JP2592611B2 - 電池駆動電子計算機の電池管理方式 - Google Patents

電池駆動電子計算機の電池管理方式

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JP2592611B2 JP62161964A JP16196487A JP2592611B2 JP 2592611 B2 JP2592611 B2 JP 2592611B2 JP 62161964 A JP62161964 A JP 62161964A JP 16196487 A JP16196487 A JP 16196487A JP 2592611 B2 JP2592611 B2 JP 2592611B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電池駆動電子計算機の電池管理方式に関し,
例えば所謂ハンディターミナル,ポケットコンピュータ
等の電池駆動電子計算機の電池管理方式に関する。
(従来の技術) 電池駆動電子計算機では,電池消耗による誤動作を防
止するため,集積回路等から成る電池電圧監視手段を設
けており,電池電圧が所定値より低下したら該監視手段
が発する警報に応動してレジスタ内容のメモリへの退
避,テンポラリファイルの生成,メッセージや警報音に
よる機器使用者への電池充電の要求等の所要の処理(以
下「電圧低下時処理」と云う。)を実行し,その後実行
中のプログラムを中断して動作を停止するようにしてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) ところで電池というものは一般に電池電気量がまだあ
る程度残っている場合には,例えばプリンタやフロッピ
ーディスクドライブのように比較的大なる電流を消費す
る負荷(電池にとって重い負荷)を駆動すると,一時的
に電池電圧が前述の所定値(以下「警報値」と云う)よ
り低下してしまうものの,負荷が軽くなればまた電圧が
回復するという性質を持っているものである。
しかし上記従来の方式では,この電圧低下により前述
の電圧低下時処理が実行されてしまうため,電池残量が
あるにも拘わらず電池充電を行なわなければならないと
いうことになる。
電池充電は一般に短時間の急速充電より十数時間かけ
る通常充電によるのが好ましいとされており,操作自体
は単純であるが,時間がかかるのでその回数はできるだ
け少ない方が良い。従って電池残量があるにも拘わらず
充電操作を行なわなければならない従来の方式はこの点
で不満が残る。特にハンディターミナルのように持ち歩
くことを前提とする機器ではその外形や重量を抑えるた
め電池容量も自ずから制限されており,電池は可能なか
ぎり長く使えるようにしておかないと使い勝手が悪い。
この問題は,一見,前述の警報値をもう少し下げれば
解決するかに見える。しかし上述の重負荷駆動時の電圧
低下をも許容するような警報値を設定すると,逆に警報
が出た時点では電池が完全に放電してしまっていて,電
圧低下時処理自体が的確に実行されなくなってしまう虞
れが出てくる。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明では,比較的大きな電流が流れる負荷を
駆動する場合は,該負荷駆動直前の電池電圧に基いて通
常の警報値より低い別の警報値を設定し,該負荷駆動中
前記電池電圧が前記警報値を下回っていても該別の警報
値を上回っている場合には電圧低下時処理及びプログラ
ムの中断を行なわないようにして上記問題の解決を図
る。
(作用) このようにすれば,重負荷駆動時の一時的な電池電圧
低下が許容される一方で,警報は従来通りの安全な値で
発せられるようになる。
(実施例) 以下本発明の詳細を図示実施例に基いて説明する。第
1図に於て1はIC化された中央処理装置(以下「CPU」
と略称する)で,リードオンリーメモリー(以下「RO
M」と略称する)2及びランダムアクセスメモリー(以
下「RAM」と略称する)3に格納されたプログラムに従
って電圧低下時処理プログラム,アプリケーションプロ
グラム等を実行する。4はバックアップ用電池で,主電
池5の電圧異常低下や電池交換時にRAM3をバックアップ
してそのデータの揮発,破壊を防止する。
6はプリンタで,CPU1から供給される文字や図形のデ
ータPDを印字出力する。7はラッチ回路で,CPU1から供
給されるデジタル値CDを保持する。8はアナログデジタ
ル変換器(以下「AD変換器」と略称する)で,主電池5
の電圧Vccをデジタル値BDに変換し,CPU1及びデジタルコ
ンパレータ9に供給する。なおこの主電池5の電圧Vcc
は動作電源として図示及び不図示各ユニットへ供給され
ている。デジタルコンパレータ9はラッチ回路7の出力
値CDとAD変換器8の出力値BDを比較し,BD≧CDのとき高
レベル,BD<CDのとき低レベルとなる出力信号ADをCPU1
のマスク不能な割込入力端子▲▼に供給する。
(本実施例の動作) 第2図及び第3図を加えて本実施例の動作を説明す
る。まず不図示電源スイッチが投入されると,CPU1は第
2図に示すように初期設定ルーチンの中に設けられたス
テップS1に於て,従来の警報値と同じ正常警報値CDnを
ラッチ回路7にセットする(ニッケルカドミウム電池4
個直列のときこの正常警報値CDnはアナログ値で4.30ボ
ルト程度である)。従って初期設定後はまずこの値CDn
が警報値となり,電圧Vcc(BD)がこの値CDnを下回れば
デジタルコンパレータ9の出力ADが低レベルとなってCP
U1はマスク不能な割込み(ノンマスカブルインターラプ
ト)を受け,前述の電圧低下時処理を実行する。
一方プリンタ6によりデータPDを打出す場合,CPU1は
第3図に示すプリンタ制御ルーチンに入り,まずステッ
プS11に於て印字すべきデータPDをプリンタ6に供給す
る。次いでステップS12に進み印字直前の電池電圧デジ
タル値BDbを読込む。そしてステップS13に進みこの値BD
bから所定値Cを減算し印字中の警報値CDpを算出する。
所定値Cは負荷の消費電流の大きさに合せて負荷ごとに
定める。この実施例のプリンタ6についてはCをアナロ
グ値で1,2ボルトとした。
次いでCPUはステップS14に進み,算出した印字中の警
報値CDpをラッチ回路7にセットする。これによりこの
時点以後の警報値CDpはアナログ値で3.10ボルトとな
る。続いてステップS15に進みCPU1はプリンタ6に印字
指令PSを供給する。これによりプリンタ6は印字動作を
開始するが,前のステップS14で警報値がCDpに設定し直
されているため,電池電圧Vcc(BD)がこの間一時的に
下がったとしてもデジタルコンパレータ9の出力ADが低
レベルになることはなく,電圧低下時処理は行なわれな
い。勿論このとき電池5の残量がなくなっており,プリ
ンタ6の作動時の電圧Vcc(BD)が警報値CDpを下回るよ
うであれば,その瞬間にデジタルコンパレータ9の出力
ADが低レベルとなって電圧低下時処理が行なわれる。
そしてステップS16に於てプリンタ6からの印字終了
信号PEの到来が待受けられ,該信号PEが到来すると,ス
テップS17に進みラッチ回路7に元の正常警報値CDnがセ
ットされ,この時点以後は,電池電圧Vcc(BD)がこの
値CDnを下回ったところで電圧低下時処理が行なわれる
ようになる。
(効果) 以上説明したように,本発明によれば,プリンタやフ
ロッピーディスクドライブ等,電池にとって比較的重荷
となる負荷を駆動したとしても電池残量がある間は電圧
低下時処理は行なわれず,電池をより長い間有効に且つ
電池切れ等の問題を生ずることなく使い得るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示し,第1図は回路構成を示す
ブロック図,第2図は初期設定ルーチンを示すフローチ
ャート,第3図はプリンタ制御ルーチンを示すフローチ
ャートである。 1……CPU,2……ROM,3……RAM,5……主電池、6…プリ
ンタ(比較的大きな電流が流れる負荷)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電池で駆動され,その電圧がある所定値を
    下回った場合にレジスタ内容のメモリへの退避等所要の
    処理を行なって実行中のプログラムを中断する電池駆動
    電子計算機に於て,比較的大きな電流が流れる負荷を駆
    動する場合は,該負荷駆動直前の電池電圧に基いて前記
    ある所定値より低い別の所定値を設定し,該駆動中の前
    記電池電圧が前記ある所定値を下回っていても該別の所
    定値を上回っている間は前記データの退避等所定の処理
    の実行及びプログラムの中断を行なわないようにしたこ
    とを特徴とする電池駆動電子計算機の電池管理方式。
JP62161964A 1987-06-29 1987-06-29 電池駆動電子計算機の電池管理方式 Expired - Lifetime JP2592611B2 (ja)

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JP2730348B2 (ja) * 1991-10-11 1998-03-25 ヤマハ株式会社 電池式電子機器
JPH09215213A (ja) * 1996-02-05 1997-08-15 Fuji Elelctrochem Co Ltd 過放電防止装置

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