JP3124089B2 - 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒 - Google Patents

自動焦点カメラ用レンズ鏡筒

Info

Publication number
JP3124089B2
JP3124089B2 JP33749791A JP33749791A JP3124089B2 JP 3124089 B2 JP3124089 B2 JP 3124089B2 JP 33749791 A JP33749791 A JP 33749791A JP 33749791 A JP33749791 A JP 33749791A JP 3124089 B2 JP3124089 B2 JP 3124089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
switching ring
lock
focus
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33749791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0534568A (ja
Inventor
司雄 滝沢
宏明 鈴木
松田  淳
拓司 浜崎
Original Assignee
旭光学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭光学工業株式会社 filed Critical 旭光学工業株式会社
Priority to US07/885,839 priority Critical patent/US5239417A/en
Priority to GB9210907A priority patent/GB2256722B/en
Priority to DE4244877A priority patent/DE4244877C2/de
Priority to DE19924216908 priority patent/DE4216908C2/de
Priority to FR9206188A priority patent/FR2676836B1/fr
Publication of JPH0534568A publication Critical patent/JPH0534568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3124089B2 publication Critical patent/JP3124089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、自動焦点(AF)カメラ、特に
AF一眼レフカメラのレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】AF一眼レフカメラにお
いては従来、マニュアルフォーカス(MF)とオートフ
ォーカス(AF)の切換は、ボディ側において行なわれ
ていた。AF一眼レフカメラでは、そのカメラボディに
AF軸が備えられ、交換レンズ側に、このAF軸によっ
て駆動される被動AF軸が設けられている。この両AF
軸が結合されている状態がAF状態であり、AF軸の回
動により、フォーカスレンズ群が光軸方向に移動し、同
時にレンズ側のフォーカスリングが回動する。MF状態
にするには、ボディ側AF軸とレンズ側被動AF軸の結
合を外し、手動で、レンズ側のフォーカスリングを回動
させる。この従来のレンズ鏡筒は、AF時にも、レンズ
側のフォーカスリングが回動する。このため、該フォー
カスリング自体を小さくする(幅狭にする)、レンズ鏡
筒の先端部に配置する等により、AF時に邪魔にならな
いように配慮しているが、このフォーカスリングが小さ
くかつレンズ鏡筒の先端部にあれば、逆にMF時の操作
がしにくい。またAFとMFの切換スイッチは、ボディ
側に設けられており、カメラポジションによっては、操
作がしにくいという問題があった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、このような従来のAFカメラ
用レンズ鏡筒についての問題意識に基づき、MFとAF
の切換をレンズ側で行なうことができ、しかもMF時に
マニュアル操作を可能とするフォーカスリングが、AF
時には回動しない使い勝手のよいレンズ鏡筒を得ること
を目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、光軸方向への直進進退操作お
よび回動操作が可能なAF‐MF切換環を設け、このA
F‐MF切換環が光軸方向のMF位置にあるときには、
該AF‐MF切換環の回動によりマニュアルフォーカシ
ングを行なわせ、AF位置にあるときには、このAF‐
MF切換環を回動させることなく、AF動作を行なわせ
るものである。
【0005】このような着想に基づく本発明のレンズ鏡
筒は、回動に伴いフォーカスレンズを光軸方向に移動さ
せるフォーカス環;このフォーカス環を、モータの駆動
力によって回動させるためのAF機構;光軸方向にAF
位置とMF位置とへの手動直進移動操作および回動操作
が可能なAF‐MF切換環;このAF‐MF切換環の上
記AF位置とMF位置とに応じ、該AF‐MF切換環と
フォーカス環とを相対回転自在にし、または一体化する
第一のクラッチ機構;AF‐MF切換環の上記AF位置
とMF位置とに応じ、上記AF機構とフォーカス環とを
結合し、またはその結合を断つ第二のクラッチ機構;お
よびAF‐MF切換環がMF位置にあるときにはAF‐
MF切換環の回動を許し、AF位置にあるときにはAF
‐MF切換環の回動をロックするロック機構を備え、第
一のクラッチ機構は、AF‐MF切換環とフォーカス環
のうちいずれか一方に回動可能に支持されたロックピニ
オンと、AF‐MF切換環とフォーカス環のうちの他方
に形成された、AF位置においてロックピニオンと所定
の隙間を有する小径部と、AF位置においてロックピニ
オンを乗り上げさせ摩擦力によりこのロックピニオンを
係止してAF‐MF切換環とフォーカス環を回転方向に
一体化するラック状ロック溝部とを有することを特徴と
している。
【0006】この第一のクラッチ機構の小径部には、A
F位置においてロックピニオンと所定の隙間を有するラ
ック状周溝部を形成することができる。
【0007】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する。
図1ないし図9は本発明の第一の実施例を示す。後端部
にカメラボディとの装着マウント11を有する固定環1
0には、その前部内周に、フォーカスレンズL1を支持
したフォーカスレンズ枠12が嵌まっている。固定環1
0は、実際には複数の環状部材の組み合わせからなるも
のであるが、図では便宜上、一部材で描いている。この
固定環10には、直進案内溝13が形成されていて、こ
の直進案内溝13に、フォーカスレンズ枠12に固定し
たガイドピン14が嵌まっている。固定環10には、こ
のフォーカスレンズ枠12の直進案内溝13の外側に位
置させて、フォーカス環15が回動自在に嵌まってい
る。このフォーカス環15には、その内面に、ガイドピ
ン14を嵌入させるリード溝16が形成されており、従
ってフォーカス環15が回動すると、直進案内溝13、
リード溝16およびガイドピン14に従って、フォーカ
スレンズ枠12(L1)が光軸方向に移動してフォーカ
シングがなされる。このフォーカス環15の回動範囲
は、固定環10に一対設けたストッパ突起18と、フォ
ーカス環15に設けたストッパ突起19によって規制さ
れる。またこのフォーカス環15上には、撮影距離目盛
20が付され、この撮影距離目盛20が固定環10に形
成した観察窓21を通して観察される。
【0008】このフォーカス環15には、その後部内周
に、内歯歯車24が形成されている。一方、固定環10
には、この内歯歯車24と噛み合うピニオン25を有す
るAF伝達軸26が軸方向(光軸と平行な方向)に移動
可能に支持されている。このAF伝達軸26には、その
後端部に、別のピニオン27が固定されていて、このピ
ニオン27は、被動AF軸28のピニオン29に噛み合
っている。被動AF軸28は、周知のように、図示しな
いカメラボディに装着されたとき、該ボディ内のAF軸
に結合される。被動AF軸28の回動は、上記のギヤ列
を介してピニオン25に伝達される。
【0009】固定環10には、その長さ方向の中間部分
に、AF‐MF切換環31が光軸方向への直進進退操作
および回動操作自在に支持されている。このAF‐MF
切換環31の外周には、化粧環32が嵌められている。
この実施例では、このAF‐MF切換環31を前方の移
動端に移動させた状態(図1)がAF位置、後方の移動
端に移動させた状態(図2)がMF位置である。AF‐
MF切換環31の内面には、このAF位置とMF位置に
対応させて、環状V溝33、34が形成されており、固
定環10には、この環状V溝33と34のいずれかに一
方に嵌入するクリックボール35とこれを付勢する板ば
ね36が設けられている。AF‐MF切換環31には、
その内面に、前後の移動範囲を規制する移動範囲規制溝
39が形成されており、固定環10には、この移動範囲
規制溝39内に位置して移動範囲規制溝39の前後の規
制壁に当接する位置規制ピン40が固定されている。位
置規制ピン40には、移動範囲規制溝39の前後の規制
壁との衝突の際の緩衝用の弾性リング(Oリング)41
が嵌められている。
【0010】AF‐MF切換環31とフォーカス環15
の間には、第一のクラッチ機構43Bが設けられてい
る。この第一のクラッチ機構43Bは、AF‐MF切換
環31が前方のAF位置にあるときには、AF‐MF切
換環31に対してフォーカス環15の回転を自在にし、
後方のMF位置にあるときには、ロックピニオン76と
ラック状ロック溝部81との係合によりAF‐MF切換
環31とフォーカス環15とを一体化するものである。
図6ないし図9は、この第一のクラッチ機構43Bの詳
細を示している。ロックピニオン76は、AF‐MF切
換環31の周方向の数箇所に設けられており(図9)、
またフォーカス環15の後部外周面には、このロックピ
ニオン76と係合すべきラック状周溝部(小径部)80
およびラック状ロック溝部81が形成されている。
【0011】フォーカス環15は円筒状に構成されてい
るから、ラック状の周溝部80の基準ピッチ線をこの円
筒に沿わせ回転させた円筒面として考えた場合、その直
径をφPC1と規定し、同様に、ロック溝部81の基準ピ
ッチ線による円筒の直径をφPC2 と規定することができ
る。このロック溝部81の基準ピッチ線による直径φPC
2 は、周溝部80の基準ピッチ線による直径φPC1より
2αだけ大きく構成されている。このαとは、周溝部8
0の基準ピッチ線80aと、ロックピニオン76のピッ
チ円76aとの間の隙間を示す。またラック状周溝部8
0の外径とラック状ロック溝部81の外径は共にφD1と
され、互いに等しい。
【0012】第一のクラッチ機構43Bは、AF‐MF
切換環31の前端部に凹部82を有しており、この凹部
82の前端部に軸受溝部75が形成されている。この軸
受溝部75は、ロックピニオン76を回転自在に支持す
る支軸77を収納する支軸収納部75aと、この支軸7
7の中央に位置するロックピニオン76を回転可能にか
つ左右方向の移動を阻止して収納するピニオン収納部7
5bとを有している。支軸収納部75aの前後方向の幅
は支軸77の直径と略等しく構成されており、収納した
支軸77の前後方向での移動を規制している。また支軸
収納部75aの深さ寸法は支軸77の直径より小さくさ
れ、収納した支軸77の上側部を上方に突出させるよう
に構成されている。ロックピニオン76の左右に、支軸
77に対応させて板ばね78が配置されており、この左
右の板ばね78の後端部はねじ79により凹部82の後
端部に固定されている。支軸77の上側部が支軸収納部
75aから突出していることにより、左右の板ばね78
は左右の支軸77を、従ってロックピニオン76をラッ
ク状周溝部80又はラック状ロック溝部81に向けて付
勢している。
【0013】AF‐MF切換環31とAF伝達軸26と
の間には、第二のクラッチ機構53が設けられている。
この第二のクラッチ機構53は、AF‐MF切換環31
が前方のAF位置にあるときには、AF伝達軸26のピ
ニオン25を、フォーカス環15の内歯歯車24に噛み
合わせ、後方のMF位置にあるときには、AF伝達軸2
6のピニオン25と、フォーカス環15の内歯歯車24
との噛合を解くものである。AF‐MF切換環31には
その内面に、環状溝54が形成されており、この環状溝
54に、クラッチ板55に突設したピン56が嵌まって
いる。このクラッチ板55は、図10に示すように、二
股部57を備え、この二股部57は、AF伝達軸26に
形成したフランジ部58に係合している。
【0014】他方、固定環10には、このクラッチ板5
5と対をなすクラッチ板60が固定されている。このク
ラッチ板60は、同様に二股部61を有し、この二股部
61が、AF伝達軸26に摺動自在に嵌めたばね受リン
グ62に係合している。ばね受リング62とフランジ部
58の間には、圧縮ばね63が挿入されていて、AF伝
達軸26を前方に、つまりピニオン25が内歯歯車24
と噛み合う方向に移動付勢している。AF伝達軸26の
前方への移動端は、フランジ部58がクラッチ板55の
二股部57に当接する位置で規制される。
【0015】さらに、AF‐MF切換環31と固定環1
0との間には、AF‐MF切換環31をAF位置に移動
させたとき、AF‐MF切換環31をロックするロック
機構65が設けられている。このロック機構65は、図
7ないし図9に示すように、固定環10に、適当な角度
間隔で、複数のロック溝66を設ける一方、AF‐MF
切換環31に、AF‐MF切換環31がAF位置にある
とき、このロック溝66に嵌入するロックボール67と
その付勢板ばね68を設けてなっている。AF‐MF切
換環31には、ロック溝66に隣接させて、AF‐MF
切換環31がMF位置にあるときに付勢板ばね68が接
触する平滑円弧面69が形成されている。なお、AFと
MFの電気的な切り換えは、例えばAF‐MF切換環3
1に連動するブラシ(図示せず)と、これに対応させて
設けたコード板(図示せず)により行なうことができ
る。
【0016】上記構成の本レンズ鏡筒は従って、次のよ
うに作動する。図1のように、AF‐MF切換環31を
前方に移動させたAF状態では、第一のクラッチ機構4
3Bは、AF‐MF切換環31とフォーカス環15の一
体回動関係を解き、第二のクラッチ機構53は、AF伝
達軸26のピニオン25をフォーカス環15の内歯歯車
24に噛み合わせ、ロック機構65は、AF‐MF切換
環31を固定環10にロックしている。すなわち、第一
のクラッチ機構43Bは、板ばね78の付勢力によりロ
ックピニオン76がその歯面をラック状周溝部80に噛
合させるが、ロックピニオン76のピッチ円76aと周
溝部80の基準ピッチ線80aとの間に隙間αが存在す
るため、ロックピニオン76は円周方向に自由に移動さ
れる。従って、AF‐MF切換環31とフォーカス環1
5とは一体化されないから、ロックピニオン76の存在
に拘わらずAF‐MF切換環31をフォーカス環15に
対して自由に回転させ、AF作動させることができる。
【0017】すなわち、圧縮ばね63によって前方に付
勢されたAF伝達軸26のピニオン25は、フォーカス
環15の内歯歯車24と噛み合っている。この状態で
は、カメラボディ側のAF軸によって被動AF軸28を
回動させると、その回転がフォーカス環15に伝達さ
れ、従ってAFがなされる。このとき、ロックボール6
7は、固定環10のいずれかのロック溝66に嵌合して
いる(図4)。ロックボール67がロック溝66に嵌合
していない(図5)としても、小角度AF‐MF切換環
31をいずれかに回動させると、やがて図4の状態にな
る。従って、AF状態で、AF‐MF切換環31が回動
することはなく、把持部が回転することによる使い勝手
の悪さは生じない。
【0018】これに対し、図2に示すように、AF‐M
F切換環31を後方に移動させてMF状態とすると、第
一のクラッチ機構43Bは、AF‐MF切換環31とフ
ォーカス環15を摩擦係合させ、第二のクラッチ機構5
3は、AF伝達軸26のピニオン25と、フォーカス環
15の内歯歯車24との噛合を解き、ロック機構65
は、AF‐MF切換環31のロックを解除する。すなわ
ち、AF‐MF切換環31を後方へ移動させると、ロッ
クピニオン76がこの切換環31とともにラック状周溝
部80上を転動し、ロック溝部81に乗り上げる。この
場合、ラック状ロック溝部81の外径はラック状周溝部
80のそれと等しく、ロック溝部81の基準ピッチ線に
よる直径φPC2 が、周溝部80の基準ピッチ線による直
径φPC1より大きく構成されているから、ロックピニオ
ン76がx1 だけ支軸77と共に押し上げられる。する
とロックピニオン76は、この移動量x1 に対応して撓
んだ板ばね78から、その撓み分に対応させて強くなっ
た付勢力を支軸77を介して受ける。これにより、ロッ
クピニオン76がラック状ロック溝部81に対し強く押
し付けられるから、ロックピニオン76とラック状ロッ
ク溝部81の間に強い摩擦力が生じる。従って、フォー
カス環15はAF‐MF切換環31に対する相対移動を
阻止されてこのAF‐MF切換環31と回転方向に一体
化され、MFがなされる。この第三の実施例において、
フォーカス環15に対しAF‐MF切換環31を後方へ
移動させるとき、ロックピニオン76がラック状周溝部
80、ラック状ロック溝部81上を転動するから、この
移動方向での抵抗が極めて小さくされる。これにより、
AF‐MF切換環31の操作フィーリングを向上させる
ことができる。
【0019】一方、AF‐MF切換環31の後方移動に
伴って、クラッチ板55の二股部57が圧縮ばね63に
抗してAF伝達軸26を後方に押し、ピニオン25と、
フォーカス環15の内歯歯車24との噛合を解く。また
ロックボール67は、固定環10の平滑円弧面69と接
触し、AF‐MF切換環31のロックを解く(図3)。
この状態で、AF‐MF切換環31を手動で回動させる
と、その回動は、小径部44、クラッチピン48および
孔47を介してフォーカス環15に伝達される。従っ
て、MFがなされる。このとき、カメラボディ側のAF
軸によって被動AF軸28を回動させても、その回転が
フォーカス環15に伝達されることはない。この際のA
F‐MF切換環31の軸方向位置は、環状V溝33とク
リックボール35の係合によって規制されている。
【0020】図11ないし図15は、本発明の第二の実
施例である。この実施例は、第一の実施例のクラッチ機
構43Bを変形してクラッチ機構43Cとしたもので、
フォーカス環15後端部のラック状周溝部80の代わり
に一定径の小径部83を形成した点のみが異なり、それ
以外は全て同じ構成とされている。この小径部83は、
ロックピニオン76の歯面との間に隙間x2 を有し、こ
の小径部83上ではロックピニオン76はフォーカス環
15に全く接することができない。すなわち、本実施例
によれば、AF‐MF切換環31を前方に移動させた図
11の状態においては、AF‐MF切換環31とフォー
カス環15とを一体化することなく、フォーカス環15
をAF‐MF切換環31に対して自由に回転させること
ができる。フォーカス環15に対してAF‐MF切換環
31を光軸方向へ手動直進進退操作する際、ロックピニ
オン76は、小径部83上ではフォーカス環15に全く
接触せずに移動し、ラック状ロック溝部81上では回転
して移動するため、この移動方向での抵抗を極めて小さ
くすることができ、AF‐MF切換環31の操作感が向
上する。またAF‐MF切換環31を後方へ移動させた
MF位置では、上述の第一の実施例と同様に、ロックピ
ニオン76をロック溝部81に乗り上げさせ、ロックピ
ニオン76をこのロック溝部81に強く押し付けて摩擦
力を生じさせ、AF‐MF切換環31とフォーカス環1
5とを回転方向に一体化して、MF可能な状態とするこ
とができる。
【0021】上記第一の実施例において、ロックピニオ
ン76と、ラック状周溝部80およびラック状ロック溝
部81の配置関係を逆にしても本発明は成立する。すな
わち、第二の実施例においては、ロックピニオン76を
フォーカス環15側にその径方向へ移動付勢して設け、
AF‐MF切換環31の前端部外周にラック状ロック溝
部81を設け、このロック溝部81後方にラック状周溝
部80を設ければよい。また第二の実施例においては、
ロックピニオン76をフォーカス環15側にその径方向
へ移動付勢して設け、AF‐MF切換環31の前端部外
周にラック状ロック溝部81を設け、このロック溝部8
1後方に小径部83を設ければよい。
【0022】上記各実施例は、AFの駆動力をカメラボ
ディ側から得るタイプのAFレンズ鏡筒に本発明を適用
したものであるが、AFモータをレンズ鏡筒内に内蔵す
るタイプのAFレンズ鏡筒にも本発明は適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明のレンズ鏡筒は、A
F‐MF切換環のAF位置とMF位置を規定し、MF位
置でフォーカス環をAF‐MF切換環に固定する第一の
クラッチ機構をロックピニオンとラック状ロック溝部と
ラック状周溝部又は小径部とによって構成したためAF
‐MF切換環を光軸方向へ手動直進進退操作する際の抵
抗を極めて少なくすることが可能となり、またMF位置
でフォーカス環がAF‐MF切換環に固定されているた
め、このAF‐MF切換環を回動することによりMFを
行うことができる。さらに、AF‐MF切換環がAF位
置にある時にこのAF‐MF切換環の回動をロックする
ロック機構を設けたため、AF時にAF‐MF切換環が
回動することがない。従ってAF時にAF‐MF切換環
を把持することができるため、把持性が高まり、また、
AF‐MF切換環をMF位置に手動直進操作する際の操
作感が向上し、さらにMF状態に切り換えた後は、AF
‐MF切換環の回動操作によりMFができるから、MF
への移行に際し持ち直しの必要がない操作性が向上した
レンズ鏡筒が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンズ鏡筒の第一の実施例を示す
AF状態の上半縦断面図である。
【図2】同MF状態の上半縦断面図である。
【図3】AF‐MF切換環ロック機構の非ロック状態を
示す、図2のC‐C線に沿う要部の断面図である。
【図4】AF‐MF切換環ロック機構のロック状態を示
す、図1のD‐D線に沿う要部の断面図である。
【図5】AF‐MF切換環ロック機構のロック状態にお
ける他の状態を示す、図1のD‐D線に沿う要部の断面
図である。
【図6】第一のクラッチ機構の要部を拡大させて示すA
F状態の側面断面図である。
【図7】第一のクラッチ機構の要部を拡大させて示すM
F状態の側面断面図である。
【図8】図6の第一のクラッチ機構を斜め前方から見た
状態の斜視図である。
【図9】AF‐MF切換環の前端部、およびこの前端部
に設けられたロックピニオン等を示す断面図である。
【図10】図1のレンズ鏡筒内のAF伝達軸付勢機構の
例を示す斜視図である。
【図11】本発明によるレンズ鏡筒の第二の実施例を示
すAF状態の上半縦断面図である。
【図12】同MF状態の上半縦断面図である。
【図13】第一のクラッチ機構の要部を拡大させて示す
AF状態の側面断面図である。
【図14】第一のクラッチ機構の要部を拡大させて示す
MF状態の側面断面図である。
【図15】図14の第一のクラッチ機構を斜め前方から
見た状態の斜視図である。
【符号の説明】
10 固定環 11 装着マウント 12 フォーカスレンズ枠 13 直進案内溝 14 ガイドピン 15 フォーカス環 16 リード溝 18 19 ストッパ突起 20 撮影距離目盛 21 観察窓 24 内歯歯車 25 27 29 ピニオン 26 AF伝達軸 28 被動AF軸 31 AF‐MF切換環 32 化粧環 33 34 環状V溝 35 クリックボール 36 板ばね 38 固定ねじ 39 移動範囲規制溝 40 位置規制ピン 41 弾性リング(Oリング) 43B 43C 第一のクラッチ機構 53 第二のクラッチ機構 54 環状溝 55 60 クラッチ板 56 ピン 57 二股部 58 フランジ部 61 二股部 62 ばね受リング 63 圧縮ばね 65 ロック機構 66 70 ロック溝 67 ロックボール 68 付勢板ばね 69 平滑円弧面 71 クリックボール 75 軸受溝部 75a 支軸収納部 75b ピニオン収納部 76 ロックピニオン 77 支軸 78 板ばね 80 ラック状周溝部 81 ラック状ロック溝部 82 凹部 83 小径部
フロントページの続き (72)発明者 浜崎 拓司 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−7110(JP,A) 特開 昭63−193119(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/04 - 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動に伴いフォーカスレンズを光軸方向
    に移動させるフォーカス環; このフォーカス環を、モータの駆動力によって回動させ
    るためのAF機構; 光軸方向にAF位置とMF位置とへの手動直進移動操作
    および回動操作が可能なAF‐MF切換環; このAF‐MF切換環の上記AF位置とMF位置とに応
    じ、該AF‐MF切換環と上記フォーカス環とを相対回
    転自在にし、または一体化する第一のクラッチ機構; 上記AF‐MF切換環の上記AF位置とMF位置とに応
    じ、上記AF機構とフォーカス環とを結合し、またはそ
    の結合を断つ第二のクラッチ機構;およびAF‐MF切
    換環がMF位置にあるときにはAF‐MF切換環の回動
    を許し、AF位置にあるときにはAF‐MF切換環の回
    動をロックするロック機構を備え、 上記第一のクラッチ機構は、上記AF‐MF切換環とフ
    ォーカス環のうちいずれか一方に回動可能に支持された
    ロックピニオンと、AF‐MF切換環とフォーカス環の
    うちの他方に形成された、上記AF位置においてロック
    ピニオンと所定の隙間を有する小径部と、上記AF位置
    においてロックピニオンを乗り上げさせ摩擦力によりこ
    のロックピニオンを係止してAF‐MF切換環とフォー
    カス環を回転方向に一体化するラック状ロック溝部とを
    有することを特徴とする自動焦点カメラ用レンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動焦点カメラ用レンズ
    鏡筒において、第一のクラッチ機構の小径部には、上記
    AF位置においてロックピニオンと所定の隙間を有する
    ラック状周溝部が形成されている自動焦点カメラ用レン
    ズ鏡筒。
JP33749791A 1991-05-21 1991-10-22 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP3124089B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/885,839 US5239417A (en) 1991-05-21 1992-05-20 Lens barrel for automatic focusing camera
GB9210907A GB2256722B (en) 1991-05-21 1992-05-21 Lens barrel for automatic focusing camera
DE4244877A DE4244877C2 (de) 1991-05-21 1992-05-21 Objektivtubus
DE19924216908 DE4216908C2 (de) 1991-05-21 1992-05-21 Objektivtubus für eine Autofokus-Kamera
FR9206188A FR2676836B1 (fr) 1991-05-21 1992-05-21 Barillet d'objectif d'appareil photographique.

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-218142 1991-05-21
JP21814291 1991-05-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0534568A JPH0534568A (ja) 1993-02-12
JP3124089B2 true JP3124089B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=16715303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33749791A Expired - Fee Related JP3124089B2 (ja) 1991-05-21 1991-10-22 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3124089B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3964500B2 (ja) * 1997-06-30 2007-08-22 ペンタックス株式会社 焦点調節操作切換機構を持つレンズ鏡筒
JP4013309B2 (ja) * 1998-01-23 2007-11-28 株式会社ニコン レンズ鏡筒
JP4588862B2 (ja) * 2000-11-09 2010-12-01 マミヤ・デジタル・イメージング株式会社 カメラレンズの焦点調節モード切換装置
JP3940057B2 (ja) 2002-10-17 2007-07-04 ペンタックス株式会社 レンズ鏡筒のaf−mf切替機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0534568A (ja) 1993-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2597707B2 (ja) レンズ鏡筒
US5765049A (en) Optical apparatus having lens system change-over mechanism
JP3041083B2 (ja) レンズ鏡筒
JPS6336328Y2 (ja)
JPH01251007A (ja) レンズ鏡筒
JP3124089B2 (ja) 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒
JP3120895B2 (ja) 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒
JPH0669923U (ja) レンズ鏡筒
JP4415250B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP3832913B2 (ja) 光学鏡筒
JP3078034B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2594820Y2 (ja) レンズ鏡筒の消音機構
JPH11218659A (ja) カメラのレンズ鏡胴
JPH07225335A (ja) 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒
JP2000292671A (ja) 光学装置のレンズ駆動装置
US5940226A (en) Light intercepting mechanism of a zoom lens barrel
JP2007219394A (ja) レンズ装置および撮像装置
JP7206996B2 (ja) 鏡胴及び撮影装置
JP2006023604A (ja) レンズ鏡胴及び撮影装置
JP2832975B2 (ja) ズームレンズ付きカメラ
JPH08304687A (ja) Af/mf両用レンズ鏡筒
JPH04344609A (ja) 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒
JPH08334676A (ja) 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒
JP3194113B2 (ja) レンズの移動装置
JP2002318339A (ja) カメラレンズの焦点調節モード切換装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees