JPH0223582A - ガイドローラの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明はガイドローラの製造方法に関し、特にビデオテ
ープレコーダ（ＶＴＲ）用のテープカセットに用いるガ
イドローラの製造方法に関するものである。

口、従来技術 従来のＶＴＲ用のテープカセットは、例えば第４図及び
第５図のように構成されている。即ち、第４図は、ＶＴ
Ｒ用のテープカセットの下ハーフを、第５図は同カセッ
トの上ハーフを示すが、下ハーフ１の巻取り−ル２と供
給リール３との間では、巻取り−ル２例のリーダーテー
プ４に対して供給リール３側に巻取られた磁気テープ５
がスプライステープ６によって接合される。この接合位
置は必ずしも図示した位置に限らない。なお、図中の７
はガイドボール、８はテープ抑え用フラップ、Ｓはテー
プガイド、１０はガイドローラである。また、上ハーフ
１１においては、リール２及び３に対応して透明窓ＩＺ
、１３が設けられ、更に下ハーフ１の前面側を覆う開閉
蓋１４が取付けられている。この開閉Ｍ１４は、第５図
のように、一端側の突設部１５に取付けられて上ハーフ
内面に接した巻ばね１６によって、常時閉状態となって
いる。第４図においては、開閉１Ｆ＋４を一転鎖線で示
している。

そして、第６図に示すように、ガイドローラ１０ばカセ
ット本体、例えば下ハーフ１に設けられたガイドボール
１８に回転自在に嵌め込まれている。

ところが、このようなガイドローラ１０は例えばポリア
セタールにより成形される際に、第７図に示す固定型２
０（２３はストリッパプレートである。）と可動コアビ
ン２１との間の接合ライン（パーティングライン）２２
の存在によって第６図に１９で示す如きバリがガイドロ
ーラｌＯの内周の上端又は下端において内径方向に必然
的に生じてしまう。こうしたバリｔＳはガイドボール１
日の外周囲の非常に狭い隙間に挾まったりして、ガイド
ローラ１０が回転不能となったり、テープ走行時のテン
ションが高まって走行不良又は異常を生じる原因となる
。また、ガイドボール１８は上ハーフ１１の凹部２４内
に密に嵌め込まれる必要があるが、上記のようなバリＩ
Ｓによってガイドボール１８を密に嵌め込むこと自体が
不可能となることもある。

ハ０発明の目的 本発明の目的は、回転をスムーズにしたガイドローラの
製造方法を提供することにある。

二１発明の構成 即ち、本発明は、ガイドローラの内側空間を形成するた
めに第１の型と第２の型とをローラ軸方向に沿って接合
せしめ、この際、前記第２の型よりも前記第１の型を径
大にして前記内側空間の開口側から突入する如くに配し
、かつこの突入した位置での前記第１の型の面に前記第
２の型の面を密接させるガイドローラの製造方法に係る
ものである。

ホ、実施例 以下、本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の方法の一例を示すものである。

まず、第１Ａ図のように、ガイドローラを成形する成形
空間（キャビティ）３３を形成するために、固定型３０
と可動コアビン３１とをローラ軸方向に沿って接合せし
める。図中の２３は従来と同様のストリッパブレートで
あって製品の取り出しに有効である。

このように金型の接合状態においては、ガイドローラ内
側空間（３４に相当）を形成すべく、可動コアビン３１
よりも固定型３０を径大にして内側空間３４の開口側３
４ａから突入する如くに配し、かつこの突入した位置で
の固定型３０の突入部３１　ａの面３５に可動コアビン
３１の面３６を密接（嵌合）させる。従って、接合域で
は、コアビン３１の外周に固定型３０による段部３７が
形成されることになる。他方、コアビン３１の下部（ス
トリンパプレート・２３側）には、上記段部３７と位置
的に一致した段部３８を形成している。

そして次に、第１Ａ図において成形空間３３に樹脂を注
入し、ガイドローラ形状に固化（射出成形）させてから
、コアビン３１をストリンパプレート２３及びガイドロ
ーラ４０と共に固定型３０から矢印３Ｓ方向に分離する
。

次いで第１Ｃ図のように、ストリンパプレート２３を矢
印４１方向に移動させ、製品４０をコアビン３１から抜
き出す。この場合、図面には１つの製品のみを示したが
、実際には共通のストリッパブレート２３に多数の製品
を取り出す（従って、プレート２３には多数のコアビン
３１を挿通していることになる）ようにしてもよい。

そして、ガイドローラ４０をストリフバブレート２３か
ら分離し、個々の製品を取り出す。

第２図は、こうして作製されたガイドローラ４０をＶＴ
Ｒ用のテーブカセントのガイドボール１日に取り付けた
状態を示す。即ち、ガイドローラ４０の上下端には、上
記した型の段部３７及び３８に対応したリング状の凹部
４３．４４（これらは、ガイドローラ４０の本来の内径
よりも大きな径に形成されている。）が形成されている
。

従って、第１Ａ図に示したように、両型のパーティング
ライン４２によって第２図に拡大して示すバリ４Ｓが生
じても、これは上記の凹部４３内にうまく収納されるこ
とになり、ガイドローラ４０に対して何ら支障を生じる
ことはない。従って、ガイドローラ４０の回転がスムー
ズとなり、テープテンションが良好となって走行性を向
上させることができる。これはまた、ガイドローラ４０
の下端側でも同様であり、第１Ａ図においてピン３１プ
レート２３間のパーティングライン５２によって第２図
に拡大図示するようにパリ４Ｓが生じても、これは凹部
４４内にやはりうまく収納される。なお、ガイドローラ
４０は上下逆に取り付けても差支えないが、この場合で
も、上記凹部４３．４４の存在によってパリをうまく収
納できることは明らかである。

また、ガイドボール１８は上ハーフ１１に突き合せて組
み立てるときにガイドローラ４０のパリは凹部４３内に
入り込み、障害にはならないため、徂み立ても良好に行
うことができる。

また、上記の凹部４３．４４（特に４４）においては、
ガイドローラ４０の回転円滑化のためにガイドローラ４
０をグリス等の潤滑油を塗布したガイドボール１８に取
り付ける場合でも、潤滑油が凹部４３．４４に溜まるの
で、外部へ漏れてテープに付着することを防止できる。

即ち、凹部４３．４４は油溜めとしての機能も有してい
るので、非常に好都合である。

第３図の例は、第２図に比べて、ガイドローラ４０の上
下の内周端部にリング状の凹部４３．４４を設けると共
に、これらをハーフ１１１１側のリング状四部６０．６
１に臨むように、ガイドローラ４０を成形している。従
って、ガイドローラ４０のハリが比較的長めである場合
は特に、凹部４３及び４４、凹部６０及び６１に夫々パ
リを有効に収納できることになる。また、ガイドローラ
４０の凹部４３．４４も上述した油溜めの効果を奏すの
ためにローラ４０に対するガイドボール１８の対向面積
を十分とし、ローラの回転が安定となる。

以上、本発明を例示したが、上述の例は本発明の技術的
思想に基づいて更に変形が可能である。

例えば、上述の凹部の深さや径の大きさ等は種々に変化
させてよいし、またこれに対応して金型の形状や構造、
接合方法も変更してよい。上述したストリッパプレート
２３を使用しないときには、ピン３１とのパーティング
ライン５２も存在しなくなるので、そこでのパリの発生
自体を防止することができる。また、本発明は他のテー
プカセットのガイドローラにも勿論適用可能である。

へ１発明の作用効果 本発明は上述の如く、第２の型よりも第１の型を径大に
してガイドローラ内側空間の開口側から突入する如くに
配し、第１の型に接合させているので、作製されたガイ
ドローラにはその本来の内径よりも大きな径の凹部が上
記開口側に形成されるが、この凹部内にガイドローラの
ハリかうよ（収納されることになり、ガイドローラに対
して何ら支障を生じることはない。従って、ガイドロー
ラの回転がスムーズとなり、テープテンションが良好と
なって走行性を向上させることができる。

また、カセット組み立て時には、ガイドローラのノリは
上記凹部内に入り込み、ガイドボールに対し障害にはな
らないため、組み立ても良好に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の実施例を示すものであって、 第１Ａ図、第１Ｂ図、第ｔＣ図はガイドローラの製造方
法を主要工程にて順次示す各断面図、第２図、第３図は
ガイドローラを含むカセット要部の各断面図 である。 第４図〜第７図は従来例を示すものであって、第４図は
テープカセットの下ハーフの平面図、第５図は同テープ
カセットの上ハーフの平面図、第６図はガイドローラを
含むカセット要部の断面図、 第７図は同ガイドローラの成形用金型の断面図である。 なお、図面に示す符号において、 １．１１−−−　ハーフ ２．３−−−−−−−−　リール ５−＝＝−・磁気テープ ＋Ｏ，ａＯ−−ガイドローラ ｔｓ−−−−ガイドボール １９．４９−−−−−　−　パリ ２０．３０〜＝−−−〜−＝〜　固定型２１．３１−−
−−−一　可動コアピン２２． パーティングライン ストリッパプレート 成形空間 内側空間 ３７．３８ 段部 ４３．４４ リング状凹部 である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ガイドローラの内側空間を形成するために第１の型
   と第２の型とをローラ軸方向に沿って接合せしめ、この
   際、前記第２の型よりも前記第１の型を径大にして前記
   内側空間の開口側から突入する如くに配し、かつこの突
   入した位置での前記第１の型の面に前記第２の型の面を
   密接させるガイドローラの製造方法。