JPH06171114A - ワイヤドット印字ヘッド - Google Patents
ワイヤドット印字ヘッドInfo
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- JPH06171114A JPH06171114A JP32408292A JP32408292A JPH06171114A JP H06171114 A JPH06171114 A JP H06171114A JP 32408292 A JP32408292 A JP 32408292A JP 32408292 A JP32408292 A JP 32408292A JP H06171114 A JPH06171114 A JP H06171114A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワイヤドット印字ヘッドの騒音・発熱を減少
させるとともに、軽量化ならびに印字の高速化を図る。 【構成】 ヨーク枠1内に放射状に配設された複数の鉄
心4に、それぞれコイル5が巻き回してあり、多数のア
ーマチュア7の一端部が各鉄心に吸着・離脱可能に配設
してある。各アーマチュアの先端部7aには、ガイド枠
2に設けられたワイヤ中間ガイド10及びワイヤ先端ガ
イド11によって行方向に隣接し、行方向に整列された
2本1組の印字ワイヤ対9の後端部が固着してある。指
定された鉄心に対してアーマチュアが吸引・離脱による
揺動運動をすると、印字ワイヤ対は同時に行方向に2ド
ットずつ形成して印字する。所定数のドット形成に対
し、アーマチュアの動作回数が半分になるので、騒音な
らびに発熱も減少し、安価なプリンタが製造可能であ
る。また、アーマチュアの駆動周波数を同じにすれば、
印字ワイヤを駆動する鉄心やコイル、並びにアーマチュ
アの数を増やすことなく印字速度の大幅な向上が可能で
ある。
させるとともに、軽量化ならびに印字の高速化を図る。 【構成】 ヨーク枠1内に放射状に配設された複数の鉄
心4に、それぞれコイル5が巻き回してあり、多数のア
ーマチュア7の一端部が各鉄心に吸着・離脱可能に配設
してある。各アーマチュアの先端部7aには、ガイド枠
2に設けられたワイヤ中間ガイド10及びワイヤ先端ガ
イド11によって行方向に隣接し、行方向に整列された
2本1組の印字ワイヤ対9の後端部が固着してある。指
定された鉄心に対してアーマチュアが吸引・離脱による
揺動運動をすると、印字ワイヤ対は同時に行方向に2ド
ットずつ形成して印字する。所定数のドット形成に対
し、アーマチュアの動作回数が半分になるので、騒音な
らびに発熱も減少し、安価なプリンタが製造可能であ
る。また、アーマチュアの駆動周波数を同じにすれば、
印字ワイヤを駆動する鉄心やコイル、並びにアーマチュ
アの数を増やすことなく印字速度の大幅な向上が可能で
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤドット印字ヘッ
ドに関するものである。
ドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤドット印字ヘッドとして
は、次の2つの形式のものが広く知られている。その1
つとして、先端部に印字ワイヤを固着したアーマチュア
(クラッパ)を電磁力によって駆動して印字ワイヤの先
端部で紙面に印字するクラッパ型である。他の1つとし
ては、永久磁石によって板ばねを吸引させておき、マグ
ネットコイルの励磁を用いて永久磁石の磁界を打ち消す
ことによって板ばねを解放し、その時の復帰力によって
板ばねの先端に取り付けられた印字ワイヤを駆動して印
字するばねチャージ型である。いずれの形式においても
印字ヘッドは、プリンタケース内で用紙の送り方向と直
角方向に移動するキャリアに搭載され、印字ワイヤの数
は列方向のドット数に対応した数あるいはパラレル配置
の場合は、その2倍の数だけ備えているものである。こ
れらの多数の印字ワイヤのうち、プリンタ本体の制御回
路から送られる動作信号を受けた印字ワイヤが動作し
て、インクリボンの上から紙面を打撃することによって
記録紙上に印字している。
は、次の2つの形式のものが広く知られている。その1
つとして、先端部に印字ワイヤを固着したアーマチュア
(クラッパ)を電磁力によって駆動して印字ワイヤの先
端部で紙面に印字するクラッパ型である。他の1つとし
ては、永久磁石によって板ばねを吸引させておき、マグ
ネットコイルの励磁を用いて永久磁石の磁界を打ち消す
ことによって板ばねを解放し、その時の復帰力によって
板ばねの先端に取り付けられた印字ワイヤを駆動して印
字するばねチャージ型である。いずれの形式においても
印字ヘッドは、プリンタケース内で用紙の送り方向と直
角方向に移動するキャリアに搭載され、印字ワイヤの数
は列方向のドット数に対応した数あるいはパラレル配置
の場合は、その2倍の数だけ備えているものである。こ
れらの多数の印字ワイヤのうち、プリンタ本体の制御回
路から送られる動作信号を受けた印字ワイヤが動作し
て、インクリボンの上から紙面を打撃することによって
記録紙上に印字している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術におけるワイ
ヤドット印字ヘッドは、印字するドット数と同数だけア
ーマチュアを駆動するものであるため、単位時間あたり
に印字するドット数が多くなるほど騒音および発熱が大
きくなり、かつ印字速度を速くすることにも限界があ
る。また、列方向印字速度を保ったまま、パラレル配置
にして高速化を図ると、印字ワイヤを動かすためのコイ
ルや鉄心等の数も多くなるので印字ヘッドの重量が大き
くなり、プリンタケース内のスペースを大きくせざるを
得なかったりするなどの問題がある。
ヤドット印字ヘッドは、印字するドット数と同数だけア
ーマチュアを駆動するものであるため、単位時間あたり
に印字するドット数が多くなるほど騒音および発熱が大
きくなり、かつ印字速度を速くすることにも限界があ
る。また、列方向印字速度を保ったまま、パラレル配置
にして高速化を図ると、印字ワイヤを動かすためのコイ
ルや鉄心等の数も多くなるので印字ヘッドの重量が大き
くなり、プリンタケース内のスペースを大きくせざるを
得なかったりするなどの問題がある。
【0004】そこで本発明の目的は、ワイヤドット印字
ヘッドの騒音・発熱を減少させるとともに、軽量化及び
印字速度の高速化を図ることにある。
ヘッドの騒音・発熱を減少させるとともに、軽量化及び
印字速度の高速化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明におけるワイヤドット印字ヘッドは、電磁
気的あるいは圧電素子により作動される複数のアーマチ
ュアと、これらの各アーマチュアによって駆動される印
字ワイヤとを有するワイヤドット印字ヘッドにおいて、
アーマチュアのそれぞれの先端部には、印字ワイヤの後
端部が2本ずつを1組として配置してあり、各組におけ
る2本の印字ワイヤの先端部は、ワイヤ先端ガイドを介
して行方向に隣接するように並べてあるとともに、各ワ
イヤ対の先端部が列方向に整列されている。
めに、本発明におけるワイヤドット印字ヘッドは、電磁
気的あるいは圧電素子により作動される複数のアーマチ
ュアと、これらの各アーマチュアによって駆動される印
字ワイヤとを有するワイヤドット印字ヘッドにおいて、
アーマチュアのそれぞれの先端部には、印字ワイヤの後
端部が2本ずつを1組として配置してあり、各組におけ
る2本の印字ワイヤの先端部は、ワイヤ先端ガイドを介
して行方向に隣接するように並べてあるとともに、各ワ
イヤ対の先端部が列方向に整列されている。
【0006】
【作用】2本1組のワイヤ対に対応したアーマチュアが
1回の作動により、行方向に隣接する2つのドットを形
成するので、行方向へのドット形成のためのアーマチュ
アの動作数はドット数の半分になる。行方向へ単位時間
あたりに形成するドット数を同じにする場合には、アー
マチュアおよびこれを駆動するコイル等の駆動周波数を
半分にできる。逆に、駆動周波数が同じ場合には、行方
向へ単位時間あたりに形成するドット数を2倍にでき
る。さらに、行方向のドット数を2組のアーマチュアお
よびこれを駆動するコイル等により形成するパラレル配
置に比べて、アーマチュアおよびこれを駆動するコイル
等の数が半分になる。
1回の作動により、行方向に隣接する2つのドットを形
成するので、行方向へのドット形成のためのアーマチュ
アの動作数はドット数の半分になる。行方向へ単位時間
あたりに形成するドット数を同じにする場合には、アー
マチュアおよびこれを駆動するコイル等の駆動周波数を
半分にできる。逆に、駆動周波数が同じ場合には、行方
向へ単位時間あたりに形成するドット数を2倍にでき
る。さらに、行方向のドット数を2組のアーマチュアお
よびこれを駆動するコイル等により形成するパラレル配
置に比べて、アーマチュアおよびこれを駆動するコイル
等の数が半分になる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
図1に示すように、印字ヘッドの外枠は、容器状に形成
されたヨーク枠1の前面(左側)にガイド枠2が取り付
けてあり、ヨーク枠1の背面(右側)の開口部には、ヘ
ッドカバー3を被せたものによって構成されている。
図1に示すように、印字ヘッドの外枠は、容器状に形成
されたヨーク枠1の前面(左側)にガイド枠2が取り付
けてあり、ヨーク枠1の背面(右側)の開口部には、ヘ
ッドカバー3を被せたものによって構成されている。
【0008】ガイド枠2の前面中心部から背面にかけて
は、複数の印字ワイヤを挿通する筒状のガイド部2aが
設けてあり、このガイド部がヨーク枠1の背面に突き出
した部分はヨーク枠1の中心部に設けられた透孔1aを
貫通して、ヨーク枠の内側に突出している。
は、複数の印字ワイヤを挿通する筒状のガイド部2aが
設けてあり、このガイド部がヨーク枠1の背面に突き出
した部分はヨーク枠1の中心部に設けられた透孔1aを
貫通して、ヨーク枠の内側に突出している。
【0009】ヨーク枠1の背面内側には、このヨーク枠
と一体に形成した複数個の鉄心4が放射状に配設してあ
る。各鉄心4にはそれぞれコイル5が巻き回してあり、
外部からコイルに通電することにより励磁可能である。
と一体に形成した複数個の鉄心4が放射状に配設してあ
る。各鉄心4にはそれぞれコイル5が巻き回してあり、
外部からコイルに通電することにより励磁可能である。
【0010】ヨーク枠1の周囲の端面1bとヘッドカバ
ー3の周囲の端面3aとの間には、2枚の支持板と厚さ
調整用の板材とを組合わせてなる支持プレート6が設け
てある。この支持プレート6の間に、アーマチュア7が
挾持された状態で取り付けてある。アーマチュア7は、
支持プレート6の間に支持ピン8を介して揺動自在に取
り付けてある。アーマチュア7の各先端部7aには、2
本1組の印字ワイヤ対9の後端部9aが固着されてお
り、各印字ワイヤはガイド部2aに設けられたワイヤ中
間ガイド10のガイド孔を経て、先端部9bはワイヤ先
端ガイド11のガイド孔に挿通されている。
ー3の周囲の端面3aとの間には、2枚の支持板と厚さ
調整用の板材とを組合わせてなる支持プレート6が設け
てある。この支持プレート6の間に、アーマチュア7が
挾持された状態で取り付けてある。アーマチュア7は、
支持プレート6の間に支持ピン8を介して揺動自在に取
り付けてある。アーマチュア7の各先端部7aには、2
本1組の印字ワイヤ対9の後端部9aが固着されてお
り、各印字ワイヤはガイド部2aに設けられたワイヤ中
間ガイド10のガイド孔を経て、先端部9bはワイヤ先
端ガイド11のガイド孔に挿通されている。
【0011】図2に示すように、アーマチュア7の基部
7bは、幅を広く形成し、鉄心4に吸着可能にしてあ
り、アーマチュア7のほぼ半分から先のレバー部7cは
薄板状に形成されており、多数のアーマチュアをヨーク
枠内に放射状に配設しても、印字ワイヤを固着した先端
部7aが隣接する印字ワイヤに触れることなく進退の動
作可能にしてある。1組の印字ワイヤ対9は、2本の印
字ワイヤ91,92が、アーマチュア7の先端部7aに
互いに隣接し、かつ平行になるように並び,それぞれが
ろう付けによって固着されている。
7bは、幅を広く形成し、鉄心4に吸着可能にしてあ
り、アーマチュア7のほぼ半分から先のレバー部7cは
薄板状に形成されており、多数のアーマチュアをヨーク
枠内に放射状に配設しても、印字ワイヤを固着した先端
部7aが隣接する印字ワイヤに触れることなく進退の動
作可能にしてある。1組の印字ワイヤ対9は、2本の印
字ワイヤ91,92が、アーマチュア7の先端部7aに
互いに隣接し、かつ平行になるように並び,それぞれが
ろう付けによって固着されている。
【0012】図3に示すように、ワイヤ中間ガイド10
は、2本1組の印字ワイヤが隣接した状態で挿通可能な
複数個のガイド孔10aが、それぞれ緩いカーブの円弧
状に2列に配設してある。ワイヤ中間ガイド10によっ
て、各印字ワイヤはアーマチュア7の先端部に固着され
た状態では、円形に並んでいるのをワイヤ先端ガイド1
1において直線状に並べ替え可能にしてある。
は、2本1組の印字ワイヤが隣接した状態で挿通可能な
複数個のガイド孔10aが、それぞれ緩いカーブの円弧
状に2列に配設してある。ワイヤ中間ガイド10によっ
て、各印字ワイヤはアーマチュア7の先端部に固着され
た状態では、円形に並んでいるのをワイヤ先端ガイド1
1において直線状に並べ替え可能にしてある。
【0013】図4に示すように、ワイヤ先端ガイド11
には、隣接する2本1組のワイヤ91,92が挿通可能
な長円形状のガイド孔11aが直線状に12個ずつ2列
に配設してある。印字ワイヤ9の先端は、先端ガイド1
1によって2本1組となって行方向に隣接するように並
べてあるとともに、各ワイヤ対91,92は、ガイド穴
を介して行方向に2列に整列されており、しかも2列に
配設された2行のワイヤ列は千鳥状に配置して列方向の
ドットの形成が密になるようにある。
には、隣接する2本1組のワイヤ91,92が挿通可能
な長円形状のガイド孔11aが直線状に12個ずつ2列
に配設してある。印字ワイヤ9の先端は、先端ガイド1
1によって2本1組となって行方向に隣接するように並
べてあるとともに、各ワイヤ対91,92は、ガイド穴
を介して行方向に2列に整列されており、しかも2列に
配設された2行のワイヤ列は千鳥状に配置して列方向の
ドットの形成が密になるようにある。
【0014】図1に示すように、各アーマチュア7の先
端部7aに2本1組で固着された印字ワイヤ対9は、ワ
イヤ中間ガイド10のガイド孔10a(図3参照)を通
って円弧状に整列され、さらに先端ガイド11のガイド
孔11a(図4参照)に挿通することにより、2本1組
が隣接し、かつワイヤ対9の先端部9bが列方向に整列
した状態に設けてある。ヨーク枠1の中心部からヨーク
枠の背面に突き出したガイド部2aの周囲からやや離れ
た位置には、復帰ばねホルダ12がガイド部2aを取り
囲むように設けてあり、これらの各ホルダには復帰ばね
13が取り付けてある。復帰ばね13の先端部がアーマ
チュア7のレバー部7cの前辺部(図1左側)に接触し
て、アーマチュアのレバー部7bを後退方向に付勢可能
にしてある。鉄心4によってアーマチュア7に吸引力が
働かないときには、この付勢力によりアーマチュアを後
退させて、印字ワイヤの先端部9bがワイヤ先端ガイド
のガイド孔11a内に後退可能にしてある。アーマチュ
ア7に復帰ばね13が接触位置の反対辺に対向する位置
のヘッドカバー3の内側には、アーマチュアの移動を規
制するストッパ14が設けてある。
端部7aに2本1組で固着された印字ワイヤ対9は、ワ
イヤ中間ガイド10のガイド孔10a(図3参照)を通
って円弧状に整列され、さらに先端ガイド11のガイド
孔11a(図4参照)に挿通することにより、2本1組
が隣接し、かつワイヤ対9の先端部9bが列方向に整列
した状態に設けてある。ヨーク枠1の中心部からヨーク
枠の背面に突き出したガイド部2aの周囲からやや離れ
た位置には、復帰ばねホルダ12がガイド部2aを取り
囲むように設けてあり、これらの各ホルダには復帰ばね
13が取り付けてある。復帰ばね13の先端部がアーマ
チュア7のレバー部7cの前辺部(図1左側)に接触し
て、アーマチュアのレバー部7bを後退方向に付勢可能
にしてある。鉄心4によってアーマチュア7に吸引力が
働かないときには、この付勢力によりアーマチュアを後
退させて、印字ワイヤの先端部9bがワイヤ先端ガイド
のガイド孔11a内に後退可能にしてある。アーマチュ
ア7に復帰ばね13が接触位置の反対辺に対向する位置
のヘッドカバー3の内側には、アーマチュアの移動を規
制するストッパ14が設けてある。
【0015】次に、動作について説明する。本実施例の
印字ヘッドをプリンタに搭載し、図示しないキャリアに
よって走行させながら印字動作を行わせる。このとき、
プリンタの制御回路からの信号を受けて特定のコイルに
通電させると、このコイルに巻回された鉄心が励磁し、
これと対応するアーマチュア7が吸引され、その先端部
7aが前方に移動する。これに伴ない1組の印字ワイヤ
対9が前進して、印字面を打撃して印字する。コイルへ
の通電を停止すると、アーマチュア7は復帰ばね13に
よって原位置に復帰し、ストッパ14に接触した状態で
停止し、印字ワイヤの先端部もワイヤ先端ガイドのガイ
ド孔11a内に後退する。この動作は、制御回路によっ
て指定されたすべてのコイルを同時に動作させ、各アー
マチュア7には2本1組の印字ワイヤ91,92がそれ
ぞれ設けてあるので、この動作によって同時にアーマチ
ュアの数の2倍の数のドットを形成可能である。
印字ヘッドをプリンタに搭載し、図示しないキャリアに
よって走行させながら印字動作を行わせる。このとき、
プリンタの制御回路からの信号を受けて特定のコイルに
通電させると、このコイルに巻回された鉄心が励磁し、
これと対応するアーマチュア7が吸引され、その先端部
7aが前方に移動する。これに伴ない1組の印字ワイヤ
対9が前進して、印字面を打撃して印字する。コイルへ
の通電を停止すると、アーマチュア7は復帰ばね13に
よって原位置に復帰し、ストッパ14に接触した状態で
停止し、印字ワイヤの先端部もワイヤ先端ガイドのガイ
ド孔11a内に後退する。この動作は、制御回路によっ
て指定されたすべてのコイルを同時に動作させ、各アー
マチュア7には2本1組の印字ワイヤ91,92がそれ
ぞれ設けてあるので、この動作によって同時にアーマチ
ュアの数の2倍の数のドットを形成可能である。
【0016】本発明の印字ヘッドによって、例えばA,
B等の文字を印字するときには、印字ワイヤ対のうち一
方のワイヤ91で形成したドットを黒く塗り潰して示し
た黒丸91aで、他方の印字ワイヤ92で形成したドッ
トを白丸92aで示すと、図5に示すように、行方向に
一対のドットが列方向に並んだ状態で順次行方向にドッ
トが形成され、多数のドットの集合したものからなる文
字を形成する。行方向には、同時に2ドットが形成され
るので、行方向への送り速度を速くすることが可能にな
る。
B等の文字を印字するときには、印字ワイヤ対のうち一
方のワイヤ91で形成したドットを黒く塗り潰して示し
た黒丸91aで、他方の印字ワイヤ92で形成したドッ
トを白丸92aで示すと、図5に示すように、行方向に
一対のドットが列方向に並んだ状態で順次行方向にドッ
トが形成され、多数のドットの集合したものからなる文
字を形成する。行方向には、同時に2ドットが形成され
るので、行方向への送り速度を速くすることが可能にな
る。
【0017】縦線と横線を印字する場合には、図6に示
すように、水平部分は行方向にドットを1列に形成する
ことにより体裁の整った文字ができる。この場合には、
列方向へのドットの形成は、列方向に整列した印字ワイ
ヤによって同時にドットが2列に形成されるので、縦線
と横線の太さの異なる文字を形成することができる。
すように、水平部分は行方向にドットを1列に形成する
ことにより体裁の整った文字ができる。この場合には、
列方向へのドットの形成は、列方向に整列した印字ワイ
ヤによって同時にドットが2列に形成されるので、縦線
と横線の太さの異なる文字を形成することができる。
【0018】本実施例では、クラッパ型の印字ヘッドに
適用したものについて説明しているが、本発明はこれに
限定する趣旨ではなく、ばねチャージ型ワイヤドット印
字ヘッドにも適用可能である。この場合には、印字ワイ
ヤを2本1組として並列させ、これを1枚の板ばねから
なる駆動アームによって駆動することにより同様の効果
が得られる。その他、圧電素子の動作によって印字ワイ
ヤを進退させる圧電型のワイヤドット印字ヘッドにも適
用可能である。なお、本実施例ではアーマチュアの先端
部に1組の印字ワイヤを並べて固着してあるが、これを
レバ−部の部分を二股状に形成して、その各先端部に印
字ワイヤを固着するようにしてもよい。また、1つの鉄
心に対して2つのアーマチュアを配設するようにしても
よい。その他、1つのアーマチュアに対して3本以上の
印字ワイヤを1組として設けることも可能である。ま
た、アーマチュア先端にワイヤを固着するのではなく、
ワイヤを分離してその後端をアーマチュア先端で打撃す
るタイプにも本発明は可能である。
適用したものについて説明しているが、本発明はこれに
限定する趣旨ではなく、ばねチャージ型ワイヤドット印
字ヘッドにも適用可能である。この場合には、印字ワイ
ヤを2本1組として並列させ、これを1枚の板ばねから
なる駆動アームによって駆動することにより同様の効果
が得られる。その他、圧電素子の動作によって印字ワイ
ヤを進退させる圧電型のワイヤドット印字ヘッドにも適
用可能である。なお、本実施例ではアーマチュアの先端
部に1組の印字ワイヤを並べて固着してあるが、これを
レバ−部の部分を二股状に形成して、その各先端部に印
字ワイヤを固着するようにしてもよい。また、1つの鉄
心に対して2つのアーマチュアを配設するようにしても
よい。その他、1つのアーマチュアに対して3本以上の
印字ワイヤを1組として設けることも可能である。ま
た、アーマチュア先端にワイヤを固着するのではなく、
ワイヤを分離してその後端をアーマチュア先端で打撃す
るタイプにも本発明は可能である。
【0019】なお、本発明で言うところの「列方向に整
列」とは、要するに、印字ワイヤの先端が列方向に所定
のピッチで並べられていることを意味し、千鳥配列、パ
ラレル配列は勿論のこと、菱形配列も含むものである。
列」とは、要するに、印字ワイヤの先端が列方向に所定
のピッチで並べられていることを意味し、千鳥配列、パ
ラレル配列は勿論のこと、菱形配列も含むものである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は各アーマ
チュアに印字ワイヤが2本ずつ1組となって固着され、
先端部がワイヤ先端ガイドを介して行方向に隣接するよ
うに並べてあるとともに、各ワイヤ対の先端部が列方向
に整列されているので、アーマチュアの1回の動作によ
って同時に行方向に2ドットの形成が可能になる。この
ため、高密度の印字を短時間で行うことができる。逆
に、駆動周波数が同じの場合には、行方向へ単位時間あ
たりに形成するドット数を2倍にできる。さらに、行方
向のドットを2組のアーマチュアおよびこれを駆動する
コイル等により形成するパラレル配置に比べて、アーマ
チュアおよびこれを駆動するコイル等の数が半分にな
る。また、アーマチュアの駆動回数が従来の半分で済む
ので、それだけ騒音の発生及び発熱が少なくなり、オフ
ィス環境の向上に寄与する。さらに、従来のパラレル配
置のプリンタヘッドに比べて、アーマチュアやコイルの
数も半分で済むので、印字ヘッドの軽量化が可能にな
り、キャリアに搭載して移動の際の慣性力も小さくな
り、それだけ高速化が可能になる。その他、鉄心やコイ
ルの数を少なくできるので、それに対応して部品点数や
組み立て工程を減少させることができ、コストの引き下
げも可能になるなどの効果がある。また、印字速度が同
じならば、アーマチュアの駆動周波数を下げることが可
能で、騒音の低減、発熱の低減が可能な他、応答性のア
ップのため必要だった部品精度を下げることが可能とな
り、コストダウンが達成される。
チュアに印字ワイヤが2本ずつ1組となって固着され、
先端部がワイヤ先端ガイドを介して行方向に隣接するよ
うに並べてあるとともに、各ワイヤ対の先端部が列方向
に整列されているので、アーマチュアの1回の動作によ
って同時に行方向に2ドットの形成が可能になる。この
ため、高密度の印字を短時間で行うことができる。逆
に、駆動周波数が同じの場合には、行方向へ単位時間あ
たりに形成するドット数を2倍にできる。さらに、行方
向のドットを2組のアーマチュアおよびこれを駆動する
コイル等により形成するパラレル配置に比べて、アーマ
チュアおよびこれを駆動するコイル等の数が半分にな
る。また、アーマチュアの駆動回数が従来の半分で済む
ので、それだけ騒音の発生及び発熱が少なくなり、オフ
ィス環境の向上に寄与する。さらに、従来のパラレル配
置のプリンタヘッドに比べて、アーマチュアやコイルの
数も半分で済むので、印字ヘッドの軽量化が可能にな
り、キャリアに搭載して移動の際の慣性力も小さくな
り、それだけ高速化が可能になる。その他、鉄心やコイ
ルの数を少なくできるので、それに対応して部品点数や
組み立て工程を減少させることができ、コストの引き下
げも可能になるなどの効果がある。また、印字速度が同
じならば、アーマチュアの駆動周波数を下げることが可
能で、騒音の低減、発熱の低減が可能な他、応答性のア
ップのため必要だった部品精度を下げることが可能とな
り、コストダウンが達成される。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】アーマチュアに印字ワイヤが固着された状態を
示す拡大正面図である。
示す拡大正面図である。
【図3】ワイヤ中間ガイドの正面図である。
【図4】ワイヤ先端ガイドの正面図である。
【図5】文字A,Bを印字したときのドットの配列状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】縦線と横線を印字したときのドットの配列状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
7 アーマチュア 7a アーマチュアの先端部 9 印字ワイヤ対 9a 後端部 9b 先端部 91,92 印字ワイヤ 11 ワイヤ先端ガイド
Claims (1)
- 【請求項1】 電磁気的あるいは圧電素子により作動さ
れる複数のアーマチュアと、各アーマチュアによって駆
動される印字ワイヤとを有するワイヤドット印字ヘッド
において、 上記アーマチュアのそれぞれの先端部に
は、上記印字ワイヤの後端部が2本ずつを1組として配
設してあり、 上記各組における2本の印字ワイヤの先端部は、ワイヤ
先端ガイドを介して行方向に隣接するように並べてある
とともに各ワイヤ対の先端部が列方向に整列されている
ことを特徴とするワイヤドット印字ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32408292A JP2881156B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | ワイヤドット印字ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32408292A JP2881156B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | ワイヤドット印字ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06171114A true JPH06171114A (ja) | 1994-06-21 |
JP2881156B2 JP2881156B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=18161954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32408292A Expired - Fee Related JP2881156B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | ワイヤドット印字ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2881156B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102873989A (zh) * | 2012-05-18 | 2013-01-16 | 南京富士通计算机设备有限公司 | 一种环保型打印头出针排列方法 |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP32408292A patent/JP2881156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102873989A (zh) * | 2012-05-18 | 2013-01-16 | 南京富士通计算机设备有限公司 | 一种环保型打印头出针排列方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2881156B2 (ja) | 1999-04-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |