JP2591787Y2 - キャブの開閉式前面窓のロック装置 - Google Patents

キャブの開閉式前面窓のロック装置

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JP2591787Y2
JP2591787Y2 JP5401993U JP5401993U JP2591787Y2 JP 2591787 Y2 JP2591787 Y2 JP 2591787Y2 JP 5401993 U JP5401993 U JP 5401993U JP 5401993 U JP5401993 U JP 5401993U JP 2591787 Y2 JP2591787 Y2 JP 2591787Y2
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明一 小野
英司 赤羽根
昌宏 中山
淳 山川
正一 畑
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建設機械等に適用され
るキャブの開閉式前面窓のロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】開閉式前面窓を備えたキャブを搭載した
パワーショベル等の建設機械は、従来から広く実用化さ
れている。この種のキャブには、キャブ前面両側部から
天井両側部にわたって平行に延びる左右一対のガイドレ
ールが配設されている。このガイドレールは、一対の平
行ガイドプレート部を含むチャンネル型をなしている。
キャブの前面窓の両側部の上下部にはそれぞれ側方に突
出する軸が設けられ、これらの軸に上ローラ及び下ロー
ラが回転自在に支持されている。上ローラ及び下ローラ
がガイドレールに案内されることにより、前面窓は、キ
ャブの前面位置とキャブ天井の格納位置との間を移動さ
れる。このキャブの前面上部位置には、前面窓を下ロー
ラの各々を軸として前面位置から更に前方の閉止位置へ
移動させてロックするロック装置が設けられている。こ
のロック装置の一例としてソレノイドを利用したものを
挙げることができる(例えば特開平3−239628号
公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のロック装置
は、前面窓のロック金具をつかむキャッチ、キャッチを
係止する係止リンク、係止リンクとソレノイドとを連結
する連結リンク、キャッチ及び係止リンクの各々に設け
られたばね等により構成されている。したがって部品点
数が多く、構成が複雑であり、コストが高くなる。ま
た、調整が困難であり、故障の可能性が高くなる、等の
問題点を有する。一方、駆動ケーブルの引き力を利用し
たロック装置も知られているが、この装置も複雑なリン
ク機構を有するので、前記と同様な問題点を有する他、
前面窓の押し付け力や保持力に不安がある、等の解決す
べき課題を有するものである。
【0004】本考案は、以上の事実に基づいてなされた
もので、その主目的は、構成が簡単で調整が容易であ
り、しかも信頼性の高い、キャブの開閉式前面窓のロッ
ク装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記主目的を達成するた
め、本考案によれば、キャブ前面両側部から天井両側部
にわたって平行に配設されかつ一対の平行ガイドプレー
ト部を含むチャンネル型のガイドレールと、該ガイドレ
ールに案内されてキャブの前面位置と該天井の格納位置
との間を移動される前面窓と、該前面窓の両側部の上下
部にそれぞれ側方に突出する軸に設けられかつ該ガイド
レールに沿って移動する上ローラ及び下ローラとを含
み、該前面窓を該下ローラの各々を軸として該前面位置
から更に前方の閉止位置へ移動させてロックできるよう
構成されたキャブの開閉式前面窓のロック装置におい
て、該装置は、更に、該前面窓の該両側部の上部からそ
れぞれ側方に突出しかつ該上ローラの軸に対しキャブ前
方側に間隔を置いて平行に延びる作動ピンと、キャブ前
面両側部の上部位置にそれぞれ設けられた一対のロック
機構とを含み、該ロック機構の各々は、電動モータと、
該電動モータによって該前面窓の該前面位置であるロッ
ク解除位置と該前面窓の該閉止位置であるロック位置と
に選択的に回転される作動レバーとを備え、該ガイドレ
ールの該平行ガイドプレート部の一方には切欠き部が形
成され、該作動レバーの一側部には、実質上該切欠き部
に対応した形状の補助ガイドプレート部が形成され、該
前面窓が、該作動レバーの回動による該補助ガイドプレ
ート部の移動によって該作動ピンを介して該閉止位置へ
移動されると共に該上ローラを介して該前面位置へ移動
されるよう、該補助ガイドプレート部が該前面窓の該作
動ピンと該上ローラとの間に位置付けられ、該作動レバ
ーの該ロック解除位置は、該補助ガイドプレート部が該
切欠き部に位置付けられて該平行ガイドプレート部の該
一方の一部を構成すると共に該上ローラが該ガイドレー
ル内に位置付けられるよう規定され、該作動レバーの該
ロック位置は、該補助ガイドプレート部が該切欠き部か
ら離れると共に該上ローラが該切欠き部を通って該ガイ
ドレール外に位置付けられるよう規定されたことを特徴
とするキャブの開閉式前面窓のロック装置、が提供され
る。
【0006】
【作用】前面窓が前面位置に位置付けられている状態に
おいて、ロック機構の作動レバーはロック解除位置に位
置付けられている。作動レバーの補助ガイドプレート部
は、ガイドレールの切欠き部に位置付けられて平行ガイ
ドプレート部の一方の一部を構成する。また上ローラは
ガイドレール内に位置付けられる。したがって前面窓
は、ロック機構に拘束されることなく、ガイドレールに
案内されてキャブの前面位置と天井の格納位置との間を
自由に移動することができる。
【0007】前面窓を前面位置から更に前方の閉止位置
へ移動するには、電動モータを作動(正転)させ、作動
レバーをロック解除位置からロック位置まで回動させた
ところで停止させる。作動レバーの回動中、作動レバー
の補助ガイドプレート部の片面が作動ピンに当接して作
動ピンをキャブ前方に移動させる。これにより前面窓
は、下ローラを軸として前面位置から閉止位置へ移動さ
せられる。補助ガイドプレート部は切欠き部から離れる
と共に上ローラは切欠き部を通ってガイドレール外に移
動させられる。前面窓は閉止位置に位置付けられると同
時に電動モータの作動が停止する。前面窓の周縁部は、
周知の通り、キャブ前面開口部の周縁に設けられたシー
ルゴムに圧接されたシール状態に保持される。
【0008】前面窓を閉止位置から後方の前面位置へ移
動するには、電動モータを作動(逆転)させ、作動レバ
ーをロック位置からロック解除位置まで回動させたとこ
ろで停止させる。作動レバーの回動中、作動レバーの補
助ガイドプレート部の他面が上ローラに当接して上ロー
ラをキャブ後方に移動させる。これにより前面窓は、下
ローラを軸として閉止位置から前面位置へ移動させられ
る。補助ガイドプレート部は、前記したように、切欠き
部に位置付けられて平行ガイドプレート部の一方の一部
を構成する。また上ローラはガイドレール内に位置付け
られる。電動モータの作動停止により、前面窓は前面位
置に位置付けられる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本考案に従
って改良されたキャブの開閉式前面窓のロック装置を実
施例に基づいて詳細に説明する。図1を参照して、番号
2は建設機械であって、この考案に従って改良されたキ
ャブの開閉式前面窓のロック装置の一実施例が備えられ
ている(図1には示されていない)。キャブ4には、キ
ャブ前面両側部から天井両側部にわたって平行に延びる
左右一対のガイドレール6が配設されている(図3及び
図6参照)。更に具体的には、ガイドレール6は、キャ
ブ4の前面両側部に沿って上下方向に延びる部分と、キ
ャブ4の天井両側部に沿って前後方向に略水平に延びる
部分と、両部分を連続して連結する湾曲部とから構成さ
れている。このガイドレール6は、図5及び図6に明確
に示されているように、一対の平行ガイドプレート部8
及び10を含むチャンネル型をなしている。なお図6に
おいて、番号12はキャブ4の側枠を示し、ガイドレー
ル6はこの側枠12に装着されている。図2〜図5を参
照して、キャブ4の前面窓14の両側部の上下部にはそ
れぞれ側方に突出する軸16が設けられ、これらの軸1
6に上ローラ18及び下ローラ20(図1参照)が回転
自在に支持されている。上ローラ18及び下ローラ20
がガイドレール6に案内されることにより、前面窓14
は、キャブ4の前面位置(図2の実線で示す位置)とキ
ャブ天井の格納位置(図示せず)との間を移動される。
前面窓14は、下ローラ20の各々を軸として前面位置
から更に前方の閉止位置(図3の実線で示す位置)へ移
動させてロックできるよう構成されている。以上のよう
に構成されたロック装置は、前面窓14の両側部の上部
からそれぞれ側方に突出しかつ上ローラ18の軸16に
対しキャブ前方側に間隔を置いて平行に延びる作動ピン
22と、キャブ前面両側部の上部位置にそれぞれ設けら
れた一対のロック機構24とを含んでいる。なお、上ロ
ーラ18、下ローラ20及び作動ピン22の各々は、前
面窓14の周縁部を構成する枠体部(フレーム)に取り
付けられる。
【0010】ロック機構24の各々は、左右対象であ
り、したがってここではその一方についてのみ説明す
る。ロック機構24は、電動モータ26と、電動モータ
26によって前面窓14の前面位置であるロック解除位
置と前面窓14の閉止位置であるロック位置とに選択的
に回転される作動レバー28とを備えている。次に作動
レバー28について説明するが、説明の便宜上、先ず、
これに関連したガイドレール6の部分について説明す
る。図2、図3及び図5を参照して、ガイドレール6の
平行ガイドプレート部の一方8には、切欠き部30が所
定の範囲にわたって形成されている。この切欠き部30
は、ガイドレール6における前記湾曲部に形成されてい
る。
【0011】作動レバー28は、図9〜図11に示すよ
うに、略三角形状の本体プレート32と補助ガイドプレ
ート部34とを含んでいる。補助ガイドプレート部34
は、本体プレート32の一側部に沿ってその側方に略直
角に突出するよう固定されている。この補助ガイドプレ
ート部34は、先に説明したガイドレール6の切欠き部
30に実質上対応した形状に形成されている。したがっ
てガイドレール6の前記湾曲部の一部をなすよう、全体
が彎曲している。補助ガイドプレート部34の端部上に
は、ストッパプレート36が固定されている。ストッパ
プレート36は、補助ガイドプレート部34の端部から
その長手方向に突出している。本体プレート32の一端
部には軸受38が設けられている。図8及び図11に示
すように、キャブ4の側枠部にはブラケット40が設け
られている。このブラケット40に軸受38が支持ピン
42を介して回転自在に支持される。このようにして作
動レバー28はキャブ4側に回転自在に支持される。作
動レバー28の他の一端部には、リンク44の一端が連
結ピン46を介して回動自在に連結されている。
【0012】再び図2〜図5を参照して、前記電動モー
タ26は、キャブ4の前面側部に位置付けられている。
すなわち電動モータ26は、キャブ4の側方から見て、
キャブ4前端のルーフコーナ部(この実施例では湾曲
部)とガイドレール6の前記湾曲部との間に位置付けら
れる。電動モータ26は、図2〜図3に示すように、キ
ャブ4の前面上部を左右方向に延びるよう配置された枠
体48にブラケット50を介して取り付けられている。
電動モータ26は駆動軸52を備えている。駆動軸52
にはクランクレバー54の一端が固定されている。クラ
ンクレバー54の他端と前記リンク44の他端とは連結
ピン56を介して回動自在に連結されている。電動モー
タ26の駆動軸52の軸線は、キャブの左右方向に実質
上水平に延びる軸線上に位置付けられると共に作動レバ
ー28の回動軸である支持ピン42、各連結ピン46及
び56、上ローラ18の軸16及び作動ピン22の各々
の軸線に対して実質上平行に配置されている。すなわち
これら各軸及び各ピンは、キャブ4の左右方向に実質上
水平にしかも互いに平行に位置付けられている。
【0013】前記作動レバー28が回転自在に支持され
た状態において、補助ガイドプレート部34は、前面窓
14の作動ピン22と上ローラ18との間に位置付けら
れる。これにより、前面窓14が、作動レバー28の回
動による補助ガイドプレート部34の移動によって作動
ピン22を介して閉止位置へ移動されると共に上ローラ
18を介して前面位置へ移動される。作動レバー28の
ロック解除位置(図2参照)は、補助ガイドプレート部
34がガイドレール6の切欠き部30に位置付けられて
平行ガイドプレート部の一方8の一部を構成すると共に
上ローラ18がガイドレール6内に位置付けられるよう
規定されている。また作動レバー28のロック位置(図
3参照)は、補助ガイドプレート部34が切欠き部30
から離れると共に上ローラ18が切欠き部30を通って
ガイドレール6外に位置付けられるよう規定されてい
る。そしてこの実施例においては、図3に示すように、
作動レバー28のロック位置は、補助ガイドプレート部
34の片面P1が作動ピン22に当接し他面P2が上ロ
ーラ18に当接すると共にリンク44両端の各連結ピン
46及び56の軸心と電動モータ26の駆動軸52の軸
心とが直線L上に位置付けられるよう規定されている。
【0014】次に上記本考案の実施例の作用を説明す
る。図2を参照して、前面窓14が前面位置に位置付け
られている状態において、ロック機構24の作動レバー
28はロック解除位置に位置付けられている。作動レバ
ー28における本体プレート32と電動モータ26のク
ランクレバー54とは、キャブ4の側方から見て、平行
に近い状態で位置付けられている。またリンク44は、
キャブ4の側方から見て、キャブ4前端のルーフ湾曲部
とガイドレール6の前記湾曲部との間を上下方向に延び
るよう位置付けられている。作動レバー28の補助ガイ
ドプレート部34は、ガイドレール6の切欠き部30に
位置付けられて平行ガイドプレート部の一方8の一部を
構成する。補助ガイドプレート部34のストッパプレー
ト36は、切欠き部30からガイドレール6の後方に突
出して、その下面が平行ガイドプレート部の一方8の上
面に位置付けられる。これにより平行ガイドプレート部
の一方8は、あたかも切欠き部30が存在しないかのよ
うに、実質上連続した状態とされる。また上ローラ18
はガイドレール6内に位置付けられる。補助ガイドプレ
ート部34の片面P1は作動ピン22からキャブ14の
後方側に離れ、他面P2は、実質上、平行ガイドプレー
ト部の一方8の下面の延長上に位置付けられると共に、
上ローラ18と近接又は接触した状態に位置付けられ
る。したがって前面窓14は、ロック機構24に拘束さ
れることなく、ガイドレール6に案内されて同前面位置
と天井の格納位置(図示せず)との間を自由に移動する
ことができる。なお、図示はしていないが、前面窓14
が前記のように前面位置に位置付けられている状態にお
いて、前面窓14の下ローラ20(図1参照)は、キャ
ブ4の前面側で上下方向に延びるガイドレール6の下端
であるストッパ上に位置付けられる。これにより前面窓
14の下方への移動が阻止されるとともに、前面窓14
の荷重は下ローラ20を介してストッパ上に支持され
る。
【0015】前面窓14を図2に示す前面位置から更に
前方の閉止位置(図3の実線で示す位置)へ移動するに
は、電動モータ26を図の反時計方向へ正転させ、作動
レバー28を図2に示すロック解除位置から図3に示す
ロック位置まで図の反時計方向へ回動させたところで停
止させる。作動レバー28の回動中、作動レバー28の
補助ガイドプレート部34の片面P1が作動ピン22に
当接して作動ピン22をキャブ4の前方に移動させる。
これにより前面窓14は、前記下ローラ20を軸として
前面位置から閉止位置へ移動させられる。補助ガイドプ
レート部34はガイドレール6の切欠き部30から離
れ、上ローラ18は切欠き部30を通ってガイドレール
6外に移動させられる。前面窓14は閉止位置に位置付
けられると同時に電動モータ26の作動が停止する。前
面窓14の周縁部は、キャブ4前面開口部の周縁に設け
られたシールゴムSに圧接されたシール状態に保持され
る。このように前面窓14が閉止位置に位置付けられた
状態においては、前記したように、補助ガイドプレート
部34の片面P1が作動ピン22に当接し、また他面P
2が上ローラ18に当接する。これにより作動レバー2
8の反時計方向への回動はロックされる。なお、前面窓
14が閉止位置に位置付けられた状態において、補助ガ
イドプレート部34の他面P2を必ずしも上ローラ18
に当接させる必要はないが、このように構成することに
よって、前面窓14の閉止位置方向への移動が自動的に
阻止されるので、特別なストッパ装置を設ける必要がな
くなり、構成の簡略化を図ることができる。また、前面
窓14が閉止位置に位置付けられた状態においては、リ
ンク44両端の各連結ピン46及び56の軸心と電動モ
ータ26の駆動軸52の軸心とが直線L上に位置付けら
れる。この構成により、前面窓14に対し、前面位置方
向、あるいは逆方向へ移動させようとする外力が作用し
ても、作動レバー28を回動しようとする外力は、リン
ク44及びクランクレバー54を介して電動モータ26
の駆動軸52の軸心に作用する。その結果、電動モータ
に通電することなく、あるいはばね、特別のブレーキ装
置等を設けることなく、前面窓の閉止位置をロック状態
に保持することができる。したがって、ロック機構は著
しく簡略化される。
【0016】前面窓14を図3に示す閉止位置から後方
の前面位置(図2に示す位置)へ移動するには、電動モ
ータ26を時計方向へ逆転させ、作動レバー28をロッ
ク位置からロック解除位置まで時計方向へ回動させたと
ころで停止させる。作動レバー28の回動中、作動レバ
ー28の補助ガイドプレート部34の他面P2が上ロー
ラ18に当接して上ローラ18をキャブ4後方に移動さ
せる。これにより前面窓14は、前記下ローラ20を軸
として閉止位置から前面位置へ移動させられる。補助ガ
イドプレート部34は、前記したように、切欠き部30
に位置付けられて平行ガイドプレート部の一方8の一部
を構成する。また上ローラ18はガイドレール6内に位
置付けられる。電動モータ26の作動停止により、前面
窓14は前面位置に位置付けられる。なおロック機構2
4は左右一対設けられているので、各電動モータ26
は、左右同期して作動するよう制御される。
【0017】以上本考案を、実施例に基づいて詳細に説
明したが、本考案は、上記実施例に限定されるものでは
なく、本考案の範囲内においてさまざまな変形あるいは
修正ができるものである。
【0018】
【考案の効果】以上、一実施に基づいて説明した本考案
によるキャブの開閉式前面窓のロック装置によれば、次
のような効果が達成される。 (1)ロック機構は、電動モータの作動によって、ガイ
ドレールの一部を構成する補助ガイドプレート部を備え
た作動レバーを回動させることにより、前面窓を前面位
置から閉止位置に移動させてロックすることができるよ
う構成されている。その結果、従来装置に比較して部品
点数が少なく、構成がきわめて簡単で、低コストで製造
できる。またばね、複雑なリンク機構あるいはケーブル
等を使用する必要がないので調整が容易となり、更に故
障の可能性も低いので信頼性が向上すると共に、前面窓
の押し付け力や保持力も十分確保される。 (2)前面窓は、作動レバーの回動による補助ガイドプ
レート部の移動によって作動ピンを介して閉止位置へ移
動されると共に上ローラを介して前面位置へ移動される
よう、補助ガイドプレート部が前面窓の作動ピンと上ロ
ーラとの間に位置付けられている。作動レバーの回動は
電動モータの作動によって行なわれる。その結果、電動
モータの駆動力を前面窓のフレームに直接作用させるこ
とができるので、前面窓の移動をスムーズに行なわせる
ことができる。 (3)電動モータがキャブ側方から見てキャブ前端のル
ーフコーナ部とガイドレールの湾曲部との間に位置付け
られ、電動モータの駆動軸の軸線が、キャブの左右方向
に実質上水平に延びる軸線上に位置付けられた場合に
は、電動モータの装着スペースを最小限とすることがで
きる。その結果、キャブの形状を変更することなく、既
存のキャブに適用できるので、実用上きわめて有用であ
る。 (4)作動レバーのロック位置(前面窓の閉止位置)
が、リンク両端の連結ピンの各々の軸心と電動モータの
駆動軸の軸心とが直線上に位置付けられるよう規定され
た場合には、前面窓を前後に移動させようとする外力が
電動モータの駆動軸の軸心に作用するので、電動モータ
に通電することなく、あるいはばね、特別のブレーキ装
置等を設けることなく、前面窓の閉止位置をロック状態
に保持することができる。したがって、ロック機構は著
しく簡略化される。 (5)作動レバーのロック位置が、補助ガイドプレート
部の片面が作動ピンに当接し他面が上ローラに当接する
よう規定された場合には、前面窓の閉止位置方向への移
動が自動的に阻止されるので、特別なストッパ装置を設
ける必要がなくなり、構成の簡略化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従って改良されたキャブの開閉式前面
窓のロック装置の一実施例を備えた建設機械の側面概略
図。
【図2】図1に示すキャブに含まれる一対のロック機構
の一方(キャブ前方に向かって左側に設けられたもの)
のロック位置を示す側面図。
【図3】図2に示すロック機構の一方のロック解除位置
を示す側面図。
【図4】図3に示すロック機構の一方の要部を左方から
見た図。
【図5】図3に示すロック機構の一方の斜視概略図。
【図6】図3のA−A矢視断面図。
【図7】図2のB−B矢視断面図。
【図8】図2のC−C矢視断面図。
【図9】図2に示すロック機構の一方に含まれる作動レ
バー及びリンクの正面図。
【図10】図9を右方から見た側面図。
【図11】図9のD−D矢視拡大断面図。
【符号の説明】
4 キャブ 6 ガイドレール 8及び10 平行ガイドプレート部 14 前面窓 16 軸 18 上ローラ 20 下ローラ 22 作動ピン 24 ロック機構 26 電動モータ 28 作動レバー 30 切欠き部 34 補助ガイドプレート部 44 リンク 46及び56連結ピン 52 駆動軸 54 クランクレバー L 直線 P1 補助ガイドプレート部34の片面 P2 補助ガイドプレート部34の他面 S シールプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山川 淳 東京都港区北青山一丁目2番3号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)考案者 畑 正一 東京都港区北青山一丁目2番3号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 65/19 B60J 1/02 E05B 65/12

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブ前面両側部から天井両側部にわた
    って平行に配設されかつ一対の平行ガイドプレート部を
    含むチャンネル型のガイドレールと、該ガイドレールに
    案内されてキャブの前面位置と該天井の格納位置との間
    を移動される前面窓と、該前面窓の両側部の上下部にそ
    れぞれ側方に突出する軸に設けられかつ該ガイドレール
    に沿って移動する上ローラ及び下ローラとを含み、該前
    面窓を該下ローラの各々を軸として該前面位置から更に
    前方の閉止位置へ移動させてロックできるよう構成され
    たキャブの開閉式前面窓のロック装置において、 該装置は、更に、該前面窓の該両側部の上部からそれぞ
    れ側方に突出しかつ該上ローラの軸に対しキャブ前方側
    に間隔を置いて平行に延びる作動ピンと、キャブ前面両
    側部の上部位置にそれぞれ設けられた一対のロック機構
    とを含み、 該ロック機構の各々は、電動モータと、該電動モータに
    よって該前面窓の該前面位置であるロック解除位置と該
    前面窓の該閉止位置であるロック位置とに選択的に回転
    される作動レバーとを備え、 該ガイドレールの該平行ガイドプレート部の一方には切
    欠き部が形成され、該作動レバーの一側部には、実質上
    該切欠き部に対応した形状の補助ガイドプレート部が形
    成され、該前面窓が、該作動レバーの回動による該補助
    ガイドプレート部の移動によって該作動ピンを介して該
    閉止位置へ移動されると共に該上ローラを介して該前面
    位置へ移動されるよう、該補助ガイドプレート部が該前
    面窓の該作動ピンと該上ローラとの間に位置付けられ、 該作動レバーの該ロック解除位置は、該補助ガイドプレ
    ート部が該切欠き部に位置付けられて該平行ガイドプレ
    ート部の該一方の一部を構成すると共に該上ローラが該
    ガイドレール内に位置付けられるよう規定され、該作動
    レバーの該ロック位置は、該補助ガイドプレート部が該
    切欠き部から離れると共に該上ローラが該切欠き部を通
    って該ガイドレール外に位置付けられるよう規定された
    ことを特徴とするキャブの開閉式前面窓のロック装置。
  2. 【請求項2】 該ガイドレールは、該キャブの前面両側
    部に沿って上下方向に延びる部分と、該キャブの天井両
    側部に沿って前後方向に延びる部分と、該両部分を連続
    して連結する湾曲部とから構成され、該電動モータはキ
    ャブ側方から見てキャブ前端のルーフコーナ部と該ガイ
    ドレールの前記湾曲部との間に位置付けられると共に駆
    動軸を備え、該駆動軸にはクランクレバーが固定され、
    該クランクレバーの一端と該作動レバーの一端とはそれ
    ぞれ連結ピンを介してリンクにより連結され、該電動モ
    ータの該駆動軸の軸線は、キャブの左右方向に実質上水
    平に延びる軸線上に位置付けられると共に該作動レバー
    の回動軸、該連結ピンの各々、該上ローラの該軸及び該
    作動ピンの各々の軸線に対して実質上平行に配置され、
    該作動レバーの該ロック位置は、該リンク両端の該連結
    ピンの各々の軸心と該電動モータの該駆動軸の軸心とが
    直線上に位置付けられるよう規定されたことを特徴とす
    る請求項1記載のキャブの開閉式前面窓のロック装置。
  3. 【請求項3】 該作動レバーの該ロック位置は、該補助
    ガイドプレート部の片面が該作動ピンに当接し他面が該
    上ローラに当接するよう規定されたことを特徴とする請
    求項1記載のキャブの開閉式前面窓のロック装置。
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