JP2619341B2 - 磁気テープカセット用テープリール及びその製造方法 - Google Patents

磁気テープカセット用テープリール及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(VTR)等に使用される磁気テープカセットテープ
リール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR等に使用される磁気テープカセッ
トのテープリールには、上部ガイドフランジと、中央筒
の上部中央にピボット部を一体成形した下部ガイドフラ
ンジとからなるいわゆる2ピースタイプのものがある。
一方、テープリールの上部ガイドフランジ及び下部ガイ
ドフランジ全体は通常合成樹脂で成形されるが、耐摩耗
性をそれ程考慮する必要がないことから、耐摩耗性に特
に優れた合成樹脂を用いていない。したがって、テープ
リールの回転によりピボット部が摩耗等の損傷を受けて
も保証は出来なかった。
【0003】そこで、下部ガイドフランジとは異種材料
の耐摩耗性の高い材料からなるピボット部材を別途成形
し、該ピボット部材を下部ガイドフランジの中央筒の上
部中央に嵌合したいわゆる3ピースタイプのものが知ら
れている。即ち、図6に示す如く、このタイプのテープ
リール1は、上部ガイドフランジ2、下部ガイドフラン
ジ3及びピボット部材4の3ピースからなるもので、下
部ガイドフランジ3には、テープデッキの駆動軸(図示
せず)が係合する中央筒5と、該中央筒5と同心状に該
筒5の外側に配設したテープ巻回用のリールハブ6と、
中央筒5とリールハブ6とを連結する複数の連結リブ7
とが下部ガイドフランジ3と一体成形され、かつ、中央
筒5の上部中央に嵌合部8が形成されている。また、長
時間のものと短時間のものとでは、リールハブ6の径と
連結リブ7の長さとを変えることにより成形している。
【0004】ピボット部材4は、基部4aと、基部4a
の上面4bに立設したピボット軸4cとからなり、該基
部4aが中央筒5の嵌合部8に嵌合される。そして、ピ
ボット部材4のピボット軸4cを上部ガイドフランジ2
の通孔2aから上方に突出させ、中央筒5の上面に上部
ガイドフランジ2が溶着されてテープリール1となるも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のピ
ボット部材4は、これを成形する際の、樹脂注入用のゲ
ートが一般に基部4aの側面に位置するため、この基部
4a側面に、ゲートの注入痕が突出して残ったり、或い
はキャビティに注入を終了したゲートの先端から合成樹
脂材料が膨出して付着することがあり、このままだとピ
ボット部材4を中央筒5の嵌合部8に嵌めることができ
ない。
【0006】したがって、製品成形後にピボット部材4
の基部4aに突出する注入痕等の突出部を取除く切落し
作業を必要とするため、作業工数を多く要して生産性が
悪かった。
【0007】本発明は、かかる実情を背景にしてなされ
たもので、ピボット部材を鋳放しのまま使用できると共
に、方向性を考慮することなく嵌合することができる
気テープカセットテープリール及びその製造方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の磁気テープカセット用テープリールは、テ
ープリールの中央筒の上部に形成される嵌合部を上方か
らみて円形に形成すると共に、ピボット部材の基部を上
方からみて一部に切欠き部を有する円形状となし、該切
欠き部にゲート注入痕があることを特徴とし、このテー
プリールの製造方法は、前記ピボット部材を、上方から
みて一部に切欠き部を有する円形の基部を有し、該基部
側面の前記切欠き部形成部分に樹脂注入用のゲートを対
向配置させて成形することを特徴としている。
【0009】
【作 用】上記の構成によれば、ゲートを切欠き部に位
置させれば、切欠き部の外面に注入痕等の突出部が付着
しても、ピボット部材をこのまま中央筒の嵌合部に嵌合
することができ、突出部を嵌合部と切欠き部との間の空
間部内に方向性なく配置できる。
【0010】したがって、成形されたピボット部材は、
突出部を切落すことなく鋳放しのまま使用できるので、
切落し作業が不要となり、作業工数を省略して生産性の
向上が図れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図5に基
づいて説明する。
【0012】磁気テープカセット10は、上ハーフ11
と下ハーフ12を結合して構成されるカセット本体13
内に、磁気テープ14を巻回する供給及び巻取用の2個
のテープリール15,15を回転可能に収納するととも
に、磁気テープ14をカセット本体13のテープガイド
部13a,13aの前面に巻回し、その前部に前蓋13
bを開閉可能に被着している。
【0013】テープリール15は、中央部に通孔16a
を有する上部ガイドフランジ16と、中央筒17、中央
筒17と同心状に該筒17の外側に配設したリールハブ
18、中央筒17とリールハブ18を連結する複数の連
結リブ19を一体に成形した下部ガイドフランジ20
と、通孔16aから上方に突出して、上ハーフ11とテ
ープリール15の間に介在する板状のリール抑えスプリ
ング21の先端で押圧されるピボット部材22との3ピ
ースで構成されている。
【0014】中央筒17は、その内周にテープデッキの
駆動軸(図示せず)と係合する複数の係合リブ17aを
突設した駆動軸嵌合凹部17bを有し、中央筒17の上
部17cには、ピボット部材22を嵌合する嵌合部23
が上方からみて円形に凹設されている。また下部ガイド
フランジ20下面には、駆動軸嵌合凹部17bにテープ
デッキの駆動軸を案内するガイド縁20aと、カセット
本体13の装着孔に遊嵌される係合縁20bとが同心状
に突設されている。
【0015】上部ガイドフランジ16は、フランジ部1
6bの中央部に突部16cが下方に突設され、その中央
に通孔16aが穿設されると共に、突部16cの下面に
は下部ガイドフランジ20の中央筒17の上部17cに
溶着される溶着用突起16dが突設されている。
【0016】前記ピボット部材22は、両ガイドフラン
ジ16,20よりも耐摩耗性に優れた硬質の合成樹脂材
料で成形されるもので、上部ガイドフランジ16の通孔
16aから上部に突出して、前記リール抑えスプリング
21に押圧されるピボット軸22aと、中央筒17の嵌
合部23に嵌合される基部22bとで形成される。
【0017】上記ピボット軸22aは、先端を球状に丸
めた円錐形に形成され、また基部22bは、上方からみ
て円形に形成され、上面にピボット軸22aを囲繞して
溝部22cが凹設されると共に、下縁にテーパ面22d
が形成され、更に側面の一部には、平面状の切欠き部2
2eが形成されている。
【0018】上述のように形成したピボット部材22
は、基部22bを中央筒17の嵌合部23に嵌合して下
部ガイドフランジ20に取付けると、この切欠き部22
eと嵌合部23との間に、半月状の空間部24が形成さ
れる。
【0019】前記ピボット部材22を製造するに際して
は、図4に示す如く、ピボット部材22を成形するため
の合成樹脂材料注入用のトンネルゲート30を可動型3
1内に斜め方向に設け、該トンネルゲート30の先端を
切欠き部22eの形成部分に対向配置させると共に、可
動型31の上面に開口するトンネルゲート30の他端
、固定型32の下面に凹設したランナー33に接続
【0020】そして、ピボット部材22を成形する合成
樹脂材料の溶液、ランナー33を経てゲート30の先
端より、可動型31及び固定型32で画成されるキャビ
ティ34に注入して、ピボット部材22を成形する
【0021】本実施例の如く、ゲート30を基部22b
に形成される平面状の切欠き部22eも形成部分に対向
配置させると、成形されたピボット部材22は、ゲート
30の先端と接続する切欠き部22eの表面に、キャビ
ティ34への充填を終了したのちにゲート30の先端か
ら膨出した合成樹脂材料が付着して、製品外部に余分な
注入痕として突出部Dが形成されてしまうことがある。
【0022】しかしながら、ピボット部材22の基部2
2bを中央筒17の嵌合部23に嵌合すると、切欠き部
22eと嵌合部23との間には、前述のように空間部2
4が形成されるから、突出部Dが付着したままのピボッ
ト部材22を嵌合部23に嵌合しても、突出部Dはこの
空間部24に方向性なく自由に配置され、ピボット部材
22の基部22bを、嵌合部23の周壁に妨げられなく
正常な状態で嵌合することができる。
【0023】したがって、ピボット部材22は、従来の
ように突出部Dによって嵌合できなかったり、或いは傾
いて嵌合されることがなくなり、ピボット部材22の機
能を充分に発揮することができるので、テープリール1
5の製品精度を向上することができる。
【0024】また、ピボット部材22は、突出部Dを切
除することなく鋳放しのまま使用できるので、成形によ
る製品不良がなくなると共に、切落し作業等の後処理が
不要となり、作業工数を省略して製品コストの低減が図
れる。
【0025】尚、本発明のピボット部材の基部の切欠き
部は、上記実施例に限定するものでなく、嵌合部との間
に突出部を配置できる空間部を形成するものであれば、
平面状以外の他形状であっても差支えない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテープリ
ールは、テープリールの中央筒の上部に形成される嵌合
部を上方からみて円形に形成すると共に、ピボット部材
の基部を、上方からみて一部に切欠き部を有する円形状
となし、該切欠き部にゲート注入痕があるものであり、
また、このテープリールの製造方法は、ピボット部材
を、上方からみて一部に切欠き部を有する円形の基部を
有し、基部側面の前記切欠き部形成部分に樹脂注入用の
ゲートを対向配置させて成形するので、切欠き部に注入
が突出してされていても、注入痕はピボット部材嵌合
時に嵌合部とピボット部材間の空間部に配置されるか
ら、鋳放しのままピボット部材をそのまま使用すること
が可能となり、従来必要作業となっていた、注入痕等の
突出部の切落し作業を省略できて、生産性の向上が図
れ、製品コストを低減することができる。しかも、ピボ
ット部材を嵌合部に嵌合させるに際しても、ピボット部
材の基部の方向性を考慮することなく嵌合することがで
き作業性も向上する。
【0027】さらに、組付けによる製品不良がなくなる
ので、テープリールの精度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すピボット部材の斜視
【図2】 本発明の一実施例を示す磁気テープカセット
の上ハーフの一部を切欠いた平面図
【図3】 本発明の一実施例を示すテープリールの要部
縦断面図
【図4】 図1のピボット部材の成形状態を示す縦断面
【図5】 図1のピボット部材を嵌合部に嵌合した平面
【図6】 従来のテープリールの要部縦断面図
【符号の説明】
10…磁気テープカセット 15…テープリール 16…上部ガイドフランジ 17…中央筒 18…リールハブ 20…下部ガイドフランジ 22…ピボット部材 22a…ピボット軸 22b…基部 22e…切欠き部 23…嵌合部 24…空間部 30…トンネルゲート 31…可動型 32…固定型 D…突出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープリールの中央筒の上部に嵌合部を
    形成し、該嵌合部にピボット部材を嵌合してなる磁気テ
    ープカセットテープリールにおいて、前記中央筒の嵌
    合部は、上方からみて円形に形成されており、前記ピボ
    ット部材は、上方からみて一部に切欠き部を有する円形
    の基部を有し、該基部側面の前記切欠き部にゲート注入
    痕があることを特徴とする磁気テープカセット用テープ
    リール。
  2. 【請求項2】 テープリールの中央筒の上部に嵌合部を
    形成し、該嵌合部にピボット部材を嵌合してなる磁気テ
    ープカセット用テープリールの製造方法において、前記
    ピボット部材は、上方からみて一部に切欠き部を有する
    円形の基部を有し、該基部側面の前記切欠き部形成部分
    に樹脂注入用のゲートを対向配置させて成形されること
    を特徴とする磁気テープカセット用テープリールの製造
    方法
JP22292295A 1995-08-31 1995-08-31 磁気テープカセット用テープリール及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2619341B2 (ja)

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