JPH0535721U - 液体注出容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器体の一部を取り替え可能に構成して、廃
棄部分を極力少なくした吸い上げポンプ付き液体注出容
器を提案する。 【構成】 口頚部を起立した容器体と、該容器体に装着
され、押し下げヘッド15を上下動させることにより容器
体内の液体をヘッド15のノズル孔より注出する如く構成
した液体注出容器であって、容器体２を、相互に嵌脱可
能に構成した下部容器体2a及び上部容器体2bより構成
し、別に、薄肉可撓性の液体収納用胴部18を有する液体
収納容器体４をシリンダー13下端に嵌脱可能に装着して
構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は液体注出容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

液体注出容器として、胴部より口頚部を起立した容器体と、上記口頚部外周に 嵌合させた装着キャップにより下端のシリンダーを容器体内へ垂下させるととも に、上端の押し下げヘッドを装着キャップ上方に上下動可能に突出させた吸い上 げポンプとからなり、上記押し下げヘッドの上下動により容器体内の液体を吸い 上げてヘッドのノズル孔より注出する如く構成したものが知られている。

【０００３】 従来のこの種の容器では、内容液を使い切った際にはそのままポンプごと容器 体を廃棄したり、或いは容器体だけ取り外して、液の充填された取り替え用の容 器体と交換することが行われている。しかしながら、廃棄される容器体やポンプ は嵩張り、また重量も嵩むため、最近のゴミ処理事情を考慮すると好ましい状況 ではない。

【０００４】 本考案は、上記の実情に鑑みなされたもので、容器体の一部を取り替え可能に 構成して、廃棄部分を極力少なくした液体注出容器を提案するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本請求項１考案の液体注出容器は上記課題を解決するため、口頚部９を起立し た容器体２と、上記口頚部外周に嵌合させた装着キャップ12により下端のシリン ダー13を容器体２内へ垂下させるとともに、上端の押し下げヘッド15を口頚部上 方へ上下動可能に突出させて装着した吸い上げポンプ３とからなり、上記押し下 げヘッド15の上下動により容器体２内の液を吸い上げてヘッド15のノズル孔より 注出する如く構成した液体注出容器において、上記容器体２を底壁５周縁より周 壁６を立設してなる下部容器体2aと、該容器体2aの周壁６上端に嵌脱自在に嵌合 させた周壁７上端縁より肩部８を介して口頚部９を起立した上部容器体2bとから 構成し、上記容器体２内のシリンダー13下端に着脱自在且つ液密に嵌合させて容 器体２内に収納させた液体収納容器体４を設け、該容器体２を、上記シリンダー 13下端外周に上端を着脱自在に押圧嵌合させるとともに、下端を上記下部容器体 2a内へ垂下させた吸い上げパイプ16と、該パイプ16の上端縁より一体に延設する とともに、その外周縁を上記下部容器体2aの周壁６上端に嵌合係止させた外向き フランジ17と、上記吸い上げパイプ16上端周囲に開口部分を融着して閉塞すると ともに、上記吸い上げパイプ16下部を内部に収納して下部容器体2a内に収納させ た薄肉可撓性の液体収納用胴部18とから構成している。

【０００６】 又、本請求項２の考案は、液体収納容器体４を、シリンダー13下端外周に上端 を着脱自在に押圧嵌合させるとともに、下端を下方へ垂下させた吸い上げパイプ 16と、該パイプ16上端縁より一体に延設した外向きフランジ17と、該フランジ17 外周縁に上端縁を嵌着固定した筒状周壁下端縁より底壁を延設してなる厚紙製胴 部25と、上記吸い上げパイプ16上端周囲に開口部分を融着して閉塞するとともに 、上記吸い上げパイプ16下部を内部に収納して厚紙製胴部25内に収納された薄肉 可撓性の液体収納用胴部18とから構成してなる請求項１記載の液体注出容器とし て構成している。

【０００７】

【作用】

収納液を使い切ったら、液体収納容器体４のみを外して廃棄すれば良いため、 従来品と比較して廃棄部分の容量、重量とも著しく減少させることが出来る。又 、液体収納容器体４の交換は、上部容器体2bを下部容器体2aより外した後、空の 液体収納容器体４を取外し、次いで新たな液体収納容器体４を下部容器体2aに装 着した後、該容器体2aをシリンダー13下端に嵌合し、しかる後上部容器体2bと下 部容器体2aとを嵌合するという極めて簡単な操作で行える。又、請求項１の考案 では、剛性を有する外向きフランジ17を下部容器体2aの周壁６上端に嵌合係止し て装着する如く構成しているため、液体収納容器体４の交換に当たって、シリン ダー13の吸い上げパイプ16への押圧嵌合が行い易く、又、請求項２の考案では、 取り替え用の液体収納容器体４の流通、保管が良好に行える。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】 図１及び図２は本考案の一実施例を示し、図中１液体噴出容器を示す。該容器 １は、容器体２と、吸い上げポンプ３と、液体収納容器体４とから構成している 。又、容器体２は更に下部容器体2aと上部容器体2bとから構成している。

【００１０】 下部容器体2aは、剛性を有する合成樹脂により形成され、円板状の底壁５周縁 から周壁６を立設してなる上端面開口の円筒状をなしている。又、上部容器体2b は、同様に剛性を有する合成樹脂により形成され、円筒状の周壁７上端縁より中 央方向へ延びる肩部８を介して口頚部９を立設しており、その周壁７後部下端を 下部容器体周壁６後部上端に回動が自在に連結させて下部容器体2aの上端面開口 を開閉自在に装着している。又、上部容器体2bの周壁７前部より下方へフック10 を垂下させており、該フック10を下部容器体2aの周壁６前面上端に形成した凹部 内の係止突起11と係脱可能に構成している。

【００１１】 又、上記吸い上げポンプ３は、合成樹脂により形成された公知機構のものが使 用され、上記口頚部９外周上端に着脱自在に装着される装着キャップ12をシリン ダー13の外周上部に回動可能に装着させ、又、シリンダー13の上端開口部より上 方へノズル14付き押し下げヘッド15を上下動自在に突出させている。そして、図 １に示す如く、シリンダー13を上部容器体2b内に挿入するとともに、装着キャッ プ12を上記口頚部９外周に螺合させて装着している。

【００１２】 液体収納容器体４は、剛性或る合成樹脂により形成した円筒状の吸い上げパイ プ16と、該パイプ16上端より一体に延設するとともに、下部容器体2aの上端面開 口を被覆する大きさを有する外向きフランジ17と、吸い上げパイプ16の外周上端 で、外向きフランジ17の直下に、開口部分を融着して閉塞させるとともに、吸い 上げパイプ16を内部に収納させた薄肉可撓性合成樹脂よりなる液体収納用胴部18 とから構成している。そして、上記外向きフランジ17の外周縁を、下部容器体2a の周壁６上面内周側に形成した上向き段部19上に載置させて下部容器体2aに装着 させ、しかる後上部容器体2bを下部容器体2aに嵌合させることにより上部容器体 2bに装着したシリンダー13の下端部を、吸い上げパイプ16上端に押圧嵌合するこ とにより、液体収納容器体４を吸い上げポンプ３に装着させている。この液体収 納容器体４の保管時等は図２に示す如く、吸い上げパイプ16上端面開口を被覆し て外向きフランジ17上面にその周縁を剥離可能に固定したアルミシール20により 内容液を密閉し、液体収納容器体４の交換時にこのアルミシールを剥がして使用 する様構成している。又、この様な密閉方法の他、図３及び図４に示す如く、外 向きフランジ17上面中央に嵌合筒部21を立設し、ここにキャップ22を嵌合させて 密封することも可能である。

【００１３】 上記の如く構成した容器１は、押し下げヘッド15を上下動させることにより、 シリンダー13内の公知のポンプ機構が作動して液体収納容器体４内の液を吸い上 げパイプより吸い上げ、ヘッドのノズル孔より注出する如く構成している。

【００１４】 図５及び図６は、請求項２に記載した考案の実施例を示すもので、本実施例で は、底壁23周縁より周壁24を立設した厚紙製の胴部25を用意し、この胴部25上端 縁を外向きフランジ17外周縁に嵌着固定して液体収納容器体４を構成している。 また、この容器体４は下部容器体2a内に収納可能な大きさを有している。更に、 本実施例では、上部容器体2bを下部容器体2aに螺合させて装着する様構成してい る。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明した如く、本考案液体注出容器は既述構成としたことにより、内容液 を使い切った後、液体収納容器体だけを廃棄すれば良く、従って廃棄物の嵩も、 重量も従来品と比較して著しく減少させることができる。又、液体収納容器体の 交換も容易で、取り扱い上も極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１考案の一実施例を示す要部切り欠き断
面図である。

【図２】請求項１考案の液体収納容器体を一例を示す要
部斜視図である。

【図３】請求項１考案の液体収納容器体の他の一例を示
す要部縦断面図である。

【図４】同液体収納容器体の要部斜視図である。

【図５】請求項２考案の一実施例を示す分解側面図であ
る。

【図６】同実施例の液体収納容器体の装着状態を示す要
部縦断面図である。

【符号の説明】

２ 容器体 ３ 吸い上げパイプ ４ 液体収納容器体 ５ 下部容器体底壁 ６ 下部容器体周壁 ７ 上部容器体周壁 ８ 上部容器体肩部 ９ 上部容器体口頚部 12 装着キャップ 13 シリンダー 15 押し下げヘッド 16 吸い上げパイプ 17 外向きフランジ 18 液体収納用胴部 25 厚紙製胴部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】口頚部９を起立した容器体２と、上記口頚
   部外周に嵌合させた装着キャップ12により下端のシリン
   ダー13を容器体２内へ垂下させるとともに、上端の押し
   下げヘッド15を口頚部上方へ上下動可能に突出させて装
   着した吸い上げポンプ３とからなり、上記押し下げヘッ
   ド15の上下動により容器体２内の液を吸い上げてヘッド
   15のノズル孔より注出する如く構成した液体注出容器に
   おいて、上記容器体２を底壁５周縁より周壁６を立設し
   てなる下部容器体2aと、該容器体2aの周壁６上端に嵌脱
   自在に嵌合させた周壁７上端縁より肩部８を介して口頚
   部９を起立した上部容器体2bとから構成し、上記容器体
   ２内のシリンダー13下端に着脱自在且つ液密に嵌合させ
   て容器体２内に収納させた液体収納容器体４を設け、該
   容器体２を、上記シリンダー13下端外周に上端を着脱自
   在に押圧嵌合させるとともに、下端を上記下部容器体2a
   内へ垂下させた吸い上げパイプ16と、該パイプ16の上端
   縁より一体に延設するとともに、その外周縁を上記下部
   容器体2aの周壁６上端に嵌合係止させた外向きフランジ
   17と、上記吸い上げパイプ16上端周囲に開口部分を融着
   して閉塞するとともに、上記吸い上げパイプ16下部を内
   部に収納して下部容器体2a内に収納させた薄肉可撓性の
   液体収納用胴部18とから構成してなることを特徴とする
   液体注出容器。
2. 【請求項２】液体収納容器体４を、シリンダー13下端外
   周に上端を着脱自在に押圧嵌合させるとともに、下端を
   下方へ垂下させた吸い上げパイプ16と、該パイプ16上端
   縁より一体に延設した外向きフランジ17と、該フランジ
   17外周縁に上端縁を嵌着固定した筒状周壁下端縁より底
   壁を延設してなる厚紙製胴部25と、上記吸い上げパイプ
   16上端周囲に開口部分を融着して閉塞するとともに、上
   記吸い上げパイプ16下部を内部に収納して厚紙製胴部25
   内に収納された薄肉可撓性の液体収納用胴部18とから構
   成してなる請求項１記載の液体注出容器。