JP2595175Y2 - ドラム用スタンド - Google Patents

ドラム用スタンド

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JP2595175Y2
JP2595175Y2 JP1993062085U JP6208593U JP2595175Y2 JP 2595175 Y2 JP2595175 Y2 JP 2595175Y2 JP 1993062085 U JP1993062085 U JP 1993062085U JP 6208593 U JP6208593 U JP 6208593U JP 2595175 Y2 JP2595175 Y2 JP 2595175Y2
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Japan
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drum
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stand
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好文 篠ケ瀬
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Yamaha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、バスドラム等を角度
変更または調整可能に保持するドラム用スタンドに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バスドラムのセッティング角度を
演奏姿勢に応じて自由に変更し得るようにしたドラム用
スタンドとしては、回転軸受式ドラム用スタンドが知ら
れている。
【0003】図6(A),(B)はこの種の回転軸受式
ドラム用スタンドの軸受機構を示し、(A)は軸を一対
の軸受部材で保持した状態、(B)は一方の軸受部材を
開いた状態を示す図である。これを概略説明すると、1
A,1Bは回転軸受式スタンドのスタンド本体を構成す
るパイプ、2は左右一対(図においては一方のみを示
す)の軸受機構3を介して前記スタンド本体に回動可能
にセッティングされるバスドラムである。軸受機構3
は、前記パイプ1A,1Bの対向端部下面側に複数個の
ボルト4およびナット5によって固定され前記パイプ1
A,1Bを互いに連結する第1の軸受部材6と、一端が
パイプ1Bの対向端部に同じくボルト7およびナット8
によって上下方向に回動自在に軸支された第2の軸受部
材9と、第1,第2の軸受部材6,9によって挾持固定
される軸10とを備えている。第1,第2の軸受部材
6,9の互いに対向する面の中央には前記軸10を保持
する半円形の凹部11,12がそれぞれ形成されてい
る。前記軸10は一端にフランジ部10Aを一体もしく
は一体的に有している。
【0004】このような軸受機構3において、バスドラ
ム2をスタンド本体にセッティングする場合には、予め
軸10のフランジ部10Aをバスドラム2の胴本体13
の外周面所定箇所に複数個の止めねじ14によって固定
し、しかる後軸10を前記パイプ1A,1Bの対向隙間
15内に落とし込んで第1の軸受部材6の凹部11に嵌
合し、次いで第2の軸受部材9を閉じて両パイプ1A,
1Bの対向端部上面に密接し、ナット16をパイプ1A
に突設されたボルト17にワッシャ18を介して螺合
し、第1,第2の軸受部材6,9で軸10を挾持固定す
ればよい。バスドラム2のセッティング角度を変更する
場合は、ナット16を緩めて軸10、言い換えればバス
ドラム2を矢印AまたはB方向に所要角度回動させ、し
かる後ナット16を締め付けて軸10を再び固定すれば
よい。なお、19はバスドラム2の外周面開口端部に嵌
合されドラムヘッド(図示せず)の周縁部を保持する締
枠、20は締枠19を胴本体13に設けられたラグ21
に連結する締めボルトである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の回転軸受式ドラム用スタンドにおいては、各軸
受機構3の軸10を胴本体13の外周面にフランジ部1
0Aを介してそれぞれ固定し、この軸10を第1,第2
の軸受部材6,9で挾持固定する構成を採っていたた
め、バスドラム2のセッティング角度変更時においては
各軸受機構3の第2の軸受部材9を固定しているナット
16をそれぞれ緩めてバスドラム2のセッティング角度
を変更した後、再びナット16を締め付けなければなら
ず、そのためナット16の締結、弛緩操作が面倒で、迅
速な角度変更、調整ができないという不都合があった。
【0006】したがって、この考案は上記したような従
来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、ドラムのセッティング角度変更、調整作業が簡
単かつ容易で迅速に行い得るようにしたドラム用スタン
ドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この考案は、ドラムの胴本体の対向する位置に設けた第
1,第2の軸受機構によりドラムを角度調整可能に保持
するドラム用スタンドにおいて、前記第1の軸受機構
は、ドラムの胴本体外周面に固定される固定軸と、スタ
ンド本体に配設され前記固定軸を挟持する第1,第2の
固定軸用軸受部材とで構成され、前記第2の軸受機構
は、前記ドラムの胴本体外周面に固定される軸本体とこ
の軸本体の外周に回転自在に設けたパイプからなる回転
軸と、前記スタンド本体に配設され前記パイプを挟持す
第1,第2の回転軸用軸受部材とで構成され、前記回
転軸の軸本体は、前記第1,第2の回転軸用軸受部材に
よって挟持される前記パイプに対して回転自在である
とを特徴とする。
【0008】
【作用】この考案において、第2の軸受機構の回転軸
軸本体は、第1,第2の回転軸用軸受部材によって挟持
されるパイプに対して回転自在であるため、第1の軸受
機構の第1,第2の固定軸用軸受部材による固定軸の固
定状態を解除すると、ドラムが回動自在となり、ドラム
のセッティング角度を自由に変更することができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。図1はこの考案に係るドラム用スタ
ンドの一実施例を示す第1,第2の軸受機構の断面図、
図2は同スタンドにバスドラムをセッティングした状態
の斜視図、図3は第2の軸受機構の斜視図、図4は回転
軸の一部破断斜視図、図5は回転軸の分解断面図であ
る。なお、図中図6に示した従来部品と同一もしくは同
等のものに対しては同一符号をもって示す。また、図1
においては胴本体を軸受機構よりも小さい寸法比で画い
ている。図2において、ドラム用スタンド30は、可搬
型のスタンド本体31と、このスタンド本体31にバス
ドラム2を前後方向に傾動可能にセッティングする第
1,第2の軸受機構3,32(図1,図3)を備えてい
る。
【0010】前記スタンド本体31は、枠状の本体33
と、この本体33の隅角部にそれぞれ立設された4本の
パイプ1A,1B,34A,34B(図3)と、本体3
3の隅角部下面にそれぞれ取り付けられた4つのキャス
タ35とで構成されている。本体33の左側の前後の隅
角部にそれぞれ立設された各パイプ1A,1Bの上端部
は、その上端が互いに近接対向するよう後方および前方
にそれぞれ略水平に折曲されており、その対向端部に前
記第1の軸受機構3が取り付けられ、これら両パイプ1
A,1Bを互いに連結している。本体33の右側の前後
の隅角部にそれぞれ立設されたパイプ34A,34Bの
上端部は、同じくその上端が互いに近接対向するよう後
方および前方にそれぞれ略水平に折曲されており、その
対向端部に前記第2の軸受機構32が取り付けられ、こ
れら両パイプ34A,34Bを互いに連結している。な
お、スタンド本体31としては、これに限らず種々の変
更変形が可能であり、例えば本体33を平面視H型に形
成して左右一対の支柱を立設し、その上端に第1,第2
の軸受機構3,32を取り付けたり、あるいはまた本体
33を平板状に形成したりすることが可能である。
【0011】前記第1の軸受機構3は、図6に示した従
来の軸受機構3と全く同一構造とされることにより、パ
イプ1A,1Bの対向端部に固定される第1の軸受部材
(第1の固定軸用軸受部材)6と、パイプ1Bに開閉自
在に配設される第2の軸受部材(第2の固定軸用軸受部
材)9と、フランジ部10Aを一体もしくは一体的に有
しドラムセッティング時に前記第1,第2の固定軸用軸
受部材6,9によって挾持固定されフランジ部10Aが
胴本体13の外周面所定箇所にねじ止め固定される軸
(固定軸)10と、第2の固定軸用軸受部材9をパイプ
1Aに固定するボルト17およびナット16(図6参
照)とで構成されている。なお、第1の軸受機構3につ
いては、図6において詳述した通りであるため、これ以
上の説明を省略する。
【0012】図1、図3および図4において、前記第2
の軸受機構32は、前記パイプ34A,34Bの対向端
部下面側に複数個のボルト40およびナット41によっ
て固定され前記パイプ34A,34Bを互いに接続する
第1の回転軸用軸受部材42と、一端がパイプ34Bの
対向端部に同じくボルト43およびナット44によって
上下方向に回動自在に軸支された第2の回転軸用軸受部
材45と、第1,第2の回転軸用軸受部材42,45に
よって保持される回転軸46とを備えている。第1,第
2の回転軸用軸受部材42,45の互いに対向する面の
中央には前記回転軸46を保持する半円形の凹部47,
48がそれぞれ形成されている。このような第1,第2
の回転軸用軸受部材42,45は、互換性を持たせるた
め前記第1の軸受機構3の第1,第2の固定軸用軸受部
材6,9と全く同一に製作されている。
【0013】前記回転軸46は、図4および図5に示す
ように軸本体46Aと、円筒部55を一体に有し、この
円筒部55に前記軸本体46Aの一端が嵌合されビス5
6によって固定されたフランジ部46Bと、軸本体46
Aに抜けを防止されて回転自在に嵌装され前記第1,第
2の回転軸用軸受部材42,45によって挾持されるパ
イプ49とで構成されており、前記フランジ部46Bが
バスドラム2のセッティング時に胴本体13の外周面
で、前記固定軸10のフランジ部10Aと対向する位
置、言い換えれば回転軸46の軸線がドラム中心を通り
固定軸10の軸線と一致する位置に固定される。
【0014】このような構成からなるドラム用スタンド
30において、バスドラム2をスタンド本体31にセッ
ティングする場合には、予め固定軸10と回転軸46の
フランジ部10A,46Bをバスドラム2の胴本体13
の外周面所定箇所に複数個の止めねじ14,50(図
1)によってそれぞれ固定し、しかる後固定軸10を前
記パイプ1A,1Bの対向隙間15(図6)内に落とし
込んで第1の固定軸用軸受部材6の凹部11に嵌合する
一方、回転軸46を前記パイプ34A,34Bの対向隙
間51(図3)内に落とし込んで第1の回転軸用軸受部
材42の凹部47(図6)に嵌合する。次に、第2の固
定軸用軸受部材9(図6)を閉じて前記パイプ1A,1
Bの対向端部上面に密接し、ナット16を一方のパイプ
1Aに突設されたボルト17にワッシャ18を介して螺
合し、第2の固定軸用軸受部材9をパイプ1Aに固定
し、固定軸10を第1,第2の固定軸用軸受部材6,9
によって挾持固定する。また第2の回転軸用軸受部材4
5(図3)を閉じて前記パイプ34A,34Bの対向端
部上面に密接し、ナット52を一方のパイプ34Aに突
設されたボルト53にワッシャ54を介して螺合し、第
2の回転軸用軸受部材45をパイプ34Aに固定する。
これによって、第1,第2の回転軸用軸受部材42,4
5が第2の回転軸46のパイプ49を挾持し、もってバ
スドラム2のスタンド30へのセッティングを終了す
る。セッティング後、バスドラム2のセッティング角度
を変更する場合は、ナット16(図6)を緩めて第1,
第2の固定軸用軸受部材6,9による固定軸10の固定
状態を解除した後バスドラム2を前方または後方に所要
角度回動させ、しかる後ナット16を再び締め付けて固
定軸10を挾持固定すればよい。
【0015】この時、第2の軸受機構32の回転軸46
のパイプ49は、第1,第2の回転軸用軸受部材42,
45によって挾持されていて回転不能ではあるが、軸本
体46Aとフランジ部46Bはパイプ49に対して回動
自在であるため、ナット52を緩めなくても、前記ナッ
ト16を緩めて固定軸10を第1,第2の固定軸用軸受
部材6,9から解放するだけでバスドラム2を傾動させ
ることができる。したがって、この考案においてはセッ
ティング角度の変更時に、1つのナット16のみを操作
すればよく、上記した従来スタンドに比べて、セッティ
ング角度の変更操作が簡単かつ容易で、迅速に行うこと
ができる利点を有する。
【0016】なお、上記実施例は回転軸46を、軸本体
46Aとフランジ部46Bを別個に製作し、軸本体46
Aにパイプ49を回転自在に嵌装して構成したが、この
考案はこれに何等特定されるものではなく、軸本体46
と、この軸本体46Aに対して回転自在に嵌装される
パイプ49とで回転軸を構成し、パイプ49を第1,第
2の回転軸用軸受部材42,45で挾持し、軸本体46
を胴本体に固定するようにしてもよい。
【0017】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案に係るドラ
ム用スタンドは、ドラムの胴本体の対向する位置に取付
けられる固定軸および回転軸と、第1,第2の軸受機構
を備え、第1の軸受機構によって前記固定軸を挟持し、
回転軸を軸本体とこの軸本体に回転自在に嵌挿されるパ
イプとで構成し、第2の軸受機構によって前記パイプを
挟持するようにしたので、ドラムのセッティング角度変
更時に、前記第1の軸受機構による固定軸の挟持状態
解除するだけで、第2の軸受機構については何等操作す
ることなくセッティング角度を変更することができる。
したがって、従来のスタンドに比べてドラムのセッティ
ング角度変更操作を容易にかつ迅速に行うことができ、
その実用的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るドラム用スタンドの一実施例を
示す第1,第2の軸受機構の断面図である。
【図2】ドラム用スタンドにバスドラムをセッティング
した状態の斜視図である。
【図3】第2の軸受機構の斜視図である
【図4】回転軸の一部破断斜視図である。
【図5】回転軸の分解断面図である。
【図6】(A),(B)は従来の回転軸受式ドラム用ス
タンドの軸受機構を示し、(A)は軸を一対の軸受部材
で保持した状態、(B)は一方の軸受部材を開いた状態
を示す図である。
【符号の説明】
2 バスドラム 3 第1の軸受機構 6 第1の固定軸用軸受部材 9 第2の固定軸用軸受部材 10 固定軸 10A フランジ部 13 胴本体 16 ナット 17 ボルト 30 ドラム用スタンド 31 スタンド本体 32 第2の軸受機構 42 第1の回転軸用軸受部材 45 第2の回転軸用軸受部材 46 回転軸 46A 軸本体 46B フランジ部 49 パイプ 52 ナット 53 ボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムの胴本体の対向する位置に設けた
    第1,第2の軸受機構によりドラムを角度調整可能に保
    持するドラム用スタンドにおいて、 前記第1の軸受機構は、ドラムの胴本体外周面に固定さ
    れる固定軸と、スタンド本体に配設され前記固定軸を
    する第1,第2の固定軸用軸受部材とで構成され、 前記第2の軸受機構は、前記ドラムの胴本体外周面に固
    定される軸本体とこの軸本体の外周に回転自在に設けた
    パイプからなる回転軸と、前記スタンド本体に配設され
    前記パイプを挟持する第1,第2の回転軸用軸受部材と
    で構成され、前記回転軸の軸本体は、前記第1,第2の
    回転軸用軸受部材によって挟持される前記パイプに対し
    て回転自在であることを特徴とするドラム用スタンド。
JP1993062085U 1993-10-26 1993-10-26 ドラム用スタンド Expired - Lifetime JP2595175Y2 (ja)

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JPH0729595U (ja) 1995-06-02

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