JP2593969B2 - 編 地 - Google Patents

編 地

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JP2593969B2
JP2593969B2 JP3039585A JP3958591A JP2593969B2 JP 2593969 B2 JP2593969 B2 JP 2593969B2 JP 3039585 A JP3039585 A JP 3039585A JP 3958591 A JP3958591 A JP 3958591A JP 2593969 B2 JP2593969 B2 JP 2593969B2
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JP
Japan
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knitted fabric
warp
yarn
weft
raschel
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稔 前川
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木・建築用に使用す
る格子状繊維シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、土木・建築用格子状繊維シートと
して、鎖編み経糸に緯糸を挿入して製編した経緯糸挿入
ラッシェル編地、三軸織物、四軸織物、からみ織物な
ど、更にそれらの製編織布に樹脂加工を施した格子状シ
ートが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の土木・建築用格
子状繊維シートとしては、経緯糸挿入ラッシェル編地が
広く使用され、その経緯糸挿入ラッシェル編地には鎖編
み経糸に緯糸を挿入した格子状本編地と、多数本の鎖編
み経糸からなり、その鎖編み経糸間相互をからみ糸で拘
束した耳部とからなるものがある。しかし、その場合、
耳部は密に製編された部分となり、得られた編地は耳部
が硬く耳巻きが発生したり、耳の巻き崩れが発生する。
更に、格子状繊維シートに樹脂加工を施すと一層耳部が
硬くなり、耳巻き性や巻き崩れが顕著になる。
【0004】本発明の目的は、土木・建築用に使用する
格子状繊維シートであって、耳部分の巻き込み、巻き崩
れの発生しない、かつ加工時の形態安定性に優れた編地
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、本編地とその
両端に設けられた耳部とからなる編地において、該耳部
編み組織がラッシェル編地からなり、かつ外側から経糸
相互間をからみ糸で拘束した外側組織、経糸相互間を拘
束しない中間組織、そして本編地との境界部分の経糸相
互間を拘束した内側組織とした編地である。
【0006】本発明で使用する繊維は、例えば、ポリビ
ニルアルコール系繊維、メタ系およびパラ系のアラミド
繊維、ポリアミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポ
リエステル繊維、アクリル系繊維、炭素繊維、フッ素系
繊維、ポリオレフイン繊維などから選ばれた繊維であ
り、好ましくは切断強度7g/デニール以上の繊維であ
る。また、製編にはマルチフイラメント糸または紡績糸
が使用されるが、好ましくは総繊度1,000〜100,
000デニールのマルチフイラメント糸を用いて製編す
る。
【0007】 本発明のラッシェル編地としては、経緯
糸挿入ラッシェル編が通常用いられる。そして、耳部
組織は30〜100本の経糸からなるのが通常である。
その編み組織は図2の模式図に示したように、編地の外
側から5〜15本部分の経糸(L1)間相互はからみ糸
(L2)で拘束した外側組織(A)、続く中間はからみ
糸間相互で拘束しない23〜80本の経糸中間組織
(B)、そして耳部と本編地組織(D)との境界部分の
2〜5本の経糸(L1)間相互はからみ糸(L2)で拘束
した内側組織(C)として編み立てて経緯糸挿入ラッシ
ェル編地とすることが好ましい。そして、経糸間相互の
拘束数を上記の範囲より少なくすると、編地の後加工時
に、例えば、テンタークリップで挟んだ場合や、樹脂加
工時などに編地の形態変化を生じたり、編み糸が抜けた
りする場合がある。一方、経糸間相互の拘束数を増加さ
せると、巻き崩れや耳巻きが発生して良好な形態で巻き
取ることができない場合がある。用いられるからみ糸は
総繊度50〜500デニールのマルチフィラメント糸が
好ましい。本編地部分は通常目開きが3〜120mmの経
緯糸挿入ラッシェル編みである。
【0008】
【作用】本発明は、ラッシェル編地を製編するに際し
て、耳部編み組織を経糸(L1)間相互をからみ糸
(L2)で拘束した外側組織(A)、経糸間相互を拘束
しない中間組織(B)、そして耳部と本編地組織(D)
との境界部分の経糸(L1)間相互をからみ糸(L2)で
拘束した内側組織(C)とした構成で編み立てたこと
で、編地の巻き崩れおよび耳巻きの発生がなく、形態の
安定なラッシェル編地が得られる。
【0009】
【実施例】次に、本発明を図面および実施例で説明す
る。なお、実施例中の部および%は断りのない限り重量
に関するものである。
【0010】図1は本発明の経緯糸挿入ラッシェル編地
の模式図で、経緯糸挿入ラッシェル編地1は耳部2およ
び本編地3からなり、4は経挿入糸、5は緯挿入糸であ
る。図2は本発明の経緯糸挿入ラッシェル編地の耳部編
み組織の一例の説明図で、耳部編み組織は鎖編み経糸間
相互を拘束した外側組織Aと、鎖編み経糸間相互を拘束
しない中間組織Bと、鎖編み経糸間相互を拘束した内側
組織Cからなり、L1は経糸、L2はからみ糸である。ま
た、Dは経緯糸挿入ラッシェル本編地で、4は経挿入
糸、5は緯挿入糸である。
【0011】実施例1 切断強度24.5g/dr、伸度3.5%の全芳香族ポリエ
ステル繊維〔商品名ベクトラン(クラレ製品)〕を用
い、経糸に1000dr/200fil/2のマルチフイラ
メント糸の80T/mS仮撚糸を、よこ挿入糸に100
0dr/200fil/2のマルチフイラメント糸の80T
/mS仮撚糸を3本合撚して用い、更に経糸間相互のか
らみ糸に250dr/48filのポリエステルマルチフイ
ラメント糸を用い、経緯糸挿入ラッシェル編機(18ゲ
ージ)で本編地部を目開き20mm、編地幅204cm、耳
部を鎖編み経糸36本として全幅214cmで編み立て、
耳部の編み組織を図2の模式図に示したごとく、外側か
ら経糸10本は経糸間相互をからみ糸で絡ませて拘束し
た組織に、次いで中間の経糸23本は経糸間相互を絡み
のない組織に、そして内側の経糸3本は経糸間相互をか
らみ糸で絡ませて拘束した組織に編み立てて経緯糸挿入
ラッシェル編地を得た。
【0012】得られた経緯糸挿入ラッシェル編地は巻き
取っても巻き崩れ、耳巻きの発生がなく良好であった。
更に、この経緯糸挿入ラッシェル編地に塩化ビニル樹脂
組成物を含浸加工して、耳部をテンター乾燥機のクリッ
プに噛ませて幅方向に引っ張って乾燥したが、耳部の変
形、緯糸の抜けや破壊はなく安定であった。得られた樹
脂加工編地は耳部の巻きの発生がなく、良好な形態で巻
き取りができた。
【0013】比較例1 実施例1の編み立てにおいて、耳部の鎖編み経糸36本
全部を従来通り経糸間相互をからみ糸で絡ませて拘束し
た組織に編み立てて経緯糸挿入ラッシェル編地を得た。
この経緯糸挿入ラッシェル編地は耳部が密に製編されて
いるため、ある程度巻き取ると巻き崩れが発生した。更
に、この経緯糸挿入ラッシェル編地に塩化ビニル樹脂組
成物を含浸加工して、耳部をテンター乾燥機のクリップ
に噛ませて幅方向に引っ張って乾燥した。得られた樹脂
加工編地は耳部の巻きの発生が著しく、良好な形態で巻
き取りができなかった。
【0014】実施例2 切断強度18.5g/dr、伸度8.5%のポリビニルアル
コール系繊維を用い、経糸に1800dr/1000fil
/1のマルチフイラメント糸の80T/mS仮撚糸を6
本合撚し、よこ挿入糸に1800dr/1000fil/3
のマルチフイラメント糸の80T/mS仮撚糸を2本合
撚して用い、更に経糸間相互のからみ糸に250dr/4
8filのポリエステルマルチフイラメント糸を用い、経
緯糸挿入ラッシェル編機(16ゲージ)で本編地部を目
開き20mm、編地幅200cm、耳部の鎖編み経糸を50
本として全幅214cmで編み立て、耳部は図2の模式図
に示したごとく外側から経糸12本は経糸間相互をから
み糸で絡ませて拘束した組織に、次いで中間の経糸35
本は経糸相互を絡みのない組織に、そして内側の経糸3
本は経糸間相互をからみ糸で絡ませて拘束した組織に編
み立てて経緯糸挿入ラッシェル編地を得た。
【0015】得られた経緯糸挿入ラッシェル編地は巻き
取っても巻き崩れ、耳巻きの発生がなく良好であった。
更に、この経緯糸挿入ラッシェル編地に塩化ビニル樹脂
組成物を含浸加工して、耳部をテンター乾燥機のクリッ
プに噛ませて幅方向に引っ張って乾燥したが、耳部の変
形や破壊はなく安定であった。得られた樹脂加工編地は
耳部の巻きの発生がなく、良好な形態で巻き取りができ
た。
【0016】
【発明の効果】本発明の経緯糸挿入ラッシェル編地は土
木・建築用シートとして使用する格子状繊維シートであ
って、編地の巻き崩れおよび耳巻きの発生がなく、良好
な形態で巻き取りができ、更に耳部の形態の安定な、改
良された耳部の経緯糸挿入ラッシェル編地である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の経緯糸挿入ラッシェル編地の模式図で
ある。
【図2】本発明の経緯糸挿入ラッシェル編地の耳部編み
組織の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 経緯糸挿入ラッシェル編地、 2 耳部、 3 本編地、 4 経挿入糸、 5 緯挿入糸、 A 鎖編み経糸間を拘束した外側組織、 B 鎖編み経糸間を拘束しない中間組織、 C 鎖編み経糸間を拘束した内側組織、 D 本編地、 L1 鎖編糸、 L2 からみ糸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本編地とその両端に設けられた耳部とか
    らなる編地において、該耳部編み組織がラッシェル編地
    からなり、かつ外側から経糸相互間をからみ糸で拘束し
    た外側組織、経糸相互間を拘束しない中間組織、そして
    本編地との境界部分の経糸相互間を拘束した内側組織と
    した編地。
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