JP2593287Y2 - 化粧パネル - Google Patents

化粧パネル

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JP2593287Y2
JP2593287Y2 JP1993008794U JP879493U JP2593287Y2 JP 2593287 Y2 JP2593287 Y2 JP 2593287Y2 JP 1993008794 U JP1993008794 U JP 1993008794U JP 879493 U JP879493 U JP 879493U JP 2593287 Y2 JP2593287 Y2 JP 2593287Y2
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decorative panel
metal plate
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thermoplastic resin
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永久也 佐々木
典 早川
孝教 松沢
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  • Finishing Walls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ビルの外壁、ベランダ
用の目隠し板、工事用の防音パネルに使用して好適な外
装用の化粧パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、外装用の化粧パネルとして、
2枚のアルミニウム等の金属板の間に発泡プラスチック
を内在し一方の金属板の表面に耐候性の良い印刷インキ
で柄模様あるいは単色の無地にて意匠を施し、その上に
ウレタン系の樹脂やアクリル樹脂を配したものが広く使
われており、工事現場から発する騒音の周辺への影響を
緩和し、また環境の美観向上に寄与している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、柄模様
や単色の無地は金属板へ直接印刷する方法にて設けられ
ているため、金属板表面の平滑性が良好でないと、抜け
部分が生じたり、色濃度にバラツキが出たりと、歩どま
りが悪く生産上の問題を有している。また、表面保護層
としてのウレタン系の樹脂あるいはアクリル樹脂に汚れ
が付くと取れにくく、経時でパネル外観が漸進的に見苦
しくなり、その結果環境の美観を逆に損なってしまうと
いう問題も有している。
【0004】本考案は以上のような従来技術の問題に鑑
みなされたもので、耐候性、防音性はもちろんのこと、
耐汚染性に優れしかも歩どまり良く生産することができ
る外装用の化粧パネルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の化粧パネルは、一対の金属板の間に発泡プ
ラスチックを挾持し、該金属板の一方の表面に、順次熱
可塑性樹脂フィルム、印刷模様層、保護フィルムが積層
された構成としている点を特徴としている。
【0006】以下、本考案を更に詳細に説明する。
【0007】図1は本考案の化粧パネルの一例を示す断
面図であり、金属板1、発泡プラスチック2、金属板
3、熱可塑性樹脂フィルム4、印刷模様層5、保護フィ
ルム6を順次有し、これらの層が一体に貼り合わせられ
た構造となっている。
【0008】金属板1、3を構成する金属材料としては
種々の金属を採用することができるが、中でもアルミニ
ウム単独又はジュラルミンのような各種アルミニウム合
金が軽量及び加工性の良さ及び耐腐食性から好適であ
る。ベースとなる金属板1の厚さは、使用される場所に
もよるが、1〜10m/m程度が経済性、実用性から望
ましい。
【0009】また、もう一方の金属板3は、発泡プラス
チック2の表面が多孔質で、概して平滑性に欠けている
ため、かかる発泡プラスチック2とその上に積層される
熱可塑性樹脂フィルム4との貼り合わせに、接着不良等
の問題を起こさないために設けられるもので、その厚さ
は0.5〜2m/m程度で十分所期の目的を満たすこと
ができる。
【0010】発泡プラスチック2は、防音、外部からの
衝撃に対する緩衝材、及びこれを採用することにより金
属板を薄くすることができることによる経済性等の目的
で設けられるもので、各種プラスチックの発泡体を採用
することができるが、経済性、耐熱性から発泡ポリプロ
ピレンが好適である。発泡プラスチック2の厚さは、
0.5〜2m/mの範囲が実用性から好ましく、また発
泡倍率は1.3〜1.5倍の範囲が好ましく、これ以下
では防音の効果が落ち、これ以上では緩衝の効果が弱く
なり、機能上十分とは言えない。
【0011】金属板3の上に積層される熱可塑性樹脂フ
ィルム4としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリカーボ
ネート、ポリエチレン、ポリウレタン等のフィルムを使
用することできるが、特にポリ塩化ビニルが好ましく使
用でき、必要に応じて可塑剤や顔料等を添加する。かか
る可塑剤には、例えばトリオクチルトリメチルの如き加
熱加圧による移行性をもたない可塑剤を使用するのが望
ましい。熱可塑性樹脂フィルム4の厚さは特に制限され
るものではなく任意であるが、一般には0.08〜0.
2m/m程度である。
【0012】印刷模様層5は、本考案の化粧パネルの意
匠表現のために設けられるものであり、熱可塑性樹脂フ
ィルム4の表面にグラビア印刷、スクリーン印刷等の公
知の印刷方法にて耐候性の良い印刷インキを用いて施さ
れる。このインキとしては、例えばウレタン系、アクリ
ル系のインキが好ましい。
【0013】保護フィルム6としては、耐候性、耐汚染
性、耐薬品性に優れ、外装用に使用するのに適している
フッ素系樹脂フィルムが望ましく、例えばポリフッ化ビ
ニリデン樹脂等をフィルム加工したものが好ましく採用
できるが、耐熱性が高い為、本考案の化粧パネル9の構
成において、ポリ塩化ビニル樹脂から例えばなる熱可塑
性樹脂フィルム4とのラミネート性(接着性)に劣って
いる。そこで、例えばポリフッ化ビニリデン樹脂からな
るフッ素系樹脂と熱可塑性樹脂との間にポリメタクリル
酸メチル樹脂を介在させることにより接着性が向上する
ので、保護フィルム6はフッ素系樹脂層とポリメタクリ
ル酸メチル樹脂層を併せた構成とするのが特に好まし
い。
【0014】また、本考案の化粧パネルは外装用に使用
されるので、紫外線による変色等の劣化を防止する為、
上記保護フィルム6のうち耐候性が劣り、紫外線の影響
を受け易いポリメタクリル酸メチル樹脂に紫外線吸収剤
を含有させるのが好ましく、例えばベンゾフェノン系、
ベンゾトリアゾール系が使用される。
【0015】保護フィルム6の厚さは任意で特に限定さ
れるわけではないが、経済性、実用性の点から18〜6
0μm程度が好ましく、特に上記の如き二層構成では、
ポリメタクリル酸メチル樹脂層の厚さが15〜55μ
m、フッ素系樹脂層の厚さが3〜5μmの範囲とするの
が望ましい。
【0016】図1に示す本考案の化粧パネル9は、例え
ば、ポリフッ化ビニルデン樹脂とポリメタクリル酸メチ
ル樹脂を共押し出しした二層構成の透明シートからなる
保護フィルム6と、予め印刷模様層5を施した熱可塑性
樹脂フィルム4とを、ポリメタクリル酸メチル樹脂層面
と印刷模様層5面を対向させて熱ラミネート法により貼
り合わせ、次にこれを金属板3と、熱可塑性樹脂フィル
ム4面とが対向するようにして接着剤7を介し貼り合
せ、これをさらに金属板3が発泡プラスチック2と対向
するようにして発泡プラスチック2と金属板1とを、そ
れぞれ接着フィルム8を介して重ね合わせプレスして、
全体を一体に貼り合わせて成形することにより製造する
ことができる。
【0017】勿論、本考案の化粧パネルの製造方法はこ
れに限定されるものではなく、保護フィルム6と熱可塑
性樹脂フィルム4を熱ラミネート法により貼り合わせて
おき、これを予め金属板1と発泡プラスチック2と金属
板3を貼り合わせたものと重ねてプレスするというよう
な方法も可能である。
【0018】
【実施例】以下、実施例を示して、本考案を更に具体的
に説明する。温度270℃にてポリフッ化ビニリデン樹
脂(以下PVDFとする)とポリメタクリル酸メチル樹
脂(以下PMMAとする)を共押し出しして作製された
二層構成の厚さ55μm(PVDF:5μm、PMM
A:50μm)の透明フィルム(三菱レイヨン(株)製
アクリプレンFL(商品名))のPMMA面と、予め表
面に所望の柄印刷を施した厚さ100μmのポリ塩化ビ
ニル樹脂フィルム(可塑剤トリオクチルトリメチルをポ
リ塩化ビニル樹脂100重量部に対し20重量部含有)
の印刷面とを熱ラミネート(温度150℃、圧力10k
g/cm2 で連続ラミネート)したシートを作製した。
次にこのシートのポリ塩化ビニル樹脂フィルム面と0.
5m/mのアルミニウム板とをウレタン系の接着剤によ
り貼り合わせ(温度180℃、圧力20kg/cm2
連続ラミネート)、さらにこのアルミニウム板の面と対
向するように、厚さ1m/m、発泡倍率1.3倍の発泡
ポリプロピレンと3m/mのアルミニウム板をそれぞれ
12μmの接着フィルム(三井石油化学(株)製アドマ
ー(商品名))を介して順に重ね合わせ、プレス加工を
施し(温度120℃、圧力20kg/cm2 、プレス時
間10分)、一体成形された本考案の化粧パネルを得
た。
【0019】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案の化
粧パネルによれば、最外層となる保護層が、フッ素系樹
脂とポリメタクリル酸メチル樹脂を共押し出しした二層
構成のフィルムにより形成され、また印刷模様層も熱可
塑製樹脂フィルム上に形成され、これらのフィルムを貼
り合わせて、かかるパネルの構成材料に使用されるの
で、従来のように金属板上へ直接印刷等を施すことがな
くなり、その結果、金属板表面の平滑性の悪さに起因す
る印刷不良等の減少により、歩どまりの向上をもたら
し、さらにフッ素系樹脂層を最外層に配したことによ
り、耐汚染性も向上するなど、優れた機能及び実用性を
有する外装用の化粧パネルが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の化粧パネルの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1.3 金属板 2 発泡プラスチック 4 熱可塑性樹脂フィルム 5 印刷模様層 6 保護フィルム 7 接着剤層 8 接着フィルム層 9 化粧パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 5/18 B32B 15/08 B32B 33/00 E04C 2/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の金属板の間に発泡プラスチックを挟
    持し、該金属板の一方の表面に、順次熱可塑性樹脂フィ
    ルム、印刷模様層、保護フィルムが積層されてなる化粧
    パネル。
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