JP2618433B2 - 粗4‐アミノフエノールの精製方法 - Google Patents

粗4‐アミノフエノールの精製方法

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JP2618433B2 JP63098415A JP9841588A JP2618433B2 JP 2618433 B2 JP2618433 B2 JP 2618433B2 JP 63098415 A JP63098415 A JP 63098415A JP 9841588 A JP9841588 A JP 9841588A JP 2618433 B2 JP2618433 B2 JP 2618433B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はニトロベンゼンの還元により得られる粗4−
アミノフェノール(p−アミノフェノール;PAP)の精製
に関するものである。
4−アミノフェノール(p−アミノフェノール;PAP)
はニトロベンゼンの還元により、粗生成物として得られ
る。PAPはアセタミノフェン(APAP;p−アセタミノフェ
ノール)の製造における中間体として商業的に用いられ
る。この物質は医薬に関するものであるので、純粋でな
ければならない。このために、製造原料である粗PAPは
精製して、最終製品のアセタミノフェンに着色の問題を
生ずる望ましくない副生物を回避しなければならない。
バロンら(Baron et al.)の米国特許第3,694,508号
およびヤマモトら(Yamamoto et al.)の米国特許第4,1
39,562号に示されているように、粗PAPの各種の精製方
法が公知である。ヤマモトらの4,139,562号特許の方法
はpH値を微調節するために過剰の化学薬品の使用を必要
とし、また、抽出を行うために毒性のある溶媒、アニリ
ンの使用を必要とし、このために廃抽出液の排出が複雑
な問題になる。
バロンらの方法は、25℃以上の温度で粗PAPの水溶液
を水非混和性の溶媒(たとえば酢酸低級アルキル、ベン
ゼン、トルエン、またはキシレン)と混合して実質的に
全ての不純物を溶解させ、生成する混合物のpHを6.5な
いし7.5に調節し、この混合物を30℃以下の温度に冷却
し、沈澱物を分離してPAPを精製する工程を含んでい
る。
本発明は、特定の溶媒トルエン[トルエンは示唆され
ている多くの溶媒の1種であるが、バロンらによって
は、より好ましくないものとして、特許請求されていな
い]の使用、バロンらに示唆されている6.5−7.5のpHと
は異なるpHの使用、バロンらに示唆されている20−30℃
より低い冷却温度の使用、および種々の工程段階の使用
によって、より良好な結果、収率および品質を与える、
バロンらの米国特許第3,694,508号に示唆されているも
のとは異なる型の方法を包含する。
粗PAP(水性硫酸中におけるニトロベンゼンの接触水
素化、たとえばベンナーら(Benner et al.)の米国特
許第3,383,416号により示唆され、上記バロンらの3,69
4,508号特許に記載されている方法、または特開昭63−2
80046号公報に記載されている改良法により製造され
る)を精製する方法が、以下のような変更を含む諸段階
により、先行技術により大幅に改良し得ることがここに
見いだされた:(a)溶媒としてのトルエンの使用;
(b)4.6−4.8のpHの使用[これは、6.5−7.5のpHを用
い、“約6.5以下の、特に6.2以下のpHでは若干のp−ア
ミノフェノールが硫酸塩として溶液中に留まり、分離段
階で失われる”と述べている(カラム4、第7行)バロ
ンらの特許の示唆とは対照的である。];(c)高温に
おける混合物のラフイネート(raffinate)(底層)と
抽出液層とへの分離;および(d)pHの7.2への調節と
精製油層の10℃以下への冷却による純粋な4−アミノフ
ェノールの分離。
“ラフイネート”は溶媒による抽出後に原料より残留
した液層である。
本発明は、粗4−アミノフェノールの水溶液を75−85
℃(好ましくは80℃)の温度で溶媒としてのトルエンと
混合し、この混合物のpHを4.0−5.0に、好ましくはpH4.
6−4.8に調節、維持しながら種々の不純物と溶解してい
る出発原料のニトロベンゼンとを抽出し;ラフイネート
層を分離してそのpHを6.5−8.0に、好ましくはpH7.0−
7.4に、最も好ましくはpH7.2に調節し;この混合物を10
℃以下(好ましくは0℃、またはそれ以下)の温度に冷
却し;それより沈澱物と精製4−アミノフェノールとを
分離する各段階を含む、水性硫酸中におけるニトロベン
ゼンの接触還元により得られた粗4−アミノフェノール
の精製方法に関するものである。
本発明は、有機相の出発原料より副生物、出発物質お
よび着色体を抽出し、一方、沈澱により分離し得る所望
の最終生成物PAPは水相(ラフイネート)に留めて、純
粋な形状で得ることのできる特殊な条件の発見を包含す
る。本発明記載の方法を実施する際に用いる物質および
条件は以下の通りである。
全精製工程を酸素への暴露を回避する手法で、好まし
くは窒素雰囲気下で実施する。pH4.0−5.0に調節した粗
4−アミノフェノール(PAP)を約75−85℃の範囲の温
度で、最も好ましくは80℃でトルエンと混合する。pHは
アンモニア(液体アンモニア、すなわち無水アンモニア
が最も良好に作用する。アンモニア水も使用し得るが、
生成物の収量が低下する)を用いて、所要のpH4.0−5.0
に、好ましくはpH4.6−4.8に調節し、最も好ましくは可
能な限りpH4.65に接近させて維持する。混合を停止し、
この混合物を静止させると二層が形成される。副生物、
出発物質および着色体の大部分(副生物o−アミノフェ
ノールを除いて)はここで上の有機層にある。この二層
をそれぞれ個別に抽出器より取り出す。下の水性ラフイ
ネート層は、試料を採取して高性能液体クロマトグラフ
ィー(HPLC法)により分析したのち、抽出器に戻す。同
様の方法でトルエンによる抽出を所要の回数反復する。
この分析により、望ましくない物質の除去された時点を
決定する。
この時点で、最終的に得られたラフイネートの脱色の
ために木炭好ましくは活性炭を使用し、同様に、該ラフ
イネートの中のPAPを脱色し且つPAPを酸素との反応より
保護するために亜二チオン酸ナトリウム(sodium hydro
sulfite)のような物質を使用する。亜二チオン酸ナト
リウム(Na2S2O4)が好ましいが、他の型の亜硫酸ナト
リウム塩、すなわち少なくとも1個の四価の硫黄原子を
含有するナトリウム塩、たとえば亜硫酸水素ナトリウム
(sodiuml bisulfite)(Na2SO3)、二亜硫酸ナトリウ
ム(sodium bisulfite)(Na2S2O5)およびピロ亜硫酸
ナトリウム(sodium pyrosulfite)(Na2S2O5)を使用
することもできる。ここでは、これらを本発明の目的用
の“亜硫酸ナトリウム型の塩”と呼ぼう。
木炭および亜硫酸ナトリウム型の塩を除去したのち、
ここでは主としてPAPと副生物のo−アミノフェノール
とを含有する瀘液を、アンモニア(ここでも液体無水ア
ンモニアがアンモニア水よりも好ましい)を用いて必要
なpH値、6.5−8.0に、好ましくはpH7.0ないし7.4に、最
も好ましくはpH7.2に調節し、その後、上記のpHレベル
を維持しながら系を10℃以下に、好ましくは約0℃、ま
たはそれ以下に徐々に冷却する。極めて低い温度(たと
えば−5℃またはそれ以下)が最も良好な結果を与える
が、経費を考慮すれば0℃の使用が好ましい。
純粋なPAPを析出させ(副生物のo−アミノフェノー
ルは瀘液中に留まる)、瀘別し、亜硫酸ナトリウム型の
塩を含有する水溶液で洗浄して残留する着色体を全て除
去する。純粋なPAPは湿ったままで、アセチル化によるA
PAPの製造に用いることもできるが、また、乾燥して他
の目的に用いることもできる。
粗PAPの製造 本発明の好ましい具体例において、本発明記載の精製
方法により精製する出発物質の粗4−アミノフェノール
(PAP)は、水性硫酸中におけるニトロベンゼンの接触
水素化により得られたものであり、この方法は特開昭63
−280046号公報に記載されており、下記の製造1にも記
載されている。
使用した出発物質のニトロベンゼンは、チオフェンお
よび他の硫黄含有化合物を、また、いかなる触媒毒をも
含まない高品質の市販グレードのニトロベンゼンであっ
た。
使用した高品質の市販グレードの硫酸は、使用に先立
って過酸化水素で処理して触媒毒を除去した。1重量%
の30%過酸化水素溶液を硫酸に添加し、ついで、気体の
発泡が止んで硫酸の色相が水様の透明になるまでこれを
撹拌した。これは約2−4時間を要した。
使用した触媒は5%活性炭担持白金乾燥パック触媒で
あり、活性炭担体はエンゲルハルト工業社(Engelhard
Industries)よりCP−86として入手し得る。
以下の製造1の方法は、出発物質の粗PAPを得るため
に使用したものである。
製造1 加熱マントル、弯曲ブレード羽根車(curved blade i
mpeller)を駆動する上吊り(overhead)機械撹拌モー
ター[この撹拌モーターは、速度とトルクとの指示手段
および制御手段の双方を有する制御器により制御され
る]ならびに蒸気空間への気体供給用の導入口を装備し
た内容5リットルの、三つ首、邪魔板4個付きの(four
−baffled)丸底フラスコ(水素化器)に、20℃ないし2
3℃の初期温度で1700mlの脱イオン水を装入する。つい
で、過酸化水素で前処理した93%硫酸(上記のようにし
て製造したもの)217gを、穏やかに撹拌しながら、系に
添加する。この酸の添加はかなり強い発熱を伴い、溶液
の温度を36℃ないし38℃に上昇させる。これが、系を所
望の反応温度、94℃に加熱するための幸便な出発点とな
る。バリアック(variac)を80Vにセットすることによ
り、適当な速度の加熱が得られる。ついで、系列の最初
の試行のために271gのニトロベンゼンを添加する。ニト
ロベンゼンの添加は通常、系の温度を約1℃低下させ
る。再循環触媒を用いる系列の試行においては、40−50
gのニトロベンゼンを触媒とともに再循環させることに
より取扱いを容易にし、新しいニトロベンゼンの負荷量
を減少させ得るであろう。2.25mlのドデシルジメチルア
ミンまたは他の界面活性剤を添加し、系を閉鎖する。こ
の時点で約100ml/分の流速の窒素パージを開始して、酸
素および全ての痕跡量の揮発性触媒毒を系より除去す
る。排気口のバブラー(gas exit bubbler)の12インチ
の水柱により一定の正圧(positive pressure)を維持
する。これは、大気圧より約26mmHg高い、妥当な正圧と
等価である。
撹拌速度を700rpmまたはそれ以上に増加させ、窒素パ
ージを継続する。極端に激しい撹拌が極めて重要であ
る。入力はトルクと速度との読みより計算した。1ガロ
ンあたり0.01馬力、またはそれ以上の所望の入力を達成
するために速度の調節を行った。5インチの羽根車に対
しては700rpmの速度が0.0225の入力になる。撹拌機の深
さが、いま一つの決定的なパラメータである。ある入力
に対して、最大の気−液界面面積は、撹拌機の深さが液
深の50%に等しい場合に生ずる。実用上の目的には、反
応速度は入力と撹拌機の位置とに正比例する。初期の窒
素パージを10分間維持したのち、1.40gの乾燥パックし
た5%活性炭担持白金触媒を水中通過窒素流(emerginx
gstream of nitrogen)を通じて添加し、25mlの脱イオ
ン水で洗浄し、系を再び密封し、少なくともさらに10分
間、100ml/分の窒素パージを継続する。各試薬が系に負
荷されている間、温度は、90℃を越えないことを確認す
るために、注意深く監視しなければならない。この温度
を維持するために、必要ならば、加熱バリアックをこの
点より下に調節すべきである。
窒素パージが完了したのち、水素ガスの添加を開始す
る。初期の必要量は700ml/分に達することもあり得るの
で、気体供給源はこの流速においても系を常に正圧に維
持し得るものでなければならない。系に部分的な真空を
発生させ、反応器に空気を吸い戻させると、大爆発が起
こり得る。この水素化は発熱反応であり、反応を開始さ
せると穏やかな発熱が起こって、系の温度を約4℃上昇
させる。この反応を転化率75−85%まで進行させ[これ
は水素の吸収量により示される]て、触媒を未反応のニ
トロベンゼンにより十分に濡れた状態に留めておく。こ
れは2−3時間で達成される。
水素化反応を停止させるためには、最終的な窒素パー
ジを用いる。最初は、系を正圧に維持するために700ml/
分までの窒素が必要であり得る。この流量を100ml/分ま
で徐々に減少させて、撹拌を停止する。温度を約85℃に
維持するため、必要に応じてバリアックの設定点を増大
させる。窒素下で水層[粗4−アミノフェノール(PA
P)を含有する]を、底部にバルブを有する3リットル
のジャケット付きのフラスコ(デカンター)にポンプ移
送する。反応器ジャケットを80℃の循環浴(circulatin
g bath)に吊す。反応混合物を空気にさらすと迅速に着
色するので、この処理工程を通じて窒素雰囲気を維持す
る。
[本発明の主題である精製工程は以下にさらに記載す
る。] 図面 実施例1の工程を実施する装置は第1図に開示されて
いるようなものである。第1図は底部に分液ロートとし
て作動するストップコック付きのロート10を有する3リ
ットルの、三つ首丸底ガラスフラスコである抽出器(デ
カンター)1の構成図である。中央の首は、弯曲ブレー
ド羽根車5を下端に有する撹拌棒4を駆動する上吊り機
械撹拌モーター3を有する。一側の首はpH電極7(これ
はpH計7Aに接続している)と、粗出発物質、トルエンお
よびアンモニアを上記のフラスコに添加するための供給
ビン6とを有する。第3の首は温度計8と排気口につな
がる凝縮器9とを有する。このフラスコは、定温浴(te
mperature bath)よりの液体を用いてフラスコの内容物
を加熱または冷却し得るジャケット2の内側にある。
実施例1 製造1よりの水層を含有する粗−PAPを窒素雰囲気下
で第1図の抽出器に汲み入れる。このとき、抽出器のジ
ャケットは80℃の液体を含有している。ここで80℃にな
った製造1よりの上記の液層のpHを、液体アンモニアを
用いて4.6−4.8に調節する。通常は約80ml(54g)が必
要である。ついで、溶解している不純物、すなわちアニ
リン、ニトロベンゼンおよびオキシジアニリン(ODA)
を除去するために、300ml(260.1g)のトルエンで4−
7回(色相が透明になり、抽出相が着色しなくなるま
で)抽出する。不純物が有機層中に除去されるにつれて
pHが低下する傾向があるので、pHは抽出の進行と並行し
て周期的に調節しなければならない。トルエン抽出液を
集め、続いて蒸留してトルエン、ニトロベンゼンおよび
アニリンを回収する。この段階で回収したニトロベンゼ
ンは製造1の水素化器に再循環させる。抽出サイクルが
完了したのち、10gの活性炭を装入する(脱色用)。こ
こで、脱色用に、および生成物を酸素との反応により保
護するために、5.0gの亜二チオン酸ナトリウムをも装入
する。上記の活性炭を12.5cmの標準ブフナー濾過器で、
ワットマン#3瀘紙を用いて濾過することにより除去す
る。この活性炭ケーキを100gずつの熱脱イオン水で2回
洗浄し、廃棄する。瀘液と洗浄液とを抽出器フラスコに
戻す。反応混合物上に窒素雰囲気を再形成したのち、液
体アンモニアを用いてpHを7.2に調節する。通常は約30m
l(20.2g)を必要とする。1.5−2時間かけて系を0℃
まで徐々に冷却し、ついで1時間、この温度に保つ。こ
の間、pHは7.2に維持する。
真空濾過により4−アミノフェノールを単離し、200g
ずつの1%亜二チオン酸ナトリウム冷溶液で2回洗浄
し、フリット(frit)上で乾燥するまで数分間吸引す
る。この物質(この時点でアセチル化してAPAPを製造す
ることもできる)を50℃で一晩真空乾燥した。乾燥した
4−アミノフェノールは白色で安定であり、重量は139g
であった。HPLC法により分析した4−アミノフェノール
の純度は99%を越えていた。これは、反応したニトロベ
ンゼンを基準にして68%の単離収率に相当する。
実施例2−抽出データの説明 実施例1の方法に従って、製造1よりの水性反応混合
物を3リットルの撹拌機付き丸底ガラスフラスコ(抽出
器)に装入した。内容物を撹拌し、80℃に加熱した。こ
の溶液のpHを液体アンモニアを用いて4.6−4.8に調節し
た。一定量のトルエン(表1に特定してある)を添加
し、30分間撹拌した。この混合物を30分間静置し、層を
分離した。各層を個別のフラスコに移した。底部の水性
ラフイネート層より試料を採取してHPLC法により分析
し、抽出器に戻した。トルエンによる抽出をさらに4回
反復した。pH値を検査して、必要ならばアンモニアを用
いて調節した。上記の水性反応混合物は数種の溶質、す
なわち、所望の生成物PAP;副生物OAP(o−アミノフェ
ノール)、ANL(アニリン)、ODA(オキシジアニリン)
および出発物質のNB(ニトロベンゼン)を含有してい
る。
抽出の目標は副生物、出発物質、および同定されてい
ない着色体の除去であるが、所望の生成物PAPは液相に
留め、その分離は沈澱による。各抽出液より取り出した
着色体の量は定量しなかったが、回収したPAPの色相で
示してある。すなわち、成果は、さらに活性炭処理を行
ったのち、最終ラフイネートよりの純粋な白色、安定PA
Pの回収を基準にしたものである。
得られた抽出結果は下の表Iに示してある。
本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりであ
る。
1.反応混合物のpHを約4.0ないし5.0に調節する前または
後にトルエンを添加することよりなる改良を特徴とす
る、硫酸溶媒中での水素および水素化触媒を用いるニト
ロベンゼンの還元により生じた反応混合物よりの4−ア
ミノフェノールの精製方法。
2.pHを4.6−4.8に調節することを特徴とする上記の第1
項記載の方法。
3.上記のpH調節にアンモニアを用いることを特徴とする
上記の第1項記載の方法。
4.上記のpH調節を75−85℃で行うことを特徴とする上記
の第1項記載の方法。
5.pHを約4.0ないし5.0に調節したのちに反応混合物より
トルエンを抽出する段階を更に含む上記の第1項記載の
方法。
6.上記の抽出を75−85℃で行うことを特徴とする上記の
第5項記載の方法。
7.トルエンの抽出後の反応混合物に炭脱色剤を添加する
段階をも含む上記の第5項記載の方法。
8.上記の炭脱色剤が活性炭であることを特徴とする上記
の第7項記載の方法。
9.トルエンの抽出後の反応混合物に亜硫酸ナトリウム型
の塩を添加する段階をも更に含む上記の第5項記載の方
法。
10.使用する亜流酸ナトリウム型の塩が亜二チオン酸ナ
トリウム、亜硫酸水素ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム
またはピロ亜硫酸ナトリウムであることを特徴とする上
記の第9項記載の方法。
11.トルエンの抽出後にpHを6.5ないし8.0の範囲に調節
する段階をも含む上記の第5項記載の方法。
12.上記の6.5ないし8.0のpH範囲が7.0ないし7.4である
ことを特徴とする上記の第11項記載の方法。
13.上記以外に、pHを6.5ないし8.0の範囲に調節したの
ちに反応溶液を10℃以下に冷却する段階をも含む上記の
第11項記載の方法。
14.上記の10℃以下の温度が0℃またはそれ以下である
ことを特徴とする上記の第13項記載の方法。
15.上記のpH調節にアンモニアを用いることを特徴とす
る上記の第11項記載の方法。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明記載の方法を実施するための装置の構成
図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性硫酸中でのニトロベンゼンの接触水素
    化によって製造された粗4−アミノフエノールの精製方
    法であって、 粗4−アミノフエノールの水溶液のpHを75〜85℃におい
    て4.0〜5.0に調整し、該溶液に溶媒としてのトルエンを
    混合することによって種々の不純物および溶解している
    出発原料ニトロベンゼンを抽出する工程; 得られた溶液のpHが4.0〜5.0に維持されるように調整す
    る工程; 得られた混合物を静置して上の有機層と4−アミノフエ
    ノールおよび副生o−アミノフエノールを含有する下の
    水性ラフイネート層とを形成させる工程; 最終的に得られるラフイネート中に不純物が殆んど存在
    しなくなるまでラフイネート層を75〜85℃の温度および
    4.0〜5.0のpHにおいてトルエンで繰り返えし抽出する工
    程; 最終的に得られたラフイネートに脱色剤としての木炭お
    よび亜硫酸ナトリウム型の塩を添加し、次いで、それら
    を除去して、4−アミノフエノールおよび副生o−アミ
    ノフエノールを含有する瀘液を分離する工程; 該瀘液のpHを6.5〜8.0に調整して10℃以下に冷却する工
    程;および 沈澱した純4−アミノフエノールと溶液中に残存する副
    生o−アミノフエノールとを分離する工程; から成ることを特徴とする方法。
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