JP2594820Y2 - レンズ鏡筒の消音機構 - Google Patents

レンズ鏡筒の消音機構

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JP2594820Y2
JP2594820Y2 JP1992032901U JP3290192U JP2594820Y2 JP 2594820 Y2 JP2594820 Y2 JP 2594820Y2 JP 1992032901 U JP1992032901 U JP 1992032901U JP 3290192 U JP3290192 U JP 3290192U JP 2594820 Y2 JP2594820 Y2 JP 2594820Y2
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宏明 鈴木
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本考案は、光軸方向への直進進退動作およ
び回動操作が可能なスイッチ環を有するレンズ鏡筒に関
し、特にその消音機構に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】例えば、AF一眼レフカ
メラにおいては従来、マニュアルフォーカス(MF)と
オートフォーカス(AF)の切換は、ボディ側において
行なわれていた。AF一眼レフカメラでは、そのカメラ
ボディにAF軸が備えられ、交換レンズ側に、このAF
軸によって駆動される被動AF軸が設けられている。こ
の両AF軸が結合されている状態がAF状態であり、A
F軸の回動により、フォーカスレンズ群が光軸方向に移
動し、同時にレンズ側のフォーカスリングが回動する。
MF状態にするには、ボディ側AF軸とレンズ側被動A
F軸の結合を外し、手動で、レンズ側のフォーカスリン
グを回動させる。この従来のレンズ鏡筒は、AF時に
も、レンズ側のフォーカスリングが回動する。このた
め、該フォーカスリング自体を小さくする(幅狭にす
る)、レンズ鏡筒の先端部に配置する等により、AF時
に邪魔にならないように配慮しているが、このフォーカ
スリングが小さくかつレンズ鏡筒の先端部にあれば、逆
にMF時の操作がしにくい。またAFとMFの切換スイ
ッチは、ボディ側に設けられており、カメラポジション
によっては、操作がしにくいという問題があった。
【0003】このような問題意識に基づき、本出願人
は、光軸方向への直進進退操作および回動操作が可能な
AF−MF切換環(スイッチ環)を設け、このAF−M
F切換環が光軸方向のMF位置にあるときには、該AF
−MF切換環の回動によりマニュアルフォーカシングを
行なわせ、AF位置にあるときには、このAF−MF切
換環を回動させることなく、AF動作を行なわせるよう
にしたレンズ鏡筒を別途特許出願している。
【0004】ところが、このレンズ鏡筒では、AF−M
F切換環を光軸方向に進退させる際、該切換環の一部
と、その移動範囲を制限するストッパ部材とが衝突し
て、金属音等の異音が発生することがあった。
【0005】同様の問題は、例えば、スイッチ環の光軸
方向への直進移動により、マニュアルズーミングとパワ
ーズーミングを切り換えるパワーズームレンズ鏡筒につ
いても生じる。このパワーズームレンズ鏡筒は、本出願
人が特願平2-28902 号等で提案したもので、ズームスイ
ッチ環をマニュアル位置に移動させると、該ズームスイ
ッチ環の正逆の回動により、マニュアルズーミングがで
き、オート位置に移動させると、該ズームスイッチ環の
正逆の回動により、正逆のパワーズーミングができる。
【0006】
【考案の目的】本考案は、このような問題意識に基づ
き、光軸方向の直進移動により、何らかの切換を行なう
スイッチ環を備えたレンズ鏡筒において、該スイッチ環
を両移動端に移動させた際の音を軽減できる消音機構を
得ることを目的とする。
【0007】
【考案の概要】本考案のレンズ鏡筒の消音機構は、光軸
方向の直進進退操作および回動操作が可能なスイッチ環
と、このスイッチ環を支持する支持環とを備えたレンズ
鏡筒において、上記スイッチ環の内周面に、上記直進進
退操作距離に対応する幅の周方向溝を形成し、上記支持
環に、この周方向溝内に位置するストッパ部材を固定
し、かつこのストッパ部材に、上記周方向溝の前後の内
壁に当接する弾性部材を設け、上記ストッパ部材は、支
持環の略全周にわたり設けられたリング部材であり、上
記弾性部材は、このリング部材の光軸方向の前後の端面
に設けられていることを特徴としている。
【0008】この消音装置によれば、スイッチ環はその
前後の移動端においてはリング部材に設けた弾性部材に
衝突するので、消音(防音)効果が得られる。
【0009】
【実施例】以下図示実施例について本考案を説明する。
この実施例は、AF−MF切換環を備えたレンズ鏡筒に
本考案を適用したものである。まず図1ないし図9につ
いて、このレンズ鏡筒の全体構造を説明する。後端部に
カメラボディとの装着マウント11を有する固定環10
には、その前部内周に、フォーカスレンズL1を支持し
たフォーカスレンズ枠12が嵌まっている。固定環10
は、実際には複数の環状部材の組み合わせからなるもの
であるが、図では、便宜上、一部材で描いている。この
固定環10には、直進案内溝13が形成されていて、こ
の直進案内溝13に、フォーカスレンズ枠12に固定し
たガイドピン14が嵌まっている。固定環10には、こ
のフォーカスレンズ枠12の直進案内溝13の外側に位
置させて、フォーカス環15が回動自在に嵌まってい
る。このフォーカス環15には、その内面に、ガイドピ
ン14を嵌入させるリード溝16が形成されており、従
ってフォーカス環15が回動すると、直進案内溝13、
リード溝16およびガイドピン14に従って、フォーカ
スレンズ枠12(L1)が光軸方向に移動してフォーカ
シングがなされる。このフォーカス環15の回動範囲
は、固定環10に一対設けたストッパ突起18と、フォ
ーカス環15に設けたストッパ突起19によって規制さ
れる。またこのフォーカス環15上には、撮影距離目盛
20が付され、この撮影距離目盛20が固定環10に形
成した観察窓21を通して観察される。
【0010】このフォーカス環15には、その後部内周
に、内歯歯車24が形成されている。一方、固定環10
には、この内歯歯車24と噛み合うピニオン25を有す
るAF伝達軸26が軸方向(光軸と平行な方向)に移動
可能に支持されている。このAF伝達軸26には、その
後端部に、別のピニオン27が固定されていて、このピ
ニオン27は、被動AF軸28のピニオン29に噛み合
っている。被動AF軸28は、周知のように、図示しな
いカメラボディに装着されたとき、該ボディ内のAF軸
に結合される。被動AF軸28の回動は、上記のギヤ列
を介してピニオン25に伝達される。
【0011】固定環10には、その長さ方向の中間部分
に、AF−MF切換環31が光軸方向への直進進退操作
および回動操作自在に支持されている。このAF−MF
切換環31の外周には、化粧環32が嵌められている。
この実施例では、このAF−MF切換環31を前方の移
動端に移動させた状態(図1)がAF位置、後方の移動
端に移動させた状態(図2)がMF位置である。AF−
MF切換環31の内面には、このAF位置とMF位置に
対応させて、環状V溝33、34が形成されており、固
定環10には、この環状V溝33と34のいずれかに一
方に嵌入するクリックボール35とこれを付勢する板ば
ね36が設けられている。AF−MF切換環31には、
その内面に、前後の移動範囲を規制する周方向溝39が
形成されており、固定環10には、この周方向溝39内
に位置して、周方向溝39の前後の内壁に当接する位置
規制ピン40(ピン部材)が固定されている。
【0012】AF−MF切換環31とフォーカス環15
の間には、第一のクラッチ機構43が設けられている。
この第一のクラッチ機構43は、AF−MF切換環31
が前方のAF位置にあるときには、AF−MF切換環3
1に対してフォーカス環15の回転を自在にし、後方の
MF位置にあるときには、AF−MF切換環31とフォ
ーカス環15を回転方向に一体化するものである。AF
−MF切換環31の前部内面には、小径部44、テーパ
径部45および大径部46が前方から順に形成されてい
る。一方、フォーカス環15には、径方向の孔47が形
成されており、この孔47に、小径部44、テーパ径部
45または大径部46に位置の合致するクラッチピン4
8が摺動自在に嵌められている。このクラッチピン48
は、その抜け止め頭部49により、外方への突出端が規
制され、かつ板ばね50によって、外方へ移動付勢され
ている。板ばね50は、その一端が固定ねじ38によっ
てフォーカス環15の内面に固定されている。このクラ
ッチピン48の単体形状例を、図6に示す。このクラッ
チピン48は、AF−MF切換環31の大径部46との
摩擦係数を大きくすべく、例えばその両端が接触面51
なるような形状にされている。
【0013】AF−MF切換環31とAF伝達軸26と
の間には、第二のクラッチ機構53が設けられている。
この第二のクラッチ機構53は、AF−MF切換環31
が前方のAF位置にあるときには、AF伝達軸26のピ
ニオン25を、フォーカス環15の内歯歯車24に噛み
合わせ、後方のMF位置にあるときには、AF伝達軸2
6のピニオン25と、フォーカス環15の内歯歯車24
との噛合を解くものである。AF−MF切換環31には
その内面に、環状溝54が形成されており、この環状溝
54に、クラッチ板55に突設したピン56が嵌まって
いる。このクラッチ板55は、図5に示すように、二股
部57を備え、この二股部57は、AF伝達軸26に形
成したフランジ部58に係合している。
【0014】他方、固定環10には、このクラッチ板5
5と対をなすクラッチ板60が固定されている。このク
ラッチ板60は、同様に二股部61を有し、この二股部
61が、AF伝達軸26に摺動自在に嵌めたばね受リン
グ62に係合している。ばね受リング62とフランジ部
58の間には、圧縮ばね63が挿入されていて、AF伝
達軸26を前方に、つまりピニオン25が内歯歯車24
と噛み合う方向に移動付勢している。AF伝達軸26の
前方への移動端は、フランジ部58がクラッチ板55の
二股部57に当接する位置で規制される。
【0015】さらに、AF−MF切換環31と固定環1
0との間には、AF−MF切換環31をAF位置に移動
させたとき、AF−MF切換環31をロックするロック
機構65が設けられている。このロック機構65は、図
7ないし図9に示すように、固定環10に、適当な角度
間隔で、複数のロック溝66を設ける一方、AF−MF
切換環31に、AF−MF切換環31がAF位置にある
とき、このロック溝66に嵌入するロックボール67と
その付勢板ばね68を設けてなっている。AF−MF切
換環31には、ロック溝66に隣接させて、AF−MF
切換環31がMF位置にあるときに付勢板ばね68が接
触する平滑円弧面69が形成されている。
【0016】上記構成のレンズ鏡筒は、次のように作動
する。図1のように、AF−MF切換環31を前方に移
動させたAF状態では、第一のクラッチ機構43は、A
F−MF切換環31とフォーカス環15の一体回動関係
を解き、第二のクラッチ機構53は、AF伝達軸26の
ピニオン25をフォーカス環15の内歯歯車24に噛み
合わせ、ロック機構65は、AF−MF切換環31を固
定環10にロックしている。すなわち、フォーカス環1
5に支持したクラッチピン48の先端は、AF−MF切
換環31内面の大径部46の位置にあって、AF−MF
切換環31とは非接触の状態を保ち(図3)、一方、圧
縮ばね63によって前方に付勢されたAF伝達軸26の
ピニオン25は、フォーカス環15の内歯歯車24と噛
み合っている。この状態では、カメラボディ側のAF軸
によって被動AF軸28を回動させると、その回転がフ
ォーカス環15に伝達され、従ってAFがなされる。こ
のとき、ロックボール67は、固定環10のいずれかの
ロック溝66に嵌合している(図8)。ロックボール6
7がロック溝66に嵌合していない(図9)としても、
小角度AF−MF切換環31をいずれかに回動させる
と、やがて図8の状態になる。従って、AF状態で、A
F−MF切換環31が回動することはなく、把持部が回
転することによる使い勝手の悪さは生じない。
【0017】これに対し、図2に示すように、AF−M
F切換環31を後方に移動させてMF状態とすると、第
一のクラッチ機構43は、AF−MF切換環31とフォ
ーカス環15を摩擦係合させ、第二のクラッチ機構53
は、AF伝達軸26のピニオン25と、フォーカス環1
5の内歯歯車24との噛合を解き、ロック機構65は、
AF−MF切換環31のロックを解除する。すなわち、
フォーカス環15に支持したクラッチピン48の先端の
接触面51は、AF−MF切換環31内面の小径部44
に強く摩擦接触して、AF−MF切換環31とフォーカ
ス環15を一体化し(図4)、一方、AF−MF切換環
31の後方移動に伴って、クラッチ板55の二股部57
が圧縮ばね63に抗してAF伝達軸26を後方に押し、
ピニオン25と、フォーカス環15の内歯歯車24との
噛合を解く。またロックボール67は、固定環10の平
滑円弧面69と接触し、AF−MF切換環31のロック
を解く(図7)。この状態で、AF−MF切換環31を
手動で回動させると、その回動は、小径部44、クラッ
チピン48および孔47を介してフォーカス環15に伝
達される。従って、MFがなされる。このとき、カメラ
ボディ側のAF軸によって被動AF軸28を回動させて
も、その回転がフォーカス環15に伝達されることはな
い。この際のAF−MF切換環31の軸方向位置は、環
状V溝33とクリックボール35の係合によって規制さ
れている。
【0018】本考案は、例えば以上のように構成された
レンズ鏡筒において、AF−MF切換環31の前後の移
動範囲を規制する周方向溝39と位置規制ピン40の構
造を要旨とするものである。周方向溝39は、図10に
示すように、全周溝として形成されている。そしてその
前後方向の幅Tは、環状V溝33と環状V溝34の中心
間の距離tより所定量だけ大きく設定されている。
【0019】位置規制ピン40は、全周溝からなる周方
向溝39内に、図10に示すように、等角度間隔で、図
示実施例では4個が設けられている。この位置規制ピン
40は、3個以上を等角度間隔で設けることが好まし
い。各位置規制ピン40は、図11に分解して示すよう
に、その周面に半円弧状溝40aを備え、この半円弧状
溝40aに、弾性部材(Oリング)41が嵌められてい
る。そして、この位置規制ピン40の弾性部材41は、
クリックボール35が環状V溝33または34に正規に
嵌入するとき、つまりクリックボール35のばね力によ
って35が均等に環状V溝33または34内に位置する
AF−MF切換環31の軸方向位置において、周方向溝
39の前後の内壁と非接触となるように、その位置が定
められている。図12および図13においては、クリッ
クボール35が環状V溝33または34に正規に嵌入し
たAF−MF切換環31の前後の正規位置で、周方向溝
39の前後の内壁39a、39bと弾性部材41との間
に、それぞれクリアランスxが生じている。31aは、
位置規制ピン40を固定環10にねじ込み固定する際の
組立穴であり、位置規制ピン40をねじ込み固定後、化
粧環32によって覆われる。
【0020】上記消音機構によると、AF−MF切換環
31を前後に移動させると、周方向溝39の内壁39a
または39bが位置規制ピン40の弾性部材41と衝突
する。すなわち、AF−MF切換環31を前後に摺動さ
せると、ある程度の力が加わっているために、環状V溝
33または34は、板ばね36を撓ませながらクリック
ボール35を押し下げる。つまり、AF−MF切換環3
1は、環状V溝33または34が正規にクリックボール
35に嵌入する位置を越えて、移動し、その結果、弾性
部材41と周方向溝39の内壁とが衝突する。この衝突
の際の衝撃は、弾性部材41が緩和し、音の発生も和ら
げる。そして、AF−MF切換環31への外力を開放す
ると、板ばね36の力によって、クリックボール35が
環状V溝33または34に均等に嵌入する位置にAF−
MF切換環31が移動し、この時には、弾性部材41は
周方向溝39の内壁39aまたは39bとは非接触とな
る(図11、12)。よって、その後AF−MF切換環
31を回動操作する際に、弾性部材41が抵抗となるこ
とはない。
【0021】図14ないし図16は第2の実施例を示し
ている。本実施例でのストッパ部材は、図14に示すよ
うに、固定環10のほぼ全周にわたる位置規制リング7
0(リング部材)であり、弾性部材は、この位置規制リ
ング70の前後に固定される弾性部材71である。上記
実施例と本実施例との違いは、ストッパ部材と弾性部材
の構成にあり、その他の構成は上記実施例と同様であ
る。
【0022】真鍮等のある程度の弾性を有する金属材料
によって構成された位置規制リング70は、その周方向
の複数箇所に(図示する様に例えば4か所)ねじ挿通孔
70aが形成されており、このねじ挿通孔70aを通し
て固定ねじ72によって周方向溝39内に位置するよう
に固定環10に対して固定されている。
【0023】また位置規制リング70は、光軸方向の前
後の端面に断面形状が半月形状である環状溝70bを有
している。そして、これら環状溝70bのそれぞれに対
して弾性部材71が接着剤等によって接着、固定されて
いる。
【0024】この弾性部材71は、環状溝70bに固定
される以前は図14の破線71’で示される棒状の弾性
材であり、環状溝70bの形状に沿って曲げられながら
環状溝70bに固定される。
【0025】位置規制リング70は次のようにして固定
される。先ず、位置規制リング70を、縮径させた状態
でAF−MF切換環31の内部に挿入し、内周溝部39
の位置まで挿入したときに径を自己復帰させて内周溝部
39内に予め位置させる。次にAF−MF切換環31を
固定環10に嵌合、固定する。その後、位置規制リング
70を、AF−MF切換環31に設けられた組立穴31
aを通して挿入された固定ねじ72によって固定環10
に対して固定する。
【0026】図17および図19は第3の実施例を示し
ている。上記第2の実施例での位置規制リング70はそ
の前後に環状溝70bが形成されており、該環状溝70
bに棒状の弾性部材71を固定していたが、本実施例で
の位置規制リング80(リング部材)はその前後に溝等
を設けず平坦であり、この平坦な面に対してその形状に
対応するシート状の弾性部材81が接着、固定されてい
る。その他の構成は、第2の実施例と共通である。
【0027】以上第2および第3の実施例によれば、弾
性部材を有するストッパ部材を固定環10のほぼ全周に
わたり設けたので、弾性部材の衝撃を吸収する有効面積
を広くとることが可能となり、より高い消音性および衝
撃吸収性を得ることができる。
【0028】以上述べた実施例は、AFとMFを切り換
えるAF−MF切換環31に本考案を適用したものであ
るが、前述のように、本考案は、マニュアルズームとパ
ワーズームを切り換えるズームスイッチ環等にも適用で
きる。
【0029】
【考案の効果】以上のように本考案のレンズ鏡筒の消音
機構によれば、スイッチ環の内周面に設けた周方向溝の
前後の内面と、支持環に設けたストッパ部材の弾性部材
との衝突によって、該スイッチ環の前後の移動端を規制
するので、スイッチ環を前後に移動させる際、金属音等
の異音が生じることがない。またスイッチ環の内周面に
消音機構が構成できるので、スペースをとらない。請求
項2によれば、スイッチ環を回動操作する際、周方向溝
と弾性部材が接触することがないので、消音機構によっ
て、スイッチ環の回動抵抗が増加することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による消音機構を備えたレンズ鏡筒の実
施例を示すAF状態の上半縦断面図である。
【図2】同MF状態の上半縦断面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う、AF状態のクラッチの
断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う、MF状態のクラッチの
断面図である。
【図5】図1のレンズ鏡筒内のAF伝達軸付勢機構の例
を示す斜視図である。
【図6】フォーカスクラッチピンの斜視図である。
【図7】AF−MF切換環ロック機構の非ロック状態を
示す、図2のC−C線に沿う要部の断面図である。
【図8】AF−MF切換環ロック機構のロック状態を示
す、図1のD−D線に沿う要部の断面図である。
【図9】AF−MF切換環ロック機構のロック状態にお
ける他の状態を示す、図1のD−D線に沿う要部の断面
図である。
【図10】図1および図2のE−E線に沿う断面図であ
る。
【図11】本考案によるレンズ鏡筒の消音機構に用いる
位置規制ピンの分解斜視図である。
【図12】本考案によるレンズ鏡筒の消音機構の要部を
示す断面図である。
【図13】本考案によるレンズ鏡筒の消音機構の要部を
示す、図12とは異なる状態の断面図である。
【図14】本考案によるレンズ鏡筒の消音機構に用いる
第2の実施例での位置規制リングと弾性部材の分解斜視
図である。
【図15】第2の実施例での図1および図2のE−E線
に沿う断面図である。
【図16】第2の実施例での図1に示す破線Fで囲まれ
た部分を示す部分断面図である。
【図17】本考案によるレンズ鏡筒の消音機構に用いる
第3の実施例での位置規制リングと弾性部材の分解斜視
図である。
【図18】第3の実施例での図1および図2のE−E線
に沿う断面図である。
【図19】第3の実施例での図1に示す破線Fで囲まれ
た部分を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 固定環(支持環) 11 装着マウント 12 フォーカスレンズ枠 13 直進案内溝 14 ガイドピン 15 フォーカス環 16 リード溝 18 ストッパ突起 19 ストッパ突起 20 撮影距離目盛 21 観察窓 24 内歯歯車 25 ピニオン 26 AF伝達軸 27 ピニオン 28 被動AF軸 29 ピニオン 31 AF−MF切換環(スイッチ環) 32 化粧環 33 34 環状V溝 35 クリックボール 36 板ばね 38 固定ねじ 39 周方向溝 40 位置規制ピン(ピン部材) 41 弾性部材(Oリング) 43 第一のクラッチ機構 44 小径部 45 テーパ径部 46 大径部 47 孔 48 クラッチピン 49 抜け止め頭部 50 板ばね 51 接触面 53 第二のクラッチ機構 54 環状溝 55 クラッチ板 56 ピン 57 二股部 58 フランジ部 60 クラッチ板 61 二股部 62 ばね受リング 70 位置規制リング(リング部材) 71 弾性部材 80 位置規制リング(リング部材) 81 弾性部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向の直進進退操作および回動操作
    が可能なスイッチ環と、このスイッチ環を支持する支持
    環とを備えたレンズ鏡筒において、 上記スイッチ環の内周面に、上記直進進退操作距離に対
    応する幅の周方向溝を形成し、 上記支持環に、この周方向溝内に位置するストッパ部材
    を固定し、 かつこのストッパ部材に、上記周方向溝の前後の内壁に
    当接する弾性部材を設け、 上記ストッパ部材は、支持環の略全周にわたり設けられ
    たリング部材であり、上記弾性部材は、このリング部材
    の光軸方向の前後の端面に設けられていることを特徴と
    するレンズ鏡筒の消音機構。
JP1992032901U 1991-05-21 1992-05-19 レンズ鏡筒の消音機構 Expired - Fee Related JP2594820Y2 (ja)

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