JP2596659Y2 - エアバッグ装置 - Google Patents
エアバッグ装置Info
- Publication number
- JP2596659Y2 JP2596659Y2 JP1993059477U JP5947793U JP2596659Y2 JP 2596659 Y2 JP2596659 Y2 JP 2596659Y2 JP 1993059477 U JP1993059477 U JP 1993059477U JP 5947793 U JP5947793 U JP 5947793U JP 2596659 Y2 JP2596659 Y2 JP 2596659Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- plate
- inflator
- cover
- storage container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Air Bags (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エアバッグ装置に係
り、特に車両衝突時の助手席や後席の乗員を保護するエ
アバッグ装置に関するものである。
り、特に車両衝突時の助手席や後席の乗員を保護するエ
アバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】助手席用のエアバッグ装置は、助手席に
面するインストルメントパネルに設けられた空間部内に
嵌入して収納されている。従来、この種のエアバッグ装
置においては、例えば特開平4−306148号公報に
開示されているように、車室側に開いた開口を有する収
納容器と、この収納容器内に収納されるインフレータ及
びエアバッグと、収納容器の開口を閉塞するカバーとを
備えている。そして、車両衝突時、インフレータの点火
に伴い発生する高圧ガスが、カバー内壁面に均一に当た
るようになっており、このガス圧によりカバーが開いて
エアバッグが膨張展開するようになっていた。
面するインストルメントパネルに設けられた空間部内に
嵌入して収納されている。従来、この種のエアバッグ装
置においては、例えば特開平4−306148号公報に
開示されているように、車室側に開いた開口を有する収
納容器と、この収納容器内に収納されるインフレータ及
びエアバッグと、収納容器の開口を閉塞するカバーとを
備えている。そして、車両衝突時、インフレータの点火
に伴い発生する高圧ガスが、カバー内壁面に均一に当た
るようになっており、このガス圧によりカバーが開いて
エアバッグが膨張展開するようになっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、エアバッグ
は収納容器内のインフレータとカバーとの間の空間内に
配置されるが、通常この空間は収納作業性等の面から余
裕をもったものとなっている。このため、前記従来例に
おいては、エアバッグが車両の振動等により収納容器内
で折り畳み状態が崩れて展開しにくくなるというおそれ
があった。また、高圧ガスがカバー内壁面に均一に当た
るようになっているので、エアバッグの膨張展開に時間
がかかるという問題点も有していた。車両衝突時には、
エアバッグは瞬時にして膨張展開することを要するの
で、このことは大きな問題である。
は収納容器内のインフレータとカバーとの間の空間内に
配置されるが、通常この空間は収納作業性等の面から余
裕をもったものとなっている。このため、前記従来例に
おいては、エアバッグが車両の振動等により収納容器内
で折り畳み状態が崩れて展開しにくくなるというおそれ
があった。また、高圧ガスがカバー内壁面に均一に当た
るようになっているので、エアバッグの膨張展開に時間
がかかるという問題点も有していた。車両衝突時には、
エアバッグは瞬時にして膨張展開することを要するの
で、このことは大きな問題である。
【0004】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、エアバッグの折り畳み状態が崩れることがな
く、インフレータ作動時において、エアバッグがより早
く膨張展開でき、乗員の保護をより確実にするエアバッ
グ装置を提供しようとするものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、エアバッグの折り畳み状態が崩れることがな
く、インフレータ作動時において、エアバッグがより早
く膨張展開でき、乗員の保護をより確実にするエアバッ
グ装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案におけるエアバッグ装置は、車室側に開いた
開口を有する収納容器と、この収納容器内に収納される
インフレータ及びエアバッグと、ガス吐出孔を有しイン
フレータとエアバッグとの間に介在させたプレートと、
脆弱部を有し収納容器の開口を閉塞するカバーとを備
え、前記ガス吐出孔より吐出されるガスの吐出方向をカ
バー脆弱部方向へ偏向させる偏向板をプレートに形成し
てある。
に、本考案におけるエアバッグ装置は、車室側に開いた
開口を有する収納容器と、この収納容器内に収納される
インフレータ及びエアバッグと、ガス吐出孔を有しイン
フレータとエアバッグとの間に介在させたプレートと、
脆弱部を有し収納容器の開口を閉塞するカバーとを備
え、前記ガス吐出孔より吐出されるガスの吐出方向をカ
バー脆弱部方向へ偏向させる偏向板をプレートに形成し
てある。
【0006】
【作用】エアバッグを収納容器内のプレートとカバーと
の間の空間内に配置してあるので、この空間内にエアバ
ッグを密に折り畳むことによって、車両が振動しても、
エアバッグの折り畳み状態が崩れにくくなっている。ま
た、車両衝突時、インフレータの点火に伴い発生するガ
スは、プレートのガス吐出孔を通ってエアバッグ内に吐
出される。このとき、ガス吐出孔より吐出されるガスの
吐出方向が、プレートに形成した偏向板によりカバー脆
弱部方向へ偏向されているので、ガス圧がエアバッグを
介してカバー脆弱部に局部的にかかり、カバー脆弱部が
破断してエアバッグが膨張展開することとなる。このよ
うに、ガス圧がカバー脆弱部に集中してかかることによ
り、カバーの破断を早めると共に、エアバッグを早く膨
張展開させることができる。
の間の空間内に配置してあるので、この空間内にエアバ
ッグを密に折り畳むことによって、車両が振動しても、
エアバッグの折り畳み状態が崩れにくくなっている。ま
た、車両衝突時、インフレータの点火に伴い発生するガ
スは、プレートのガス吐出孔を通ってエアバッグ内に吐
出される。このとき、ガス吐出孔より吐出されるガスの
吐出方向が、プレートに形成した偏向板によりカバー脆
弱部方向へ偏向されているので、ガス圧がエアバッグを
介してカバー脆弱部に局部的にかかり、カバー脆弱部が
破断してエアバッグが膨張展開することとなる。このよ
うに、ガス圧がカバー脆弱部に集中してかかることによ
り、カバーの破断を早めると共に、エアバッグを早く膨
張展開させることができる。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。本
考案に係るエアバッグ装置は、助手席や後席の乗員を保
護するためのものであり、図1には助手席用として取り
付けたものを示してある。11は、助手席に面するイン
ストルメントパネルである。本装置は、インストルメン
トパネル11に形成されている空間部に嵌入して収納す
ればよい。なお、12は、フロントグラスである。
考案に係るエアバッグ装置は、助手席や後席の乗員を保
護するためのものであり、図1には助手席用として取り
付けたものを示してある。11は、助手席に面するイン
ストルメントパネルである。本装置は、インストルメン
トパネル11に形成されている空間部に嵌入して収納す
ればよい。なお、12は、フロントグラスである。
【0008】13は、円柱形状を呈するインフレータ1
4及び折り畳まれたエアバッグ15を収納する収納容器
である。収納容器13は、図1に示すように、上面壁1
6、下面壁17、背面壁18、及び両側面壁19,19
を備えると共に、車室側に開いた開口20を有する。
4及び折り畳まれたエアバッグ15を収納する収納容器
である。収納容器13は、図1に示すように、上面壁1
6、下面壁17、背面壁18、及び両側面壁19,19
を備えると共に、車室側に開いた開口20を有する。
【0009】21は、収納容器13の開口20を閉塞す
るカバーである。カバー21の上端部及び下端部には、
夫々取付片22,23を突出形成してある。そして、こ
れら取付片22,23は、夫々収納容器13の上面壁1
6及び下面壁17に取着されている。カバー21の所望
部位、図示例においては取付片23には、インフレータ
14作動時に、カバー21を破断しやすくしてエアバッ
グ15が速やかに膨張展開できるように、その肉厚を薄
くして溝状の脆弱部24を形成してある。
るカバーである。カバー21の上端部及び下端部には、
夫々取付片22,23を突出形成してある。そして、こ
れら取付片22,23は、夫々収納容器13の上面壁1
6及び下面壁17に取着されている。カバー21の所望
部位、図示例においては取付片23には、インフレータ
14作動時に、カバー21を破断しやすくしてエアバッ
グ15が速やかに膨張展開できるように、その肉厚を薄
くして溝状の脆弱部24を形成してある。
【0010】25は、収納容器13の背面壁18と開口
20との間に介在させたプレートである。このプレート
25により、背面壁18側及び開口20側に夫々空間部
26,27が形成される。空間部26にはインフレータ
14が、空間部27にはエアバッグ15が、夫々収納さ
れている。なお、30は、エアバッグ15をプレート2
5とにより挟持する押さえプレートである。
20との間に介在させたプレートである。このプレート
25により、背面壁18側及び開口20側に夫々空間部
26,27が形成される。空間部26にはインフレータ
14が、空間部27にはエアバッグ15が、夫々収納さ
れている。なお、30は、エアバッグ15をプレート2
5とにより挟持する押さえプレートである。
【0011】このように、本考案によれば、インフレー
タ14とエアバッグ15との間にプレート25を介在さ
せてあるので、エアバッグ15がインフレータ14と接
触することがない。また、空間部27にエアバッグ15
を密に折り畳むことにより、車両が振動しても、エアバ
ッグ15の折り畳み状態が崩れにくくなっている。さら
に、エアバッグ15はインフレータ14と直接接触しな
いので、エアバッグ15の素材は耐熱性のものでなくて
も使用できる。
タ14とエアバッグ15との間にプレート25を介在さ
せてあるので、エアバッグ15がインフレータ14と接
触することがない。また、空間部27にエアバッグ15
を密に折り畳むことにより、車両が振動しても、エアバ
ッグ15の折り畳み状態が崩れにくくなっている。さら
に、エアバッグ15はインフレータ14と直接接触しな
いので、エアバッグ15の素材は耐熱性のものでなくて
も使用できる。
【0012】前記脆弱部24近傍のプレート25の部
位、図示例においてはプレート25の下端部には、イン
フレータ14の点火に伴い発生するガスが空間部27へ
吐出されるように、ガス吐出孔28を形成してある。こ
れにより、車両衝突時、インフレータ14の点火に伴い
発生するガスは、空間部26よりガス吐出孔28を通っ
て、空間部27に配置してあるエアバッグ15内に吐出
されるようになっている。
位、図示例においてはプレート25の下端部には、イン
フレータ14の点火に伴い発生するガスが空間部27へ
吐出されるように、ガス吐出孔28を形成してある。こ
れにより、車両衝突時、インフレータ14の点火に伴い
発生するガスは、空間部26よりガス吐出孔28を通っ
て、空間部27に配置してあるエアバッグ15内に吐出
されるようになっている。
【0013】ガス吐出孔28近傍のプレート25の部
位、図示例においてはガス吐出孔28の上部には、ガス
吐出孔28より空間部27へ吐出されるガスの吐出方向
を脆弱部24の方向へ偏向させるための偏向板29を形
成してある。そして、空間部27へ吐出されるガスの吐
出方向が、偏向板29により脆弱部24方向へ偏向され
ているので、ガス圧がエアバッグ15を介して脆弱部2
4に局部的にかかり、脆弱部24が破断してエアバッグ
15が膨張展開することとなる。
位、図示例においてはガス吐出孔28の上部には、ガス
吐出孔28より空間部27へ吐出されるガスの吐出方向
を脆弱部24の方向へ偏向させるための偏向板29を形
成してある。そして、空間部27へ吐出されるガスの吐
出方向が、偏向板29により脆弱部24方向へ偏向され
ているので、ガス圧がエアバッグ15を介して脆弱部2
4に局部的にかかり、脆弱部24が破断してエアバッグ
15が膨張展開することとなる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上述のとおり構成されてお
り、収納容器内でインフレータとエアバッグとがプレー
トにより仕切られているので、エアバッグをその収納空
間内に密に折り畳んで収納することができる。その結
果、エアバッグはインフレータ作動時の高圧ガスの作用
を受け易く、その展開を早めることができ、エアバッグ
の膨張展開の時間を早めることができる。また、プレー
トに形成した偏向板により、インフレータより吐出され
るガスがカバーの脆弱部方向へ向かうようにしてあるの
で、脆弱部に局部的にガス圧がかかり、カバーが破断し
やすく、エアバッグの膨張展開を早めるという効果を奏
する。
り、収納容器内でインフレータとエアバッグとがプレー
トにより仕切られているので、エアバッグをその収納空
間内に密に折り畳んで収納することができる。その結
果、エアバッグはインフレータ作動時の高圧ガスの作用
を受け易く、その展開を早めることができ、エアバッグ
の膨張展開の時間を早めることができる。また、プレー
トに形成した偏向板により、インフレータより吐出され
るガスがカバーの脆弱部方向へ向かうようにしてあるの
で、脆弱部に局部的にガス圧がかかり、カバーが破断し
やすく、エアバッグの膨張展開を早めるという効果を奏
する。
【図1】本考案に係るエアバッグ装置の断面図である。
【図2】プレートの斜視図である。
13 収納容器 14 インフレータ 15 エアバッグ 20 開口 21 カバー 24 脆弱部 25 プレート 28 ガス吐出孔 29 偏向板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/16 - 21/32
Claims (1)
- 【請求項1】 車室側に開いた開口を有する収納容器
と、この収納容器内に収納されるインフレータ及びエア
バッグと、ガス吐出孔を有しインフレータとエアバッグ
との間に介在させたプレートと、脆弱部を有し収納容器
の開口を閉塞するカバーとを備え、前記ガス吐出孔より
吐出されるガスの吐出方向をカバー脆弱部方向へ偏向さ
せる偏向板をプレートに形成したことを特徴とするエア
バッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059477U JP2596659Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059477U JP2596659Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | エアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723671U JPH0723671U (ja) | 1995-05-02 |
JP2596659Y2 true JP2596659Y2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=13114430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993059477U Expired - Lifetime JP2596659Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596659Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP1993059477U patent/JP2596659Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0723671U (ja) | 1995-05-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990223 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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