JP2591786B2 - 4‐アミノフエノール製造用の改良水素化方法 - Google Patents

4‐アミノフエノール製造用の改良水素化方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ニトロベンゼンを接触水素化してフェニル
ヒドロキシラミンとし、続いて、中間生成物を単離する
ことなく転位させてp−アミノフェノールとすることに
よる、ニトロベンゼンよりの4−アミノフェノール(p
−アミノフェノール;PAP)の製造方法に関するものであ
り、より特定的には、選択性と水素化速度とを改良する
ことによる反応効率の改良に関するものである。
本発明は、ニトロベンゼンより4−アミノフェノール
(p−アミノフェノール;PAP)を製造する公知の工程
の、改良された、より費用効率の高い(cost efficien
t)実施方法を包含する。PAPはアセタミノフェン(APA
P、p−アセタミノフェノール、N−アセチルp−アミ
ノフェノール、パラセタモル(paracetamol)、N−
(4−ヒドロキシフェニル)−アセタミド)の製造にお
ける中間体として用いられ、したがって、費用を軽減さ
せるいかなる工程改良も商業的に有意義である。
本発明は特に、シュピーグラー(Spiegler)の米国特
許第2,765,342号およびベンナー(Benner)の米国特許
第3,383,416号に記載された型の方法を利用する(これ
らの特許は本件明細書に引用して組み入れられてい
る)。
ベンナーの上記特許はまず、種々の米国特許、たとえ
ば米国特許第2,198,249号および第2,765,342号に示唆さ
れている、ニトロベンゼンの接触水素化によりp−アミ
ノフェノールを製造する従前より公知の技術を論じ、つ
いで、約60ないし120℃の温度の反応帯域において、約
5ないし20重量%の水性硫酸と白金、パラジウムおよび
それらの混合物よりなるグループから選択した金属含有
触媒との存在下に、水素によりニトロベンゼンを還元
し、触媒を含有するニトロベンゼン層から水層を分離す
ることよりなるp−アミノフェノールの製造方法の開示
に進んでいる。この方法においてニトロベンゼンの還元
は、反応生成物の混合物の収得が完了するのに先立っ
て、この混合物が十分な量の未反応のニトロベンゼンを
含有して、けん濁した形状の触媒を含有するニトロベン
ゼンの不溶解層と、これから分離したp−アミノフェノ
ールを含有する水層を形成するために中断される。
上記のベンナー特許は操作可能な、かつ、好ましい反
応剤、装置、および反応条件、たとえば触媒、反応温
度、反応圧、反応混合物に必要な攪拌、水和剤等の、妥
当な還元(水素化)時間内に妥当なp−アミノフェノー
ルの収量を得るのに必要な詳細を与える。
ベンナー特許の特定の実施例は回分法のものである
が、連続法を基準にした工程の操作法も議論されてい
る。この発明は回分法でも連続法基準でも操作すること
ができる。
セイス(Sathe)の米国特許第4,176,138号は、ジメチ
ルドデシルアミド硫酸塩を含有する酸性反応媒体中での
ニトロベンゼンの接触水素化による、副生成物としての
アニリンを伴うp−アミノフェノールの製造方法を示唆
している。
ベンナー特許により得られるp−アミノフェノールは
粗p−アミノフェノールである。米国特許第4,137,562
号および第3,364,500号は、APAP(アセタミノフェン)
の製造に使用する粗p−アミノフェノール(PAP)の粗
製に用いる方法を示唆している。
ベンナーの上記米国特許第3,383,416号の4−アミノ
フェノール製造方法が、先行技術の約0.1またはそれ以
下の値に対して0.2またはそれ以上という性能指数(per
formance index)[反応体積1リットルあたりに毎分製
造される4−アミノフェノールのグラム数(g PAP)で
表される]の大幅な改良を達成しながら、より速い反応
速度で実施し得ることがここに見い出された。この、よ
り高い性能指数は流通量(throughput)を増加させ、ひ
いては必要投下資本と最終生産コストとを減少させる。
速度がこのように増加しても、選択性の損失はなく、実
際には選択性が増加している。すなわち、(シュピーグ
ラーの米国特許第2,765,342号の示唆とは対照的に)生
成物の副生物に対する比率が改善されている。本発明の
好ましい具体例において、水素化速度の増加は、水性硫
酸を過酸化水素溶液で前処理して触媒毒を破壊し、つい
で、1ガロンあたり少なくとも0.01馬力の入力で、羽根
車の中心から測定した液深の約40−60%の位置に配置し
たタービン羽根車を用いて反応混合物を激しく攪拌しな
がら、反応器の蒸気空間部分に水素を導入するすること
により得られる。上記の攪拌機の設計および諸条件と組
み合わせた過酸化水素前処理硫酸の使用は、最適な生成
物対副生物比率を変えることなく得られる高い性能指数
と同様に、この型のPAP製造工程にとっては新規事項で
あると考えられる。
試薬: 本発明記載の、ニトロベンゼンの接触水素化とそれに
続く、生成したフェニルヒドロキシラミンのバンバーガ
ー転位とによる4−アミノフェノールの製造方法を実施
するに際しては、硫酸およびニトロベンゼン出発原料の
双方とも、触媒毒を含有していてはならない。
高品質の市販グレードの硫酸を使用した場合にも問題
が生ずる可能性があり、たとえばデュポン社の電解質グ
レード(Electrolyte grade)(低鉄分)の93%硫酸を
用いても触媒の完全な失活が起こり得、大量の窒素吹込
みを行っても反応速度が0になり得る。この挙動は、ベ
ーカー化学社(Baker Chemical Company)製の種々のロ
ットの96%分析試薬グレード硫酸を用いても、種々の程
度で観測される。
使用に先立って硫酸を過酸化水素で処理した場合に
は、上記の市販品の酸(デュポン社の電解質グレード)
であっても優れた結果が得られることが見いだされた。
この硫酸からの触媒毒除去方法は以下のようにして実行
する。少量の、たとえば約1.0重量%の過酸化水素溶液
(30%溶液が好ましいが、他の強度のものも使用し得
る)を硫酸に添加し、ついで十分な保持期間(hold per
iod)、すなわち、気体の発泡が止んで硫酸の色が水様
の透明になるまでこれを攪拌して触媒毒を除去する。使
用する過酸化水素の正確な量および強度は厳密ではな
く、所望ならば変えることができる。二酸化硫黄または
他の可能性のある触媒毒の完全な分解に要する処理時間
の正確な長さは、使用する硫酸のグレードに応じて変え
るであろう。過酸化水素が消費されるにつれて酸素ガス
が発生し、気体の発生が止み、酸の黄色が減少して水様
の透明な溶液となり、硫酸を本発明記載の方法に使用し
得るようになるまでに、通常は2ないし4時間が必要で
ある。
チオフェンおよび他の硫黄含有化合物を含有しない、
高品質の市販グレードのニトロベンゼンを用いれば、本
発明記載の方法において優れた結果が得られる。
反応を成功させるには、効果的な界面活性剤も決定的
に重要である。シュピーグラー特許およびベンナー特許
はいずれも使用し得る種々の水和剤、たとえば第4級ア
ンモニウム化合物を列記している。セイスの米国特許第
4.176.138号は、ここで良好に作用するドデシルジメチ
ルアミン硫酸塩の使用を示唆している。エト硫酸N−セ
チル−N−エチル−モルホリニウム水溶液であるロンザ
・バルカット(Lonza Baruquat)CME−35%、およびウ
ィトゥコ・エムコル(Witco Emcol)CC−55[酢酸ポリ
プロポキシ第4級アンモニウム]を試験して、本発明記
載の方法において良好な結果を得ている。
本発明の目的に使用し得る触媒は活性炭担持白金触媒
である。たとえばエンゲルハルト工業社(Engelhard In
dustries)よりCP−86として市販されている、1グラム
あたり850平方メートルの表面積および90%の粒子が25
ミクロンより小さく10%が5ミクロンより小さいメッシ
ュサイズ、ならびに10ミクロンの平均サイズを有する活
性炭担体に5%の白金を担持させた乾燥パック(dry pa
ck)触媒の使用が好ましく、これは良好に作動する。
上記の各試薬を用いて、以下の実施例1に記載した方
法に従って典型的な実験を行った。実施例1の反応を行
った装置は第1図に開示してある。
第1図は本発明記載の水素化(還元)方法を実施する
ために用いる反応器および攪拌機の構成図である。反
応器は、加熱マントル、上吊り(overhead)機械攪
拌モーター、攪拌モーターを制御し、かつ、速度と
トルクとを指示する制御器3Aを装備した5リットルの、
三つ首、邪魔板4個付きの(four−baffled)の丸底フ
ラスコ(すなわちモートン(Morton)フラスコ)であ
る。攪拌モーター、弯曲ブレード羽根車を下端に有
する攪拌機を駆動する。気体供給用、すなわち水素ガ
スまたは窒素ガスを三つ首フラスコの一つの首に導く導
入口がある。
フラスコの他の首は温度計および、排気口と水柱
(water column)とにつながる凝縮器を有する。4個
の邪魔板10(うち1個は示されていない)は、より大き
な擾乱を与え、内容物を攪拌した場合に混合を促進する
ための、モートン型のフラスコの周囲に等間隔に位置す
る、刻み目付きのもの(indentations)である。
羽根車の配置はその中点11より測定する。このフラ
スコには液体空間12と蒸気空間13とがある。第1図にお
いて、Hは液深であり、Dは羽根車の内径であり、Wは
羽根車の幅であり、Zは羽根車より下の深さである。
実施例1−一般法 加熱マントル、弯曲ブレード羽根車を駆動する上吊り
機械攪拌モーター[この攪拌モーターは、速度とトルク
との指示手段および制御手段の双方を有する制御器によ
り制御される]ならびに蒸気空間への気体供給用の導入
口を装備した、内容5リットルの、三つ首、邪魔板4個
付きの丸底フラスコ(水素化器)(第1図)に、20℃な
いし23℃の初期温度で1700mlの脱イオン水を装入する。
ついで、過酸化水素で前処理した93%硫酸217g(上記の
製品)を、穏やかに攪拌しながら、系に添加する。この
酸の添加はかなり強い発熱を伴い、溶液の温度を36℃な
いし38℃に上昇させる。これが、系を所望の反応温度、
94℃に加熱するための幸便な出発点となる。酸の溶解熱
をこの昇温開始に利用することが、時間および電力消費
の節約につながる。バリアック(variac)を80Vにセッ
トすることにより適当な速度の加熱が得られる。つい
で、系列の最初の試行のために271gのニトロベンゼンを
添加する。ニトロベンゼンの添加は通常、系の温度を約
1℃低下させる。再循環触媒を用いる系列の試行におい
ては、40−50gのニトロベンゼンを触媒とともに再循環
させることにより取扱いを容易にし、新しいニトロベン
ゼンの装入量を減少させ得るであろう。2.25mlのドデシ
ルジメチルアミンまたは他の界面活性剤を添加し、系を
閉鎖する。この時点で約100ml/分の流速の窒素パージを
開始して、酸素および全ての痕跡量の揮発性触媒毒を系
より除去する。排気ロバブラー(gas exit bubbler)の
12インチの水柱により一定の正圧(positive pressur
e)を維持する。これは、大気圧より約26mmHg高い、妥
当な正圧と等価である。
攪拌速度を700rpmまたはそれ以上に増加させ、窒素パ
ージを継続する。極端に激しい攪拌が極めて重要であ
る。入力はトルクと速度との読みより計算した。1ガロ
ンあたり0.01馬力、またはそれ以上の所望の入力を達成
するために速度の調節を行った。5インチの羽根車に対
して700rpmの速度が0.0225の入力になる(表Iを参
照)。攪拌機の深さが、いま一つの決定的なパラメータ
である。ある入力に対して、最大の気−液界面面積は、
攪拌機の深さが液深の50%に等しい場合に生ずる。
実用上の目的には、反応速度は入力と攪拌機の位置と
に直接的に比例する。反応器内の酸素を全て置き換える
のに十分な時間、たとえば10分間初期の窒素パージを維
持したのち、1.40gの乾燥パックした5%活性炭担持白
金触媒を水中通過窒素流(emerginxg stream of nitrog
en)を通じて添加し、25mlの脱イオン水で洗浄し、系を
再び密封し、系内の酸素の不存在が確実になるまでの時
間、たとえばさらに10分間、100ml/分の窒素パージを継
続する。各試薬が系に装入されている間、温度は、90℃
を超えないことを確認するために、注意深く監視しなけ
ればならない。この温度を維持するために、必要ならば
加熱バリアックをこの点より下に調節すべきである。
窒素パージが完了したのち、水素ガスの添加を開始す
る。初期の必要量は500ml/分に達することもあり得るの
で、気体供給源はこの流速においても系を常に正圧に維
持し得るものでなければならない。系に部分的な真空を
発生させ、反応器に空気を吸い戻させると、大爆発が起
こり得る。この水素化は発熱反応であり、反応を開始さ
せると穏やかな発熱が起こって、系の温度を約4℃上昇
させる。この反応を転化率75−85%まで進行させ[これ
は水素の吸収量により示される]て、触媒を未反応のニ
トロベンゼンにより十分に濡れた状態に留めておく。
[先行技術のベンナーの米国特許第3,383,416号または
セイスの米国特許第4,176,138号においては、この段階
は5−7時間を要するであろう。本件においては2−3
時間で達成される。] 水素化反応を停止させるためには、最終的な窒素パー
ジを用いる。最初は、系を正圧に維持するために500ml/
分までの窒素が必要であり得る。この流量を100ml/分ま
で徐々に減少させて、攪拌を停止する。温度を約85℃に
維持するため、必要に応じてバリアックの設定点を増大
させる。窒素下で水層[粗4−アミノフェノール(PA
P)を含有する]を、底部にバルブを有する3リットル
のジャケット付きフラスコ(デカンター)にポンプ移送
する。反応器ジャケットを80℃の循環浴(circulating
bath)に吊す。反応混合物を空気にさらすと迅速に着色
するので、この処理工程を通じて窒素雰囲気を維持す
る。
[以下に記述する精製工程は新規であり、特開昭63−
280047号公報に記載の発明の主題であるが、本発明の工
程のよりよい理解のために本件明細書にも取り入れ
る。] 液体アンモニアを用いて水層のpHを4.6−4.8に調節す
る。通常は約80ml(54g)が必要である。ついで、300ml
(260.1g)のトルエンで4−7回抽出して溶解している
不純物、たとえばアニリン、ニトロベンゼンおよびオキ
シジアニリン(ODA)を除去する。不純物が有機層に抽
出されるにつれてpHが低下する傾向があるので、pHは抽
出の進行と並行して調節しなければならない。抽出サイ
クルが完了したのち、28.6gのアンダーソン(Anderso
n)AX−1活性炭を装入する。この物質は取扱い特性を
改良するために65%の濡れ(水による)を有しているの
で、正味重量10.0gを使用したことになる。ここで、脱
色用に5.0gの亜二チオン酸ナトリウムをも装入する。上
記の活性炭を12.5cmの標準ブフナー濾過器で、ワットマ
ン#3濾紙を用いて濾過して除去する。この活性炭ケー
キを100gずつの熱脱イオン水で2回洗浄し、廃棄する。
濾液と洗浄液とをフラスコに戻す。反応混合物上に窒素
雰囲気を再形成したのち、液体アンモニアを用いてpHを
7.2に調節する。通常は約30ml(20.2g)を必要とする。
1.5−2時間かけて系を0℃まで徐々に冷却し、ついで
1時間、この温度に保つ。この間、pHは7.2に維持す
る。
真空濾過により4−アミノフェノールを単離し、200g
ずつ1%亜二チオン酸ナトリウム冷溶液で2回洗浄し、
フリット(frit)上で乾燥するまで数分間吸引する。こ
の物質を50℃で一晩真空乾燥したが、この時点でアセチ
ル化してAPAPを製造することもできる。乾燥した4−ア
ミノフェノールは白色で重量139gであった。HPLC法によ
り分析した4−アミノフェノールの純度は99%を超えて
いた。これは、反応したニトロベンゼンを基準にして68
%の単離収率に相当する。触媒を含有する未反応のニト
ロベンゼンは再循環させることができる。
実施例2−4−特定の回分型実施例 上記実施例1に記載した一般法を用いて幾つかの実験
を行ったが、1または2以上の反応条件を下の表1−羽
根車の設計および入力の計算に示したように変更して、
この表に示した結果を得た。
表1の第2カラムの“略号”は第1カラムの事項の略
号であり、第1図の構成図に示されている用語でもあ
る。
右方のカラムには種々の羽根車サイズ、配置および速
度の使用を示す3種の実施例2、3および4がある。羽
根車の相対的配置もパラメータにより示してある。表1
において、実施例2は入力および羽根車の深さに関する
限り、先行技術の条件の代表例であり、一方、実施例3
および4は本発明の結果である。
実施例5−連続操作 連続操作においては、水素化反応器に上記の実施例1
と同様にして負荷し、反応を開始させ、所望の添加率が
達成されるまで進行させる。この反応混合物をデカンタ
ーに連続的に汲み出し、一方反応剤を上記の実施例1の
比率で連続的に汲み入れる。触媒を含有する未反応のニ
トロベンゼンはデカンターの底部で分離され、水素化反
応器に連続的な汲み戻される。所望量の、すなわち実施
例1のバッチ試行と同等の水層体積の水性反応混合物が
デカンターに集められたのち、水素化反応器に窒素を導
入し、全てのポンプを停止させて、この反応を中断する
ことができる。ついで、デカンター内の反応混合物を実
施例1と同様にして処理することができる。
本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりであ
る。
1.硫酸を過酸化水素で前処理することよりなる改良を特
徴とする、硫酸溶媒中での水素および水素化触媒を用い
るニトロベンゼンの還元による4−アミノフェノールの
合成方法。
2.発泡が止むまで過酸化水素を硫酸と混合することを特
徴とする上記の第1項記載の方法。
3.過酸化水素を硫酸の約1重量%の量で硫酸に添加する
ことを特徴とする上記の第1項記載の方法。
4.過酸化水素が30%溶液であることを特徴とする上記の
第1項記載の方法。
5.硫酸が水様の透明になるまで過酸化水素を硫酸と混合
することを特徴とする上記の第1項記載の方法。
6.過酸化水素がデュポン電解質グレード過酸化水素であ
ることを特徴とする上記の第1項記載の方法。
7.ニトロベンゼンの還元を95±10℃の高温で行うことを
特徴とする上記の第1項記載の方法。
8.還元反応混合物が約5−15重量%の硫酸であることを
特徴とする上記の第1項記載の方法。
9.還元をバッチ操作で行うことを特徴とする上記の第1
項記載の方法。
10.還元を連続操作で行うことを特徴とする上記の第1
項記載の方法。
11.還元反応混合物を激しく攪拌することにより、還元
反応に関し、反応体積1リットルあたりに毎分製造され
る4−アミノフェノールのグラム数で表して0.2または
それ以上の性能指数を達成することよりなる改良を特徴
とする、硫酸溶媒中における水素と水素化触媒とを用い
るニトロベンゼンの還元による4−アミノフェノールの
合成方法。
12.反応混合物を1ガロンあたり少なくとも0.01馬力の
入力で激しく攪拌することを特徴とする上記の第11項記
載の方法。
13.反応を反応帯域中の液深の約40−60%の位置に配置
したタービン羽根車と適合する反応器内で行うことを特
徴とする上記の第11項記載の方法。
14.上記の羽根車を液深の約50%の位置に配置すること
を特徴とする上記の第13項記載の方法。
15.上記の硫酸を過酸化水素で前処理しておくことを特
徴とする上記の第11項記載の方法。
16.発泡が止むまで過酸化水素を硫酸と混合することを
特徴とする上記の第15項記載の方法。
17.ニトロベンゼンの還元を95±10℃の高温で行うこと
を特徴とする上記の第11項記載の方法。
18.反応帯域内に蒸気空間と下方の液体空間との双方が
存在するように完全には満たされていない反応帯域内で
反応を実行することを特徴とする上記の第11項記載の方
法。
19.水素を反応帯域の蒸気空間に導入することを特徴と
する上記の第18項記載の方法。
20.入力が1ガロンあたり約0.0225馬力であることを特
徴とする上記の第11項記載の方法。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明記載の水素化方法を実施するために用い
る反応器および攪拌機の構成図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸を過酸化水素で前処理することよりな
    る改良を特徴とする、硫酸溶媒中での水素および水素化
    触媒を用いるニトロベンゼンの還元による4−アミノフ
    エノールの合成方法。
JP63098414A 1987-04-29 1988-04-22 4‐アミノフエノール製造用の改良水素化方法 Expired - Lifetime JP2591786B2 (ja)

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