JP2592454Y2 - 磁気テープカセット - Google Patents
磁気テープカセットInfo
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- B29L2017/008—Tapes
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は磁気テープカセットに関
し、更に詳しくは、磁気テープを巻装した一対のテープ
巻装体を収容するケースボディが上下一対のカセットハ
ーフにより構成されて、両カセットハーフが相互の接触
面上の溶着接合部に形成した溶着リブを超音波溶着する
ことによって接合された磁気テープカセットに関するも
のである。
し、更に詳しくは、磁気テープを巻装した一対のテープ
巻装体を収容するケースボディが上下一対のカセットハ
ーフにより構成されて、両カセットハーフが相互の接触
面上の溶着接合部に形成した溶着リブを超音波溶着する
ことによって接合された磁気テープカセットに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、オーディオ等に使用される磁
気テープカセットは、磁気テープを巻装した一対のテー
プ巻装体を収容するケースボディが上下一対のカセット
ハーフにより構成されるとともに、収容したテープ巻装
体に巻装されている磁気テープが走行する前記ケースボ
ディの前面には磁気テープを磁気ヘッドに接触させるた
めの開口が設けられてなっている。この磁気テープカセ
ットは、オーディオ用として、あるいは磁気テープを引
き出すタイプのビデオ用として、これまでも種々のもの
が開発されている。
気テープカセットは、磁気テープを巻装した一対のテー
プ巻装体を収容するケースボディが上下一対のカセット
ハーフにより構成されるとともに、収容したテープ巻装
体に巻装されている磁気テープが走行する前記ケースボ
ディの前面には磁気テープを磁気ヘッドに接触させるた
めの開口が設けられてなっている。この磁気テープカセ
ットは、オーディオ用として、あるいは磁気テープを引
き出すタイプのビデオ用として、これまでも種々のもの
が開発されている。
【０００３】そして、従来では、前記ケースボディを構
成する上下一対のカセットハーフ相互は、複数箇所をね
じ止めすることにより接合するのが一般的であった。し
かし、近年においては、磁気テープカセットの廉価性が
その商品価値を決定する大きな要素となってきていて、
ねじ止めにより上下のカセットハーフを接合する構造
は、構成部品が多くしかも組立工程に手間がかかること
から不利になってきている。
成する上下一対のカセットハーフ相互は、複数箇所をね
じ止めすることにより接合するのが一般的であった。し
かし、近年においては、磁気テープカセットの廉価性が
その商品価値を決定する大きな要素となってきていて、
ねじ止めにより上下のカセットハーフを接合する構造
は、構成部品が多くしかも組立工程に手間がかかること
から不利になってきている。
【０００４】そこで、最近では、ねじ止めの変りに、超
音波溶着を利用して上下一対のカセットハーフ相互を接
合させたものも出現するようになった。図６は、ねじ止
めの変りに、超音波溶着を利用して上下一対のカセット
ハーフ相互を接合させた磁気テープカセットの従来例を
示したものである。
音波溶着を利用して上下一対のカセットハーフ相互を接
合させたものも出現するようになった。図６は、ねじ止
めの変りに、超音波溶着を利用して上下一対のカセット
ハーフ相互を接合させた磁気テープカセットの従来例を
示したものである。
【０００５】この磁気テープカセット１は、磁気テープ
Ｔを巻装した一対のテープ巻装体（リールハブ）２，３
を収容するケースボディ４が、上下一対のカセットハー
フ５，６により構成されている。そして、収容したテー
プ巻装体２，３に巻装されている磁気テープＴが走行す
る前記ケースボディ４の前面には磁気テープＴをテープ
レコーダ等の磁気ヘッドに接触させるための開口が設け
られていて、この開口が設けられた範囲は、図示のよう
に、平面形状が台形状に膨出した厚み増大部７となって
いる。
Ｔを巻装した一対のテープ巻装体（リールハブ）２，３
を収容するケースボディ４が、上下一対のカセットハー
フ５，６により構成されている。そして、収容したテー
プ巻装体２，３に巻装されている磁気テープＴが走行す
る前記ケースボディ４の前面には磁気テープＴをテープ
レコーダ等の磁気ヘッドに接触させるための開口が設け
られていて、この開口が設けられた範囲は、図示のよう
に、平面形状が台形状に膨出した厚み増大部７となって
いる。
【０００６】前記カセットハーフ５，６相互は、隅部の
四箇所と前記厚み増大部７の中央部との合計５ヵ所（中
央部は設けない場合もある）に溶着接合部９が設定され
ている。前記溶着接合部９の設置位置は、従来のねじ止
め式のもののねじ止め位置である。前記溶着接合部９
は、図７および図８に示すように、前記上下カセットハ
ーフ５，６相互の接触面上で、一方の前記下カセットハ
ーフ６には位置決めようの嵌合用筒状部１０を形成する
とともに、他方の前記上カセットハーフ５には前記嵌合
用筒状部１０に嵌合する凸状部１１を形成し、前記凸状
部１１の先端面が当接する前記嵌合用筒状部１０の底部
に、超音波溶着するための溶着リブ１２をリング状に突
設した構成となっている。
四箇所と前記厚み増大部７の中央部との合計５ヵ所（中
央部は設けない場合もある）に溶着接合部９が設定され
ている。前記溶着接合部９の設置位置は、従来のねじ止
め式のもののねじ止め位置である。前記溶着接合部９
は、図７および図８に示すように、前記上下カセットハ
ーフ５，６相互の接触面上で、一方の前記下カセットハ
ーフ６には位置決めようの嵌合用筒状部１０を形成する
とともに、他方の前記上カセットハーフ５には前記嵌合
用筒状部１０に嵌合する凸状部１１を形成し、前記凸状
部１１の先端面が当接する前記嵌合用筒状部１０の底部
に、超音波溶着するための溶着リブ１２をリング状に突
設した構成となっている。
【０００７】前記上下カセットハーフ５，６は、図８に
示すように、前記嵌合用筒状部１０と前記凸状部１１と
を嵌合させることによって位置決めし、該カセットハー
フ５の上に当接される超音波溶着機の溶着ヘッド１３に
よって付与する超音波エネルギーによって前記溶着リブ
１２を溶融させて、該上下カセットハーフ５，６相互を
接合させる。
示すように、前記嵌合用筒状部１０と前記凸状部１１と
を嵌合させることによって位置決めし、該カセットハー
フ５の上に当接される超音波溶着機の溶着ヘッド１３に
よって付与する超音波エネルギーによって前記溶着リブ
１２を溶融させて、該上下カセットハーフ５，６相互を
接合させる。
【０００８】
【考案が解決しようとする課題】ところで、超音波溶着
処理では、前記溶着リブ１２の先端部が細い程、超音波
エネルギーが該先端部に集中し、溶着が迅速かつ容易と
なる。そのため、前記溶着リブ１２は、図８にも示して
いるように、先端部を鋭角に尖らした３角形状の横断面
形状に形成するのが好ましい。
処理では、前記溶着リブ１２の先端部が細い程、超音波
エネルギーが該先端部に集中し、溶着が迅速かつ容易と
なる。そのため、前記溶着リブ１２は、図８にも示して
いるように、先端部を鋭角に尖らした３角形状の横断面
形状に形成するのが好ましい。
【０００９】一方、前記カセットハーフ５，６を射出成
形するための金型は、通常、放電加工を利用して所定形
状の窪み等の細かい部分を形成しているが、この放電加
工では、前記溶着リブ１２の先端部を形成する鋭角のＶ
溝が形成できない。従って、射出成形用の金型を形成す
る場合、前記溶着リブ１２の先端部に相当するＶ溝は、
彫刻機を使って別に加工することになる。
形するための金型は、通常、放電加工を利用して所定形
状の窪み等の細かい部分を形成しているが、この放電加
工では、前記溶着リブ１２の先端部を形成する鋭角のＶ
溝が形成できない。従って、射出成形用の金型を形成す
る場合、前記溶着リブ１２の先端部に相当するＶ溝は、
彫刻機を使って別に加工することになる。
【００１０】しかし、彫刻機によって加工する場合は、
放電加工と違って、曲線的な加工が難しく、Ｖ溝をリン
グ状に形成しなければならない前記溶着リブ１２の場合
は、金型の製作が困難になるとともに、射出成形した前
記溶着リブ１２の寸法精度が低下して溶着品質の低下
や、溶着時間の増大といった問題が発生する虞れがあっ
た。
放電加工と違って、曲線的な加工が難しく、Ｖ溝をリン
グ状に形成しなければならない前記溶着リブ１２の場合
は、金型の製作が困難になるとともに、射出成形した前
記溶着リブ１２の寸法精度が低下して溶着品質の低下
や、溶着時間の増大といった問題が発生する虞れがあっ
た。
【００１１】そこで、本考案の目的は上記課題を解消す
ることにあり、溶着リブを有するカセットハーフの射出
成形用の金型の製作が容易で、高精度の溶着リブを得る
ことができ、上下のカセットハーフを接合するために前
記溶着リブを超音波溶着する際、溶着品質を向上させる
と同時に、溶着時間の短縮を図ることが可能な磁気テー
プカセットを提供することである。
ることにあり、溶着リブを有するカセットハーフの射出
成形用の金型の製作が容易で、高精度の溶着リブを得る
ことができ、上下のカセットハーフを接合するために前
記溶着リブを超音波溶着する際、溶着品質を向上させる
と同時に、溶着時間の短縮を図ることが可能な磁気テー
プカセットを提供することである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本考案の上記目的は、磁
気テープを巻装した一対のテープ巻装体を収容するケー
スボディが上下一対のカセットハーフにより構成される
とともに、収容したテープ巻装体に巻装されている磁気
テープが走行自在に構成された磁気テープカセットにお
いて、前記上下カセットハーフは相互の接触面上の溶着
接合部に形成した溶着リブが超音波溶着することによっ
て接合され締結される構成であり、前記溶着接合部は、
直線的に延在する一定長の複数本の溶着リブを、溶着接
合部の中心から一定距離だけ離しかつ放射状に配置され
た構成をなしていることを特徴とする磁気テープカセッ
トにより達成される。
気テープを巻装した一対のテープ巻装体を収容するケー
スボディが上下一対のカセットハーフにより構成される
とともに、収容したテープ巻装体に巻装されている磁気
テープが走行自在に構成された磁気テープカセットにお
いて、前記上下カセットハーフは相互の接触面上の溶着
接合部に形成した溶着リブが超音波溶着することによっ
て接合され締結される構成であり、前記溶着接合部は、
直線的に延在する一定長の複数本の溶着リブを、溶着接
合部の中心から一定距離だけ離しかつ放射状に配置され
た構成をなしていることを特徴とする磁気テープカセッ
トにより達成される。
【００１３】
【実施態様】以下、本考案の一実施態様を図面を参照し
て説明する。図５は、本考案に係る磁気テープカセット
の斜視図である。この磁気テープカセット２１は、オー
ディオ用のもので、磁気テープＴを巻装した一対のテー
プ巻装体（リールハブ）２，３を収容するケースボディ
２４が、上下一対のカセットハーフ２５，２６により構
成されている。そして、収容した前記テープ巻装体２，
３に巻装されている磁気テープＴが走行する前記ケース
ボディ２４の前面には磁気テープＴをテープレコーダ等
の磁気ヘッドに接触させるための開口が装備されてな
り、この開口が装備される範囲は、図示のように、平面
形状が台形状に膨出した厚み増大部７となっている。前
記カセットハーフ２５，２６相互は、隅部と前記厚み増
大部７の中央部との合計５ヵ所に溶着接合部２９が設定
されている。前記溶着接合部２９の設置位置は、従来の
ねじ止め式のもののねじ止め位置である。
て説明する。図５は、本考案に係る磁気テープカセット
の斜視図である。この磁気テープカセット２１は、オー
ディオ用のもので、磁気テープＴを巻装した一対のテー
プ巻装体（リールハブ）２，３を収容するケースボディ
２４が、上下一対のカセットハーフ２５，２６により構
成されている。そして、収容した前記テープ巻装体２，
３に巻装されている磁気テープＴが走行する前記ケース
ボディ２４の前面には磁気テープＴをテープレコーダ等
の磁気ヘッドに接触させるための開口が装備されてな
り、この開口が装備される範囲は、図示のように、平面
形状が台形状に膨出した厚み増大部７となっている。前
記カセットハーフ２５，２６相互は、隅部と前記厚み増
大部７の中央部との合計５ヵ所に溶着接合部２９が設定
されている。前記溶着接合部２９の設置位置は、従来の
ねじ止め式のもののねじ止め位置である。
【００１４】前記溶着接合部２９は、図１乃至図４に示
すように、前記上下カセットハーフ２５，２６相互の接
触面上で、該下カセットハーフ２６には位置決めようの
嵌合用筒状部３０を形成するとともに、該上カセットハ
ーフ２５には前記嵌合用筒状部３０に嵌合する凸状部３
１を形成し、前記凸状部３１の先端面が当接する前記嵌
合用筒状部３０の底部に、超音波溶着するための４本の
溶着リブ３２を設けたものである。なお、前記溶着接合
部２９に隣接してカセット後方側には誤消去防止構造部
２７が配置されている。４本の前記溶着リブ３２は、図
１に示すように、直線的に延在する一定長のもので、溶
着接合部の中心Ｏから一定距離離して十字状に配置され
ている。前記各溶着リブ３２は、図３に示すように、横
断面形状が先端を鋭角化した３角形状である。
すように、前記上下カセットハーフ２５，２６相互の接
触面上で、該下カセットハーフ２６には位置決めようの
嵌合用筒状部３０を形成するとともに、該上カセットハ
ーフ２５には前記嵌合用筒状部３０に嵌合する凸状部３
１を形成し、前記凸状部３１の先端面が当接する前記嵌
合用筒状部３０の底部に、超音波溶着するための４本の
溶着リブ３２を設けたものである。なお、前記溶着接合
部２９に隣接してカセット後方側には誤消去防止構造部
２７が配置されている。４本の前記溶着リブ３２は、図
１に示すように、直線的に延在する一定長のもので、溶
着接合部の中心Ｏから一定距離離して十字状に配置され
ている。前記各溶着リブ３２は、図３に示すように、横
断面形状が先端を鋭角化した３角形状である。
【００１５】このような前記上下カセットハーフ２５，
２６は、図４に示すように、前記嵌合用筒状部３０と前
記凸状部３１とを嵌合させることによって位置決めし、
該カセットハーフ２５の上に当接される超音波溶着機の
溶着ヘッド１３によって付与する超音波エネルギーによ
って前記溶着リブ３２を溶融させて、該両カセットハー
フ２５，２６相互を接合させる。
２６は、図４に示すように、前記嵌合用筒状部３０と前
記凸状部３１とを嵌合させることによって位置決めし、
該カセットハーフ２５の上に当接される超音波溶着機の
溶着ヘッド１３によって付与する超音波エネルギーによ
って前記溶着リブ３２を溶融させて、該両カセットハー
フ２５，２６相互を接合させる。
【００１６】以上のように本実施態様の前記磁気テープ
カセット２１では、前記溶着接合部２９に形成される４
本の前記溶着リブ３２はいずれも直線的であるため、該
溶着リブ３２を射出成形するための金型上での彫刻機に
よるＶ溝の加工が容易になり、その結果、該溶着リブ３
２を有する前記カセットハーフ２６の射出成形用の金型
の製作が容易になり、高精度の溶着リブを得ることが可
能になる。
カセット２１では、前記溶着接合部２９に形成される４
本の前記溶着リブ３２はいずれも直線的であるため、該
溶着リブ３２を射出成形するための金型上での彫刻機に
よるＶ溝の加工が容易になり、その結果、該溶着リブ３
２を有する前記カセットハーフ２６の射出成形用の金型
の製作が容易になり、高精度の溶着リブを得ることが可
能になる。
【００１７】しかも、一つの前記溶着接合部２９に配置
された４本の前記溶着リブ３２相互は、該溶着接合部２
９の中心Ｏに対して一定距離離間して放射状に配置され
ているため、超音波エネルギーの付与による前記各溶着
リブ３２の溶融が前記溶着接合部２９の底部全域で均等
に起こる。また、超音波エネルギーによって溶融した樹
脂は前記溶着接合部２９の中心部および外周部の双方に
速やかに流れることができるため、溶融樹脂の滞留によ
る溶着速度の低下を防止することもでき、均質な溶着を
迅速に進行させることができ、もって、前記磁気テープ
カセット２１における溶着品質を向上させると同時に、
溶着時間の短縮を図ることが可能になるものである。
された４本の前記溶着リブ３２相互は、該溶着接合部２
９の中心Ｏに対して一定距離離間して放射状に配置され
ているため、超音波エネルギーの付与による前記各溶着
リブ３２の溶融が前記溶着接合部２９の底部全域で均等
に起こる。また、超音波エネルギーによって溶融した樹
脂は前記溶着接合部２９の中心部および外周部の双方に
速やかに流れることができるため、溶融樹脂の滞留によ
る溶着速度の低下を防止することもでき、均質な溶着を
迅速に進行させることができ、もって、前記磁気テープ
カセット２１における溶着品質を向上させると同時に、
溶着時間の短縮を図ることが可能になるものである。
【００１８】なお、前記実施態様では、前記溶着リブ３
２は４本としたが、該溶着リブ３２の装備数は実施態様
に限定せず、３本以上の任意数とすることができる。そ
して、前記実施態様の場合は、前記溶着リブ３２の本数
が４本であったため十字状の配置としたが、任意の複数
本の場合は、該溶着リブ３２相互の配置は、前記溶着接
合部２９の中心Ｏから一定距離離した放射状の配置とす
れば、同様の効果を得ることができる。
２は４本としたが、該溶着リブ３２の装備数は実施態様
に限定せず、３本以上の任意数とすることができる。そ
して、前記実施態様の場合は、前記溶着リブ３２の本数
が４本であったため十字状の配置としたが、任意の複数
本の場合は、該溶着リブ３２相互の配置は、前記溶着接
合部２９の中心Ｏから一定距離離した放射状の配置とす
れば、同様の効果を得ることができる。
【００１９】また、前記実施態様における磁気テープカ
セットは、オーディオ用のものであったが、本考案は上
下一対のカセットハーフからなるケースボディ内に磁気
テープを走行可能に収容する磁気テープカセット一般に
利用することができ、例えばビデオ用のカセット、ある
いは、音声や映像のディジタル信号を記録するディジタ
ルコンパクトカセット（ＤＣＣ）等にも利用できること
は言うまでもない。
セットは、オーディオ用のものであったが、本考案は上
下一対のカセットハーフからなるケースボディ内に磁気
テープを走行可能に収容する磁気テープカセット一般に
利用することができ、例えばビデオ用のカセット、ある
いは、音声や映像のディジタル信号を記録するディジタ
ルコンパクトカセット（ＤＣＣ）等にも利用できること
は言うまでもない。
【００２０】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の磁気テープ
カセットは、溶着接合部に形成される溶着リブは直線的
であるので、該溶着リブを射出成形するための金型上で
の彫刻機によるＶ溝の加工が容易になり、その結果、溶
着リブを有するカセットハーフの射出成形用の金型の製
作が容易になり、高精度の溶着リブを得ることが可能に
なる。しかも、一つの溶着接合部に配置される複数本の
溶着リブは、溶着接合部の中心に対して一定距離離間し
て放射状に配置されているので、超音波エネルギーの付
与による溶着リブの溶融が溶着接合部の全体で均等に起
こり、また、超音波エネルギーによって溶融した樹脂は
溶着接合部の中心部および外周部の双方に速やかに流れ
ることができるので、滞留による溶着速度の低下を防止
することもでき、均質な溶着を迅速に進行させることが
できる。したがって、本考案によれば、磁気テープカセ
ットにおける溶着品質を向上させると同時に、溶着時間
の短縮を図ることが可能になる。
カセットは、溶着接合部に形成される溶着リブは直線的
であるので、該溶着リブを射出成形するための金型上で
の彫刻機によるＶ溝の加工が容易になり、その結果、溶
着リブを有するカセットハーフの射出成形用の金型の製
作が容易になり、高精度の溶着リブを得ることが可能に
なる。しかも、一つの溶着接合部に配置される複数本の
溶着リブは、溶着接合部の中心に対して一定距離離間し
て放射状に配置されているので、超音波エネルギーの付
与による溶着リブの溶融が溶着接合部の全体で均等に起
こり、また、超音波エネルギーによって溶融した樹脂は
溶着接合部の中心部および外周部の双方に速やかに流れ
ることができるので、滞留による溶着速度の低下を防止
することもでき、均質な溶着を迅速に進行させることが
できる。したがって、本考案によれば、磁気テープカセ
ットにおける溶着品質を向上させると同時に、溶着時間
の短縮を図ることが可能になる。
【図１】本考案の一実施態様の溶着接合部の溶着リブの
形状を示した要部拡大説明図である。
形状を示した要部拡大説明図である。
【図２】図１のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。
【図３】図２のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。
【図４】本考案の一実施態様の溶着接合部の接合構造の
説明図である。
説明図である。
【図５】本考案の一実施態様の磁気テープカセットの斜
視図である。
視図である。
【図６】従来の磁気テープカセットの概略斜視図であ
る。
る。
【図７】従来の磁気テープカセットの溶着接合部の溶着
リブの形状の説明図である。
リブの形状の説明図である。
【図８】従来の磁気テープカセットの溶着接合部の接合
構造の説明図である。
構造の説明図である。
２，３ テープ巻装体 ７ 厚み増大部 １３ 溶着ヘッド ２１ 磁気テープカセット ２４ ケースボディ ２５，２６ カセットハーフ ２９ 溶着接合部 ３０ 嵌合用筒状部 ３１ 凸状部 ３２ 溶着リブ
Claims (1)
- 【請求項１】 磁気テープを巻装した一対のテープ巻装
体を収容するケースボディが上下一対のカセットハーフ
により構成されるとともに、収容したテープ巻装体に巻
装されている磁気テープが走行自在に構成された磁気テ
ープカセットにおいて、 前記上下カセットハーフは相互の接触面上の溶着接合部
に形成した溶着リブが超音波溶着することによって接合
され締結される構成であり、前記溶着接合部は、直線的
に延在する一定長の複数本の溶着リブを、溶着接合部の
中心から一定距離だけ離しかつ放射状に配置された構成
をなしていることを特徴とする磁気テープカセット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6027893U JP2592454Y2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 磁気テープカセット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6027893U JP2592454Y2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 磁気テープカセット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726974U JPH0726974U (ja) | 1995-05-19 |
| JP2592454Y2 true JP2592454Y2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=13137524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6027893U Expired - Lifetime JP2592454Y2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 磁気テープカセット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592454Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-14 JP JP6027893U patent/JP2592454Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0726974U (ja) | 1995-05-19 |
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Legal Events
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