JP2593945Y2 - 冷風冷却ヘルメット - Google Patents

冷風冷却ヘルメット

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JP2593945Y2
JP2593945Y2 JP1992085521U JP8552192U JP2593945Y2 JP 2593945 Y2 JP2593945 Y2 JP 2593945Y2 JP 1992085521 U JP1992085521 U JP 1992085521U JP 8552192 U JP8552192 U JP 8552192U JP 2593945 Y2 JP2593945 Y2 JP 2593945Y2
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helmet
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air cooling
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隆晄 西郷
元麿 櫛部
行敏 北村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】頭部に打撃を受けたり,落下物に
より衝撃を受けるような作業には頭部保護の為一般にヘ
ルメットを着用する。即ち,建築,土木作業,荷役,運
搬,電気工事,線路の保守,消防,警備等ヘルメットを
必要とする作業は,多方面にわたり而も屋外で作業する
ケ−スも多い。本考案はこれら作業時着用のヘルメット
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、作業用ヘルメットとしては、図
4にその例を示すように、頭部をカバーする帽体1とそ
の内部に衝撃吸収ライナー3,あご紐A等を設ける構造
が一般であって、頭部は通気性が無く蒸れを生じ易いも
のであった。 こうした問題を解決するために、ヘルメッ
トに電動モーターを備え、これによってファンを回転さ
せて換気を行うことが提案されている
【0003】
【考案が解決しようとする課題】こうした冷却機能を有
するヘルメットは、単にヘルメット内にファンを設置
し、ヘルメット内に空気を無秩序な状態で流動させるだ
け、或いは、ヘルメットに穿孔して、ヘルメットの強度
劣化を招く状態で、そこから空気を出し入れするといっ
た構造が採用されていた。 ヘルメットの内部は、頭部と
ヘルメット内面との間の間隙は小さいので、内部でファ
ンを単に回転させるだけでは、ヘルメットへの流入或い
はヘルメットからの流出において、整然とした空気の流
れが形成され難く、換気効率が悪いものであり、また、
ヘルメットの内部空気の換気に重点を置くことは必要で
あるが、更に、蒸し暑さを回避するのに、感覚的に何れ
の部分で流入、排出することが好ましいかという問題に
踏み込んではいなかった。 本考案は、かかる従来技術の
問題点に鑑み、ヘルメット内部の優れた換気機能を発揮
し、且つ、感覚的にも冷気を感じるようにした冷風冷却
ヘルメットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる冷風冷却
ヘルメットは、上記目的を達成するために、ヘルメット
帽体の外側に太陽電池又は帽体内側に乾電池を取付け、
衝撃吸収ライナー3の頂部に設けた小型直流モーター4
によりファンを回転させてヘルメット内の暖気を外部へ
強制放出させる冷風冷却ヘルメットであって、前記衝撃
吸収ライナー3の頂部に下向きの吸気口を形成し、前記
吸気口に連通する通風路5を、前記ヘルメット帽体の前
後方向に沿って、該衝撃吸収ライナー3の外面に溝状に
形成してある、という手段を講じたものである。
【0005】こうしたヘルメットは、その外郭に穿孔し
たり、開口したりすることなく、単に、その内部の衝撃
吸収ライナー3の一部に通風路5を、形成することで構
成される。
【0006】
【作用】太陽電池又は乾電池で発生した電力により、帽
体内衝撃吸収ライナーの頂部に設けたファンを回転させ
て、頭頂部の湿度の高い高温の空気を帽体外に排出し、
新しい空気と置換することによりヘルメット内を快適状
態に保持する。特に、本考案では、ヘルメットの頂部内
側(結果として側頭部下端から)から吸気して、顔面及
び後頭部に排気するものであり、その結果として、吸気
と排気の流れが衝突することなく換気が効率良くスムー
スに行われ、更に、両側頭部からの吸気によってヘルメ
ット内の換気が行われる際に側頭部に吸引による微風
を、また、通風路5を介して集合排気することで頭部と
して最も冷気を感じ易いとされている顔面の額部分及び
後頭部の首付け根部分(盆の窪近辺)に、比較的強い微
風を感じさせることが出来て、感覚的にも冷却効果を持
たせることができる。 即ち、本考案では、吸気時と排気
時の空気の流れの両方を利用しているのであって、側頭
部下端から吸気し、内部換気した状態で、そのまま頭頂
部から外部に排気するのではなく、通風路5を介して前
述したように頭部前後に集合排気するのである。
【0007】
【実施例】以下に本考案の構成を,図面に示した実施例
に基づいて説明する。図1は本考案に係るヘルメットの
実施例の断面図であって,(a)は前後断面図,(b)
は左右断面図を示し,ヘルメット帽体1内に設けた例え
ば発泡ポリスチロ−ル(20倍発泡)製の衝撃吸収ライ
ナ−3の頂部に取り付けた小型直流モ−タ−付きファン
4を,ヘルメット帽体1の外側に設置した太陽電池2
(例えばアモルファス太陽電池)又は帽体内側に設けた
乾電池を動力源として回転させて,ヘルメット帽体内の
暖気を帽体周縁より強制放出して冷却と置換して帽体内
の蒸れを防止するものである。
【0008】図2は,本考案実施例の外観斜視図により
太陽電池の設置個所を示したものであるが,それぞれ帽
体1の(a)は庇上部,(b)は側面外部,(c)は頂
上部に設置したものの例図であるが,これらを二個所以
上併用することも有効である。又,リ−ド線は帽体1を
貫通し,スイッチ6を経てファン4に接続する。
【0009】図3は,本考案実施例の衝撃吸収ライナ−
の斜視図であって,換気ファン4は取付け用凹部7内に
設置しヘルメット内にて置換された暖気は通風路5を経
て外気中に放出される。尚,ファンの回転は必要に応じ
て冬季にも換気が行われ蒸れを防止することが可能であ
る。更に温度センサ−8を付設することによってヘルメ
ット内の温度が上昇し,一定値に達した時に自動的にフ
ァンを回転し換気を行うことも有効である。尚,従来ヘ
ルメットのあご紐,サイドクッション,耳覆い,眼鏡止
め,各必要クッション,縁巻等は当然同様に使用され
る。
【0010】尚,本考案に係るヘルメットの帽体,衝撃
吸収ライナ−,太陽電池又は乾電池等の材質,形状,面
積等は本実施例の記載に何等拘束されるものでなく,又
太陽電池又は乾電池の設置方法(例えば接着,溶着,鋲
着等)も如何なる方法も可能である。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、ヘルメットに穿孔等の
加工を施して強度劣化させることなく、内装したファン
により、頭頂部から通風路を介して頭部の額部及び後頭
部の首付け根部へ排気することにより、頭側部から引き
込んで頭頂部に至り、頭部の前後に排出する整然とした
空気の流れを形成し、スムースな換気を効率良く行い得
ると共に前記通風路から集合排気するものであるから、
比較的強い微風を頭部の額部及び後頭部の首付け根部
(盆の窪近辺)に触れさせることができ、こうした最も
冷気を感じ易い部分への吹出しによって、感覚的にも優
れた冷却効果を得ることができる顕著な効果を奏する。
本考案のその他の利点については、既述の作用の項及び
実施例の項において詳述した通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の縦断面図,(a)は前後縦断面
図,(b)は左右縦断面図。
【図2】(a),(b),(c)は同じく外観斜視図。
【図3】本考案実施例に使用する衝撃吸収ライナ−の斜
視図。
【図4】従来の作業用ヘルメット。
【符号の説明】
1 帽体 2 太陽電池 3 衝撃吸収ライナ− 4 小型直流モ−タ− 5 通風路 6 スイッチ 7 ファン取付け凹部 8 温度センサ− 9 乾電池 A あご紐 B 耳覆い C 眼鏡止め D クッション E 縁巻
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−8110(JP,A) 実開 平3−22027(JP,U) 実開 平4−48221(JP,U) 実開 昭62−55522(JP,U) 実開 昭61−50728(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A42B 3/28,3/06 A42B 3/10,3/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘルメット帽体の外側に太陽電池又は帽体
    内側に乾電池を取付け、衝撃吸収ライナーの頂部に設
    けた小型直流モーター4によりファンを回転させてヘル
    メット内の暖気を外部へ強制放出させる冷風冷却ヘルメ
    ットであって、前記衝撃吸収ライナー3の頂部に下向き
    の吸気口を形成し、前記吸気口に連通する通風路5を、
    前記ヘルメット帽体の前後方向に沿って、該衝撃吸収ラ
    イナー3の外面に溝状に形成してあることを特徴とする
    冷風冷却ヘルメット。
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