JPS61237655A - プリンタの記録針駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、印字信号に対応して記録体に向けて進退する
記録針が設けられたプリンタの記録針駆動装置に関する
ものである。

従来の技術 従来、記録針を駆動するには、電磁石により駆動される
アーマチュアにより行なっている。そして、このアーマ
チュアを磁気的閉回路を形成するための一構成部品とし
て利用したものとしては、第６図に示すような構造が採
用されている。すなわち、コア１にコイル２を巻回して
電磁石３を形成し、このコア１と磁気的に結合されてい
るヨーク４の先端部を支点５としているものである。こ
の支点５に支持させたアーマチュア６は前記コア１と一
定の間隙７をおいて設けられ、そのアーマチュア６の先
端には記録針８が連結されている。

発明が解決しようとする問題点 コイル２に通電されると、アーマチュア６はコア１に吸
引されて支点５を中心として回動する。

この時、コア１とヨーク４とアーマチュア６とにより磁
気的閉回路が形成されている。しかしながら、支点５を
形成するヨーク４の端面とアーマチュア６との間には、
隙間９があり、この隙間９はアーマチュア６の回動によ
り変化する。しかも、この隙間９は磁気的な閉回路の一
部であるため、磁気的な抵抗が大きく、効率を悪くして
いる。また、多数のアーマチュア６が設けられて多数本
の記録針８を駆動する形式のものにおいては、それぞれ
のアーマチュア６部分で隙間９の大きさが異なり、駆動
状態にバラツキが生じる原因になるものである。

問題点を解決するための手段 ヨークの先端に形成される支点とこの支点に係合して回
動するアーマチュアの係合部とを円形係合させる。

作用 アーマチュアが回動しても支点との係合は円形係合であ
るため、磁気的な抵抗が変化せず、これによりアーマチ
ュアの駆動状態を安定化させる。

実施例 本発明の一実施例を第１図ないし第５図に基づいて説明
する。まず、プリンタ本体１０の手前側にはガイド軸１
１が水平に設けられ、このガイド軸１１にはキャリヤ１
２が往復動自在に取り付けられている。このキャリヤ１
２には、プリンタヘッド１３とインクタンク１４とが取
り付けられている。また、前記プリンタ本体１０の中央
には、対向電極１５が水平に取り付けられ、この対向電
極１５の正面を通過する記録体としての記録紙１６はト
ラクタ１７により送られるように設けられている。

ついで、前記プリンタヘッド１３はその背面にＰＣ板１
８が取り付けられたケース１９を有し、このケース１９
には１０組の電磁石２０が横方向に均等間隔で配列され
て固定されている。これらの電磁石２０は、コイル２１
が巻回されたコア２２とこのコア２２に磁気的に結合さ
れたヨーク２３とよりなり、このヨーク２３の先端部分
にはその端部が円形に形成された支点２４が形成されて
いる。

このように形成された電磁石２０の前記支点２４には、
この支点２４の円形曲率と同一の曲率をもって形成され
た係合部２５を有するアーマチュア２６が回動自在に取
り付けられている。このアーマチュア２６の他側は前記
コア２２にΔｔなる間隙２７をもって対向している。こ
の間隙２７は前記アーマチュア２６が回動した時には、
密着状＝３− 態になるものである。また、前記ケース１９にストッパ
ー２８が取り付けられ、このス］−ツバ−２８により前
記アーマチュア２６の前記コア２２と離反する方向の位
置は定められている。さらに、前記アーマチュア２６の
他方には、突起２９が形成され、この突起２９には前記
ストッパー２８とともに前記ケース１９に取り付けられ
た板バネ３０が接合されている。この板バネ３０と前記
ストッパー２８とは、複数個のビス３１により固定され
ているものである。

しかして、前記アーマチュア２６の下端には、導電性の
ある薄板により形成されたワイヤー３２が固定され、こ
のワイヤー３２の先端には記録針３３が固定されて可動
電極３４が形成されている。

これらの可動電極３４は、前記ケース１９の下部に取り
付けられたワイヤーガイド３５により案内されてその横
方向の位置が定められている。

ついで、前記記録針３３の先端部の位置は上下方向に偏
位しているものであり、例えば印字すべき文字の高さが
Ｈであるとし、記録針３３の数がｂ− Ｐであるとすると、隣合う記録針３３の上下方向の偏位
量は、Ｈ／（Ｐ−１）に設定されている。

つぎに、前記インクタンク１４はその内部にインク３６
を蓄えており、その一端部にはスリット形成部材３７が
取り付けられ、このスリット形成部材３７には毛細管現
象で前記インク３６を吸引して一定の高さまで吸い上げ
てインク膜３８を形成するスリット３９が形成されてい
る。これらのスリット３９は、前記可動電極３４の配列
ピッチに一致させて形成されており、それぞれのスリッ
ト３９には記録針３３が装着されている。

なお、とくに図示しないが、記録針３３と対向電極１５
との間には、あらかじめ所定の高電圧が印加されている
ものである。

このような構成において、キャリヤ１２を移動させると
ともにこの運動に同期させてコイル２１に印字信号に対
応させて通電する。このコイル２１への通電によりアー
マチュア２６はコア２２に吸引される。すなわち、支点
２４を中心に回動する。この時、コア２２とヨーク２３
とアーマチュ７２６とにより磁気的な閉回路が形成され
るが、アーマチュア２６の回動前と回動後とでは間隙２
７が変化するだけであり、支点２４と係合部２５との磁
気的な抵抗は、両者が互いに密接する円形係合であるた
め、変化しない。したがって、一定の磁気的閉回路を形
成し、アーマチュア２６の動作は安定している。

このようにしてアーマチュア２６が回動すると、記録針
３３が対向電極１５に近接し、これにより、両者間の電
界が強くなって記録針３３の先端に付着したインク３６
は静電的な力で飛翔する。このインク３６が記録紙１６
に付着してドツトを形成し、このドツトの組合せで文字
や図形が画かれる。

なお、前詠のように記録針３３のそれぞれが隣接するも
のにおいて、Ｈ／（Ｐ−１）の偏位量で上下方向にずれ
ているので、この寸法ずれを見込んで印字信号が与えら
れる。

しかして、前記実施例においては、支点２４を凸状の円
形とし、アーマチュア２６を凹状の係合部２５とした状
態について説明したが、この凹凸は逆にしてもよい。

さらに、前記実施例においては、記録針３３が記録紙１
６に接触せず、しかも静電的な力で飛翔する方式のもの
について説明したが、印字方式に限定されることなく種
々のものについて利用される。例えば、記録針をニード
ルとして記録紙に衝突させるインパクト形のプリンタに
おいても利用可能なものである。

発明の効果 本発明は、上述のように記録針を駆動するアーマチュア
を円形に形成された支点に円形係合するようにしたので
、アーマチュアが磁気的に駆動されて回動しても支点と
の間の磁気的な抵抗の変化はなく、これにより、アーマ
チュアを利用して磁気的閉回路を形成してもその動作が
安定しており、多数のアーマチュアを配列してもそれぞ
れのバラツキが少なく、性能の一定した製品を得ること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す縦断側面図、第２図は
プリンタヘッドの斜視図、第３図は記録針の配列状態を
示す正面図、第４図は記録針とスリット形成部材との関
係を示す一部を切り欠いた斜視図、第５図はプリンタ本
体の斜視図、第６図は従来の一例を示す縦断側面図であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コイルが巻回されたコアと磁気的に結合されたヨークに
   先端が円形に形成された支点を設け、記録針を駆動する
   アーマチュアを前記コアとの間に一定の間隙をもつて対
   向させるとともにこのアーマチュアに前記支点と隙間な
   く円形係合する係合部を形成したことを特徴とするプリ
   ンタの記録針駆動装置。