JP2594947Y2 - クリーム状物注出容器 - Google Patents

クリーム状物注出容器

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JP2594947Y2
JP2594947Y2 JP1992057382U JP5738292U JP2594947Y2 JP 2594947 Y2 JP2594947 Y2 JP 2594947Y2 JP 1992057382 U JP1992057382 U JP 1992057382U JP 5738292 U JP5738292 U JP 5738292U JP 2594947 Y2 JP2594947 Y2 JP 2594947Y2
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茂雄 飯塚
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はクリーム状物注出容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】
【考案が解決しようとする課題】クリーム状物注出容器
として図5に示すものが知られている。
【0003】この容器50は、内容物の注出に当たり、ヘ
ッド51を上下動させてその押し下げの際にはシリンダー
52内の液が吐出弁53を介してノズル54より注出され、ま
た、ヘッド51上昇の際には吸い込み弁55が開いて容器体
胴部56内の液をシリンダー52内へ吸い込み、それに伴っ
て可動底壁57が上昇する如く構成したものである。
【0004】この種の容器では、初めて液を注出する場
合、シリンダー内には液は存在せずにエアーが存在し、
最初ヘッド51を作動させることによりこのシリンダー52
内のエアーを外部に排出し、しかる後液を注出するもの
である。上記従来の容器では、このエアーの排出にヘッ
ドの上下動を何回も行わなければ成らず液の注出に時間
が掛かるものであった。その結果、容器の故障と勘違い
される不都合を生じる場合もある。
【0005】又、近年のゴミ処理事情の悪化に伴い廃棄
物の量を極力少なくすることが要望されている。
【0006】本考案のこの様な点を考慮してなされたも
ので、使用当初のシリンダー内のエアーの排出を短時間
で行えて速やかに液の注出を行え、又、内容物使用後の
破棄物の量を極力減少させることの出来るクリーム状物
注出容器を提案することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案容器は上記課題を
解決するため、周壁5a上端縁より頂壁5bを延設して
なる下端面開口の筒状胴部5を有するとともに、頂壁5
b中央に基端を開口して口頚部6を立設してなる容器体
2と、該容器体2上部に設置した吸い上げポンプ3と、
上記容器体胴部下端に外周縁を液密且つ摺動上昇可能に
嵌合させた可動底壁4とからなり、上記ポンプ3の作動
により容器体2内のクリーム状物を容器体胴部頂壁5b
の吸い込み孔14より吸い上げて外部へ注出する如く構
成してなるクリーム状物注出容器において、上記吸い込
み孔14を容器体胴部5内上部に垂下させた吸い上げポ
ンプ3のシリンダー7底壁に設け、容器体口頚部外周に
螺着させた嵌合筒8dを頂壁8a下面より垂設するとと
もに、頂壁8a外周縁より周壁8bを垂設してなる係止
部材8により容器体2と吸い上げポンプ3とを着脱自在
に形成して容器体を交換可能に構成し、上記筒状胴部の
頂壁5b上に放射状に多数の板状リブ18を突設すると
ともに、各板状リブ18外周に係止部材周壁8bを嵌合
させてなることを特徴とするクリーム状物注出容器とし
て構成した。
【0008】
【作用】容器を初めて使用するに当たり、押し下げヘッ
ド9を上下動させてシリンダー7内のエアーを排出する
際、シリンダー7下端部が容器体胴部内上部に垂設され
ているためその周囲にはクリーム状物が充満しており、
従って吸い込み弁16の最初の開弁から容器体胴部内のク
リーム状物がシリンダー7内に吸い込まれ、速やかに容
器体内の液を注出することが出来る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1は本考案の一実施例を示すもので、図
中1はクリーム状物注出容器を示す。該容器1は、容器
体2と、吸い上げポンプ3と、可動底壁4とを主要部材
として構成している。
【0011】上記容器体2は、内径が上から下まで同径
をなす円筒状の周壁5a上端縁より頂壁5bを延設してなる
下端面開口の円筒状胴部5を有するとともに、頂壁5b中
央に設けた円形窓孔周縁より上方に円筒状の口頚部6を
立設して構成している。
【0012】吸い上げポンプ3は、上記容器体2上部に
着脱自在に装着したもので、本実施例ではシリンダー
7、係止部材8、押し下げヘッド9、環状ピストン10等
より構成している。
【0013】上記シリンダー7は、有底円筒状で筒壁7a
の上端縁より外向きフランジ7bを延設して構成してお
り、又、係止部材8は、頂壁8a周縁より周壁8bを垂設し
た下端面開口の円筒状をなし、頂壁中央に穿設した円形
透孔周縁より垂設した短筒8cをシリンダー7の筒壁7a内
周上端に嵌合させるとともに、該短筒8c外方の頂壁8a下
面所定位置より垂設した嵌合筒8d上端内周をシリンダー
7の上記外向きフランジ7b外周縁に嵌合させてシリンダ
ー7と一体に構成している。又、頂壁8a上面の中央部に
は上方へ円筒状の案内筒8eを立設させている。
【0014】押し下げヘッド9は、下端を上記案内筒8e
外周に上下動可能且つ抜け出し不能に嵌合させた円筒状
周壁9a上端より頂壁9bを延設するとともに、その頂壁裏
面中央よりシリンダー7内に有底の吸い上げ筒11を上下
動可能に垂下させており、又、吸い上げ筒11の上端はヘ
ッド9の前部上端に突出開口するノズル12内と連通させ
ている。又、その頂壁9b裏面と係止部材頂壁8a上面との
間に介在させたコイルスプリング13により常時上方へ付
勢させている。
【0015】又、上記シリンダー7の底壁中央には吸い
込み孔としての円形の吸い込み弁孔14を穿設し、該弁孔
14上面を開閉可能に閉塞した板状吸い込み弁体15を設け
て、上記吸い込み弁孔14と吸い込み弁体15とで吸い込み
弁16を形成している。
【0016】又、上記吸い上げ筒11下端部の筒壁内を周
方向帯状に中空部を形成し、該中空部と筒壁外部と連通
する周方向帯状で上記中空部より幅狭のピストン嵌合孔
を形成し、更に、中空部と筒壁内部と連通する正面円形
をなす透孔を穿設し、この透孔と、中空部と、ピストン
嵌合孔とで吐出弁孔を形成している。又、環状ピストン
10は、上記シリンダー7内周に液密且つ上下に摺動可能
に外側上下摺動部を嵌合させた断面H状をなし、該ピス
トン10の内側上部摺動部を上記中空部上部に上下動可能
に嵌合させ、又、該ピストン10の内側下部摺動部はヘッ
ド9の上昇時に上記中空部下部に嵌合して上記ピストン
嵌合孔を閉塞し、ひいては吐出弁孔を閉塞する如く構成
し、又、ヘッド9の押し下げ時に、シリンダー7内に密
閉された液圧により上方へ押し上げられて上記ピストン
嵌合孔が開口し、ひいては吐出弁孔を開口する如く構成
している。そしてこの吐出弁孔とピストン10とから吐出
弁17を形成している。
【0017】本実施例に於いては上記の如く構成した
い上げポンプ3を、その嵌合筒8dを容器体口頚部6外
周に螺合させるとともに、容器体胴部頂壁5b上に放射
状に突設した多数の板状リブ18外周に周壁8bを嵌合
させ、且つシリンダー7を口頚部6内に挿入垂下させて
容器体2に着脱自在に装着する。この際、シリンダー7
下端部が容器体胴部5内上部に垂下する如く構成してい
る。図2は、交換用の容器体2を示すもので、補助キャ
ップ19により上端開口を閉塞させている。又、図3は
上端開口をシール材20を融着して閉塞させた場合の交
換用容器体2を示し、図4はそのシール材20の平面図
である。
【0018】可動底壁4は、容器体周壁5a内面下端部に
その外周縁を液密且つ上昇可能に嵌合させて容器体胴部
下端開口を閉塞している。
【0019】尚、図中21は、ヘッド9を被覆して容器体
に着脱自在に装着させたキャップを、22は容器体胴部下
端に嵌着固定させた底キャップを、23はパッキンをそれ
ぞれ示す。又、上記各部材は全て合成樹脂により形成す
る。
【0020】上記の如く構成した容器1は、図1の状態
からキャップ21を外してヘッド9を押し下げると、シリ
ンダー7内のクリーム状物の液圧で吸い込み弁16は閉じ
た状態となり、一方、液圧で環状ピストン10が吸い上げ
筒11と相対的に上昇して、その下部の嵌合が外れて吐出
弁17が開き、シリンダー7内のクリーム状物が吐出弁17
から吸い上げ筒11を介してノズル12より吐出される。
【0021】次いで、ヘッド9の押圧を解除すると、ス
プリング13の弾発力によりヘッド9が上昇するためシリ
ンダー7内が負圧化して吐出弁17が閉じ、図2に示す如
く吸い込み弁16が開いて容器体2内のクリーム状物がシ
リンダー7内に吸い上げられる。この際クリーム状物の
減少に伴って可動底壁4が上昇する。
【0022】
【考案の効果】以上説明した如く本考案容器は、既述構
成としたことにより、容器を使用し始める際に空押しを
殆ど行こなわずに速やかに容器体胴部内の液を注出する
ことが出来るものであり、容器の故障と勘違いされる様
な不都合を生じる虞はない。
【0023】又、容器体と吸い上げポンプとを着脱自在
に形成して容器体を交換可能に構成しているため、容器
体内のクリーム状物を使い切った際は、容器体及び可動
底壁のみを廃棄すれば良いため、廃棄物の重量を極力少
なくすることが出来る。また、筒状胴部の頂壁上に放射
状に多数の板状リブを突設するとともに、各板状リブ外
周に係止部材周壁を嵌合させているため、度重なる容器
の交換を行なっても、使用中の係止部材と容器体口頚部
との螺合が緩む等の不都合をなくし、ポンプを確実に容
器体に固定させることができ、しかも、各板状リブは容
器体に一体に形成されているため、係止部材周壁との嵌
合が嵌合強度の大きい場合でも、容易に嵌合,離脱を行
えるものであり、また、特別に容器体或いはポンプに組
み付ける必要がないという特有の効果を発揮するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案容器の一実施例を示す半断面図である。
【図2】同実施例の交換より容器体を示す要部切欠き正
面図である。
【図3】交換用容器体の他の実施例を示す要部縦断面図
である。
【図4】同容器体のシール部材を示す平面図である。
【図5】従来の容器の一例を示す要部切欠き側面図であ
る。
【符号の説明】
2 容器体 3 吸い上げポンプ 4 可動底壁 5 容器体胴部 7 シリンダー 14 吸い込み孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周壁5a上端縁より頂壁5bを延設してな
    る下端面開口の筒状胴部5を有するとともに、頂壁5b
    中央に基端を開口して口頚部6を立設してなる容器体2
    と、該容器体2上部に設置した吸い上げポンプ3と、上
    記容器体胴部下端に外周縁を液密且つ摺動上昇可能に嵌
    合させた可動底壁4とからなり、上記ポンプ3の作動に
    より容器体2内のクリーム状物を容器体胴部頂壁5b
    吸い込み孔14より吸い上げて外部へ注出する如く構成
    してなるクリーム状物注出容器において、上記吸い込み
    孔14を容器体胴部5内上部に垂下させた吸い上げポン
    プ3のシリンダー7底壁に設け、容器体口頚部外周に螺
    着させた嵌合筒8dを頂壁8a下面より垂設するととも
    に、頂壁8a外周縁より周壁8bを垂設してなる係止部
    材8により容器体2と吸い上げポンプ3とを着脱自在に
    形成して容器体を交換可能に構成し、上記筒状胴部の頂
    壁5b上に放射状に多数の板状リブ18を突設するとと
    もに、各板状リブ18外周に係止部材周壁8bを嵌合さ
    せてなることを特徴とするクリーム状物注出容器。
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