JP2596777B2 - ビデオプリンタの信号処理装置 - Google Patents

ビデオプリンタの信号処理装置

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JP2596777B2
JP2596777B2 JP63041512A JP4151288A JP2596777B2 JP 2596777 B2 JP2596777 B2 JP 2596777B2 JP 63041512 A JP63041512 A JP 63041512A JP 4151288 A JP4151288 A JP 4151288A JP 2596777 B2 JP2596777 B2 JP 2596777B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、サーマルヘッドを使用してTV放送画像等
をハードコピーするビデオプリンタの信号処理装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
近年、ビデオ画像を手軽にハードコピーするビデオプ
リンタの開発が行われており、多数の特許が出願されて
いる。第24図は、例えば特開昭62−84671号公報に示さ
れた従来のビデオプリンタの信号処理装置の一例であ
り、省電力を目的として1ラインを複数のブロックに分
割して印字を行なうものである。図において、101はア
ナログ信号処理手段、102はアナログ/ディジタル変換
器、103は画像メモリ、104はメモリ制御手段、105はデ
ィジタル/アナログ変換器、106はアナログ信号出力処
理手段、107は色選択手段、108はラインメモリ、150は
継ぎ目処理手段であり、該手段150において、109はデー
タリードオンリメモリ(以下データROMと略記する)、1
10は補正データメモリである。また111はプリント制御
手段である。
160は中間調制御手段であり、該手段160において、11
2は補正データ挿入回路、113は白データ挿入回路、114
は白データ発生回路、115はデータ処理回路、116は階調
パルス発生手段である。また、117は感熱ラインヘッ
ド、118は温度センサ、119は温度信号変換手段である。
次に動作について説明する。ビデオ入力端子170から
入力された画像信号は、アナログ信号処理手段101にお
いてRGBの各色信号に変換され、アナログ/ディジタル
変換回路102においてRGBのディジタル色信号に変換され
る。ディジタル化されたRGB色信号は、メモリ制御手段1
04により制御される画像メモリ103により各色同時に記
憶される。画像メモリ103に記憶された3色のディジタ
ル画像データは、再びメモリ制御手段104により記録時
と同様の速度で読み出される。さらにディジタル/アナ
ログ変換器105により、再びメモリ入力画像と同様な3
色アナログ信号RGBに変換され、アナログ信号出力処理
手段106を経てビデオ信号に変換され、モニタへ送られ
る。
一方、プリント動作時は色選択手段107により、読み
出されたRGBディジタル信号のうちの1色が選択され、
ラインメモリ108に記憶される。ここで1ライン分のデ
ータとは、第25図に示すように、画像の縦の1ライン分
のデータである。この1ライン分のデータは一度に印字
されるのではなく、複数(ここでは2)ブロックに分け
て印字される。これらのデータのうちブロックの継ぎ目
部分のデータはデータROM109に送られ、該ROM109により
補正されて、さらに補正データメモリ110に送られる。
データROM109にはデータを変換する際に温度センサ118
からの温度信号が温度信号変換手段119により、ディジ
タル信号化されて入力しており、これをアドレスとして
その時点のヘッド温度に応じた変換データを出力する。
ラインメモリ108に記憶された1ライン分の画像デー
タは、次段の中間調制御手段160に送られる。この中間
調制御手段160では、補正データ挿入回路112により継ぎ
目部分のデータが継ぎ目補正データと交換され、白デー
タ挿入回路113により、分割打ちに適した、第26図
(c),(d)に示すようなデータ列に修正され、次段
のデータ処理回路115を経て感熱ラインヘッド117に転送
され、プリントされる。ここで感熱ラインヘッド117の
通電時間は、階調パルス発生手段116からのストロープ
パルスで決定される。
プリント動作は前述の如く、ブロック毎のデータ転送
をプリンタが完了すると、次のライン(第200図の感熱
ラインヘッドの位置の1つ右隣りのライン)のデータを
ラインメモリ108に取り込み、再びプリント動作を開始
する。
ここでビデオプンリタは、第25図の模式図に示すよう
に、TV画面の縦方向に感熱ヘッドを配置している。また
プリント方向は、第25図で矢印Aに示すようにTV画面の
左端から右方向へ順次進み、右端で1色のプリントを完
了する。本プリンタは感熱式プリンタとしては、一般的
なる色面順次方式を使用しており、図示しない印画機構
により1色毎のプリントが終了すると元のプリントスタ
ート位置に紙を配し、次色を前色に重ねてプリントし、
3色のプリント終了により、1枚の印画が終了する。
次に第26図により1ラインの分割打ちの動作について
説明する。感熱ヘッドは512個の発熱抵抗体を有し1〜2
56までの発熱抵抗体部分をAブロック、257〜512までの
発熱抵抗体部分をBブロックとする。
分割打ちではまずBブロックを印字し、Aブロックは
印字せず(第26図(b)の状態)、次のプロセスではA
ブロックを印字しBブロックは印字しない(第26図
(a)の状態)。このように1ラインは2回のブロック
印字で印字されることになる。第6図においてDnはn番
目の発熱体のデータを表し、αは継ぎ目部分の補正率を
示す。
この継ぎ目部分で補正が必要になるのは以下の理由に
よる。即ち、このように1ラインを2ブロックに分割し
て印字を行なうものではサーマルヘッド中央の発熱抵抗
体は発熱しない側のブロックにより冷却され印字濃度が
低下してしまう。従って継ぎ目補正をしない場合、ブロ
ック分割した境界部の印字濃度が低下し白スジとなる。
それを改善する目的で継ぎ目部分を濃度補正する。
この分割打ち方式によって、1ラインについて継ぎ目
部分は2回、継ぎ目以外の部分は1回印字されることに
なる。
ここで温度による継目部分の補正データの変更の必要
性について説明する。ヘッドの通電時間と階調との関係
を第27図に示す。
同図において、曲線Aは温度aでの通常データ、曲線
Bは温度bでの通常データ、曲線Cは温度aでの補正デ
ータ、曲線Dは温度bでの補正データを表わす。なお温
度a,bはa<bの関係にある。
階調mを印字するためには温度aではtA、温度bでは
tBの通電時間を必要とし、継ぎ目部分は温度aではtC×
2、温度bではtD×2の通電時間を必要とする。ここで
tA,tB,tC,tDはtA/tB≒tC/tDの関係であり、各温度によ
って補正データを変化させなければならない。
ここでは各温度により各階調により、補正データを変
換可能としている。
この継ぎ目濃度補正は、継ぎ目処理手段150により入
力データを補正することで実現する。つまり継ぎ目部分
のヘッドに送るデータをあらかじめ、データROM109によ
りデータ補正する。
データROM109には、ヘッド温度に応じて複数列の補正
データが書き込まれている。
ヘッド117には、温度センサ118が設けられており、該
温度センサ118により検出されたヘッド温度は、温度信
号変換手段119によってディジタル化された温度信号と
なる。この温度信号によりデータROM109は上述の補正デ
ータ群を切り換え、温度に割り当てられた補正データを
補正データメモリ110に送りここで保持される。
その後上述のようにプリント動作に従って、ラインメ
モリ108より、中間調制御手段160にデータが転送され
る。このとき補正すべきデータのタイミングを検知し
て、補正データ挿入回路112を切り換え、補正データメ
モリ110からの補正データを次段のデータ処理回路115に
送る。ここで白データ挿入回路113では、ヘッドの印字
しないブロックへの転送データを、あらかじめ白データ
に置き換える。
次に継ぎ目処理手段150及び中間調制御手段160の一構
成例を第28図により説明する。同図において、第24図と
同一機能を有するものは同一番号を付した。第28図にお
いて、218はデータ比較器、219はデータ分別器、220は
デコーダ、221はγ(ガンマ)リードオンリメモリ(以
後ROMと略記する)、222は温度特性(以下温特と称す)
補正データセレクタ、118は温度センサ、224は温度信号
増幅器、225はアナログ/ディジタル変換器、226はマイ
クロコンピュータ、227は階調制御手段である。
次に動作について説明する。今1ライン分のデータが
ラインメモリ108に保持されているとする。まずプリン
ト制御手段111により、補正されるべきヘッドアドレス
のデータ群がラインメモリ108より読み出され、データR
OM109に送られる。データROM109では入力データに見合
った補正データを出力し、補正データメモリ110の書き
込み/読み出しアドレスは、デコーダ220により決定さ
れる。その後プリント状態に入り、ラインメモリ108か
らのデータは補正データ挿入回路112を介して順次に次
段に送られる。
この時補正すべきデータの転送タイミングになると、
プリント制御手段111により補正データ挿入回路112はそ
の入力を切り換え、補正データメモリ110からの補正デ
ータが選択される。これらの連続したデータ列は、白デ
ータ挿入回路113を経て、データ比較器218に入力され
る。このデータ比較器218では入力データと階調制御手
段227からの階調データとを比較し、感熱ヘッド117上の
発熱抵抗体への通電ON/OFFの通電データを出力する。こ
の通電データはデータ分別器219により、ヘッドのいず
れか一方のブロックに転送される。
感熱ヘッド117へのデータ転送完了後、階調パルス発
生手段116よりストロープパルスが出力され、抵抗体に
通電される。その後再びラインメモリ108よりデータが
転送され、補正データ挿入回路112,白データ挿入回路11
3,データ処理回路115を経て、感熱ヘッド117へデータを
転送し、抵抗体に通電する。データ分別器219によりこ
のとき第26図(a),(b)に示すようにヘッドへの白
データは、直前のデータ配置とは反対側のブロックに送
られる。2ブロックヘッドの場合、上記2回のデータ転
送により、1ラインのプリントが完了する。
次に継ぎ目処理手段の温度制御方式について説明す
る。
まずラインメモリ108より、1ライン転送の最初に継
ぎ目にあたる部分のデータがあらかじめ各温度毎にデー
タ内容の異なるデータROM109に送られる。一方温度セン
サ118は感熱ヘッド117の継ぎ目の近傍に設けられ常に温
度信号を出力している。温度センサ118からの温度信号
は温度信号増幅器224によりアナログ/ディジタル変換
器に必要なレベルまで増幅され、アナログ/ディジタル
変換器225に送られ数ビットのディジタル温度信号に変
換される。変換後のディジタル温度信号はマイクロコン
ピュータ(以下マイコンと略称する)226に転送され
る。マイコン226ではプリント制御手段111からの1ライ
ン毎の制御信号を受け取り、アナログ/ディジタル変換
器から常時送られ変化しているディジタル温度信号を1
ライン毎に変化させている。
ここで1ライン毎に温度信号を変化させるのは、ヘッ
ド温度はプリント中上昇し変化していくがデータ転送中
に温度信号を切り換えられないので、1ライン毎に変化
するものとした。もちろん1階調毎でもさしつかえな
い。
データROM109に送られた継ぎ目データは各々補正され
た継ぎ目補正データとなり、温特補正データセレクタ22
2に転送される。温特補正データセレクタ222に転送され
た各温度での継ぎ目補正データの中からマイコン226か
らの1ライン毎に変化するディジタル温度信号によっ
て、その時の温度に適した継ぎ目補正データが選択さ
れ、補正データメモリ110に記憶される。
次にラインメモリ108からプリント時のデータが補正
データ挿入回路112に送られる。その際継ぎ目部分のデ
ータは、あらかじめ補正データメモリ110に記憶してあ
る補正データに取り換えられて比較器218に送られ、階
調制御手段227からの階調データと比較されてデータ処
理回路115に送られる。データ処理回路115によってデー
タはデータ、データに分別され、それぞれヘッドの
Aブロック、Bブロックへ転送される。その際白データ
発生回路114からの白データがデータ、データに交
互に挿入される。白データは1ライン毎にデータ、デ
ータと挿入され、Bブロック、Aブロックと印字する
事によって1ラインの印字が終了する。一方、階調制御
手段227からの階調データにより制御される階調パルス
発生手段116から階調データパラメータがヘッドへ転送
される。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のビデオプリンタ装置は以上のように構成されて
いるので、省電力を目的としたサーマルヘッドのブロッ
ク分割駆動で発生する白スジの補正はできるが除去はで
きないという欠点があった。また、ビデオプリンタ装置
として具備すべきアパーチャ補正手段あるいは美しいコ
ピー画像を得るための高度な色変換手段などが欠けてい
るという技術的な問題点があった。
この発明は上記のような従来のものの問題点を解消す
るためになされたもので、サーマルヘッドのブロック分
割駆動で発生する白スジを除去するとともに高域成分を
補正するアパーチャ補正あるいは高度な色変換を実行で
きるとともに、高濃度印字,プリント時間の可変,A6版
とA4版のプリントサイズ可変などの所要の記録条件を選
択できるビデオプリンタの信号処理装置を得ることを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の請求項1のビデオプリンタの信号処理装置
は、所定の画素数で構成された二次元の多階調画像を印
刷するビデオプリンタの信号処理装置において、複数の
発熱抵抗体を所定数ごとに複数のブロックに分割したサ
ーマルヘッドと、印刷しようとする原画像を構成する各
画素のR,G,Bの画像データを受信する受信手段と、ビデ
オプリンタで印刷記録する記録サイズを変更する記録サ
イズ変更モードを選択可能とする第1の動作モード指定
手段と、上記R,G,Bの画像データをY,M,Cのインクデータ
に変換する色変換手段と、印刷時の上記サーマルヘッド
の温度に対応して階調データを出力する階調データ出力
手段と、上記色変換手段の出力であるY,M,Cのインクデ
ータの高域成分を強調する高域強調手段と、上記サーマ
ルヘッドにおける各抵抗体の発熱量を上記第1の動作モ
ード指定手段の出力に応じて制御する第1の発熱量制御
手段と、上記高域強調手段の出力データと上記階調デー
タ出力手段の出力と上記第1の発熱量制御手段の出力と
に基づいて、印刷画像データを作成する印刷画像データ
作成手段と、上記サーマルヘッドにおける複数のブロッ
クのうち発熱させるブロックを指定する発熱ブロック指
定手段と、この印刷画像データ作成手段の出力と上記発
熱ブロック指定手段の出力とに基づいて、上記サーマル
ヘッドを駆動して印刷画像を作成するヘッド駆動手段と
を備えるようにしたものである。
また、本発明の請求項2のビデオプリンタの信号処理
装置は、所定の画素数で構成された二次元の多階調画像
を印刷するビデオプリンタの信号処理装置において、複
数の発熱抵抗体を所定数ごとに複数のブロックに分割し
たサーマルヘッドと、印刷しようとする原画像を構成す
る各画素のR,G,Bの画像データを受信する受信手段と、
ビデオプリンタで印刷記録される記録幅を変更する記録
幅変更モードを選択可能とする第2の動作モード指定手
段と、上記R,G,Bの画像データをY,M,Cのインクデータに
変換する色変換手段と、印刷時の上記サーマルヘッドの
温度に対応して階調データを出力する階調データ出力手
段と、上記色変換手段の出力であるY,M,Cのインクデー
タの高域成分を強調する高域強調手段と、上記サーマル
ヘッドにおける各抵抗体の発熱量を上記第2の動作モー
ド指定手段の出力に応じて制御する発熱量制御手段と、
上記高域強調手段の出力データと上記階調データ出力手
段の出力と上記発熱量制御手段の出力とに基づいて、印
刷画像データを作成する印刷画像データ作成手段と、上
記サーマルヘッドにおける複数のブロックのうち発熱さ
せるブロックを指定する発熱ブロック指定手段と、この
印刷画像データ作成手段の出力と上記発熱ブロック指定
手段の出力とに基づいて、上記サーマルヘッドを駆動し
て印刷画像を作成するヘッド駆動手段とを備えるように
したものである。
また、本発明の請求項3のビデオプリンタの信号処理
装置は、所定の画素数で構成された二次元の多階調画像
を印刷するビデオプリンタの信号処理装置において、複
数の発熱抵抗体を所定数ごとに複数のブロックに分割し
たサーマルヘッドと、印刷しようとする原画像を構成す
る各画素のR,G,Bの画像データを受信する受信受段と、
ビデオプリンタで使用する染料系を選択可能とする染料
系選択モードを選択可能とする第3の動作モード指定手
段と、上記R,G,Bの画像データをY,M,Cのインクデータに
変換する色変換手段と、印刷時の上記サーマルヘッドの
温度に対応して階調データを出力する階調データ出力手
段と、上記色変換手段の出力であるY,M,Cのインクデー
タの高域成分を強調する高域強調手段と、上記サーマル
ヘッドにおける各抵抗体の発熱量を上記第3の動作モー
ド指定手段の出力に応じて制御する発熱量制御手段と、
上記高域強調手段の出力データと上記階調データ出力手
段の出力と上記発熱量制御手段の出力とに基づいて、印
刷画像データを作成する印刷画像データ作成手段と、上
記サーマルヘッドにおける複数のブロックのうち発熱さ
せるブロックを指定する発熱ブロック指定手段と、この
印刷画像データ作成手段の出力と上記発熱ブロック指定
手段の出力とに基づいて、上記サーマルヘッドを駆動し
て印刷画像を作成するヘッド駆動手段とを備えるように
したものである。
また、本発明の請求項4のビデオプリンタの信号処理
装置は、請求項3のビデオプリンタの信号処理装置にお
いて、色変換手段は、印刷に使用する複数の染料系にそ
れぞれ応じた複数の色変換テーブルを有し、階調データ
出力手段は、印刷に使用する複数の染料系にそれぞれ応
じた複数の階調データテーブルを有し、上記第3の動作
モード指定手段は、上記複数の染料系の中から選ばれた
1つの染料系に対応する色変換テーブルを色変換手段か
ら選択し、さらにこの染料系に対応する階調データテー
ブルを階調データ出力手段から選択するようにしたもの
である。
また、本発明の請求項5のビデオプリンタの信号処理
装置は、請求項1のビデオプリンタの信号処理装置にお
いて、上記第1の動作モード指定手段は、所定の受像紙
のサイズに対応して、サーマルヘッドの分割されたブロ
ックの使用範囲を変える指令を発熱ブロック指定手段に
出力するようにしたものである。
また、本発明の請求項6のビデオプリンタの信号処理
装置は、請求項2のビデオプリンタの信号処理装置にお
いて、上記第2の動作モード指定手段は、所定の印刷記
録方向に対応して、サーマルヘッドの分割されたブロッ
クの使用範囲を変える指令を発熱ブロック指定手段に出
力するようにしたものである。
また、本発明の請求項7のビデオプリンタの信号処理
装置は、請求項1または2のビデオプリンタの信号処理
装置において、サーマルヘッドは、印刷画像を構成する
所定の画素数ごとに発熱制御データを並列入力できるデ
ータ入力手段を有し、発熱ブロック指定手段は、画像を
印画する上記サーマルヘッドのブロックには発熱制御デ
ータを並列入力し、画像を印画しないサーマルヘッドの
ブロックには発熱禁止データを上記サーマルヘッドのデ
ータ入力手段に並列入力し、上記サーマルヘッドをブロ
ックごとに順次分割駆動させるようにしたものである。
また、本発明の請求項8のビデオプリンタの信号処理
装置は、請求項1または2のビデオプリンタの信号処理
装置において、拡大された画像も印刷できる拡大画像用
サーマルヘッドと、高域強調手段から出力されるデータ
に対し、拡大補間を行なう補間手段と、上記拡大画像用
サーマルヘッドと通常サイズの画像用のサーマルヘッド
のいずれかを選択するサーマルヘッド選択手段とを備
え、動作モード指定手段は、原画像と原画像に対して拡
大補間を行なった拡大画像とのどちらか一方の印刷を選
択可能とし、上記動作モード指定手段から拡大画像の印
刷の指令が出力されたとき、上記サーマルヘッド選択手
段は、上記拡大画像用サーマルヘッドを選択し、発熱ブ
ロック指定手段は、印画の際にサーマルヘッドの同時に
発熱させるブロック数を所定の値に設定するようにした
ものである。
さらに、本発明の請求項9のビデオプリンタの信号処
理装置は、請求項5または6のビデオプリンタの信号処
理装置において、動作モード指定手段は、サーマルヘッ
ドの分割されたブロックの使用範囲に応じて当該ブロッ
クを発熱する時間を変更する指令を上記発熱ブロック指
定手段に出力するようにしたものである。
〔作用〕
本発明の請求項1は上述のように構成したので、用
途、目的あるいは装置の仕様に応じて記録サイズの変更
を行うことができ、さまざまな記録サイズにおいても高
画質な印刷画像を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項2は上述のように構成したの
で、用途、目的あるいは装置の仕様に応じて記録幅を可
変することができ、さまざまな記録幅の印刷記録を行う
場合にも高画質な印刷画像を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項3は上述のように構成したの
で、染料系を選択することができ、特性が異なる染料に
よって印刷記録を行う場合にも高画質な印刷画像を得る
ことが可能となる。
また、本発明の請求項4は上述のように構成したの
で、特性が異なる染料を使用する場合においても最適な
色変換を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項5は上述のように構成したの
で、記録サイズに応じてサーマルヘッドの使用範囲を変
更することが可能となる。
また、本発明の請求項6は上述のように構成したの
で、印刷記録方向に応じてサーマルヘッドの使用範囲を
変更することが可能となる。
また、本発明の請求項7は上述のように構成したの
で、データを高速にサーマルヘッドに入力することが可
能となる。
また、本発明の請求項8に係る発明は上述のように構
成したので、拡大された画像を印刷するうえで必要な構
成が得られることとなる。
さらに、本発明の請求項9においては上述のように構
成したので、サーマルヘッドの使用範囲が狭くなったと
きに印字色が濃くなってしまうのを防止することが可能
となる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
1図はこの発明の一実施例によるビデオプリンタの信号
処理装置の構成概要を示すブロック図であり、図におい
て、1aは画像信号とコマンド信号の6ビット多重化デー
タ(以下、DATAと称す)の入力端子、1bはDATAの識別と
ラッチ・タイミングを指示するAビット(Aは複数)の
制御信号(以下、CONTと称す)の入力端子、2aは1ライ
ンの所定画素数B個の転送を要求する▲▼信号の
出力端子、2bは転送タイミングを指示する▲
▼信号の出力端子、3はDATAを各手段に分配するデ
ータ分配器(受信手段,同期化転送要求手段)、4は発
振子4aを備えたクロック発生器(クロック発生手段)、
5はRGB画像信号の画素分解器(前処理手段)、6は後
述するメモリのアドレス信号を発生するアドレス発生器
(アドレス発生手段)、7は複数の信号を多重するマル
チプレックス(MPX)回路、8はROM(第1のメモリ手
段)とSRAM(第2のメモリ手段)からなるメモリ、9は
アパーチャ補正演算などを実施する演算器(演算手
段)、10はサーマルヘッドの駆動データを生成するヘッ
ド駆動器(発熱制御手段)、11aはサーマルヘッドの駆
動データ(以下HEAD−DATAと称す)の出力端子、11bはH
EAD−DATAをサーマルヘッドに転送する制御信号(以
下、HEAD−CONTと称す)の出力端子である。
なお、動作モード選択手段はクロック発生器4,ヘッド
駆動器10,演算器9,メモリ8に付加的に内蔵された手段
からなるものであり、図示していない。
第2図(a),(b)は第1図の実施例のメモリ8の
アドレス・マップの一例をROMとSRAMについて示してあ
る。ROM(同図(a)参照)は、RGB画像データをYMCイ
ンクの濃度データに変換するための色変換テーブル部と
温度に依存せずに一定の多階調濃度を印刷するための階
調テーブル部からなり、テーブル符号1ビットと可変符
号14ビットの計15ビットでアドレスを形成している。SR
AM(同図(b)参照)は濃度データを一時記憶する3本
のライン・バッファ(以下、LB I,II,IIIと称す)とHEA
D−DATAを生成するためのアパーチャ補正演算後の濃度
データを一時記憶する2本のヘッド・バッファ(以下、
HB I,IIと称す)で構成され、3ビットのバンク符号と1
0ビットの可変符号でアドレスを形成している。なお、
第2図(b)の空白部は未使用領域である。また1アド
レスは1バイト(8ビット)のデータからなる。
第3図は第1図の実施例の後段に接続される640個の
発熱抵抗体を備えたサーマルヘッド117のデータ・イン
ターフェース例を示したものである。図示のように、HE
AD−DATAは、HD1〜HD10の10信号からなり、64個の抵抗
体を1ブロックとしたB1〜B10の10ブロックに接続され
ている。またHEAD−CONTは転送クロック信号CLKとラッ
チ信号LTHと発熱許可信号STBとからなり、全ブロックに
共通接続される。なお、サーマルヘッド117は特公昭62
−21469号公報他に同一名称で詳細が開示されており、
その説明は省略する。
次にこの実施例の動作について説明する。説明の簡略
化のため、まず部分的な説明を行い、最後に全体的な説
明を行う。
〈1.カラー画像の記録動作について〉 所望画像の印刷記録は1ラインを単位に行う。この1
ラインの動作は主にクロック発生器4の回路構成で決ま
る。第4図はその構成例であり、4aは原発振周波数fOSC
を決める発振子、41は発振器、42はR分周器、43はS分
周器、44はT分周器、45はU分周器で、それぞれ図示の
f1〜f5の信号を出力する。次にこの動作について述べ
る。
発振器41は発振子4aの発振周波数fOSCと同周波数で発
振し、2分周したデューティ50%のパルス信号f1を出力
する。R分周器42は、例えばR=172でパルス信号f1を
分周した信号f2を出力する。この1周期を1スロット
(以下、SLTと称す)と呼び、この時間をtSとする。S
分周器43は、例えばS=64でSLT信号を分周した信号f3
を出力する。この1周期を1フェーズ(以下、RHSと称
す)と呼ぶ。T分周器44は、例えばT=5でPHS信号を
分周した信号f4を出力する。この1周期を1サブライン
(以下、SBLと称す)と呼ぶ。U分周器45は、例えばU
=4でSBL信号を分周した信号f5を出力する。この1周
期が1ライン(以下、LINと称す)である。この1LINが
画像の1水平走査線に対応しており、NTSC放送画像は、
480LIN程度で1画面となる。ところで、カラー画像の印
刷記録はイエローYとマゼンタMとシアンCの3インク
の面順次熱転写で実行する。そこで、 1画像の印刷記録時間Ptを、 Pt=tS×S×T×U ×(走査線数)×(インク数)+β と表現して基本動作式とする。ここでtSは発熱制御の基
準時間、βは受像紙の給排時間あるいは記録準備時間な
どの合計時間である。
〈2.サーマルヘッドの発熱駆動について〉 サーマルヘッド117は基本動作式Ptに応じた発熱制御
が実行される。第5図はこの発熱制御の概要を示したも
のであり、サーマルヘッド117は64個の発熱抵抗体ごと
にB1〜B10の10ブロックに分割されているが、ここではB
1とB2,B3とB4,B5とB6,B7とB8およびB9とB10の組み合わ
せでそれぞれを同時駆動するものと仮定する。図におい
て、斜線部が発熱抵抗体のオン駆動時間であり、B1とB2
は各SBLのPHS0で、B3とB4は同じくPHS1で、などと発熱
制御され、これ以外の期間は強制的にオフ駆動とする。
この発熱制御は、1SBL当り64×tS時間だけ実施するので
1LINでは256×tS時間を1抵抗体に割り当てている。つ
まり、1画素の印刷記録は256個のSLTで行い、64階調を
実現するように熱制御する。なお、このように1ライン
を4サブラインに分けて熱制御を実施する目的と効果
は、サブラインを重ね書きすることでブロック分割駆動
による白スジの発生を防止することであり、その詳細な
説明については本件出願人による先願特許「サーマルヘ
ッド駆動装置」(特願昭61−254203号)を参照された
い。
ここで、第4図と第5図との対応について述べる。第
4図のR分周器42はサーマルヘッド117の発熱制御の基
準時間tSを決める。S分周器43は1回の発熱制御での最
大連続時間を決める。T分周器44はフェーズ駆動数、換
言すればブロック分割数を決める。U分周器45はサブラ
イン数を決める。以上が1ライン内でのクロック発生法
とサーマルヘッド駆動法との関係である。
〈3.信号処理動作の概要について〉 本発明に係る装置ではDATA入力処理、DATAの転送
要求処理、HEAD−DATA転送処理、RGB画像データのY
MC印刷濃度データへの色変換処理、量子化データのア
パーチャ補正処理などの基本処理を実行する。
第6図は、処理タイミングの概要を示す図である。同
図中、(a)はT1とT2区間からなる1SLTを示しており、
これが処理の基本インターバルであり、これの繰り返し
で1ラインの処理を実行する。同図(b)は同図(a)
のT1区間で実施するHEAD−DATAの転送を示す図で、HD1
〜HD10の信号で作る5つの組み合わせの中の1組に対し
て発熱データを転送し、他の4組にはオフ信号(通常
“0")を転送する。このとき、1ブロックが64ビットで
あるため、転送データも64ビットになる。ただし、2ブ
ロックを同時駆動するため全体では128ビットを転送す
る。同図(c)は同図(b)のHEAD−DATAをサーマルヘ
ッド117のシフトレジスタに転送するためのHEAD−CONT
中のCLK信号を示す図で、データと同様に64個のパルス
からなる。同図(d)はサーマルヘッド117のシフトレ
ジスタに転送したデータを後段のラッチ回路群に一時記
憶させるHEAD−CONT中のLTH信号の概略位置を示す図で
あり、この信号に同期して発熱のオン/オフが行われ
る。同図(e)は各6ビットで量子化されたRとGとB
からなる1画素の画像データの転送を要求する第1図の
▲▼信号の概略位置を示す図である。同
図(f)は同図(e)の▲▼信号の要求
に応答して入力されるRGB画像データの許容位置を示す
図である。同図(g)は色変換処理の実施位置を示す。
同図(h)はアパーチャ補正演算の実施位置を示す。
以上のように、T1区間ではHEAD−DATA転送とDATA要求
とDATA入力を実行し、T2区間ではサーマルヘッド117の
ラッチ制御と色変換処理およびアパーチャ補正演算など
を主に実行する。
なお、第6図に示した処理は1SLTについてのものであ
り、1ラインではHEAD−DATA転送はS×T×U=64×5
×4=1280回、DATA入力は1ラインの画素数に相当する
640回が連続的に実行される。
〈4.色変換の概要について〉 色変換はRGB加色混合法で表現されたカラー画像をYMC
減色混合法でカラー印刷記録する装置において最も重要
な技術の一つである。ここでは、本件出願人による先願
特許「色変換法」(特願昭62−60520号)に記載した構
成を用いて説明する。
第1図の実施例において、画素分解器5とMPX回路7
とメモリ8のROMの色変換テープルブロックと演算器9
が色変換の主な構成要素である。第7図は画素分解器5
の実施例を示したものである。図中、71はRとGとBか
らなる一画素データの入力端子、72はK=MIN(R,G,B)
による最小値算出器、73は減算器、74はセレクタ、75a
と75bと75cは3つの画素分解信号の出力端子である。
これは次のように動作する。入力端子71の各6ビット
のRGBデータは、最小値算出器72と減算器73に入力され
る。最小値算出器72はディジタル化比較器とセレクタな
どで構成し、K=MIN(R,G,B)を出力するとともにRGB
のどのデータが最小(=K)であるかを示す符号α(2
ビット)も出力する。このKはカラー画像の無彩色成分
に相当し6ビットのデータである。減算器73はRとGと
B及びKを入力してR−K,G−K,B−Kの減算を行い、5
ビットにまるめ処理をした結果を出力する。この3信号
はカラー画素の色成分(彩度と色相)に相当する。な
お、まるめ処理はメモリ8のROM容量の圧縮を目的に実
施する。これら3信号の中の1つはゼロになるので、セ
レクタ74でゼロ項を除去する。つまり、 K=BでCLR=(R−K)・25+(G−K) K=GでCLR=(R−K)・25+(B−K) K=RでCLR=(G−K)・25+(B−K) の値CLRを符号αによって選択出力する。このCLR信号は
10ビットである。画素分解器5は以上のように動作して
得られたRGB画像の特徴抽出信号CLR,K及びαを出力す
る。
第8図はメモリ8のROMの色変換テーブルの詳細なア
ドレス・マップ例を示したものである。図において、ア
ドレスA14は色変換テーブルの選択符号、アドレスA13と
A12は最小信号の指示符号α(“00"と“01"と“10"を使
用)による色成分の部分色変換と固定符号“11"による
無彩色成分の部分色変換の選択符号、アドレスA11とA10
は面順次印刷記録におけるYMC印刷インクの指定符号と
色成分で副次的に発生する無彩色成分を求めるk符号と
からなる選択符号、アドレスA9〜A0の10ビットはKとCL
Rおよびk符号で求めた補正値k′で、本テーブルは図
のように構成されている。この1アドレスはそれぞれ1
バイトのデータを収納し、約128ビットの容量となる。
この変換手順は符号αとインク指定符号と合成信号
CLRを使用した色成分に関する部分データy1/m1/c1の導
出、符号αとk符号(“11")と合成信号CLRを使用し
た無彩色成分の補正値k′(4ビットとする)の導出、
符号α(=“11")とインク指定符号と補正値k′と
無彩色成分Kとを使用した無彩色成分に関する部分デー
タy2/m2/c2の導出、上記部分データの加算y=y1+y2
/m=m1+m2/c=c1+c2による最終色変換データy/m/cの
算出、の4ステップからなる。このy/m/cデータは画素
毎の各印刷インクでの濃度データになる。
〈5.画素演算の概要について〉 画素演算は演算器9で実施する。演算には加算演
算、アパーチャ補正演算がある。加算演算は、加算器
で実行できるので、アパーチャ補正演算について述べ
る。通常、テレビジョン信号のアナログ的なアパーチャ
補正は1MHz〜4MHzの帯域で実施する。ところでNTSC方式
テレビジョン信号の1水平走査線を640画素で量子化す
る場合の標本化周波数は約12.5MHzになる。従って該量
子化データで1MHz〜4MHzにピーク値をもつアパーチャ補
正演算を実施すると3.12MHzがピーク周波数となる。こ
の周波数は色搬送波周波数3.58MHzに近いため、画像の
鮮鋭度も向上するが色搬送波周波数もドット状にクッキ
リと印刷記録されてしまう欠点がある。これはTV受像機
の再生画が基本的に動きのある画像であるため認識しに
くいのに対し、そのワンショットを印刷記録した場合に
は静止画となり認識しやすくなることに起因すると考え
られる。この欠点を改良したアパーチャ補正演算法を第
9図に示す。
図において、PN・Mが着目画素であり、他の4画素
とで例えばDA=1.5×PN・M−0.125{P
(N−1)・M+PN・(M−1)+PN・(M+1)
+P(N+1)・M}の演算を実施してアパーチャ補正
値DAを求める。ここで、PN・Mなどのデータとしては
色変換後の印刷インクの濃度データy/m/cを使用する。
これは色変換前の画像データの場合にはR,G,Bの3種に
対して並列的に演算を実施しなければならないことによ
る回路増加と処理時間の増大をさけるためである。この
演算は3ライン分のデータを必要とするので、メモリ8
のSRAMに用意したLB I,LB II,LB IIIを一時記憶メモリ
として使用する。
第10図は演算器9の構成を示したもので、21〜27は1
バイトのデータを一時記憶するDタイプフリップフロッ
プ(以下、DFFと称す)であり、28と29,2A,2B,2D,2Eは
全加算器(以下、FAと称す)で、2Cはインバータ、2Fと
2Gは3ステートの出力バッファ(以下3STと称す)であ
る。なお、他にメモリBUSと3ステートの出力バッファ
をアクティブにして演算結果をメモリバスBUSに転送制
御するバス制御信号OE1とOE2を使用する。
これは次のように動作する。DFF21とDFF22とFA28は加
算演算を実施するために設けたもので、例えば先述の
〈4.色変換の概要について〉の項で記載した色成分に関
する部分データy1/m1/c1をDFF21に一時記憶し無彩色成
分に関する部分データy2/m2/c2をDFF22に一時記憶すれ
ばFA28からy=y1+y2/m=m1+m2/c=c1+c2の加算演算
結果が出力される。この演算結果を3ST 2FのBUS制御信
号OE1によってメモリBUSに所定タイミングで転送する。
次にDFF23とDFF24とDFF25とDFF26には、それぞれ順に
(N−1)・MとPN・(M−1)とP
N・(M+1)とP(N+1)・Mの濃度データを一時
記憶する。これらの濃度データはFA29とFA2A及びFA2Bで
加算演算される。この演算結果は減算項でありインバー
タ2Cで“1"の補数化処理を行う。一方、DFF27には、P
N・Mの濃度データを一時記憶してFA2Dで1.5倍にす
る。FA2Eはこの濃度データと“1"の補数化データを演算
式に従って“2"の補数加算を実行する。このとき、負の
値は“0"に“まるめ処理”を行う。これがアパーチャ補
正した濃度データDAである。この濃度データDAもBUS制
御信号OE2によってメモリBUSに転送される。なお、DFF
はフェッチ信号を必要とするが説明の簡素化のため省略
する。
演算器9は以上のように構成されており、量子化によ
って劣化する高域成分の鮮鋭度を改善している。
〈6.ヘッド駆動データの生成について〉 ヘッド駆動の概要は〈2.サーマルヘッドの発熱駆動に
ついて〉の項で説明したので、ここではデータの生成に
ついて述べる。この処理はヘッド駆動器10とメモリ8の
ROMとSRAMに係り、特にROMの階調テーブルとSRAMのヘッ
ド・バッファHB I,HB IIを使用する。階調テーブルは各
抵抗体を256個のSLTによる発熱制御で64階調を実現して
いるので、単純には各色256バイトの容量を備えればよ
い。ところが、サーマルヘッドは自己発熱によって印刷
記録温度が大きく変動する上に、印刷記録装置も季節変
動などで周囲温度が大幅に変動する。これは印刷記録物
の濃度(OD値)が一定しない欠点と階調特性の変化によ
るニセ輪郭の発生あるいはグレーバランスの劣化などの
画質劣化をまねく。そこでサーマルヘッドの温度を検出
して温度に応じた熱制御が必要となり、従来から実施さ
れている。
第2図(a)のROMの階調テーブルのアドレスは上位
2ビットのインク指定符号TYと4ビットの温度符号TC
各色,各温度符号ごとの8ビットの階調符号の14ビット
で形成されている。インク指定符号TYはY,M,Cのうちど
のインクシートを印字しているか示す信号である。温度
符号TCはサーマルヘッド117に具備した温度センサ118の
出力を4ビットtSで量子化して得られる信号である。た
だし、この変換は本発明以外の回路で実施し、DATA線か
らデータ分配器3に入力されたデータを使用するものと
する。また階調符号は第5図のSBL1での数値0〜63,SBL
2での数値64〜127,SBL3での数値128〜191,SBL4での数値
192〜255がPHS0〜PHS4ごとに5回繰り返される数値を符
号化したもので、実際には第4図のS分周器43とU分周
器45の出力信号f3,f5との合成で得られる。このような
各アドレスに対する階調データは0〜g(gは階調数以
上の正数値)を符号化したものである。このデータの設
定法は本件出願人による先願特許「画像印字装置」(特
願昭61−145484号)に詳細な説明をしており、ここでは
その説明は省略する。
以上ではROMの階調テーブル部について述べたので、
次にSRAMのヘッド・バッファHB IとHB IIの使用法につ
いて述べる。この2つのライン・バッファはリード(以
下、RDと称す)とライト(以下WRと称す)の動作モード
をライン毎に切り換えて使用するために備えたもので、
一方がRD(サーマルヘッドのデータ生成モード)のとき
他方がWR(アパーチャ補正後の濃度データDAの記憶モー
ド)で使用される。また、RDモードではサーマルヘッド
117の2ブロックを同時駆動するため、サーマルヘッド
へのデータ転送速度に対して2倍の速度で2ブロック分
のデータを多重読み出しする使い方をする。
以上のようなROMとSRAMの構成および使用法を前提と
して、第11図に示したヘッド駆動器10について説明す
る。図において、51はSRAMのRD多重濃度データdを一時
記憶するDFF、52はROMからの階調データgを一時記憶す
るDFF、53はディジタル比較器、54は多重比較結果を分
離信号CLK1を用いて2信号に分離する分離器、55は第4
図のT分周器44の出力信号f4を入力としてフェーズ駆動
信号を作るフェーズ・デコーダ、56はAND回路群からな
るヘッドデータのブロック分配器であり、57はHEAD−DA
TAを形成するHD1〜HD10の出力端子で第3図のサーマル
ヘッド117に接続する。58と59は分離信号CLK1とフェー
ズ信号f4の入力端子である。
以下、この動作について述べる。
DFF52には第6図(i)のタイミングで階調データg
を一時記憶する。DFF51にはSRAMからの2ブロック分のR
D濃度データd128個を順に一時記憶する。これら2つの
データgとdを比較器53で大小比較してd≧gならば
“1"を、d<gならば“0"の比較結果eを出力する。こ
の比較結果eを分離信号CLK1によって分離器54でブロッ
ク毎のデータ列e1とe2とに分離する。これでデータ列e1
とe2とは64個のそれぞれに対応するブロックのヘッド駆
動データとなる。一方、T分周器44の出力信号f4を入力
したフェーズ・デコーダ55はf4=0でPHS0を、f4=1で
PHS1を、f4=2でPHS2を、f4=3でPHS3をf4=4でPHS4
を“1"にし他を“0"にした信号をそれぞれ発生してブロ
ック選択信号とする。ブロック分配器56はヘッド駆動デ
ータ列e1とe2及びブロック選択信号を図示のように結線
してAND処理を実行し、ブロック選択信号が“1"の場合
にe1とe2を通過させ、“0"の場合には出力を全て“0"に
する。これで出力端子57のHD1〜HD10の出力信号は第12
図に示すように分配される。このように、どのフェーズ
区間でも2ブロックだけが活性状態であり、全ブロック
同時駆動の電力消費に比較して1/5の電力で印刷記録が
可能になる。
〈7.メモリ制御の概要について〉 これは、第1図の実施例のメモリ8とアドレス発生器
6とクロック発生器4に係る。
メモリ8のROMとSRAMはそれぞれのアドレス端子とデ
ータ端子を共通接続する構成を採用して結線数の削減を
図っており、同時アクセスはできない。また、演算器9
は第10図に示すようにデータBUSから濃度データなどを
取込むだけでなく、演算結果を再びデータBUSに転送す
る構成である。第13図はメモリ8の実施例を示したもの
で、61はROM、62はSRAM、63はアドレス信号線、64はデ
ータBUS線、65は制御信号線である。図中、A0〜A14はア
ドレス端子、D1〜D8はデータ端子、CSと▲▼と▲
▼と▲▼は制御端子であり、できる限りの共用化
をしている。ここで、ROM61は256Kビット、SRMA62は64K
ビットであり、チップセレクト信号(CSと▲▼端
子)でメモリ選択を行い、出力イネーブル信号(▲
▼端子)でデータ端子の3ステート制御を行う。他にSR
AM62ではRDとWRの制御信号(▲▼端子)を使用す
る。また、SRAM62が第6図のT1区間とT2区間の一部で動
作するのに対して、ROM61はT2区間の一部でのみ動作す
るという特性をもつ。なお、アドレス信号線63はMPX回
路7に、データBUS線64はMPX回路7と演算器9とヘッド
駆動器10に、制御信号線65はクロック発生器4にそれぞ
れ接続する。
次にアドレス発生器6について述べる。
ここでは、色変換で得た濃度データのライン・バッ
ファへのWRアドレス信号、アパーチャ補正のためのラ
イン・バッファからのRDアドレス信号、アパーチャ補
正後の濃度データのヘッド・バッファへのWRアドレス信
号、ヘッド・バッファからのRDアドレス信号、ROM
からの階調テーブルのRDアドレス信号などを作成する。
のアドレス信号は1SLT毎にインクリメントする下位
10ビットの信号とLB I→LB II→LB III→LB I…のよう
にライン毎に順に変わる3ビットのバンク選択信号から
なる。のアドレス信号はNラインのM番地の着目画素
の演算に対して、Nラインでの(M−1)とMと(M+
1)の番地信号と(N−1)と(N+1)ラインでのM
番地信号からなる。のアドレス信号は1SLT毎にインク
リメントする10ビット信号とライン毎に変わる3ビット
のバンク選択信号からなる。のアドレス信号は一方が
0〜63で他方が64〜127の番地を交互に多重した7ビッ
トの信号と3ビットのフェーズ指定信号を合成した10ビ
ット信号とライン毎に変わる3ビットのバンク選択信号
からなる。のアドレス信号は0〜63のSLT信号と2ビ
ットのサブライン指示信号を合成した8ビットからな
る。以上のようなアドレス信号はカウンタとラッチ回路
と加算器などで容易に作成できる。
〈8.DATA入力処理について〉 これはデータ分配器3とクロック発生器4に係る。第
14図はデータ分配器3の構成例を示したもので、図中の
81〜85は6ビットのDFF、86はCONTデコーダ、87は温度
符号TCの出力端子、88はインク指定符号Y/M/Cとリセッ
ト信号(以下▲▼と称す)の出力端子である。第
15図はDATAとCONTとの関係を示したものである。DATAは
DT1〜DT6の6ビットからなり、CONTはCNT1〜CNT3の識別
符号とフェッチ・タイミング用のSTB信号からなる。DAT
AとCONTは図示のように対応している。第14図におい
て、端子1aのDATAはDFF81〜DFF85の入力端子に並列接続
されている。一方、端子1bのCONTはCONTデコーダ86に入
力し、CONTのCNT1〜CNT3が指示する値に応じてDATAが該
当するDFFにSTB信号でフェッチされる。
この結果として、端子71に各6ビットのRとGとBの
1画素分の画像データが出力され、端子87と88にも温度
符号TCとRSTとインク指定符号Y/M/Cが出力される。これ
以外の信号でも全てこのデータ分配器3を介して入力さ
れ、各部に分配される。
次に全体の動作について説明する。第1図の実施例に
おいて、まず印刷記録の初期条件が端子1aと1bからのDA
TAとCONTとしてデータ分配器3に設定される。初期条件
には、印刷インク指定としてY=“00"を、温度符号TC
=“0111"を設定する。これは最初にYインクを印刷記
録し、温度は約30℃と仮定したものである。次に▲
▼を“0"にしてa2信号線でクロック発生器4などに伝
達し、全回路を初期化する。再び▲▼を“1"にし
て全ての動作を開始させる。この動作開始後に、端子2a
の▲▼を“0"にし、第6図の(e)のタイミング
で端子2bの▲▼を“0"にして1画素の転
送を要求する。この要求に応じて、第6図の(f)部で
各6ビットのRとGとBの画像データがデータ分配器3
のDFF81とDFF82とDFF83に順に設定される。この3デー
タは端子71を介して画素分解器5に入力され〈4.色変換
の概要について〉の項で説明した動作によって色成分CL
Rと無彩色成分Kと最小信号指示符号αとに分解されてa
3信号線でMPX回路7に入力される。次に第6図の(g)
のタイミングで色変換を行う。
まずMPX回路7はテーブル符号に“1"を設定し、a3信
号中のαとCLR信号およびデータ分配器3の信号a1での
インク指定符号Y=“00"を選択して第8図のようなア
ドレス信号a4とし、メモリ8に入力する。所定のアクセ
ス時間後に部分濃度データy1が得られるので、これを演
算器9のDFF21に一次記憶する。次にアドレス信号a4の
インク指定符号をk=“11"にして補正値k′をa5線で
求める。このk′とa3線中のKとインク指定符号Yと符
号α=“11"とで第1図のようなアドレス信号a4を作成
して、y2を求める。このy2データは演算器9のDFF22に
一時記憶する。このy1とy2はFA28で加算されて濃度デー
タyとなる。これで色変換は終了となる。この濃度デー
タyは3ST2FでメモリBUS上に転送され、メモリ8のSRAM
のLB Iの0番地にWRされる。このときアドレス信号a4に
はアドレス発生器6で生成した複数のアドレス信号a6か
らライン・バッファWR信号をMPX回路7で選択した信号
が出力される。また、クロック発生器4は制御信号線a7
にSRAMのWR動作信号を与える。
次に第6図の(h)部で先に〈5.画素演算の概要につ
いて〉の項で述べた手法でアパーチャ補正演算を行い、
この演算値をメモリ8のSRAMのHB Iの0番地にWRする。
このときもアドレス信号a4にはアドレス発生器6で生成
した複数のアドレス信号a6から所定の信号をMPX回路7
で順次選択して出力する。同じくクロック発生器4は制
御信号a7に所定の動作信号を出力する。
次に第6図の(i)部で階調データを設定する。これ
はデータ分配器3に外部から設定された温度符号TCをa1
線でMPX回路7に入力し、テーブル符号の“0"と2ビッ
トのインク指定符号と4ビットのTCと〈6.ヘッド駆動デ
ータ生成について〉の項で説明した8ビットの階調符号
でアドレス信号a4とし、メモリ8のROMを選択するよう
にクロック発生器4で設定した制御信号a7を用いてROM
の階調テーブル部に収納してある階調データをメモリBU
Sに出力する。この階調データはヘッド駆動器10のDFF52
に一時記憶され、次のT1区間でのヘッド駆動データの生
成に備える。
以上のような動作で1SLTのRGB画像に関する入力系信
号処理が終わる。このような処理を640画素に対して連
続的に実行して1ラインの入力系信号処理を完了する。
この完了に同期して▲▼を“1"にし、▲
▼のパルス発生を停止してRGBデータの転送要求
を一時解除する。
次のラインではメモリ8のSRAMのライン・バッファを
LB II、ヘッドバッファをHB IIとして上記ラインと同様
な動作を繰り返す。以後、ライン・バッファをLB III→
LB I→LB II→LB IIIのように順に使用し、ヘッドバッ
ファはHB I→HB II→HB Iのように順に使用して、Yの
印刷記録が完了するまで繰り返す。このとき、アパーチ
ャ補正演算は3ライン分の濃度データを使用するので、
4ライン目からサーマルヘッドの発熱駆動が可能にな
る。4ライン目の印刷記憶は3ライン目のアパーチャ補
正値を収納したHB IのRDデータをもとに行われる。以下
では、サーマルヘッドの発熱駆動に関する出力系信号処
理について説明する。
出力系信号処理はメモリ8のSRAMのヘッドバッファか
らの濃度データRD、濃度データと階調データによるHEAD
−DATAの生成からなり、1ライン内の1280個のSLT区間
で連続的に動作する。
まず、始めの3ライン(1≦N≦3)はヘッド駆動器
10のフェーズ・デコーダ55の全ての出力を“0"にして、
HEAD−DATAをオール“0"にし発熱させない。4ライン目
のN=4では、まずアドレス発生器6で1≦M≦64と65
≦M≦128のB1とB2ブロックのRDアドレス信号を連続的
に生成し、MPX回路7で交互に多重化した複合アドレス
信号a4を作る。所定のアクセス時間後に、データBUSに1
28個の濃度データが得られ、これをヘッド駆動器10のDF
F51に順次に一時記憶させる。他方、ヘッド駆動器10のD
FF52には0番地の階調データが設定されており、〈6.ヘ
ッド駆動データの生成について〉の項で述べた動作によ
って第12図のPHS0に示したHEAD−DATAが出力される。次
に1番地の階調データをメモリ8のROMからRDしてB1とB
2ブロックの濃度データをRDして〈6.ヘッド駆動データ
の生成について〉の項の動作に従ってHEAD−DATAを生成
して出力する。以下、この動作を63番地まで順に繰り返
して第5図のSBL1内のPHS0の発熱駆動を終わる。以下、
PHS1では129≦M≦256の濃度データを、PHS2では257≦
M≦384の濃度データを、PHS3では385≦M≦512の濃度
データを、PHS4では513≦M≦640の濃度データを使用
し、それぞれ0〜63番地の階調データとの大小比較によ
って対応するブロックの発熱駆動を実施し、SBL1の印刷
記録が終わる。SBL2では64〜127の階調符号で、SBL3で
は128〜191の階調符号で、SBL4では192〜255の階調符号
で、SBL1と同様に濃度データMを順次に変えて連続的に
動作させて1ラインの印刷記録を完了する。N=5ライ
ンではメモリ8のSRAMのHB II(HB IにはN=6の濃度
データがWRされる)を使用して、N=4の動作が順に繰
り返されて印刷記録が完了する。以下、合計480ライン
の印刷記録を行って、Yインクの印刷記録を完了する。
次に初期条件M=“01"と温度符号TCを再設定してM
インクの印刷記録を完了する。
同様な動作をCインクについても繰り返して、一画面
の印刷記録を完了する。このとき同一内容のRGB画像デ
ータが3インク毎にデータ分配器3に入力されている。
以上に述べた入力系信号処理と出力系信号処理を同期
させて動作させ、RGBで表現された画像のYMCインクによ
る印刷記録を完了する。
今まで基本動作について説明したが、以下では機能拡
張法などについて説明する。
〈機能1.印刷記録条件の可変〉 第16図はサブライン数Uを変化させたときの印加電力
に対する光学濃度(O.D.値)の実験特性例を示したもの
である。この特性は昇華染料を発色インク材とし、基本
動作式のS×U=256(一定)で、サブライン数Uを4,
8,16と変えている。この発熱の概要をbに示す。結果的
に、サブライン数Uを増大させると光学濃度の最大値を
高くできることを示している。これは受像紙に塗布した
ポリエステルなどの受容層表面をいためないことに起因
している。
一方、印加電力が一定の場合にはサブライン数の少な
い方が光学濃度を高くできる。つまり、目的に応じてサ
ブライン数を選択する機能が必要である。この機能はク
ロック発生器4での選択的分周手段の付加および端子1a
に入力するDATAからのデータ分配器3への設定値保持手
段の付加によって実現できる。この機能は、他に記録時
間の選択をも可能にする。つまり、第16図(b)のに
おいて1ラインをU=8,7,6,5から任意の1つを選択す
る構成とすればよい。他の(c)についても同様に構成
できる。
以上のように、基本動作式のSとUを可変する手段の
付加によって濃度値,所要電力,プリント時間などをパ
ラメータとして装置を実現できる利点がある。
なお、サブライン数Uが4以上であればブロック分割
駆動で発生する白スジの除去が可能であり、従来例に記
載されているような補正処理は不要である。この詳細は
前述の先願特許「サーマルヘッド駆動装置」(特願昭61
−254203号)に記載されている。
〈機能2.記録サイズの可変〉 第3図のサーマルヘッドは概略で100mm(H)×75mm
(V)の記録サイズ(以下、A6サイズと称す)を実現し
ているが、用途によってはこの4倍の200mm(H)×150
mm(V)の記録サイズ(以下、A4サイズと称す)も必要
である。この4倍サイズの実現法について説明する。
第17図の(A)はA4サイズ用のサーマルヘッドの端子
構成を、(B)は1サブラインの発熱動作の概要を示し
たものである。図示のようにHEAD−DATAはHD1〜HD20の2
0本からなり、発熱抵抗体数は1280本になっている。ま
た、それぞれのフェーズでは4ブロック分の256本の発
熱抵抗体が同時駆動され、T=5のフェーズで1サブラ
インを形成する。
次に、1ライン640個の画素データを1280個に拡張す
る手法について述べる。第1の手法は、単純に1画素を
前値ホールドして2つの抵抗体で記録する方法である。
第2の手法は2次元の画素演算によって補間演算を生成
し、元画素と補間画素を交互に記録する方法である。第
1の手法グラフィック画像の記録に適し、第2の手法は
ピクトリアル画像の記録に適している。まず、第2の手
法の実現法について述べる。第18図は演算を実行するた
めに使用するメモリ8のSRAMのバンク構成を示したもの
である。図において、ヘッドバッファIII(以下、HB II
Iと称す)とアパーチャバッファI,II(以下、AB I,AB I
Iと称す)の各1Kバイトのライン・バッファが新たに付
加されている。
第19図は第11図のヘッド駆動器10に補間機能を付加し
たもので、5Aはシフトレズシタ、5Bは平均値演算器でな
る補間器、5Cと5Dは新たに付加した比較器と分離器、5E
は20本の出力信号HD1〜HD20中の4本にヘッドデータを
選択出力するブロック分配器であり、他は第11図と同様
であり、省略する。これは次のように動作する。
まず、SRAMのヘッドバッファからX,X+32,X+64,X+9
6の4アドレスをスタート番地として、その濃度データ
をA,B,C,D群として読み出しメモリBUSに多重化して出力
する。ここでXはフェーズ毎にX=0,128,256,384,512
と変わる。この多重化濃度データはシフトレジスタ5Aに
取り込まれ、順次にシフトされる。このデータの流れを
第20図に示す。同図でA01,B01,C01,D01などの表現はA01
=(A0+A1)/2のような演算値であり定性的には隣接画
素の平均値である。
第20図のようなタイミング関係にある(c)と(d)
の濃度データ列を比較器53と比較器5Cに入力して、DFF5
2に収納されている階調データgとでディジタル比較を
行い、発熱のオン/オフ信号を生成し、分離器5Dで第20
図の(e)に示すe1〜e4の4ブロックに対応した発熱オ
ン・オフ信号(′で表示)を生成する。これらをブロッ
ク分配器5Eに入力して、各フェーズに対応する出力端子
に出力する。以上の処理で、ライン内の補間演算による
画素数拡大すなわちライン方向の画像拡大が可能にな
る。
次にはライン間のライン補間について述べる。A6サイ
ズのモードではアパーチャ補正演算後に所定のヘッドバ
ッファに濃度データを収納したが、A4サイズのモードで
はAB IとAB IIの一方にもライン交互に一時記憶する。
現在書き込み中のバッファをAB II、既に書き込んだバ
ッファをAB Iとした場合、アパーチャ補正後の演算デー
タはAB IIの所定番地にWRするとともに3本のヘッドバ
ッファの1つにも同一番地に書き込む他にAB Iの同一番
地の濃度データをRDして演算器9で平均値演算を行い、
その結果を3本のヘッドバッファの別の1つに書き込
む。このとき、残りのラインバッファは前ラインの印刷
記録に使用されている。このように、ライン間のライン
補間演算はメモリ8のSRAMのバッファ増設(AB I,AB I
I,HB III)と演算器9の平均値演算機能及びアドレス発
生器6とクロック発生器4によるシーケンシャルな制御
信号の生成によって実現できる。これでライン数が2倍
になる。
このように、ライン内とライン間の補間演算を独立し
て実施することによって少ないハード量で高速演算を実
行でき、これにより経済性と印刷記録時間の短縮が可能
になる。
なお、ライン内補間とライン間補間はそれぞれ第6図
のT1区間とT2区間で別々に実施される。また演算関数式
などの詳細は本件出願人による先願特許(特願昭62−16
183号)に記載されている。
次にグラフィック画像の場合、クッキリした印刷記録
を行うには前値ホールド形(1画素を単純に4倍する方
法)が望ましい。この要求には、第19図の補間器5Bを使
用せずにc信号をd信号に選択出力する手段を、また演
算器9にも平均値演算をパスするなどの手段を付加すれ
ば対応できる。
このとき、A4サイズでのクロック発生器4は、2ライ
ンの印刷記録に対して1回だけRGB画像データの転送を
要求する信号(▲▼および▲▼)
を送出するように動作する。この他の回路についても、
必要に応じた回路を付加すればよい。
以上のような構成で、A6とA4のサイズ選択機能及びA4
サイズでの補間演算と前値による選択的拡大機能が実現
できる。
〈機能3.記録幅の可変法〉 A6サイズでの記録寸法は、100mm(H)×75mm(V)
を想定しており、受像紙寸法は例えば120mm(H)×95m
m(V)のように任意に設定できる。ところが、ハガキ
は150×100mmと寸法が決められており、100mm幅方向を
1ラインとしたフル印刷記録はできない。そこで、1ラ
イン640個の発熱抵抗体中の512個だけを使用して印刷記
録する機能も必要になる。第21図はその2つの例を示し
たもので、(A)は従来例と同様な記録例、(B)は両
サイドの各74画素を除去した記録例である。このときの
問題点はフェーズ数がT=4となり、通常のT=5に対
して放熱時間が短いために濃度値が高くなることに起因
する色バランスの劣化である。また最悪のときには受像
紙に塗布したポリエステル表面にザラザラが発生し印字
品位に欠ける問題点も発生する。そこで、フェーズ数に
依存せずに一定の濃度値を得る補正手段が必要になる。
また第22図に示すように同時駆動のブロック区分がT=
4と5とで変わることへの対策も必要である。前者の課
題には、HEAD−CONTのSTB信号のパルス幅の微調手段に
よって対応する。つまり、入力端子1aのDATAによってパ
ルス幅の設定値をデータ分配器3に入力し、a2線でクロ
ック発生器4のSTB信号発生器に接続すれば、そのパル
ス幅を可変できる。このとき、T=4でオン区間を短か
くしT=5で長くする処理を実施すればよい。後者の課
題には、第11図のブロック分配器56にセレクタ回路およ
びゲート回路を付加すれば実現できる。なお、T=4と
T=5との選択も外部から第4図のT分周器44に識別信
号を与えることで簡単に実現できる。また、▲
▼信号は512個分とすればよく、他の回路も必要
に応じて選択できる構成にすればよい。
以上のようにして、印刷記録幅と印刷記録方向の任意
な選択が可能になる。
〈機能4.カラー/モノクロの切り換え法〉 カラー画像は、YとMとCインクの面順次で記録する
のに対し、モノクロ画像は黒インクだけで記録する。つ
まり、後者の記録時間は前者の1/3でよく、高速記録が
可能になる。そこで、カラー記録とモノクロ記録の切り
換えが必要である。このためには、画素分解器5をパス
してMPX回路7とメモリBUSにモノクロ画像データを供給
する手段を付加すればよい。このとき、階調テーブルも
変える必要があるが、第2図(a)のROMを増設するか
有効なデータ利用法を採用するかで対応すればよい。こ
のモードの付加によって昇華染料のカラーとモノクロ印
刷記録および感熱紙への印刷記録が同一の信号処理装置
によって可能になる長所がある。
〈機能5.染料系の選択機能〉 一般に、昇華染料は美しい色を可能にするものは光退
色が速く、良好な光退色特性を有するものは美しい色を
印刷記録できないという相反する性質をもつ。また、受
像紙への印刷記録の他にOHPフィルムなどへの印刷記録
もその用途面で重要な技術であるが、その濃度値を高く
するためOHPフィルム専用染料を使用する。いずれにし
ても、複数の染料系を処理できることが望ましい。そこ
で、メモリ8のROMに複数の色変換テーブルを備えて外
部から染料選択を可能にする構成とすればよい。
なお、第23図は本発明を適用した回路をLSI化してビ
デオプリンタ装置を構成したときの概要を示した参考図
であり、図において、300は本発明を適用した回路を集
積化したLSI、400はデータ多重器である。
このように、本実施例によるビデオプリンタの信号処
理装置によれば、装置の所要の機能に、記録条件を選択
可能とするための動作モード選択手段を付加したので、
サーマルヘッドのブロック分割駆動で発生する白スジを
除去でき、映像信号のサンプリングによる高域の欠落を
補正するアパーチャ補正あるいは高度な色変換を実行で
きるとともに所要の記録条件の選択も可能となる。
なお、以上の説明では昇華染料を想定して説明した
が、顔料などの発色剤などにも適用できる。
また、色変換法は本実施例に限られるものではなく、
例えば本件出願人による先願(特願昭62−208905号)の
ようなビットプレーン分解法あるいは例えば本件出願人
による先願(特願昭62−267763号)のような本実施例と
ビットプレーン分解法との複合化法なども採用できる。
この場合、画素分解器5のハード構成と変換アルゴリズ
ムが変わるだけで、ROMは必要(ただし、小容量化の方
向)である。
また、プリント条件としてプリント方向についても変
更できるようにしてもよい。
さらに、1ライン640本の抵抗体数に限ることなく、
他の数値(768,1024など)に対しても本発明の趣旨を適
用できる。
最後に、量子化ビット数や濃度階調数などは記述され
ている数値に限ることなく、他の数値に対しても同様に
構成できる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の請求項1に係るビデオプリン
タの信号処理装置によれば、所定の画素数で構成された
二次元の多階調画像を印刷するビデオプリンタの信号処
理装置において、複数の発熱抵抗体を所定数ごとに複数
のブロックに分割したサーマルヘッドと、印刷しようと
する原画像を構成する各画素のR,G,Bの画像データを受
信する受信手段と、ビデオプリンタで印刷記録する記録
サイズを変更する記録サイズ変更モードを選択可能とす
る第1の動作モード指定手段と、上記R,G,Bの画像デー
タをY,M,Cのインクデータに変換する色変換手段と、印
刷時の上記サーマルヘッドの温度に対応して階調データ
を出力する階調データ出力手段と、上記色変換手段の出
力であるY,M,Cのインクデータの高域成分を強調する高
域強調手段と、上記サーマルヘッドにおける各抵抗体の
発熱量を上記第1の動作モード指定手段の出力に応じて
制御する第1の発熱量制御手段と、上記高域強調手段の
出力データと上記階調データ出力手段の出力と上記第1
の発熱量制御手段の出力とに基づいて、印刷画像データ
を作成する印刷画像データ作成手段と、上記サーマルヘ
ッドにおける複数のブロックのうち発熱させるブロック
を指定する発熱ブロック指定手段と、この印刷画像デー
タ作成手段の出力と上記発熱ブロック指定手段の出力と
に基づいて、上記サーマルヘッドを駆動して印刷画像を
作成するヘッド駆動手段とを備えるようにしたので、用
途、目的あるいは装置の仕様に応じて記録サイズの変更
を行うことができ、さまざまな記録サイズにおいても高
画質な印刷画像を得ることができる効果がある。
また、本発明の請求項2に係るビデオプリンタの信号
処理装置によれば、所定の画素数で構成された二次元の
多階調画像を印刷するビデオプリンタの信号処理装置に
おいて、複数の発熱抵抗体を所定数ごとに複数のブロッ
クに分割したサーマルヘッド、、印刷しようとする原画
像を構成する各画素のR,G,Bの画像データを受信する受
信手段と、ビデオプリンタで印刷記録される記録幅を変
更する記録幅変更モードを選択可能とする第2の動作モ
ード指定手段と、上記R,G,Bの画像データをY,M,Cのイン
クデータに変換する色変換手段と、印刷時の上記サーマ
ルヘッドの温度に対応して階調データを出力する階調デ
ータ出力手段と、上記色変換手段の出力であるY,M,Cの
インクデータの高域成分を強調する高域強調手段と、上
記サーマルヘッドにおける各抵抗体の発熱量を上記第2
の動作モード指定手段の出力に応じて制御する発熱量制
御手段と、上記高域強調手段の出力データと上記階調デ
ータ出力手段の出力と上記発熱量制御手段の出力とに基
づいて、印刷画像データを作成する印刷画像データ作成
手段と、上記サーマルヘッドにおける複数のブロックの
うち発熱させるブロックを指定する発熱ブロック指定手
段と、この印刷画像データ作成手段の出力と上記発熱ブ
ロック指定手段の出力とに基づいて、上記サーマルヘッ
ドを駆動して印刷画像を作成するヘッド駆動手段とを備
えるようにしたので、用途、目的あるいは装置の仕様に
応じて記録幅を可変することができ、さまざまな記録幅
の印刷記録を行う場合にも高画質な印刷画像を得ること
ができる効果がある。
また、本発明の請求項3に係るビデオプリンタの信号
処理装置によれば、所定の画素数で構成された二次元の
多階調画像を印刷するビデオプリンタの信号処理装置に
おいて、複数の発熱抵抗体を所定数ごとに複数のブロッ
クに分割したサーマルヘッドと、印刷しようとする原画
像を構成する各画素のR,G,Bの画像データを受信する受
信手段と、ビデオプリンタで使用する染料系を選択可能
とする染料系選択モードを選択可能とする第3の動作モ
ード指定手段と、上記R,G,Bの画像データをY,M,Cのイン
クデータに変換する色変換手段と、印刷時の上記サーマ
ルヘッドの温度に対応して階調データを出力する階調デ
ータ出力手段と、上記色変換手段の出力であるY,M,Cの
インクデータの高域成分を強調する高域強調手段と、上
記サーマルヘッドにおける各抵抗体の発熱量を上記第3
の動作モード指定手段の出力に応じて制御する発熱量制
御手段と、上記高域強調手段の出力データと上記階調デ
ータ出力手段の出力と上記発熱量制御手段の出力とに基
づいて、印刷画像データを作成する印刷画像データ作成
手段と、上記サーマルヘッドにおける複数のブロックの
うち発熱させるブロックを指定する発熱ブロック指定手
段と、この印刷画像データ作成手段の出力と上記発熱ブ
ロック指定手段の出力とに基づいて、上記サーマルヘッ
ドを駆動して印刷画像を作成するヘッド駆動手段とを備
えるようにしたので、染料系を選択することができ、特
性が異なる染料によって印刷記録を行う場合にも高画質
な印刷画像を得ることができる効果がある。
また、本発明の請求項4に係るビデオプリンタの信号
処理装置によれば、請求項3のビデオプリンタの信号処
理装置において、色変換手段は、印刷に使用する複数の
染料系にそれぞれ応じた複数の色変換テーブルを有し、
階調データ出力手段は、印刷に使用する複数の染料系に
それぞれ応じた複数の階調データテーブルを有し、上記
第3の動作モード指定手段は、上記複数の染料系の中か
ら選ばれた1つの染料系に対応する色変換テーブルを色
変換手段から選択し、さらにこの染料系に対応する階調
データテーブルを階調データ出力手段から選択するよう
にしたので、特性が異なる染料を使用する場合において
も最適な色変換を行うことができる効果がある。
また、本発明の請求項5に係るビデオプリンタの信号
処理装置によれば、請求項1のビデオプリンタの信号処
理装置において、上記第1の動作モード指定手段は、所
定の受像紙のサイズに対応して、サーマルヘッドの分割
されたブロックの使用範囲を変える指令を発熱ブロック
指定手段に出力するようにしたので、記録サイズに応じ
てサーマルヘッドの使用範囲を変更することができる効
果がある。
また、本発明の請求項6に係るビデオプリンタの信号
処理装置によれば、請求項2のビデオプリンタの信号処
理装置において、上記第2の動作モード指定手段は、所
定の印刷記録方向に対応して、サーマルヘッドの分割さ
れたブロックの使用範囲を変える指令を発熱ブロック指
定手段に出力するようにしたので、印刷記録方向に応じ
てサーマルヘッドの使用範囲を変更することができる効
果がある。
また、本発明の請求項7に係るビデオプリンタの信号
処理装置によれば、請求項1または2のビデオプリンタ
の信号処理装置において、サーマルヘッドは、印刷画像
を構成する所定の画素数ごとに発熱制御データを並列入
力できるデータ入力手段を有し、発熱ブロック指定手段
は、画像を印画する上記サーマルヘッドのブロックには
発熱制御データを並列入力し、画像を印画しないサーマ
ルヘッドのブロックには発熱禁止データを上記サーマル
ヘッドのデータ入力手段に並列入力し、上記サーマルヘ
ッドをブロックごとに順次分割駆動させるようにしたの
で、データを高速にサーマルヘッドに入力することがで
きる効果がある。
また、本発明の請求項8に係るビデオプリンタの信号
処理装置によれば、請求項1または2のビデオプリンタ
の信号処理装置において、拡大された画像も印刷できる
拡大画像用サーマルヘッドと、高域強調手段から出力さ
れるデータに対し、拡大補間を行なう補間手段と、上記
拡大画像用サーマルヘッドと通常サイズの画像用のサー
マルヘッドのいずれかを選択するサーマルヘッド選択手
段とを備え、動作モード指定手段は、原画像と原画像に
対して拡大補間を行なった拡大画像とのどちらか一方の
印刷を選択可能とし、上記動作モード指定手段から拡大
画像の印刷の指令が出力されたとき、上記サーマルヘッ
ド選択手段は、上記拡大画像用サーマルヘッドを選択
し、発熱ブロック指定手段は、印画の際にサーマルヘッ
ドの同時に発熱させるブロック数を所定の値に設定する
ようにしたので、拡大された画像を印刷するうえで必要
な構成が得られる効果がある。
さらに、本発明の請求項9に係るビデオプリンタの信
号処理装置によれば、請求項5または6のビデオプリン
タの信号処理装置において、動作モード指定手段は、サ
ーマルヘッドの分割されたブロックの使用範囲に応じて
当該ブロックを発熱する時間を変更する指令を上記発熱
ブロック指定手段に出力するようにしたので、サーマル
ヘッドの使用範囲が狭くなったときに印字色が濃くなっ
てしまうのを防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるビデオプリンタの信
号処理回路のブロック図、第2図はこの発明の一実施例
に使用されるディジタルメモリのマップを示す図、第3
図はプリンタに使用されるサーマルヘッドの一例の構成
図、第4図はこの発明の一実施例によるクロック発生器
のブロック図、第5図はこの発明の一実施例によるサー
マルヘッドの発熱制御の概要を示す図、第6図はこの発
明の一実施例の基本的なタイムチャート図、第7図はこ
の発明の一実施例による色変換のブロック図、第8図は
第2図における色変換テーブルの一実施例のマップを示
す図、第9図はこの発明で用いるアパーチャ演算法の一
例を示す図、第10図は第1図に示した演算器の一実施例
によるブロック図、第11図は第1図に示したヘッド駆動
器の一実施例によるブロック図、第12図はヘッドデータ
の分配の一例を示す図、第13図はSRAM,ROMの接続例を示
す図、第14図は第1図に示すデータ分配器の一実施例に
よるブロック図、第15図はデータを分配するためのコン
トロールデータと入力データとの関係の一例を示す図、
第16図はサブライン数を変化させたときの印加電力に対
する光学濃度の実験特性とその発熱法を示す図、第17図
はA4サイズのサーマルヘッドの一例とその駆動法を示す
図、第18図はA4サイズを印字する場合のSRAMのマップを
示す図、第19図はヘッド駆動器に補間器を付加した回路
の一例のブロック図、第20図は第19図におけるタイミン
グチャート図、第21図は記録状態の一例を示す図、第22
図は小さい幅で印字する際のヘッド駆動法の一例を示す
図、第23図は本発明の一実施例を適用したビデオプリン
タ装置を示すブロック図、第24図は従来のプリンタ用の
信号処理回路のブロック図、第25図は従来のプリンタ用
の信号処理回路による印字例とブロック間に現れる白ス
ジを示す図、第26図は従来のプリンタ用の信号処理回路
による出力データを示す図、第27図は各ヘッド温度によ
るヘッドへの通電時間と階調(濃度)との関係を示す
図、第28図は継ぎ目処理手段及び中間調制御手段の一例
を示す図である。 図において、1aはデータの入力端子、1bはコントロール
信号の入力端子、2aはリクエスト信号の出力端子、2bは
リクエストクロック出力端子、3はデータ分配器、4は
クロック発生器、5は画素分解器、6はアドレス発生
器、7はマルチプレックス回路、8はメモリ、9は演算
器、10はヘッド駆動器、11aはヘッドデータ出力端子、1
1bはヘッドコントロール信号出力端子である。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の画素数で構成された二次元の多階調
    画像を印刷するビデオプリンタの信号処理装置におい
    て、 複数の発熱抵抗体を所定数ごとに複数のブロックに分割
    したサーマルヘッドと、 印刷しようとする原画像を構成する各画素のR,G,Bの画
    像データを受信する受信手段と、 ビデオプリンタで印刷記録する記録サイズを変更する記
    録サイズ変更モードを選択可能とする第1の動作モード
    指定手段と、 上記R,G,Bの画像データをY,M,Cのインクデータに変換す
    る色変換手段と、 印刷時の上記サーマルヘッドの温度に対応して階調デー
    タを出力する階調データ出力手段と、 上記色変換手段の出力であるY,M,Cのインクデータの高
    域成分を強調する高域強調手段と、 上記サーマルヘッドにおける各抵抗体の発熱量を上記第
    1の動作モード指定手段の出力に応じて制御する第1の
    発熱量制御手段と、 上記高域強調手段の出力データと上記階調データ出力手
    段の出力と上記第1の発熱量制御手段の出力とに基づい
    て、印刷画像データを作成する印刷画像データ作成手段
    と、 上記サーマルヘッドにおける複数のブロックのうち発熱
    させるブロックを指定する発熱ブロック指定手段と、 この印刷画像データ作成手段の出力と上記発熱ブロック
    指定手段の出力とに基づいて、上記サーマルヘッドを駆
    動して印刷画像を作成するヘッド駆動手段とを備えたこ
    とを特徴とするビデオプリンタの信号処理装置。
  2. 【請求項2】所定の画素数で構成された二次元の多階調
    画像を印刷するビデオプリンタの信号処理装置におい
    て、 複数の発熱抵抗体を所定数ごとに複数のブロックに分割
    したサーマルヘッドと、 印刷しようとする原画像を構成する各画素のR,G,Bの画
    像データを受信する受信手段と、 ビデオプリンタで印刷記録される記録幅を変更する記録
    幅変更モードを選択可能とする第2の動作モード指定手
    段と、 上記R,G,Bの画像データをY,M,Cのインクデータに変換す
    る色変換手段と、 印刷時の上記サーマルヘッドの温度に対応して階調デー
    タを出力する階調データ出力手段と、 上記色変換手段の出力であるY,M,Cのインクデータの高
    域成分を強調する高域強調手段と、 上記サーマルヘッドにおける各抵抗体の発熱量を上記第
    2の動作モード指定手段の出力に応じて制御する発熱量
    制御手段と、 上記高域強調手段の出力データと上記階調データ出力手
    段の出力と上記発熱量制御手段の出力とに基づいて、印
    刷画像データを作成する印刷画像データ作成手段と、 上記サーマルヘッドにおける複数のブロックのうち発熱
    させるブロックを指定する発熱ブロック指定手段と、 この印刷画像データ作成手段の出力と上記発熱ブロック
    指定手段の出力とに基づいて、上記サーマルヘッドを駆
    動して印刷画像を作成するヘッド駆動手段とを備えたこ
    とを特徴とするビデオプリンタの信号処理装置。
  3. 【請求項3】所定の画素数で構成された二次元の多階調
    画像を印刷するビデオプリンタの信号処理装置におい
    て、 複数の発熱抵抗体を所定数ごとに複数のブロックに分割
    したサーマルヘッドと、 印刷しようとする原画像を構成する各画素のR,G,Bの画
    像データを受信する受信手段と、 ビデオプリンタで使用する染料系を選択可能とする染料
    系選択モードを選択可能とする第3の動作モード指定手
    段と、 上記R,G,Bの画像データをY,M,Cのインクデータに変換す
    る色変換手段と、 印刷時の上記サーマルヘッドの温度に対応して階調デー
    タを出力する階調データ出力手段と、 上記色変換手段の出力であるY,M,Cのインクデータの高
    域成分を強調する高域強調手段と、 上記サーマルヘッドにおける各抵抗体の発熱量を上記第
    3の動作モード指定手段の出力に応じて制御する発熱量
    制御手段と、 上記高域強調手段の出力データと上記階調データ出力手
    段の出力と上記発熱量制御手段の出力とに基づいて、印
    刷画像データを作成する印刷画像データ作成手段と、 上記サーマルヘッドにおける複数のブロックのうち発熱
    させるブロックを指定する発熱ブロック指定手段と、 この印刷画像データ作成手段の出力と上記発熱ブロック
    指定手段の出力とに基づいて、上記サーマルヘッドを駆
    動して印刷画像を作成するヘッド駆動手段とを備えたこ
    とを特徴とするビデオプリンタの信号処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のビデオプリンタの信号処理
    装置において、 色変換手段は、印刷に使用する複数の染料系にそれぞれ
    応じた複数の色変換テーブルを有し、 階調データ出力手段は、印刷に使用する複数の染料系に
    それぞれ応じた複数の階調データテーブルを有し、 上記第3の動作モード指定手段は、上記複数の染料系の
    中から選ばれた1つの染料系に対応する色変換テーブル
    を色変換手段から選択し、さらにこの染料系に対応する
    階調データテーブルを階調データ出力手段から選択する
    ことを特徴とするビデオプリンタの信号処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のビデオプリンタの信号処理
    装置において、 上記第1の動作モード指定手段は、所定の受像紙のサイ
    ズに対応して、サーマルヘッドの分割されたブロックの
    使用範囲を変える指令を発熱ブロック指定手段に出力す
    ることを特徴とするビデオプリンタの信号処理装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載のビデオプリンタの信号処理
    装置において、 上記第2の動作モード指定手段は、所定の印刷記録方向
    に対応して、サーマルヘッドの分割されたブロックの使
    用範囲を変える指令を発熱ブロック指定手段に出力する
    ことを特徴とするビデオプリンタの信号処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1または2記載のビデオプリンタの
    信号処理装置において、 サーマルヘッドは、印刷画像を構成する所定の画素数ご
    とに発熱制御データを並列入力できるデータ入力手段を
    有し、 発熱ブロック指定手段は、画像を印画する上記サーマル
    ヘッドのブロックには発熱制御データを並列入力し、画
    像を印画しないサーマルヘッドのブロックには発熱禁止
    データを上記サーマルヘッドのデータ入力手段に並列入
    力し、上記サーマルヘッドをブロックごとに順次分割駆
    動させることを特徴とするビデオプリンタの信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1または2記載のビデオプリンタの
    信号処理装置において、 拡大された画像も印刷できる拡大画像用サーマルヘッド
    と、 高域強調手段から出力されるデータに対し、拡大補間を
    行なう補間手段と、 上記拡大画像用サーマルヘッドと通常サイズの画像用の
    サーマルヘッドのいずれかを選択するサーマルヘッド選
    択手段とを備え、 動作モード指定手段は、原画像と原画像に対して拡大補
    間を行なった拡大画像とのどちらか一方の印刷を選択可
    能とし、 上記動作モード指定手段から拡大画像の印刷の指令が出
    力されたとき、 上記サーマルヘッド選択手段は、上記拡大画像用サーマ
    ルヘッドを選択し、 発熱ブロック指定手段は、印画の際にサーマルヘッドの
    同時に発熱させるブロック数を所定の値に設定すること
    を特徴とするビデオプリンタの信号処理装置。
  9. 【請求項9】請求項5または6記載のビデオプリンタの
    信号処理装置において、 動作モード指定手段は、サーマルヘッドの分割されたブ
    ロックの使用範囲に応じて当該ブロックを発熱する時間
    を変更する指令を上記発熱ブロック指定手段に出力する
    ことを特徴とするビデオプリンタの信号処理装置。
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