構成され
る。
【0010】磁気駆動ユニット2は、ピン駆動ユニット
3が先端に固定されたアーム9と、アーム9の一端を支
持する板ばね4と、板ばね4を固定するコア5と、板ば
ね4の片面の中央に固定されコア5の他端と所定の間隔
をおいて対向するアーマチュア6と、ヨーク7と、駆動
コイル8とを有する。コア5は印字ヘッドハウジング1
に固定された台1Aに固定される。ヨーク7はUの字形
をしており一端がコア5に固定される。これによってコ
ア5、アーマチュア6及びヨーク7が磁気的に結合す
る。コア5、アーマチュア6及びヨーク7のいずれも磁
性材料で構成される。アーマチュア6は、ヨーク7の二
股の部分の間に配置されるが、ヨーク7には固定されて
いない。板ばね4とヨーク7との間の距離は、印字ピン
10の移動ストロークより大きく、印字中に板ばね4が
ヨーク7に接触しないようになっている。駆動コイル8
はコア5のアーマチュア付近に巻き付いて固定され、そ
こに電流が流れることによってアーマチュア6がコア5
の端部に磁力で吸引される。アーマチュア6がコア5に
吸引されると、板ばね4が撓み、アーム9が記録紙41
の方向に移動する。駆動コイル8に流れる電流がON,
OFFすることによって、アーム9に固定されたピン駆
動ユニット3は、印字ピン10の先端方向に振動する。
【0011】ピン駆動ユニット3は、ドット印字のため
1列に配列された複数の印字ピン10(図2)をアーム
9の動きに合わせて選択的に駆動する。各ピン10の駆
動は、アーム9の振動に合わせてピン駆動ユニット3に
印加される印字信号に基づいて行われる。ピン駆動ユニ
ット3は、複数のピン10を個別に固定した第1ピン駆
動板20と、第1ピン駆動板20をそれぞれ導電性の弾
性体13を介して支持する絶縁体の第1駆動板支持体1
1と、第1ピン駆動板20に所定の間隔をおいて対向す
る第2ピン駆動板30と、第2ピン駆動体30を固定し
た金属の第2駆動板支持体12とを有する。第1駆動板
支持体11は、印字ヘッドハウジング1に固定され、第
2駆動板支持体12は、アーム9に固定される。
【0012】図3は図1の印字ヘッドのピン駆動ユニッ
ト3を矢印B方向から見た時のピン駆動ユニット3周辺
の正面図である。図において、ピン10を固定した第1
ピン駆動板20は、第2駆動板支持体12に固定された
第2ピン駆動板30と所定の間隔で互い違いに配置され
る。第1及び第2ピン駆動板20、30は、それぞれの
片面側に電極膜21、31を有し、電極膜21と31が
対向している。図7に示すように、第1及び第2ピン駆
動板20、30は、それぞれ厚さ1mm以下のセラミッ
ク板20A,30Aの上に第1、第2の電極として電極
膜21、31を形成したものである。電極膜21、31
は、導電膜21B,31Bとその上に形成された絶縁膜
21C,31Cから成る。導電膜21B,31Bは、そ
こに印加される電圧によってクーロン力を発生し、互い
に引き合う。絶縁膜21C,31Cは、電極膜21、3
1がクーロン力によって互いに接触するときにショート
しないようにするために設けられる。ただし、絶縁膜2
1C,31Cの一方が無くても良い。
【0013】第1ピン駆動板20は、図5に示すよう
に、弾性体13を介してコネクタ14に固定される。コ
ネクタ14は第1駆動板支持体11に固定され、ケーブ
ル15に電気的に接続する。図6に示すように、弾性体
13の一対の薄板13Aの間は、一対のばね体13Bで
連結されている。薄板13Aの一方がコネクタ14に設
けたギャップ14Aに挿入されて固定され、薄板13A
の他方が第1ピン駆動板20の電極膜21が形成された
面と反対側に固定される。電極膜21の導電膜21B
(図7)は、導電性の弾性体13と電気的に接続され、
この結果、ケーブル15と電気的に接続される。したが
って、弾性体13は、第1ピン駆動体20を支持し、印
字ピン10を記録紙41に対して垂直及び水平方向に移
動させる作用の他、電極膜21をケーブル14に導通さ
せる作用も有する。
【0014】第1ピン駆動板20に対向する第2ピン駆
動板30は、電極膜31とともに金属の第2駆動板支持
体12に固定され、第2駆動板支持体12に接続された
ケーブル16を介してアースされる。
【0015】駆動信号(印字信号)がケーブル15,1
6を介して供給されると、複数の電極膜21と31の間
に印字信号に応じて選択的に電圧が印加され、クーロン
力によって第1及び第2ピン駆動板20と30が引き合
う。すなわち、印字ピン10を固定した第1ピン駆動板
20が弾性体13の変形を共なって第2ピン駆動板30
に引き寄せられる。この場合、クーロン力Fは、電極膜
21、31間の電圧をV、電極膜間の距離をd、電極膜
21、31の導電膜21B,31Bの面積をS、及び誘
電率をεとすると、次の式で表される。
【0016】 F=V2 ・ε・S/2・d2 (1) 第1ピン駆動板20が第2ピン駆動板30に引き寄せら
れた状態で、第2駆動板支持体12を固定したアーム9
が、駆動コイル8の通電によって印字ピン10の先端方
向に移動すると、図4に示すように、第2ピン駆動板3
0に引き寄せられた第1ピン駆動板20がアーム9と一
緒に移動する。このとき、ピン10の先端は、印字ヘッ
ドハウジング1の底板1Bよりも下に突き出る。しか
し、電極膜に電圧が印加されていない第1ピン駆動板
は、アーム9が下降しても一緒に下降せず、印字前の位
置から動かないので、底板1Bから突き出ない。したが
って、底板1Bから突き出たピンだけが、インクリボン
40を押し出し、記録紙41にインクを転写する。この
ように、本実施例では、磁気駆動ユニット2の駆動コイ
ル8が印字信号のタイミングに合わせて駆動され、同時
に又はそれより少し早めにピン駆動ユニット3の複数の
第1及び第2ピン駆動板20、30が印字信号に基づい
て選択的に起動されると、印字信号に応じてピン10が
記録紙41にインクを転写する。
【0017】(1)式のクーロン力Fは、ピン10がイ
ンクリボン40を押圧する力に依存する。例えば、10
グラムの力でピン10がインクリボンを押圧する場合、
電圧Vは100ボルト、面積Sは1〜2平方mm、間隔
dは0.1mm程度にする。
【0018】印字ピン10が記録紙41に垂直方向に往
復移動する場合、横振れが生じないよう印字ピン10
は、狭いガイド穴のなかを往復移動するようにするのが
望ましい。
【0019】本実施例の印字ヘッドは、ピン10毎に駆
動コイル、コア及びアーマチュアを設ける必要がなく、
磁気駆動ユニットは1つか2つで済む。また、ピン駆動
ユニット3は小型化することができるので、従来の印字
ヘッドに比べて大幅にサイズを縮小できる。
【0020】次に、図1及び図2の印字ヘッドの駆動回
路について説明する。図8は印字ヘッド駆動回路の回路
図、図9は図8の印字ヘッド駆動回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。図において、印字ヘッド駆動回
路は、駆動コイル8を駆動する駆動コイル駆動回路50
と、第1及び第2ピン駆動板20,30を駆動するピン
駆動板駆動回路51と、駆動制御回路52とを有する。
この印字ヘッド駆動回路は、プリンタの電気回路基板に
実装される。駆動制御回路52は、印字信号に基づいて
図9に示すように制御信号55,56,57,58を発
生する。制御信号55,56は印字信号の印字周期に同
期して繰り返し発生し、駆動コイル駆動回路50のトラ
ンジスタTr1,Tr2のベース端子に供給される。ト
ランジスタTr1,Tr2は、制御信号55,56の立
ち上がりによって同時にオンとなり、t1時間経過後、
最初トランジスタTr1がオフとなり、それよりt2時
間遅れてトランジスタTr2がオフになる。t1時間の
間、トランジスタTr1,Tr2がオンなので、電源E
1からの電流がトランジスタTr1、駆動コイル8、ト
ランジスタTr2の経路で流れ、アーマチュア6(図
1、2)がコア5に吸着されアーム9が降下する。トラ
ンジスタTr1がオフになってからトランジスタTr2
がオフになる(t2時間終了)までの間、電源E1がト
ランジスタTr1で遮断されるが、駆動コイル8に蓄え
られていたエネルギが駆動コイル8、トランジスタTr
2からアースを通じてダイオードD1に流れる。したが
って、トランジスタTr2がオフになるまで、アーム9
が降下した状態を維持する。トランジスタTr2をTr
1より遅れてオフにする理由は、駆動コイルの電流波形
を矩形波に近づけて磁気回路の動作を安定化するためで
ある。以上のようにして、駆動コイル8は印字周期に等
しい一定時間t3ごとに駆動される。
【0021】一方、制御信号57、58は、ピン駆動板
駆動回路51のスイッチS1,S2にそれぞれ供給され
各スイッチをオン、オフする。ピン駆動板駆動回路51
は、電源E2に印字ピン10の数と同じ数だけ並列に接
続されるが、図8では1つだけを示している。制御信号
57、58は、一定時間t3毎に印字信号に基づいて
高、または底レベルになるパルス信号列で、各印字ピン
10はこれら信号によって選択的に駆動される。スイッ
チS1の一方の端子は、電源E2に接続され、他方の端
子は抵抗Rsを介して第1ピン駆動板20の電極膜21
に接続される。第2ピン駆動板30の電極膜31とスイ
ッチS2は、電源E2のアースに接続され、スイッチS
2、抵抗Rp,Rsおよび電極膜21、31が閉回路を
形成する。ここで、図1及び図2のケーブル15は抵抗
Rsを電極膜21に接続し、ケーブル16は電極膜31
を電源E2のアースに接続する。
【0022】図9に示すように、制御信号57と55と
は全く同期するが制御信号58と57は同期しない。し
たがって、駆動コイル8に電流が流れる間、スイッチS
1だけ閉じ、電極板21、31の間に電圧が印加され、
クーロン力によって電極膜21と31が引き合い、図4
に示すように印字が行われる。もちろん、この場合、印
字信号によってはスイッチS1が閉じない場合がある。
【0023】一方、スイッチS1がオフになりスイッチ
S2がオンになると、電極膜21,31に蓄積された電
荷が抵抗Rs,Rpを通じて放電される。このように、
スイッチS1,S2のオン、オフが駆動コイル8の動作
に同期して行われる。
【0024】以上説明した実施例では、電極膜21に弾
性体13を介して印字信号電圧を印加し、電極膜31を
第2駆動板支持体12を介して電源のアースに接続して
いたが、電圧の印加とアースのとりかたが逆であっても
良い。この場合、第2駆動板支持体12に絶縁体が使用
され、各電極膜31がピン駆動板駆動回路51の抵抗R
sに接続され、全ての電極膜21が弾性体13を介して
電源E1のアースに接続される。
【0025】図10は本発明の第2の実施例の印字ヘッ
ドを示す断面図である。本実施例は磁気駆動ユニット6
0が図1の磁気駆動ユニット2と異なるだけで、他は前
の実施例と同じである。磁気駆動ユニット60のコア6
1に永久磁石62が直列に固定され、板ばね63をコア
61の下に固定されている。板ばね63とコア61は印
字ヘッドハウジング68に固定される。アーマチュア6
4は板ばね63の上に固定され、コア61とアーマチュ
ア64の間には、ギャップが形成されている。コア61
と永久磁石62とヨーク66とアーマチュア64は、磁
気回路を構成する。永久磁石62によりアーマチュア6
4が常にコア61に吸引された状態となり、板ばね63
の先端に固定されたアーム69が記録紙41と反対側に
移動している。駆動コイル65は、駆動信号が供給され
たときに永久磁石62の磁力が相殺される方向に磁力が
発生するようコア61に巻き付いている。
【0026】駆動コイル65に電流が流れないとき、板
ばね63が印字ピン10と反対側に撓み、印字ピン10
は記録紙41から離れた位置にあって印字が行われな
い。しかし、駆動コイル65に印字信号に同期した電流
が流れると、永久磁石62によるアーマチュア64の吸
引が解除され、その瞬間、第2駆動板支持体12が記録
紙41に向けて移動する。その移動と同時に、図4に示
すように第1及び第2ピン駆動板20,30の電極膜2
1,31に印字信号による電圧が印加されると、第1及
び第2ピン駆動板20,30が互いに引き合う。この結
果、図10に示すように弾性体13が撓みながら、印字
ピン10が第2駆動板支持体12の移動と一緒に移動
し、インクリボン40を介して記録紙41に印字する。
駆動回路は、図9の駆動回路と同じものが使用される。
【0027】本実施例は、前述の実施例に比べて板ばね
に固定されるアームの長さを短くすることができ、アー
ムの移動をより安定にすることができる。
【0028】図11は本発明の第3の実施例を示す印字
ヘッドの断面図である。前述の第1、第2の実施例で
は、磁気駆動ユニットを使用したが、本実施例では駆動
ユニットに圧電素子を使用している。図において、駆動
ユニット70は、圧電素子71と、圧電素子71の一端
を固定する支持体72と、圧電素子71の他端を固定す
るとともに圧電素子71の伸縮動作を拡大し、その作用
点に第2駆動板支持体12を固定した振動拡大部材73
とを有する。振動拡大部材73の一端は、支持体72に
固定されている。支持体72は、印字ヘッドハウジング
74に固定される。駆動ユニット70以外の構成は、第
1の実施例と同じであるので説明は省略する。
【0029】圧電素子71に駆動信号が印加される前、
印字ピン10が記録紙41から離れた位置にあり、印字
が行われない。圧電素子71に印字信号に同期した駆動
信号が供給されると、圧電素子71が伸び、その瞬間、
第2駆動板支持体12が記録紙41に向けて移動する。
その移動と同時に、図4に示すように第1及び第2ピン
駆動板20,30の電極膜21,31に印字信号による
電圧が印加されると、印字ピン10がインクリボン40
を介して記録紙41に印字する。駆動回路は、図9の駆
動回路に使用する駆動コイル駆動回路50の代わりに圧
電素子駆動回路を使用し、制御信号56と同じタイミン
グで圧電素子71を駆動すれば良い。
【0030】本実施例は、磁気回路が不要で、しかも振
動増幅部材73がアームと板ばねを兼ねているので部品
点数が少なくて済むという利点がある。
【0031】本発明の実施例は、以上説明した第1から
第3の実施例に限定されず、請求項によってカバーされ
る範囲内で、さまざまな変形が可能である。例えば、第
1及び第2ピン駆動板20,30の形状は、板状のもの
であれば如何なるものでも良い。また、印字ピン10
は、第1ピン駆動板20に固定されていたが、第1ピン
駆動板20の一部として形成されても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば印
字ピン毎に磁気回路や圧電素子などの駆動ユニットを設
ける必要がなく、複数の第2ピン駆動板をまとめて1つ
の駆動ユニットで駆動すればよいので小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例の印字ヘッドの透視斜視
図である。
【図2】図2は図1の印字ヘッドのA−A断面図であ
る。
【図3】図3は図1の印字ヘッドを矢印B方向から見た
ときの印字前のピン駆動ユニット周辺の平面図である。
【図4】図4は図1の印字ヘッドを矢印B方向から見た
ときの印字中のピン駆動ユニット周辺の平面図である。
【図5】図5は図1の印字ヘッドの第1駆動板支持体と
第1ピン駆動板の接続を示す斜視図である。
【図6】図6は図5に示す第1駆動板支持体と第1ピン
駆動板の分解斜視図である。
【図7】図7は図1の印字ヘッドの第1及び第2ピン駆
動板の断面図である。
【図8】図8は図1の印字ヘッドの駆動回路の回路図で
ある。
【図9】図9は図8の駆動回路の動作を示すタイミング
チャートである。
【図10】図10は本発明の第2の実施例の印字ヘッド
の断面図である。
【図11】図11は本発明の第3の実施例の印字ヘッド
の断面図である。
【図12】図12は従来の印字ヘッドの断面図である。
【図13】図13は図12の従来の印字ヘッドの複数の
印字素子の配列状態を示す平面図である。
【図14】図14は図12の従来の印字ヘッドの1つの
印字素子の正面図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッドハウジング 2 磁気駆動ユニット 3 ピン駆動ユニット

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙に文字等のドット構成のパターン
    を印字信号に応じて印字するドットインパクトタイププ
    リンタの印字ヘッドデバイスにおいて、前記ドットに対
    応する複数の印字ピンと、 前記印字ピンをそれぞれ固定し、表面に第1電極を有す
    る複数の第1ピン駆動板と、 前記第1電極と所定の間隔をおいて対向する第2電極を
    有する複数の第2ピン駆動板と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた絶縁層
    と、 前記第1ピン駆動板をそれぞれ弾性体を介して支持する
    第1駆動板支持体と、 前記複数の第2ピン駆動板を支持する第2駆動板支持体
    と、 前記第2駆動板支持体を前記印字ピンの先端方向に繰り
    返し振動する駆動ユニットと、 前記駆動ユニットの振動のタイミングに応じて前記第1
    電極と第2電極の間に前記印字信号に基づく電圧を印加
    し、前記第1,第2電極間にクーロン力による引力を生
    じさせ、前記第1駆動板と前記第2駆動板とを一体で移
    動させる駆動回路とを含む印字ヘッドデバイス。
  2. 【請求項2】 前記弾性体は、通電可能な物質でできて
    いる請求項1の印字ヘッドデバイス。
  3. 【請求項3】 前記第1電極は、前記弾性体を介して前
    記駆動回路に電気的に接続される請求項2の印字ヘッド
    デバイス。
  4. 【請求項4】 前記第1駆動板支持体は、前記駆動回路
    に接続されるコネクタを有し、前記弾性体が前記コネク
    接続された請求項3の印字ヘッドデバイス。
  5. 【請求項5】 前記第2電極は、前記第2駆動板支持体
    を介して前記駆動回路に電気的に接続される請求項3の
    印字ヘッドデバイス。
  6. 【請求項6】 前記第2電極は、前記駆動回路に個別に
    接続される請求項3の印字ヘッドデバイス。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2電極の少なくとも一方
    が、表面に絶縁層を有する請求項1の印字ヘッドデバイ
    ス。
  8. 【請求項8】 前記駆動ユニットは、コアと、前記コア
    に巻き付いた駆動コイルと、前記コアに所定の間隔を介
    して配置されるアーマチュアと、前記アーマチュアを固
    定した弾性体と、前記弾性体と前記第2駆動板支持体と
    を結合する部材とを含み、前記駆動回路は、前記駆動コ
    イルに流れる電流をスイッチングする請求項1の印字ヘ
    ッドデバイス。
  9. 【請求項9】 前記駆動回路は、前記印字信号と同じ周
    期で前記駆動コイルに繰り返し電流を供給するコイル駆
    動回路と、前記電流を供給するタイミングに合わせて前
    記第1電極と第2電極の間に前記印字信号に基づく電圧
    を印加し、前記第1,第2電極間にクーロン力を生じさ
    せるピン駆動回路とを含む請求項8の印字ヘッドデバイ
    ス。
  10. 【請求項10】 前記駆動ユニットは、コアと、前記コ
    アに直列に接続された永久磁石と、前記コアに巻き付き
    前記永久磁石の磁束を消磁する磁束を発生させる駆動コ
    イルと、前記コアに所定の間隔を介して配置されるアー
    マチュアと、前記アーマチュアを固定した弾性体と、前
    記弾性体と前記第2駆動板支持体と結合する部材とを含
    み、前記駆動回路は、前記駆動コイルに流れる電流をス
    イッチングする請求項1の印字ヘッドデバイス。
  11. 【請求項11】 前記駆動ユニットは、圧電素子と、前
    記圧電素子の他端に固定されるとともに前記圧電素子の
    伸縮動作が伝わる作用点に第2駆動板支持体を固定する
    部材とを含む請求項1の印字ヘッドデバイス。
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