JP2594089Y2 - ディスクブレーキパッド戻しばね取付け構造 - Google Patents
ディスクブレーキパッド戻しばね取付け構造Info
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- JP2594089Y2 JP2594089Y2 JP1993072016U JP7201693U JP2594089Y2 JP 2594089 Y2 JP2594089 Y2 JP 2594089Y2 JP 1993072016 U JP1993072016 U JP 1993072016U JP 7201693 U JP7201693 U JP 7201693U JP 2594089 Y2 JP2594089 Y2 JP 2594089Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はディスクブレーキパッド
戻しばね取付け構造に係り、特にパッドへの戻しばねの
取付け構造の改良に関する。
戻しばね取付け構造に係り、特にパッドへの戻しばねの
取付け構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキでは液圧シリンダの操
作によりインナパッドとアウタパッドとをディスクロー
タの表裏面に押し付け圧接して制動作用を行わせる。そ
して制動操作を解除したときには、パッドの引き摺り現
象を防止するため、パッドをディスクロータから離反さ
せて両者の間に所定のクリアランスを形成させる必要が
ある。
作によりインナパッドとアウタパッドとをディスクロー
タの表裏面に押し付け圧接して制動作用を行わせる。そ
して制動操作を解除したときには、パッドの引き摺り現
象を防止するため、パッドをディスクロータから離反さ
せて両者の間に所定のクリアランスを形成させる必要が
ある。
【0003】従来、摩擦パッドを非制動位置に戻すため
に、実開平1−144535号あるいは同5−1467
5号公報に示されているように、M字あるいはV字状に
ばね線材を折曲げ加工した戻しばねをロータを跨ぐよう
に配置し、ばね両端の各々を一対のパッドに係合するよ
うにしている。制動時には一対のパッドが相互に近接す
る方向に移動するために戻しばねに付勢力が蓄えられ、
制動解除したときにこの蓄積された付勢力によって一対
の摩擦パッドの間隔を押し開くように作動させる構造の
ものが一般的に用いられている。このようなパッド戻し
ばねと摩擦パッドの係合構造は、従来からパッドの特に
裏金部分に係合穴を穿設し、これにばね係止端を差込ん
で連結係合させるものとなっており、前者の実開平1−
144535号に開示されている例では、裏金の表面か
ら裏面に貫通する穴に差込み係合させる構造としてい
る。また、後者の実開平5−14675号公報に開示さ
れている例では、裏金の外端部にパッド面に沿うような
方向に垂直穴を形成し、これにばね係止端を差込むよう
な構造としている。
に、実開平1−144535号あるいは同5−1467
5号公報に示されているように、M字あるいはV字状に
ばね線材を折曲げ加工した戻しばねをロータを跨ぐよう
に配置し、ばね両端の各々を一対のパッドに係合するよ
うにしている。制動時には一対のパッドが相互に近接す
る方向に移動するために戻しばねに付勢力が蓄えられ、
制動解除したときにこの蓄積された付勢力によって一対
の摩擦パッドの間隔を押し開くように作動させる構造の
ものが一般的に用いられている。このようなパッド戻し
ばねと摩擦パッドの係合構造は、従来からパッドの特に
裏金部分に係合穴を穿設し、これにばね係止端を差込ん
で連結係合させるものとなっており、前者の実開平1−
144535号に開示されている例では、裏金の表面か
ら裏面に貫通する穴に差込み係合させる構造としてい
る。また、後者の実開平5−14675号公報に開示さ
れている例では、裏金の外端部にパッド面に沿うような
方向に垂直穴を形成し、これにばね係止端を差込むよう
な構造としている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディスクブレーキパッド戻しばね取付け構造では、摩擦
パッドの裏金に対する穴加工を必要としており、裏金に
ドリルにより穴加工することは製造工程数を増すこと、
および穴の径が小さいためドリル寿命が短いことなどの
問題があった。
ディスクブレーキパッド戻しばね取付け構造では、摩擦
パッドの裏金に対する穴加工を必要としており、裏金に
ドリルにより穴加工することは製造工程数を増すこと、
および穴の径が小さいためドリル寿命が短いことなどの
問題があった。
【0005】本考案は、上記従来の問題点に着目し、パ
ッド戻しばねをパッドに係合させるためのドリル加工を
不要としつつ、簡単な構造で確実に戻しばねとパッドの
連結係合を図ることができるディスクブレーキパッド戻
しばね取付け構造を提供することを目的としている。
ッド戻しばねをパッドに係合させるためのドリル加工を
不要としつつ、簡単な構造で確実に戻しばねとパッドの
連結係合を図ることができるディスクブレーキパッド戻
しばね取付け構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係るディスクブレーキパッド戻しばね取付
け構造は、ロータを挟着する一対のパッドを拡開方向に
付勢するパッド戻しばねを前記パッドに取付ける構造に
おいて、パッドは裏金と、その表面に取り付けられた摩
擦材とを備え、裏金の外縁部にその表面から裏面に亙る
溝を形成してこれにパッド戻しばねのロータ軸方向に延
びる係止端を係合させ、パッド裏面に装着されるシムの
係止爪により前記溝を覆う構成とした。この場合におい
て、前記パッド戻しばねの前記係止端をシムに貫通させ
るようシムに貫通穴を形成するようにできる。
に、本考案に係るディスクブレーキパッド戻しばね取付
け構造は、ロータを挟着する一対のパッドを拡開方向に
付勢するパッド戻しばねを前記パッドに取付ける構造に
おいて、パッドは裏金と、その表面に取り付けられた摩
擦材とを備え、裏金の外縁部にその表面から裏面に亙る
溝を形成してこれにパッド戻しばねのロータ軸方向に延
びる係止端を係合させ、パッド裏面に装着されるシムの
係止爪により前記溝を覆う構成とした。この場合におい
て、前記パッド戻しばねの前記係止端をシムに貫通させ
るようシムに貫通穴を形成するようにできる。
【0007】
【作用】上記第1の構成によれば、戻しばねの係止端は
パッド外周縁に形成した溝に入れ、これをシム爪によっ
て覆う構造であるため、パッドに対するドリル加工を無
くしても確実な係合保持を行わせることができる。ばね
係止端を受入れる溝は裏金に形成するのが一般的である
が、これはプレス加工で実現できるため、別途に穴加工
工程を設ける必要が無くなって工程数を削減できる。こ
の場合、シムに貫通穴を形成してばね係止端を貫通させ
ることにより、戻しばねの掛かり量を増すことができる
ので、不測の係合離脱をも防止できるものとなる。
パッド外周縁に形成した溝に入れ、これをシム爪によっ
て覆う構造であるため、パッドに対するドリル加工を無
くしても確実な係合保持を行わせることができる。ばね
係止端を受入れる溝は裏金に形成するのが一般的である
が、これはプレス加工で実現できるため、別途に穴加工
工程を設ける必要が無くなって工程数を削減できる。こ
の場合、シムに貫通穴を形成してばね係止端を貫通させ
ることにより、戻しばねの掛かり量を増すことができる
ので、不測の係合離脱をも防止できるものとなる。
【0008】
【実施例】以下に、本考案に係るディスクブレーキパッ
ド戻しばね取付け構造の具体的実施例を図面を参照して
詳細に説明する。
ド戻しばね取付け構造の具体的実施例を図面を参照して
詳細に説明する。
【0009】図1は実施例に係るパッド戻しばね取付け
構造を示す分解斜視図であり、図2はパッド内面側の正
面図および断面図を示している。これらの図に示すよう
に、ディスクブレーキを構成している一対の摩擦パッド
10は図示していないディスクロータを圧接可能にホル
ダ等の装着され、キャリパによって相互に近接する方向
に駆動される。各摩擦パッド10は裏金12と摩擦部材
14を一体化した構造とされているが、この例では、摩
擦パッド10の裏面側にブレーキ鳴き防止のためのシム
16を取付けるようにしている。シム16には裏金12
に一体的に取付けるための爪18が設けられ、この爪1
8を受入れるために裏金12の外周面部分に爪溝20を
設けている。シム爪18および爪溝20は裏金12の周
縁の4ヵ所にそれぞれ設けられて取付けるものとなって
いる。
構造を示す分解斜視図であり、図2はパッド内面側の正
面図および断面図を示している。これらの図に示すよう
に、ディスクブレーキを構成している一対の摩擦パッド
10は図示していないディスクロータを圧接可能にホル
ダ等の装着され、キャリパによって相互に近接する方向
に駆動される。各摩擦パッド10は裏金12と摩擦部材
14を一体化した構造とされているが、この例では、摩
擦パッド10の裏面側にブレーキ鳴き防止のためのシム
16を取付けるようにしている。シム16には裏金12
に一体的に取付けるための爪18が設けられ、この爪1
8を受入れるために裏金12の外周面部分に爪溝20を
設けている。シム爪18および爪溝20は裏金12の周
縁の4ヵ所にそれぞれ設けられて取付けるものとなって
いる。
【0010】このような構成において、一対の摩擦パッ
ド10を非制動時に互いに離反させる方向に付勢する戻
しばね22が設けられている。この戻しばね22は、図
示のように、V字形状に屈曲形成されて中央屈曲部分が
一対の摩擦パッド10の間、すなわち図示しないロータ
の外周部分に位置するように設定配置されており、両端
部を各摩擦パッド10に対して係合させるものとしてい
る。戻しばね22は中央屈曲部分から拡開されて裏金1
2の内面に沿うように延長されるが、延長端には裏金1
2の肉厚方向に向けて折り返された係止端24が形成さ
れている。そして、このばね係止端24を摩擦パッド1
0に対して係合させるのである。
ド10を非制動時に互いに離反させる方向に付勢する戻
しばね22が設けられている。この戻しばね22は、図
示のように、V字形状に屈曲形成されて中央屈曲部分が
一対の摩擦パッド10の間、すなわち図示しないロータ
の外周部分に位置するように設定配置されており、両端
部を各摩擦パッド10に対して係合させるものとしてい
る。戻しばね22は中央屈曲部分から拡開されて裏金1
2の内面に沿うように延長されるが、延長端には裏金1
2の肉厚方向に向けて折り返された係止端24が形成さ
れている。そして、このばね係止端24を摩擦パッド1
0に対して係合させるのである。
【0011】ばね係止端24を摩擦パッド10に係合さ
せるため、裏金12における前記爪溝20の底部中央に
は溝26を形成している。これは戻しばね22のばね線
材を受入れ可能な半円溝として形成され、前記ばね係止
端24を収納保持させるようになっている。そして、裏
金12の裏面に取付けられる前記シム16の爪18が爪
溝20に対して係合した状態で溝26の開口を覆い、ば
ね係止端24が溝26から抜け出ることを阻止してい
る。
せるため、裏金12における前記爪溝20の底部中央に
は溝26を形成している。これは戻しばね22のばね線
材を受入れ可能な半円溝として形成され、前記ばね係止
端24を収納保持させるようになっている。そして、裏
金12の裏面に取付けられる前記シム16の爪18が爪
溝20に対して係合した状態で溝26の開口を覆い、ば
ね係止端24が溝26から抜け出ることを阻止してい
る。
【0012】なお、この例では前記ばね係止端24の長
さは裏金12の肉厚より長く形成され、溝26への装着
状態で裏金背面から突出させている。シム16には、図
1および図2(2)に示しているように、ばね係止端2
4に対応して貫通穴28が穿設され、ばね係止端24を
挿入してこれが定位置に常に保持されるようにしてい
る。もちろん、図2(3)に示すように、ばね係止端2
4の先端が裏金12の裏面から突出しないように構成す
ることも可能である。
さは裏金12の肉厚より長く形成され、溝26への装着
状態で裏金背面から突出させている。シム16には、図
1および図2(2)に示しているように、ばね係止端2
4に対応して貫通穴28が穿設され、ばね係止端24を
挿入してこれが定位置に常に保持されるようにしてい
る。もちろん、図2(3)に示すように、ばね係止端2
4の先端が裏金12の裏面から突出しないように構成す
ることも可能である。
【0013】このような実施例によれば、パッド戻しば
ね22の端部に設けられた係止端24が裏金12を内面
から裏面に向けて貫通するように折曲げ形成しておき、
裏金12には溝26を形成してこれにばね係止端24を
装着し、開口はシム爪18によって覆われて抜け止めが
図られる。これによって、裏金12には戻しばね22の
係合保持のためのドリル加工が不要となり、単にプレス
成形によって溝26を設けるように裏金12を成形すれ
ばよい。戻しばね22の取付けも係止端24を溝26に
装着し、シム16を爪18を介して定位置に取付けるこ
とで同時に戻しばね22の装着作業も終了することとな
る。したがって、パッド10の製造工程が非常に簡便に
なるだけでなく、戻しばね22の組み付け作業も簡易化
され、製造効率を向上させることができる。特に、戻し
ばね22の係止端24をシム16に設けた貫通穴28に
挿通させる構造とすれば、シム16が裏金12の裏面で
摺動移動することが同時に防止され、いわゆるブレーキ
の鳴き現象も改善することができる利点が得られる。
ね22の端部に設けられた係止端24が裏金12を内面
から裏面に向けて貫通するように折曲げ形成しておき、
裏金12には溝26を形成してこれにばね係止端24を
装着し、開口はシム爪18によって覆われて抜け止めが
図られる。これによって、裏金12には戻しばね22の
係合保持のためのドリル加工が不要となり、単にプレス
成形によって溝26を設けるように裏金12を成形すれ
ばよい。戻しばね22の取付けも係止端24を溝26に
装着し、シム16を爪18を介して定位置に取付けるこ
とで同時に戻しばね22の装着作業も終了することとな
る。したがって、パッド10の製造工程が非常に簡便に
なるだけでなく、戻しばね22の組み付け作業も簡易化
され、製造効率を向上させることができる。特に、戻し
ばね22の係止端24をシム16に設けた貫通穴28に
挿通させる構造とすれば、シム16が裏金12の裏面で
摺動移動することが同時に防止され、いわゆるブレーキ
の鳴き現象も改善することができる利点が得られる。
【0014】次に、図3には他の実施例を示す。図3
(1)は裏金12の爪溝20内に溝26を形成するので
はなく、直接裏金12の外周縁に溝26を形成するよう
にし、この独立した溝26に対して、シム16の爪18
とは無関係に戻しばね22の係止端24を係合させるよ
うにしている。そして、係止端24をシム16に形成し
た貫通穴28に挿入させることにより溝26からばね係
止端24が抜けることを防止させている。このような構
成によっても戻しばね22と摩擦パッド10とを連結さ
せることができる。なお、この実施例では、シム16は
爪溝20によることなく、爪18を裏金12の外周面部
分に単に係合させて保持するものとしている。
(1)は裏金12の爪溝20内に溝26を形成するので
はなく、直接裏金12の外周縁に溝26を形成するよう
にし、この独立した溝26に対して、シム16の爪18
とは無関係に戻しばね22の係止端24を係合させるよ
うにしている。そして、係止端24をシム16に形成し
た貫通穴28に挿入させることにより溝26からばね係
止端24が抜けることを防止させている。このような構
成によっても戻しばね22と摩擦パッド10とを連結さ
せることができる。なお、この実施例では、シム16は
爪溝20によることなく、爪18を裏金12の外周面部
分に単に係合させて保持するものとしている。
【0015】図3(2)は更に他の実施例を示してお
り、これは上記の場合と同様に、直接裏金12の外周縁
に溝26を形成するようにし、この独立した溝26に対
して戻しばね22の係止端24を係合させとともに、シ
ム爪18が溝26の開口部分を覆うように配置させた例
を示している。係止端24は裏金12の肉厚寸法以下と
しておき、抜け止めをシム爪18によって行うものであ
る。
り、これは上記の場合と同様に、直接裏金12の外周縁
に溝26を形成するようにし、この独立した溝26に対
して戻しばね22の係止端24を係合させとともに、シ
ム爪18が溝26の開口部分を覆うように配置させた例
を示している。係止端24は裏金12の肉厚寸法以下と
しておき、抜け止めをシム爪18によって行うものであ
る。
【0016】これらの図3に示した実施例においても、
パッド10にドリル加工を施すことなく溝26をプレス
成形によって加工しておき、戻しばね22をこの溝26
を利用して取付けることができる。抜け止めはシム16
に設けた貫通穴28若しくは爪18によって行われ、溝
26とシム16の爪18若しくは貫通穴28との相互作
用で確実な抜け止めを図るので、パッド10に対する加
工工程の削減と組立て作業の効率化を同時に達成するこ
とができる。
パッド10にドリル加工を施すことなく溝26をプレス
成形によって加工しておき、戻しばね22をこの溝26
を利用して取付けることができる。抜け止めはシム16
に設けた貫通穴28若しくは爪18によって行われ、溝
26とシム16の爪18若しくは貫通穴28との相互作
用で確実な抜け止めを図るので、パッド10に対する加
工工程の削減と組立て作業の効率化を同時に達成するこ
とができる。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
特に、パッドは裏金と、その表面に取り付けられた摩擦
材とを備え、裏金の外縁部にその表面から裏面に亙る溝
を形成してこれにパッド戻しばねのロータ軸方向に延び
る係止端を係合させ、パッド裏面に装着されるシムの係
止爪により前記溝を覆って前記パッド戻しばねの前記係
止端の抜け止めを図り、また、シムに穿設した貫通穴へ
ばね係止端を挿入させて抜け止めを図るようにしている
ため、パッドへのドリル加工を必要とせずに確実にパッ
ドへの戻しばねの連結が実現できる。したがって、パッ
ド加工工数を削減し、戻しばねの組み付け作業も簡易化
できるものとなる。特に、パッドにシム保持用の爪溝に
溝を形成し、これにばね係止端を取付け、シム爪でカバ
ーする構造とすれば、シム爪が溝から外れることがない
ので、より確実な戻しばねの取付け構造となる。
特に、パッドは裏金と、その表面に取り付けられた摩擦
材とを備え、裏金の外縁部にその表面から裏面に亙る溝
を形成してこれにパッド戻しばねのロータ軸方向に延び
る係止端を係合させ、パッド裏面に装着されるシムの係
止爪により前記溝を覆って前記パッド戻しばねの前記係
止端の抜け止めを図り、また、シムに穿設した貫通穴へ
ばね係止端を挿入させて抜け止めを図るようにしている
ため、パッドへのドリル加工を必要とせずに確実にパッ
ドへの戻しばねの連結が実現できる。したがって、パッ
ド加工工数を削減し、戻しばねの組み付け作業も簡易化
できるものとなる。特に、パッドにシム保持用の爪溝に
溝を形成し、これにばね係止端を取付け、シム爪でカバ
ーする構造とすれば、シム爪が溝から外れることがない
ので、より確実な戻しばねの取付け構造となる。
【図1】実施例に係るディスクブレーキパッド戻しばね
取付け構造の分解斜視図である。
取付け構造の分解斜視図である。
【図2】同ディスクブレーキパッド戻しばね取付け構造
のパッド内面側から見た部分正面図および断面図であ
る。
のパッド内面側から見た部分正面図および断面図であ
る。
【図3】他の実施例に係る部分正面図である。
10 摩擦パッド 12 裏金 14 摩擦部材 16 シム 18 シム爪 20 爪溝 22 パッド戻しばね 24 ばね係止端 26 溝 28 貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 55/22 - 55/224 F16D 65/02 - 67/06
Claims (2)
- 【請求項1】 ロータを挟着する一対のパッドを拡開方
向に付勢するパッド戻しばねを前記パッドに取付ける構
造において、パッドは裏金と、その表面に取り付けられ
た摩擦材とを備え、裏金の外縁部にその表面から裏面に
亙る溝を形成してこれにパッド戻しばねのロータ軸方向
に延びる係止端を係合させ、パッド裏面に装着されるシ
ムの係止爪により前記溝を覆ったことを特徴とするディ
スクブレーキパッド戻しばね取付け構造。 - 【請求項2】 前記シムに貫通穴を形成し、貫通穴にパ
ッド戻しばねの前記係止端を挿入したことを特徴とする
請求項1に記載のディスクブレーキパッド戻しばね取付
け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072016U JP2594089Y2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | ディスクブレーキパッド戻しばね取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072016U JP2594089Y2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | ディスクブレーキパッド戻しばね取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0735832U JPH0735832U (ja) | 1995-07-04 |
JP2594089Y2 true JP2594089Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=13477199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993072016U Expired - Fee Related JP2594089Y2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | ディスクブレーキパッド戻しばね取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594089Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP1993072016U patent/JP2594089Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0735832U (ja) | 1995-07-04 |
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Legal Events
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