JP2594184Y2 - セグメント式ゴムクローラ - Google Patents

セグメント式ゴムクローラ

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JP2594184Y2
JP2594184Y2 JP1992008455U JP845592U JP2594184Y2 JP 2594184 Y2 JP2594184 Y2 JP 2594184Y2 JP 1992008455 U JP1992008455 U JP 1992008455U JP 845592 U JP845592 U JP 845592U JP 2594184 Y2 JP2594184 Y2 JP 2594184Y2
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JP
Japan
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rubber
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type rubber
core
crawler
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JP1992008455U
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JPH0560995U (ja
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定嗣 山本
辰雄 山下
耕三 石田
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、装軌車両の走行装置に
巻装するゴムクローラに係り、特にセグメント式ゴムク
ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブルドーザ、油圧式掘削機等の建
設機械をはじめとする各種装軌車両においては、遊動輪
と起動輪との間に設けられたトラックフレームに上転輪
および下転輪を取着し、これらの各輪に鉄履帯を巻装し
て、起動輪に伝達された動力により履帯を回転させて車
両を走行させるようになっている。近年、市街地におけ
る土木工事の増大に伴い、装軌式建設機械の走行による
舗装路面損傷を防止するとともに、足回りの騒音・振動
低減対策としてゴムクローラが用いられている。前記ゴ
ムクローラには、一定間隔に配設された芯金と、ゴムベ
ルトの強度を維持するためにゴムベルトの長手方向に沿
って配設された多数の芯線とを埋設し、これらの芯金が
起動輪、遊動輪および上下転輪と接触する部分以外をゴ
ムで被覆して、金属部分が直接舗装路面に接触すること
を防止している。
【0003】上記ゴムクローラが無端状に一体成型され
ていると、装軌車両に巻装する場合に遊動輪の位置をず
らしてゴムクローラを遊動輪と起動輪にはめ込んだ上、
再度遊動輪をずらしてゴムクローラの張りを調整しなけ
ればならず、巻装に時間がかかる。また、ゴムクローラ
に部分的なき裂、欠損が発生したり、部分的に摩耗した
場合においても、ゴムクローラ全体を交換しなければな
らないので、極めて不経済である。この対策として、ゴ
ムクローラを複数個に分割してセグメント式ゴムクロー
ラとし、各セグメント式ゴムクローラを連結して巻装す
る方法が採用されている。
【0004】図3はセグメント式ゴムクローラの一例を
示す断面図で、ゴムベルト1aの両端にそれぞれ段差部
1b,1cが設けられ、ゴムベルト1aの端部にそれぞ
れ内側芯金2、外側芯金3が埋設されている。ここで内
側芯金とは、セグメント式ゴムクローラの端末部を互い
に連結して無端のゴムクローラとしたとき、内側となる
部分に埋設された芯金のことであり、外側芯金とは接地
面側となる部分に埋設された芯金を指す。また、前記内
側芯金2、外側芯金3の左右翼部とゴムベルト1aに
は、それぞれ連結ボルト穴2a,3aが穿設され、芯線
6は前記内側芯金2および通常の芯金7の下側と、外側
芯金3の上側に位置するように、かつ前記連結ボルト穴
2a,3aの部分を迂回してゴムベルト1aの長手方向
に沿って埋設されている。なお、7aは転輪転動面とな
る突起部である。
【0005】セグメント式ゴムクローラは一般に、ゴム
ベルトの段差部を互いに重ね合わせた上、連結ボルトを
用いて内側芯金と外側芯金とを締結し、前記連結ボルト
の締め付け時の軸力に応じて発生するゴムベルト合わせ
面の摩擦力および内側、外側芯金とゴムベルトとの接着
面のせん断力によって、ゴム合わせ面のずれや芯線の抜
け出しを防止している。
【0006】
【考案が解決しょうとする課題】装軌車両の走行に伴っ
て、ゴムクローラには引張荷重、左右方向荷重、ねじり
荷重等が繰り返し作用するが、芯線に大きな張力が加え
られた場合、前記ゴムベルトの摩擦力が張力に負けて、
芯線端部が抜け出すとともに合わせ面のずれが発生し、
張力を取り除いた後も図4に示すようにずれ1,1
が残留して、ゴムクローラが伸びてしまう。このため、
装軌車両の走行中にゴムクローラが遊動輪あるいは起動
輪から外れるという不具合が発生する。ゴムクローラが
車体から外れた場合、ゴムクローラや車体および路面の
損傷など大きな被害をもたらす。そこで本考案は上記従
来の問題点に着目し、隣り合うセグメント式ゴムベルト
同士の合わせ面に、ゴム層に食い込む板材を挿入して挟
着することにより、ゴムベルト同士の合わせ面の摩擦力
不足によって生じるゴムクローラの伸びを防止して耐久
性を向上することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案に係るセグメント式ゴムクローラの第1考案
は、ゴムベルトの長手方向に一定間隔で並列に配置した
芯金と、ゴムベルトの長手方向に沿って配置した芯線と
を埋設してなり、装軌車両の走行装置に巻装する無端の
ゴムクローラを構成する複数個のセグメント式ゴムクロ
ーラにおいて、セグメント式ゴムベルトを連結して無限
軌道帯を構成し、かつ、隣り合うセグメント式ゴムベル
ト同士の合わせ面に、ゴム層に食い込む板材を挿入して
挟着した構成としたものである。 第2考案は、第1考案
の構成において、前記板材は、粒状体、または凹凸状の
高摩擦部材からなる構成としたものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、隣り合うセグメント式ゴム
ベルト同士の合わせ面に、ゴム層に食い込む板材を挿入
して挟着したので、セグメント式ゴムクローラを連結す
る際、ゴムベルトの合わせ面の摩擦力が増大し、連結ボ
ルトを規定の締め付けトルクで締結することによって、
連結部の摩擦力は芯線に加わる最大張力すなわち芯線が
抜け出す張力よりも大きくなる。このため、装軌車両の
走行中にゴムクローラに大きな張力荷重が作用した場合
でも、芯線の抜け出しを防止することができ、セグメン
ト式ゴムクローラの連結部の伸びは発生しなくなる。
【0009】
【実施例】以下に本考案に係るセグメント式ゴムクロー
ラの実施例について、図面を参照して説明する。図1は
セグメント式ゴムクローラの連結部分の断面図である。
セグメント式ゴムクローラ1,1の端末部を重ね合わせ
ることによって、一側のセグメント式ゴムクローラ1の
ゴムベルト1a端末部に埋設された内側芯金2と、他側
のセグメント式ゴムクローラ1のゴムベルト1a端末部
に埋設された外側芯金3とがゴム部分を介して重なり合
っている。前記セグメント式ゴムクローラ1,1の合わ
せ面に高摩擦部材4が挟着され、外側芯金3から内側芯
金2に挿通した連結ボルト5によって前記合わせ面が締
結されている。前記高摩擦部材4は、たとえば粒状体、
または凹凸を備えた板材からなり、互いに重なり合うゴ
ムベルトのゴム層に食い込んで合わせ面の摩擦力を増大
させる。
【0010】図2は、セグメント式ゴムクローラの連結
部合わせ面に前記高摩擦部材を挟着することによって、
芯線抜け規制力が芯線に加わる最大張力すなわち芯線抜
け出し力よりも大きくなる状態を示す説明図である。同
図において、横軸は連結ボルトの軸力f、縦軸は芯線抜
けの規制力Fを示す。図1に示す内側芯金2の下面とゴ
ムベルト1aとの接着面および外側芯金3の上面とゴム
ベルト1aとの接着面による芯線抜け規制力Fa は、連
結ボルトの軸力増加に伴って図2に鎖線で示した通り増
大する。またゴムベルト1a,1aの合わせ面の芯線抜
け規制力Fb は、連結ボルトの軸力増加に伴って図2に
点線で示した通り増大する。また、その規制力は、摩擦
力を増大させる高摩擦部材4を狭着する事によって、芯
金2,3とゴムベルト1aとの接着による芯線抜け規制
力Faとほぼ同等となる。前記芯金2,3は、本出願人
による実願平3−90966,実願平3−90967の
ように互いに固着されているため、芯線6の抜け規制力
は、前記Fa とFb とを合計した図2に実線で示したF
c となり、連結ボルトの規定軸力fs に近づくにつれ
て、芯線に加わる最大張力Fx より大きくなる。すなわ
ち図2の斜線部分であり、ゴムベルト合わせ面に高摩擦
部材を挟着し、連結ボルトを規定軸力で締結することに
より、芯線の抜け出しやゴムベルト合わせ面のずれを防
止することができる。
【0011】
【考案の効果】本願考案によれば、隣り合うセグメント
式ゴムベルト同士の合わせ面に、ゴム層に食い込む板材
を挿入して挟着して、セグメント式ゴムクローラの連結
ボルトを規定軸力で締め付けることにより、従来から問
題となっていた芯線の抜け出しやゴムベルト合わせ面の
ずれが発生しなくなり、ゴムクローラのたるみによる起
動輪、遊動輪からの外れを未然に防止することができ
る。また、ゴムクローラの連結部の伸びによる芯金と起
動輪との噛み合いずれが起こらなくなり、芯金の異常摩
耗発生を防止することが可能となる。このように、板材
を挟着するという極めて簡単な操作で一体式ゴムクロー
ラと同等の機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セグメント式ゴムクローラの連結部分の断面図
である。
【図2】ゴムクローラの芯線抜け規制力と連結ボルトの
軸力との関係を示す図である。
【図3】セグメント式ゴムクローラの両端部分の断面図
である。
【図4】残留したずれを示した模式図である。
【符号の説明】
1 セグメント式ゴムクローラ 1a ゴムベルト 2 内側芯金 3 外側芯金 4 高摩擦部材 6 芯線 7 芯金 l1 , 2 芯線のずれ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−108985(JP,U) 実開 昭64−14582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/24

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムベルトの長手方向に一定間隔で並列
    に配置した芯金と、ゴムベルトの長手方向に沿って配置
    した芯線とを埋設してなり、装軌車両の走行装置に巻装
    する無端のゴムクローラを構成する複数個のセグメント
    式ゴムクローラにおいて、セグメント式ゴムベルト(1
    a,1a)を連結して無限軌道帯を構成し、かつ、隣り
    合うセグメント式ゴムベルト(1a,1a)同士の合わ
    せ面に、ゴム層に食い込む板材4を挿入して挟着した
    とを特徴とするセグメント式ゴムクローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセグメント式ゴムクロー
    ラにおいて、前記板材(4)は、粒状体、または凹凸状
    の高摩擦部材からなることを特徴とするセグメント式ゴ
    ムクローラ。
JP1992008455U 1992-01-29 1992-01-29 セグメント式ゴムクローラ Expired - Lifetime JP2594184Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0560995U JPH0560995U (ja) 1993-08-10
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ID=11693607

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936547Y2 (ja) * 1980-01-24 1984-10-08 株式会社ブリヂストン 無限軌道帯構成ユニット
JPS6414582U (ja) * 1987-07-17 1989-01-25

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JPH0560995U (ja) 1993-08-10

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