JP2597785Y2 - 踏切障害物検知装置試験用操作器 - Google Patents

踏切障害物検知装置試験用操作器

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JP2597785Y2
JP2597785Y2 JP1992008697U JP869792U JP2597785Y2 JP 2597785 Y2 JP2597785 Y2 JP 2597785Y2 JP 1992008697 U JP1992008697 U JP 1992008697U JP 869792 U JP869792 U JP 869792U JP 2597785 Y2 JP2597785 Y2 JP 2597785Y2
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正夫 鈴木
登 伊藤
敏志 角田
勇 鈴木
輝明 星野
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East Japan Railway Co
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East Japan Railway Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、投受光器からなる踏
切障害物検知装置が正常であるか故障しているかを踏切
障害物検知リレーの動作状態から、踏切道付近で確認す
るための試験用操作器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】踏切道において自動車など障害物が存在
するとき、踏切道上に張り巡らした光線がさえぎられる
ことを利用してその障害物を検知し、列車に対して特殊
信号発光機などにより警報を発する光式の投受光器から
なる踏切障害物検知装置が従来より使用されている。こ
の踏切障害物検知装置はこの考案の実施例でもある図1
に示すように、例えばそれぞれ対となった5組みの投光
器S1〜S5と受光器R1〜R5からなり、踏切道1を挾ん
で配設されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記の踏切
障害物検知装置は、夜間保線工事、あるいはその他の工
事などが踏切道1付近で行われたときに、信号通信保守
者や保線、電力などの作業者が投光器S1〜S5、受光器
1〜R5などに接触したりして投光器S1〜S5と受光器
1〜R5の相対位置がずれたりなどすると、正常に動作
しなくなり、例えば朝1番列車がその踏切道1に接近し
たとき誤検知して列車に誤警報を発することがあった。
そのため、信通保守者が工事の都度現場に行って立会
い、それぞれ対となった5組みの投光器S1〜S5から投
光される光が対応する受光器R1〜R5に正確に到達し、
踏切障害物検知装置が正常であるかどうかを確認してい
た。しかし、このような確認は作業に時間がかかり、作
業性が悪いとともに、信号通信保守者が踏切障害物検知
装置をよく知っている熟練者でないと簡単にはいかず、
熟練者でないと実際上、確認ができないという問題点が
あった。
【0004】そこでこの考案は、前記従来の問題点を排
除し、踏切道付近の工事に際し、信号通信保守者がその
都度現場に行って立会い、踏切障害物検知装置が正常で
あることを確認しなくとも短時間にかつ容易に確認がで
き、しかも信号通信保守者が熟練者でなくとも確認がで
きる踏切障害物検知装置試験用操作器を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の考案は、投受光器からなる踏切障害物検
知装置が正常であるか故障しているかを踏切障害物検知
リレーの動作状態から、踏切道付近で確認するための試
験用操作器であって、押釦スイッチなどスイッチ部材
と、このスイッチ部材により動作して自己保持する試験
用リレーと、この試験用リレーの動作により励磁され、
所定時分後に動作する緩動リレーと、この緩動リレーの
動作により前記踏切障害物検知リレーが動作していると
動作して正常灯を点灯するとともに、踏切障害物検知リ
レーが復旧していると復旧して故障灯を点灯する故障検
知リレーと、緩動リレーの所定時分よりも長い時分後に
動作する第2緩動リレーを具え、この第2緩動リレーの
動作により緩動リレーの動作により動作した試験用リレ
ーが復旧し、正常灯が消灯するようになっていることを
特徴とする。
【0006】請求項2の考案は、請求項1において、故
障灯の点灯により確認した故障情報が集中監視装置によ
り保守区へ送られ、警報表示されるようになっているこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】スイッチ部材の操作により試験用リレーが動作
して自己保持する。試験用リレーの動作により緩動リレ
ーが励磁され、所定時分後に動作する。この緩動リレー
の動作により踏切障害物検知リレーが動作していて正常
な状態であれば、故障検知リレーが動作して、正常灯が
点灯する。一方、踏切障害物検知リレーが何らかの原因
で復旧していて故障状態であれば、故障検知リレーが復
旧して、故障灯が点灯する。
【0008】
【実施例】図1はこの考案の一実施例の踏切道付近を示
す概略平面図であり、踏切道1の脇には踏切障害物検知
装置用の器具箱2、踏切障害物検知装置試験用操作器用
の器具箱3、踏切制御用の器具箱4が設置されている。
踏切障害物検知装置用の器具箱2内には投受光器からな
る踏切障害物検知装置が正常であるとき動作し、故障し
ているとき復旧する上り線用踏切障害物検知リレーおよ
び下り線用踏切障害物検知リレー(図示せず)が設けら
れている。試験用操作器用の器具箱3は図2,3に示す
ように支柱5に固定されている。器具箱3は前面に鍵7
により開閉が可能な扉8が取付けられ、内部には操作パ
ネル10が設けられ、該パネルの表面には図4に示すよう
に試験用の照光式押釦スイッチ11と、正常灯12および故
障灯13が設けられている。
【0009】操作パネル10の図示しない裏面には前記操
作器用の回路等が設けられている。図5はこの回路図を
示したものである。TSTRは押釦スイッチ11が押され
ると動作し、その動作状態を自己保持する試験用リレ
ー、CHRは前記上り線用踏切障害物検知リレーおよび
下り線用踏切障害物検知リレーが動作し、その動作接点
22,23が構成することにより動作し正常灯12を点灯する
とともに、上り線用踏切障害物検知リレーおよび下り線
用踏切障害物検知リレーが復旧していると復旧して故障
灯13を点灯する故障検知リレー、TMR1,TMR2は
緩動リレーで、この例では緩動リレーTMR1の時素は
12秒に、緩動リレーTMR2の時素は20秒に設定されて
いる。踏切制御用の器具箱4内には図示省略したが、踏
切全体の故障を検知し制御する部材等を収納している。
【0010】前記実施例の作用を説明する。押釦スイッ
チ11を押すと、試験用リレーTSTRが動作して自己保
持し、その動作接点15により試験押釦ランプ16が点灯
し、ブザー17が鳴動する。また試験用リレーTSTRの
動作接点18により緩動リレーTMR1と緩動リレーTM
R2が励磁される。そして、12秒たつと、緩動リレーT
MR2が動作して、前記上り線、下り線用踏切障害物検
知リレーが正常動作状態であれば、故障検知リレーCH
Rが動作して、操作パネル10の正常灯12が点灯する。ま
た、20秒経過すると、緩動リレーTMR1が動作して、
故障検知リレーCHRの復旧接点19並びに緩動リレーT
MR1の復旧接点20が開放して試験用リレーTSTRが
復旧し、操作パネル10の正常灯12が消灯し、ブザー17が
鳴りやみ、緩動リレーTMR1、緩動リレーTMR2も
復旧して元の状態にもどる。
【0011】もし、踏切障害物検知装置が何らかの原因
で故障しているときは、前記上り線、下り線用踏切障害
物検知リレーのいずれかが復旧している(該上り線、下
り線用踏切障害物検知リレーの動作接点22,23のいずれ
かが開放する)ので、故障検知リレーCHRは復旧し、
操作パネル10の故障灯13が12秒後に点灯し、点灯状態を
継続する(20秒後も消えない)。また、試験押釦ランプ
16も消えず、ブザー17も鳴動しつづける。
【0012】また、故障検知リレーCHRが復旧すると
同時に踏切障害物検知装置の故障の情報25は、集中監視
装置26により保守区27へ送られ、警報表示される。これ
により、信号通信保守者が現場に出動して故障を復旧す
る。
【0013】尚、前記した実施例は好ましい一例を示し
たにすぎない。押釦スイッチ11を別のスイッチ部材とし
たり、細部の構成は考案の要旨を変えない範囲で種々に
その設計を変えることが可能である。
【0014】
【考案の効果】請求項1の考案は前記のような構成から
なるので、踏切道付近の工事に際し、信号通信保守者が
その都度現場に行って立会い、踏切障害物検知装置が正
常であることを確認しなくとも、工事終了後にスイッチ
部材を操作することによって点灯する正常灯あるいは故
障灯により、短時間にかつ容易に確認することができ
る。したがって、従来起きていた朝1番列車に対する踏
切障害物検知装置の誤検知による誤警報を確実に防止す
ることができる。しかも確認に際して、信号通信保守者
が必ずしも熟練者でなくともよい。また、前記のように
信号通信保守者が工事に立会う必要がなく、特に夜間工
事などに要員の節約となり、省力化を図ることができ
る。さらに、第2緩動リレーによりさらに前記により点
灯した正常灯、故障灯を確実に消灯することができる。
【0015】請求項2の考案は、保守区に警報表示され
る踏切障害物検知装置の故障の情報により、故障の復旧
をより迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の踏切道付近を示す概略平
面図である。
【図2】試験用操作器の正面図である。
【図3】試験用操作器の側面図である。
【図4】同上の操作パネルの正面図である。
【図5】試験用操作器の回路図である。
【符号の説明】
1 踏切道 2 踏切障害物検知装置用の器具箱 3 踏切障害物検知装置試験用操作器用の器具箱 4 踏切制御用の器具箱 5 支柱 10 操作パネル 11 押釦スイッチ 12 正常灯 13 故障灯 TSTR 試験用リレー CHR 故障検知リレー TMR1 緩動リレー TMR2 緩動リレー
フロントページの続き (72)考案者 鈴木 勇 東京都大田区仲池上2丁目20番2号 大 同信号株式会社内 (72)考案者 星野 輝明 東京都大田区仲池上2丁目20番2号 大 同信号株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−110560(JP,A) 特開 平2−37070(JP,A) 実開 平1−96097(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61L 1/00 - 29/32 G05B 23/00 - 23/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投受光器からなる踏切障害物検知装置が
    正常であるか故障しているかを踏切障害物検知リレーの
    動作状態から、踏切道付近で確認するための試験用操作
    器であって、押釦スイッチなどスイッチ部材と、このス
    イッチ部材により動作して自己保持する試験用リレー
    と、この試験用リレーの動作により励磁され、所定時分
    後に動作する緩動リレーと、この緩動リレーの動作によ
    り前記踏切障害物検知リレーが動作していると動作して
    正常灯を点灯するとともに、前記踏切障害物検知リレー
    が復旧していると復旧して故障灯を点灯する故障検知リ
    レーと、前記緩動リレーの所定時分よりも長い時分後に
    動作する第2緩動リレーを具え、この第2緩動リレーの
    動作により前記緩動リレーの動作により動作した試験用
    リレーが復旧し、正常灯が消灯するようになっているこ
    とを特徴とする踏切障害物検知装置試験用操作器。
  2. 【請求項2】 故障灯の点灯により確認した故障情報が
    集中監視装置により保守区へ送られ、警報表示されるよ
    うになっている請求項1記載の踏切障害物検知装置試験
    用操作器。
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