JP2593539B2 - 洗浄機械用ドアラッチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 背景技術 従来知られるように、洗浄機械は、その構成要素のい
くつか、特にスピンドライヤーのドラムが慣性により回
転し続けている間にドアが開くことのないように、機械
の起動時にドア閉成機構を施錠出来るとともに、電流が
オフになされた後所定時間たって、それを解錠出来る装
置を装備していなければならない。

これらの装置のあるものではドアの閉成、および遅延
された開放はバイメタルおよびその冷却に要する時間を
利用することにより実現している。また、このようなバ
イメタルを利用するもの以外にも、本発明者によるもの
として磁気、ワックス式熱電対等により上記機能を実現
するものが知られている。

発明の開示 そこで、本発明の目的は、安全性を十分保証し、洗浄
機械の稼動前にドアを施錠し、電流が遮断されるまで、
またこれを越えて全ての回転部分が停止するまでの機械
が動作している間に、この施錠状態を維持するドア施錠
装置を提供することにある。

さらに、本発明のドア施錠装置はドアに直列に接続さ
れたスイッチとして機能するものであり、ドアが完全に
閉じていない場合に、機械を駆動する回路が閉成するこ
とのないようにする。

この直列スイッチは使用者にとって得難い付加的利点
を供与する。これによって、たとえ、当該使用者が使用
しようと欲する場合であっても、機械自体の駆動を不可
能とするものである。

本発明の他の特徴はドア施錠装置がドアの開放時間を
規制する極めて単純で且つ効果的な装置として装着可能
なことにある。

本発明のさらに他の特徴は構成要素の配置にあり、こ
の配置によれば、当該装置を装着し、次にこの本体にア
イレットスライドバーを付加し、このスライノバーにド
アラッチのフックおよび洗浄機械の結合用フランジを嵌
合する。使用部材の詳細は製造者により異なるが、単に
２つの特定の部材（スライドバーと結合用フランジ）を
変更するだけで、機械の変形機種の殆どに対して同一の
基本的な標準装置を使用することが出来る。

さらに、本発明の施錠装置では、ドア施錠装置の基礎
本体が、必要に応じて、洗浄段階の間に機械の稼動部分
の制御装置を含む装置に到るまで、または機械が乾燥機
としても機能する場合の乾燥制御装置に到るまで、ドア
がこれらのシーケンスサイクルの間に施錠されないよう
に、接続可能に設計されている。

本発明による装置は、基本的には、ドア閉成機構のフ
ックとともに作動するスライドバーにより構成され、こ
のスライドバーはある特定条件の下で当該スライドバー
を施錠するピンと結合され、ここにこのロッキングピン
は、直列スイッチの機能を有するマイクロスイッチの可
動接点板により作動され、さらにマイクロスイッチの可
動接点板は機械の起動制御装置に電気的に接続され、適
切に加熱される単一のバイメタルストリップにより変位
するロッカーアーム手段により作動する。次に、マイク
ロスイッチの可動接点の適切な部分が偏心するラチェッ
トの負荷を受けるようになされ、この負荷は増減するこ
とにより、バイメタルおよび関連する加熱装置の加熱お
よび冷却の間にバイメタルストリップの湾曲および直線
化の時間の可能な変動の関数としてドアロックの挿入時
間および遅延された開放並びに接続する機能を有する。
前記変動は同一ロットの材料間でも生じることが出来る
ものであり、これは、バイメタルストリップがP.T.C.に
より加熱されることによる。

以上示した本発明は、以下の３枚の図面による例示と
しての、また限定されることのない実施例を参照するこ
とによりさらに明らかになるであろう。

図面の簡単な説明 第１図は本発明装置の、静止時の、すなわち、ドアが
開放されたときの断面図、 第２図はドアラッチのフックを施錠するスライドバー
の第１図のＡ−Ａ線断面図、 第３図は施錠位置にある
装置の、ドアが閉じられた状態の断面図、 第４図はドアラッチのフックを施錠するスライドバー
の第３図のＢ−Ｂ線断面図である。

発明を実施するための最良の形態 第１図、２図、３図および４図に示したように、本発
明による装置は、一般に熱可塑性材料で成形され、当該
装置の各種要素のハウジングとして作用する筐体１によ
り構成され、さらに次のものから構成されている。すな
わち、導電材料からなる支持体３、４上にあって接続用
の雄型接点の形状をなし、ハウジングの外に突出する支
持体４上に配置されたバイメタルストリップ２と、バイ
メタルストリップの変形に必要な熱を供給する機能を有
し、加熱時に電気接点をさらに構成するように、バイメ
タルストリップ上に一面を配置したP.T.C.抵抗５と、他
の電気接点を与えるように、P.T.C.抵抗の他の面上に配
置され、支承体７および７′により横方向に保持される
とともに自身の上部アームによりマイクロスイッチの可
動接点板に作用するロッカーアーム６と、接続用雄型接
点９に接続されるとともに固定接点10により接続用雄型
11に接続された可動接点板８により構成されたマイクロ
スイッチと、爪14に噛み合う歯状部13を備える偏心円筒
部品12と、さらにドアが閉じられたときドアラッチ100
のフックが挿入されるアイレット16にあって筐体１の外
側で終端するスライドバー15から構成されている。

アイレットに対向して、上記スライドバーの後半部に
は長手方向に延在して切れ目が形成されており（第２図
および４図参照）、従って、バー15は２本のアームに分
割され、これらのアームは、その構成材料、すなわち、
熱可塑性樹脂の特性のために、ともに結合可能であり且
つ弾性的に分離不可能である。これらのアームは２列の
横方向に延在するノッチ17、17′、および18、18′を有
しており、これらのノッチは筐体１の本体に切削形成さ
れたウェッジ19、19′に係合可能である。以上の構成
は、動作時および施錠時に、スライドバー15を正しい位
置に保つため、ばねを使用しなくて済むように設計され
ている。

第１図および３図に示すように、スライドバー15の上
部側面には他のウェッジ20が設けてあり、これは、後述
するように、ドアが解錠されたとき、機械制御装置を動
作させるために使用される。

スライドバー15は、組み立てられたドアラッチと外側
から装着することが出来、全ての構成部品とともに完成
する。これにより当該機械の特定形式の適切な形状と大
きさを有するアイレット16を備えたスライドバー15が与
えられる。

当該装置はさらに、ハウジング22内に配置されたロッ
キングピン21を備えており、その上部は施錠状態の間に
スライドバー15のキャビテイ23内に施錠される。

ロッキングピン21の下部には開口部24が設けられ、こ
れはマイクロスイッチの可動接点板８の延設部25を受け
るように構成されている。

さらに、当該装置はフランジ26を備えており、これ
は、当該装置を当該機械の特定の形式に適した適切な形
状と大きさの機械に結合するためのものである。既に説
明したように、この部品は本体１に対して単一片をなし
て成形されるのではなく、付加的な交換自在部品を構成
する。

以上のように構成するために、本体１には２つのスト
ット27、27′が設けてあり、これらのスロットにはフラ
ンジ26から突出した２本のアーム28、29が結合する。前
記フランジ26はさらに筐体１内に含まれた２つの突出部
32、33に結合されたクラッチ顎部30、31を備えている。

当該装置は、接続用雄型接点35に接続された接点34に
より完成する。前者の接点35は、ドアロックが挿入され
てないとき、表示灯が点灯状態となるための電源を供給
する。このようにして、ドア施錠装置は機械の動作電流
の位相において直列に電気的に接続される。従って、供
給電源の１相は機械の作業制御装置に直接与えられる
が、２番目の相の電源は接続用の雄型接点９を通して供
給され、介在されたマイクロスイッチ８乃至11とともに
接続用雄型接点11を通して作業制御装置に与えられる。

接続用雄型接点11はP.T.C.抵抗５に電源の第１相を接
続するために設けられたものである。

当該装置の動作を説明すると次のようになる。静止時
には、各種要素は第１図および２図に示した位置にあ
る。すなわち、マイクロスイッチ８乃至11は開放位置に
あり、バイメタルストリップ２は平坦位置に、前方に移
動されたアイレット付スライドバー15はドアの閉成ラッ
チのフック100と軸線が一致する位置にある。前記スラ
イドバー15の位置は（第２図に示したように）、バー15
の弾性尾部のノッチ17、17′に対し、ウェッジ19、19′
の施錠を行うことにより実現される。

ユーザーが（第４図に示したように）ドアを閉じる
と、ドアラッチのフック100はアイレット16と係合する
とともに閉じられ、これによりスライドバー15を第２図
に示した位置から後方の第４図に示した位置（正確に
は、第４図はスライドバーの、開放位置から閉成位置へ
の移動の遷移状態を示している）に押圧する。スライド
バー15は、ウェッジ19および19′がノッチ18、18′に施
錠され、キャビテイ23がピン21の軸線と一致することに
より停止される。

この時点で、ユーザーは機械を起動し、そして電流
が、１側ガイド手段全て導電材料で形成された接続用雄
型接点９、可動接点板８、ロッカーアーム６を通して流
れ、そして接続用雄型接点４を通してP.T.C.抵抗に達
し、この抵抗は殆ど瞬時に加熱され、その熱をバイメタ
ルストリップ２に与える。これによりバイメタルストリ
ップ２は湾曲され、ロッカーアーム６は上昇する。この
ロッカーアーム６は、マイクロスイッチの可動接点板８
に作用し、これを下方に押圧して回路を閉じ、従って、
機械の作業部分に電力を与える。これと同時にピン21を
降下させ、これによりその上部部分がスライドバー15の
キャビテイ23内に自ら進入し、これらの状態が続く限り
バー15をブロックし、従って、アイレット16の機械のド
アラッチのフック100を施錠する。

機械がその作業サイクルを完了し、電流が遮断される
と、P.T.C.抵抗は冷却され、バイメタルストリップは第
１図の位置に戻り、従って可動接点板８が逆方向に移動
し、回路を再び開き、同時にピン21を上昇させ、ピン21
はスライドバー15の開口23から後退してスライドバー15
を解放し、従って、ドアが開放される。

この開放動作時には、ドアラッチのフック100が第３
図の位置から第１図の位置に移動し、施錠用ボルトを引
き出し、第１図並びに第３図に示す位置から第２図およ
び第４図の位置に移動させる。

以上の動作の全ては瞬時に生じるのではなく、ある時
間、例えば、約60秒後に生じる。この遅延はP.T.C.抵抗
５とバイメタルストリップ２の組み合わせの冷却に必要
な時間により惹起され、このような時間と主としてバイ
メタルストリップとP.T.C.抵抗の特性により予め定めら
れるが、本発明によれば、要求された遅延を実現するた
めに、回転可能な偏心ラチェット12により可動接点板８
にかかる圧力を調節することにより調節自在であり、こ
のような位置は歯13に対して爪14を保持することにより
一定に保たれる。

ここで、ドアが施錠されていない場合であっても、機
械を動作させる機能を有する他の装置について説明す
る。この装置は、洗浄サイクルの間にドアを開く可能性
のある機械に使用可能であり、従って、ドア施錠装置
は、ドラムが非常に高速で回転しているスピン乾燥サイ
クルの間でのみ、および高温乾燥サイクルを持つ機械の
場合に付勢される。

この装置は外部カップリング41、42を有する筐体40で
構成され、これらのカップリングはドア施錠装置の筐体
１の外側に設けられた突出部43、44に固着されている。
筐体40は固定接点45により構成されたマイクロスイッチ
を含み、このマイクロスイッチは接続用雄型接点48およ
び押ボタン49を有する外部突出部を備え、この外部突出
部は可動接点板47に作用する。

押ボタン49は中空状で且つ円筒状のハウジング50の内
側を走行し、従って、この押ボタン49は筐体40の外側に
配置可能である。これに対応して、ドア施錠装置の筐体
１は孔51を有し、この孔51は前記中空状で且つ円筒状の
ハウジング50を受容する。この結果、押ボタン49は筐体
１内に挿入され、ドア施錠装置のスライドバー15に当接
する。

既に説明したように、スライドバー15はノッチ20を有
する。静止時には、機械はオフ状態で且つ、ドアは開放
状態にあり、押ボタン49が下降してドア上で静止状態に
あり、この位置で、第１図に示したように、マイクロス
イッチが接点45乃至47を開放する。第３図に示したよう
に、ドアが閉じられると、ロッド15は、ドアラッチのフ
ック100によりアイレット16に加えられた突出力により
後退し、押ボタン49を上方に移動させ、回路を閉成す
る。このようにして、機械の作業部分の供給電流の第２
相は、ドア施錠装置が動作状態にあるという事実にも拘
わらず、接点46、45、47、48を流れることが出来、従っ
て、このドアの開放は接点45乃至47を再度開放し、作業
部分を停止させる。

明らかに、これは単に洗浄および／または乾燥サイク
ルの間に生じ、これらのサイクルにおいては、電流の第
２相はプログラムにより接続用雄型接点46乃至48を通し
て機械の作業部分に供給され、一方、ドラムの高速回転
および慣性回転を含むスピン乾燥サイクルの間は、電流
の第２相は接続用雄型接点９乃至11を通して機械の作業
部分に供給される。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】慣性により回転する内部部分を有する機械
   のドア閉成機構を迅速にロックし、遅延されてアンロッ
   クするための、特に洗浄用機械のドアに使用される装置
   であって、該装置はスライドバー（15）と、ロッキング
   用ピン（21）と、マイクロスイッチの可動接点板（８）
   と、偏心ラチェット（12）と、バイメタルストリップ
   （２）と、ロッカーアーム（６）と、P.T.C.抵抗（５）
   と、支持体（３および４）とを有し、前記スライドバー
   （15）は予め設定された条件の下で前記スライドバー
   （15）をロックするのに適したピン（24）に係合するド
   アラッチのフック（100）とともに動作し、前記ロッキ
   ング用ピン（21）はマイクロスイッチの可動接点板
   （８）により作動され且つ直列スイッチの機能も備え、
   前記マイクロスイッチの可動接点板（８）はP.T.C.抵抗
   （５）により適切に加熱された単一のバイメタルストリ
   ップ（２）により作動され、前記P.T.C.抵抗（５）は電
   気的に前記機械の制御装置に接続され、前記マイクロス
   イッチの可動接点板（８）は前記バイメタルストリップ
   （２）と前記マイクロスイッチの可動接点板（８）の間
   に設置されたロッカーアーム（６）によって作動され、
   前記マイクロスイッチの可動接点板（８）は適切な部位
   で前記偏心ラチェット（12）の負荷を受け、該負荷はバ
   イメタルストリップ（２）および関連する加熱手段の加
   熱および冷却手段の間に前記バイメタルストリップ
   （２）の湾曲または直線化時間の可能な変動の関数とし
   てドアロックの挿入時間および遅延開放を増減させるこ
   とにより調節することが出来、一方、前記バイメタルス
   トリップ（２）は支持体（３および４）に設けられ、前
   記P.T.C.抵抗（５）はロッカーアーム（６）が該P.T.C.
   抵抗（５）上にあるとき前記バイメタルストリップ
   （２）上にあり、これにより前記バイメタルストリップ
   （２）の湾曲および直線化の時間が確保されることを特
   徴とする洗浄機械用ドアラッチ。
2. 【請求項２】請求項１記載の装置において、種類と構成
   に従った異なる大きさを有する機械に対して当該装置を
   結合するフランジ（26）は、ドアロックの本体と別体で
   構成され且つドアロック装置の本体が２つのスロット
   （27と28′）と、結合用装置（28と29）およびフランジ
   （16）に設けられた２つのクラッチ顎部（30と31）に夫
   々結合可能な２つの突出部（32、33）を備えることによ
   りドアロック装置の本体に接続可能であることを特徴と
   する洗浄機械用ドアラッチ。
3. 【請求項３】請求項１記載の装置において、当該装置が
   装着される機械の種類に対して適切な形状と大きさを有
   するアイレット（16）を備えるスライドバー（15）が交
   換自在であるとともに外部からドアロックに挿入可能で
   あることを特徴とする洗浄機械用ドアラッチ。
4. 【請求項４】請求項１記載の装置において、ドアロック
   装置は、ドア閉成機構をロックすることなしに、作業サ
   イクル中のシーケンスの間に、機械を動作させる選択自
   在な装置に係着され、該装置はドアロック装置の筐体本
   体（１）の外側に設けられた突出部（43と44）に確実に
   差し込み可能な２つの要素（41と42）により接続自在な
   筐体（40）により構成され、前記マイクロスイッチは押
   ボタン（49）により付勢され、該押ボタン（49）は前記
   マイクロスイッチの可動接点板（47）に作用するととも
   に、当該押ボタン（49）が筐体（40）の外側に突出する
   ように中空のハウジング（50）に収容され、該中空ハウ
   ジング（50）は、押ボタン（49）がドアロック装置のス
   ライドバー（15）と当接出来るようにドアロック装置の
   筐体本体（１）に形成された孔（51）に挿入可能であ
   り、前記スライドバー（15）は、機械のドアラッチのフ
   ック（100）により押圧されたスライドバー（15）を移
   動させることにより押ボタン（49）がマイクロスイッチ
   を閉じるように、スライドバー（15）がオフ位置にある
   とき、すなわち、ドアが開放可能であり、且つ機械が停
   止されるとき、押ボタン（49）の一端部を受けるための
   適切な位置にノッチ（20）を備えてなることを特徴とす
   る洗浄機械用ドアラッチ。