JP2595279Y2 - チューブ容器 - Google Patents

チューブ容器

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JP2595279Y2
JP2595279Y2 JP1993067212U JP6721293U JP2595279Y2 JP 2595279 Y2 JP2595279 Y2 JP 2595279Y2 JP 1993067212 U JP1993067212 U JP 1993067212U JP 6721293 U JP6721293 U JP 6721293U JP 2595279 Y2 JP2595279 Y2 JP 2595279Y2
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和己 宮下
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、化粧料あるい
は練り歯磨き等を収容した可撓性のあるチューブ容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、練り歯磨き等を収容するチュー
ブ容器としては図7に示すものが知られている。
【0003】通常このようなチューブ容器にあっては、
合成樹脂で形成した胴部22の一端を底部(図示せず)
としてシームし、この他端に肩部27を設け、肩部27
から注出用の口筒部24を立設してある。このようなチ
ューブ容器から内容物を取り出すには、チューブ容器胴
部22を押圧して内容物を押し出す。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記従来のチ
ューブ容器では、図8に示すように内容物をほとんどだ
し終わった時点において、内容物が肩部27の近傍に残
留してしまう。これを取り出すことは容易ではない。す
なわち、肩部27は通常傘状に広がっており、これを潰
すことはいかに可撓性のある材質で肩部が形成されると
いっても、強度的に不可能だからである。
【0005】本考案は前記事項に鑑みてなされたもので
あり、肩部周辺に残った残留物をも排出できるようにし
たチューブ容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、可撓性のある
材質で筒状に形成され、内部を内容物8を収容する内容
物収容部3としたチューブ本体1と、このチューブ本体
1の先端を閉塞する肩部11と、この肩部11に設けら
れた開口部9から立設し、前記内容物8を注出する注出
口4cを有する口筒部4とを有するチューブ容器におい
て、以下のような構成とした。
【0007】すなわち、前記肩部11は、一側から他側
にわたって互いに平行な第一及び第二の直線状凹部11
b、11cを有し、これら第一及び第二の直線状凹部1
1b、11cは、前記口筒部4を挟むように配置されか
つ両者の肉厚は、肩部11の肉厚よりも肉薄に形成され
るように構成した。
【0008】ここで、前記第一及び第二の直線状凹部1
1b、11cの間に、それらに互いに平行でかつ前記口
筒部4をまたぐ第三の直線状凹部11dが設けられてお
り、この第三の直線状凹部11dは、肩部11の肉厚よ
りも肉薄となるように形成することもできる。
【0009】また、第一、第二及び第三の直線状凹部1
1b、11c、11dの凹部の溝部分は、チューブ本体
1内側に向けて形成してもよいし、チューブ本体1外側
に向けて形成してもよい。
【0010】
【作用】肩部11において、第一及び第二の直線状凹部
11b、11cの肉厚は、肩部11の肉厚よりも肉薄に
形成されている。従って、これら第一及び第二の直線状
凹部11b、11cが山の尾根となるように肩部11を
折り曲げることが容易にできる。このことにより、肩部
11近傍に残留する内容物8を注出することが可能とな
る。
【0011】一方、第三の直線状凹部11dを設けれ
ば、この第三の直線状凹部11dが一番高い山の尾根
で、第一及び第二の直線状凹部11b、11cが次に高
い山の尾根となるように折り曲げることで、肩部11近
傍に残留する内容物8がより注出されるようになる。
【0012】
【実施例】本考案の2つの実施例である実施例1と実施
例2を図面に基づいて説明する。なお、実施例1及び実
施例2は、ともに内容物として化粧料8を使用する場合
の態様である。 (実施例1) 最初に、実施例1の構成について説明する。図1は、チ
ューブ容器の斜視図である。チューブ本体1は、柔軟性
のある熱可塑性樹脂により、軸方向に垂直な断面が楕円
状をなす有底筒状に形成されている。なお、このチュー
ブ本体1は、単一の合成樹脂によるものだけでなく、例
えばアルミ箔の両面にポリエチレンシートを貼着させた
ような積層型のものとしてもよい。
【0013】また、チューブ本体1の内部には、化粧料
8を収容する内容物収容部3が設けられている。そし
て、チューブ本体1の先端には、熱可塑性樹脂により形
成され、この先端を閉塞する楕円状の肩部11が設けら
れている。なお、肩部11とチューブ本体1の胴部との
接合面は楕円状に形成されていが、この接合面は楕円状
に限るものではなく、例えば円形状に形成してもよい。
【0014】前記肩部11の中央部には、円形の開口部
9が設けられている。この開口部9から硬質プラスチッ
クで形成された口筒部4が立設されている。また前記肩
部11には、図2に示すように、一側から他側にわたっ
て互いに平行な第一及び第二の直線状凹部11b、11
cが形成されている。これら第一及び第二の直線状凹部
11b、11cの凹部の溝部分は、チューブ本体1内側
部分に向けて形成されている。また、これら第一及び第
二の直線状凹部11b、11cの内部の肉厚は、図3に
示すように、肩部11の第一及び第二の直線状凹部11
b、11c以外の部分11aの肉厚よりも肉薄に形成さ
れている。
【0015】前記口筒部4の先端には、化粧料8を注出
する注出口4cが設けられている。この注出口4cの外
周には、雄螺子4aが形成されている。この雄螺子4a
を介してキャップ10が螺着される。なお、注出口4c
の外周面に凸部を設けるとともにキャップ10の内周に
凹部を設けて単なる凹凸結合とし、キャップ10は注出
口4cにワンタッチ式に着脱できるようにしてもよい。
【0016】また、前記注出口4cの外周には、位置合
わせ突起4bが形成されている。この位置合わせ突起4
bを介して、キャップ10の外周面がチューブ本体1の
外周面に形をそろえて螺着される。
【0017】なお、本実施例では注出口4cを開口部9
よりも径小に形成したが、注出口4cを開口部9よりも
径小あるいは同径に形成してもよい。次に、本実施例の
作用を説明する。
【0018】チューブ本体1の化粧料8を注出するに
は、チューブ本体1の胴部を押圧して注出口4cから化
粧料を押し出す。そして、化粧料8の残量が僅かになっ
た場合は、第一及び第二の直線状凹部11b、11cが
山の尾根となるように肩部11を折り曲げる。この動作
により、肩部11付近に残留していた化粧料8が注出口
4cから押し出される。なお、第一、第二及び第三の直
線状凹部11b、11c、11dの凹部の溝部分を、チ
ューブ本体1外側に向けて形成すれば、肩部11はより
折り曲げやすくなる。 (実施例2) 次に、本考案の実施例2を説明する。図4は、チューブ
容器の斜視図である。実施例2のチューブ容器は、肩部
11を除いて、前記実施例1と同様に構成されているの
で、以下、相違する部分についてのみ説明することと
し、同一態様部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0019】実施例2の第一及び第二の直線状凹部11
b、11cの間に、図5に示すように、それらに互いに
平行でかつ前記口筒部4をまたぐ第三の直線状凹部11
dが設けられている。この第三の直線状凹部11dの凹
部の溝部分は、チューブ本体1内側部分に向けて形成さ
れてる。また、この第三の直線状凹部11dの内部の肉
厚は、図6に示すように、肩部11の第一、第二及び第
三の直線状凹部11b、11c、11d以外の部分11
aの肉厚よりも肉薄に形成されている。
【0020】次に、実施例2の作用を説明する。チュー
ブ本体1の化粧料8を注出するには、チューブ本体1の
胴部を押圧して注出口4cから化粧料を押し出す。そし
て、化粧料8の残量が僅かになった場合は、第三の直線
状凹部11dが一番高い山の尾根で、第一及び第二の直
線状凹部11b、11cが次に高い山の尾根となるよう
に折り曲げる。この動作により、肩部11付近に残留し
ていた化粧料8は、実施例1に比べより多く注出口4c
から押し出されるようになる。なお、第一、第二及び第
三の直線状凹部の凹部の溝部分を、チューブ本体1外側
に向けて形成すれば、肩部11はより折り曲げやすくな
る。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、肩部周辺に残った残留
物をも排出できるようにしたチューブ容器を得ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のチューブ本体の斜視図である。
【図2】実施例1においてキャップを外した状態での平
面図である。
【図3】図2のA−A線の断面図である。
【図4】実施例2のチューブ本体の斜視図である。
【図5】実施例2においてキャップを外した状態での平
面図である。
【図6】図5のA−A線の断面図である。
【図7】従来例を示す斜視図である。
【図8】従来例において、内容物が少量になった場合を
示す図である。
【符号の説明】
1・・・チューブ本体 3・・・内容物収容部 4・・・口筒部 4c・・注出口 8・・・内容物 9・・・開口部 11・・肩部 11b・・第一の直線状凹部 11c・・第二の直線状凹部 11d・・第三の直線状凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−204858(JP,A) 実開 昭57−120453(JP,U) 実開 昭61−129738(JP,U) 実開 昭58−21526(JP,U) 実開 平7−17743(JP,U) 実開 平5−24521(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 35/00 - 35/40

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性のある材質で筒状に形成され、内
    部を内容物(8)を収容する内容物収容部(3)とした
    チューブ本体(1)と、 このチューブ本体(1)の先端を閉塞する肩部(11)
    と、 この肩部(11)に設けられた開口部(9)から立設
    し、前記内容物(8)を注出する注出口(4c)を有す
    る口筒部(4)、 とを有するチューブ容器において、 前記肩部(11)は、一側から他側にわたって互いに平
    行な第一及び第二の直線状凹部(11b、11c)を有
    し、これら第一及び第二の直線状凹部(11b、11
    c)は、前記口筒部(4)を挟むように配置されかつ両
    者の肉厚は、肩部(11)の肉厚よりも肉薄に形成され
    ていることを特徴とするチューブ容器。
  2. 【請求項2】 前記第一及び第二の直線状凹部(11
    b、11c)の間に、それらに互いに平行でかつ前記口
    筒部(4)をまたぐ第三の直線状凹部(11d)が設け
    られており、この第三の直線状凹部(11d)は、肩部
    (11)の肉厚よりも肉薄に形成されていることを特徴
    とするチューブ容器。
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