JPH0735345U - チューブ容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 肩部周辺に残った残留物をも排出できるよう
にしたチューブ容器を提供する。 【構成】 可撓性のある材質で筒状に形成され、内部を
内容物８を収容する内容物収容部３としたチューブ本体
１と、このチューブ本体１の先端を閉塞する肩部１１
と、この肩部１１に設けられた開口部９から立設し、前
記内容物８を注出する注出口４ｃを有する口筒部４、と
を有するチューブ容器において、前記肩部１１は、周縁
部１１ａに比べ内側部１１ｂが肉薄に形成されるように
構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、化粧料あるいは練り歯磨き等を収容した可撓性のあるチュ ーブ容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、練り歯磨き等を収容するチューブ容器としては図４に示すものが知ら れている。

【０００３】 通常このようなチューブ容器にあっては、合成樹脂で形成した胴部２２の一端 を底部（図示せず）としてシームし、この他端に肩部２７を設け、肩部２７から 注出用の口筒部２４を立設してある。このようなチューブ容器から内容物を取り 出すには、チューブ容器胴部２２を押圧して内容物を押し出す。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記従来のチューブ容器では、図５に示すように内容物をほとんどだ し終わった時点において、内容物が肩部２７の近傍に残留してしまう。これを取 り出すことは容易ではない。すなわち、肩部２７は通常傘状に広がっており、こ れを潰すことはいかに可撓性のある材質で肩部が形成されるといっても、強度的 に不可能だからである。

【０００５】 本考案は前記事項に鑑みてなされたものであり、肩部周辺に残った残留物をも 排出できるようにしたチューブ容器を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、可撓性のある材質で筒状に形成され、内部を内容物８を収容する内 容物収容部３としたチューブ本体１と、このチューブ本体１の先端を閉塞する肩 部１１と、この肩部１１に設けられた開口部９から立設し、前記内容物８を注出 する注出口４ｃを有する口筒部４とを有するチューブ容器において、以下のよう な構成とした。

【０００７】 すなわち、前記肩部１１は、周縁部１１ａに比べ内側部１１ｂが肉薄に形成さ れるように構成した。

【０００８】

【作用】

肩部１１は、周縁部１１ａの内側部１１ｂが周縁部１１ａよりも肉薄に形成さ れているため、周縁部１１ａを手で挟んで潰すことが容易にできる。このことに より、肩部１１近傍に残留する内容物８、特に内側部１１ｂ付近に残留する内容 物８を注出することが可能となる。

【０００９】

【実施例】

本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、この実施例は内容物とし て化粧料８を使用する場合の態様である。。

【００１０】 図１は、チューブ容器の斜視図である。チューブ本体１は、柔軟性のある熱可 塑性樹脂により、軸方向に垂直な断面が楕円状をなす有底筒状に形成されている 。なお、このチューブ本体１は、単一の合成樹脂によるものだけでなく、例えば アルミ箔の両面にポリエチレンシートを貼着させたような積層型のものとしても よい。

【００１１】 また、チューブ本体１の内部には、化粧料８を収容する内容物収容部３が設け られている。 そして、チューブ本体１の先端には、先端を閉塞する楕円状の肩部１１が設け られている。この肩部１１は、チューブ本体１と同様に熱可塑性樹脂により形成 されている。そして、図２、図３に示すように、肩部１１の周縁部１１ａの内側 部１１ｂは、周縁部１１ａに比べ肉薄にされている。なお、肩部１１とチューブ 本体１の胴部との接合面は楕円状に形成されていが、この接合面は楕円状に限る ものではなく、例えば円形状に形成してもよい。

【００１２】 前記肩部１１の中央部には円形の開口部９が設けられている。この開口部９か ら硬質プラスチックで形成された口筒部４が立設されている。そして、この口筒 部４の先端には化粧料８を注出する注出口４ｃが設けられている。さらに、この 注出口４ｃの外周には、雄螺子４ａが形成されている。この雄螺子４ａを介して キャップ１０が螺着される。なお、注出口４ｃの外周面に凸部を設けるとともに キャップ１０の内周に凹部を設けて単なる凹凸結合とし、キャップ１０は注出口 ４ｃにワンタッチ式に着脱できるようにしてもよい。

【００１３】 また、前記注出口４ｃの外周には、位置合わせ突起４ｂが形成されている。こ の位置合わせ突起４ｂを介して、キャップ１０の外周面がチューブ本体１の外周 面に形をそろえて螺着される。

【００１４】 なお、本実施例では注出口４ｃを開口部９よりも径小に形成したが、注出口４ ｃを開口部９よりも径小あるいは同径に形成してもよい。 次に、本実施例の作用を説明する。

【００１５】 チューブ本体１の化粧料８を注出するには、チューブ本体１の胴部を押圧して 注出口４ｃから化粧料を押し出す。そして、化粧料８の残量が僅かになった場合 は、肩部１１の周縁部１１ａを手で挟んで押し潰す。この動作により、肩部１１ 付近に残留していた化粧料８、特に内側部１１ｂ付近に残留する内容物８が注出 口４ｃから押し出される。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、肩部周辺に残った残留物をも排出できるようにしたチューブ 容器を得ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のチューブ容器の斜視図である。

【図２】実施例においてキャップを外した状態での平面
図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線の断面図である。

【図４】従来例を示す斜視図である。

【図５】従来例において、内容物が少量になった場合を
示す図である。

【符号の説明】

１・・・チューブ本体 ３・・・内容物収容部 ４・・・口筒部 ４ｃ・・注出口 ８・・・内容物 ９・・・開口部 １１・・・肩部 １１ａ・・周縁部 １１ｂ・・内側部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性のある材質で筒状に形成され、内
   部を内容物（８）を収容する内容物収容部（３）とした
   チューブ本体（１）と、 このチューブ本体（１）の先端を閉塞する肩部（１１）
   と、 この肩部（１１）に設けられた開口部（９）から立設
   し、前記内容物（８）を注出する注出口（４ｃ）を有す
   る口筒部（４）、 とを有するチューブ容器において、 前記肩部（１１）は、周縁部（１１ａ）に比べ内側部
   （１１ｂ）が肉薄に形成されていることを特徴とするチ
   ューブ容器。