JP3078034B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP3078034B2
JP3078034B2 JP03129919A JP12991991A JP3078034B2 JP 3078034 B2 JP3078034 B2 JP 3078034B2 JP 03129919 A JP03129919 A JP 03129919A JP 12991991 A JP12991991 A JP 12991991A JP 3078034 B2 JP3078034 B2 JP 3078034B2
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ鏡筒、詳しくは、
カメラの鏡筒先端部に設けられるレンズ保護カバー、即
ち、バリア部材の開閉制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記バリアを手動で開閉するもの
は周知のものであるが、この手動式のものは、操作性が
悪かった。そこで、その解決案として、ズームモータの
電動を利用して開閉するもの(特開昭63−95426
号公報)や、オートフォーカスモータの電動力を利用し
て開閉するもの(特開昭64−065531号公報)が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭63−95
426号公報に開示のものは、ズームモータの駆動力を
カム環の回転力としてバリアの駆動リングに伝達してバ
リアの開閉をしたり、焦点距離切り替え動作に連動して
動く部材の動きとバリアの駆動リングに伝達してバリア
の開閉を行うものであるが、実際の焦点距離変更の動き
のほかにバリア開閉のための動きが必要なためにカム環
の回転角が非常に大きくなったり、連動部材の移動スペ
ースが必要なために鏡枠の大きさが大きくなる不具合が
あった。
【0004】また、上記特開昭64−065531号公
報開示のものは、通常のレンズの移動領域(即ち、至近
距離から∞位置まで)以上にレンズを動かすようにし
て、その余分に動く領域の動きを利用してバリアを開閉
するように構成されているのであるが、レンズを必要以
上に動かすためにレンズ鏡筒が大きくなるという不具合
があった。
【0005】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたもので、非撮影状態にて合焦レンズ群に当接す
る係合部材が合焦レンズ群に係合した際に該合焦レンズ
群を光軸方向に進退させることによりバリア部材を閉状
態にするようにして、カム環の回転角を小さくし、ま
た、レンズをバリア開閉のため必要以上動かすことを必
要としないレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による第1のレン
ズ鏡筒は、非撮影状態と撮影状態とに移動する撮影光学
系内に設けられた複数の移動するレンズ群保持枠と、撮
影光学系の対物レンズを覆う閉状態と露呈する開状態と
に開閉可能なバリア部材とを有するレンズ鏡筒におい
て、上記撮影光学系全体を非撮影状態と撮影状態とに駆
動する第1の駆動手段と、上記複数の移動するレンズ群
保持枠の内の特定のレンズ群保持枠と係合し、該レンズ
群保持枠と共に光軸方向に進退される係合位置と、該係
合が解除される非係合位置との間を移動自在に構成され
た係合部材と、上記レンズ鏡筒が非撮影状態にある際に
は上記係合部材を上記係合位置に、上記レンズ鏡筒が撮
影状態にある際には、上記係合部材を上記非係合位置に
移動させる移動駆動部材と、上記係合部材と上記バリア
部材とを連結し、上記レンズ群保持枠の光軸方向の進退
によって生ずる上記係合部材の光軸方向の進退を上記バ
リア部材に伝達して該バリアを開閉する連結部材と、
記撮影光学系が上記撮影状態にある際は上記特定のレン
ズ群保持枠のみを駆動し、上記撮影光学系が上記非撮影
状態にある際は上記特定のレンズ群保持枠を駆動して係
合部材を駆動する第2の駆動手段と、を具備し、上記第
1の駆動手段の駆動の後に上記第2の駆動手段を駆動し
て上記バリア部材を閉状態とすることを特徴とする。ま
た、本発明による第2のレンズ鏡筒は、上記第1のレン
ズ鏡筒において、上記特定のレンズ群保持枠は合焦レン
保持枠であることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記係合部材が合焦レンズ群に係合した際に該
合焦レンズ群を光軸方向に進退させることにより、上記
バリア部材を閉状態にすることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明を説明
する。図1〜3は、本発明の第1実施例を示すズームレ
ンズ鏡筒の縦断面図である。そのうち図1は、光軸Oに
沿った縦断面図であって、上部はワイド状態、下部はテ
レ状態をそれぞれ示している。また、図2は、バリヤ蓋
を外した状態での被写体側からみた縦断面図である。ま
た、図3は結像面からみた縦断面図である。更に、図4
〜6は、それぞれワイド、テレ、沈胴状態におけるカム
部の展開図を示すものである。
【0009】上記ズームレンズ鏡筒は、撮影光学系とし
てインナーフォーカス式の2群レンズを用いたレンズ鏡
筒であって、この鏡筒は主に、カム環1と、固定枠2
と、移動枠3と、差動カム8と、シャッタユニット12
と、シャッタユニットに支持されるセクタ11およびA
F(オートフォーカス)カム13と合焦レンズ群である
第1群レンズを保持する第1群レンズ保持枠14と、第
2群レンズを保持する第2群レンズ保持枠9と、上記レ
ンズ群の対物レンズを覆うバリヤ部材であるバリヤ20
と、バリヤリング19と、連動レバー18とで構成され
ている。
【0010】まず、上記図1〜6を用いて、上記ズーム
レンズ鏡筒のズーム機構部から説明する。上記固定枠2
の外周には、カム環1が回転自在に嵌合している。その
カム環1の光軸O方向の移動は、止めリング4で規制さ
れている。上記カム環1には、傾斜した第1群用カム1
bと、略光軸Oに平行な差動カム用カム1aがそれぞれ
円周方向に3等分された位置に各3カ所設けられてい
る。一方、固定枠2には、略光軸Oに平行な第1群用カ
ム2aと、傾斜した第2群駆動ピン7逃げ用の溝1cが
それぞれ円周方向3等分された位置に各3ヶ所設けられ
ている(図4参照)。
【0011】その固定枠2の内周には、移動枠3が嵌合
し、その移動枠3の外周には、第1群移動ピン6が円周
方向3等分された位置3dに配置されており、そのピン
は上記カム環1の第1群用カム1bと、固定枠2の第1
群用カム2aとに摺動自在に嵌入している(図2参
照)。移動枠3の被写体側前部内周には、第1群レンズ
の合焦レンズ群保持枠である第1群レンズ保持枠14を
保持するシャッタユニット12の取付座12cが取付部
3bを介して固定されている。
【0012】また、移動枠3の結像側後部内周には、差
動カム8が摺動自在に嵌合しており、その差動カム8の
外周には前記カム環1の差動カム用カム1aに嵌入して
いる第2群駆動ピン7が周方向3等分された位置に配置
されている(図3参照)。
【0013】差動カムの被写体側前部には、カム面8a
が形成されており、そのカム面8には第2群レンズ群を
保持する第2群レンズ保持枠9の差動カム当接部9bが
第2群バネ10に付勢されて当接している。第2群レン
ズ保持枠9は、移動枠3の内周に嵌合しており、その直
進ガイド部9aが上記移動枠3の第2群レンズ保持枠用
ガイド溝3aに摺動自在に嵌合している。また、上記シ
ャッタユニット12と、第2群レンズ保持枠9との間に
上記第2群バネ10が介在しているので、差動カム8
は、第2群レンズ保持枠9を介して押え板当接部8aに
て、移動枠3に固着されている押え板5に当接される。
【0014】以上のように構成された本レンズ鏡筒のズ
ームおよび沈胴動作について説明する。まず、図4のワ
イド状態において、カム環1を被写体側から見て左回転
(図4で上方向)に回すと、第1群駆動ピン6により、
移動枠3が直進的に繰り出され、図5に示されるテレ状
態となる。一方、逆に被写体側から見て右回転(図4で
下方向)に回すと、移動枠3が繰り込まれ図6に示され
る沈胴状態になる。そのとき、差動カム8は、第2群駆
動ピン7が、カム環1のカム1aにより回動されるの
で、押え板5に当接した状態で回転せしめられる。
【0015】第2群レンズ枠9は、移動枠3に対してガ
イド溝3aにより回転規制されているので、差動カム8
の回転にしたがって、シャタユニット12に対し、前方
または後方に差動的に変位せしめられる。 次にフォー
カシング機構部について図1,7によって説明する。
【0016】シャッタユニット12の結像側後部内周に
は、AF(オートフォーカス)カム13が回転自在に嵌
合している。そのAFカム13の外周にはギヤ部13b
が設けられ、フォーカスモータ(図示せず)により回転
駆動される。また、内周にはカム面13aが設けられ
る。そして、上記AFカム13の内側には、第1群レン
ズ群を保持した第1群レンズ群保持枠14が配されてい
る。この第1群レンズ保持枠14は、シャッタユニット
12で支持されるフォーカス軸22に上記保持枠14と
一体の軸受部14bが嵌入されて摺動自在に支持され
る。更に、上記保持枠14にはシャッタユニット12に
対する回転止め機構(図示せず)が設けられている。そ
して、第1群レンズ保持枠14のAFカム当接ピン14
aがAFバネ25の付勢力により上記AFカム面13a
に当接せしめられる。従って、AFカム13の回転駆動
に伴って、上記保持枠14は光軸O方向に進退せしめら
れることになる。
【0017】以上のように構成されたフォーカシング機
構の動作について図7により説明すると、パワースイッ
チオンに伴ないフォーカスモータはAFカム13を上記
当接ピン14aがリセット位置に位置するまで移動せし
める。続いて、フォーカシング信号を受けるとフォーカ
スモータが再度起動され、AFスイッチがオンとなりA
Fパルスカウントが開始される。図示しないAF装置の
測距情報に基づいて、∞位置から、至近位置までの間で
AFカム13は停止し、フォーカシング動作は終了す
る。 その後、シャッタが開閉され、再び、フォーカス
モータは起動し、カム面13aのピーク位置(リフト量
LT )でAFスイッチがオフとなり、パワースイッチが
オフされる。
【0018】次に、図8および図9〜11により、バリ
ヤ開閉機構部の説明を行なう。シャッタユニット12の
結像側後部には、連動レバー15が光軸0回りに回転自
在に取付けられている(図8参照)。そのレバー15の
スラストは3つの爪の連動レバー支持部12aにより規
制されている。上記レバー15のバネ掛け部15aには
連動バネ23が掛けられ、その他端はシャッタユニット
12のバネ掛け部12eに掛けられており、結像側から
みて時計方向に付勢力が作用している。そして、シャッ
タユニット12の連動レバーストッパ部12fに当接し
て、通常は静止している。また、連動レバー15は結像
側後方へ差動カムピン当接部15bが延出している。沈
胴時には上記当接部15bは、差動カム8の連動レバー
当接ピン8dにより結像側からみて反時計方向に押圧さ
れ連動バネ23がチャージ状態となる。そして、沈胴状
態からワイド状態に戻ったときに、上記バネ23のチャ
ージ力により、ストッパ12fの位置まで回動して停止
するものとする。
【0019】一方、連動レバー15の被写体側前方向に
は、連動ピン16がその取付部15cに設けられる腕1
5dが延出している。この連動ピン16に第1群レンズ
保持枠14に当接する係合部材のバリヤ開閉レバー18
が回転自在に取付けられ、スラストの規制はEリング1
7で行われる(図8参照)。バリヤ開閉レバー18は、
通常、光軸Oと平行な溝部18cBと溝部18cBと略
直交する方向の溝部18cAとで形成されるくの字状カ
ム溝18cを有し、そのカム溝18cには第1群レンズ
枠14に設けられたピン14cが挿入されている。そし
て、フォーカシング動作中には上記ピン14cは図9に
示されるようにカム溝18cB中のピン位置14cAか
ら14cB間を往復し、また連動レバー15のピン16
も移動しないのでバリヤ開閉レバー18もその位置を変
えない。
【0020】一方、沈胴時には、連動レバー15のピン
当接部15bが差動カム8のビン8dによって押圧さ
れ、バリヤ開閉レバー18を押し上げる。その動作によ
って、第1群レンズ保持枠14のピン14cはくの字状
カム溝18cのレバー駆動範囲18cA部内に位置する
ようになる(図10参照)。このような状態において、
第1群レンズ保持枠14を被写体方向(至近)に移動さ
せると図11に示されるようにレバー18は時計方向に
回動せしめられる。なお、この回動によりバリヤ部材の
バリヤ20は閉状態になる。
【0021】バリヤ開閉レバー18の前方部には、シャ
ッタリング12のリング支持部12dに回動自在に支持
される連結部材であるバリヤリング19が配設されてい
る。そして、レバー18のアーム部18aがバリヤリン
グ19の当接部19cに当接している。バリヤ開閉レバ
ー18が上記時計方向、即ち、バリヤ閉方向に回動する
と、バリヤリング19は被写体側からみて時計方向に回
動する。なお、上記アーム部18aはレバー18の回動
方向に弾性を有しているものとする。
【0022】更に、上記バリヤリング19は、バネ掛け
19bが設けられ、シャッタユニット12のバネ掛け1
2iとの間にバリヤ開放バネ24を掛け、常に被写体側
からみて反時計方向に付勢されている。また、バリヤリ
ング19には、光軸Oに対して対称位置にバリヤ駆動用
穴19aが設けられバリヤ20のピン20aが嵌入して
いる(図2参照)。また、バリヤ20は、シャッタユニ
ット12のバリヤ回転軸12bに回動自在に嵌合してい
る。従ってバリヤリング19が被写体側からみて時計方
向に回動するとバリヤ20は閉状態となる(図2参
照)。
【0023】そして、バリヤ閉時には閉時ストッパ部2
0bがシャッタユニット12のバリヤ閉時ストッパ12
hに当てつき、また、バリヤ開時にはバリヤ20の背面
側が、シャッタユニット12のバリヤ開時ストッパ12
gに当接する。なお、通常の使用状態では、バリヤ開放
バネ24の付勢力によりバリヤリング19は左回転して
バリヤ20は開状態を維持している。また、バリヤ蓋2
1が、シャッタユニット12前方部に取付けられてお
り、バリヤリング19及びバリヤ20のスラストを規制
している。なお、上記バリヤ20は図2に示されるよう
に上下2枚で構成され、同一の開閉動作を行う。
【0024】以上のように構成されたバリヤ開閉機構の
バリヤ開閉作動について説明する。ワイドあるいはテレ
状態において、パワースイッチをオフにすると、図示し
ないズームモータユニットにより、レンズ収納位置であ
る沈胴位置までカム環1が回転する。同時に差動カム8
も回転し、ピン8dが連動レバー15を押して回転させ
る。そして、図10に示されるように、連動レバー15
に軸支持されたバリヤ開閉レバー18も移動し、第1群
レンズ保持枠14のピン14cがバリヤ開閉レバー18
のカム溝部18cの18cA部に位置せしめられる。
【0025】一方、図7に示されるようにフォーカスモ
ータが起動し、AFカム13の回転によりリセット位置
からカムリフトピークのパワーオフ位置まで回転して停
止する。このとき第1群レンズ保持枠14のピン14c
は、14cAの位置から14cBの位置まで移動してお
り、バリヤ開閉レバー18は、ピン14cに押されて回
転する。そして、バリヤリング19が、バリヤ開放バネ
24に抗して被写体側からみて右回転し、バリヤ20が
閉方向に回動し閉時ストッパ12hに当付き状態とな
る。この閉状態において図11に示されるようにバリヤ
開閉レバー18のアーム部18aは、弾性をもってお
り、寸法上のバラツキを吸収するために、僅かにチャー
ジされた状態を保持している。
【0026】続いて、撮影のためパワースイッチをオン
にすると図7に示されるようにフォーカスモータが移動
し、AFカム13が回動し、カム13aの斜面を下り、
再びリセット位置に戻り、一旦停止する。その動作に伴
い、図10に示されるように第1群レンズ保持枠14の
ピン14cが14cAの位置に後退するので、バリヤ開
閉レバー18による付勢力が働かない状態になる。そし
て、バリヤ開放バネ24の付勢力によりバリヤリング1
9が回動し、バリヤ20は開いてストッパ12g位置で
停止する。次に、ズームモータが起動し沈胴からワイド
状態に戻り、連動レバー15は、差動カム8のピン8d
による付勢がなくなるので、連動バネ23の付勢力によ
って回動され、ストッパ12fに当付いて停止する。同
時に、バリヤ開閉レバー18も回転し、第1群レンズ保
持枠14のピン14cはカム溝18cの光軸平行部18
cBに位置するようになる。この状態では、フォーカシ
ング動作を行なっても、バリヤ開閉レバー18は回転す
ることはない。
【0027】次に、本発明の第2実施例を示すレンズ鏡
筒であるズームレンズ鏡筒について説明する。図12〜
14は、上記第2実施例を示すズームレンズ鏡筒の縦断
面図であり、図12は光軸Oに沿った縦断面図であっ
て、上半部はワイド状態、下半部はテレ状態をそれぞれ
示している。また、図13はバリヤ蓋を外した状態での
被写体側からみたバリヤまわりの縦断面図である。ま
た、図14は結像面側からみた縦断面図である。更に、
図15はカム環の内径カムの展開図であり、図16はA
F(オートフォーカス)カムの展開図である。また、図
17〜19は上記ズームレンズ鏡筒の分解斜視図であ
る。更に、図20〜22はそれぞれバリヤ開閉レバーの
作動状態を示す図である。
【0028】本実施例のズームレンズ鏡筒は、撮影光学
系としてインナーフォーカス式の2群レンズを用いたレ
ンズ鏡筒であって、主にカム環51と、固定枠52と、
移動枠53と、シャッタユニット62と、そのシャッタ
ユニット62に支持されるセクタ61およびAF(オー
トフォーカス)カム63と、合焦レンズ群である第1群
レンズを保持する第1群レンズ保持枠64と、第2群レ
ンズを保持する第2群レンズ保持枠59とその保持枠5
9を支持する第2群ズーム枠55と、上記レンズ群の対
物レンズを覆うバリヤ部材であるバリヤ70と、連結部
材であるバリヤリング69と、係合部材であるバリヤ開
閉レバー68とで構成されている。
【0029】まず、上記第12〜19図を用いて上記ズ
ームレンズ鏡筒のズーム機構部の構成について説明す
る。上記固定枠52の外周には、カム環51が回転自在
に嵌合している。そのカム環51の光軸O方向の移動
は、止めリング54で規制されている。上記カム環51
の内周側には、傾斜した第1群用内径カム51aと、第
2群用内径カム51bと、フレア絞り用内径カム51c
とが内周を3等分した位置に各々3箇所設けられている
(図15,17参照)。第1群用内径カム51aだけ
は、図15の展開図に示すようにワイド位置から沈胴位
置までの区間でも更に、結像面側に傾斜して変化してい
る。上記内径カム51a,51b,51cの沈胴位置か
ら更に回転したところにカム51a,51b,51cが
合流し、カム環51の後端面まで延びている共通のカム
溝であるピン挿入溝51dが設けられている。なお、上
記カム環51の外周にはカム環51駆動用のズームギヤ
−51eが設けられている。
【0030】一方、固定枠52には、光軸Oに平行な回
転規制溝52aが円周方向を3等分した3箇所に設けら
れ、移動枠53の回転規制部53bおよびラジアル嵌合
部53c,および、2群ズーム枠55,フレア絞り57
の各ガイド部55e,57bがそれぞれ摺動自在に嵌入
しており、上記回転規制溝52aの側面で回転方向を規
制され、回転規制溝52a部に設けられたラジアル嵌合
部52bでラジアル方向が規制されている。また、2つ
の上記回転規制溝52aの間に連動ピン58が摺動自在
に嵌入する連動ピンカム52cが一つ設けられている。
このカムの形状は、図13,14のカム2c展開部、あ
るいは、図17に示すようにテレ〜ワイド間は光軸Oに
平行であって、ワイド〜沈胴間は傾斜している。
【0031】移動枠53の後方(結像面側)外周には、
周方向3等分した位置の3箇所に回転規制部53bおよ
びラジアル嵌合部53cとピン53aがそれぞれ一体的
に設けられている。そして、上述のようにこの回転規制
部53bおよびラジアル嵌合部53cは固定枠52の回
転規制溝52aとラジアル嵌合部52bに嵌合し、ま
た、ピン53aはカム環51の内径カム51aに摺動自
在に嵌入する。更に、移動枠53の内周側には、合焦レ
ンズ群保持枠である第1群レンズ保持枠64を光軸O方
向に摺動自在に保持するシャッタユニット62が取り付
けられている。なお、第1群レンズ保持枠64は合焦レ
ンズ群の第1群レンズを保持するものとする。
【0032】第2群ズーム枠55の外周には、上記移動
枠53と同様に固定枠52の回転規制溝52aに嵌合す
るガイド部55eとカム環51のに内径カム51bに摺
動自在に嵌入するピン55aが周方向3等分した3箇所
に設けられている。また、その内周にはヘリコイドネジ
部55bを有し、第2群レンズ保持枠59のヘリコイド
ネジ部59aと螺合している。更に、内周側前方(被写
体側)には、弾性体である一体構造の爪状のバネ受け5
5dが周方向3等分した3箇所に設けられている。バネ
受け55dの裏面部は圧接面55cを形成している。こ
の爪状のバネ受け55d部は、弾性変形可能なL字形状
であって、そこに第2群レンズ枠59の圧接面59bが
侵入してくるとバネ受け55d部にラジアル方向に少し
たわみが生じ、圧接面55cと59cとの間に圧接力が
発生する。この圧接力による摩擦保持力のため、上記ネ
ジ部のガタつきがなくなり、落下衝撃等の外力により第
2群レンズ保持枠59の第2群ズーム枠55に対する調
整位置が容易に変化しないように保持される。そして、
ズーミングピント移動調整は、上記第2群ズーム枠55
に対して第2群レンズ保持枠59をネジ部55b,59
aによって光軸方向に前後させることによって確実に行
われる。
【0033】なお、上記シャッタユニット62と第2群
ズーム枠55との間には、第2群バネ60が介在してお
り、カム環51の内径カム51a,51bとピン53
a,55aの嵌合ガタを取るようになっている。また、
フレア絞り57の外周には、第2群ズーム枠55と同様
に固定枠52の回転規制溝52aに嵌入するガイド部5
7bとカム環51の内径カム51cに嵌入するピン57
aが周方向3等分した3箇所に設けられている。
【0034】次に、以上のように構成されたズーム機構
部のズーム、および、沈胴動作について説明する。図示
しないズームモータユニットのギヤ−がカム環51のギ
ヤ−51eに噛合しており、該ズームモータユニットに
よりズーム、および、沈胴駆動が行われる。いま、該鏡
筒がワイド状態にあるとし、カム環51を該ズームモー
タユニットにより被写体側からみて反時計回りに回す
と、移動枠53がピン53aにより、また、第2群ズー
ム枠55がピン55aにより、更に、フレア絞り57が
ピン57aによりそれぞれ直進的に繰り出される。そし
て、第1群レンズ、第2群レンズ、および、フレア絞り
57もそれぞれテレ位置まで繰り出されテレ状態にな
る。続いて、時計回りに回すと、上記各枠53,55及
びフレア絞り57はワイド位置を通り、更に、沈胴位置
へ繰り込まれることになる。
【0035】次に、本ズームレンズ鏡筒のフォーカシン
グ機構部の構成について図12,16によって説明す
る。図18に示すようにシャッタユニット62の結像面
側の後部内周には、AF(オートフォーカス)カム63
が回転自在に嵌合している。そのAFカム63の外周に
はギヤ部63bが設けられ、フォーカスモータ(図示せ
ず)により回転駆動される。また、内周にはカム面63
aが設けられる。そして、上記AFカム63の内側に
は、第1群レンズ群を保持した第1群レンズ群保持枠6
4が配されている。この第1群レンズ保持枠64は、シ
ャッタユニット62で支持されるフォーカス軸72に上
記保持枠64と一体の軸受部64bが嵌入されて摺動自
在に支持される。更に、上記保持枠64にはシャッタユ
ニット62に対する回転止め用のピン64dが設けられ
ている。そして、第1群レンズ保持枠64のAFカム当
接ピン64aがAFバネ75の付勢力により上記AFカ
ム面63aに当接せしめられる。従って、AFカム63
の回転駆動に伴って、上記保持枠64は光軸O方向に進
退することになる。
【0036】以上のように構成されたフォーカシング機
構のフォーカシング動作について図12,16により説
明する。パワースイッチオンに伴ないフォーカスモータ
はAFカム63を上記当接ピン64aがリセット位置に
位置するまで移動せしめる。続いて、フォーカシング信
号を受けるとフォーカスモータが再度起動され、AFス
イッチがオンとなりAFパルスカウントが開始される。
図示しないAF装置の測距情報に基づいて、∞位置か
ら、至近位置までの間でAFカム63は停止し、フォー
カシング動作は終了する。その後、シャッタが開閉さ
れ、再び、フォーカスモータは起動し、カム面63aの
ピーク位置(リフト量LT )でAFスイッチがオフとな
り、パワースイッチがオフされる。
【0037】次に、本ズームレンズ鏡筒のバリヤ開閉機
構部について図12〜22により説明を行なう。シャッ
タユニット62の後部(結像面側)外方部には、連動レ
バー回転軸62cが設けられ、連動レバー65が回動自
在に嵌入している。そして、該レバー65の回転軸方向
の規制はE型止め輪67で行われる。また、該連動レバ
ー65には、その後方部にネジ部65aが設けてあり、
連動ピン58が固定枠52の外周より固定枠52の連動
ピンカム52cに嵌入した状態で、該ネジ部65aに螺
着される。また、該連動レバー65の前方部には、バリ
ヤ開閉レバー68を回動自在に嵌合支持した状態の回転
軸66がカシメにより固着されている。従って、上記バ
リヤ開閉レバー68は、その軸穴68bに嵌入される回
転軸66を中心に回動することが可能となる。
【0038】上記バリヤ開閉レバー68は、ワイド時の
状態を示した図20,沈胴時の状態を示した図21,沈
胴・バリヤ閉時の状態を示した図22のように光軸Oと
平行な溝部68cBと、その溝部68cBと略直交する
方向の溝部68cAとで形成される「く」の字状カム溝
68cを有し、そのカム溝68cには第1群レンズ枠6
4に設けられたピン64cが挿入されている。そして、
フォーカシング動作中には上記ピン64cは図20に示
されるようにカム溝68cB中のピン位置64cAから
64cB間を往復し、また連動レバー65のピン66も
移動しないのでバリヤ開閉レバー68もその位置を変え
ない。
【0039】一方、沈胴時には、連動レバー65の後部
に螺着された連動ピン58が固定枠52の連動ピンカム
52cにより連動レバー回転軸62c回りに時計回りに
回動され、バリヤ開閉レバー68が図21のように上方
に持ち上がる。そして、第1群レンズ保持枠64のピン
64cがバリヤ開閉レバー68の溝部68cAに入り込
む。このような状態において、第1群レンズ保持枠64
を被写体方向(至近)に移動させると図22に示される
ように該閉レバー68は時計方向に回動せしめられる。
なお、上記アーム部68aは該開閉レバー68の回動方
向に弾性を有しており、この状態では弾性変形してい
る。そして、この回動により後述するようにバリヤ部材
のバリヤ70は閉状態になる。
【0040】バリヤ開閉レバー68の前方部には、シャ
ッタユニット62のリング支持部62dに回動自在に支
持される連結部材のバリヤリング69が配設されてい
る。そして、上記開閉レバー68のアーム部68aがバ
リヤリング69の当接部69cに沈胴状態では当接して
おり、バリヤ開閉レバー68が上記時計方向、即ち、バ
リヤ閉方向に回動すると、バリヤリング69は被写体側
から見て時計方向に回動する(図13参照)。
【0041】更に、上記バリヤリング69は、バネ掛け
69bが設けられ、シャッタユニット62のバネ掛け6
2iとの間にバリヤ開放バネ74を掛け、常に被写体側
からみて反時計方向に付勢されている。また、バリヤリ
ング69には、光軸Oに対して対称位置にバリヤ駆動用
穴69aが設けられ2つのバリヤ70のピン70aがそ
れぞれ嵌入している。また、バリヤ70は、シャッタユ
ニット62のバリヤ回転軸62bに回動自在に嵌合して
いる。従ってバリヤリング69が被写体側からみて時計
方向に回動するとバリヤ70は閉状態となる(図13参
照)。
【0042】そして、バリヤ閉時には閉時ストッパ部7
0bがシャッタユニット62のバリヤ閉時ストッパ62
aに当てつき、また、バリヤ開時にはバリヤ70の背面
側が、移動枠53の内壁に当接する。なお、通常の使用
状態では、バリヤ開放バネ74の付勢力によりバリヤリ
ング69は左回転してバリヤ70は開状態を維持するこ
とになる。また、バリヤ蓋71が、シャッタユニット6
2前方部に取付けられており、バリヤリング69及びバ
リヤ70のスラストを規制している。なお、上記バリヤ
70は図13に示されるように上下2枚で構成され、同
一の開閉動作を行う。
【0043】以上のように構成されたバリヤ開閉機構の
開閉作動について説明する。ワイドあるいはテレ状態に
おいて、パワースイッチをオフにすると、図示しないズ
ームモータユニットにより、レンズ収納位置である沈胴
位置までカム環51が回転する。その回転に伴い移動枠
53が後退し、シャッタユニット62の連動レバー回転
軸62cも同時に後退しする。そして、連動レバー65
が固定枠52の連動ピンカム52cにより図21に示さ
れるように時計回りに回動せしめられ、バリヤ開閉レバ
ー68が持ち上がって第1群レンズ保持枠64のピン6
4cが上記開閉レバー68のカム溝68cAに入り込
む。
【0044】一方、図16に示されるようにフォーカス
モータが起動し、AFカム63の回転によりリセット位
置からカムリフトピークのパワーオフ位置まで回転して
停止する。このとき第1群レンズ保持枠64のピン64
cは、64cAの位置から64cBの位置まで移動して
おり、バリヤ開閉レバー68は、ピン64cに押されて
図22の状態まで回転する。そして、バリヤリング69
がバリヤ開放バネ74に抗して被写体側から見て時計回
りに回動し、バリヤ70が閉方向に回動され閉時ストッ
パ62aに当付き状態となる。この閉状態において図2
2に示されるようにバリヤ開閉レバー68のアーム部6
8aは弾性変形しており、寸法上のバラツキを吸収する
ために、付勢力がチャージされた状態で閉状態を保持し
ている。
【0045】続いて、撮影のためパワースイッチをオン
にすると図16に示されるようにフォーカスモータが移
動し、AFカム63が回動し、カム63aの斜面を下
り、再びリセット位置に戻り、一旦停止する。その動作
に伴い、図21に示されるように第1群レンズ保持枠6
4のピン64cが64cAの位置に後退するので、バリ
ヤ開閉レバー68による付勢力が働かない状態になる。
そして、バリヤ開放バネ74の付勢力によりバリヤリン
グ69が回動し、バリヤ70は開いて移動枠53の内壁
に当接して停止し開状態となる。
【0046】そして、ズームモータが起動すると本鏡筒
は、沈胴からワイド状態に戻り、連動レバー65が固定
枠52の連動ピンカム52cにより図20に示されるよ
うに反時計回りに回動せしめられ、バリヤ開閉レバー6
8が下方に下がる。そして、第1群レンズ保持枠64の
ピン64cが上記開閉レバー68のカム溝68cBにあ
り、64cAの位置から64cBの位置までもどる。こ
の状態でフォーカシングを行っても図20に示されるよ
うにカム溝68cB中をピン64cが往復するだけでバ
リヤ開閉レバー68は回動することはなく、従って、バ
リヤ70は開状態のままである。
【0047】次に、本実施例のズームレンズ鏡筒の組み
込みの手順について図15、および、図17〜19によ
って説明する。まず、固定枠52にカム環51を嵌入
し、更に、シャッタユニット62等が組み付けられた移
動枠53を嵌入し、続いて、第2群バネ60、第2群ズ
ーム枠55、および、フレア絞り57の順に嵌入してい
く。その場合、移動枠53はそのピン53aをカム環5
1の後端面から内径カム51a,51b,51cの共通
カム溝である直線状のピン挿入溝51dに入れ、同様
に、それぞれ第2群ズーム枠55、フレア絞り57のピ
ン55a,57aも、順次、ピン挿入溝51dに入れ
る。その状態でカム環51を回転させると上記各ピン5
3a,55a,57aがそれぞれカム環51の内径カム
51a,51b,51cに嵌入されていき、各枠部材の
組み込みがなされる。
【0048】図23は、上記実施例のズームレンズ鏡筒
のカム環の変形例を示すの内径カムの展開図である。上
記実施例のカム環はそのピン挿入溝51dが直線形状で
あったが、本変形例のカム環81は、内径カムの共通カ
ム溝であるピン挿入溝81dがクランク形状を有してい
るものである。本変形例のものの組み込みの手順におけ
る各部材の嵌入順序は、上記実施例のものと同一である
が、各ピンをそれぞれの対応する内径カムに嵌入させる
状態が異なる。即ち、カム環81を嵌入した固定枠52
に移動枠53を嵌入し、続いて、第2群バネ60、第2
群ズーム枠55、および、フレア絞り57の順に嵌入し
するが、そのとき、図23に示すようにそれぞれのピン
53a,55a,57aをピン挿入溝81dの直線部に
嵌入させる。
【0049】そして、カム環81を僅か回転させると、
第2群ズーム枠55、および、フレア絞り57のピン5
5a,57aは内径カム81b,81cに僅かの寸法だ
け嵌入される。しかし、移動枠53のピン53aは、移
動枠53が第2群バネ60により被写体側に付勢されて
いるためピン挿入溝81dのクランク部81eに侵入
し、ストッパ部81fに当接する。続いて、カム環81
を更に回転させるとすべてのピン53a,55a,57
aがそれぞれ内径カム81a,81b,81cに嵌入し
た状態になる。
【0050】本変形例のものでは、上述のようにカム環
81をピン53aがストッパ81fに当接するまで僅か
に回転した状態では、ピン55a,57aが内径カム8
1b,81cに僅かに懸かっているため第2群ズーム枠
55、および、フレア絞り57が第2群バネ60の付勢
力により外部に飛び出すようなことが起きない。前記実
施例のものではカム環81のピン53aがカム挿入口8
1dのストッパ81fに当接した状態では上記第2群ズ
ーム枠55、および、フレア絞り57が第2群バネ60
の付勢力により外部に飛び出す可能性があり、その点で
組み付けがやりにくいという不具合があり、本変形例の
ものはその点を解決するものである。
【0051】以上説明した実施例、および、その変形例
のズームレンズ鏡筒は、2群タイプのズームレンズであ
るが、レンズ収納位置を設けた単焦点カメラにも、本発
明の要旨は適用できる。また、上記実施例では沈胴動作
をズームモータで実行したが、手動による沈胴を行うよ
うなレンズ鏡筒に適用してもよい。また、上記の実施例
のものはバリヤ閉動作がフォーカシング領域で行われる
ので、合焦レンズのストロークをバリヤ動作のために余
分に設ける必要がなく鏡筒の小型化が実現できる。
【0052】なお、上述の実施例のバリヤ開閉機構は、
ズームモータとフォーカスモータの駆動によりバリヤを
閉じる機構であるから一つの利用法として、例えば、沈
胴状態にしてフォーカスモータを動作しないならばバリ
ヤ開状態を維持できる。この機能を利用すれば、図24
に示されるようにコンバージョンレンズ30をレンズ鏡
筒に装着したとき、その装着を検出スイッチのアクチュ
エータ31で検出し、その信号を利用して沈胴時にバリ
ヤ開状態を維持することができる。
【0053】
【発明の効果】上述のように本発明のレンズ鏡筒は、合
焦レンズ群を有し、バリヤ部材を持つレンズ鏡筒であっ
て、合焦レンズ群との係合部材と上記バリヤ部材とを連
結する連結部材によって構成され、該合焦レンズ群を進
退させることによって上記バリヤ部材を開閉せしめるよ
うにした機構である。従って、本発明のものは、カム環
の回転開を最小限に設定することができ、同時にバリヤ
開閉のため合焦レンズ群を必要以上に移動させる必要が
ないことから、鏡筒の小型化が可能となるなど顕著な効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すレンズ鏡筒であるズ
ームレンズ鏡筒のワイドおよびテレ状態での光軸に沿っ
た縦断面図。
【図2】上記第1図のズームレンズ鏡筒の被写体側から
みたバリヤの開閉状態を示す縦断面図。
【図3】上記第1図のズームレンズ鏡筒の結像面側から
みた第2群ズーム枠、第2群レンズ保持枠の嵌入状態を
示す縦断面図。
【図4】上記図1のズームレンズ鏡筒のワイド状態のカ
ム部の展開図。
【図5】上記図1のズームレンズ鏡筒のテレ状態でのカ
ム部の展開図。
【図6】上記図1のズームレンズ鏡筒の沈胴状態でのカ
ム部の展開図。
【図7】上記図1のズームレンズ鏡筒のAFカムリフト
線図。
【図8】上記図1のズームレンズ鏡筒のバリヤ開閉機構
の分解斜視図
【図9】上記図1のズームレンズ鏡筒のワイド時でのバ
リヤ開閉レバーの作動状態を示す図。
【図10】上記図1のズームレンズ鏡筒の沈胴時でのバ
リヤ開閉レバーの作動状態を示す図。
【図11】上記図1のズームレンズ鏡筒の沈胴、およ
び、バリヤ閉時でのバリヤ開閉レバーの作動状態を示す
図。
【図12】本発明の第2実施例を示すレンズ鏡筒である
ズームレンズ鏡筒のワイドおよびテレ状態での光軸に沿
った縦断面図。
【図13】上記図12のズームレンズ鏡筒の被写体側か
らみたバリヤの開閉状態を示す縦断面図。
【図14】上記図12のズームレンズ鏡筒の結像面側か
らみた第2群ズーム枠、第2群レンズ保持枠の嵌入状態
を示す縦断面図。
【図15】上記図12のズームレンズ鏡筒のカム環の内
径カム部の展開図。
【図16】上記図12のズームレンズ鏡筒のAFカムの
展開図。
【図17】上記図12のズームレンズ鏡筒の分解斜視
図。
【図18】上記図12のズームレンズ鏡筒の分解斜視
図。
【図19】上記図12のズームレンズ鏡筒の分解斜視
図。
【図20】上記図12のズームレンズ鏡筒のワイド時で
のバリヤ開閉レバーの作動状態を示す図。
【図21】上記図12のズームレンズ鏡筒の沈胴時での
バリヤ開閉レバーの作動状態を示す図。
【図22】上記図12のズームレンズ鏡筒の沈胴、およ
び、バリヤ閉時でのバリヤ開閉レバーの作動状態を示す
図。
【図23】上記図12の第2実施例のズームレンズ鏡筒
のカム環の変形例を示す内径カム部の展開図。
【図24】上記図1のズームレンズ鏡筒においてコンバ
ータレンズを装着した場合のバリヤの状態を示す図。
【符号の説明】
14,64…………………第1群レンズ保持枠(合焦レ
ンズ群保持枠) 18,68…………………バリヤ開閉レバー(係合部
材) 19,69…………………バリヤリング(連結部材) 20,70…………………バリヤ(バリヤ部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 茂雄 長野県岡谷市長地4670−5 (56)参考文献 特開 平2−35437(JP,A) 特開 昭60−78432(JP,A) 特開 平3−107937(JP,A) 特開 平4−186324(JP,A) 実開 平1−160426(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 G02B 7/04 G03B 11/04 G03B 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非撮影状態と撮影状態とに移動する撮影
    光学系内に設けられた複数の移動するレンズ群保持枠
    と、撮影光学系の対物レンズを覆う閉状態と露呈する開
    状態とに開閉可能なバリア部材とを有するレンズ鏡筒に
    おいて、上記撮影光学系全体を非撮影状態と撮影状態とに駆動す
    る第1の駆動手段と、 上記複数の移動するレンズ群保持
    の内の特定のレンズ群保持枠と係合し、該レンズ群保
    持枠と共に光軸方向に進退される係合位置と、該係合が
    解除される非係合位置との間を移動自在に構成された係
    合部材と、 上記レンズ鏡筒が非撮影状態にある際には上記係合部材
    を上記係合位置に、上記レンズ鏡筒が撮影状態にある際
    には、上記係合部材を上記非係合位置に移動させる移動
    駆動部材と、 上記係合部材と上記バリア部材とを連結し、上記レンズ
    群保持枠の光軸方向の進退によって生ずる上記係合部材
    の光軸方向の進退を上記バリア部材に伝達して該バリア
    を開閉する連結部材と、上記撮影光学系が上記撮影状態にある際は上記特定のレ
    ンズ群保持枠のみを駆動し、上記撮影光学系が上記非撮
    影状態にある際は上記特定のレンズ群保持枠を駆動して
    係合部材を駆動する第2の駆動手段と、 を具備し、上記第1の駆動手段の駆動の後に上記第2の
    駆動手段を駆動して上記バリア部材を閉状態とすること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 上記特定のレンズ群保持枠は合焦レンズ
    保持枠であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ
    鏡筒。
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