JP2594647Y2 - カップホルダー - Google Patents
カップホルダーInfo
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- JP2594647Y2 JP2594647Y2 JP1993059176U JP5917693U JP2594647Y2 JP 2594647 Y2 JP2594647 Y2 JP 2594647Y2 JP 1993059176 U JP1993059176 U JP 1993059176U JP 5917693 U JP5917693 U JP 5917693U JP 2594647 Y2 JP2594647 Y2 JP 2594647Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- holder
- housing
- holder body
- cup
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Passenger Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のインストルメ
ントパネル等に設置されるカップホルダーの改良に関す
るものである。
ントパネル等に設置されるカップホルダーの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種カップホルダーとして、例
えば、実開平1−167935号公報に示すものが存す
る。該従来のカップホルダーは、具体的には図示しない
が、インストルメントパネル側に固定されるハウジング
と、該ハウジング内に引き出し可能に支承されるホルダ
ー本体と、該ホルダー本体に枢着されてカップの底部を
載置支持する受け体とを備え、特に、ホルダー本体に対
しては、その両側部に切欠孔部を形成すると共に、付勢
ばね圧で拡開方向に付勢される一対のアーム部材を回動
可能に枢着して、ホルダー本体の引き出し時に、この外
方に拡開する各アーム部材と上記切欠孔部とで正円形状
のカップ保持孔を画成する構成となっている。
えば、実開平1−167935号公報に示すものが存す
る。該従来のカップホルダーは、具体的には図示しない
が、インストルメントパネル側に固定されるハウジング
と、該ハウジング内に引き出し可能に支承されるホルダ
ー本体と、該ホルダー本体に枢着されてカップの底部を
載置支持する受け体とを備え、特に、ホルダー本体に対
しては、その両側部に切欠孔部を形成すると共に、付勢
ばね圧で拡開方向に付勢される一対のアーム部材を回動
可能に枢着して、ホルダー本体の引き出し時に、この外
方に拡開する各アーム部材と上記切欠孔部とで正円形状
のカップ保持孔を画成する構成となっている。
【0003】依って、斯る従来カップホルダーの下で、
ホルダー本体をハウジング内に押し込む時は、上記各ア
ーム部材をハウジングの開口側壁で付勢ばね圧に抗して
内方に回動させると同時に、受け体をハウジングの開口
底壁で強制的に持ち上げれば、ホルダー本体のハウジン
グ内への押し込みが許容され、逆に、ホルダー本体をハ
ウジング内から引き出すと、今度は、各アーム部材がそ
の付勢ばね圧で外方に拡開して、ホルダー本体の各切欠
孔部と共働してカップ保持孔を画成する一方、受け体が
自重により下方に回動して当該カップ保持孔の下方に待
機することとなるので、後は、カップ保持孔内にカップ
を差し入れれば、これにより、カップが保持されること
となる。
ホルダー本体をハウジング内に押し込む時は、上記各ア
ーム部材をハウジングの開口側壁で付勢ばね圧に抗して
内方に回動させると同時に、受け体をハウジングの開口
底壁で強制的に持ち上げれば、ホルダー本体のハウジン
グ内への押し込みが許容され、逆に、ホルダー本体をハ
ウジング内から引き出すと、今度は、各アーム部材がそ
の付勢ばね圧で外方に拡開して、ホルダー本体の各切欠
孔部と共働してカップ保持孔を画成する一方、受け体が
自重により下方に回動して当該カップ保持孔の下方に待
機することとなるので、後は、カップ保持孔内にカップ
を差し入れれば、これにより、カップが保持されること
となる。
【0004】従って、この従来カップホルダーにあって
は、ホルダー本体側にカップ保持孔を外方に拡開して画
成するアーム部材を枢着している関係で、予め正円形状
のカップ保持孔を開設しておくものと比較すると、ホル
ダー本体の横巾を短寸となして、カップホルダー全体の
間口を小型化できるので、巾寸法に余裕のないインスト
ルメントパネル等を対象とするような場合には、頗る最
適なものと言える。
は、ホルダー本体側にカップ保持孔を外方に拡開して画
成するアーム部材を枢着している関係で、予め正円形状
のカップ保持孔を開設しておくものと比較すると、ホル
ダー本体の横巾を短寸となして、カップホルダー全体の
間口を小型化できるので、巾寸法に余裕のないインスト
ルメントパネル等を対象とするような場合には、頗る最
適なものと言える。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】確かに、従来のカップ
ホルダーの下では、拡開方向に付勢されるアーム部材の
作動を利用することにより、カップホルダーの間口は小
型化できるかも知れないが、反面、その奥行きに関して
は、従前のものと同様、単に、一枚もののホルダー本体
をハウジング内に対して進退動させるだけであるから、
使い勝手等を考慮して、ホルダー本体をハウジング内か
ら十分に引き出せるように設定するためには、勢い、ホ
ルダー本体の長さ寸法を大きくしなければならないの
で、これにより、ハウジングを含めて、カップホルダー
全体の奥行きが必然的に大きくなってしまう。しかも、
通常、インストルメントパネルの内側には、ヒーター・
エアコンディショナやその他の機器類が設置されている
ので、カップホルダー自体の奥行きが大きくなってしま
うことは、これらの機器類との関係においても、好まし
いものでは決してない。
ホルダーの下では、拡開方向に付勢されるアーム部材の
作動を利用することにより、カップホルダーの間口は小
型化できるかも知れないが、反面、その奥行きに関して
は、従前のものと同様、単に、一枚もののホルダー本体
をハウジング内に対して進退動させるだけであるから、
使い勝手等を考慮して、ホルダー本体をハウジング内か
ら十分に引き出せるように設定するためには、勢い、ホ
ルダー本体の長さ寸法を大きくしなければならないの
で、これにより、ハウジングを含めて、カップホルダー
全体の奥行きが必然的に大きくなってしまう。しかも、
通常、インストルメントパネルの内側には、ヒーター・
エアコンディショナやその他の機器類が設置されている
ので、カップホルダー自体の奥行きが大きくなってしま
うことは、これらの機器類との関係においても、好まし
いものでは決してない。
【0006】又、これは、カップの底部を載置支持する
受け体にも言えることであるが、従来のカップホルダー
にあって、ホルダー本体をハウジング内に押し込む場合
には、特に、当該ホルダー本体の側面から外方に拡開し
ているアーム部材を内方に強制的に回動させなければな
らない訳であるが、この時に、タイミング等がずれて、
アーム部材が内方に完全に回動しきれないうちに、ホル
ダー本体が無理に押し込まれると、アーム部材は勿論の
こと、当該アーム部材でインストルメントパネル側の意
匠面を損傷してしまう恐れを十分に有していた。そこ
で、本考案は、斯る従来カップホルダーの課題を有効に
解決するために開発されたものである。
受け体にも言えることであるが、従来のカップホルダー
にあって、ホルダー本体をハウジング内に押し込む場合
には、特に、当該ホルダー本体の側面から外方に拡開し
ているアーム部材を内方に強制的に回動させなければな
らない訳であるが、この時に、タイミング等がずれて、
アーム部材が内方に完全に回動しきれないうちに、ホル
ダー本体が無理に押し込まれると、アーム部材は勿論の
こと、当該アーム部材でインストルメントパネル側の意
匠面を損傷してしまう恐れを十分に有していた。そこ
で、本考案は、斯る従来カップホルダーの課題を有効に
解決するために開発されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第一考案は、車体側に固定されるハウジングと、該
ハウジング内に支承されるホルダー本体と、カップの底
部を載置支持する受け体とを備え、ホルダー本体の両側
部にばね圧を介して拡開方向に付勢されるアーム部材を
枢着して、該アーム部材とホルダー本体の切欠孔部とで
カップ保持孔を画成するように構成したカップホルダー
を前提として、上記ホルダー本体をスライダー上に進退
動可能に支持して、該スライダーをホルダー本体と一緒
にハウジング内に進退動可能に支承する一方、スライダ
ー側にロック爪を設け、ハウジング側にスライダーが前
進した位置で当該ロック爪を係合する係合壁を設けて、
ホルダー本体がスライダー上を単独で所定距離だけ後退
して自身の収納姿勢が整った時に、上記ロック爪の係合
壁に対する係合を解除する構成を採用した。又、第二考
案は、第一考案と同一のカップホルダーを前提として、
ホルダー本体をスライダー上に進退動可能に支持すると
共に、該スライダーに自重で下方に回動する受け体を枢
着して、当該スライダーをホルダー本体と受け体と一緒
にハウジング内に進退動可能に支承する一方、スライダ
ー側にロック爪を設け、ハウジング側にスライダーが前
進した位置で当該ロック爪を係合する係合壁を設けて、
ホルダー本体がスライダー上を単独で所定距離だけ後退
して自身の収納姿勢が整った時に、上記ロック爪の係合
壁に対する係合を解除すると同時に、下方に回動してい
る受け体を上方に持ち上げる構成を採用した。
に、第一考案は、車体側に固定されるハウジングと、該
ハウジング内に支承されるホルダー本体と、カップの底
部を載置支持する受け体とを備え、ホルダー本体の両側
部にばね圧を介して拡開方向に付勢されるアーム部材を
枢着して、該アーム部材とホルダー本体の切欠孔部とで
カップ保持孔を画成するように構成したカップホルダー
を前提として、上記ホルダー本体をスライダー上に進退
動可能に支持して、該スライダーをホルダー本体と一緒
にハウジング内に進退動可能に支承する一方、スライダ
ー側にロック爪を設け、ハウジング側にスライダーが前
進した位置で当該ロック爪を係合する係合壁を設けて、
ホルダー本体がスライダー上を単独で所定距離だけ後退
して自身の収納姿勢が整った時に、上記ロック爪の係合
壁に対する係合を解除する構成を採用した。又、第二考
案は、第一考案と同一のカップホルダーを前提として、
ホルダー本体をスライダー上に進退動可能に支持すると
共に、該スライダーに自重で下方に回動する受け体を枢
着して、当該スライダーをホルダー本体と受け体と一緒
にハウジング内に進退動可能に支承する一方、スライダ
ー側にロック爪を設け、ハウジング側にスライダーが前
進した位置で当該ロック爪を係合する係合壁を設けて、
ホルダー本体がスライダー上を単独で所定距離だけ後退
して自身の収納姿勢が整った時に、上記ロック爪の係合
壁に対する係合を解除すると同時に、下方に回動してい
る受け体を上方に持ち上げる構成を採用した。
【0008】
【作用】依って、本考案にあっては、従来カップホルダ
ーの抱える奥行き面の問題点に関しては、ハウジングと
ホルダー本体間にスライダーを新たに介設した二段スラ
イド方式を採用することにより、ホルダー本体のハウジ
ング内からの十分な引き出しを保障した上で、カップホ
ルダー自体の奥行きの小型化が期待できることとなる。
しかし、この二段スライド方式の下では、一層、アーム
部材を有するホルダー本体と該ホルダー本体を進退動可
能に支持するスライダーとのハウジング内に押し込まれ
るタイミングが重要となるので、本考案は、スライダー
側にロック爪を設け、ハウジング側にスライダーが前進
した位置で当該ロック爪を係合する係合壁を設けて、ホ
ルダー本体の単独後退に伴い、当該ホルダー本体側の収
納姿勢が完全に整うまで、スライダーの後退を阻止する
ことにより、タイミング等がずれて、アーム部材が完全
に内方に回動しきれないうちに、ホルダー本体がスライ
ダーと一緒にハウジング内に押し込まれることを有効に
防止できる。
ーの抱える奥行き面の問題点に関しては、ハウジングと
ホルダー本体間にスライダーを新たに介設した二段スラ
イド方式を採用することにより、ホルダー本体のハウジ
ング内からの十分な引き出しを保障した上で、カップホ
ルダー自体の奥行きの小型化が期待できることとなる。
しかし、この二段スライド方式の下では、一層、アーム
部材を有するホルダー本体と該ホルダー本体を進退動可
能に支持するスライダーとのハウジング内に押し込まれ
るタイミングが重要となるので、本考案は、スライダー
側にロック爪を設け、ハウジング側にスライダーが前進
した位置で当該ロック爪を係合する係合壁を設けて、ホ
ルダー本体の単独後退に伴い、当該ホルダー本体側の収
納姿勢が完全に整うまで、スライダーの後退を阻止する
ことにより、タイミング等がずれて、アーム部材が完全
に内方に回動しきれないうちに、ホルダー本体がスライ
ダーと一緒にハウジング内に押し込まれることを有効に
防止できる。
【0009】又、この場合に、第二考案の如く、スライ
ダー側に自重で下方に回動する受け体を枢着する構成の
下では、スライダーの後退が阻止されている間に、当該
受け体をホルダー本体の単独後退に伴って上方に持ち上
げておくことにより、受け体が上方に完全に持ち上げら
れないうち、スライダーがホルダー本体と一緒にハウジ
ング内に押し込まれることをも有効に防止できるので、
いずれにしても、タイミングのずれ等に起因して、アー
ム部材や受け体を初め、車体側の意匠面が損傷される心
配がなくなる。
ダー側に自重で下方に回動する受け体を枢着する構成の
下では、スライダーの後退が阻止されている間に、当該
受け体をホルダー本体の単独後退に伴って上方に持ち上
げておくことにより、受け体が上方に完全に持ち上げら
れないうち、スライダーがホルダー本体と一緒にハウジ
ング内に押し込まれることをも有効に防止できるので、
いずれにしても、タイミングのずれ等に起因して、アー
ム部材や受け体を初め、車体側の意匠面が損傷される心
配がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係るカップホルダーは、所謂プ
ッシュオープン機能を有してインストルメントパネル側
に傾斜して設置される自動式のもので、その基本構造
は、大別すると、インストルメントパネル側に固定され
るハウジング1と、拡開方向に弾性付勢されたアーム部
材14を有するホルダー本体11と、該ホルダー本体1
1を進退動可能に支持してホルダー本体11と一緒にハ
ウジング1内に支承されるスライダー31と、該スライ
ダー31に回動可能に枢着されてカップの底部を載置支
持する受け体51とから構成されている。
詳述すれば、該実施例に係るカップホルダーは、所謂プ
ッシュオープン機能を有してインストルメントパネル側
に傾斜して設置される自動式のもので、その基本構造
は、大別すると、インストルメントパネル側に固定され
るハウジング1と、拡開方向に弾性付勢されたアーム部
材14を有するホルダー本体11と、該ホルダー本体1
1を進退動可能に支持してホルダー本体11と一緒にハ
ウジング1内に支承されるスライダー31と、該スライ
ダー31に回動可能に枢着されてカップの底部を載置支
持する受け体51とから構成されている。
【0011】そして、ハウジング1は、図1に示す如
く、矩形箱状を呈する上枠1Aと下枠1Bの2部品から
成り、上枠1Aに対しては、その両側壁内面にホルダー
本体11とスライダー31の進退動を個々に案内するガ
イド部2・3を形成し、下枠1Bに対しては、その両側
部に一対のラック4を形成すると共に、開口部側に上記
スライダー31の前進位置を規制するストッパー壁5
と、後述するロック爪を係合する係合壁6を設け、且
つ、後端部側に後述するスライダー31のピンを係脱す
るハート形カム部材7を旋回可能に取り付けると共に、
スライダー31を常時前進方向に付勢するトーションス
プリング8を付設する構成となっている。
く、矩形箱状を呈する上枠1Aと下枠1Bの2部品から
成り、上枠1Aに対しては、その両側壁内面にホルダー
本体11とスライダー31の進退動を個々に案内するガ
イド部2・3を形成し、下枠1Bに対しては、その両側
部に一対のラック4を形成すると共に、開口部側に上記
スライダー31の前進位置を規制するストッパー壁5
と、後述するロック爪を係合する係合壁6を設け、且
つ、後端部側に後述するスライダー31のピンを係脱す
るハート形カム部材7を旋回可能に取り付けると共に、
スライダー31を常時前進方向に付勢するトーションス
プリング8を付設する構成となっている。
【0012】ホルダー本体11は、図2・図3に示す如
く、その両側部に弾性片13を有する一対の切欠孔部1
2を形成すると共に、該各切欠孔部12の後端寄り近傍
に円弧状を呈する一対のアーム部材14の基端部14a
をトーションスプリング15を介して回動可能に枢着
し、各アーム部材14の自由端部14b側を前端ガイド
孔11a内に臨ましめて、当該一対のアーム部材14を
上記トーションスプリング15のばね圧で常時拡開方向
に弾性付勢する構成となっている。尚、アーム部材14
の基端部14a側には、後述するスライダー31の押圧
壁で押圧される当接片14cが一体に形成されている。
く、その両側部に弾性片13を有する一対の切欠孔部1
2を形成すると共に、該各切欠孔部12の後端寄り近傍
に円弧状を呈する一対のアーム部材14の基端部14a
をトーションスプリング15を介して回動可能に枢着
し、各アーム部材14の自由端部14b側を前端ガイド
孔11a内に臨ましめて、当該一対のアーム部材14を
上記トーションスプリング15のばね圧で常時拡開方向
に弾性付勢する構成となっている。尚、アーム部材14
の基端部14a側には、後述するスライダー31の押圧
壁で押圧される当接片14cが一体に形成されている。
【0013】又、ホルダー本体11の下面側に対して
は、両端部に後述するスライダー31のラックと咬合す
る第一ギア17を有する第一シャフト16を回転可能に
取り付けて、該第一シャフト16にホルダー本体11を
スライダー31上で独立して前進させるトーションスプ
リング18を装着する一方、ホルダー本体11のスライ
ダー31に対する進退動を案内するガイド脚19と、後
述するロック爪の係合壁6に対する係合を解除する解除
リブ20と、下方に回動している受け体51を強制的に
上方に持ち上げる持ち上げリブ21とを形成する構成と
なっている。更に、ホルダー本体11の前端側に対して
は、図示する如く、その中央部にシフトレバーとの接触
を回避する空部22を形成すると共に、その両側部に操
作板部23を設けるものとする。
は、両端部に後述するスライダー31のラックと咬合す
る第一ギア17を有する第一シャフト16を回転可能に
取り付けて、該第一シャフト16にホルダー本体11を
スライダー31上で独立して前進させるトーションスプ
リング18を装着する一方、ホルダー本体11のスライ
ダー31に対する進退動を案内するガイド脚19と、後
述するロック爪の係合壁6に対する係合を解除する解除
リブ20と、下方に回動している受け体51を強制的に
上方に持ち上げる持ち上げリブ21とを形成する構成と
なっている。更に、ホルダー本体11の前端側に対して
は、図示する如く、その中央部にシフトレバーとの接触
を回避する空部22を形成すると共に、その両側部に操
作板部23を設けるものとする。
【0014】スライダー31は、図4・図5に示す如
く、まず、その上面中央部に対して、上記ホルダー本体
11のガイド脚19を係合するレール部32aと第一シ
ャフト16を遊嵌する長孔部32bを有するコ字形状の
ガイド部材32を固設し、当該ガイド部材32の作用
で、ホルダー本体11のスライダー31上での単独した
進退動の案内とその各移動位置を規制する構成となって
いる。そして、その前端両側部に対しては、上記一対の
アーム部材14の当接片14cを押圧して該各アーム部
材14を付勢ばね圧に抗して内方に回動させる押圧壁3
3と、後述する受け体51の嵌合部を回動可能に嵌合す
る軸部34を形成し、前端突出中央部31aの上面両側
には、上記第一ギア17を咬合する一対のラック35を
形成する構成となっている。
く、まず、その上面中央部に対して、上記ホルダー本体
11のガイド脚19を係合するレール部32aと第一シ
ャフト16を遊嵌する長孔部32bを有するコ字形状の
ガイド部材32を固設し、当該ガイド部材32の作用
で、ホルダー本体11のスライダー31上での単独した
進退動の案内とその各移動位置を規制する構成となって
いる。そして、その前端両側部に対しては、上記一対の
アーム部材14の当接片14cを押圧して該各アーム部
材14を付勢ばね圧に抗して内方に回動させる押圧壁3
3と、後述する受け体51の嵌合部を回動可能に嵌合す
る軸部34を形成し、前端突出中央部31aの上面両側
には、上記第一ギア17を咬合する一対のラック35を
形成する構成となっている。
【0015】又、スライダー31の下面側に対しては、
上記ハート形カム部材7のカム溝と係脱するピン36を
設ける一方、両端部に上記下枠1B側のラック4と咬合
する第二ギア38を有する第二シャフト37を回転可能
に取り付けて、該一方の第二ギア38をダンパー39の
制動ギア39aとも咬合させる構成となすと共に、該第
二シャフト37の略中央部に上記ハウジング1の下枠1
Bに形成された係合壁6に係合するロック爪40を回動
可能に設けて、スライダー31がハウジング1から引き
出された時点で、当該ロック爪40をトーションスプリ
ング41のばね圧で係合壁6に自動的に係合させる構成
となしている。更に、上記前端突出中央部31aに対し
ては、後述する駒部材に連結されるワイヤー42を回動
可能に取り付けるものとする。
上記ハート形カム部材7のカム溝と係脱するピン36を
設ける一方、両端部に上記下枠1B側のラック4と咬合
する第二ギア38を有する第二シャフト37を回転可能
に取り付けて、該一方の第二ギア38をダンパー39の
制動ギア39aとも咬合させる構成となすと共に、該第
二シャフト37の略中央部に上記ハウジング1の下枠1
Bに形成された係合壁6に係合するロック爪40を回動
可能に設けて、スライダー31がハウジング1から引き
出された時点で、当該ロック爪40をトーションスプリ
ング41のばね圧で係合壁6に自動的に係合させる構成
となしている。更に、上記前端突出中央部31aに対し
ては、後述する駒部材に連結されるワイヤー42を回動
可能に取り付けるものとする。
【0016】受け体51は、図6に示す如く、その後端
側中央部に上記スライダー31の前端突出中央部31a
と対応する空部52を形成すると共に、後端両側に上記
軸部34に回動可能に嵌合する断面C字状の嵌合部53
と、上記ホルダー本体11の持ち上げリブ21と当接す
る突起部54を一体に形成する一方、前端側下面に裏蓋
56と共働して一対の支持アーム57と駒部材58を移
動可能に保持する保持空間55を形成し、且つ、該保持
空間55の手前に操作板部59を設ける構成となってい
る。
側中央部に上記スライダー31の前端突出中央部31a
と対応する空部52を形成すると共に、後端両側に上記
軸部34に回動可能に嵌合する断面C字状の嵌合部53
と、上記ホルダー本体11の持ち上げリブ21と当接す
る突起部54を一体に形成する一方、前端側下面に裏蓋
56と共働して一対の支持アーム57と駒部材58を移
動可能に保持する保持空間55を形成し、且つ、該保持
空間55の手前に操作板部59を設ける構成となってい
る。
【0017】そして、上記一対の支持アーム57と駒部
材58の関係は、図示する如く、支持アーム57に対し
ては、カップの底部を載置支持する支持部57aと上記
保持空間55内にスライド可能に保持される脚部57b
とを付与して、各脚部57bの下面に傾斜状のガイドレ
ール60を形成し、他方、駒部材58に対しては、その
対向面に各ガイドレール60とスライド可能に凹凸係合
する傾斜状のガイドレール61を形成して、該駒部材5
8を保持空間55内でスライダー31の前端突出中央部
31aに設けられているワイヤー42に連結することに
より、受け体51が自重により下方に回動した時には、
図7に示す如く、上記逆傾斜状のガイドレール60・6
1のスライドから得られる駒部材58の押出作用で、一
対の支持アーム57を夫々横外方に前進移動させ、逆
に、受け体51を上方に回動させた時には、図8に示す
如く、今度は、駒部材58の引込作用で、一対の支持ア
ーム57を夫々保持空間55内に後退移動させる構成と
なっている。
材58の関係は、図示する如く、支持アーム57に対し
ては、カップの底部を載置支持する支持部57aと上記
保持空間55内にスライド可能に保持される脚部57b
とを付与して、各脚部57bの下面に傾斜状のガイドレ
ール60を形成し、他方、駒部材58に対しては、その
対向面に各ガイドレール60とスライド可能に凹凸係合
する傾斜状のガイドレール61を形成して、該駒部材5
8を保持空間55内でスライダー31の前端突出中央部
31aに設けられているワイヤー42に連結することに
より、受け体51が自重により下方に回動した時には、
図7に示す如く、上記逆傾斜状のガイドレール60・6
1のスライドから得られる駒部材58の押出作用で、一
対の支持アーム57を夫々横外方に前進移動させ、逆
に、受け体51を上方に回動させた時には、図8に示す
如く、今度は、駒部材58の引込作用で、一対の支持ア
ーム57を夫々保持空間55内に後退移動させる構成と
なっている。
【0018】依って、斯る構成のカップホルダーの使用
に際しては、上記した各部材を所定の状態に組み付け
て、インストルメントパネル(図示せず)側に傾斜して
設置した後、受け体51の操作板部59を若干ハウジン
グ1内に押し込むと、スライダー31のピン36がハー
ト形カム部材7のカム溝から外れるので、ダンパー39
の制動下で、スライダー31が、下枠1Bのラック4に
対する第二ギア38の咬合状態を得て、トーションスプ
リング8のばね圧で、下枠1Bのストッパー壁5の規制
を受けるまでハウジング1内を前進する一方、ホルダー
本体11も、スライダー31のラック35に対する第一
ギア17の咬合状態を得て、第一シャフト16に装着さ
れているトーションスプリング18のばね圧で、上記ガ
イド部材32の規制を受けるまでスライダー31上を個
々に前進することとなる。
に際しては、上記した各部材を所定の状態に組み付け
て、インストルメントパネル(図示せず)側に傾斜して
設置した後、受け体51の操作板部59を若干ハウジン
グ1内に押し込むと、スライダー31のピン36がハー
ト形カム部材7のカム溝から外れるので、ダンパー39
の制動下で、スライダー31が、下枠1Bのラック4に
対する第二ギア38の咬合状態を得て、トーションスプ
リング8のばね圧で、下枠1Bのストッパー壁5の規制
を受けるまでハウジング1内を前進する一方、ホルダー
本体11も、スライダー31のラック35に対する第一
ギア17の咬合状態を得て、第一シャフト16に装着さ
れているトーションスプリング18のばね圧で、上記ガ
イド部材32の規制を受けるまでスライダー31上を個
々に前進することとなる。
【0019】そして、ホルダー本体11に設けられてい
るアーム部材14がスライダー31の押圧壁33から開
放されると、図9に示す如く、各アーム部材14が付勢
ばね圧により外方に拡開して、対応する切欠孔部12と
でカップ保持孔を画成することとなるが、他方、ホルダ
ー本体11のスライダー31に対する前進過程で、ホル
ダー本体11側の持ち上げリブ21がスライダー31の
突起部54から離れると、受け体51が自重により下方
に自動的に回動するので、これにより、今度は、図7に
も示す如く、この受け体51の下方への回動と連動した
駒部材58の押出作用で、受け体51の保持空間55内
に保持されている一対の支持アーム57が外方に自動的
に前進して、自身の支持部57aを上記カップ保持孔の
中央部の待機位置まで十分に移動させることとなる。
尚、この時点では、図10に示す如く、スライダー31
側に設けられているロック爪40が、トーションスプリ
ング41のばね圧を受けて、ハウジング1側の係合壁6
に係合することとなるので、この状態のままでは、スラ
イダー31の後退移動は確実に阻止されている。
るアーム部材14がスライダー31の押圧壁33から開
放されると、図9に示す如く、各アーム部材14が付勢
ばね圧により外方に拡開して、対応する切欠孔部12と
でカップ保持孔を画成することとなるが、他方、ホルダ
ー本体11のスライダー31に対する前進過程で、ホル
ダー本体11側の持ち上げリブ21がスライダー31の
突起部54から離れると、受け体51が自重により下方
に自動的に回動するので、これにより、今度は、図7に
も示す如く、この受け体51の下方への回動と連動した
駒部材58の押出作用で、受け体51の保持空間55内
に保持されている一対の支持アーム57が外方に自動的
に前進して、自身の支持部57aを上記カップ保持孔の
中央部の待機位置まで十分に移動させることとなる。
尚、この時点では、図10に示す如く、スライダー31
側に設けられているロック爪40が、トーションスプリ
ング41のばね圧を受けて、ハウジング1側の係合壁6
に係合することとなるので、この状態のままでは、スラ
イダー31の後退移動は確実に阻止されている。
【0020】従って、後は、アーム部材14と切欠孔部
12とで画成された正円形状のカップ保持孔内にカップ
(図示せず)を差し入れれば、当該カップの底部が支持
アーム57の支持部57aに確実に載置支持されること
となるし、且つ、この時に、カップ保持孔の径とカップ
の径に差がある場合には、切欠孔部12側に設けられて
いる弾性片13の撓みでこの径差を効果的に吸収できる
ので、いずれにしても、カップの安定した支持状態が保
障できることとなる。しかも、本実施例の下では、先に
説明した如く、ハウジング1とホルダー本体11間にス
ライダー31を新たに介設した二段スライド方式を採用
している関係で、ホルダー本体11のハウジング1から
の十分な引き出し量を保障した上で、カップホルダー自
体の奥行きの小型化が十分に図れることとなる。
12とで画成された正円形状のカップ保持孔内にカップ
(図示せず)を差し入れれば、当該カップの底部が支持
アーム57の支持部57aに確実に載置支持されること
となるし、且つ、この時に、カップ保持孔の径とカップ
の径に差がある場合には、切欠孔部12側に設けられて
いる弾性片13の撓みでこの径差を効果的に吸収できる
ので、いずれにしても、カップの安定した支持状態が保
障できることとなる。しかも、本実施例の下では、先に
説明した如く、ハウジング1とホルダー本体11間にス
ライダー31を新たに介設した二段スライド方式を採用
している関係で、ホルダー本体11のハウジング1から
の十分な引き出し量を保障した上で、カップホルダー自
体の奥行きの小型化が十分に図れることとなる。
【0021】逆に、カップホルダーの不使用により、ホ
ルダー本体11等をハウジング1内に押し込む場合に
は、今度は、基本的には、ホルダー本体11の操作板部
23を押し込めば良い訳であるが、本実施例にあって
は、ホルダー本体11が所定距離だけ押し込まれるまで
は、ロック爪40の係合壁6に対する係合が解除されな
い構造となっているので、まずは、図11に示す如く、
ホルダー本体11のみが単独で第一シャフト16に装着
されているトーションスプリング18のばね圧に抗して
スライダー31上を後退移動することとなるが、この時
には、図12に示す如く、当該ホルダー本体11の単独
した後退移動に伴って、一対のアーム部材14の当接片
14cが、移動が阻止されているスライダー31の押圧
壁33に押圧されて、ホルダー本体11の内方側に完全
に回動することとなる。従って、少なくとも、ホルダー
本体11側は、斯るアーム部材14の内方への回動によ
り、その収納姿勢が完全に整うこととなる。
ルダー本体11等をハウジング1内に押し込む場合に
は、今度は、基本的には、ホルダー本体11の操作板部
23を押し込めば良い訳であるが、本実施例にあって
は、ホルダー本体11が所定距離だけ押し込まれるまで
は、ロック爪40の係合壁6に対する係合が解除されな
い構造となっているので、まずは、図11に示す如く、
ホルダー本体11のみが単独で第一シャフト16に装着
されているトーションスプリング18のばね圧に抗して
スライダー31上を後退移動することとなるが、この時
には、図12に示す如く、当該ホルダー本体11の単独
した後退移動に伴って、一対のアーム部材14の当接片
14cが、移動が阻止されているスライダー31の押圧
壁33に押圧されて、ホルダー本体11の内方側に完全
に回動することとなる。従って、少なくとも、ホルダー
本体11側は、斯るアーム部材14の内方への回動によ
り、その収納姿勢が完全に整うこととなる。
【0022】そして、ホルダー本体11の後退移動が更
に進むと、図13に示す如く、ホルダー本体11の下面
に形成されている持ち上げリブ21が受け体51の突起
部54に当接する一方、同解除リブ20がロック爪40
に当接して、受け体51を自動的に上方に持ち上げてホ
ルダー本体11の下面側に平行して折り畳むと同時に、
ロック爪40の係合壁6に対する係合を解除するので、
この時点で、初めて、スライダー31がホルダー本体1
1と連動してハウジング1内に押し込まれることが許容
される。しかし、上記した受け体51の持ち上げ過程で
は、この受け体51の上方への回動と連動した駒部材5
8の引込作用で、受け体51の保持空間55内に保持さ
れている一対の支持アーム57が内方に自動的に後退し
て、図8に示す如く、各自の支持部57a間の巾を狭め
て、やはり、ハウジング1内に対する収納姿勢を整えて
いるので、スライダー31がホルダー本体11と一緒に
ハウジング1内に押し込まれる時に、一対の支持アーム
57の存在が邪魔となる心配が全くない。尚、この時に
は、記述した如く、既に、ホルダー本体11のアーム部
材14もホルダー本体11の内側に完全に収まって収納
姿勢を整えているので、やはり、一対のアーム部材14
の存在が邪魔となることも決してない。
に進むと、図13に示す如く、ホルダー本体11の下面
に形成されている持ち上げリブ21が受け体51の突起
部54に当接する一方、同解除リブ20がロック爪40
に当接して、受け体51を自動的に上方に持ち上げてホ
ルダー本体11の下面側に平行して折り畳むと同時に、
ロック爪40の係合壁6に対する係合を解除するので、
この時点で、初めて、スライダー31がホルダー本体1
1と連動してハウジング1内に押し込まれることが許容
される。しかし、上記した受け体51の持ち上げ過程で
は、この受け体51の上方への回動と連動した駒部材5
8の引込作用で、受け体51の保持空間55内に保持さ
れている一対の支持アーム57が内方に自動的に後退し
て、図8に示す如く、各自の支持部57a間の巾を狭め
て、やはり、ハウジング1内に対する収納姿勢を整えて
いるので、スライダー31がホルダー本体11と一緒に
ハウジング1内に押し込まれる時に、一対の支持アーム
57の存在が邪魔となる心配が全くない。尚、この時に
は、記述した如く、既に、ホルダー本体11のアーム部
材14もホルダー本体11の内側に完全に収まって収納
姿勢を整えているので、やはり、一対のアーム部材14
の存在が邪魔となることも決してない。
【0023】従って、本実施例の下では、従来の如く、
押し込み操作時のタイミングのずれ等に起因して、アー
ム部材14・受け体51やその支持アーム57を損傷す
る心配がなくなるばかりか、インストルメントパネル側
の意匠面を損傷する心配も全くなくなるので、後は、そ
のまま、ホルダー本体11を連続して押し込めば、スラ
イダー31も一緒にハウジング1内に押し込まれて、当
該スライダー31のピン36がハート形カム部材7のカ
ム溝に係止すると、図14に示す如く、ホルダー本体1
1とスライダー31はハウジング1内に完全に没して、
その不使用状態が確実に保障されることとなる。
押し込み操作時のタイミングのずれ等に起因して、アー
ム部材14・受け体51やその支持アーム57を損傷す
る心配がなくなるばかりか、インストルメントパネル側
の意匠面を損傷する心配も全くなくなるので、後は、そ
のまま、ホルダー本体11を連続して押し込めば、スラ
イダー31も一緒にハウジング1内に押し込まれて、当
該スライダー31のピン36がハート形カム部材7のカ
ム溝に係止すると、図14に示す如く、ホルダー本体1
1とスライダー31はハウジング1内に完全に没して、
その不使用状態が確実に保障されることとなる。
【0024】尚、上記の実施例は、インストルメントパ
ネル側に傾斜して設置されるプッシュオープン機能を有
する自動式のカップホルダーを対象としたものである
が、本考案はこれに限定されるものではなく、通常の水
平引出式の自動式カップホルダーや、手動式のカップホ
ルダー等に対しても、容易に実施応用できることは言う
までもない。
ネル側に傾斜して設置されるプッシュオープン機能を有
する自動式のカップホルダーを対象としたものである
が、本考案はこれに限定されるものではなく、通常の水
平引出式の自動式カップホルダーや、手動式のカップホ
ルダー等に対しても、容易に実施応用できることは言う
までもない。
【0025】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、スライダーを介
設した二段スライド方式の採用により、ホルダー本体の
ハウジングからの十分な引き出しを保障した上で、カッ
プホルダーの奥行きに対する小型化も併せて期待できる
こととなった。しかも、この二段スライド方式の下で
は、ホルダー本体の単独した後退で、当該ホルダー本体
の収納姿勢が完全に整うまで、スライダーの後退を阻止
することにより、タイミングがずれて、アーム部材が完
全に内方に回動しきれないうちに、ホルダー本体がスラ
イダーと一緒にハウジング内に押し込まれることを防止
できると共に、スライダー側に自重で下方に回動する受
け体を枢着した場合でも、スライダーの後退が阻止され
ている間に、当該受け体をホルダー本体の単独後退で上
方に持ち上げることにより、受け体が上方に完全に持ち
上げられないうち、スライダーがホルダー本体と一緒に
ハウジング内に押し込まれることをも防止できるので、
いずれにしても、タイミングのずれ等に起因して、アー
ム部材や受け体の損傷は勿論のこと、車体側の意匠面が
損傷される心配がなくなった。
設した二段スライド方式の採用により、ホルダー本体の
ハウジングからの十分な引き出しを保障した上で、カッ
プホルダーの奥行きに対する小型化も併せて期待できる
こととなった。しかも、この二段スライド方式の下で
は、ホルダー本体の単独した後退で、当該ホルダー本体
の収納姿勢が完全に整うまで、スライダーの後退を阻止
することにより、タイミングがずれて、アーム部材が完
全に内方に回動しきれないうちに、ホルダー本体がスラ
イダーと一緒にハウジング内に押し込まれることを防止
できると共に、スライダー側に自重で下方に回動する受
け体を枢着した場合でも、スライダーの後退が阻止され
ている間に、当該受け体をホルダー本体の単独後退で上
方に持ち上げることにより、受け体が上方に完全に持ち
上げられないうち、スライダーがホルダー本体と一緒に
ハウジング内に押し込まれることをも防止できるので、
いずれにしても、タイミングのずれ等に起因して、アー
ム部材や受け体の損傷は勿論のこと、車体側の意匠面が
損傷される心配がなくなった。
【図1】本考案の実施例に係るカップホルダーのハウジ
ングを示す分解斜視図である。
ングを示す分解斜視図である。
【図2】ホルダー本体を上面側から一部分解して示す斜
視図である。
視図である。
【図3】ホルダー本体を下面側から示す斜視図である。
【図4】スライダーを上面側から一部分解して示す斜視
図である。
図である。
【図5】スライダーを下面側から一部分解して示す斜視
図である。
図である。
【図6】受け体を一部分解して示す斜視図である。
【図7】受け体を下方に回動した状態を示す要部斜視図
である。
である。
【図8】受け体を上方に回動した状態を示す要部斜視図
である。
である。
【図9】ホルダー本体がスライダー等と一緒に引き出さ
れた状態を示す平面図である。
れた状態を示す平面図である。
【図10】ホルダー本体がスライダー等と一緒に引き出さ
れた状態を示す要部縦断面図である。
れた状態を示す要部縦断面図である。
【図11】ホルダー本体が単独して後退移動した初期の状
態を示す要部縦断面図である。
態を示す要部縦断面図である。
【図12】ホルダー本体の後退移動に応じてアーム部材が
内方に回動した状態を示す平面図である。
内方に回動した状態を示す平面図である。
【図13】ホルダー本体の後退移動により、受け体が持ち
上げられ且つロック爪の係合が解除された状態を示す要
部縦断面図である。
上げられ且つロック爪の係合が解除された状態を示す要
部縦断面図である。
【図14】カップホルダーの不使用状態を示す横断面図で
ある。
ある。
1 ハウジング 6 係合壁 11 ホルダー本体 12 切欠孔部 14 アーム部材 15 トーションスプリング 20 解除リブ 21 持ち上げリブ 31 スライダー 34 軸部 40 ロック爪 41 トーションスプリング 51 受け体 53 嵌合部 54 突起部 57 支持アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 3/10 B60N 3/00 B60R 7/04 - 7/06
Claims (2)
- 【請求項1】 車体側に固定されるハウジングと、該ハ
ウジング内に支承されるホルダー本体と、カップの底部
を載置支持する受け体とを備え、ホルダー本体の両側部
にばね圧を介して拡開方向に付勢されるアーム部材を枢
着して、該アーム部材とホルダー本体の切欠孔部とでカ
ップ保持孔を画成するように構成したカップホルダーに
おいて、上記ホルダー本体をスライダー上に進退動可能
に支持して、該スライダーをホルダー本体と一緒にハウ
ジング内に進退動可能に支承する一方、スライダー側に
ロック爪を設け、ハウジング側にスライダーが前進した
位置で当該ロック爪を係合する係合壁を設けて、ホルダ
ー本体がスライダー上を単独で所定距離だけ後退して自
身の収納姿勢が整った時に、上記ロック爪の係合壁に対
する係合を解除するように構成したことを特徴とするカ
ップホルダー。 - 【請求項2】 車体側に固定されるハウジングと、該ハ
ウジング内に支承されるホルダー本体と、カップの底部
を載置支持する受け体とを備え、ホルダー本体の両側部
にばね圧を介して拡開方向に付勢されるアーム部材を枢
着して、該アーム部材とホルダー本体の切欠孔部とでカ
ップ保持孔を画成するように構成したカップホルダーに
おいて、上記ホルダー本体をスライダー上に進退動可能
に支持すると共に、該スライダーに自重で下方に回動す
る受け体を枢着して、当該スライダーをホルダー本体と
受け体と一緒にハウジング内に進退動可能に支承する一
方、スライダー側にロック爪を設け、ハウジング側にス
ライダーが前進した位置で当該ロック爪を係合する係合
壁を設けて、ホルダー本体がスライダー上を単独で所定
距離だけ後退して自身の収納姿勢が整った時に、上記ロ
ック爪の係合壁に対する係合を解除すると同時に、下方
に回動している受け体を上方に持ち上げるように構成し
たことを特徴とするカップホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059176U JP2594647Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | カップホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059176U JP2594647Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | カップホルダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723640U JPH0723640U (ja) | 1995-05-02 |
JP2594647Y2 true JP2594647Y2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=13105834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993059176U Expired - Fee Related JP2594647Y2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | カップホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594647Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108545002B (zh) * | 2018-05-24 | 2023-09-05 | 宁波帅特龙集团有限公司 | 一种两段式车辆杯托装置 |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP1993059176U patent/JP2594647Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0723640U (ja) | 1995-05-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |